1 00:00:01,167 --> 00:00:06,172 ♪~ 2 00:01:14,115 --> 00:01:19,120 ~♪ 3 00:01:25,126 --> 00:01:29,005 (鐘の音) 4 00:01:49,943 --> 00:01:51,402 (マリラ) そろそろ行こうか 5 00:01:51,820 --> 00:01:52,779 (アン) ええ 6 00:02:00,954 --> 00:02:04,207 (ナレーター) アンが大学行きを諦めて家(うち)に残り 7 00:02:04,332 --> 00:02:08,711 先生をするというウワサが アヴォンリー全体に知れ渡った時 8 00:02:08,920 --> 00:02:11,422 さまざまな議論が巻き起こった 9 00:02:16,386 --> 00:02:20,849 善良な人々の多くは マリラの目のことを知らないので 10 00:02:21,141 --> 00:02:24,060 アンのことを愚かだとか かわいそうだとか言った 11 00:02:25,436 --> 00:02:28,148 しかし アラン夫人は別だった 12 00:02:28,565 --> 00:02:31,693 彼女は自分も賛成だということを 伝えたので 13 00:02:32,068 --> 00:02:35,071 アンの目には喜びの涙があふれた 14 00:02:46,624 --> 00:02:49,586 ある晩 アンとマリラは 15 00:02:49,711 --> 00:02:52,881 暖かくかぐわしい 夏のたそがれに包まれて 16 00:02:53,131 --> 00:02:55,550 玄関に腰をおろしていた 17 00:02:56,551 --> 00:02:59,387 2人は夕闇が迫り 18 00:02:59,554 --> 00:03:01,431 庭に白い蛾(が)が舞い 19 00:03:01,556 --> 00:03:05,018 ハッカの香りが 湿った大気の中に漂う頃 20 00:03:05,435 --> 00:03:08,229 そこに腰をおろすのが 習慣となっていた 21 00:03:11,149 --> 00:03:12,984 (マリラ)ハッカだね… (アン)え? 22 00:03:13,568 --> 00:03:16,279 いや… ハッカの香りがね 23 00:03:17,780 --> 00:03:18,865 そうね 24 00:03:19,032 --> 00:03:20,658 いい香りだね 25 00:03:20,950 --> 00:03:22,994 ええ いい香り 26 00:03:25,705 --> 00:03:27,624 あら リンドのおばさんだわ 27 00:03:37,091 --> 00:03:38,968 こんばんは リンドのおばさん 28 00:03:39,385 --> 00:03:41,846 (リンド夫人) おや 今日もそちらかね 29 00:03:44,599 --> 00:03:46,768 近頃はいつも こっちにいるようだね 30 00:03:47,393 --> 00:03:50,021 ああ すっかりアンに感化されてね 31 00:03:50,146 --> 00:03:51,189 フフ… 32 00:03:53,024 --> 00:03:54,484 ふう~ 33 00:03:54,651 --> 00:03:57,278 こうして腰をかけると ホッとするよ 34 00:03:57,528 --> 00:04:00,406 なんせ1日中 駆けずり回っていたものだからね 35 00:04:01,491 --> 00:04:05,203 いや~ まったく200ポンドの体重を 2本の足で持ち運ぶのは 36 00:04:05,328 --> 00:04:06,829 容易じゃないよ 37 00:04:07,538 --> 00:04:10,416 太ってないっていうのは 大したことですよ マリラ 38 00:04:10,541 --> 00:04:11,960 感謝しなくちゃね 39 00:04:12,085 --> 00:04:14,379 フフ… そうかもしないね 40 00:04:15,296 --> 00:04:16,047 ところで アン 41 00:04:16,464 --> 00:04:19,300 大学に行くっていう考えを 捨てたそうだね 42 00:04:19,550 --> 00:04:20,969 ホントによかったと思うよ 43 00:04:21,094 --> 00:04:21,761 え? 44 00:04:21,886 --> 00:04:24,180 (リンド夫人) あんたはもう 女として必要な教育は 45 00:04:24,305 --> 00:04:26,307 十分に与えられたんだからね 46 00:04:27,141 --> 00:04:29,602 女が男と同じように大学に行って 47 00:04:29,727 --> 00:04:33,106 ラテン語とかギリシャ語とかいう バカげたものを詰め込むなんて 48 00:04:33,231 --> 00:04:35,233 私は感心しないよ 49 00:04:35,358 --> 00:04:36,985 でもね リンドのおばさん 50 00:04:37,110 --> 00:04:38,903 あたし大学へ行かなくても 51 00:04:39,028 --> 00:04:41,572 ラテン語やギリシャ語は やっぱり勉強するんです 52 00:04:41,698 --> 00:04:42,365 なんだって? 