1 00:00:33,300 --> 00:00:35,302 (ニーベルン)ユーク・フェルディオ。 黄昏の王を止め➡ 2 00:00:35,302 --> 00:00:37,971 黄金を破壊しなさい。 3 00:00:37,971 --> 00:00:43,810 さもなくば この世界もまた 黄昏に呑まれることになります。 4 00:00:43,810 --> 00:00:46,480 (ベディボア)そうだ ユーク・フェルディオ。 5 00:00:46,480 --> 00:00:50,984 君が勇者となって この世界を救うのだ! 6 00:02:26,680 --> 00:02:30,017 (ユーク)勇者だなんて… 勘弁してください。 7 00:02:30,017 --> 00:02:32,285 誰かがやらんといかんのだ。 8 00:02:32,285 --> 00:02:35,622 そして 誰でもいいというわけでもない。 9 00:02:35,622 --> 00:02:38,625 ですが…。 君がやらんというなら➡ 10 00:02:38,625 --> 00:02:42,295 クローバーの誰かを Aランクに召し上げて 頼むことになる。 11 00:02:42,295 --> 00:02:45,298 あっ…。 少しは やる気が出たかね? 12 00:02:45,298 --> 00:02:48,301 ふん サーガの若い時に似ているのに➡ 13 00:02:48,301 --> 00:02:51,972 彼に比べると 君は少しばかり お上品すぎる。 14 00:02:51,972 --> 00:02:54,641 叔父をご存じなんですか? 15 00:02:54,641 --> 00:02:56,643 古い友人さ。 16 00:02:56,643 --> 00:02:58,979 直感と自信に溢れた男で➡ 17 00:02:58,979 --> 00:03:01,982 それを証明するに足る 実力を持った➡ 18 00:03:01,982 --> 00:03:04,351 いい冒険者だった。 19 00:03:04,351 --> 00:03:07,988 真面目な話 引き受けてくれると ありがたい。 20 00:03:07,988 --> 00:03:09,990 できるだけのサポートもつける。 21 00:03:09,990 --> 00:03:12,659 俺に期待しすぎではないですか? 22 00:03:12,659 --> 00:03:14,661 直感さ。 23 00:03:14,661 --> 00:03:18,331 それに君は 異界の使徒に 指名依頼を受けたんだよ。 24 00:03:18,331 --> 00:03:21,501 あっ… 少し考えさせてください。 25 00:03:21,501 --> 00:03:25,338 いいとも だが 返答は早い方が好ましい。 26 00:03:25,338 --> 00:03:28,675 わかるね? 仲間と相談します。 27 00:03:28,675 --> 00:03:31,611 まっ 私の勘が正しければ➡ 28 00:03:31,611 --> 00:03:34,614 君の迷いは すぐに晴れることになるよ。 29 00:03:34,614 --> 00:03:38,618 それに 君にしかできないことがある。 30 00:03:38,618 --> 00:03:40,620 あっ…。 31 00:03:43,623 --> 00:03:45,959 (レイン)勇者 すごい。 32 00:03:45,959 --> 00:03:48,295 俺には荷が重いよ。 33 00:03:48,295 --> 00:03:52,632 ユークがつらいなら断ればいい。 34 00:03:52,632 --> 00:03:56,636 そうすると クローバーの誰かに 押しつけるといわれた。 35 00:03:56,636 --> 00:03:59,973 マリナにかな? 困ったね。 36 00:03:59,973 --> 00:04:01,975 あの黄昏の都➡ 37 00:04:01,975 --> 00:04:05,979 グラッド・シィ=イムに挑戦すること自体は 構わないが➡ 38 00:04:05,979 --> 00:04:10,984 世界の危機を救えってのは いくら何でも手に余る。 39 00:04:10,984 --> 00:04:15,655 う~ん でも あの時 ルンは ユークの名前を呼んだよね。 40 00:04:15,655 --> 00:04:18,992 きっと 意味があることだと思う。 意味? 41 00:04:18,992 --> 00:04:21,328 うん ユークにしかできない…。 42 00:04:21,328 --> 00:04:25,999 ユークにしか頼めないことだから ユークを待ってた。 43 00:04:25,999 --> 00:04:29,669 俺にしかできない… あっ…。 