1 00:00:01,068 --> 00:00:06,573 (黄金の巫女) ユーク・フェルディオ 黄昏の王を止め 黄金を破壊しなさい。 2 00:00:06,573 --> 00:00:12,546 さもなくば この世界も また 黄昏に のまれることになります。 3 00:00:12,546 --> 00:00:15,082 (ベディボア) そうだ ユーク・フェルディオ。 4 00:00:15,082 --> 00:00:20,153 君が勇者となって この世界を救うのだ! 5 00:00:20,153 --> 00:00:40,073 ♬~ 6 00:00:40,073 --> 00:01:00,093 ♬~ 7 00:01:00,093 --> 00:01:20,147 ♬~ 8 00:01:20,147 --> 00:01:40,100 ♬~ 9 00:01:40,100 --> 00:01:49,109 ♬~ 10 00:01:56,049 --> 00:01:58,051 (ユーク) 勇者だなんて… 勘弁してください。 11 00:01:58,051 --> 00:02:01,054 (ベディボア) 誰かが やらんといかんのだ。 12 00:02:01,054 --> 00:02:04,057 そして 誰でもいいというわけでもない。 13 00:02:04,057 --> 00:02:06,560 ですが…。 君が やらんと言うなら➡ 14 00:02:06,560 --> 00:02:10,564 クローバーの誰かをAランクに召し上げて 頼むことになる。 15 00:02:10,564 --> 00:02:12,099 はっ…! 16 00:02:12,099 --> 00:02:14,635 少しは やる気が出たかね? 17 00:02:14,635 --> 00:02:16,570 サーガの若い時に似ているのに➡ 18 00:02:16,570 --> 00:02:20,574 彼に比べると 君は少しばかり お上品過ぎる。 19 00:02:20,574 --> 00:02:23,043 叔父をご存じなんですか? 20 00:02:23,043 --> 00:02:25,078 古い友人さ。 21 00:02:25,078 --> 00:02:27,581 直感と自信にあふれた男で➡ 22 00:02:27,581 --> 00:02:30,584 それを 証明するに足る実力を持った➡ 23 00:02:30,584 --> 00:02:32,586 いい冒険者だった。 24 00:02:32,586 --> 00:02:36,156 真面目な話 引き受けてくれると ありがたい。 25 00:02:36,156 --> 00:02:38,659 できるだけのサポートも付ける。 26 00:02:38,659 --> 00:02:41,094 俺に期待し過ぎではないですか? 27 00:02:41,094 --> 00:02:43,063 直感さ。 28 00:02:43,063 --> 00:02:47,601 それに 君は異界の使徒に 指名依頼を受けたんだよ。 29 00:02:47,601 --> 00:02:51,071 少し 考えさせてください。 いいとも。 30 00:02:51,071 --> 00:02:55,042 だが返答は早い方が好ましい 分かるね? 31 00:02:55,042 --> 00:02:57,110 仲間と相談します。 32 00:02:57,110 --> 00:03:00,147 まっ 私の勘が正しければ➡ 33 00:03:00,147 --> 00:03:03,050 君の迷いは すぐに晴れることになるよ。 34 00:03:03,050 --> 00:03:07,054 それに 君にしかできないことがある。 35 00:03:12,059 --> 00:03:14,061 (レイン) 勇者… すごい! 36 00:03:14,061 --> 00:03:17,064 俺には荷が重いよ。 37 00:03:17,064 --> 00:03:21,101 ユークがつらいなら 断ればいい。 38 00:03:21,101 --> 00:03:24,671 そうすると 「クローバーの誰かに 押し付ける」と言われた。 39 00:03:24,671 --> 00:03:28,575 マリナにかな? 困ったね。 40 00:03:28,575 --> 00:03:34,081 あの黄昏の都 グラッド・シィ=イムに 挑戦すること自体は構わないが…。 41 00:03:34,081 --> 00:03:40,053 世界の危機を救えってのは いくら何でも手に余る。 42 00:03:40,053 --> 00:03:44,091 でも あの時 ルンは ユークの名前を呼んだよね。 43 00:03:44,091 --> 00:03:46,126 きっと意味があることだと思う。 44 00:03:46,126 --> 00:03:48,161 意味? うん。 45 00:03:48,161 --> 00:03:50,063 ユークにしかできない➡ 46 00:03:50,063 --> 00:03:54,568 ユークにしか頼めないことだから ユークを待ってた。 47 00:03:54,568 --> 00:03:58,071 俺にしかできない…? 