1 00:00:09,977 --> 00:00:12,145 (エコー1)フン…。 (物音) 2 00:00:12,145 --> 00:00:14,147 あ…。 3 00:00:31,999 --> 00:00:35,502 (守)あぁ~! 4 00:00:40,173 --> 00:00:43,343 (エコー2)ちょっとぉ! ヤダヤダ! 5 00:00:43,343 --> 00:00:47,180 (エコー2)なんなの いったい~! 6 00:00:47,180 --> 00:00:49,182 ふむ…。 7 00:02:30,827 --> 00:02:35,165 (守)う… うぅ…。 せんせぇ どうしたのぉ? 8 00:02:35,165 --> 00:02:37,167 ふぅん…。 9 00:02:37,167 --> 00:02:40,671 天井から お客様が落ちてきましたよ。 10 00:02:40,671 --> 00:02:44,007 お客様って こんなふうに やってくるの? 11 00:02:44,007 --> 00:02:47,511 玄関って所から 来るって聞きましたけど。 12 00:02:47,511 --> 00:02:50,814 多次元的玄関と言うべきですね。 13 00:02:54,785 --> 00:02:57,788 う… うっ あっ。 14 00:02:57,788 --> 00:02:59,790 あっ 起きたぁ。 15 00:03:03,627 --> 00:03:05,962 今は何年だ? 16 00:03:05,962 --> 00:03:08,965 1985年です。 17 00:03:08,965 --> 00:03:13,136 1985年…。 18 00:03:13,136 --> 00:03:16,973 んっ! 19 00:03:16,973 --> 00:03:20,310 ん? ハァ ハァ ハァ…。 20 00:03:20,310 --> 00:03:24,815 ハァ ハァ ハァ…。 21 00:03:24,815 --> 00:03:30,020 ハァ ハァ ハァ…。 22 00:03:31,988 --> 00:03:36,793 ハァ ハァ ハァ…。 23 00:03:40,163 --> 00:03:42,332 《どこだ…》 24 00:03:42,332 --> 00:03:44,501 違う! 25 00:03:44,501 --> 00:03:46,503 どこにあるんだよ! 26 00:03:48,505 --> 00:03:51,441 あった! 27 00:03:51,441 --> 00:03:53,443 PC-9801U! 28 00:03:53,443 --> 00:03:55,612 1985年 5月発売の➡ 29 00:03:55,612 --> 00:03:58,782 最初の3.5インチフロッピー搭載機! 30 00:03:58,782 --> 00:04:01,618 ってことは… えぇ~! (どよめき) 31 00:04:01,618 --> 00:04:04,788 マジで 1985年だぁ! 32 00:04:04,788 --> 00:04:06,990 (守)すげぇ~! 33 00:04:13,296 --> 00:04:16,466 ふん… ところで ここはどこだ? 34 00:04:16,466 --> 00:04:19,136 ここは エコーソフト。 できたばかりの➡ 35 00:04:19,136 --> 00:04:21,972 秋葉原の小さなソフト会社です。 36 00:04:21,972 --> 00:04:25,809 おぎゃあ! 《ゲームの箱を開けたら➡ 37 00:04:25,809 --> 00:04:28,478 光が出て タイムスリップした。 38 00:04:28,478 --> 00:04:31,815 「午後の天使たち」は 1985年のゲーム。 39 00:04:31,815 --> 00:04:36,319 つまり 開封したゲームが 発売された年に飛んでいく。 40 00:04:36,319 --> 00:04:39,156 そういうことか? 41 00:04:39,156 --> 00:04:42,659 しかも この場所➡ 42 00:04:42,659 --> 00:04:45,162 アルコールソフトじゃないか! 43 00:04:45,162 --> 00:04:47,330 父さんが あの店を開く前も➡ 44 00:04:47,330 --> 00:04:49,933 ここは ゲーム会社だったのか。 45 00:04:49,933 --> 00:04:54,604 でも ここから どうやって 元の世界に戻ればいい? 46 00:04:54,604 --> 00:04:57,307 コノハは どうやって戻ってたっけ…》 47 00:05:00,110 --> 00:05:02,112 (エコー1)マモルさん。 ん? 48 00:05:02,112 --> 00:05:06,116 どうですか? ここで一緒に ゲームを作りませんか? 49 00:05:06,116 --> 00:05:08,618 はぁ? 