44 00:04:29,669 --> 00:04:34,274 ユークは いつも通り 冒険者の仕事をしたらいいと思う。 45 00:04:34,274 --> 00:04:38,612 なるほど 世界の危機だろうが 勇者だろうが➡ 46 00:04:38,612 --> 00:04:41,615 結局のところ やることは いつもと同じか。 47 00:04:41,615 --> 00:04:44,618 ありがとう 気分が軽くなった。 48 00:04:44,618 --> 00:04:47,621 どういたしまして。 おっ? おっ…。 49 00:04:47,621 --> 00:04:49,623 えっ…。 大丈夫➡ 50 00:04:49,623 --> 00:04:52,292 どうなっても ボクはユークの味方。 51 00:04:52,292 --> 00:04:55,962 世界が滅んでも 誰もいなくなっても➡ 52 00:04:55,962 --> 00:04:59,299 最後まで ずっと一緒だから。 53 00:04:59,299 --> 00:05:01,301 フフ…。 うん? 54 00:05:01,301 --> 00:05:06,306 ううん ユークにくっつくのは 悩んでる時に限る。 55 00:05:06,306 --> 00:05:09,976 あっ…。 照れないし 逃げないもの。 56 00:05:09,976 --> 00:05:12,312 不安にさせたか? 57 00:05:12,312 --> 00:05:15,649 大丈夫 ちゃんと相談してくれたから。 58 00:05:15,649 --> 00:05:18,318 それに みんなもきっと同じ。 59 00:05:18,318 --> 00:05:21,988 ユークが思ってる以上に ボクたちは強い。 60 00:05:21,988 --> 00:05:23,990 知ってるさ。 61 00:05:23,990 --> 00:05:26,660 それでも 俺は 悩んでしまうんだよ。 62 00:05:26,660 --> 00:05:30,664 だからこそ ボクたちは ユークが好きなんだよ。 63 00:05:37,971 --> 00:05:41,975 (ベディボア)以上が 新たに発令された 合同ミッションの概要である。 64 00:05:41,975 --> 00:05:46,646 スコルディア フルバウンド カーマイン クローバー 四つのパーティで➡ 65 00:05:46,646 --> 00:05:49,316 グラッド・シィ=イムの封印要件を満たし➡ 66 00:05:49,316 --> 00:05:51,985 この難局を乗り切ってもらいたい。 67 00:05:51,985 --> 00:05:54,654 (ボードマン)なお 攻略配信はしてもらうが➡ 68 00:05:54,654 --> 00:05:56,656 視聴には制限を設ける。 69 00:05:56,656 --> 00:05:59,326 具体的には 学術院➡ 70 00:05:59,326 --> 00:06:02,829 冒険者ギルドの限られた者のみが 視聴可能とする。 71 00:06:02,829 --> 00:06:05,332 (マニエラ)あの黄昏の光で おかしくなる者が➡ 72 00:06:05,332 --> 00:06:09,002 これ以上増えたら 収拾がつかなくなるからねぇ。 73 00:06:09,002 --> 00:06:11,671 何か質問はあるかね? 74 00:06:11,671 --> 00:06:13,673 (ベディボア)ザッカルト君。 75 00:06:13,673 --> 00:06:18,011 (ザッカルト)なんで Cランクのクローバーが 攻略続行なんですかね? 76 00:06:18,011 --> 00:06:23,016 彼らは 最難関ダンジョンである 無色の闇の調査実績がある。 77 00:06:23,016 --> 00:06:25,685 今回の調査でも 成果を挙げており➡ 78 00:06:25,685 --> 00:06:29,022 ミッション中は 暫定的に Aランクとして扱われる。 79 00:06:29,022 --> 00:06:31,291 はぁ? なんやそら? 80 00:06:31,291 --> 00:06:33,293 無色の闇ったって 潜ったのは➡ 81 00:06:33,293 --> 00:06:35,629 たったの数階層だけやないですか。 82 00:06:35,629 --> 00:06:38,632 そんなん ワイらでも余裕ってもんですわ。 83 00:06:38,632 --> 00:06:41,635 (ルーセント)それについては 異論を挟ませてもらうぞ。 84 00:06:41,635 --> 00:06:45,972 フルバウンドが どれほどダンジョン攻略に 精通しているかは知らないが➡ 85 00:06:45,972 --> 00:06:50,977 無色の闇に そんな心構えで挑めば 悲惨なことになるだろう。 