48 00:03:58,071 --> 00:04:02,542 ユークは いつも通り 冒険者の仕事をしたらいいと思う。 49 00:04:02,542 --> 00:04:04,044 なるほど。 50 00:04:04,044 --> 00:04:06,580 世界の危機だろうが 勇者だろうが➡ 51 00:04:06,580 --> 00:04:10,650 結局のところ やることは いつもと同じか。 52 00:04:10,650 --> 00:04:14,554 ありがとう 気分が軽くなった。 どういたしまして。 53 00:04:14,554 --> 00:04:16,056 おぉ…? 54 00:04:16,056 --> 00:04:18,058 お…! 大丈夫。 55 00:04:18,058 --> 00:04:21,061 どうなっても ボクはユークの味方。 56 00:04:21,061 --> 00:04:24,064 世界が滅んでも 誰も いなくなっても➡ 57 00:04:24,064 --> 00:04:28,535 最後まで ずっと一緒だから。 58 00:04:28,535 --> 00:04:30,570 ヘヘヘ。 ん? 59 00:04:30,570 --> 00:04:34,641 ううん ユークにくっつくのは 悩んでる時に限る。 60 00:04:34,641 --> 00:04:39,045 な…! 照れないし 逃げないもの。 61 00:04:39,045 --> 00:04:42,048 不安にさせたか? 大丈夫。 62 00:04:42,048 --> 00:04:44,050 ちゃんと相談してくれたから。 63 00:04:44,050 --> 00:04:46,553 それに みんなも きっと同じ。 64 00:04:46,553 --> 00:04:50,557 ユークが思ってる以上に ボクたちは強い。 65 00:04:50,557 --> 00:04:55,061 知ってるさ それでも俺は 悩んでしまうんだよ。 66 00:04:55,061 --> 00:04:59,132 だからこそ ボクたちは ユークが好きなんだよ。 67 00:04:59,132 --> 00:05:02,135 おぉ… フフ。 68 00:05:06,072 --> 00:05:10,544 (ベディボア) 以上が 新たに発令された 合同ミッションの概要である。 69 00:05:10,544 --> 00:05:14,047 スコルディア フルバウンド カーマイン クローバー➡ 70 00:05:14,047 --> 00:05:17,584 4つのパーティで グラッド・シィ=イムの封印要件を満たし➡ 71 00:05:17,584 --> 00:05:20,053 この難局を乗り切ってもらいたい。 72 00:05:20,053 --> 00:05:23,123 (ボードマン) なお 攻略配信はしてもらうが➡ 73 00:05:23,123 --> 00:05:25,125 視聴には制限を設ける。 74 00:05:25,125 --> 00:05:26,560 具体的には➡ 75 00:05:26,560 --> 00:05:31,064 学術院 冒険者ギルドの 限られた者のみが視聴可能とする。 76 00:05:31,064 --> 00:05:33,567 (マニエラ) あの黄昏の光で おかしくなる者が➡ 77 00:05:33,567 --> 00:05:37,537 これ以上増えたら 収拾が付かなくなるからねぇ。 78 00:05:37,537 --> 00:05:40,073 何か質問はあるかね? 79 00:05:40,073 --> 00:05:42,075 ザッカルト君。 80 00:05:42,075 --> 00:05:46,646 (ザッカルト) 何で Cランクのクローバーが 攻略続行なんですかね? 81 00:05:46,646 --> 00:05:51,084 (ベディボア) 彼らは最難関ダンジョンである 無色の闇の調査実績がある。 82 00:05:51,084 --> 00:05:54,087 今回の調査でも 成果を挙げており➡ 83 00:05:54,087 --> 00:05:57,591 ミッション中は 暫定的に Aランクとして扱われる。 84 00:05:57,591 --> 00:05:59,593 はぁ? 何や そら。 85 00:05:59,593 --> 00:06:04,064 無色の闇ったって 潜ったのは たったの数階層だけやないですか。 86 00:06:04,064 --> 00:06:07,100 そんなん わいらでも余裕ってもんですわ。 87 00:06:07,100 --> 00:06:09,669 (ルーセント) それについては 異論を挟ませてもらうぞ。 88 00:06:09,669 --> 00:06:11,204 フルバウンドが➡ 89 00:06:11,204 --> 00:06:14,574 どれほど ダンジョン攻略に 精通しているかは知らないが➡ 90 00:06:14,574 --> 00:06:19,045 無色の闇に そんな心構えで挑めば 悲惨なことになるだろう。 91 00:06:19,045 --> 00:06:20,580 はぁ⁉ 92 00:06:20,580 --> 00:06:23,583 わいらが そこの赤魔道士よりも 劣っとるって言いたいんか? 