実は私たち➡ 50 00:05:08,618 --> 00:05:10,787 つい最近 美少女ゲームというものを➡ 51 00:05:10,787 --> 00:05:13,123 作り始めたのです。 52 00:05:13,123 --> 00:05:16,293 しかし まるで正解が わからないのです。 53 00:05:16,293 --> 00:05:19,629 うむ。 ですので マモルさん➡ 54 00:05:19,629 --> 00:05:22,532 私たちのお手伝いを してもらえませんか? 55 00:05:25,135 --> 00:05:27,470 ん…。 56 00:05:27,470 --> 00:05:29,472 条件がある。 ん? 57 00:05:29,472 --> 00:05:32,809 98だ。 僕には 98を使わせろ。 58 00:05:32,809 --> 00:05:35,645 それなら 働いてやってもいい。 59 00:05:35,645 --> 00:05:37,647 わかりました。 60 00:05:37,647 --> 00:05:40,483 自己紹介を忘れていました。 ん? 61 00:05:40,483 --> 00:05:42,986 私は エコーソフト代表の➡ 62 00:05:42,986 --> 00:05:46,990 エコーです。 僕は エコーソフト社員の➡ 63 00:05:46,990 --> 00:05:50,260 エコー だよ! では マモルさん➡ 64 00:05:50,260 --> 00:05:54,097 早速 今日から よろしくお願いします。 65 00:05:54,097 --> 00:05:56,099 あぁ。 66 00:06:02,939 --> 00:06:05,275 《僕は タイムスリップした場所にあった➡ 67 00:06:05,275 --> 00:06:09,446 エコーソフトという会社で アルバイトを始めた。 68 00:06:09,446 --> 00:06:12,616 コノハのやってることと まるで同じだ。 69 00:06:12,616 --> 00:06:16,286 なぜか この会社の連中は 僕の名前も知っていたし➡ 70 00:06:16,286 --> 00:06:19,623 あっさり 会社に雇ってくれた。 71 00:06:19,623 --> 00:06:23,293 コノハのゲームが どうなったか気になるが➡ 72 00:06:23,293 --> 00:06:25,795 ここが 1985年なら➡ 73 00:06:25,795 --> 00:06:29,299 言ってみれば 時間が 止まっているようなものだ。 74 00:06:29,299 --> 00:06:32,469 気にしたって始まらない。 75 00:06:32,469 --> 00:06:34,971 帰る方法がわからない以上➡ 76 00:06:34,971 --> 00:06:37,574 僕は ここにいるしかなかった》 77 00:06:39,809 --> 00:06:43,980 《それにしても エコーソフトは変な会社だ。 78 00:06:43,980 --> 00:06:47,984 ゲーム会社と言いつつ 2人しか従業員がいない。 79 00:06:47,984 --> 00:06:51,087 しかも 社長の名前も エコー。 80 00:06:51,087 --> 00:06:53,423 アシスタントの名前も エコー。 81 00:06:53,423 --> 00:06:56,092 飼い犬の名前まで エコーだ。 82 00:06:56,092 --> 00:06:58,094 ふざけてる。 83 00:06:58,094 --> 00:07:01,598 まぁ 僕は あまり 他人に干渉しないタイプだ》 84 00:07:05,268 --> 00:07:07,270 《アルバイトとして雇われた以上➡ 85 00:07:07,270 --> 00:07:09,606 給料分の仕事はする。 86 00:07:09,606 --> 00:07:13,109 ゲームプログラミングも仕事のうちだ。 87 00:07:13,109 --> 00:07:16,112 社長の エコー1の作業量はすさまじく➡ 88 00:07:16,112 --> 00:07:18,815 すごい勢いで ゲームを作っている》 89 00:07:26,957 --> 00:07:30,794 《グラフィッカー シナリオライター サウンドコンポーザー➡ 90 00:07:30,794 --> 00:07:32,796 それに プログラマーも➡ 91 00:07:32,796 --> 00:07:36,299 全部 エコー1が担当だ。 92 00:07:36,299 --> 00:07:39,602 まぁ 80年代なら珍しくもない》 93 00:07:41,805 --> 00:07:45,809 《守:これは ラップスキャンという 昔のテクニックだ。 94 00:07:45,809 --> 00:07:49,312 こうやって原画をなぞって…。 