86 00:06:50,977 --> 00:06:53,647 はっ!? ワイらが そこの赤魔道士よりも➡ 87 00:06:53,647 --> 00:06:56,983 劣っとるっていいたいんか? (マローナ)そのへんで よしなはれ。 88 00:06:56,983 --> 00:07:00,654 あてらは 一緒に難関に挑むアライアンスやろ? 89 00:07:00,654 --> 00:07:04,324 事実として クローバーはんは 一日の長がある。 90 00:07:04,324 --> 00:07:07,994 あてらは その分 楽できる って思ったら ええやん。 91 00:07:07,994 --> 00:07:10,997 結果は仕事で出しはったら よろしい。 せやろ? 92 00:07:10,997 --> 00:07:14,668 はん! いわんでもわかってるわ! チッ。 93 00:07:16,670 --> 00:07:19,005 ハハハ 若い 若い。 94 00:07:19,005 --> 00:07:22,342 まっ 闘志は ないよりはあったほうがいいやね。 95 00:07:22,342 --> 00:07:25,679 空気を悪くしたようだ 申し訳ない。 96 00:07:25,679 --> 00:07:28,682 頼りにさせてもらうよ ルーセント君。 97 00:07:28,682 --> 00:07:31,918 無色の闇に挑んで 戻ってきた者というのは➡ 98 00:07:31,918 --> 00:07:33,920 そう多くないからな。 99 00:07:33,920 --> 00:07:36,256 精一杯やらせていただきます。 100 00:07:36,256 --> 00:07:38,258 ほな ダンジョンで。 101 00:07:42,262 --> 00:07:44,597 勇者の件は 君の希望通り➡ 102 00:07:44,597 --> 00:07:47,267 他のパーティには伏せて 正解だったな。 103 00:07:47,267 --> 00:07:49,269 ザッカルトが知ったら➡ 104 00:07:49,269 --> 00:07:51,604 もっと面倒なことに なっていただろう。 105 00:07:51,604 --> 00:07:53,606 はい。 それから➡ 106 00:07:53,606 --> 00:07:55,942 レイン君から要望のあった機材は➡ 107 00:07:55,942 --> 00:07:58,945 まもなく完成するとの報告が 届いている。 108 00:07:58,945 --> 00:08:02,282 ありがとうございます。 (ベディボア)で いけそうかね? 109 00:08:02,282 --> 00:08:04,284 やれるだけのことはします。 110 00:08:04,284 --> 00:08:08,888 朗報を期待するよ 「勇者」 ユーク・フェルディオ。 111 00:08:11,958 --> 00:08:13,960 う~む…。 112 00:08:13,960 --> 00:08:16,629 (シルク)他のパーティの情報を まとめても➡ 113 00:08:16,629 --> 00:08:20,633 やっぱり ヴォーダン城への進入方法が わかりませんね。 114 00:08:20,633 --> 00:08:24,637 ルンに手伝ってもらうのが いいと思う。 115 00:08:24,637 --> 00:08:26,639 (ユーク)ルンに…。 116 00:08:26,639 --> 00:08:30,343 ルンは グラッド・シィ=イムの関係者だと思う。 117 00:08:32,612 --> 00:08:34,614 (ユーク)確かに 彼女であれば➡ 118 00:08:34,614 --> 00:08:37,951 城は門を開いてくれるかも しれないとは思うが…。 119 00:08:37,951 --> 00:08:39,953 危険なのは わかってる。 120 00:08:39,953 --> 00:08:43,623 でも ボクの中で何か引っかかる。 121 00:08:43,623 --> 00:08:45,959 あの子を連れていくべきだって。 122 00:08:45,959 --> 00:08:48,962 レインにしては 直感的な意見だな。 123 00:08:48,962 --> 00:08:51,297 ボクにも よくわからない。 124 00:08:51,297 --> 00:08:53,933 (マリナ)ユーク お客さんだよ。 125 00:08:53,933 --> 00:08:56,936 お客さん? 入って。 126 00:08:56,936 --> 00:08:58,938 失礼するよ。 127 00:08:58,938 --> 00:09:02,942 今後の方針について 相談をしておきたいと思って…。 