93 00:06:23,583 --> 00:06:25,585 (マローナ) その辺で よしなはれ。 94 00:06:25,585 --> 00:06:29,089 (マローナ) あてらは 一緒に 難関に挑むアライアンスやろ? 95 00:06:29,089 --> 00:06:32,592 事実として クローバーはんは 一日の長がある。 96 00:06:32,592 --> 00:06:36,162 あてらは その分 楽できるって思ったらええやん。 97 00:06:36,162 --> 00:06:39,599 結果は仕事で出しはったらよろし せやろ? 98 00:06:39,599 --> 00:06:42,602 (ザッカルト) はっ! 言わんでも分かっとるわ! 99 00:06:42,602 --> 00:06:44,104 ちっ…! 100 00:06:45,071 --> 00:06:47,574 ハハハ! 若い若い。 101 00:06:47,574 --> 00:06:50,543 まっ 闘志はないよりは あった方がいいやね。 102 00:06:50,543 --> 00:06:54,080 空気を悪くしたようだ 申し訳ない。 103 00:06:54,080 --> 00:06:57,150 頼りにさせてもらうよ ルーセント君。 104 00:06:57,150 --> 00:07:00,053 無色の闇に挑んで 戻ってきた者というのは➡ 105 00:07:00,053 --> 00:07:02,055 そう多くないからな。 106 00:07:02,055 --> 00:07:04,557 精いっぱい やらせていただきます。 107 00:07:04,557 --> 00:07:06,559 ほな ダンジョンで。 108 00:07:10,563 --> 00:07:13,066 勇者の件は君の希望通り➡ 109 00:07:13,066 --> 00:07:16,102 他のパーティには伏せて 正解だったな。 110 00:07:16,102 --> 00:07:17,637 ザッカルトが知ったら➡ 111 00:07:17,637 --> 00:07:19,572 もっと 面倒なことになっていただろう。 112 00:07:19,572 --> 00:07:21,074 はい。 113 00:07:21,074 --> 00:07:24,044 (ボードマン) それから レイン君から 要望のあった機材は➡ 114 00:07:24,044 --> 00:07:27,047 間もなく 完成するとの 報告が届いている。 115 00:07:27,047 --> 00:07:29,082 ありがとうございます。 116 00:07:29,082 --> 00:07:32,552 (ベディボア) で いけそうかね? やれるだけのことはします。 117 00:07:32,552 --> 00:07:35,088 朗報を期待するよ➡ 118 00:07:35,088 --> 00:07:38,091 勇者 ユーク・フェルディオ。 119 00:07:40,560 --> 00:07:42,562 う~ん…。 120 00:07:42,562 --> 00:07:45,065 (シルク) 他のパーティの情報を まとめても➡ 121 00:07:45,065 --> 00:07:49,536 やっぱり ヴォーダン城への 進入方法が分かりませんね。 122 00:07:49,536 --> 00:07:53,573 ルンに手伝ってもらうのが いいと思う。 123 00:07:53,573 --> 00:07:55,108 ルンに? 124 00:07:55,108 --> 00:07:59,079 ルンは グラッド・シィ=イムの 関係者だと思う。 125 00:08:01,147 --> 00:08:05,051 確かに彼女であれば 城は 門を開いてくれるかもしれない➡ 126 00:08:05,051 --> 00:08:06,553 …とは思うが。 127 00:08:06,553 --> 00:08:08,555 危険なのは分かってる。 128 00:08:08,555 --> 00:08:14,561 でも ボクの中で何か引っかかる あの子を連れていくべきだって。 129 00:08:14,561 --> 00:08:17,564 レインにしては直感的な意見だな。 130 00:08:17,564 --> 00:08:20,066 ボクにも よく分からない。 131 00:08:20,066 --> 00:08:24,137 (マリナ) ユーク お客さんだよ! お客さん? 132 00:08:24,137 --> 00:08:27,040 入って! (ルーセント) 失礼するよ。 133 00:08:27,040 --> 00:08:31,544 今後の方針について 相談をしておきたいと思って…。 134 00:08:31,544 --> 00:08:34,080 どうした? 問題でも? 135 00:08:34,080 --> 00:08:36,049 (ニーベルン) そ~れっ! ふっ! 136 00:08:36,049 --> 00:08:37,550 (ネネ) お見事っす! 137 00:08:37,550 --> 00:08:39,552 ルンちゃん いっくよ~! 