1 00:00:02,135 --> 00:00:06,473 (黒沢)お前のこと 好きなんだ。 2 00:00:06,473 --> 00:00:10,277 急にごめん。 今日は 自分の家に帰るな。 3 00:00:12,279 --> 00:00:14,448 《安達:引き止めなきゃ。 4 00:00:14,448 --> 00:00:18,952 でも 引き止めて何を言えば? 5 00:00:18,952 --> 00:00:24,124 俺は 黒沢のことが 本当に好きなのか…》 6 00:02:08,095 --> 00:02:10,597 《出張か。 7 00:02:10,597 --> 00:02:12,733 見ないと思ったら。 8 00:02:12,733 --> 00:02:16,436 正直 顔を合わせずに済んで ホッとしてる》 9 00:02:16,436 --> 00:02:18,438 ハァ。 10 00:02:18,438 --> 00:02:21,074 《最低だな 俺…。 11 00:02:21,074 --> 00:02:23,176 けど…》 12 00:02:26,246 --> 00:02:30,751 (藤崎)あっ。 イッテテ…。 13 00:02:30,751 --> 00:02:33,086 すみません。 いや こっちこそ➡ 14 00:02:33,086 --> 00:02:35,622 ボーッとしてて。 だっ 大丈夫? 15 00:02:35,622 --> 00:02:38,425 はい 大丈夫です。 16 00:02:38,425 --> 00:02:42,262 《あぁ 間に合わない》 17 00:02:42,262 --> 00:02:45,098 藤崎さん 何か困っているなら➡ 18 00:02:45,098 --> 00:02:49,770 手伝うけど…。 いいんですか? 19 00:02:49,770 --> 00:02:52,105 (藤崎)実は このあとの会議の資料に➡ 20 00:02:52,105 --> 00:02:55,242 ギリギリで修正が入ってしまって…。 21 00:02:55,242 --> 00:02:57,444 2人でやれば すぐ終わるよ。 22 00:02:57,444 --> 00:03:01,915 ホント すみません。 ありがとうございます。 23 00:03:01,915 --> 00:03:06,086 そういえば 安達さん 黒沢さんと仲いいですよね。 24 00:03:06,086 --> 00:03:08,088 《仲いい?》 25 00:03:08,088 --> 00:03:10,957 今日は出張 日帰りらしいので➡ 26 00:03:10,957 --> 00:03:14,728 黒沢さんに領収書出すように 伝えてもらえませんか? 27 00:03:14,728 --> 00:03:19,066 わかった。 ありがとうございます! 28 00:03:19,066 --> 00:03:22,135 《やっぱりかわいいな。 29 00:03:22,135 --> 00:03:25,739 性格は よく知らないけど 真面目だし。 30 00:03:25,739 --> 00:03:30,110 いつも本読んでて 勉強熱心で いい子だし》 31 00:03:30,110 --> 00:03:32,979 ⦅《この新刊 当たりだった! 32 00:03:32,979 --> 00:03:35,148 黒髪真面目受け 最高!》⦆ 33 00:03:38,085 --> 00:03:41,088 あっ。 すみません。 34 00:03:41,088 --> 00:03:43,623 あぁ いいよ 俺が…。 35 00:03:43,623 --> 00:03:47,194 《藤崎:安達さん 今日は なんだか元気がない?》 36 00:03:47,194 --> 00:03:53,100 あっ。 《黒沢さん 今日いないもんな》 37 00:03:53,100 --> 00:03:58,271 《藤崎さん 俺のこと心配してくれてる。 38 00:03:58,271 --> 00:04:02,142 うぅ… やっぱり俺のこと➡ 39 00:04:02,142 --> 00:04:05,212 好きなのかな》 40 00:04:05,212 --> 00:04:07,080 ハァ。 41 00:04:07,080 --> 00:04:11,084 《こんなこと 30年生きてきて初めてだな》 42 00:04:14,488 --> 00:04:18,091 《もし 藤崎さんとの関係が進んだら➡ 43 00:04:18,091 --> 00:04:21,261 童貞も捨てて こんな変な魔法も➡ 44 00:04:21,261 --> 00:04:23,230 なくなるかもしれない》 45 00:04:25,265 --> 00:04:29,436 《黒沢とだと こうは ならないもんな。 46 00:04:29,436 --> 00:04:31,905 黒沢は 俺よりでかいし➡ 47 00:04:31,905 --> 00:04:34,407 ムカつくくらい イケメンだし。 