1 00:00:06,139 --> 00:00:08,242 (柘植)おめでとう…。 2 00:00:16,650 --> 00:00:20,621 《黒沢:安達… 今日から出張か。 3 00:00:20,621 --> 00:00:22,923 10日間も…》 4 00:00:27,794 --> 00:00:30,163 《安達:黒沢に伝える。 5 00:00:30,163 --> 00:00:33,300 俺の気持ちを➡ 6 00:00:33,300 --> 00:00:36,203 黒沢に 伝えるんだ》 7 00:02:33,120 --> 00:02:35,122 ハァ…。 8 00:02:42,295 --> 00:02:46,633 ⦅俺は 安達と違って 何を考えてるのか➡ 9 00:02:46,633 --> 00:02:48,935 言葉にしてくれないと わからない⦆ 10 00:02:56,309 --> 00:02:59,279 《あの夜から ずっと➡ 11 00:02:59,279 --> 00:03:02,716 安達の顔が頭から離れない。 12 00:03:02,716 --> 00:03:06,153 なんで あんな言い方 しちゃったんだろう。 13 00:03:06,153 --> 00:03:08,655 いや➡ 14 00:03:08,655 --> 00:03:11,324 言い方も何も 安達には➡ 15 00:03:11,324 --> 00:03:15,696 俺の考えが 全部 筒抜けで…。 16 00:03:15,696 --> 00:03:17,998 だから きっと➡ 17 00:03:17,998 --> 00:03:20,367 あのときの俺の 身勝手な怒りや 嫉妬も➡ 18 00:03:20,367 --> 00:03:23,937 受け取ってしまったはずだ。 19 00:03:23,937 --> 00:03:27,340 すげぇおびえてたもんな。 20 00:03:27,340 --> 00:03:30,710 今まで俺の心の声を さんざん聞いたうえで➡ 21 00:03:30,710 --> 00:03:32,779 それでも 俺を好きになってくれたことが➡ 22 00:03:32,779 --> 00:03:35,849 うれしくて 甘えてた。 23 00:03:35,849 --> 00:03:38,151 いくら つきあってるからって➡ 24 00:03:38,151 --> 00:03:41,555 安達の選択に 口出しする権利なんて➡ 25 00:03:41,555 --> 00:03:44,691 俺にはない。 26 00:03:44,691 --> 00:03:47,160 安達に そう謝ろうと➡ 27 00:03:47,160 --> 00:03:49,830 何度も思いながら➡ 28 00:03:49,830 --> 00:03:53,233 言えなかった。 29 00:03:53,233 --> 00:03:56,703 出張や 外回りで すれ違いばかりだったから…》 30 00:03:59,639 --> 00:04:02,142 《いや そうじゃない。 31 00:04:02,142 --> 00:04:04,511 怖かったからだ。 32 00:04:04,511 --> 00:04:07,581 安達に見限られることが…》 33 00:04:07,581 --> 00:04:09,750 (玄関チャイム) 34 00:04:16,690 --> 00:04:18,692 安達? 35 00:04:21,895 --> 00:04:25,332 ⦅黒沢へ。 俺は口下手で➡ 36 00:04:25,332 --> 00:04:28,635 あまり言葉では うまく言えないし➡ 37 00:04:28,635 --> 00:04:34,141 メールでは軽すぎる気がしたので 手紙を書きます。 38 00:04:34,141 --> 00:04:37,043 今 長崎のホテルです。 39 00:04:37,043 --> 00:04:41,481 転勤のこと 勝手に決めてごめん。 40 00:04:41,481 --> 00:04:46,419 俺 いつの間にか 魔法の力に頼りすぎて➡ 41 00:04:46,419 --> 00:04:50,490 心の声が聞こえないと 黒沢が何を考えてるのか➡ 42 00:04:50,490 --> 00:04:54,761 わからなくて 不安で 離れるのが怖くなってた。 43 00:04:59,566 --> 00:05:02,969 あんなに黒沢が 思いを伝えてくれてたのに➡ 44 00:05:02,969 --> 00:05:06,673 不安になるとか 臆病でごめん。 45 00:05:06,673 --> 00:05:11,077 でも 一つだけ信じてほしいことは➡ 46 00:05:11,077 --> 00:05:14,314 離れるのが不安になるくらい➡ 47 00:05:14,314 --> 00:05:17,317 俺は本当に黒沢が好きってこと⦆ 48 00:05:19,319 --> 00:05:22,322 「帰ったら一度 ゆっくり話をしよう」。 