128 00:09:02,942 --> 00:09:05,612 どうした? 問題でも? 129 00:09:05,612 --> 00:09:07,614 (ニーベルン)そ~れっ! ほっ…。 130 00:09:07,614 --> 00:09:10,917 (ネネ)おみごとっす~! ルンちゃん いっくよ~! 131 00:09:12,952 --> 00:09:17,957 よし 我々もニーベルンの護衛につこう。 それで どうだね? 132 00:09:17,957 --> 00:09:20,960 えっ…。 黄金の巫女であれば➡ 133 00:09:20,960 --> 00:09:23,296 王にとっては賓客であろうよ。 134 00:09:23,296 --> 00:09:27,300 ダメなら撤退をかければいい。 ですが…。 135 00:09:27,300 --> 00:09:30,303 ユーク君 わかっているだろう? 136 00:09:30,303 --> 00:09:33,239 彼女が グラッド・シィ=イムの関係者であるなら➡ 137 00:09:33,239 --> 00:09:37,243 本来 ダンジョンから 連れ出すことはできない。 138 00:09:37,243 --> 00:09:39,245 つまり このダンジョンは➡ 139 00:09:39,245 --> 00:09:41,581 人為的なオーバーフロウを許すほどに➡ 140 00:09:41,581 --> 00:09:44,250 すでに危険な状態にある ということだ。 141 00:09:44,250 --> 00:09:48,254 いつ スタンピードを引き起こすか しれない…。 142 00:09:48,254 --> 00:09:51,257 ((残された時間は そう多くありません)) 143 00:09:53,259 --> 00:09:56,930 わかりました ニーベルンを連れていきましょう。 144 00:09:56,930 --> 00:09:58,932 えっ わぁ! ちょっと… えぇ!? 145 00:10:01,634 --> 00:10:03,603 ふ~。 146 00:10:05,972 --> 00:10:08,308 ほんに 妙な街やねぇ。 147 00:10:08,308 --> 00:10:12,579 ふん! ったく どこに進入口があるっちゅうねん。 148 00:10:22,322 --> 00:10:24,958 (ルーセント)なるほど 彼が ロゥゲか。 149 00:10:24,958 --> 00:10:29,462 (モリア)集団幻覚では なかったということじゃな。 150 00:10:29,462 --> 00:10:32,298 (ロゥゲ)お帰りなさいませ ニーベルン様。 151 00:10:32,298 --> 00:10:34,601 外界の様子は いかがでしたかな? 152 00:10:36,636 --> 00:10:39,305 あなた 誰? (ロゥゲ)おやおや➡ 153 00:10:39,305 --> 00:10:41,975 吾輩をお忘れになるとは…。 154 00:10:41,975 --> 00:10:45,311 いえいえ あなたは すべてを忘れてしまったほうが➡ 155 00:10:45,311 --> 00:10:47,313 いいでしょう。 156 00:10:47,313 --> 00:10:49,649 ロゥゲ 黄金の巫女から➡ 157 00:10:49,649 --> 00:10:51,985 あなたに すべて語らせろと いわれた。 158 00:10:51,985 --> 00:10:55,321 教えてくれ この場所に何が起こっている? 159 00:10:55,321 --> 00:10:57,657 俺たちの世界に何が起こるんだ? 160 00:10:57,657 --> 00:11:01,661 かの御仁は あなた様に託したのですな? 161 00:11:01,661 --> 00:11:04,330 このような老体が 口にできることは➡ 162 00:11:04,330 --> 00:11:06,332 多くありませんぞ。 163 00:11:06,332 --> 00:11:10,003 しかして ニーベルン様をお連れであれば➡ 164 00:11:10,003 --> 00:11:12,405 知ることも叶いましょう。 165 00:11:15,708 --> 00:11:17,677 (一同)あぁ…。 166 00:11:21,047 --> 00:11:23,049 こちらに…。 167 00:11:23,049 --> 00:11:25,385 俺たちを どこに連れて行くつもりだ? 168 00:11:25,385 --> 00:11:28,888 知りたいことを知れる場所に。 169 00:11:28,888 --> 00:11:32,659 もし罠であれば 一網打尽は まずいな…。 170 00:11:32,659 --> 00:11:35,662 モリア師は ついてきてくれ。 