48 00:04:34,407 --> 00:04:36,576 触るたび うるさいし➡ 49 00:04:36,576 --> 00:04:38,945 ムッツリスケベだし。 50 00:04:38,945 --> 00:04:40,914 意外と嫉妬深いし…》 51 00:04:43,083 --> 00:04:45,085 《男だし》 52 00:04:47,254 --> 00:04:50,757 《きっと つきあったら 面倒なことも 大変なことも➡ 53 00:04:50,757 --> 00:04:52,759 あるだろう》 54 00:04:52,759 --> 00:05:06,072 ♬~ 55 00:05:06,072 --> 00:05:10,277 《ずっと この思いは 届けまいと思っていた。 56 00:05:10,277 --> 00:05:14,748 安達は 優しくて 清そな女の子が好きだってのも➡ 57 00:05:14,748 --> 00:05:17,250 知ってたから。 58 00:05:17,250 --> 00:05:20,754 同僚から急に告白されても 困るだろうし➡ 59 00:05:20,754 --> 00:05:25,592 ずっと ただ そばにいられれば それでいいと思ってた。 60 00:05:25,592 --> 00:05:29,429 なのに あの夜…。 61 00:05:29,429 --> 00:05:31,932 安達が うちに泊まりに来た日から➡ 62 00:05:31,932 --> 00:05:35,569 なぜか 安達が 俺のことを 意識するようになって➡ 63 00:05:35,569 --> 00:05:38,071 欲が出た。 64 00:05:38,071 --> 00:05:40,907 もっと一緒にいたい。 触れたい。 65 00:05:40,907 --> 00:05:43,743 俺のこと好きになってほしい。 66 00:05:43,743 --> 00:05:48,081 こんなに誰かのことばかり 考えるのは 初めてで…。 67 00:05:48,081 --> 00:05:50,951 だから 好きになったときから➡ 68 00:05:50,951 --> 00:05:54,487 ずっと見てたからわかった。 69 00:05:54,487 --> 00:05:58,291 きっと安達は 藤崎さんのことを好きになる》 70 00:06:00,260 --> 00:06:03,129 《それなら いっそ 気持ちを打ち明けて➡ 71 00:06:03,129 --> 00:06:06,733 諦められれば… と思ったんだけど…》 72 00:06:08,735 --> 00:06:11,938 《やっぱり困らせてしまった》 73 00:06:11,938 --> 00:06:14,808 ハァ。 (朝比奈)どうした? 黒沢。 74 00:06:14,808 --> 00:06:17,444 あっ。 あ… すみません。 75 00:06:17,444 --> 00:06:19,412 なんでもないです 朝比奈さん。 76 00:06:23,450 --> 00:06:25,952 《やっぱり 黒沢には悪いけど➡ 77 00:06:25,952 --> 00:06:29,222 謝って 今までどおりの関係でいよう》 78 00:06:32,926 --> 00:06:34,894 《今までどおりの…》 79 00:06:38,431 --> 00:06:40,901 《ありえない》 80 00:06:40,901 --> 00:06:45,572 ⦅《ごめん。 俺… 余裕ないな》⦆ 81 00:06:48,742 --> 00:06:50,911 《ありえない》 82 00:06:50,911 --> 00:06:54,314 ⦅お前とつきあうヤツ 幸せだな。 83 00:06:54,314 --> 00:06:56,283 《もし それが俺だったら》 84 00:06:58,351 --> 00:07:01,921 安達…⦆ 85 00:07:01,921 --> 00:07:03,923 これで全部終わりました! 86 00:07:03,923 --> 00:07:06,259 安達さん 本当にありがとうござ…。 87 00:07:06,259 --> 00:07:09,095 あっ。 どうしたんですか? 88 00:07:09,095 --> 00:07:11,364 ごめん ちょっと出てくる! 89 00:07:17,771 --> 00:07:21,741 《そんなこと ありえないって 何度も何度も打ち消した》 90 00:07:25,111 --> 00:07:28,014 《けれど 触れるたびに聞いた➡ 91 00:07:28,014 --> 00:07:31,785 黒沢の心の声が 耳から離れないんだ》 92 00:07:33,753 --> 00:07:35,755 《黒沢…》 93 00:07:38,425 --> 00:07:40,393 《黒沢…》 94 00:07:46,833 --> 00:07:49,202 黒沢! あっ。 95 00:07:51,438 --> 00:07:55,909 ハァ ハァ ハァ…。 