138 00:08:39,552 --> 00:08:41,054 (ニーベルン) ハハハ…! 139 00:08:41,054 --> 00:08:44,624 よし 我々も ニーベルンの護衛に付こう。 140 00:08:44,624 --> 00:08:47,660 それで どうだね? え…? 141 00:08:47,660 --> 00:08:52,065 黄金の巫女であれば 王にとっては賓客であろうよ。 142 00:08:52,065 --> 00:08:54,067 ダメなら撤退をかければいい。 143 00:08:54,067 --> 00:08:55,568 ですが…。 144 00:08:55,568 --> 00:08:58,571 ユーク君 分かっているだろう? 145 00:08:58,571 --> 00:09:01,541 彼女が グラッド・シィ=イムの 関係者であるなら➡ 146 00:09:01,541 --> 00:09:05,578 本来 ダンジョンから 連れ出すことはできない。 147 00:09:05,578 --> 00:09:07,614 つまり このダンジョンは➡ 148 00:09:07,614 --> 00:09:10,150 人為的なオーバーフロウを 許すほどに➡ 149 00:09:10,150 --> 00:09:12,552 既に 危険な状態にあるということだ。 150 00:09:12,552 --> 00:09:16,656 いつ スタンピードを引き起こすか しれない…。 151 00:09:16,656 --> 00:09:20,126 (黄金の巫女)((残された時間は そう多くありません)) 152 00:09:21,561 --> 00:09:25,064 分かりました ニーベルンを連れていきましょう。 153 00:09:25,064 --> 00:09:27,033 (ネネ) えいっ! わぁ~! ちょっと…。 154 00:09:30,069 --> 00:09:32,038 ふ~ん…。 155 00:09:34,073 --> 00:09:37,077 ほんに 妙な街やねぇ。 156 00:09:37,077 --> 00:09:41,047 うっ! ったく! どこに 進入口があるっちゅうねん! 157 00:09:50,657 --> 00:09:53,560 (ルーセント) なるほど 彼がロゥゲか。 158 00:09:53,560 --> 00:09:58,064 (モリア) 集団幻覚では なかったということじゃな。 159 00:09:58,064 --> 00:10:00,567 (ロゥゲ) おかえりなさいませ ニーベルンさま。 160 00:10:00,567 --> 00:10:05,071 外界の様子は いかがでしたかな? 161 00:10:05,071 --> 00:10:07,073 (ニーベルン) あなた だぁれ? 162 00:10:07,073 --> 00:10:10,110 (ロゥゲ) おやおや 我が輩をお忘れになるとは。 163 00:10:10,110 --> 00:10:11,644 いいえ いいえ…。 164 00:10:11,644 --> 00:10:15,582 あなたは 全てを 忘れてしまった方がいいでしょう。 165 00:10:15,582 --> 00:10:18,084 ロゥゲ 黄金の巫女から➡ 166 00:10:18,084 --> 00:10:20,553 「あなたに全て語らせろ」と 言われた。 167 00:10:20,553 --> 00:10:23,590 教えてくれ この場所に何が起こっている? 168 00:10:23,590 --> 00:10:26,593 俺たちの世界に何が起こるんだ? 169 00:10:26,593 --> 00:10:30,096 かの ご仁は あなたさまに託したのですなぁ。 170 00:10:30,096 --> 00:10:32,632 このような老体が 口にできることは➡ 171 00:10:32,632 --> 00:10:34,634 多くありませんぞ。 172 00:10:34,634 --> 00:10:38,071 しかして ニーベルンさまを お連れであれば➡ 173 00:10:38,071 --> 00:10:40,573 知ることも かないましょう。 174 00:10:40,573 --> 00:10:44,043 (扉が開く音) 175 00:10:49,582 --> 00:10:51,084 こちらに。 176 00:10:51,084 --> 00:10:53,586 俺たちを どこに連れていくつもりだ? 177 00:10:53,586 --> 00:10:57,657 知りたいことを知れる場所に。 178 00:10:57,657 --> 00:11:01,060 もし 罠であれば 一網打尽はマズいな。 179 00:11:01,060 --> 00:11:03,062 モリア氏は ついてきてくれ。 180 00:11:03,062 --> 00:11:04,564 うむ。 181 00:11:04,564 --> 00:11:08,067 ミリアムは 他のパーティに このことを知らせに走ってくれ。 182 00:11:08,067 --> 00:11:11,070 (ミリアム) 分かりました 速やかに。 