うむ。 171 00:11:35,662 --> 00:11:39,332 ミリアムは 他のパーティに このことを報せに走ってくれ。 172 00:11:39,332 --> 00:11:42,335 (ミリアム)わかりました すみやかに。 173 00:11:42,335 --> 00:11:44,604 ダルカスとマジェは ここで待機。 174 00:11:46,673 --> 00:11:48,942 行こう。 (ユークたち)うん。 175 00:12:00,520 --> 00:12:04,357 あっ… 大丈夫だよ みんないるからね。 176 00:12:04,357 --> 00:12:06,359 うん。 177 00:12:06,359 --> 00:12:12,031 ふぅ… 老骨に響くよ。 この拒否感をはらんだ圧はの。 178 00:12:12,031 --> 00:12:15,034 拒否感… そうなんだ。 179 00:12:15,034 --> 00:12:18,404 これ 拒否感だったんだね。 うん。 180 00:12:26,045 --> 00:12:31,050 お入りください 王立資料庫でございます。 181 00:12:31,050 --> 00:12:33,620 わぁ! すご~い! 182 00:12:33,620 --> 00:12:36,923 (ネネ)こんな たくさんの本 初めて見たっす! 183 00:12:40,293 --> 00:12:44,297 こちらで 必要な情報を得ていただければと。 184 00:12:44,297 --> 00:12:48,635 吾輩 あいにく 口下手にございまして ヒヒヒ。 185 00:12:48,635 --> 00:12:50,970 いや 違うのぅ お主➡ 186 00:12:50,970 --> 00:12:55,642 「言葉にすることによる認知」を 回避しておるな? 187 00:12:55,642 --> 00:12:57,644 むっ…。 188 00:12:57,644 --> 00:13:01,314 どういうことですか? ユーク殿 お主も➡ 189 00:13:01,314 --> 00:13:04,651 魔術師の端くれであれば わかるであろう。 190 00:13:04,651 --> 00:13:06,653 言葉とは 認知から生じ➡ 191 00:13:06,653 --> 00:13:10,657 力ある言葉は マナをもって 現象へと変ずる。 192 00:13:10,657 --> 00:13:15,328 (モリア)この者は よほど強いマナか 呪いを宿しておるのじゃろう。 193 00:13:15,328 --> 00:13:18,998 直接 語ることを はばかられるほどに。 194 00:13:18,998 --> 00:13:21,668 えっと つまり? 195 00:13:21,668 --> 00:13:24,337 この者は 語りたいのじゃよ。 196 00:13:24,337 --> 00:13:27,674 そして 語るべき言葉を ここに隠した。 197 00:13:27,674 --> 00:13:31,311 むっ…。 198 00:13:31,311 --> 00:13:35,314 (モリア)ルーセント そこの赤い本じゃ 全部 持ってきておくれ。 199 00:13:35,314 --> 00:13:37,650 わかった。 200 00:13:37,650 --> 00:13:40,987 ふむ お嬢ちゃん 字は読めるかの? 201 00:13:40,987 --> 00:13:43,990 うん 大丈夫。 よし よし➡ 202 00:13:43,990 --> 00:13:48,995 冒険の醍醐味 知識の収集を始めようぞ。 203 00:13:48,995 --> 00:13:54,500 マナを探知能力に集中。 センス・ディストーション。 204 00:13:54,500 --> 00:13:57,003 あっ… えっと➡ 205 00:13:57,003 --> 00:14:00,340 あそこにある 茶色い背表紙の大きい本。 206 00:14:00,340 --> 00:14:03,676 それと あの机の引き出しがヘン。 207 00:14:03,676 --> 00:14:07,013 チェックするっす! 本 とってくるね! 208 00:14:07,013 --> 00:14:10,516 あっ…。 シルク? 209 00:14:10,516 --> 00:14:12,685 変わった精霊がいます。 210 00:14:12,685 --> 00:14:15,688 グラッド・シィ=イム 特有のものかもしれません。 211 00:14:15,688 --> 00:14:17,690 どんな精霊? 212 00:14:17,690 --> 00:14:20,693 (シルク)言葉で伝えるのは 難しいのですけど…。 