96 00:07:57,944 --> 00:08:00,580 いた。 97 00:08:00,580 --> 00:08:02,916 えっ なんで安達がここに? 98 00:08:02,916 --> 00:08:05,418 何かあったのか? 99 00:08:05,418 --> 00:08:07,420 いや…。 100 00:08:12,092 --> 00:08:15,929 今まで 逃げてごめん。 101 00:08:15,929 --> 00:08:17,897 俺…。 102 00:08:21,267 --> 00:08:23,937 どうした? 103 00:08:23,937 --> 00:08:25,905 大丈夫か? 104 00:08:28,408 --> 00:08:31,811 《黒沢は 男だし➡ 105 00:08:31,811 --> 00:08:35,582 たまに怖いし 今までどおり 同僚としてつきあうほうが➡ 106 00:08:35,582 --> 00:08:38,418 きっと楽だ。 107 00:08:38,418 --> 00:08:41,755 でも俺は➡ 108 00:08:41,755 --> 00:08:44,657 誰も触れられなかった 黒沢の心に…》 109 00:08:47,460 --> 00:08:49,429 《もっと触れたい》 110 00:08:52,799 --> 00:08:55,802 《全部大事にしたいと言った 黒沢を…》 111 00:08:57,937 --> 00:09:01,574 《俺も 大事にしたいと➡ 112 00:09:01,574 --> 00:09:04,477 思ってしまった》 113 00:09:04,477 --> 00:09:08,481 俺も。 えっ 何? 114 00:09:14,087 --> 00:09:17,090 俺も 黒沢のこと好きだ! 115 00:09:22,762 --> 00:09:24,931 わっ。 116 00:09:31,838 --> 00:09:34,874 《黒沢の➡ 117 00:09:34,874 --> 00:09:38,611 言葉にならない感情が➡ 118 00:09:38,611 --> 00:09:40,880 俺の中に流れ込んでくる》 119 00:09:46,252 --> 00:09:49,255 《すげぇ心臓速い》 120 00:09:52,125 --> 00:09:56,663 《30歳まで童貞だと 魔法使いになれるなんて➡ 121 00:09:56,663 --> 00:09:58,765 ホント バカみたいな話だ》 122 00:10:01,935 --> 00:10:04,270 《だけど➡ 123 00:10:04,270 --> 00:10:07,173 黒沢の心に触れるために…》 124 00:10:10,577 --> 00:10:15,081 《俺は 魔法使いに なったのかもしれない》 125 00:10:30,096 --> 00:10:32,899 あらま…。 あっ。 126 00:10:36,236 --> 00:10:39,606 《ヤベぇ! 俺ら すごい 恥ずかしいことしてる!》 127 00:10:39,606 --> 00:10:43,409 黒沢…。 128 00:10:43,409 --> 00:10:45,578 《離したくない。 129 00:10:45,578 --> 00:10:48,248 でも 安達は恥ずかしいかも。 130 00:10:48,248 --> 00:10:51,618 そろそろ離れたほうが…。 関係ない! 131 00:10:51,618 --> 00:10:53,753 やっと 両思いになれたんだぞ! 132 00:10:53,753 --> 00:10:55,922 いや 俺は いいかもしれないけど》 133 00:10:55,922 --> 00:10:57,924 《苦しいし うるせぇ》 134 00:10:57,924 --> 00:11:00,793 《出張だって 朝比奈さんと一緒だったし➡ 135 00:11:00,793 --> 00:11:04,430 見られたら…》 《えっ!? あっ》 136 00:11:04,430 --> 00:11:07,901 《きれい事を言うな! 安達の体温 匂い➡ 137 00:11:07,901 --> 00:11:10,570 体積から離れることに お前は耐えられんのか!? 138 00:11:10,570 --> 00:11:12,605 確かに無理だ!》 139 00:11:12,605 --> 00:11:15,575 《おい理性 頑張れよ!》 140 00:11:15,575 --> 00:11:18,278 黒沢 そろそろ…。 141 00:11:18,278 --> 00:11:20,580 (朝比奈)黒沢 待たせたな。 142 00:11:20,580 --> 00:11:24,250 あっ! (突き飛ばす音) 143 00:11:24,250 --> 00:11:26,252 どうした? 144 00:11:28,254 --> 00:11:31,758 アルビレオ・カンパニーの件 出店いただけるそうです。 