95 00:07:49,312 --> 00:07:51,414 グラフィックスエディタで トレースする。 96 00:07:51,414 --> 00:07:53,416 マウスは使わない》 97 00:07:59,422 --> 00:08:02,425 《守:実は これ BGMの作曲だ。 98 00:08:02,425 --> 00:08:04,427 ミュージック・マクロ・ランゲージ➡ 99 00:08:04,427 --> 00:08:07,764 略して エムエムエルという 専用の記述言語を使って➡ 100 00:08:07,764 --> 00:08:09,933 楽譜を打ち込んでいく。 101 00:08:09,933 --> 00:08:12,936 専用ソフトで 作曲するというやり方もあるが➡ 102 00:08:12,936 --> 00:08:17,107 人によっては エムエムエルを書くほうが ずっと速い。 103 00:08:17,107 --> 00:08:21,778 キャラクターの作成には パターンエディタという専用ツールを使う。 104 00:08:21,778 --> 00:08:24,781 こんなふうに キャラクターの ドット絵を描くだけでなく➡ 105 00:08:24,781 --> 00:08:28,451 アニメーションさせる機能も ついている》 106 00:08:28,451 --> 00:08:32,288 なぁ ちょっといいか? はい なんでしょうか。 107 00:08:32,288 --> 00:08:34,457 どうして緑色使ってないんだ? 108 00:08:34,457 --> 00:08:39,129 8色しか使えませんので。 いや それはわかるけど。 109 00:08:39,129 --> 00:08:42,132 (エコー1)このキャラクターのよろいは 青色です。 110 00:08:42,132 --> 00:08:45,135 緑色は 他のキャラクターで使います。 111 00:08:45,135 --> 00:08:47,303 あぁ… なら この黒い部分は➡ 112 00:08:47,303 --> 00:08:49,472 ひょっとしなくても 影のつもりか? 113 00:08:49,472 --> 00:08:51,408 そうです。 114 00:08:51,408 --> 00:08:53,910 少し いじらせてもらえないか? 115 00:08:53,910 --> 00:08:55,912 はぁ。 116 00:08:57,914 --> 00:09:00,417 どうだ? これはこれは。 117 00:09:00,417 --> 00:09:02,585 売っているゲームみたいですね。 118 00:09:02,585 --> 00:09:04,921 これが タイリングってやつだ。 119 00:09:04,921 --> 00:09:08,425 まぁ 見よう見まねなんだけどな。 120 00:09:08,425 --> 00:09:12,929 マモルさん 他にも いろいろ教えていただけますか? 121 00:09:12,929 --> 00:09:16,766 あぁ。 ありがとうございます。 122 00:09:16,766 --> 00:09:20,770 (守)例えば 効果音にまで PSGを使う必要はなくて➡ 123 00:09:20,770 --> 00:09:23,440 BEEPを こうやって…。 (タイピングの音) 124 00:09:23,440 --> 00:09:25,942 (エコー1)なるほど なるほど。 125 00:09:25,942 --> 00:09:30,113 マモルさんは プログラマーなのに いろいろできるんですね。 126 00:09:30,113 --> 00:09:32,282 当たり前だろ。 プログラマーは➡ 127 00:09:32,282 --> 00:09:34,451 ゲーム作りの王様なんだ。 128 00:09:34,451 --> 00:09:38,788 昔は 何もかも プログラマーが 自分でやっていたこともあるし。 129 00:09:38,788 --> 00:09:40,957 おぉ。 《守:ちなみに➡ 130 00:09:40,957 --> 00:09:44,294 今作っているゲームは 88用だ。 131 00:09:44,294 --> 00:09:46,296 怪しげなソフト会社だけど➡ 132 00:09:46,296 --> 00:09:49,466 やっていること自体は 普通のメーカーと変わらない。 133 00:09:49,466 --> 00:09:53,303 ただ 速度が段違いだ。 134 00:09:53,303 --> 00:09:56,306 エコー1は 試行錯誤とか 手直しみたいなことを➡ 135 00:09:56,306 --> 00:09:59,309 一切やらない。 ムチャな話だが➡ 136 00:09:59,309 --> 00:10:02,812 1日もあれば それなりのゲームが 完成してしまう》 137 00:10:06,649 --> 00:10:09,319 《守:いくらなんでも インスタントすぎる。 