1 00:00:02,002 --> 00:00:04,805 (走行音) 2 00:00:07,341 --> 00:00:34,201 ♪~ 3 00:00:34,201 --> 00:00:37,604 《幸人:ここが三ノ島か…》 4 00:00:39,706 --> 00:00:42,709 《幸人:二ノ島より 更に自然がいっぱいだし⇒ 5 00:00:42,709 --> 00:00:46,380 なんだかとても 厳かな雰囲気だ》 6 00:00:46,380 --> 00:00:55,055 ♪~ 7 00:00:55,055 --> 00:00:57,224 あそこにも島が…。 8 00:00:57,224 --> 00:00:59,393 (イビキ) 9 00:00:59,393 --> 00:01:01,328 (尽義)フガッ… うう…。 10 00:01:01,328 --> 00:01:04,164 眠そうですね。 んっ? ああ。 11 00:01:04,164 --> 00:01:07,501 さすがに2日連続で 徹夜飲みは つらかったぜ。 12 00:01:07,501 --> 00:01:10,837 でも パチンコで 大勝ちしちまったからな⇒ 13 00:01:10,837 --> 00:01:13,507 遊ばないわけには いかねえだろう? 14 00:01:13,507 --> 00:01:16,843 その一升瓶も戦利品なんですか? 15 00:01:16,843 --> 00:01:20,180 ああ これか? 春兄のところに 行くって言ったら⇒ 16 00:01:20,180 --> 00:01:23,016 百々子さんが お土産に持たせてくれてな。 17 00:01:23,016 --> 00:01:26,687 ヘヘ… 久しぶりに 2人で じっくりやるよ。 18 00:01:26,687 --> 00:01:28,855 まだ飲むのか…。 19 00:01:28,855 --> 00:01:32,025 尽義さんは ふだんはあまり ここに来ないんですか? 20 00:01:32,025 --> 00:01:34,528 そりゃそうだろ。 お前がどうしても⇒ 21 00:01:34,528 --> 00:01:37,864 春兄に会いたいって言うから 連れてきてやったけどよ⇒ 22 00:01:37,864 --> 00:01:40,534 こんな 森と神社しかないような島⇒ 23 00:01:40,534 --> 00:01:42,703 祭りの日以外では来ねえよ。 24 00:01:42,703 --> 00:01:44,871 日常的に使ってるのは⇒ 25 00:01:44,871 --> 00:01:47,541 春兄と そのバカ弟子2人ぐらいだしな。 26 00:01:47,541 --> 00:01:50,043 バカ弟子… それって⇒ 27 00:01:50,043 --> 00:01:53,880 ふくわけちゃたろうくんと あまのやこくんのことですか? 28 00:01:53,880 --> 00:01:56,216 あの2人 そんな名前だっけ? 29 00:01:56,216 --> 00:01:58,552 つうか なんで知ってるんだ? 30 00:01:58,552 --> 00:02:02,322 百々子さんに聞いたんです。 わざわざ? なんで? 31 00:02:02,322 --> 00:02:05,325 えっ? な… なんでって その…。 32 00:02:05,325 --> 00:02:07,327 と… 友達…。 33 00:02:07,327 --> 00:02:09,997 あん? お前ら もう ダチになったのか? 34 00:02:09,997 --> 00:02:12,833 (幸人)い… いや 別に そういうわけじゃないけど…。 35 00:02:12,833 --> 00:02:16,837 この前 尽義さんが 友達になれるかもって。 36 00:02:16,837 --> 00:02:20,340 と… 年も近いし そのうち いつか…。 37 00:02:20,340 --> 00:02:23,343 ほ… ほらっ…。 そうか。 38 00:02:23,343 --> 00:02:25,679 なれるといいな。 えっ? 39 00:02:25,679 --> 00:02:28,348 (夜胡)尽義さん! 八凪幸人くん! 40 00:02:28,348 --> 00:02:30,350 (茶太郎)こっち こっち~! 41 00:02:30,350 --> 00:02:33,520 (尽義)おっと 早速 そのバカ弟子2人だ。 42 00:02:33,520 --> 00:02:36,189 (茶太郎)先生の命令で 迎えに来てやったぞ! 43 00:02:36,189 --> 00:02:38,892 (夜胡)ようこそ 三ノ島へ。 44 00:04:22,829 --> 00:04:25,665 どうだ? 綾ヵでの生活には慣れたか? 45 00:04:25,665 --> 00:04:29,169 う~ん まだ 戸惑いのほうが大きいかな。 46 00:04:29,169 --> 00:04:32,672 ミタマとか海列車とか いろいろと ビックリしてるよ。 47 00:04:32,672 --> 00:04:37,010 それに 島の人たちが とても僕に親切にしてくれる。 