145 00:11:31,758 --> 00:11:36,095 おぉ そうかそうか! さすが黒沢くん! 146 00:11:36,095 --> 00:11:38,765 朝比奈も! ご苦労だったな。 147 00:11:38,765 --> 00:11:40,767 いえいえ。 148 00:11:44,137 --> 00:11:47,707 安達 データのまとめ サンキュな。 149 00:11:47,707 --> 00:11:50,910 どうも。 あっ 藤崎さんが➡ 150 00:11:50,910 --> 00:11:53,613 今日中に 領収書出してって言ってたぞ。 151 00:11:53,613 --> 00:11:56,082 あぁ すまん。 すぐ出す。 152 00:12:00,620 --> 00:12:04,757 《緊張した~! 今って しぜんだったよな? 153 00:12:04,757 --> 00:12:08,127 会社では今までどおりで いようと思ってたけど➡ 154 00:12:08,127 --> 00:12:11,164 意識しだすと すげぇ気になるっていうか➡ 155 00:12:11,164 --> 00:12:16,035 難しい。 社内恋愛してるヤツってすげぇな》 156 00:12:16,035 --> 00:12:17,937 ⦅サンキュな⦆ 157 00:12:17,937 --> 00:12:20,607 《クソッ 意識するな俺!》 158 00:12:26,946 --> 00:12:30,083 (藤崎)安達さん。 ん… あっ。 159 00:12:30,083 --> 00:12:33,253 領収書の件 黒沢さんに伝えてくださって➡ 160 00:12:33,253 --> 00:12:36,289 ありがとうございました。 いや…。 161 00:12:36,289 --> 00:12:38,424 《そうだった。 藤崎さんは➡ 162 00:12:38,424 --> 00:12:41,094 俺のこと好きなんだよな》 163 00:12:41,094 --> 00:12:44,931 今度から 黒沢さんのことは 全部 安達さんに頼もっかな。 164 00:12:44,931 --> 00:12:48,134 えっ あぁ 俺でよかったら全然。 165 00:12:48,134 --> 00:12:50,637 わぁ ありがとうございます。 166 00:12:50,637 --> 00:12:53,706 助かりますぅ。 フフフ…。 167 00:12:56,743 --> 00:12:59,112 《ごめんなさい! 俺なんかのこと➡ 168 00:12:59,112 --> 00:13:01,247 好きになってくれたのに…》 169 00:13:01,247 --> 00:13:03,683 ホント仲いいですねぇ。 170 00:13:03,683 --> 00:13:05,585 《安達さんと 黒沢さん➡ 171 00:13:05,585 --> 00:13:08,388 絶対 何かあった! 確信!》 172 00:13:12,458 --> 00:13:15,595 黒沢 これ 頼まれてたやつ。 173 00:13:15,595 --> 00:13:19,198 あぁ サンキュ。 早くて助かるわ。 174 00:13:22,101 --> 00:13:25,905 (六角)ジッ。 じゃあ俺 もう行くから。 175 00:13:25,905 --> 00:13:28,074 あぁ 待った。 176 00:13:28,074 --> 00:13:31,611 これ。 甘いの好きだろ。 177 00:13:31,611 --> 00:13:36,115 ジィ…。 あぁ サンキュ。 178 00:13:36,115 --> 00:13:38,084 《六角:この2人 なぜか最近➡ 179 00:13:38,084 --> 00:13:42,622 一緒にいることが 多いっていうか…。 180 00:13:42,622 --> 00:13:46,592 俺と 安達さんがいると 黒沢先輩が声かけてくる確率が➡ 181 00:13:46,592 --> 00:13:49,262 高いような…。 182 00:13:49,262 --> 00:13:51,331 この前も…》 183 00:13:51,331 --> 00:13:53,266 ⦅六角⦆ 184 00:13:53,266 --> 00:13:55,335 《六角:この前も…》 185 00:13:55,335 --> 00:13:57,270 ⦅六角⦆ 186 00:13:57,270 --> 00:14:00,940 《六角:さっきなんか すごい 距離も詰められてたし…。 187 00:14:00,940 --> 00:14:02,909 これって もしかして…》 188 00:14:02,909 --> 00:14:05,445 六角。 あっ はい。 189 00:14:05,445 --> 00:14:08,347 メールだけどな お前の誤字脱字➡ 190 00:14:08,347 --> 00:14:10,249 安達が チェックしてくれてるんだぞ。 