1 00:00:01,101 --> 00:00:06,607 ♬~ 2 00:00:06,607 --> 00:00:08,609 (ベンウッド) あんたのおかげで➡ 3 00:00:08,609 --> 00:00:11,612 国と国の政治的な問題は あっさりクリアになった。 4 00:00:11,612 --> 00:00:14,615 (マストマ) だが 本当に必要なのは時間稼ぎ…。 5 00:00:14,615 --> 00:00:17,618 そうだな? その通りだ。 6 00:00:17,618 --> 00:00:19,653 (ユーク) どのくらい持たせればいい? 7 00:00:19,653 --> 00:00:23,223 我が国の王が 冒険者派遣のために➡ 8 00:00:23,223 --> 00:00:26,093 魔導飛空帆船 フォルネイアを 飛ばしてくれる。 9 00:00:26,093 --> 00:00:29,596 それでも 上位ランカーを集めて 到着するまで➡ 10 00:00:29,596 --> 00:00:32,099 1か月は かかるだろうな。 11 00:00:32,099 --> 00:00:33,600 そんなにか。 12 00:00:33,600 --> 00:00:37,104 本格的な 防衛迎撃準備が整うまでには➡ 13 00:00:37,104 --> 00:00:39,573 もうちょいは 見た方がいいだろう。 14 00:00:39,573 --> 00:00:43,644 今の戦力で1か月… いけるか? ベンウッド。 15 00:00:43,644 --> 00:00:45,679 (ベンウッド) 無理だ。 おい。 16 00:00:45,679 --> 00:00:47,614 無論 わしも出る。 17 00:00:47,614 --> 00:00:50,584 それは頼もしい 暴虐拳のベンウッド。 18 00:00:50,584 --> 00:00:55,589 懐かしい名だな だが わしが出ても戦力は足らん。 19 00:00:55,589 --> 00:00:57,624 サルムタリア側の戦力が➡ 20 00:00:57,624 --> 00:01:00,594 どのタイミングで どれだけ使いものになるかによる。 21 00:01:00,594 --> 00:01:02,095 一般兵と騎士➡ 22 00:01:02,095 --> 00:01:04,631 それに モンスター討伐を なりわいとする家の者に➡ 23 00:01:04,631 --> 00:01:07,701 要請は出したが… 動きが鈍い。 24 00:01:07,701 --> 00:01:10,103 どうも 兄が邪魔しているようだ。 25 00:01:10,103 --> 00:01:15,576 ハァ… となれば 限られた人員で 何とかするしかねえな。 26 00:01:15,576 --> 00:01:17,578 物資は止められてないよな? 27 00:01:17,578 --> 00:01:22,582 うむ 先立って頼まれたものは 既に ラ=ジョに搬入されている。 28 00:01:22,582 --> 00:01:24,585 追加をリストアップする。 29 00:01:24,585 --> 00:01:27,154 ボードマン子爵 力を貸してください。 30 00:01:27,154 --> 00:01:30,557 (ボードマン) そうですな モンスターの進行ルート上に➡ 31 00:01:30,557 --> 00:01:33,093 錬金術で作った 罠を仕掛けましょう。 32 00:01:33,093 --> 00:01:35,095 幸い サルムタリアは➡ 33 00:01:35,095 --> 00:01:37,564 アーティファクトの 知恵 豊かな場所です。 34 00:01:37,564 --> 00:01:39,600 モンスターと正面衝突すれば➡ 35 00:01:39,600 --> 00:01:43,570 戦力と物量に押し切られるのは 目に見えています。 36 00:01:43,570 --> 00:01:46,606 こちらは知恵と小細工で それに立ち向かいましょう。 37 00:01:46,606 --> 00:01:49,643 錬金術師をかき集めてください 殿下。 38 00:01:49,643 --> 00:01:51,178 (マストマ) 分かった。 39 00:01:51,178 --> 00:01:53,580 あとは…。 40 00:01:53,580 --> 00:01:56,583 ユーク 言いたいことがあるなら言え。 41 00:01:56,583 --> 00:02:00,087 できるかどうかは わしら全員で判断すりゃいい。 42 00:02:00,087 --> 00:02:02,589 速攻だよ ベンウッドと アーティファクトで➡ 43 00:02:02,589 --> 00:02:04,558 モンスターを間引いてもらって➡ 44 00:02:04,558 --> 00:02:09,596 俺たちクローバーで 王廟の攻略制圧を行う… 感じの。 45 00:02:09,596 --> 00:02:12,165 いや… 内部情報もない➡ 46 00:02:12,165 --> 00:02:15,068 初見のダンジョンに対して 敢行する作戦じゃ ない。 47 00:02:15,068 --> 00:02:16,570 自殺行為だ。 48 00:02:16,570 --> 00:02:19,106 ふむ 悪くねえな。 49 00:02:19,106 --> 00:02:21,074 いや ダメだろ。 