48 00:04:37,010 --> 00:04:40,180 会う人みんな 笑って話しかけてきてくれて⇒ 49 00:04:40,180 --> 00:04:43,183 知らない場所なのに すごく あたたかくて…。 50 00:04:43,183 --> 00:04:46,353 今まで あまり そういう経験がないから⇒ 51 00:04:46,353 --> 00:04:48,855 正直 どうしていいのかわからない。 52 00:04:51,024 --> 00:04:53,026 着いたぜ。 53 00:04:53,026 --> 00:04:55,195 (幸人)ここが…。 54 00:04:55,195 --> 00:04:58,532 一ノ島や二ノ島とは また違った感じの島だね。 55 00:04:58,532 --> 00:05:00,634 ここは どんな神社なの? 56 00:05:00,634 --> 00:05:03,470 (夜胡)この火泉神社は 水と火⇒ 57 00:05:03,470 --> 00:05:06,973 2頭の対になる龍神を 祀っているんです。 58 00:05:06,973 --> 00:05:08,975 龍? はい。 59 00:05:08,975 --> 00:05:12,813 あそこに見える四ノ島には 古くから2頭の龍がいて⇒ 60 00:05:12,813 --> 00:05:16,483 龍が暴れるたびに 災害が起きていました。 61 00:05:16,483 --> 00:05:20,153 ここは それを鎮めるために つくられた神社なんです。 62 00:05:20,153 --> 00:05:22,155 ただの伝説じゃないぜ。 63 00:05:22,155 --> 00:05:25,659 俺たちが子どもの頃にも 龍が暴れたことがあってさ⇒ 64 00:05:25,659 --> 00:05:27,994 あそこの火山が大噴火して⇒ 65 00:05:27,994 --> 00:05:31,164 一ノ島まで被害が出たんだ。 そんなに…。 66 00:05:31,164 --> 00:05:33,834 (夜胡)四ノ島には 火の龍が暴れ⇒ 67 00:05:33,834 --> 00:05:36,002 水の龍が それを鎮めた名残といわれる⇒ 68 00:05:36,002 --> 00:05:38,171 火口湖があるんです。 69 00:05:38,171 --> 00:05:40,173 火泉神社のご神体も⇒ 70 00:05:40,173 --> 00:05:43,343 それを模した火山岩を お祀りしているんですよ。 71 00:05:43,343 --> 00:05:45,846 《そういえば伊吹さんが…》 72 00:05:45,846 --> 00:05:48,682 ((伊吹:俺は もっと強くなる。 73 00:05:48,682 --> 00:05:50,684 あの龍よりも!)) 74 00:05:50,684 --> 00:05:52,853 龍…。 75 00:05:52,853 --> 00:05:57,190 《幸人:あれ? 僕は どこかで龍を…》 76 00:05:57,190 --> 00:05:59,192 (尽義)ヘックシュン! はっ! 77 00:05:59,192 --> 00:06:01,628 (茶太郎)なんだよ また道端で酔いつぶれて⇒ 78 00:06:01,628 --> 00:06:03,797 風邪でもひいたのか? (尽義)うるせえぞ⇒ 79 00:06:03,797 --> 00:06:05,799 茶太郎の分際で! 80 00:06:05,799 --> 00:06:07,968 お前たちは目上を もっと敬え。 81 00:06:07,968 --> 00:06:11,471 (夜胡)だったら もっと 目上らしくしてください! 82 00:06:11,471 --> 00:06:14,808 あなたが そんなのだと 同じ八凪一門というだけで⇒ 83 00:06:14,808 --> 00:06:18,144 俺たちまで恥をかくんですからね。 へぇへぇ。 84 00:06:18,144 --> 00:06:21,982 こんな師匠を持って お前も大変だな。 まあ…。 85 00:06:21,982 --> 00:06:25,318 なあ 幸人くん。 な… 何…? 86 00:06:25,318 --> 00:06:28,655 実は君に ちょっと折り入って 話したいことが。 87 00:06:28,655 --> 00:06:31,658 (尽義)お~い! ちゃこ! やたろう! 88 00:06:31,658 --> 00:06:33,827 あ~ うるさい! 2人ごっちゃにして⇒ 89 00:06:33,827 --> 00:06:36,496 呼ばないでください! 夜胡と茶太郎です。 90 00:06:36,496 --> 00:06:39,499 どうでもいいよ! とにかく俺は疲れた。 91 00:06:39,499 --> 00:06:43,503 ちょっと ここらで休憩して 迎え酒と しゃれ込みたいんだが。 92 00:06:43,503 --> 00:06:46,339 何 じいさんみたいなこと 言ってるんだよ。 93 00:06:46,339 --> 00:06:49,676 それに そのお酒も 先生へのお土産なんでしょう? 