49 00:05:25,325 --> 00:05:27,294 安達…。 50 00:05:29,329 --> 00:05:33,633 《黒沢 もう読んでくれたかな。 51 00:05:33,633 --> 00:05:38,638 そういえば 初めて 手紙で 好きだとか書いたな》 52 00:05:38,638 --> 00:05:41,041 ⦅手書きの手紙を送るといい。 53 00:05:41,041 --> 00:05:43,476 それなら 心の声も聞かずに済むし➡ 54 00:05:43,476 --> 00:05:46,146 メールよりも伝わるだろう。 55 00:05:46,146 --> 00:05:49,616 手紙か…⦆ 56 00:05:49,616 --> 00:05:53,286 《30歳で初めてのラブレターか》 57 00:05:53,286 --> 00:05:55,822 (楠本)日曜日なのに すみません。 58 00:05:55,822 --> 00:05:59,492 あ… いえ 出張中ですから。 59 00:05:59,492 --> 00:06:01,828 楠本さんこそ お疲れさまです。 60 00:06:01,828 --> 00:06:05,165 (楠本)いえ 長崎店オープンの担当として➡ 61 00:06:05,165 --> 00:06:07,834 私も フル稼働しているので。 62 00:06:07,834 --> 00:06:09,803 あちらです。 63 00:06:13,473 --> 00:06:16,142 ひろっ! 都心のトヨカワは➡ 64 00:06:16,142 --> 00:06:19,646 駅ナカや 駅近の 小中規模の店舗が多いけど➡ 65 00:06:19,646 --> 00:06:22,649 長崎店は 駅から離れた立地の代わりに➡ 66 00:06:22,649 --> 00:06:25,285 これだけのスペースが 取れるんですよね。 67 00:06:25,285 --> 00:06:29,656 じゃあ 都心とは また違う商品展開が必要ですね。 68 00:06:29,656 --> 00:06:31,791 そのとおり! 69 00:06:31,791 --> 00:06:34,961 ショッピングモール自体の顧客層も 幅広いですし➡ 70 00:06:34,961 --> 00:06:38,465 駐車場もあるので 大型の商品も置けます! 71 00:06:38,465 --> 00:06:42,135 この広さを生かして いろいろできそうですね。 72 00:06:42,135 --> 00:06:45,005 バリアフリーの体験スペースを作ったり➡ 73 00:06:45,005 --> 00:06:48,308 SNS映えする 季節ごとのディスプレーとか➡ 74 00:06:48,308 --> 00:06:51,111 地元の商店とのコラボとか。 75 00:06:51,111 --> 00:06:54,481 地域密着型店舗というのも おもしろいかも…。 76 00:06:54,481 --> 00:06:57,117 あ…。 メチャクチャやる気じゃないですか➡ 77 00:06:57,117 --> 00:06:59,953 安達さん! えっ いや そんな…。 78 00:06:59,953 --> 00:07:04,124 いいじゃないですか。 どんどん アイデア出していきましょう。 79 00:07:04,124 --> 00:07:06,593 頼りにしています。 80 00:07:06,593 --> 00:07:09,963 じゃあ 入り口から。 お客さんの動線を考えたら…。 81 00:07:09,963 --> 00:07:13,133 《前の俺なら こんなふうに前向きになんて➡ 82 00:07:13,133 --> 00:07:15,635 考えられなかった。 83 00:07:15,635 --> 00:07:20,640 これも黒沢の影響かな って…。 84 00:07:20,640 --> 00:07:24,711 あ… 離れてるのに俺… 黒沢のことばっか考えてるな》 85 00:07:39,993 --> 00:07:42,162 フゥ…。 86 00:07:46,633 --> 00:07:48,601 俺は作家だ。 87 00:07:51,805 --> 00:07:54,274 いっそ かなわなかった思いを➡ 88 00:07:54,274 --> 00:07:56,309 小説にしてしまおうか。 89 00:07:56,309 --> 00:07:59,779 (キーボード音) 90 00:08:13,126 --> 00:08:16,629 《柘植:結局 どんな言葉でも➡ 91 00:08:16,629 --> 00:08:19,632 湊を表現することは➡ 92 00:08:19,632 --> 00:08:21,634 できなかった》 93 00:08:30,944 --> 00:08:34,114 おつかれ~! (湊)お疲れさまでした! 