50 00:02:21,074 --> 00:02:24,578 ダメじゃねえ 現実的な案だと思うぜ。 51 00:02:24,578 --> 00:02:26,580 非現実的だ。 52 00:02:26,580 --> 00:02:30,584 (ベンウッド) まともにぶつかりゃ こっちが崩れんのは間違いねえ。 53 00:02:30,584 --> 00:02:33,153 「アーティファクトで 時間稼ぎ」ったって➡ 54 00:02:33,153 --> 00:02:36,556 スタンピード寸前なら 3週間は持たねえよ。 55 00:02:36,556 --> 00:02:40,594 なら 一点突破の原因排除が 一番現実的だ。 56 00:02:40,594 --> 00:02:43,597 自分で言い出しておいて何だが 撤回する。 57 00:02:43,597 --> 00:02:46,600 仲間を危険にさらせない。 58 00:02:46,600 --> 00:02:49,069 ふっ! まっ お前なら そう言うだろうが…。 59 00:02:49,069 --> 00:02:51,071 検討はしてみろよ。 60 00:02:51,071 --> 00:02:54,608 わしは お前らを高く買ってるんだぜ? 61 00:02:54,608 --> 00:02:57,177 分かったよ。 62 00:02:57,177 --> 00:03:17,097 ♬~ 63 00:03:17,097 --> 00:03:37,084 ♬~ 64 00:03:37,084 --> 00:03:57,137 ♬~ 65 00:03:57,137 --> 00:04:17,090 ♬~ 66 00:04:17,090 --> 00:04:26,099 ♬~ 67 00:04:34,074 --> 00:04:37,077 (シルク) 私たちも それを考えていました。 68 00:04:37,077 --> 00:04:38,578 ん…! 69 00:04:38,578 --> 00:04:41,047 現状 有効な手段が少な過ぎます。 70 00:04:41,047 --> 00:04:43,083 それならば 防戦よりも➡ 71 00:04:43,083 --> 00:04:45,552 攻勢に出た方が いいかもしれません。 72 00:04:45,552 --> 00:04:48,054 客観的に見れば そうだろうけどさ…。 73 00:04:48,054 --> 00:04:51,091 行くのは 俺たちクローバーなんだぞ? 74 00:04:51,091 --> 00:04:52,626 そうなるでしょうが…。 75 00:04:52,626 --> 00:04:55,662 その… ルンが気になることを言ってて。 76 00:04:55,662 --> 00:04:59,065 ルンが? 何かあったのか? 77 00:04:59,065 --> 00:05:01,535 (マリナ) ほら ルンちゃん。 78 00:05:01,535 --> 00:05:05,038 (ニーベルン) 街の外にある ダンジョンの気配が変なの。 79 00:05:05,038 --> 00:05:06,573 変? 80 00:05:06,573 --> 00:05:10,544 うん どう言っていいのか 分からないんだけど えっと…。 81 00:05:10,544 --> 00:05:12,546 (ネネ) 頑張るっす! 82 00:05:12,546 --> 00:05:15,081 重なりが めくれてるというか…。 83 00:05:15,081 --> 00:05:17,117 玉ねぎの皮をむくみたいに➡ 84 00:05:17,117 --> 00:05:21,054 ちょっとずつ 実体が増してるっていうか…。 85 00:05:21,054 --> 00:05:23,023 (レイン) ボクが思うに➡ 86 00:05:23,023 --> 00:05:25,058 封印が ほどけてるんじゃないかと思う。 87 00:05:25,058 --> 00:05:26,560 封印が? 88 00:05:26,560 --> 00:05:30,564 今まで見つからなかったって こと自体が 少し おかしいもの。 89 00:05:30,564 --> 00:05:34,534 何重にも 封印と隠匿を仕掛けて 隠してた。 90 00:05:34,534 --> 00:05:36,069 なるほどな。 91 00:05:36,069 --> 00:05:40,640 なら なぜ封印がほどけ始めた? 経年劣化か? 92 00:05:40,640 --> 00:05:42,609 いや…。 93 00:05:45,045 --> 00:05:47,047 グラッド・シィ=イムか。 94 00:05:47,047 --> 00:05:48,548 うん。 95 00:05:48,548 --> 00:05:51,551 あれの影響を受けて 王廟も活性化した。 96 00:05:51,551 --> 00:05:53,553 多分。 97 00:05:53,553 --> 00:05:56,056 ありがとう 黄金の巫女。 98 00:05:56,056 --> 00:06:00,560 みんなの意見が聞きたい ルンの話 マリナは どう思う? 99 00:06:00,560 --> 00:06:03,597 私は いつも通り ユークについていくよ! 100 00:06:03,597 --> 00:06:05,665 えっ…。 