94 00:06:49,676 --> 00:06:54,014 確か 桃の花が そろそろだったよな? 95 00:06:54,014 --> 00:06:56,349 やあ! やあ! ちょっと お前らも⇒ 96 00:06:56,349 --> 00:06:58,852 花見酒につきあえよ。 嫌です。 嫌だよ! 97 00:06:58,852 --> 00:07:01,454 いいから いいから~。 わっ バカ! よせ! 98 00:07:01,454 --> 00:07:03,456 (夜胡)そっちは昨日の雨で 滑りやすく…。 99 00:07:03,456 --> 00:07:05,458 うわっ! うおぅ! うわ~! 100 00:07:05,458 --> 00:07:08,128 (尽義)ひ~ 冷てえ~! (鞍馬)やれやれ。 101 00:07:08,128 --> 00:07:10,297 あっ 鞍馬さん。 102 00:07:10,297 --> 00:07:13,800 (鞍馬)彼らには 着替えを用意してあげないとね。 103 00:07:13,800 --> 00:07:15,802 (鞍馬)いらっしゃい 八凪幸人くん。 104 00:07:15,802 --> 00:07:19,472 我が火泉神社へようこそ。 105 00:07:19,472 --> 00:07:22,475 ♪(鼻歌) 106 00:07:22,475 --> 00:07:24,477 (尽義)ふぅ~。 107 00:07:24,477 --> 00:07:27,147 温泉だけはいいよな ここは。 108 00:07:27,147 --> 00:07:29,649 何を偉そうに。 ちょっとは反省しろよ。 109 00:07:29,649 --> 00:07:31,651 そういや 幸人は? 110 00:07:31,651 --> 00:07:35,155 (夜胡)幸人くんなら 先生と書物庫に行きましたよ。 111 00:07:38,658 --> 00:07:40,660 わぁ… おじゃまします。 112 00:07:40,660 --> 00:07:44,331 どうぞ 足を崩して 楽にしてくださいね。 はい。 113 00:07:44,331 --> 00:07:46,833 大丈夫? 寒くはないかな? 114 00:07:46,833 --> 00:07:50,170 あめちゃんをお食べ。 あ… ありがとうございます。 115 00:07:50,170 --> 00:07:52,839 最近は オレンジ味が人気あってね。 116 00:07:52,839 --> 00:07:54,841 たくさん買ってあるんだ。 117 00:07:54,841 --> 00:07:58,511 ああ そうそう。 おいしそうな おまんじゅうを もらったっけ。 118 00:07:58,511 --> 00:08:00,947 ん~ どこにしまったかな? 119 00:08:00,947 --> 00:08:04,117 あの 鞍馬さん。 んっ? フフ…。 120 00:08:04,117 --> 00:08:07,620 君が僕に会いたがっていると 尽義から聞いたよ。 121 00:08:07,620 --> 00:08:10,290 何かあったのかい? はい。 122 00:08:10,290 --> 00:08:13,793 僕 この間 伊吹朱さんと会いました。 123 00:08:13,793 --> 00:08:16,296 あっ…! 124 00:08:16,296 --> 00:08:19,299 あ… あの 鞍馬さん? 125 00:08:19,299 --> 00:08:23,136 ああ 失礼。 あの者に会ったのですね? 126 00:08:23,136 --> 00:08:27,140 はい。 伊吹さんが アラミタマを はらうのを見ました。 127 00:08:27,140 --> 00:08:31,144 弾丸をたくさん撃ち込んで そして それを…。 128 00:08:31,144 --> 00:08:33,646 そうか…。 129 00:08:33,646 --> 00:08:36,316 恐ろしいものを 見てしまったんだね。 130 00:08:36,316 --> 00:08:38,985 でも 僕には よくわからなくて…。 131 00:08:38,985 --> 00:08:42,989 鞍馬さんとは あまりに やり方が違いすぎて…。 132 00:08:42,989 --> 00:08:47,827 幸人くん 命脈に関しては どこまで理解していますか? 133 00:08:47,827 --> 00:08:50,497 地面の底に流れてる命のエネルギー…。 134 00:08:50,497 --> 00:08:53,333 とだけ 尽義さんからは聞いています。 135 00:08:53,333 --> 00:08:56,002 (鞍馬)それは確かに そうなのだけど…。 136 00:08:56,002 --> 00:08:59,939 では 脈接ぎとしての力は どうやって使っているのかな? 137 00:08:59,939 --> 00:09:03,109 命脈の力をくみ出して いろいろなことを⇒ 138 00:09:03,109 --> 00:09:05,612 イイ感じに収めるって 説明を受けてます。 139 00:09:05,612 --> 00:09:09,115 なるほど。 