183 00:11:11,070 --> 00:11:15,074 ダルカスとマジュは ここで待機。 184 00:11:15,074 --> 00:11:16,576 行こう。 185 00:11:30,056 --> 00:11:33,059 大丈夫だよ みんないるからね。 186 00:11:33,059 --> 00:11:34,561 うん。 187 00:11:34,561 --> 00:11:40,567 ふぅ… 老骨に響くよ この拒否感をはらんだ圧はのぅ。 188 00:11:40,567 --> 00:11:46,105 拒否感… そうなんだ これ拒否感だったんだね。 189 00:11:46,105 --> 00:11:47,574 うん。 190 00:11:50,677 --> 00:11:54,080 (扉が開く音) 191 00:11:54,080 --> 00:11:59,586 (ロゥゲ) お入りください 王立資料庫でございます。 192 00:11:59,586 --> 00:12:02,088 わぁ…! すご~い! 193 00:12:02,088 --> 00:12:05,592 (ネネ) こんな たくさんの本 初めて見たっす! 194 00:12:08,561 --> 00:12:12,632 こちらで 必要な情報を 得ていただければと…。 195 00:12:12,632 --> 00:12:17,070 我が輩 あいにく 口下手にございまして ヒヒヒ…。 196 00:12:17,070 --> 00:12:18,571 いや 違うのぅ。 197 00:12:18,571 --> 00:12:24,077 お主 言葉にすることによる 認知を回避しておるな? 198 00:12:24,077 --> 00:12:26,045 (ロゥゲ)んん…。 199 00:12:26,045 --> 00:12:29,048 どういうことですか? (モリア) ユーク殿➡ 200 00:12:29,048 --> 00:12:33,086 お主も魔術師の端くれであれば 分かるであろう。 201 00:12:33,086 --> 00:12:35,121 言葉とは認知から生じ➡ 202 00:12:35,121 --> 00:12:39,058 力ある言葉はマナをもって 現象へと変ずる。 203 00:12:39,058 --> 00:12:43,529 この者は よほど強いマナか 呪いを宿しておるのじゃろう。 204 00:12:43,529 --> 00:12:47,567 直接語ることを はばかられる程に。 205 00:12:47,567 --> 00:12:50,036 え~っと つまり…? 206 00:12:50,036 --> 00:12:52,538 この者は語りたいのじゃよ。 207 00:12:52,538 --> 00:12:56,109 そして 語るべき言葉を ここに隠した。 208 00:12:56,109 --> 00:12:58,111 (ロゥゲ) んん…。 209 00:12:59,646 --> 00:13:04,050 (モリア) ルーセント そこの赤い本じゃ 全部持ってきておくれ。 210 00:13:04,050 --> 00:13:06,085 (ルーセント) 分かった。 211 00:13:06,085 --> 00:13:09,555 ふむ… お嬢ちゃん 字は読めるかの? 212 00:13:09,555 --> 00:13:12,558 うん 大丈夫。 よしよし。 213 00:13:12,558 --> 00:13:17,530 冒険の醍醐味 知識の収集を始めようぞ。 214 00:13:17,530 --> 00:13:19,565 マナを探知能力に集中。 215 00:13:19,565 --> 00:13:23,136 「歪み感知」。 216 00:13:23,136 --> 00:13:24,537 あっ…! 217 00:13:24,537 --> 00:13:29,042 えっと… あそこにある 茶色い背表紙の大きい本。 218 00:13:29,042 --> 00:13:32,045 それと あの机の引き出しが変。 219 00:13:32,045 --> 00:13:35,548 チェックするっす! 本 取ってくるね! 220 00:13:38,051 --> 00:13:41,054 シルク? 変わった精霊がいます。 221 00:13:41,054 --> 00:13:44,090 グラッド・シィ=イム 特有のものかもしれません。 222 00:13:44,090 --> 00:13:46,125 どんな精霊? 223 00:13:46,125 --> 00:13:49,529 言葉で伝えるのは 難しいのですけど➡ 224 00:13:49,529 --> 00:13:54,033 自然現象ではなく 記憶や歌 伝承…? 225 00:13:54,033 --> 00:13:57,036 精神に関わる精霊に 近いみたいです。 226 00:13:57,036 --> 00:13:59,539 コンタクトを取ってみます。 227 00:13:59,539 --> 00:14:03,576 ♬~ 228 00:14:03,576 --> 00:14:05,578 ♬~(2人) はっ…! 