191 00:14:10,249 --> 00:14:13,920 もっと気をつけろよ。 はい! 192 00:14:13,920 --> 00:14:16,089 安達も忙しいんだからな。 193 00:14:16,089 --> 00:14:19,459 気をつけます! 194 00:14:19,459 --> 00:14:22,762 《やっぱ黒沢さんて すげぇ安達さんと 俺のこと➡ 195 00:14:22,762 --> 00:14:25,932 見てんだな。 196 00:14:25,932 --> 00:14:29,068 前から そんな気はしてたけど➡ 197 00:14:29,068 --> 00:14:31,604 やっとわかった。 198 00:14:31,604 --> 00:14:34,107 あぁ もう 俺 鈍感すぎ! 199 00:14:34,107 --> 00:14:36,476 なんで気付かなかったんだろ! 200 00:14:36,476 --> 00:14:38,644 黒沢さんと 安達さんは…》 201 00:14:40,747 --> 00:14:43,249 《俺のために アメと ムチで連携して➡ 202 00:14:43,249 --> 00:14:46,152 育てようとしてくれてる! 203 00:14:46,152 --> 00:14:49,188 俺っち 超愛されてんじゃん! 204 00:14:49,188 --> 00:14:51,758 やっぱ この会社入ってよかったぁ!》 205 00:14:51,758 --> 00:14:53,926 《バレてないよな?》 206 00:14:53,926 --> 00:14:58,097 《柘植:「恋をすると 人は愚かになる」と言ったのは➡ 207 00:14:58,097 --> 00:15:01,901 ニーチェだったか シェークスピアか…》 📱(通知音) 208 00:15:15,248 --> 00:15:18,418 《確かに。 改めて読むと➡ 209 00:15:18,418 --> 00:15:21,420 あまりに あの宅配員に似ている。 210 00:15:21,420 --> 00:15:25,591 そんな バカな。 しかし そう仮定すると➡ 211 00:15:25,591 --> 00:15:28,261 ふに落ちることもある。 212 00:15:28,261 --> 00:15:30,763 明らかに増えた通販。 213 00:15:30,763 --> 00:15:33,933 他の宅配員が来ると感じる虚無感。 214 00:15:33,933 --> 00:15:39,105 そして 彼に会うと増える心拍数。 215 00:15:39,105 --> 00:15:41,174 これが 恋か!?》 216 00:15:43,442 --> 00:15:46,612 《まさか ありえない。 217 00:15:46,612 --> 00:15:49,749 相手は男で あんなヤンキーで➡ 218 00:15:49,749 --> 00:15:51,751 名前も まだ知らないのに…》 219 00:15:57,423 --> 00:15:59,425 あっ。 220 00:15:59,425 --> 00:16:04,096 《低俗! How to本に頼るなど 愚の骨頂!》 221 00:16:04,096 --> 00:16:06,399 ずっとあれよ。 こわ~い。 222 00:16:09,769 --> 00:16:13,739 《思えば 彼のことは 宅配員ということと➡ 223 00:16:13,739 --> 00:16:16,742 猫好きということ以外 何も知らない。 224 00:16:16,742 --> 00:16:18,744 名前すらも…》 225 00:16:18,744 --> 00:16:20,746 (湊)あれ? 226 00:16:20,746 --> 00:16:23,282 《なのに 顔を見ればどうきが止まらず➡ 227 00:16:23,282 --> 00:16:25,418 執筆活動にも影響が出ている》 228 00:16:25,418 --> 00:16:27,420 (湊)ちわっす。 229 00:16:27,420 --> 00:16:29,422 《あまつさえ幻聴まで…》 230 00:16:29,422 --> 00:16:32,458 (湊)どうも。 んっ。 231 00:16:32,458 --> 00:16:35,094 《本物!?》 232 00:16:35,094 --> 00:16:39,098 奇遇っすね。 あっ あぁ。 233 00:16:39,098 --> 00:16:42,101 《落ち着け! これは チャンスだ! 234 00:16:42,101 --> 00:16:44,937 さりげなく彼の欲求を探り スマートに誘うことで➡ 235 00:16:44,937 --> 00:16:46,939 好感度を上げるのだ!》 236 00:16:46,939 --> 00:16:49,275 ん? 何… ゴミつけてんすか。 