101 00:06:05,665 --> 00:06:09,069 むぅ 私のことを ちょっとおバカ って思ったでしょ? 102 00:06:09,069 --> 00:06:12,072 違うもん! 私はユークを信頼してる。 103 00:06:12,072 --> 00:06:14,574 だからさ… え~と ほら! 104 00:06:14,574 --> 00:06:18,578 マリナは 「先生と最後までいたい」 と言いたいんですよ。 105 00:06:18,578 --> 00:06:21,047 もう 変なところで乙女なんですから。 106 00:06:21,047 --> 00:06:22,549 エヘヘ。 107 00:06:22,549 --> 00:06:25,585 でも それは私たちも同じです。 108 00:06:25,585 --> 00:06:30,557 ♬~ 109 00:06:30,557 --> 00:06:34,561 (ジェミー) 大体 あんたさ 逃げる気 さらさらないでしょ? 110 00:06:34,561 --> 00:06:36,029 ジェミー。 111 00:06:36,029 --> 00:06:40,533 防衛戦には ギルマスと私が残る みんなは王廟を目指して。 112 00:06:40,533 --> 00:06:43,036 えっ? ジェミーさん 一緒に来ないの⁉ 113 00:06:43,036 --> 00:06:45,572 ついていきたいのは やまやまだけどさ。 114 00:06:45,572 --> 00:06:48,608 まだ復帰したばかりで 勘が鈍ってるし。 115 00:06:48,608 --> 00:06:52,579 でも あんたたちの背中と 帰る場所は必ず守るわよ。 116 00:06:52,579 --> 00:06:55,081 その… あの…。 117 00:06:55,081 --> 00:06:58,551 私だって クローバーのメンバーなんだし? 118 00:06:58,551 --> 00:07:00,053 ふっ。 119 00:07:00,053 --> 00:07:04,057 だからユーク あんたは リーダーとしての判断をしなさいよ。 120 00:07:04,057 --> 00:07:06,092 あんた自身は どうしたいの? 121 00:07:06,092 --> 00:07:09,062 俺は… ん…。 122 00:07:12,065 --> 00:07:20,073 ♬~ 123 00:07:20,073 --> 00:07:21,541 レイン? 124 00:07:21,541 --> 00:07:25,545 ユーク ボクは ユークがどんな判断をしてもいい。 125 00:07:25,545 --> 00:07:28,581 最後まで ユークについていくよ。 126 00:07:28,581 --> 00:07:30,116 おっと…。 127 00:07:30,116 --> 00:07:35,055 みんなで行けば大丈夫だよ! だって ユークは勇者だし! 128 00:07:35,055 --> 00:07:38,091 では 決まりですね。 129 00:07:38,091 --> 00:07:40,560 ああ やろう! 130 00:07:43,063 --> 00:07:47,067 というわけで クローバーは 明日から行動を開始する。 131 00:07:47,067 --> 00:07:50,603 今回は 3つのミッションを 同時進行で行うことになる。 132 00:07:50,603 --> 00:07:54,174 3つも⁉ なかなか はりこんだっすねぇ! 133 00:07:54,174 --> 00:07:58,578 まぁな だが どれも 王廟攻略に必要なことなんだ。 134 00:07:58,578 --> 00:08:03,049 1つ目は 「配信用中継アーティファクトの設置」です。 135 00:08:03,049 --> 00:08:05,085 このように配置することで➡ 136 00:08:05,085 --> 00:08:08,588 ラ=ジョまで 配信映像が 届けられるとのことです。 137 00:08:08,588 --> 00:08:11,591 (ボードマン) 本当は 私がやるべきことなのですが➡ 138 00:08:11,591 --> 00:08:14,627 申し訳ない よろしく頼みます。 139 00:08:14,627 --> 00:08:20,066 いいえ 死の谷は危険過ぎます 私たちに お任せください。 140 00:08:20,066 --> 00:08:24,037 ボードマン子爵は ラ=ジョで 確実に配信が受けられるよう➡ 141 00:08:24,037 --> 00:08:26,573 調整を お願いします。 (ボードマン) ああ。 142 00:08:26,573 --> 00:08:30,577 2つ目は 「王廟へのルート確保と 内部環境のチェック」。 143 00:08:30,577 --> 00:08:32,545 そして 「配信のテスト」。 144 00:08:32,545 --> 00:08:36,116 ここまでは 一気に行いたいと考えています。 145 00:08:36,116 --> 00:08:38,184 正面から突入するのか➡ 146 00:08:38,184 --> 00:08:40,587 他に進入ルートがあるのかを 調べたい。 147 00:08:40,587 --> 00:08:45,558 また 配信映像が ここまで届けば 調査分析も進む。 