では 僕が尽義に成り代わって⇒ 140 00:09:09,115 --> 00:09:11,951 君の理解を もう少し手伝おうかな。 141 00:09:11,951 --> 00:09:13,953 あれが見えるかい? 142 00:09:13,953 --> 00:09:16,956 今 君がいる ここが三ノ島だ。 143 00:09:16,956 --> 00:09:19,959 あっちに一ノ島 二ノ島がある。 144 00:09:19,959 --> 00:09:23,129 そしてあそこに 四ノ島が見えるでしょう? 145 00:09:23,129 --> 00:09:25,632 はい。 この綾ヵ諸島の下には⇒ 146 00:09:25,632 --> 00:09:28,468 大きな命脈が通っていてね⇒ 147 00:09:28,468 --> 00:09:31,137 集中すれば 君も感じ取れるはずだ。 148 00:09:31,137 --> 00:09:33,807 目をつむってみて。 149 00:09:33,807 --> 00:09:38,478 命脈は基本的に 世界のどこでも流れているけど⇒ 150 00:09:38,478 --> 00:09:42,649 この綾ヵ諸島のそれは どこまでも太くて近い。 151 00:09:42,649 --> 00:09:46,319 本土では 由緒ある神社や特別な木や岩に⇒ 152 00:09:46,319 --> 00:09:50,156 ほんの少し漂っているだけの 命脈の気配が⇒ 153 00:09:50,156 --> 00:09:53,660 この島では そこら中に満ちあふれている。 154 00:09:53,660 --> 00:09:55,662 感じられるかい? 155 00:09:55,662 --> 00:09:57,997 その命脈の気配を感じながら⇒ 156 00:09:57,997 --> 00:10:01,167 深く 深く 意識をおろしてごらん。 157 00:10:01,167 --> 00:10:03,169 その本流が見えてくるから⇒ 158 00:10:03,169 --> 00:10:06,506 僕たち脈接ぎは そこから力を借りる。 159 00:10:06,506 --> 00:10:08,842 それが術になる。 160 00:10:08,842 --> 00:10:11,678 あっ! あっ…。 大丈夫かい? 161 00:10:11,678 --> 00:10:14,013 す… すごいです! 地中深くに⇒ 162 00:10:14,013 --> 00:10:16,349 キラキラした大きな流れが見えました。 163 00:10:16,349 --> 00:10:19,185 あれが命脈なんですね! ああ。 164 00:10:19,185 --> 00:10:21,521 あまり深く入り込みすぎると⇒ 165 00:10:21,521 --> 00:10:24,023 人の身では危ないから気をつけ…。 166 00:10:26,192 --> 00:10:30,029 鞍馬さん? 君は…。 167 00:10:30,029 --> 00:10:33,199 あっ…。 ああ このミタマは⇒ 168 00:10:33,199 --> 00:10:36,202 その命脈から生じる あぶくのようなものだよ。 169 00:10:36,202 --> 00:10:38,204 本来は無害なんだけど⇒ 170 00:10:38,204 --> 00:10:41,040 その場所がよどんだり 汚れたりすると⇒ 171 00:10:41,040 --> 00:10:44,711 アラミタマと化すことがある。 172 00:10:44,711 --> 00:10:48,882 それを浄化し 再び 本来の流れに戻してやるのが⇒ 173 00:10:48,882 --> 00:10:51,384 僕たち脈接ぎの使命なんだ。 174 00:10:51,384 --> 00:10:55,388 なのに伊吹さんは それを 強くなるために食べていた。 175 00:10:55,388 --> 00:10:59,392 そう…。 そして アラミタマを 体にとどめるということは⇒ 176 00:10:59,392 --> 00:11:02,328 自らが よどみになるということ。 177 00:11:02,328 --> 00:11:04,330 それは 言葉をかえると⇒ 178 00:11:04,330 --> 00:11:08,001 あの者自身が アラミタマ化していくことに等しい。 179 00:11:08,001 --> 00:11:10,837 そのことは わかるかな? うん。 180 00:11:10,837 --> 00:11:13,840 脈接ぎとしては 絶対に許されないことを⇒ 181 00:11:13,840 --> 00:11:17,010 あの男はしているんだ。 はい…。 182 00:11:17,010 --> 00:11:19,345 《でも なぜ伊吹さんは⇒ 183 00:11:19,345 --> 00:11:21,514 そんな恐ろしいことをしてまで⇒ 184 00:11:21,514 --> 00:11:24,617 強くなろうと しているんだろう…?》 185 00:11:28,354 --> 00:11:30,523 待ってたぜ。 