138 00:10:09,319 --> 00:10:12,822 アシスタントのエコー2は いつも変な服を着て➡ 139 00:10:12,822 --> 00:10:15,992 僕に かわいいかどうか 点数をつけさせる》 140 00:10:15,992 --> 00:10:18,828 マモルくん 僕は今日 何てぇん? 141 00:10:18,828 --> 00:10:20,830 ん…。 あぁ~! 142 00:10:20,830 --> 00:10:23,500 《守:よくわからないから 適当に点をつけている。 143 00:10:23,500 --> 00:10:25,502 これも仕事のうちらしい》 144 00:10:30,340 --> 00:10:32,675 くっ…。 145 00:10:32,675 --> 00:10:35,512 うおぉ…。 146 00:10:35,512 --> 00:10:39,182 んっ ん~! 147 00:10:39,182 --> 00:10:41,584 うおぉ…。 148 00:10:43,520 --> 00:10:46,022 ぐぬぬぬ…。 149 00:10:48,024 --> 00:10:50,026 くあぁ~! 150 00:10:53,963 --> 00:10:56,065 帰らなくてもいいかな…。 151 00:10:58,801 --> 00:11:00,803 ダメか。 152 00:11:09,812 --> 00:11:12,649 テレビ こんな数で 見る必要あるのか? 153 00:11:12,649 --> 00:11:15,985 1つあれば十分だろ。 同じ番組なんだから。 154 00:11:15,985 --> 00:11:18,321 全部同じに見えますか? 155 00:11:18,321 --> 00:11:21,991 私から見ると すべてが違って見えるのです。 156 00:11:21,991 --> 00:11:24,294 ふぅん? 157 00:11:28,831 --> 00:11:30,833 まるで ダメだ。 158 00:11:33,169 --> 00:11:35,171 なんだ これは? 159 00:11:35,171 --> 00:11:38,341 (エコー1)これは ゲームのエネルギーを測る装置です。 160 00:11:38,341 --> 00:11:41,544 おもしろいゲームは エネルギーも大きいのです。 161 00:11:43,680 --> 00:11:46,683 へぇ… 変な装置だな。 162 00:11:46,683 --> 00:11:49,519 私の作るゲームには エネルギーというものが➡ 163 00:11:49,519 --> 00:11:52,455 まったくないのです。 まぁ➡ 164 00:11:52,455 --> 00:11:56,292 おもしろさと エネルギーの関係は わからないが➡ 165 00:11:56,292 --> 00:12:00,296 箱のデザインからして まるで おもしろさは感じないな。 166 00:12:00,296 --> 00:12:02,465 それは 想像ですか? 167 00:12:02,465 --> 00:12:04,968 逆に なぜ想像できないんだ。 168 00:12:04,968 --> 00:12:07,637 私には想像力がありません。 えっ。 169 00:12:07,637 --> 00:12:10,640 想像力がない場所から来たのです。 170 00:12:10,640 --> 00:12:13,142 だから わかりません。 171 00:12:13,142 --> 00:12:15,645 毎回 計算は合っているのですが➡ 172 00:12:15,645 --> 00:12:18,982 実際に ゲームを作ると そのとおりの熱量に➡ 173 00:12:18,982 --> 00:12:21,150 さっぱり ならない。 174 00:12:21,150 --> 00:12:24,654 想像力というものを知るために➡ 175 00:12:24,654 --> 00:12:27,657 ゲームを こうして 作っているのです。 176 00:12:31,828 --> 00:12:34,163 (エコー2)マモルくん! ん? 177 00:12:34,163 --> 00:12:38,334 僕は今日 何てぇん? 178 00:12:38,334 --> 00:12:41,337 ん…。 あぁ~ん! 179 00:12:41,337 --> 00:12:45,508 《想像力がない人間なんて この世にいるのかと思ったが➡ 180 00:12:45,508 --> 00:12:48,011 想像力が何か… それを教えるのは➡ 181 00:12:48,011 --> 00:12:50,013 結構難しかった》 182 00:12:55,118 --> 00:12:58,121 ⦅守:想像力がないなんて おかしな話だ。 