148 00:08:45,558 --> 00:08:48,561 そして3つ目 「王廟の攻略」です。 149 00:08:48,561 --> 00:08:52,565 俺たちは 王廟に突入して スタンピードの原因を絶つ。 150 00:08:52,565 --> 00:08:55,101 既にあふれている モンスターについては➡ 151 00:08:55,101 --> 00:08:57,137 わしらに任せておけ。 152 00:08:57,137 --> 00:08:58,671 ええ。 153 00:08:58,671 --> 00:09:01,574 サルムタリアの錬金術師の 協力も得て➡ 154 00:09:01,574 --> 00:09:04,077 罠をかけ せん滅します。 155 00:09:04,077 --> 00:09:07,047 うむ。 ここまでで質問は? 156 00:09:08,581 --> 00:09:10,083 ルン? 157 00:09:10,083 --> 00:09:12,052 (ニーベルン) あのね お兄ちゃん。 158 00:09:12,052 --> 00:09:17,624 質問っていうか お願いなんだけど ルンも連れて行ってほしいの。 159 00:09:17,624 --> 00:09:21,161 ルン 死の谷は とても危険な場所ですよ? 160 00:09:21,161 --> 00:09:23,063 うん 分かってる。 161 00:09:23,063 --> 00:09:26,066 でも ルンを王廟のそばまで 連れて行ってくれれば➡ 162 00:09:26,066 --> 00:09:29,536 分かることもあると思うの。 163 00:09:29,536 --> 00:09:33,039 どういうことか説明できるか? 164 00:09:33,039 --> 00:09:37,077 ルンは黄金の巫女だから 歪みが分かる。 165 00:09:37,077 --> 00:09:41,114 死の谷は歪みが多いと思うの だって 変だもん。 166 00:09:41,114 --> 00:09:43,550 グラッド・シィ=イムのように? 167 00:09:43,550 --> 00:09:47,554 ちょっと違うけど えっと う~んと ごめん…。 168 00:09:47,554 --> 00:09:50,557 ルンには説明できない。 169 00:09:50,557 --> 00:09:53,026 ん…。 ふんっ! 170 00:09:53,026 --> 00:09:55,528 わぁ⁉ いいよ! 一緒に行こう! 171 00:09:55,528 --> 00:09:57,030 いいの? 172 00:09:57,030 --> 00:10:00,100 ルンちゃんが 私たちに分からない 何かを感じてるなら➡ 173 00:10:00,100 --> 00:10:02,135 きっと それはヒントになるよ! 174 00:10:02,135 --> 00:10:03,536 うん。 175 00:10:03,536 --> 00:10:05,538 どうっすか? ユークさん。 176 00:10:05,538 --> 00:10:08,041 分かった 連れて行こう。 177 00:10:08,041 --> 00:10:10,043 いいの? もちろんさ。 178 00:10:10,043 --> 00:10:12,512 ルンもクローバーの一員だ。 179 00:10:14,547 --> 00:10:18,051 では 各自 十分な休息を取るように。 180 00:10:18,051 --> 00:10:20,553 夜明けと共に出発する。 181 00:10:20,553 --> 00:10:23,022 慎重に楽しもう! (指を鳴らす音) 182 00:10:27,527 --> 00:10:31,030 よしっ 3つ目の設置完了。 183 00:10:31,030 --> 00:10:34,033 なかなか骨の折れる作業だなぁ。 184 00:10:34,033 --> 00:10:36,536 思ったよりも気を遣う。 185 00:10:36,536 --> 00:10:40,039 これは 錬金術師でなくては とてもじゃないとやれない…。 186 00:10:40,039 --> 00:10:43,076 ボードマン子爵は これを いくつも こなしているのか。 187 00:10:43,076 --> 00:10:45,078 さすがだな。 188 00:10:46,145 --> 00:10:48,014 うん 起動確認。 189 00:10:48,014 --> 00:10:52,051 これで 地脈になじむのを待てば 配信できるようになる。 190 00:10:52,051 --> 00:10:55,555 お兄ちゃん お疲れさま。 ありがとう ルン。 191 00:10:55,555 --> 00:10:57,524 あと 1か所ですね。 192 00:10:57,524 --> 00:11:01,027 今日中に設置し終えることが できるでしょうか? 193 00:11:01,027 --> 00:11:05,064 ありがとう まずは 設置予定地まで動いてしまおう。 194 00:11:05,064 --> 00:11:08,134 場所は この間 野営した所だしな。 195 00:11:08,134 --> 00:11:09,536 ん…。 196 00:11:09,536 --> 00:11:13,540 (せき込み) 197 00:11:13,540 --> 00:11:15,542 無理をしていませんか? 