53 00:04:42,699 --> 00:04:46,244 あたし このグリーン・ゲイブルズで 文科のコースを取って 54 00:04:46,577 --> 00:04:49,622 大学でやるものは残らず 勉強しようと決心してるんですの 55 00:04:50,081 --> 00:04:51,666 アン・シャーリー! 56 00:04:51,833 --> 00:04:54,294 そんなことしたら死んじまうよ 57 00:04:54,419 --> 00:04:56,045 そんなことありませんわ 58 00:04:56,629 --> 00:04:58,756 ええ 無理はしないつもりよ 59 00:04:59,090 --> 00:05:01,467 ジョサイア・アレンの女将(おかみ)さんの 言いぐさじゃないけど 60 00:05:01,592 --> 00:05:03,261 “ほんどほど”に やるつもりなんです 61 00:05:05,388 --> 00:05:08,933 でも 冬の夜長には たっぷり時間も取れると思うの 62 00:05:09,225 --> 00:05:12,061 それにあたし 手芸なんかには 向いてないんですもの 63 00:05:12,228 --> 00:05:14,397 あたし カーモディの先生になるでしょ? 64 00:05:14,522 --> 00:05:15,690 それはどうかね 65 00:05:15,815 --> 00:05:18,526 あんたはこのアヴォンリーで 教えることになるだろうよ 66 00:05:18,901 --> 00:05:20,903 理事会でそう決めたんだから 67 00:05:21,070 --> 00:05:22,864 リンドのおばさん! 68 00:05:23,698 --> 00:05:24,782 だって理事会は 69 00:05:24,907 --> 00:05:26,909 ギルバート・ブライスと 約束したんでしょう? 70 00:05:27,035 --> 00:05:27,785 そうだよ 71 00:05:28,619 --> 00:05:31,289 でもギルバートは あんたが申し込んだと聞くと 72 00:05:31,414 --> 00:05:32,915 すぐ出かけてね 73 00:05:33,124 --> 00:05:35,710 ゆうべ 学校で 理事会があったんだよ 74 00:05:36,419 --> 00:05:38,296 ギルバートはそこへ駆けつけると 75 00:05:38,921 --> 00:05:41,007 自分は申し込みを取り消すから 76 00:05:41,424 --> 00:05:44,052 あんたのを受け付けて くれるようにって話したのさ 77 00:05:44,635 --> 00:05:48,389 自分はホワイトサンドで 教えるつもりだからってね 78 00:05:49,724 --> 00:05:51,934 もちろんギルバートは あんたのためを思って 79 00:05:52,060 --> 00:05:53,436 ここを諦めたんだよ 80 00:05:54,270 --> 00:05:56,522 あんたがマリラと一緒に いたがっていることを 81 00:05:56,647 --> 00:05:58,691 よく知ってたからね 82 00:05:59,275 --> 00:06:02,904 ホントにギルバートは優しくて 思いやりがある子だよ 83 00:06:03,237 --> 00:06:06,074 随分 犠牲を払わなくちゃ ならないんだもんね 84 00:06:07,575 --> 00:06:10,078 ホワイトサンドに行けば 下宿代もかかるし 85 00:06:10,703 --> 00:06:13,372 それにほら 大学へも行くんだろう? 86 00:06:13,623 --> 00:06:17,001 そのためには学費を 稼がなくちゃならないしね 87 00:06:19,879 --> 00:06:21,005 まっ そういうわけで 88 00:06:21,130 --> 00:06:24,550 理事会はあんたを 採用することに決めたんだよ 89 00:06:25,009 --> 00:06:26,094 うちのトマスが帰ってきて 90 00:06:26,636 --> 00:06:30,598 その話を聞かせてくれた時には とってもうれしかったね 91 00:06:31,390 --> 00:06:33,476 そんなことしてもらうわけには いかないわ 92 00:06:33,768 --> 00:06:35,812 ギルバートにそんな犠牲を 払わせるなんて 93 00:06:35,937 --> 00:06:37,230 それも あたしのために… 94 00:06:37,355 --> 00:06:39,482 (リンド夫人) 今からでは どうにもならないよ 95 00:06:39,899 --> 00:06:42,401 今日ホワイトサンドへ 行くとか言ってたそうだから 96 00:06:42,527 --> 00:06:44,612 もう契約しちまってるよ 97 00:06:44,904 --> 00:06:48,324 それにあんたが断っても 彼のためにはならないよ 98 00:06:48,741 --> 00:06:50,451 せっかくだから