94 00:08:34,114 --> 00:08:37,951 初日から盛り上がったな。 メチャクチャ熱かったっす! 95 00:08:37,951 --> 00:08:41,621 ステージから見る風景って 気分最高だな! (ドアの開く音) 96 00:08:41,621 --> 00:08:46,459 湊くん! はい。 これ プレゼント。 97 00:08:46,459 --> 00:08:49,829 俺に? 公演後 湊くんにって➡ 98 00:08:49,829 --> 00:08:52,465 受付に預けた人がいて。 99 00:08:52,465 --> 00:08:54,634 すげぇじゃん! ファン1号か! 100 00:08:54,634 --> 00:08:56,636 なんだろ…。 101 00:08:56,636 --> 00:08:58,605 あっ…。 102 00:09:00,640 --> 00:09:03,643 あの これ渡してくれた人って…。 103 00:09:03,643 --> 00:09:08,114 あぁ たしか 眼鏡かけた 背の高い男の人だったよ。 104 00:09:12,452 --> 00:09:15,455 すみません! ちょっと俺 出てきます! 105 00:09:15,455 --> 00:09:17,457 えっ? 湊くん!? 106 00:09:31,971 --> 00:09:34,007 《我ながら 未練たらしいと思うが➡ 107 00:09:34,007 --> 00:09:36,109 来てしまった》 108 00:09:36,109 --> 00:09:41,948 (歓声) 109 00:09:41,948 --> 00:09:43,950 ⦅《よかった。 110 00:09:43,950 --> 00:09:48,154 湊は 夢をかなえたんだ》⦆ 111 00:09:51,391 --> 00:09:53,293 📱(バイブ音) 112 00:09:53,293 --> 00:09:56,796 誰だ 人が感傷に浸っているのに…。 113 00:09:59,799 --> 00:10:02,735 えっ 湊!? なぜ!? 114 00:10:02,735 --> 00:10:04,838 いや それより早く出ねば…。 115 00:10:06,973 --> 00:10:09,309 はい。 📱(湊)柘植! 今どこにいる!? 116 00:10:09,309 --> 00:10:11,945 えっ? 📱(湊)ライブ来てたろ! 117 00:10:11,945 --> 00:10:14,914 すまない。 俺は もう…。 📱(湊)いいから! 118 00:10:14,914 --> 00:10:18,618 📱今いる場所 教えろ! そんで動くな! 119 00:10:18,618 --> 00:10:21,120 ハァ ハァ ハァ…。 120 00:10:23,523 --> 00:10:29,629 ハァ ハァ ハァ…。 121 00:10:29,629 --> 00:10:34,701 湊… すまない こんな所まで。 122 00:10:34,701 --> 00:10:36,970 やっぱり➡ 123 00:10:36,970 --> 00:10:39,139 靴くれたの アンタだったのか。 124 00:10:44,611 --> 00:10:47,413 連絡 無視してごめん。 125 00:10:51,317 --> 00:10:54,787 オーディションで最終審査に落ちたあと➡ 126 00:10:54,787 --> 00:10:58,791 SHOWTAさんが ユニット結成の話があるって➡ 127 00:10:58,791 --> 00:11:01,294 声をかけてくれたんだ。 128 00:11:01,294 --> 00:11:04,464 けど 話が急だったのと➡ 129 00:11:04,464 --> 00:11:07,467 ユニット結成は 極秘だったのもあって➡ 130 00:11:07,467 --> 00:11:09,435 言えなかった。 131 00:11:09,435 --> 00:11:13,139 そう… だったのか。 132 00:11:13,139 --> 00:11:15,608 おめでとう。 133 00:11:15,608 --> 00:11:18,278 湊の夢がかなって よかった。 134 00:11:18,278 --> 00:11:20,780 あっ…。 135 00:11:20,780 --> 00:11:24,450 ごめん。 136 00:11:24,450 --> 00:11:27,787 本当は 俺…。 137 00:11:27,787 --> 00:11:32,625 (湊)ずっと アンタが言ってた下心ってやつが➡ 138 00:11:32,625 --> 00:11:35,795 それが たくらみでも 好意でも➡ 139 00:11:35,795 --> 00:11:38,298 どう応えたらいいのか➡ 140 00:11:38,298 --> 00:11:41,301 どう接したらいいのか…。 