198 00:11:15,542 --> 00:11:18,545 急ぐとはいえ 先生が倒れてしまっては➡ 199 00:11:18,545 --> 00:11:21,514 意味がないんですよ。 分かってるさ。 200 00:11:21,514 --> 00:11:25,051 それに マズそうなら シルクが止めてくれるんだろ? 201 00:11:25,051 --> 00:11:28,121 もう… そういうことではないんですよ。 202 00:11:28,121 --> 00:11:31,057 大丈夫 ここまで計画通りだ。 203 00:11:31,057 --> 00:11:34,561 余力もある 君たちのおかげだ。 204 00:11:34,561 --> 00:11:41,534 ♬~ 205 00:11:41,534 --> 00:11:43,570 どうした? マリナ。 206 00:11:43,570 --> 00:11:46,039 うんと… 何だろうね? 207 00:11:46,039 --> 00:11:49,075 無理に 分かりやすくしないでいいから➡ 208 00:11:49,075 --> 00:11:51,110 思ってることを 言ってくれていいよ。 209 00:11:51,110 --> 00:11:54,547 えっと… 何か キリキリするっていうか➡ 210 00:11:54,547 --> 00:12:00,053 ザワザワするっていうか… 落ち着かない。 211 00:12:00,053 --> 00:12:02,055 うん… これ「不安」だ。 212 00:12:02,055 --> 00:12:04,557 ユークにくっつくと楽になるもん。 213 00:12:04,557 --> 00:12:08,561 不安? 分かんない 怖いのかな? 214 00:12:08,561 --> 00:12:10,597 何か 変な気がする。 215 00:12:10,597 --> 00:12:13,633 ごめん ユーク こんな時に…。 いいさ。 216 00:12:13,633 --> 00:12:16,035 落ち着いたか? うん。 217 00:12:16,035 --> 00:12:18,071 何か あるかもしれない。 218 00:12:18,071 --> 00:12:21,040 警戒してい… ぐっ! うぅ…。 219 00:12:21,040 --> 00:12:23,076 ユーク⁉ ユーク⁉ 220 00:12:23,076 --> 00:12:25,545 先生! うっ… 大丈夫だ。 221 00:12:25,545 --> 00:12:27,547 ぐっ… うぅ! 222 00:12:27,547 --> 00:12:31,584 どうも… ここの大気は重く感じる…。 223 00:12:31,584 --> 00:12:34,120 待って そのまま。 224 00:12:34,120 --> 00:12:35,655 レイン? 225 00:12:35,655 --> 00:12:38,057 ユーク 深呼吸。 226 00:12:38,057 --> 00:12:39,559 ああ…。 227 00:12:39,559 --> 00:12:44,063 (深呼吸) 228 00:12:44,063 --> 00:12:46,566 先生のマナが大きく乱れてます。 229 00:12:46,566 --> 00:12:54,607 (深呼吸) 230 00:12:54,607 --> 00:12:57,110 落ち着いたよ ありがとう。 231 00:12:57,110 --> 00:12:59,178 異常事態発生っす! 232 00:12:59,178 --> 00:13:01,547 状況説明は必要っすか? 233 00:13:01,547 --> 00:13:04,550 道すがら聞く 身体強化! 234 00:13:10,089 --> 00:13:12,058 こっちっす! 235 00:13:15,595 --> 00:13:18,598 王廟の方を見てほしいっす! 236 00:13:21,634 --> 00:13:23,102 はっ…! 237 00:13:25,571 --> 00:13:29,108 な… 何? あれ ちゃ… ちゃんと撮ってる? 238 00:13:29,108 --> 00:13:30,576 (キャメラット君) キャメ! (セルフィーちゃん) セル! 239 00:13:32,078 --> 00:13:34,547 くっ… うぅ…。 240 00:13:34,547 --> 00:13:36,049 ユーク? 241 00:13:36,049 --> 00:13:40,053 あれは どこかで… 見たことがある気がするが…。 242 00:13:40,053 --> 00:13:42,088 どこだ…? 243 00:13:42,088 --> 00:13:44,624 いや… 初めて見るはずだ。 244 00:13:44,624 --> 00:13:48,561 こんな現象は見たことも 聞いたこともない。 245 00:13:48,561 --> 00:13:51,064 ぐっ うぅ! ユーク 大丈夫? 246 00:13:51,064 --> 00:13:54,067 うっ… 大丈夫だ すまない。 247 00:13:54,067 --> 00:13:56,035 あれのことは後だ。 248 00:13:56,035 --> 00:13:58,037 まずは ここを離れる。 