237 00:16:49,275 --> 00:16:51,310 《ぐはっ!》 238 00:16:51,310 --> 00:16:55,114 《あぁ アッツ… 喉渇いたな》 239 00:16:55,114 --> 00:16:57,950 ちっ ちっ ちっ… 茶でもどうだ? 240 00:16:57,950 --> 00:17:00,987 はぁ? なんすか急に。 行かないっす。 241 00:17:00,987 --> 00:17:02,989 《くっ》 242 00:17:02,989 --> 00:17:04,957 《相変わらず変なヤツだな》 243 00:17:08,094 --> 00:17:11,264 きっ 君も何か買いに来たのか? 244 00:17:11,264 --> 00:17:13,599 あぁ スニーカーを。 245 00:17:13,599 --> 00:17:16,769 ダンスやってるんで すぐ ダメになって。 246 00:17:16,769 --> 00:17:20,273 ダンス? 絶対違うの想像してんだろ。 247 00:17:24,944 --> 00:17:27,813 靴って そんなにすぐ傷むのか。 248 00:17:27,813 --> 00:17:30,349 一応 プロ目指してるんで。 249 00:17:30,349 --> 00:17:32,785 たまに 歌手のバックで 踊ったりしてるっす。 250 00:17:32,785 --> 00:17:35,121 えっ すごいじゃないか! 251 00:17:35,121 --> 00:17:38,758 別に。 大学時代のサークルのヤツらは➡ 252 00:17:38,758 --> 00:17:41,227 みんな就職して働いてるけど➡ 253 00:17:41,227 --> 00:17:44,130 俺だけ諦めきれなくて。 254 00:17:44,130 --> 00:17:48,000 いつまでも このままって わけにもいかねえし…。 255 00:17:48,000 --> 00:17:51,470 正直 そろそろ潮時かなって 思ってるんすよね。 256 00:17:55,141 --> 00:17:58,978 わかる! えっ。 俺も小説家を志し➡ 257 00:17:58,978 --> 00:18:01,948 大学時代に担当がついたことで 調子に乗り➡ 258 00:18:01,948 --> 00:18:04,784 就職もせずに 小説を書き続けたが➡ 259 00:18:04,784 --> 00:18:07,153 何作書いても 賞は取れず➡ 260 00:18:07,153 --> 00:18:10,423 無駄に年を取り続けることへの 将来の不安➡ 261 00:18:10,423 --> 00:18:12,425 己の才能への不信感➡ 262 00:18:12,425 --> 00:18:15,861 社会に属していないゆえの恐怖は よくわかる! 263 00:18:15,861 --> 00:18:18,264 しかし! 君は まだ➡ 264 00:18:18,264 --> 00:18:22,301 本当は 諦めたくはないんじゃないか? 265 00:18:22,301 --> 00:18:25,671 なんでそんな…。 じゃなきゃ➡ 266 00:18:25,671 --> 00:18:29,442 そこまで靴が傷むほど 練習しないだろう。 267 00:18:29,442 --> 00:18:31,410 あ…。 268 00:18:33,946 --> 00:18:35,915 《なんてことだ! つい勢いで➡ 269 00:18:35,915 --> 00:18:37,950 説教臭いことを言ってしまった! 270 00:18:37,950 --> 00:18:41,287 いちばん 若者に 嫌われる行動じゃないか! 271 00:18:41,287 --> 00:18:43,422 あわわわ…》 272 00:18:43,422 --> 00:18:46,592 あざす。 えっ? 273 00:18:46,592 --> 00:18:48,594 なんでもないっす。 274 00:18:48,594 --> 00:18:53,132 じゃ 今から練習だから このへんで。 275 00:18:53,132 --> 00:18:56,135 あと 俺の名前 「君」じゃなくて➡ 276 00:18:56,135 --> 00:18:58,270 「湊」っていうんで。 277 00:18:58,270 --> 00:19:00,272 じゃ うどんによろしく! 278 00:19:04,276 --> 00:19:07,313 《名前もかわいい!》 279 00:19:07,313 --> 00:19:09,782 <柘植:いくらでも 靴を買ってあげたくなって➡ 280 00:19:09,782 --> 00:19:11,751 ヤバいと思いました> 281 00:19:13,953 --> 00:19:18,357 《きょ 今日は疲れた。 282 00:19:18,357 --> 00:19:21,460 改めて考えると 路上で告白して➡ 283 00:19:21,460 --> 00:19:24,263 そのうえ 抱き合うとか…。 284 00:19:24,263 --> 00:19:26,265 うおぉ~!》 