141 00:11:41,301 --> 00:11:44,170 自分でも 自分の気持ちが わかんなくって…。 142 00:11:49,309 --> 00:11:51,277 (湊)連絡できなかった。 143 00:11:53,846 --> 00:11:56,015 だから…。 144 00:12:02,121 --> 00:12:06,793 《せっかく 湊が ここまで 追いかけてきてくれたんだ。 145 00:12:06,793 --> 00:12:09,462 あれは言葉のあやだと…。 146 00:12:09,462 --> 00:12:12,632 自分は ただ 君を応援していると➡ 147 00:12:12,632 --> 00:12:16,135 分別のある大人として 言うべきだ》 148 00:12:18,304 --> 00:12:21,140 《最初は➡ 149 00:12:21,140 --> 00:12:25,478 ただのガラの悪い 宅配員だと思っていた。 150 00:12:25,478 --> 00:12:29,148 口が悪くて ぶっきらぼうで…。 151 00:12:29,148 --> 00:12:31,217 しかし…》 152 00:12:39,792 --> 00:12:42,261 すまない。 言葉どおりだ。 153 00:12:45,465 --> 00:12:49,302 俺は 君に好かれたくて 親切にしていた。 154 00:12:49,302 --> 00:12:52,138 以前 君が読んだ本のダンサーは➡ 155 00:12:52,138 --> 00:12:54,974 君が モデルだ。 156 00:12:54,974 --> 00:12:57,143 勝手に書いて すまなかった。 157 00:12:57,143 --> 00:12:59,212 もう二度としない。 158 00:13:02,115 --> 00:13:05,118 今まで俺は 恋をしても➡ 159 00:13:05,118 --> 00:13:07,787 かなうことはないと諦めて➡ 160 00:13:07,787 --> 00:13:11,658 小説の中で 相手を モデルにして➡ 161 00:13:11,658 --> 00:13:15,261 勝手に物語にして 一人で完結してきた。 162 00:13:18,298 --> 00:13:22,468 (柘植)物語の中ならば どんな恋愛も可能だし➡ 163 00:13:22,468 --> 00:13:25,638 自分が傷つかないから。 164 00:13:25,638 --> 00:13:28,207 けれど 湊と出会って…。 165 00:13:30,476 --> 00:13:32,645 それじゃ満足できなくなった。 166 00:13:35,682 --> 00:13:39,752 どんな物語だって 現実の君には かなわない。 167 00:13:42,322 --> 00:13:45,958 湊…。 168 00:13:45,958 --> 00:13:50,129 俺は 君が好きだ。 169 00:14:02,208 --> 00:14:06,479 どんな物語だって 現実の君には かなわない。 170 00:14:06,479 --> 00:14:09,849 湊…。 171 00:14:09,849 --> 00:14:13,052 俺は 君が好きだ。 172 00:14:19,292 --> 00:14:22,161 急に すまなかった。 173 00:14:22,161 --> 00:14:24,630 湊にとって大事な時期だし➡ 174 00:14:24,630 --> 00:14:28,468 もう二度と会うことは…。 ちょっと おい! 175 00:14:28,468 --> 00:14:30,803 諦めが早すぎんだろ! 176 00:14:30,803 --> 00:14:33,840 一人で勝手に 完結させてんじゃねえよ! 177 00:14:33,840 --> 00:14:36,109 自分で言ったことも忘れたのかよ。 178 00:14:36,109 --> 00:14:39,612 「諦めるな」って! そっ それは…。 179 00:14:43,516 --> 00:14:48,287 最初は アンタのこと ずっと変なヤツって思ってた。 180 00:14:48,287 --> 00:14:51,991 でも いつだって! 181 00:14:51,991 --> 00:14:55,628 (湊)俺がくじけそうなときに 背中を押してくれたのは➡ 182 00:14:55,628 --> 00:14:57,630 アンタだった。 183 00:14:59,665 --> 00:15:02,001 オーディションのときのダンス➡ 184 00:15:02,001 --> 00:15:04,804 柘植に見てほしくて踊ったんだ。 