あんたがアヴォンリーで 99 00:06:50,576 --> 00:06:52,245 教えることにするんだね アン 100 00:06:54,789 --> 00:06:57,291 なあに もうパイ家の子供は もういないから 101 00:06:57,416 --> 00:06:58,709 ちゃんとやっていけるよ 102 00:06:58,918 --> 00:07:01,254 ジョーシーが最後で ホントによかったね 103 00:07:02,004 --> 00:07:04,423 この20年というもの アヴォンリーの学校には 104 00:07:04,549 --> 00:07:06,759 誰かしらパイ家の人間がいたけどね 105 00:07:07,426 --> 00:07:09,470 あの子たちの役割といえば 106 00:07:09,762 --> 00:07:11,973 この世は安息の地に あらずってことを 107 00:07:12,140 --> 00:07:15,143 先生たちに思い知らせるために 違いないよ 108 00:07:15,476 --> 00:07:17,019 やれやれ… 109 00:07:17,478 --> 00:07:21,232 おや? バリー家の窓で チカチカするのはなんだろうね? 110 00:07:21,482 --> 00:07:24,152 (マリラ)ダイアナの合図だよ (リンド夫人)合図? 111 00:07:24,277 --> 00:07:26,529 (アン) そうなの すぐ来いですって 112 00:07:27,321 --> 00:07:29,824 昔ながらの習慣を続けてるんです 113 00:07:29,991 --> 00:07:33,035 ごめんなさい ちょっと行って なんの用か聞いてくるわね 114 00:07:33,286 --> 00:07:35,705 (マリラ) あんまり遅くならないうちに 帰るんだよ 115 00:07:35,872 --> 00:07:36,539 (アン) ええ! 116 00:07:42,670 --> 00:07:46,757 (リンド夫人) あの子にはまだ 子供 子供した ところが結構 残っているようだね 117 00:07:46,883 --> 00:07:48,342 (マリラ) なかなかどうして 118 00:07:48,551 --> 00:07:51,304 一人前の女らしいところのほうが ずっと多いんだよ 119 00:07:52,597 --> 00:07:57,059 (ナレーター) マリラは昔のそっけない口調を 一瞬 取り戻したように言った 120 00:07:57,185 --> 00:07:59,270 が… こういうそっけないところは 121 00:07:59,395 --> 00:08:02,398 もはやマリラを特色づける ものではなかった 122 00:08:02,523 --> 00:08:06,652 家に帰ったレイチェル・リンドは 夫 トマスにこう言った 123 00:08:06,944 --> 00:08:08,154 マリラ・カスバートは 124 00:08:08,321 --> 00:08:11,449 すっかり穏やかになったもんですね まったく 125 00:08:12,200 --> 00:08:15,411 (ナレーター) 一方 ダイアナの家に 向かったアンは 126 00:08:15,786 --> 00:08:19,332 お化けの森を歩みながら ダイアナの用事のことより 127 00:08:19,624 --> 00:08:21,918 自分のために 犠牲を払ってくれた― 128 00:08:22,043 --> 00:08:24,420 ギルバート・ブライスのことを 考えていた 129 00:08:25,963 --> 00:08:27,423 ダイアナの合図は 130 00:08:27,590 --> 00:08:30,426 久しぶりに訪れた ミス ジョセフィン・バリーが 131 00:08:30,968 --> 00:08:34,597 ぜひ アンと話したいというので 呼んだものであった 132 00:08:36,307 --> 00:08:39,644 (ジョセフィン) 私はね アンさんや ダイアナから話を聞いて 133 00:08:39,769 --> 00:08:41,521 ビックリ仰天したんだよ 134 00:08:41,771 --> 00:08:42,522 あんたが突然 135 00:08:42,647 --> 00:08:45,775 すっかりおバカさんに なってしまったのかと思ってね 136 00:08:46,234 --> 00:08:50,530 だってそうじゃないか せっかくあんなに苦労して 137 00:08:50,780 --> 00:08:54,200 ええ あんたの苦労は 私が一番よく知ってるつもりだがね 138 00:08:54,825 --> 00:08:58,621 やっと手に入れた奨学金を みすみすドブに捨てるなんて 139 00:08:58,871 --> 00:09:02,875 (バリー夫人) まあ まあ ジョセフィンおばさん アンだって考えた末… 140 00:09:03,000 --> 00:09:05,836 いいや 私は言わせてもらいますよ 141 00:09:06,212 --> 00:09:09,131 あんたは誰に迷惑をかけるでもなし 142 00:09:09,257 --> 00:09:12,593 1銭も使わないで 