186 00:11:30,523 --> 00:11:33,526 (夜胡)幸人くん ちょっと時間いいですか? 187 00:11:33,526 --> 00:11:36,829 えっ? 君と 話がしたい。 188 00:11:45,038 --> 00:11:47,540 ふい~ さっぱりした~。 189 00:11:47,540 --> 00:11:49,542 春兄 冷えたビールある? 190 00:11:49,542 --> 00:11:53,379 尽義 こちらへ座りなさい。 えっ…。 191 00:11:53,379 --> 00:11:55,715 なんかのお説教か? 192 00:11:55,715 --> 00:12:00,153 朱と会ったみたいだね。 様子はどうだった? 193 00:12:00,153 --> 00:12:03,823 あ~ その件か…。 へいへい。 194 00:12:03,823 --> 00:12:08,161 ん~ まあ あんま いい状況じゃねえよな。 195 00:12:08,161 --> 00:12:11,998 アラミタマを食らう弊害は 確実に体に出てきてるよ。 196 00:12:11,998 --> 00:12:13,100 あの愚か者…! 197 00:12:13,100 --> 00:12:17,670 でも 春兄も朱兄の気持ちは 知ってんだろう。 198 00:12:17,670 --> 00:12:20,340 だからといって 自ら悪鬼と化す所業を⇒ 199 00:12:20,340 --> 00:12:22,642 師匠が喜ぶとでも思うかい? 200 00:12:24,677 --> 00:12:27,180 朱兄はただ きっと もう目の前で⇒ 201 00:12:27,180 --> 00:12:30,183 誰も死なせたくないだけなんだよ。 202 00:12:30,183 --> 00:12:33,853 尽義… 人は死ぬものだよ。 203 00:12:33,853 --> 00:12:39,659 すべては ただ命脈に戻る それが曲げようのない摂理だ。 204 00:12:41,694 --> 00:12:45,365 あと ここは少しお説教。 幸人くんが わざわざ⇒ 205 00:12:45,365 --> 00:12:47,367 僕のところに 来る必要がないくらい⇒ 206 00:12:47,367 --> 00:12:50,370 しっかり いろいろと 教えてあげてほしいな。 207 00:12:50,370 --> 00:12:52,538 命脈や朱のこととか。 208 00:12:52,538 --> 00:12:54,540 あ~ そのことね。 209 00:12:54,540 --> 00:12:57,877 どうも 先生面になるのが 柄じゃないんだよな。 210 00:12:57,877 --> 00:13:00,647 いや あの子も それを待っているよ。 211 00:13:00,647 --> 00:13:02,649 覚えてないとは言うけれど⇒ 212 00:13:02,649 --> 00:13:05,818 尽義が あんなに大事に 面倒見ていたこと⇒ 213 00:13:05,818 --> 00:13:09,155 きっと心のどこかに 刻まれているはずさ。 214 00:13:09,155 --> 00:13:13,326 そんなもんかねぇ…。 215 00:13:13,326 --> 00:13:17,497 ところで ビールは? はあ… まったく…。 216 00:13:17,497 --> 00:13:24,837 ♪~ 217 00:13:24,837 --> 00:13:26,839 《どこに行くんだろう…》 218 00:13:26,839 --> 00:13:30,543 (茶太郎)お~い! 幸人くん こっち こっち。 219 00:13:32,845 --> 00:13:34,847 すごい…。 だろ? 220 00:13:34,847 --> 00:13:38,518 さて 幸人くん この間 初めて会ってから⇒ 221 00:13:38,518 --> 00:13:41,688 俺たち 君のことを いろいろと話し合いました。 222 00:13:41,688 --> 00:13:45,858 話し合った結果 やっぱりちゃんと 伝えておこうと思ったんだ。 223 00:13:45,858 --> 00:13:48,361 これは 俺たち2人の総意なんですが。 224 00:13:48,361 --> 00:13:50,863 お前とは同じくらいの年だし⇒ 225 00:13:50,863 --> 00:13:53,032 もっと仲よく なれるんじゃないかって。 226 00:13:53,032 --> 00:13:55,535 えっ? それって と… とも…。 227 00:13:55,535 --> 00:13:58,538 そう 友達です。 仲よくしようぜ。 228 00:13:58,538 --> 00:14:00,473 はっ…! 229 00:14:00,473 --> 00:14:07,480 《友達…! いや でも また僕の力が暴走したら…》 230 00:14:07,480 --> 00:14:11,484 (茶太郎)お前は先生の 更に先生の息子だろう? 231 00:14:11,484 --> 00:14:13,986 なら 俺たちと同じ一門だ。 