249 00:13:58,037 --> 00:14:01,040 シルク ビブリオンに助力を頼んでくれ。 250 00:14:01,040 --> 00:14:05,611 分かりました ビブリオン 力を貸して。 251 00:14:05,611 --> 00:14:08,648 未来予知で 危険があったら教えてください。 252 00:14:08,648 --> 00:14:12,051 ルン! うん! 253 00:14:12,051 --> 00:14:14,053 ネネ 先導を頼む。 254 00:14:14,053 --> 00:14:16,055 この調子じゃあ 周囲のモンスターが➡ 255 00:14:16,055 --> 00:14:18,558 恐慌状態に なっているかもしれない。 256 00:14:18,558 --> 00:14:21,561 OKっす また全力疾走っすね。 257 00:14:21,561 --> 00:14:23,563 行くっすよ! 258 00:14:32,638 --> 00:14:35,541 ラ=ジョだ… 帰って来れたな。 はい。 259 00:14:35,541 --> 00:14:39,545 取りあえず 拡大は止まったみたいっすね。 260 00:14:39,545 --> 00:14:41,547 しかし ああなってしまえば➡ 261 00:14:41,547 --> 00:14:44,550 王廟に速攻をかけて 原因を取り除くという手段は➡ 262 00:14:44,550 --> 00:14:46,052 もう執れないな。 263 00:14:46,052 --> 00:14:49,055 あの黒い壁の向こうに 突っ込んでいくというのは➡ 264 00:14:49,055 --> 00:14:51,090 無謀が過ぎますね。 265 00:14:51,090 --> 00:14:54,627 早く マストマとベンウッドに 報告しよう。 266 00:14:54,627 --> 00:14:56,129 んっ…。 267 00:15:02,535 --> 00:15:05,505 ん? 何か あったのでしょうか? 268 00:15:07,540 --> 00:15:11,010 どうしたんですか? ん? ああ フェルディオ卿。 269 00:15:11,010 --> 00:15:13,546 ラフーマさまが いらっしゃったんですが➡ 270 00:15:13,546 --> 00:15:16,048 少し もめているようでして…。 271 00:15:16,048 --> 00:15:18,551 もめているというのは? はい。 272 00:15:18,551 --> 00:15:22,121 この街を 配信用アーティファクトごと 接収するとか。 273 00:15:22,121 --> 00:15:23,623 はっ…⁉ 274 00:15:25,057 --> 00:15:27,560 (ラフーマ) ⚟マストマ! もう一度言ってみろ!⚞ 275 00:15:27,560 --> 00:15:31,564 (マストマ) ⚟耳でも遠くなったのか? ラフーマ うせろと言った⚞ 276 00:15:31,564 --> 00:15:33,533 (ラフーマ) ⚟何だと!⚞ (深呼吸) 277 00:15:35,067 --> 00:15:37,069 失礼します。 278 00:15:37,069 --> 00:15:40,540 ユーク! 戻ってくれたか! (ラフーマ) 誰だ? 279 00:15:43,643 --> 00:15:45,578 ラフーマ殿下とお見受けします。 280 00:15:45,578 --> 00:15:50,049 当方は ウェルメリア王国の迷宮伯 ユーク・フェルディオ。 281 00:15:50,049 --> 00:15:53,553 失礼とは存じますが 火急の用件をお伝えするために➡ 282 00:15:53,553 --> 00:15:57,056 断りなく姿をさらしたこと ご容赦ください。 283 00:15:57,056 --> 00:16:00,059 (ラフーマ) ふんっ 貴様がフェルディオ卿か。 284 00:16:00,059 --> 00:16:03,095 女 子供を引き連れて のんきなことだな! 285 00:16:03,095 --> 00:16:05,631 この男のことはよい 報告を。 286 00:16:05,631 --> 00:16:09,569 (ラフーマ) 貴様っ! 今は緊急時なのだぞ ラフーマ。 287 00:16:09,569 --> 00:16:13,039 死の谷の王廟より黒い壁が出現。 288 00:16:13,039 --> 00:16:15,041 広範囲が あれにのまれました。 289 00:16:15,041 --> 00:16:19,545 それに伴い 周辺のモンスターが 凶暴化しております。 290 00:16:19,545 --> 00:16:23,549 スタンピードの兆候は どうか? それに関しましては➡ 291 00:16:23,549 --> 00:16:27,620 王廟が 黒い壁の内側に のまれたので未確認です。 292 00:16:27,620 --> 00:16:29,622 ふむ。 293 00:16:29,622 --> 00:16:32,558 ユーク どう見る? その「黒い壁」とは何だ? 294 00:16:32,558 --> 00:16:35,561 推測でしかありませんが…。 ん? 295 00:16:35,561 --> 00:16:37,530 よい 申せ。 296 00:16:37,530 --> 00:16:40,066 あれは ダンジョンかと思われます。 