183 00:12:58,121 --> 00:13:01,290 お前 ドーナツの味はわかるだろ? 184 00:13:01,290 --> 00:13:04,460 食べたことがあるものは わかります。 185 00:13:04,460 --> 00:13:07,297 これと これは だいたい同じ味だ。 186 00:13:07,297 --> 00:13:11,134 (守)そうしたら これの味だって だいたい想像がつくだろう。 187 00:13:11,134 --> 00:13:13,303 それは想像ではありません。 188 00:13:13,303 --> 00:13:15,805 経験に基づく推論です。 189 00:13:15,805 --> 00:13:19,475 いや そうじゃなくて…。 えぇと…。 190 00:13:19,475 --> 00:13:22,979 なんか 僕も よくわからなくなってきたな。 191 00:13:22,979 --> 00:13:26,149 マモルさん あなたたちは おもしろいということを➡ 192 00:13:26,149 --> 00:13:28,651 感じる能力がある。 193 00:13:28,651 --> 00:13:32,322 誰かの考えを 自分のものとして感じられる。 194 00:13:32,322 --> 00:13:35,491 (エコー1)つまり それは 想像力です。 195 00:13:35,491 --> 00:13:39,829 自分で それだけ説明できて わからないのか? 196 00:13:39,829 --> 00:13:42,165 これは ただの分析です。 197 00:13:42,165 --> 00:13:45,001 想像力ではありません。 198 00:13:45,001 --> 00:13:47,003 (守)ふぅん?⦆ 199 00:13:50,440 --> 00:13:53,109 想像力…。 200 00:13:53,109 --> 00:13:55,311 想像力ってなんだ? 201 00:13:59,282 --> 00:14:03,119 <守:ある日 エコー2がいなくなった。 202 00:14:03,119 --> 00:14:05,822 そして 1週間帰ってこなかった> 203 00:14:11,127 --> 00:14:13,296 2号が全然帰ってこないぞ。 204 00:14:13,296 --> 00:14:16,132 そうですね。 そうですねって…。 205 00:14:16,132 --> 00:14:18,801 心配じゃないのか? 心配? 206 00:14:18,801 --> 00:14:21,304 それは なんですか? なんか意味ありげに➡ 207 00:14:21,304 --> 00:14:24,807 失踪してるぞ。 危ない目に 遭ったんじゃないのか? 208 00:14:24,807 --> 00:14:27,310 エコーは大丈夫ですよ。 209 00:14:27,310 --> 00:14:30,646 危険なことが起こる可能性は ありません。 210 00:14:30,646 --> 00:14:33,483 ホントに大丈夫か? はい。 ただ➡ 211 00:14:33,483 --> 00:14:36,486 帰ってこないと 不便ですね。 212 00:14:36,486 --> 00:14:39,822 んっ…。 213 00:14:39,822 --> 00:14:42,024 2号を捜しに行ってくる。 214 00:14:56,939 --> 00:14:59,609 マモルさんは どんなゲームを➡ 215 00:14:59,609 --> 00:15:02,311 おもしろいと思うのでしょうか。 216 00:15:07,116 --> 00:15:09,118 (鼻歌) 217 00:15:09,118 --> 00:15:13,122 (守)どこ行ってたんだよ。 ん? マモルくん! 218 00:15:13,122 --> 00:15:16,459 どうして ここにいるのぉ!? どうしても何も➡ 219 00:15:16,459 --> 00:15:18,795 ずっといないから 捜しに来たんだよ。 220 00:15:18,795 --> 00:15:22,799 どうしてぇ? どうしてって…。 221 00:15:22,799 --> 00:15:24,801 まぁ こうして 会えてしまったら➡ 222 00:15:24,801 --> 00:15:27,637 どうでもいいけどさ。 何も言わないで 急に➡ 223 00:15:27,637 --> 00:15:31,140 1週間もいなくなったら 心配するだろ。 224 00:15:31,140 --> 00:15:35,645 シンパイ? シンパイって何ぃ? 225 00:15:35,645 --> 00:15:37,980 この1週間 何してたんだよ? 226 00:15:37,980 --> 00:15:40,817 エコーと一緒に散歩でぇす。 227 00:15:40,817 --> 00:15:43,986 (エコー3)バウ! ずいぶん長い散歩だな。 