232 00:14:13,986 --> 00:14:17,824 よかったら 一緒に先生から 脈接ぎのこと教わらないか。 233 00:14:17,824 --> 00:14:22,662 でも 僕は一応 尽義さんから教わってるから。 234 00:14:22,662 --> 00:14:26,332 アレはダメだ。 うん アレはダメだと思う。 235 00:14:26,332 --> 00:14:28,334 ハハ…。 236 00:14:28,334 --> 00:14:30,670 君は とても素質がありそうだから⇒ 237 00:14:30,670 --> 00:14:33,339 鞍馬先生みたいに筋道立てて⇒ 238 00:14:33,339 --> 00:14:36,676 正道を教えてくれる人のほうが いいんじゃないですか? 239 00:14:36,676 --> 00:14:40,513 どんな道でもそうですが 師匠選びは大事ですよ? 240 00:14:40,513 --> 00:14:42,849 うんうん。 まあでも⇒ 241 00:14:42,849 --> 00:14:45,518 どちらにしても俺たち お前の実力を⇒ 242 00:14:45,518 --> 00:14:47,687 一度ちゃんと 確かめておきたいんだよ。 243 00:14:47,687 --> 00:14:52,191 ですから この修行場に 来てもらいました。 修行場? 244 00:14:52,191 --> 00:14:54,861 ああ。 脈接ぎとしての 力を測るのには⇒ 245 00:14:54,861 --> 00:14:57,563 ここが最適だって 先生は言っていた。 246 00:15:00,633 --> 00:15:03,636 あの…。 まあ見てな。 247 00:15:03,636 --> 00:15:07,039 万物、 大道を恃みて生ず。 248 00:15:11,144 --> 00:15:13,346 むむむ…。 249 00:15:15,481 --> 00:15:17,483 えっ? 250 00:15:19,986 --> 00:15:22,989 ふぅ… とまあ こんなもんだ。 251 00:15:22,989 --> 00:15:25,158 どうだ すごいだろう。 はあ…。 252 00:15:25,158 --> 00:15:27,994 ハハ… 茶太郎の力が足りないから⇒ 253 00:15:27,994 --> 00:15:31,164 幸人くんも いまいち ピンときていないんですよ。 むっ。 254 00:15:31,164 --> 00:15:34,333 今度は俺の術を見ていてください。 255 00:15:34,333 --> 00:15:38,838 万物、 大道を恃みて生ず。 256 00:15:38,838 --> 00:15:40,840 むっ…。 257 00:15:43,176 --> 00:15:45,578 むう… フンッ。 258 00:15:47,513 --> 00:15:50,183 どうです!? 茶太郎のより大きいでしょう? 259 00:15:50,183 --> 00:15:53,853 俺と大して違わないよ! それに 幹の太さなら⇒ 260 00:15:53,853 --> 00:15:57,023 俺のほうが太いからな! また負け惜しみを! 261 00:15:57,023 --> 00:15:59,358 だいたい君は いつもそうだ。 262 00:15:59,358 --> 00:16:02,462 じゃんけんで負けたのに 後出ししたって難癖つけて⇒ 263 00:16:02,462 --> 00:16:04,630 風呂掃除を渋って。 お前だって⇒ 264 00:16:04,630 --> 00:16:08,134 この間 俺が先生に褒められた 庭掃除をけなして。 265 00:16:08,134 --> 00:16:11,304 なにい? このお。 まあまあ。 266 00:16:11,304 --> 00:16:13,306 幸人くんは どっちが すごいと思います!? 267 00:16:13,306 --> 00:16:15,308 俺だよな!? アハハ…。 268 00:16:15,308 --> 00:16:18,644 そ… それより この術は いったい どういうものなの? 269 00:16:18,644 --> 00:16:21,647 わかりやすく教えてよ。 270 00:16:21,647 --> 00:16:23,983 いいでしょう。 やっぱり先生から⇒ 271 00:16:23,983 --> 00:16:26,486 ちゃんと基礎を学んだほうが いいですね。 272 00:16:26,486 --> 00:16:30,323 心を空っぽにして 命脈の存在を感じるんだ。 273 00:16:30,323 --> 00:16:33,993 そして 体を解放して その力を種に流し込む。 274 00:16:33,993 --> 00:16:36,162 そうすると木が生える。 わかる? 275 00:16:36,162 --> 00:16:38,164 な… なるほど。 276 00:16:38,164 --> 00:16:40,166 《よくは わからないけど…。 