297 00:16:40,066 --> 00:16:43,069 王廟が漏れ出たということか? おそらく。 298 00:16:43,069 --> 00:16:46,572 (ニーベルン) ううん あれは「世界の外海」。 299 00:16:46,572 --> 00:16:48,074 はっ…⁉ 300 00:16:51,644 --> 00:16:53,579 (マストマ) 外海とは? 301 00:16:53,579 --> 00:16:58,050 世界は それぞれ闇の海に浮かぶ 泡のようなもの。 302 00:16:58,050 --> 00:17:00,553 我々が住む この世界の他にも➡ 303 00:17:00,553 --> 00:17:03,556 いくつもの世界があると 聞いたことがあるが…。 304 00:17:03,556 --> 00:17:05,558 それのことか? 305 00:17:05,558 --> 00:17:07,059 うん。 306 00:17:07,059 --> 00:17:10,630 その闇の海が この世界に あふれ出している… と。 307 00:17:10,630 --> 00:17:14,066 (ニーベルン) あふれ出したというより 裏返ってるみたい。 308 00:17:14,066 --> 00:17:16,068 まるで この世界そのものが➡ 309 00:17:16,068 --> 00:17:20,072 ダンジョンの起点として 反転しているみたいな…。 310 00:17:20,072 --> 00:17:21,574 反転? 311 00:17:21,574 --> 00:17:23,576 (ニーベルン) 反転迷宮➡ 312 00:17:23,576 --> 00:17:26,579 それを いにしえの言葉で 「テネブレ」というの。 313 00:17:26,579 --> 00:17:30,550 お兄ちゃんとルンがさまよった あの場所も同じ。 314 00:17:33,152 --> 00:17:36,055 何もなく 上も下も分からない…。 315 00:17:36,055 --> 00:17:38,557 あれが… テネブレ。 316 00:17:38,557 --> 00:17:43,062 このままでは そのテネブレとやらに サルムタリアが沈んでしまう。 317 00:17:43,062 --> 00:17:45,531 そういうことだな? (ニーベルン) うん。 318 00:17:45,531 --> 00:17:48,067 (風の音) 319 00:17:48,067 --> 00:17:50,036 (ラフーマ) ええい! どいつもこいつも➡ 320 00:17:50,036 --> 00:17:52,572 訳の分からぬことばかり ほざきおって! 321 00:17:52,572 --> 00:17:55,641 貴様たちが訪れた途端に この異変だ! 322 00:17:55,641 --> 00:17:59,011 神聖なる死の谷に 災いをもたらしたのだろう! 323 00:17:59,011 --> 00:18:02,548 黙っていろ! でなければ出て行け! 324 00:18:02,548 --> 00:18:04,517 くっ…! 325 00:18:04,517 --> 00:18:06,018 ぬぅ…! 326 00:18:06,018 --> 00:18:08,020 はっ…。 327 00:18:08,020 --> 00:18:10,523 (ラフーマ) 我は 屋敷に引き揚げる。 328 00:18:10,523 --> 00:18:13,526 マストマ! 後で話の続きをするぞ! 329 00:18:13,526 --> 00:18:16,062 ふんっ。 330 00:18:16,062 --> 00:18:19,632 ハァ… すまぬな ユーク あのような兄なのだ。 331 00:18:19,632 --> 00:18:23,002 ユーク 殿下! 緊急事態だ! 332 00:18:23,002 --> 00:18:25,538 世界各地に 異常な現象が起こっている➡ 333 00:18:25,538 --> 00:18:29,041 …との報告があった。 異常な現象? 334 00:18:29,041 --> 00:18:33,045 (ベンウッド) 不気味な半球状の黒い壁が あちこちに出現している。 335 00:18:33,045 --> 00:18:35,014 (マストマ) 何だと…⁉ 336 00:18:35,014 --> 00:18:39,051 それは ユークが報告した 王廟の異変と同じではないのか? 337 00:18:39,051 --> 00:18:42,621 では 王廟にもか…⁉ 338 00:18:42,621 --> 00:18:46,525 現在 4か国で テネブレの発生が確認されている。 339 00:18:46,525 --> 00:18:51,030 15… いや 16年ぶりの悪夢の再来だな。 340 00:18:51,030 --> 00:18:53,532 はっ…! 何だ? その顔は。 341 00:18:53,532 --> 00:18:57,036 テネブレが 16年前に 発生していたとは初耳だ。 342 00:18:57,036 --> 00:18:59,538 そんな記録は なかった。 343 00:18:59,538 --> 00:19:01,540 極秘事項だからな。 344 00:19:01,540 --> 00:19:04,076 それを どうして ベンウッドが知っている? 