228 00:15:43,986 --> 00:15:46,289 じゃあ 僕は帰る。 229 00:15:53,095 --> 00:15:55,298 あ… あっ。 230 00:15:58,267 --> 00:16:01,771 マモルくん! 僕も一緒に帰る! 231 00:16:01,771 --> 00:16:03,773 バウバウ! 232 00:16:09,946 --> 00:16:12,782 フフッ。 233 00:16:12,782 --> 00:16:14,784 ウフフッ。 234 00:16:20,623 --> 00:16:22,625 マモルくん! 僕➡ 235 00:16:22,625 --> 00:16:24,827 今日は 何てぇん? 236 00:16:26,796 --> 00:16:28,998 ハァ…。 237 00:16:33,302 --> 00:16:35,304 え? 238 00:16:35,304 --> 00:16:37,807 あっ あ…。 239 00:16:37,807 --> 00:16:41,110 あっ。 あ…。 240 00:16:45,481 --> 00:16:47,650 ヘウレーカ! えっ? 241 00:16:47,650 --> 00:16:50,253 ヘウレーカ! 242 00:16:50,253 --> 00:16:52,922 フフッ。 あ…。 243 00:16:52,922 --> 00:16:54,924 あ…。 244 00:17:02,932 --> 00:17:06,102 あ…。 せんせぇ➡ 245 00:17:06,102 --> 00:17:09,939 僕… 想像力が何かわかりました。 246 00:17:09,939 --> 00:17:12,608 それは どういうものですか? 247 00:17:12,608 --> 00:17:16,946 説明できません。 それを 表現するものがありません。 248 00:17:16,946 --> 00:17:19,615 そうですか。 私も➡ 249 00:17:19,615 --> 00:17:22,118 何かがわかったかもしれません。 250 00:17:24,453 --> 00:17:26,756 融合してください。 251 00:17:35,965 --> 00:17:38,134 (エコー3)バウッ! ん…。 252 00:17:38,134 --> 00:17:40,336 ん? 253 00:17:45,474 --> 00:17:49,812 ハァ ハァ…。 254 00:17:49,812 --> 00:17:52,014 こんなに長かったっけ? 255 00:17:56,252 --> 00:17:58,454 (エコー1)こっちです マモルさん。 256 00:18:09,098 --> 00:18:11,767 やぁ マモルさん。 257 00:18:11,767 --> 00:18:14,103 なんだ? その格好。 258 00:18:14,103 --> 00:18:17,607 装置のメンテナンスをしていました。 259 00:18:17,607 --> 00:18:19,942 秋葉原の街が見えますね。 260 00:18:19,942 --> 00:18:24,113 (守)ここ こんな高い場所だったか? 261 00:18:24,113 --> 00:18:26,115 マモルさん… マモルさんは➡ 262 00:18:26,115 --> 00:18:28,951 この街を どう思いますか? 263 00:18:28,951 --> 00:18:33,289 99年と比べると ちょっと暗いかな。 264 00:18:33,289 --> 00:18:35,291 私には見えます。 265 00:18:39,629 --> 00:18:44,633 (エコー1)この街に集まってくる たくさんのエネルギーが…。 266 00:18:44,633 --> 00:18:47,970 今に ここは どんなことでも起こりえる…。 267 00:18:47,970 --> 00:18:50,740 そういう場所になるはずです。 268 00:18:50,740 --> 00:18:54,076 これは 観察に基づく推論ではなく➡ 269 00:18:54,076 --> 00:18:58,481 私の想像力です。 お前も想像力が身についたのか。 270 00:19:01,584 --> 00:19:04,420 (エコー1)マモルさん 人間の想像力というものを➡ 271 00:19:04,420 --> 00:19:06,922 どう考えますか? (守)さぁ。 272 00:19:06,922 --> 00:19:09,091 僕は技術者だからな。 273 00:19:09,091 --> 00:19:12,261 そういう文化的な話は コノハとか キョンシーとか➡ 274 00:19:12,261 --> 00:19:14,597 そういう人間に任せているよ。 275 00:19:14,597 --> 00:19:17,933 見たこともないモンスターが かっ歩する世界…。 