277 00:16:40,166 --> 00:16:43,002 ただ さっき鞍馬さんに 命脈の存在を⇒ 278 00:16:43,002 --> 00:16:46,339 感じさせてもらったからかな? なんとなく…》 279 00:16:46,339 --> 00:16:49,342 この辺でいいか。 思いっきりやっていいぞ。 280 00:16:49,342 --> 00:16:51,677 まあ いきなり 俺たちぐらいまでやるのは⇒ 281 00:16:51,677 --> 00:16:53,679 難しいと思いますけどね。 282 00:16:53,679 --> 00:16:55,681 《力を流し込む。 283 00:16:55,681 --> 00:16:58,351 これは どうすればいいか わかる…》 284 00:16:58,351 --> 00:17:02,955 万物、 大道を恃みて生ず。 285 00:17:02,955 --> 00:17:04,957 おっ? 286 00:17:08,794 --> 00:17:12,598 あやかいな! まあ ここまでは当然ですね。 287 00:17:14,967 --> 00:17:17,470 へぇ~。 これは なかなか…。 288 00:17:19,972 --> 00:17:21,974 えっ? ちょ ちょっと これは…。 289 00:17:24,477 --> 00:17:27,146 こんなの見たことない…。 幸人くん! 290 00:17:27,146 --> 00:17:30,316 このままだと この修行場が メチャクチャになってしまいます! 291 00:17:30,316 --> 00:17:32,318 えっ? えっ? 止めてくれ! 292 00:17:32,318 --> 00:17:34,654 お前の力がすごいのは わかったから! 293 00:17:34,654 --> 00:17:37,823 ち… 違うっ。 止まらなくて! (夜胡/茶太郎)えっ!? 294 00:17:37,823 --> 00:17:40,660 止まれ! 止まれ! 止まれ! 止まれ! 止まれ! 止まれ~! 295 00:17:40,660 --> 00:17:42,662 (茶太郎/夜胡)うわっ! 296 00:17:42,662 --> 00:17:45,665 ♪~ 297 00:17:45,665 --> 00:17:47,667 幸人くん! 298 00:17:47,667 --> 00:17:50,169 ク… クソッ 止まれ! 止まってくれよ! 299 00:17:50,169 --> 00:17:52,338 僕は こんなの望んでいない! 300 00:17:52,338 --> 00:17:54,340 こんなの…。 301 00:17:54,340 --> 00:17:57,510 ♪~ 302 00:17:57,510 --> 00:18:00,947 やれやれ…。 おい 未熟者! 303 00:18:00,947 --> 00:18:03,616 自分じゃ どうしようもないことが あったらさ⇒ 304 00:18:03,616 --> 00:18:07,119 素直に周りに 助けてくださいって言えよ。 305 00:18:07,119 --> 00:18:11,457 そうしたら この偉い偉い お師匠様が助けてやるからさ。 306 00:18:11,457 --> 00:18:15,127 お前が覚えることは まず それだな。 307 00:18:15,127 --> 00:18:17,296 尽義さん…? 308 00:18:17,296 --> 00:18:19,298 調和だよ 調和。 309 00:18:19,298 --> 00:18:23,970 力は出すだけじゃない 整えないとな。 310 00:18:23,970 --> 00:18:26,472 俺と一緒にやってみな。 311 00:18:26,472 --> 00:18:29,642 ほれ 集中 集中。 312 00:18:29,642 --> 00:18:32,812 (2人)惚たり恍たり、 中に象あり⇒ 313 00:18:32,812 --> 00:18:35,982 恍たり惚たり、 中に物あり⇒ 314 00:18:35,982 --> 00:18:38,985 窈たり冥たり、 中に精あり。 315 00:18:42,655 --> 00:18:45,992 そうさ お前なら出来るはずさ。 316 00:18:45,992 --> 00:18:52,832 ♪~ 317 00:18:52,832 --> 00:18:56,168 芽が出て膨らんで 花が咲いてっと…。 318 00:18:56,168 --> 00:19:00,439 自然はさ そうやって 元に戻りたがるんだよ。 319 00:19:00,439 --> 00:19:03,442 なっ? できたじゃねえか。 うっ。 320 00:19:03,442 --> 00:19:07,113 (尽義)さて 俺は春兄と飲んでくるわ。 321 00:19:07,113 --> 00:19:09,949 お前は ソイツらと遊んでいな。 322 00:19:09,949 --> 00:19:12,284 じゃ そゆことで~。 323 00:19:12,284 --> 00:19:16,589 尽義さん! その…。 ありがとう… ございます…。 324 00:19:18,624 --> 00:19:20,960 へいへ~い。 