大学を卒業できるんじゃないかね 143 00:09:12,969 --> 00:09:15,221 こんな恵まれたチャンスを 棒に振るなんて 144 00:09:15,346 --> 00:09:17,265 まったく どうかしてるよ 145 00:09:17,390 --> 00:09:19,850 一生 後悔するに決まってますよ 146 00:09:20,017 --> 00:09:23,104 (ダイアナ) あたしも最初聞いた時 驚いたわ アン 147 00:09:23,729 --> 00:09:26,107 アヴォンリーのみんなも あんなに祝福した― 148 00:09:26,232 --> 00:09:28,234 名誉ある奨学金なんですもの 149 00:09:28,359 --> 00:09:30,403 なんだか とても残念なのよ 150 00:09:30,528 --> 00:09:33,114 (ジョセフィン) 私はアヴォンリーの名誉なんか どうでもいいんだよ 151 00:09:33,447 --> 00:09:36,742 そんなことより アンさんや あんたはどうなんだね? 152 00:09:36,867 --> 00:09:38,619 大学 行く気はなくなったのかね? 153 00:09:39,579 --> 00:09:41,163 それなら しかたないけど 154 00:09:41,289 --> 00:09:44,166 もしマリラ・カスバートに言われて そんな気になったんなら 155 00:09:44,292 --> 00:09:45,418 私は黙っていませんよ 156 00:09:45,543 --> 00:09:46,210 おばさん 157 00:09:46,335 --> 00:09:48,296 あんたは口を出さないでおくれ 158 00:09:49,213 --> 00:09:51,215 そりゃ マシュウ・カスバートが 亡くなって 159 00:09:51,340 --> 00:09:52,633 いろいろ大変かもしれない 160 00:09:53,217 --> 00:09:54,760 マリラも寂しかろう 161 00:09:54,885 --> 00:09:56,220 だけどね 162 00:09:56,554 --> 00:09:59,599 マリラは私の年に比べれば まだまだねんねだし 163 00:09:59,724 --> 00:10:01,892 年を取るのは人間誰しも同じ 164 00:10:02,351 --> 00:10:05,313 今から養子でもないあんたに 付き添ってもらうなんて 165 00:10:05,438 --> 00:10:07,273 欲張りすぎだよ 166 00:10:07,481 --> 00:10:10,234 第一 あんたがかわいそうだよ 167 00:10:10,359 --> 00:10:11,527 ミス バリー 168 00:10:11,902 --> 00:10:15,573 マリラは あたしが奨学金を 辞退する決心を話した時 169 00:10:15,781 --> 00:10:18,159 とんでもないって 反対したんです 170 00:10:18,326 --> 00:10:20,745 あたしを犠牲にはできないって 171 00:10:22,204 --> 00:10:26,292 それを あたしが押し切って 勝手にこの道を選んだんです 172 00:10:26,876 --> 00:10:30,921 後悔するどころか 今あたし 幸せな気持ちでいっぱいなんです 173 00:10:31,339 --> 00:10:32,173 ええ? 174 00:10:33,174 --> 00:10:35,635 だから マリラと グリーン・ゲイブルズで暮らす― 175 00:10:35,760 --> 00:10:37,928 あたしの決心を変えさせることは 176 00:10:38,054 --> 00:10:40,681 たとえヴィクトリア女王でも できませんわ 177 00:10:44,810 --> 00:10:46,312 う~ん 178 00:10:46,687 --> 00:10:48,689 事情はさっぱり飲み込めないけど 179 00:10:49,106 --> 00:10:50,900 そんな あんたの顔を見ていると 180 00:10:51,025 --> 00:10:53,736 私も拍子抜け してしまうじゃないか 181 00:10:53,861 --> 00:10:56,614 せっかく心配して あんたを呼んだのに 182 00:10:56,739 --> 00:10:57,948 ミス バリー 183 00:10:58,949 --> 00:11:00,701 なんて ご親切なんでしょう 184 00:11:00,951 --> 00:11:03,079 あたしのことを そんなに 心配してくださるなんて 185 00:11:04,664 --> 00:11:09,126 あたし 今度くらい人の親切が 身にしみたことはありません 186 00:11:10,336 --> 00:11:11,295 そして… 187 00:11:11,420 --> 00:11:15,091 はた目から見れば不幸や不運に 見えるかもしれないことが 188 00:11:15,341 --> 00:11:16,592 ふだん分からなかった― 189 00:11:16,717 --> 00:11:20,554 人の心の奥深い温かさや 強さに触れたり 190 