229 00:14:05,578 --> 00:14:10,149 ♬~ 230 00:14:10,149 --> 00:14:13,052 あぁ…! 本の精霊なのですね。 231 00:14:13,052 --> 00:14:16,055 物語と記憶を運ぶものに宿る…。 232 00:14:16,055 --> 00:14:19,559 私は この子から情報を集めますね。 233 00:14:19,559 --> 00:14:23,062 分かった レイン。 うん。 234 00:14:23,062 --> 00:14:25,064 (モリア) ふむ… なるほど。 235 00:14:25,064 --> 00:14:29,569 これは… ほぅ…。 (ニーベルン) う~ん…? 236 00:14:31,571 --> 00:14:34,107 机の中身は鍵だったっす。 237 00:14:34,107 --> 00:14:36,042 多分 この本の! 238 00:14:36,042 --> 00:14:39,045 ロゥゲ この本が何か分かるか? 239 00:14:39,045 --> 00:14:42,048 ええ もちろんでございます。 240 00:14:42,048 --> 00:14:44,050 危ないものでは ないよな? 241 00:14:44,050 --> 00:14:47,553 我が輩の口から それは申し上げられませんな。 242 00:14:47,553 --> 00:14:49,088 ヒヒヒ…。 243 00:14:49,088 --> 00:14:53,092 いいや 言ってくれ 「この本は危なくなどない」と。 244 00:14:53,092 --> 00:14:54,627 んん…。 245 00:14:54,627 --> 00:14:59,031 あなたの口から聞かせてくれ。 246 00:14:59,031 --> 00:15:03,536 左様 その本に危険などありませぬ。 247 00:15:05,538 --> 00:15:09,075 この本 今 安全になったみたい。 248 00:15:09,075 --> 00:15:11,544 すまなかった 無理をさせたか? 249 00:15:11,544 --> 00:15:13,546 いいえ いいえ…。 250 00:15:13,546 --> 00:15:15,581 よしっ 開けるぞ。 251 00:15:15,581 --> 00:15:18,117 (解錠音) 252 00:15:18,117 --> 00:15:21,521 魔導書か? これは。 そうみたい。 253 00:15:21,521 --> 00:15:24,557 似たような魔法式を重ねてあるな。 254 00:15:24,557 --> 00:15:26,526 (レイン) でも 少し違うみたい。 255 00:15:26,526 --> 00:15:29,061 これと これは ここが違って➡ 256 00:15:29,061 --> 00:15:32,031 ここは上下が入れ替わる… かな。 257 00:15:32,031 --> 00:15:34,567 非常に難解だな。 258 00:15:34,567 --> 00:15:38,070 私には さっぱり分からないよ。 私もっす~。 259 00:15:38,070 --> 00:15:42,141 俺にだって分からない 何とか読めればいいんだが…。 260 00:15:42,141 --> 00:15:45,545 おそらく 私が お手伝いできると思います。 261 00:15:45,545 --> 00:15:50,049 シルク もういいのか? はい 仲良くなれました。 262 00:15:50,049 --> 00:15:53,553 (レイン) 何それ 小っちゃくなってる かわいい。 263 00:15:53,553 --> 00:15:56,556 この子の力を借りれば 理解できると思います。 264 00:15:56,556 --> 00:15:59,058 本当に? はい。 265 00:15:59,058 --> 00:16:01,427 先生 手をこちらに。 266 00:16:08,534 --> 00:16:11,037 はっ…! 267 00:16:11,037 --> 00:16:13,539 おっと… あ…! 268 00:16:15,041 --> 00:16:18,578 ウフッ びっくりしましたね。 269 00:16:18,578 --> 00:16:24,550 ここは…? ⚟本の上 本の中 記憶の傍⚞ 270 00:16:27,587 --> 00:16:30,656 この子が 本の精霊 ビブリオンです。 271 00:16:30,656 --> 00:16:34,560 昔の精霊使いが 図書館の守護に 呼び置いたんだと思います。 272 00:16:34,560 --> 00:16:36,562 ビブリオン…。 273 00:16:36,562 --> 00:16:39,065 (ビブリオン) シルク このシトは良い。 274 00:16:39,065 --> 00:16:42,068 ええ 私の先生ですもの。 275 00:16:42,068 --> 00:16:46,072 この本 少し危ない 注意する。 276 00:16:46,072 --> 00:16:50,142 内容を知りたいんだ ビブリオン どうすればいい? 