あっ! 325 00:19:20,960 --> 00:19:23,963 あの… ごめんね 大丈夫? 326 00:19:27,466 --> 00:19:29,635 すごい! 超すげえ! えっ? 327 00:19:29,635 --> 00:19:32,638 君は本当にすごい力を 持ってるんですね! えっ? 328 00:19:32,638 --> 00:19:35,808 修行始めて数日って マジかよ! えっ? 329 00:19:35,808 --> 00:19:39,645 さすがは先生の 更に先生の息子だけありますね。 330 00:19:39,645 --> 00:19:41,981 俺らも負けてられねえな! 331 00:19:41,981 --> 00:19:45,985 えっと… 2人とも 僕のこと怖くないの? 332 00:19:45,985 --> 00:19:48,821 怖い? なんでですか? だって…。 333 00:19:48,821 --> 00:19:51,323 (茶太郎)なあ お前 本当に俺たちと一緒に⇒ 334 00:19:51,323 --> 00:19:53,325 先生の弟子にならないか? 335 00:19:53,325 --> 00:19:57,663 お前とだったら うまくやってけると思うな! 336 00:19:57,663 --> 00:20:04,336 《そうか… この子たちは 僕のことが怖くないのか…。 337 00:20:04,336 --> 00:20:06,505 そうか…》 338 00:20:06,505 --> 00:20:09,175 幸人くん? どうかしましたか? 339 00:20:09,175 --> 00:20:11,343 (幸人)なんでもないよ。 340 00:20:11,343 --> 00:20:15,181 そうだね。 僕たちは うまくやっていけるよね。 341 00:20:15,181 --> 00:20:17,850 じゃあ…。 でも…。 342 00:20:17,850 --> 00:20:20,853 ((そうさ お前なら出来るはずさ)) 343 00:20:20,853 --> 00:20:25,191 フッ… まあ 当分は あの師匠でいいかな? 344 00:20:25,191 --> 00:20:28,360 (2人)えっ? えっ? え~! 345 00:20:28,360 --> 00:20:30,529 (茶太郎)なんで あんなヤツを! (夜胡)本当にいいんですか!? 346 00:20:30,529 --> 00:20:32,531 (茶太郎)考え直してくれ~! 347 00:20:32,531 --> 00:20:34,533 クシュンッ! んっ? 348 00:22:04,990 --> 00:22:09,829 ♪~ 349 00:22:09,829 --> 00:22:12,832 (イビキ) 350 00:22:15,334 --> 00:22:17,336 やれやれ…。 351 00:22:21,173 --> 00:22:25,344 はあ~ 今日は疲れたな~。 幸人くん 遅いですね。 352 00:22:25,344 --> 00:22:28,347 (幸人)お待たせ… えっと…。 353 00:22:30,850 --> 00:22:34,553 何 緊張してんだよ。 おけは そこにありますよ。 354 00:22:36,522 --> 00:22:38,858 おじゃま… します…。 355 00:22:38,858 --> 00:22:41,193 なあ 本土って マジでミタマいねえの? 356 00:22:41,193 --> 00:22:43,195 えっ? う… うん。 357 00:22:43,195 --> 00:22:46,365 少なくとも 僕が見たことはなかったかな…。 358 00:22:46,365 --> 00:22:48,534 (夜胡)都会じゃ 人の気が多すぎて⇒ 359 00:22:48,534 --> 00:22:51,370 命脈を感じるのも 一苦労そうですね。 360 00:22:51,370 --> 00:22:54,707 この島じゃ ごく当たり前にミタマがいるよね。 361 00:22:54,707 --> 00:22:57,042 アラミタマのように 実体化しないかぎり⇒ 362 00:22:57,042 --> 00:22:59,545 普通の人には 見えませんけどね。 363 00:22:59,545 --> 00:23:02,982 ハハ… あやかい島だろ。 あやかい? 364 00:23:02,982 --> 00:23:05,651 (茶太郎)あやかいは あやかいだ。 (幸人)なんですか それ。 365 00:23:05,651 --> 00:23:08,654 (夜胡)あやかいな~。 (茶太郎)あやかいよな~。 366 00:23:16,328 --> 00:23:19,832 《これは…。 367 00:23:19,832 --> 00:23:22,668 命脈のときの感覚といい⇒ 368 00:23:22,668 --> 00:23:27,006 単に師匠の息子というだけでは 異質すぎる…。 369 00:23:27,006 --> 00:23:30,309 彼は いったい何者なんだ…》 370 00:23:37,850 --> 00:23:43,155 師匠 俺… うまくやれるかな…。