213 00:14:20,693 --> 00:14:25,698 自然現象ではなく 記憶や歌 伝承? 214 00:14:25,698 --> 00:14:28,367 精神に関わる 精霊に近いみたいです。 215 00:14:28,367 --> 00:14:30,336 コンタクトをとってみます。 216 00:14:34,941 --> 00:14:36,943 (2人)あっ…。 217 00:14:41,280 --> 00:14:44,617 あぁ 本の精霊なのですね。 218 00:14:44,617 --> 00:14:47,620 物語と記憶を運ぶものに宿る…。 219 00:14:47,620 --> 00:14:51,290 わたくしは この子から情報を集めますね。 220 00:14:51,290 --> 00:14:54,293 わかった レイン。 うん。 221 00:14:54,293 --> 00:14:59,632 ふむ なるほど これは… ほぅ。 222 00:14:59,632 --> 00:15:02,969 う~ん…。 223 00:15:02,969 --> 00:15:05,304 机の中身は鍵だったっす。 224 00:15:05,304 --> 00:15:07,306 (マリナ)たぶん この本の。 225 00:15:07,306 --> 00:15:10,309 ロゥゲ この本が何か わかるか? 226 00:15:10,309 --> 00:15:13,312 えぇ もちろんでございます。 227 00:15:13,312 --> 00:15:15,648 危ないものではないよな? 228 00:15:15,648 --> 00:15:19,986 吾輩の口から それは申し上げられませんな ヒヒヒ。 229 00:15:19,986 --> 00:15:24,390 (ユーク)いいや いってくれ 「この本は危なくなどない」と。 230 00:15:26,325 --> 00:15:30,663 あなたの口から聞かせてくれ。 231 00:15:30,663 --> 00:15:34,667 左様。 その本に危険など ありませぬ。 232 00:15:37,303 --> 00:15:40,306 この本 今 安全になったみたい。 233 00:15:40,306 --> 00:15:42,975 すまなかった 無理をさせたか? 234 00:15:42,975 --> 00:15:45,311 いいえ いいえ…。 235 00:15:45,311 --> 00:15:47,580 (ユーク)よし 開けるぞ。 236 00:15:49,982 --> 00:15:53,319 魔導書か? これは。 そうみたい。 237 00:15:53,319 --> 00:15:56,322 (ユーク)似たような魔法式を 重ねてあるな。 238 00:15:56,322 --> 00:15:58,324 (レイン)でも 少し違うみたい。 239 00:15:58,324 --> 00:16:00,660 これとこれは ここが違って…。 240 00:16:00,660 --> 00:16:03,663 ここは上下が入れ替わる かな? 241 00:16:03,663 --> 00:16:05,665 非常に難解だな。 242 00:16:05,665 --> 00:16:07,967 あたしには さっぱりわからないよ。 243 00:16:07,967 --> 00:16:11,304 私もっす。 俺にだって わからない。 244 00:16:11,304 --> 00:16:13,639 なんとか読めればいいんだが…。 245 00:16:13,639 --> 00:16:16,976 (シルク)おそらく わたくしが お手伝いできると思います。 246 00:16:16,976 --> 00:16:21,314 シルク もういいのか? はい 仲良くなれました。 247 00:16:21,314 --> 00:16:24,984 (レイン)なにそれ ちっちゃくなってる かわいい! 248 00:16:24,984 --> 00:16:28,321 この子の力を借りれば 理解できると思います。 249 00:16:28,321 --> 00:16:32,592 本当に? はい 先生 手をこちらに。 250 00:16:32,592 --> 00:16:34,594 あっ…。 251 00:16:39,966 --> 00:16:42,969 あっ…。 252 00:16:42,969 --> 00:16:44,937 おっと あっ…。 253 00:16:46,973 --> 00:16:49,308 フフ びっくりしましたね。 254 00:16:49,308 --> 00:16:51,644 ここは? 255 00:16:51,644 --> 00:16:55,915 (ビブリオン)本の上 本の中 記憶の傍。 256 00:16:58,985 --> 00:17:02,321 (シルク)この子が本の精霊ビブリオンです。 