277 00:16:50,142 --> 00:16:52,645 「読む」は 人のことわり。 278 00:16:52,645 --> 00:16:55,181 我らのことわりで解する いいか? 279 00:16:55,181 --> 00:16:59,051 どういうことですか? 読むこととは違うのですか? 280 00:16:59,051 --> 00:17:01,554 我らは 解し伝える。 281 00:17:01,554 --> 00:17:04,090 人は 読むけど伝えない。 282 00:17:04,090 --> 00:17:07,560 それでいいよ ビブリオン でも 俺だけに頼むよ。 283 00:17:07,560 --> 00:17:10,563 シルクには魔法の素養がないから。 284 00:17:10,563 --> 00:17:14,066 ユーク いいね? ああ 頼む。 285 00:17:14,066 --> 00:17:17,637 シルク 俺を頼んだ。 分かりました。 286 00:17:17,637 --> 00:17:20,072 ビブリオン お願いね。 287 00:17:20,072 --> 00:17:22,074 任された。 288 00:17:22,074 --> 00:17:28,047 ♬~ 289 00:17:30,049 --> 00:17:34,053 ♬~ 290 00:17:34,053 --> 00:17:36,622 ♬~誰だ? 何をしている? 291 00:17:36,622 --> 00:17:41,561 ♬~ 292 00:17:41,561 --> 00:17:44,030 ♬~ああ 分かった。 293 00:17:44,030 --> 00:17:48,034 ♬~ 294 00:17:48,034 --> 00:17:51,070 はっ…。 大丈夫ですか? 295 00:17:51,070 --> 00:17:53,572 何か分かった? 296 00:17:53,572 --> 00:17:57,076 この魔導書は 技術書に近いみたいだ。 297 00:17:57,076 --> 00:17:58,611 著者は➡ 298 00:17:58,611 --> 00:18:02,048 「多重崩壊型魔法式」というものを 研究していたらしい。 299 00:18:02,048 --> 00:18:04,050 多重…。 崩壊? 300 00:18:04,050 --> 00:18:05,584 何? それ。 301 00:18:05,584 --> 00:18:09,522 複数の魔法を 連鎖反応させるための技術かな。 302 00:18:09,522 --> 00:18:12,024 俺の プリズミック・ミサイルみたいに➡ 303 00:18:12,024 --> 00:18:14,560 混合して 同時発動するんじゃなくて➡ 304 00:18:14,560 --> 00:18:16,062 ドミノ倒しのように➡ 305 00:18:16,062 --> 00:18:21,133 たくさんの魔法式を 始動 崩壊 再構成しながら➡ 306 00:18:21,133 --> 00:18:23,536 一つの結果に向かって 走らせるもので➡ 307 00:18:23,536 --> 00:18:27,039 非常に大きな結果を 魔法で引き出すことができる。 308 00:18:27,039 --> 00:18:28,541 (2人) え~っと…? 309 00:18:28,541 --> 00:18:30,543 なるほど。 何が? 310 00:18:30,543 --> 00:18:33,546 (モリア) それは なかなか興味深いのぅ。 311 00:18:33,546 --> 00:18:37,049 モリアさん そちらの解読は 終わったんですか? 312 00:18:37,049 --> 00:18:39,085 これは歴史書のようだ。 313 00:18:39,085 --> 00:18:41,620 グラッド・シィ=イムが こうなるまでの顛末も➡ 314 00:18:41,620 --> 00:18:44,557 記されておったよ。 315 00:18:44,557 --> 00:18:46,058 グラッド・シィ=イムは➡ 316 00:18:46,058 --> 00:18:49,061 とある世界にあった国の 王都であるらしい。 317 00:18:49,061 --> 00:18:51,564 天地に多くの神が住まう地で➡ 318 00:18:51,564 --> 00:18:55,034 神々は 時に 人と争い 愛し合いながら➡ 319 00:18:55,034 --> 00:18:58,037 時代を紡いでいたという。 320 00:18:58,037 --> 00:19:01,574 そんな中 「斜陽」と呼ばれる 世界の崩壊➡ 321 00:19:01,574 --> 00:19:06,145 つまり 我々の言うところの 淘汰が訪れた。 322 00:19:06,145 --> 00:19:10,549 ここの住民や ヴォーダン王は 魔法に長けておったようじゃ。 323 00:19:10,549 --> 00:19:14,553 崩壊する世界からの脱出を 計画したらしいのぅ。 