185 00:15:04,804 --> 00:15:07,807 だから➡ 186 00:15:07,807 --> 00:15:10,810 勝手にいなくなられたら… 困る。 187 00:15:10,810 --> 00:15:13,279 ん… えっ? 188 00:15:13,279 --> 00:15:16,649 あぁ もう! 察しろ バカ! 189 00:15:16,649 --> 00:15:21,287 恋愛小説家なんだろ! えっ…。 190 00:15:21,287 --> 00:15:23,623 ハッ…。 あっ! えっ ちょっと! 191 00:15:23,623 --> 00:15:25,958 大丈夫か!? 192 00:15:25,958 --> 00:15:29,128 あぁ…。 193 00:15:29,128 --> 00:15:31,097 いいか? 194 00:15:33,132 --> 00:15:36,002 抱きしめていいか? 195 00:15:36,002 --> 00:15:38,805 い… いいとか…。 196 00:15:48,181 --> 00:15:52,251 いいとか 悪いとか➡ 197 00:15:52,251 --> 00:15:56,155 いちいち聞くな バカ。 198 00:15:56,155 --> 00:16:01,294 《柘植:今まで 何本も 恋愛小説を書いてきたが➡ 199 00:16:01,294 --> 00:16:04,463 現実は 答えも 筋書きもない。 200 00:16:04,463 --> 00:16:06,666 恋は人を愚かにする》 201 00:16:08,968 --> 00:16:12,939 《柘植:それは きっと 悪いことではない》 202 00:16:21,147 --> 00:16:23,282 《30歳になるまで➡ 203 00:16:23,282 --> 00:16:27,486 誰とも つきあったことがなくて 童貞で…。 204 00:16:27,486 --> 00:16:30,490 こんな自分が 誰かを好きになって➡ 205 00:16:30,490 --> 00:16:33,626 相手にも 好きになってもらえるなんて➡ 206 00:16:33,626 --> 00:16:37,797 そんな奇跡みたいなこと ありえないと思ってた。 207 00:16:37,797 --> 00:16:41,667 そんな俺を 初めて好きになってくれた相手➡ 208 00:16:41,667 --> 00:16:46,239 黒沢は 男だし 俺より ガタイもいいし➡ 209 00:16:46,239 --> 00:16:50,309 ふだんは クールなのに 心の中では テンション高いし…》 210 00:16:50,309 --> 00:16:52,478 ⦅《すげぇ近い すげぇうれしい! 211 00:16:52,478 --> 00:16:56,115 字もかわいいとか 初めて知ったな。 ラッキー!》⦆ 212 00:16:56,115 --> 00:17:00,319 《意外すぎて 正直 メチャクチャびびったけど。 213 00:17:00,319 --> 00:17:03,956 でも 不思議と 初めて心の声に触れた➡ 214 00:17:03,956 --> 00:17:08,828 そのときから 嫌だとは思わなかった。 215 00:17:08,828 --> 00:17:10,997 それは いつだって黒沢が…》 216 00:17:13,633 --> 00:17:15,635 《真剣だったから》 217 00:17:15,635 --> 00:17:18,204 ハァ ハァ… あっ! 218 00:17:25,645 --> 00:17:28,414 黒沢!? あ… 安達。 219 00:17:31,450 --> 00:17:35,988 ごめん 急に。 いいから。 びしょぬれじゃん。 220 00:17:35,988 --> 00:17:37,957 中入れよ。 221 00:17:41,127 --> 00:17:45,298 ハァ メッチャぬれた。 ごめん 急に来て。 222 00:17:45,298 --> 00:17:49,468 いいから 風呂入ってこいよ。 えっ 安達が先だろ? 223 00:17:49,468 --> 00:17:52,772 何言ってんだよ。 黒沢のほうが冷えてんだろ! 224 00:17:56,642 --> 00:17:59,145 わっ…。 安達 何…。 225 00:17:59,145 --> 00:18:01,314 しようがねえだろ。 黒沢が言うこと➡ 226 00:18:01,314 --> 00:18:04,817 聞かねえんだから。 う…。 227 00:18:04,817 --> 00:18:08,487 ホントに 急にごめん。 228 00:18:08,487 --> 00:18:12,358 あ…。 