345 00:19:04,076 --> 00:19:05,611 無色の闇の中で➡ 346 00:19:05,611 --> 00:19:09,048 そのテネブレを封印したのは 誰だと思っている。 347 00:19:09,048 --> 00:19:12,518 フィニスの無色の闇で そんな前に テネブレが…⁉ 348 00:19:12,518 --> 00:19:15,054 アビスゲートが開いてなぁ。 349 00:19:15,054 --> 00:19:18,524 あの時は 何とか ゲートを封印することができたが…。 350 00:19:18,524 --> 00:19:20,526 アビスゲートとは➡ 351 00:19:20,526 --> 00:19:24,063 確か 異世界へと続く 深淵の扉のことだったか? 352 00:19:24,063 --> 00:19:25,564 そうだ。 353 00:19:25,564 --> 00:19:28,634 無色の闇は 世界をつなぐ きざはし。 354 00:19:28,634 --> 00:19:30,036 きざはし? 355 00:19:30,036 --> 00:19:34,040 (ニーベルン) 無色の闇は 何色にも染まらぬ透明にあって➡ 356 00:19:34,040 --> 00:19:37,043 全ての色を内包する暗黒でもある。 357 00:19:37,043 --> 00:19:41,514 全てのダンジョンは ここから生まれ ここへと帰るの。 358 00:19:41,514 --> 00:19:45,551 つまり 世界中のダンジョンは 無色の闇に通ずると? 359 00:19:45,551 --> 00:19:49,121 (ニーベルン) うん 全てのダンジョンは ひとつなぎだから。 360 00:19:49,121 --> 00:19:54,026 そうか 無色の闇は 世界のダンジョンとつながっている。 361 00:19:54,026 --> 00:19:56,529 そして 無色の闇には アビスゲートがあり➡ 362 00:19:56,529 --> 00:19:58,531 異世界とつながっている。 363 00:19:58,531 --> 00:20:01,534 ベンウッドたちが封印した 無色の闇のアビスゲートが➡ 364 00:20:01,534 --> 00:20:05,504 開いているんだ。 封印が解けたということか。 365 00:20:05,504 --> 00:20:07,540 そこから流れ込んだ闇が➡ 366 00:20:07,540 --> 00:20:10,042 世界のダンジョンに あふれ出している。 367 00:20:10,042 --> 00:20:13,112 それが黒い壁 テネブレか。 368 00:20:13,112 --> 00:20:16,549 放っておいたらサルムタリアは いや 世界は…。 369 00:20:16,549 --> 00:20:20,052 テネブレに のみ込まれる。 370 00:20:20,052 --> 00:20:22,021 ならば 元栓を締めよう。 371 00:20:22,021 --> 00:20:24,523 解決には それしかないと思う。 372 00:20:24,523 --> 00:20:28,027 無色の闇を攻略し アビスゲートを閉じる。 373 00:20:28,027 --> 00:20:31,564 そうすれば 闇の流入も 各地への流出も止まり➡ 374 00:20:31,564 --> 00:20:34,033 世界を救うことができる。 375 00:20:36,102 --> 00:20:40,106 急いで戻ろう フィニスに! 無色の闇に! 376 00:20:42,108 --> 00:20:44,110 (ママル)((何とか封印できましたね)) 377 00:20:44,110 --> 00:20:47,113 (ベンウッド)((取りあえず 「淘汰」は止まるだろう)) 378 00:20:47,113 --> 00:20:49,548 ((だが 時間の問題だ)) 379 00:20:49,548 --> 00:20:51,550 ((魔王を討伐しない限り➡ 380 00:20:51,550 --> 00:20:56,188 いつか 反転迷宮テネブレに 世界はのみ込まれる)) 381 00:20:56,188 --> 00:20:58,657 (サーガ)((僕の甥の故郷のようにね)) 382 00:21:01,093 --> 00:21:04,096 ((何を絶望しているんだ?)) 383 00:21:04,096 --> 00:21:06,098 ((僕は絶望していないよ)) 384 00:21:06,098 --> 00:21:08,534 ((むしろ希望を持っている)) 385 00:21:08,534 --> 00:21:12,071 ((いつの日か 僕たちの志を継いだ誰かが➡ 386 00:21:12,071 --> 00:21:14,140 世界を救ってくれるよ)) 387 00:21:14,140 --> 00:21:18,144 ((そう いつの日か新たな勇者が)) 388 00:21:20,146 --> 00:21:40,032 ♬~ 389 00:21:40,032 --> 00:22:00,052 ♬~ 390 00:22:00,052 --> 00:22:20,139 ♬~ 391 00:22:20,139 --> 00:22:40,025 ♬~ 392 00:22:40,025 --> 00:22:49,034 ♬~