324 00:19:14,553 --> 00:19:17,556 脱出… それでか。 325 00:19:17,556 --> 00:19:19,525 どうした? ユーク殿。 326 00:19:19,525 --> 00:19:22,061 この魔導書に 描かれていた魔法は➡ 327 00:19:22,061 --> 00:19:25,564 有り体に言えば 願いをかなえる魔法です。 328 00:19:25,564 --> 00:19:31,137 ほぅ… 次元越えの魔法でも 集団退避の魔法でもなくか? 329 00:19:31,137 --> 00:19:33,039 この魔導書を書いた魔術師は➡ 330 00:19:33,039 --> 00:19:36,542 そうではなく 問題の根本的解決を…。 331 00:19:36,542 --> 00:19:39,545 淘汰を乗り越えることを 考えているのだと思います。 332 00:19:39,545 --> 00:19:42,548 (モリア) その魔法とやらは どうなったのじゃ? 333 00:19:42,548 --> 00:19:45,551 十分な効果を得られませんでした。 334 00:19:45,551 --> 00:19:49,088 いえ 願いそのものは かなえられましたが…。 335 00:19:49,088 --> 00:19:52,124 うっ… あまり ここに長居したくない。 336 00:19:52,124 --> 00:19:54,560 詳しい話は 戻ってからにしましょう。 337 00:19:54,560 --> 00:19:56,562 (モリア) そうじゃな わしとしたことが➡ 338 00:19:56,562 --> 00:20:00,533 知識の森にいるからと 気を緩ませてしまっておったわ。 339 00:20:00,533 --> 00:20:02,034 ユーク殿 戻ったら➡ 340 00:20:02,034 --> 00:20:05,037 情報のすり合わせを してもらっていいかね? 341 00:20:05,037 --> 00:20:07,039 もちろんです モリアさん。 342 00:20:07,039 --> 00:20:10,576 ユーク ボクも魔導書の中身教えて。 343 00:20:10,576 --> 00:20:12,111 ああ。 344 00:20:12,111 --> 00:20:15,548 (マローナ) ここに いたんやねぇ 何や 見つかった? 345 00:20:15,548 --> 00:20:17,550 (ルーセント) いろいろと分かった。 346 00:20:17,550 --> 00:20:21,520 我々は 成果を持ち帰るために これから撤退するつもりだが➡ 347 00:20:21,520 --> 00:20:25,558 そちらは どうする? ほな あてらも撤退するわ。 348 00:20:25,558 --> 00:20:27,059 フルバウンドは? 349 00:20:27,059 --> 00:20:29,562 奥に踏み込んで行きはったで。 350 00:20:29,562 --> 00:20:32,098 止めた方がよかったかえ? 351 00:20:32,098 --> 00:20:34,633 いいえ 任せておきましょう。 352 00:20:34,633 --> 00:20:38,070 こちらは ニーベルンもいます 早いところキャンプに戻りたい。 353 00:20:38,070 --> 00:20:42,041 だね 追いかけるにしても ルンちゃんは連れていけないよ! 354 00:20:42,041 --> 00:20:43,542 賛成やわ。 355 00:20:43,542 --> 00:20:47,046 帰りは あてらも護衛に付くさかい 安心し。 356 00:20:47,046 --> 00:20:49,548 ありがと! マローナさん。 357 00:20:53,052 --> 00:20:57,156 ルンちゃん 帰ったら 一緒に お風呂入ろうね! 358 00:20:57,156 --> 00:20:59,058 うん! (ネネ) 私も ご一緒するっす! 359 00:20:59,058 --> 00:21:01,026 私も。 (レイン) ボクも。 360 00:21:01,026 --> 00:21:04,063 (ニーベルン) お姉ちゃんたちと一緒に入る~! 361 00:21:04,063 --> 00:21:09,068 《ヴォーダン王は 黄金を使って ただ一つの願いをかなえた》 362 00:21:09,068 --> 00:21:11,537 《その結果が このグラッド・シィ=イム➡ 363 00:21:11,537 --> 00:21:13,539 …ということか》 364 00:21:20,045 --> 00:21:29,054 ♬~ 365 00:21:29,054 --> 00:21:38,597 ♬~ 366 00:21:38,597 --> 00:21:58,551 ♬~ 367 00:21:58,551 --> 00:22:12,565 ♬~ 368 00:22:12,565 --> 00:22:32,518 ♬~ 369 00:22:32,518 --> 00:22:49,034 ♬~