手紙読んだら➡ 229 00:18:12,358 --> 00:18:15,161 どうしても 安達の顔 見たくなって。 230 00:18:15,161 --> 00:18:18,631 黒沢…。 直接➡ 231 00:18:18,631 --> 00:18:21,567 安達の口から言ってほしい。 232 00:18:21,567 --> 00:18:25,338 ち… 直接!? あぁ…。 233 00:18:29,809 --> 00:18:32,478 俺も魔法が使えたらよかったな。 234 00:18:38,484 --> 00:18:41,354 そうしたら 安達の考えてることが➡ 235 00:18:41,354 --> 00:18:44,123 わかるのに。 236 00:18:44,123 --> 00:18:47,293 《うまくなんて 言えなくてもいいんだ。 237 00:18:47,293 --> 00:18:50,129 伝えなきゃ》 238 00:18:50,129 --> 00:18:53,299 く… 黒沢って まつげなげぇな。 239 00:18:53,299 --> 00:18:55,301 ん? 入社当時から➡ 240 00:18:55,301 --> 00:18:58,738 顔がいいヤツいるなって 思ってたけど➡ 241 00:18:58,738 --> 00:19:00,940 そのときより 今のほうが カッコいいの➡ 242 00:19:00,940 --> 00:19:04,143 すごいと思う。 ん? 243 00:19:04,143 --> 00:19:09,315 仕事も 本当は事前に調べたり 足使ったりしてるのに➡ 244 00:19:09,315 --> 00:19:12,785 そういう努力とか 見せないとこ カッコいいし➡ 245 00:19:12,785 --> 00:19:16,455 誰の悪口も 言ってるとこ聞いたことないし。 246 00:19:16,455 --> 00:19:19,325 あと ふだん すごい冷静なのに➡ 247 00:19:19,325 --> 00:19:22,461 心の声だと テンション高くて。 248 00:19:22,461 --> 00:19:25,297 黒沢のこと ずっと 完璧な人間だって➡ 249 00:19:25,297 --> 00:19:28,801 思ってたけど 意外と 思ってることが➡ 250 00:19:28,801 --> 00:19:32,304 表情に出てたり 狭量だったり➡ 251 00:19:32,304 --> 00:19:34,640 嫉妬深かったり。 252 00:19:34,640 --> 00:19:38,511 メッチャカッコつけてるのに 全然 カッコつかないときとか➡ 253 00:19:38,511 --> 00:19:40,479 たまにあるの…。 254 00:19:43,482 --> 00:19:46,318 かわいいなって思う。 255 00:19:46,318 --> 00:19:49,855 えっ 何? 急に。 何って➡ 256 00:19:49,855 --> 00:19:53,492 俺の黒沢の好きなとこ… あっ。 257 00:19:53,492 --> 00:19:57,963 《今まで 黒沢が 俺に伝えてくれた思いの➡ 258 00:19:57,963 --> 00:20:00,232 何十分の一にも ならないけど…》 259 00:20:02,535 --> 00:20:05,137 あと…。 ちょ… 待って待って! 260 00:20:05,137 --> 00:20:07,473 《マジで ヤバい。 261 00:20:07,473 --> 00:20:10,309 うれしすぎるっていうか びっくりしすぎて➡ 262 00:20:10,309 --> 00:20:14,113 ちゃんと全部覚えてない。 もったいない 録音したい。 263 00:20:14,113 --> 00:20:18,984 いや もう一回聞かせてほしい》 264 00:20:18,984 --> 00:20:21,487 《触れた指から➡ 265 00:20:21,487 --> 00:20:26,992 こらえきれないうれしさと 恥ずかしさが伝わってくる。 266 00:20:26,992 --> 00:20:32,465 このいとしさを どうしたら伝えられるだろうか。 267 00:20:32,465 --> 00:20:34,467 言葉じゃ足りない》 268 00:20:36,969 --> 00:20:40,973 言葉だけでは伝えきれない。 269 00:20:40,973 --> 00:20:45,644 俺が 黒沢の心に触れたみたいに➡ 270 00:20:45,644 --> 00:20:48,714 黒沢にも もっと俺の心に…。 271 00:20:51,650 --> 00:20:53,619 触れてほしい。 272 00:20:57,323 --> 00:20:59,291 あだ…。 273 00:21:23,015 --> 00:22:02,188 ♬~