257 00:17:02,321 --> 00:17:06,325 昔の精霊使いが 図書館の守護に 呼び置いたんだと思います。 258 00:17:06,325 --> 00:17:08,327 ビブリオン。 259 00:17:08,327 --> 00:17:10,663 (ビブリオン)シルク このシトは善い。 260 00:17:10,663 --> 00:17:13,666 えぇ わたくしの先生ですもの。 261 00:17:13,666 --> 00:17:17,637 この本 すこし危ない 注意する。 262 00:17:17,637 --> 00:17:21,674 内容を知りたいんだ。 ビブリオン どうすればいい? 263 00:17:21,674 --> 00:17:27,013 読むは シトの理。 我らの理で解する いいか? 264 00:17:27,013 --> 00:17:31,017 どういうことですか? 読むこととは違うのですか? 265 00:17:31,017 --> 00:17:35,254 我らは解し伝える。 人は読むけど伝えない。 266 00:17:35,254 --> 00:17:37,256 それでいいよ ビブリオン。 267 00:17:37,256 --> 00:17:41,928 でも 俺だけに頼むよ。 シルクには魔法の素養がないから。 268 00:17:41,928 --> 00:17:43,930 ユーク いいね? 269 00:17:43,930 --> 00:17:45,932 あぁ 頼む。 270 00:17:45,932 --> 00:17:47,934 (ユーク)シルク 俺を頼んだ。 271 00:17:47,934 --> 00:17:51,270 わかりました ビブリオン お願いね。 272 00:17:51,270 --> 00:17:53,272 任された。 273 00:18:05,284 --> 00:18:08,287 誰だ? 何をしている? 274 00:18:13,292 --> 00:18:15,895 あぁ わかった。 275 00:18:19,298 --> 00:18:22,635 あっ…。 (シルク)大丈夫ですか? 276 00:18:22,635 --> 00:18:24,637 なにか わかった? 277 00:18:24,637 --> 00:18:28,307 この魔導書は 技術書に近いみたいだ。 278 00:18:28,307 --> 00:18:33,279 著者は 「多重崩壊型魔法式」 というものを研究していたらしい。 279 00:18:33,279 --> 00:18:35,614 たじゅう…。 ほうかい? 280 00:18:35,614 --> 00:18:38,284 なにそれ? 複数の魔法を➡ 281 00:18:38,284 --> 00:18:41,287 連鎖反応させるための技術かな。 282 00:18:41,287 --> 00:18:43,622 俺のプリズミック・ミサイルみたいに➡ 283 00:18:43,622 --> 00:18:46,292 混合して 同時発動するんじゃなくて➡ 284 00:18:46,292 --> 00:18:49,295 ドミノ倒しのように たくさんの魔法式を➡ 285 00:18:49,295 --> 00:18:52,631 「始動 崩壊 再構成」しながら➡ 286 00:18:52,631 --> 00:18:55,301 ひとつの結果に向かって 走らせるもので➡ 287 00:18:55,301 --> 00:18:58,971 非常に大きな結果を 魔法で引き出すことができる。 288 00:18:58,971 --> 00:19:01,307 (マリナ/ネネ)えっと…。 なるほど。 289 00:19:01,307 --> 00:19:05,311 何が? それは なかなか興味深いの。 290 00:19:05,311 --> 00:19:08,314 モリアさん。 そちらの解読は 終わったんですか? 291 00:19:08,314 --> 00:19:10,649 これは 歴史書のようだ。 292 00:19:10,649 --> 00:19:13,319 グラッド・シィ=イムが こうなるまでの顛末も➡ 293 00:19:13,319 --> 00:19:15,655 記されておったよ。 294 00:19:15,655 --> 00:19:17,657 (モリア)グラッド・シィ=イムは➡ 295 00:19:17,657 --> 00:19:20,993 とある世界にあった 国の王都であるらしい。 296 00:19:20,993 --> 00:19:23,329 天地に多くの神が住まう地で➡ 297 00:19:23,329 --> 00:19:26,999 神々は 時に人と争い 愛し合いながら➡ 298 00:19:26,999 --> 00:19:29,335 時代を紡いでいたという。 299 00:19:29,335 --> 00:19:33,572 そんな中 「斜陽」と呼ばれる世界の崩壊…。 