276 00:19:17,933 --> 00:19:19,935 (エコー1)空中に浮かぶ楽園➡ 277 00:19:19,935 --> 00:19:21,937 地中からよみがえる死者➡ 278 00:19:21,937 --> 00:19:24,273 どこにもない どこか…。 279 00:19:24,273 --> 00:19:29,111 現実にはないものを 想起し 形作る力。 280 00:19:29,111 --> 00:19:32,948 人間には 誰にでも そういうものを生み出す力➡ 281 00:19:32,948 --> 00:19:36,452 そして それを 感じ取れる力を持っている。 282 00:19:36,452 --> 00:19:39,288 それは人間の本質だと➡ 283 00:19:39,288 --> 00:19:41,624 そう思いませんか? 284 00:19:41,624 --> 00:19:43,626 私たちの作っていたゲーム➡ 285 00:19:43,626 --> 00:19:46,796 そして マンガ 小説 映画➡ 286 00:19:46,796 --> 00:19:50,299 いにしえから続く物語の数々。 287 00:19:50,299 --> 00:19:54,136 更に 宗教 国家 共同体。 288 00:19:54,136 --> 00:19:56,639 夢や 希望や 絶望。 289 00:19:56,639 --> 00:19:59,308 すべてが 想像力を 共有することによって➡ 290 00:19:59,308 --> 00:20:02,144 作られた概念です。 291 00:20:02,144 --> 00:20:05,981 なんでもかんでも 想像力で 説明がつくわけじゃないだろう。 292 00:20:05,981 --> 00:20:08,651 それこそ想像の話だろ。 (エコー1)マモルさんは➡ 293 00:20:08,651 --> 00:20:12,488 知っているはずです。 想像力を発揮したときに➡ 294 00:20:12,488 --> 00:20:15,324 集まってくるエネルギーを。 295 00:20:15,324 --> 00:20:17,493 ついこの間 マモルさんは➡ 296 00:20:17,493 --> 00:20:19,829 そういう体験をしたはずです。 297 00:20:19,829 --> 00:20:21,831 そうでしょう? 298 00:20:27,837 --> 00:20:31,841 地震? (エコー3)極めて珍しい生命体だ。 299 00:20:31,841 --> 00:20:34,176 人は その想像力によって➡ 300 00:20:34,176 --> 00:20:36,846 多次元的な存在になり➡ 301 00:20:36,846 --> 00:20:40,182 現在 過去 未来➡ 302 00:20:40,182 --> 00:20:43,519 別の時空 別の事象にアクセスし➡ 303 00:20:43,519 --> 00:20:45,855 量子化された可能性から➡ 304 00:20:45,855 --> 00:20:48,557 大きなエネルギーを獲得する。 305 00:20:50,459 --> 00:20:54,130 (エコー1)熱力学的にも正当だ。 306 00:20:54,130 --> 00:20:56,966 あ… お前ら➡ 307 00:20:56,966 --> 00:20:58,968 いったい何者だ? 308 00:20:58,968 --> 00:21:00,970 (エコー3)君たちは 未来でもあり…。 309 00:21:00,970 --> 00:21:05,141 (エコー2)過去でもあり…。 (エコー1)現在でもある。 310 00:21:05,141 --> 00:21:09,145 想像力が 時間も 空間も変化させる。 311 00:21:09,145 --> 00:21:11,981 想像力が 現実を➡ 312 00:21:11,981 --> 00:21:14,650 定義する。 あっ…。 313 00:21:14,650 --> 00:21:17,319 くっ! (エコー1)私は➡ 314 00:21:17,319 --> 00:21:19,822 あなたたちの作ったゲームの➡ 315 00:21:19,822 --> 00:21:21,824 支持者です。 316 00:21:25,995 --> 00:21:28,797 (エコー1)いつか また会えるでしょう。 317 00:21:38,507 --> 00:21:40,509 あっ! 318 00:21:43,179 --> 00:21:46,849 (寝息) 319 00:21:46,849 --> 00:21:49,685 ハ… ハハ ハハハ…。 320 00:21:49,685 --> 00:21:53,088 なるほど。 こんな感じなのかよ。 321 00:22:00,462 --> 00:22:03,966 買ったもん 全部置いてきちまったな。