285 00:19:26,265 --> 00:19:28,668 📱 286 00:19:28,668 --> 00:19:31,437 あっ! 📱 287 00:19:34,106 --> 00:19:37,777 もしもし。 📱安達? 288 00:19:37,777 --> 00:19:41,680 📱夜遅くにごめん。 ちょっと また話したくなって。 289 00:19:41,680 --> 00:19:45,284 いや いいよ。 フッ…。 290 00:19:45,284 --> 00:19:48,120 📱よかった。 えっ? 291 00:19:48,120 --> 00:19:50,489 安達も 俺のこと好きなんて➡ 292 00:19:50,489 --> 00:19:54,093 夢だったんじゃないかって 思っちゃって。 293 00:19:54,093 --> 00:19:56,128 そんなわけないだろ。 294 00:19:56,128 --> 00:19:59,932 《黒沢 今どんな顔してんだろ。 295 00:19:59,932 --> 00:20:03,602 電話越しの声 すげぇ ドキドキする。 296 00:20:03,602 --> 00:20:06,772 心が読めないからってのも あんのかな》 297 00:20:06,772 --> 00:20:09,742 📱あのさ。 んっ 何? 298 00:20:09,742 --> 00:20:11,944 📱もっと いろいろ話したいし➡ 299 00:20:11,944 --> 00:20:15,781 週末 2人で出かけないか? はえ? 300 00:20:15,781 --> 00:20:19,685 📱泊めてもらったお礼も まだ してないしさ。 うん…。 301 00:20:19,685 --> 00:20:22,088 《お礼?》 📱じゃあ 場所とか➡ 302 00:20:22,088 --> 00:20:24,523 また連絡する。 303 00:20:24,523 --> 00:20:26,759 おやすみ また明日。 304 00:20:26,759 --> 00:20:29,161 おっ おやすみ。 305 00:20:31,931 --> 00:20:35,768 ハァー イケボこえぇ…。 306 00:20:35,768 --> 00:20:38,604 顔が見えても 顔がよすぎて あれだけど➡ 307 00:20:38,604 --> 00:20:42,274 見えなかったら 見えなかったで 緊張するんだよな。 308 00:20:42,274 --> 00:20:47,279 っていうか 2人で出かけるとか なんとか言ってたけど…。 309 00:20:47,279 --> 00:20:50,149 《それって もしかして➡ 310 00:20:50,149 --> 00:20:54,153 俗に言う デートとかいうやつでは?》 311 00:20:58,424 --> 00:21:01,327 しっ! 312 00:21:01,327 --> 00:21:05,598 《ついに! 安達と デート! 313 00:21:05,598 --> 00:21:09,602 ヤバい。 妄想では何百… いや 何千回としてきたけど➡ 314 00:21:09,602 --> 00:21:13,005 まさか本当に デートできる日が来るなんて。 315 00:21:13,005 --> 00:21:16,675 夢みたいだけど… うん 夢じゃない》 316 00:21:16,675 --> 00:21:21,280 ⦅俺も 黒沢のこと好きだ!⦆ 317 00:21:21,280 --> 00:21:24,250 《あの真面目な安達が 仕事を抜け出して➡ 318 00:21:24,250 --> 00:21:27,453 俺に気持ちを伝えに来てくれた。 319 00:21:27,453 --> 00:21:30,656 すげぇ好き。 最初に好きになったときより➡ 320 00:21:30,656 --> 00:21:34,593 ずっと。 どんどん好きになってる。 321 00:21:34,593 --> 00:21:40,266 ハッ… そういえば 俺とが 初デートなんだよな? 322 00:21:40,266 --> 00:21:42,935 忘れられないデートにしなくちゃな》 323 00:21:42,935 --> 00:21:44,937 よし! 324 00:21:44,937 --> 00:21:47,907 えっ デートって 何を着ていけば? 325 00:21:47,907 --> 00:21:50,609 っていうか そもそも デートって何すんだ? 326 00:21:50,609 --> 00:21:53,279 ヤベぇ… ついオーケーしたけど➡ 327 00:21:53,279 --> 00:21:56,415 マジで何を準備したらいいのか わからん。 328 00:21:56,415 --> 00:22:00,252 《とりあえず検索してみた》 329 00:22:00,252 --> 00:22:04,123 クソッ リア充の写真ばっか出てくるぅ!