300 00:19:33,572 --> 00:19:37,243 つまり 我々のいうところの 「淘汰」が訪れた。 301 00:19:37,243 --> 00:19:39,578 ここの住民や ヴォーダン王は➡ 302 00:19:39,578 --> 00:19:42,248 魔法に長けておったようじゃ。 303 00:19:42,248 --> 00:19:46,252 崩壊する世界からの脱出を 計画したらしいの。 304 00:19:46,252 --> 00:19:48,921 脱出… それでか。 305 00:19:48,921 --> 00:19:51,257 どうした? ユーク殿。 306 00:19:51,257 --> 00:19:53,926 (ユーク)この魔導書に描かれていた 魔法は➡ 307 00:19:53,926 --> 00:19:56,929 ありていにいえば 「願いを叶える魔法」です。 308 00:19:56,929 --> 00:20:02,601 ほう 次元越えの魔法でも 集団退避の魔法でもなくか? 309 00:20:02,601 --> 00:20:04,603 この魔導書を書いた魔術師は➡ 310 00:20:04,603 --> 00:20:07,940 そうではなく 問題の根本的解決を…。 311 00:20:07,940 --> 00:20:11,610 淘汰を乗り越えることを 考えているのだと思います。 312 00:20:11,610 --> 00:20:14,280 その魔法とやらは どうなったのじゃ? 313 00:20:14,280 --> 00:20:17,283 十分な効果を得られませんでした。 314 00:20:17,283 --> 00:20:20,619 いえ 願いそのものは 叶えられましたが…。 315 00:20:20,619 --> 00:20:23,622 うっ… あまり ここに長居したくない。 316 00:20:23,622 --> 00:20:26,292 詳しい話は 戻ってからにしましょう。 317 00:20:26,292 --> 00:20:28,294 そうじゃな 儂としたことが➡ 318 00:20:28,294 --> 00:20:31,630 知識の森に居るからと 気を緩ませてしまっておったわ。 319 00:20:31,630 --> 00:20:33,632 ユーク殿 戻ったら➡ 320 00:20:33,632 --> 00:20:36,635 情報のすり合わせを してもらっていいかね? 321 00:20:36,635 --> 00:20:38,637 もちろんです モリアさん。 322 00:20:38,637 --> 00:20:42,975 ユーク ボクも魔導書の中身 教えて。 あぁ。 323 00:20:42,975 --> 00:20:47,313 ここにいたんやね。 何や 見つかった? 324 00:20:47,313 --> 00:20:49,315 いろいろとわかった。 325 00:20:49,315 --> 00:20:51,317 我々は 成果を持ち帰るために➡ 326 00:20:51,317 --> 00:20:54,653 これから撤退するつもりだが そちらは どうする? 327 00:20:54,653 --> 00:20:56,989 ほな あてらも撤退するわ。 328 00:20:56,989 --> 00:21:00,993 フルバウンドは? 奥に踏み込んでいきはったで? 329 00:21:00,993 --> 00:21:03,662 止めたほうがよかったかえ? 330 00:21:03,662 --> 00:21:05,998 いいえ 任せておきましょう。 331 00:21:05,998 --> 00:21:10,002 こちらは ニーベルンもいます。 早いところキャンプに戻りたい。 332 00:21:10,002 --> 00:21:13,672 だね 追いかけるにしても ルンちゃんは連れていけないよ。 333 00:21:13,672 --> 00:21:18,344 賛成やわ。 帰りは あてらも 護衛につくさかい 安心しい。 334 00:21:18,344 --> 00:21:20,846 ありがと マローナさん。 335 00:21:24,683 --> 00:21:28,354 ルンちゃん 帰ったら 一緒にお風呂 入ろうね。 336 00:21:28,354 --> 00:21:30,689 うん。 (ネネ)私もご一緒するっす! 337 00:21:30,689 --> 00:21:32,658 (シルク)わたくしも。 (レイン)ボクも。 338 00:21:32,658 --> 00:21:35,995 (ニーベルン)おねーちゃんたちと 一緒に入る! 339 00:21:35,995 --> 00:21:40,100 《ユーク:ヴォーダン王は 黄金を使って ただひとつの願いを叶えた…。 340 00:21:40,100 --> 00:21:44,970 その結果が このグラッド・シィ=イムということか…》