00:11:20,971 --> 00:11:24,475 自分の心を試すまたとない 機会なんだということを 191 00:11:24,767 --> 00:11:26,185 つくづく思い知らされました 192 00:11:29,313 --> 00:11:31,690 やれやれ… まあ いいよ 193 00:11:32,817 --> 00:11:35,528 アンさんがそこまで 思い詰めているからには 194 00:11:35,653 --> 00:11:38,155 よほどの事情があってのことだろう 195 00:11:40,074 --> 00:11:42,410 私もこれ以上は言いますまい 196 00:11:42,910 --> 00:11:44,203 ミス バリー… 197 00:11:49,708 --> 00:11:52,002 バリーさんに よろしくお伝えください 198 00:11:52,378 --> 00:11:54,755 畑のことでは ホントにお世話になりました 199 00:11:54,880 --> 00:11:58,217 (バリー夫人) いいえ こちらこそ お借りできて助かるんですよ 200 00:11:58,759 --> 00:12:01,011 じゃ マリラが待ってますので 201 00:12:01,512 --> 00:12:02,721 おやすみ ダイアナ 202 00:12:03,013 --> 00:12:03,722 おやすみ アン 203 00:12:17,403 --> 00:12:18,362 (ジョセフィン) はあ… 204 00:12:22,283 --> 00:12:23,576 まあ それにしても 205 00:12:23,701 --> 00:12:26,829 マリラという人は本当に幸せだね 206 00:12:26,954 --> 00:12:28,873 あんな子をそばに置けて 207 00:12:29,957 --> 00:12:32,084 あたしゃ 羨ましいよ 208 00:12:33,002 --> 00:12:34,712 ジョセフィンおばさん… 209 00:13:24,053 --> 00:13:26,597 (局長) やあ アン 今日も墓参りかね 210 00:13:26,722 --> 00:13:29,475 (アン) ええ バラのさし木が まだ心配なの 211 00:13:30,226 --> 00:13:33,938 (局長) ああ そうそう あんたに 手紙が来ておるよ 2通な 212 00:13:34,063 --> 00:13:35,481 まあ 2通も? 213 00:13:35,940 --> 00:13:37,900 (局長) ほら これだよ 214 00:13:38,067 --> 00:13:41,445 (アン) ありがとう まあ ステイシー先生からだわ 215 00:13:41,570 --> 00:13:42,238 それにステラ 216 00:13:43,280 --> 00:13:44,406 ここ借りるわね 217 00:13:44,532 --> 00:13:46,158 おお いいとも 218 00:13:53,832 --> 00:13:57,753 (ステラ) 親愛なるアン あなたに すばらしいお知らせがあるんです 219 00:13:58,003 --> 00:13:59,046 私もあなたと同じ 220 00:13:59,171 --> 00:14:01,173 レドモンド・カレッジに 合格したって 221 00:14:01,298 --> 00:14:02,508 昨日 通知があったのよ 222 00:14:05,344 --> 00:14:07,846 またあなたと一緒に 勉強できるかと思うと 223 00:14:07,972 --> 00:14:11,225 私 うれしくて真っ先に この手紙を書きました 224 00:14:11,976 --> 00:14:14,603 レドモンドへは いつ出発するのかしら 225 00:14:14,853 --> 00:14:17,356 日にちが決まったら 必ず教えてください 226 00:14:17,481 --> 00:14:19,400 駅までお迎えに行きます 227 00:14:23,863 --> 00:14:25,447 おめでとう ステラ 228 00:14:42,840 --> 00:14:44,008 マシュウ 229 00:14:44,383 --> 00:14:46,427 あたし ギルバート・ブライスのおかげで 230 00:14:46,552 --> 00:14:49,138 アヴォンリーの学校で 教えることになったの 231 00:14:49,555 --> 00:14:51,348 あたしの母校ですもの 232 00:14:51,515 --> 00:14:53,058 ステイシー先生に負けない― 233 00:14:53,183 --> 00:14:56,145 いい先生になるように 一生懸命 頑張るわね 234 00:15:08,490 --> 00:15:09,909 また来るわね 235 00:15:16,707 --> 00:15:19,126 (ナレーター) ステイシー先生からの手紙のほうは 236 00:15:19,668 --> 00:15:21,337 アンの予想したとおり 237 00:15:21,587 --> 00:15:25,507 時期遅れのエィヴリー奨学金を 祝福する お祝い状だった 238 00:15:26,675 --> 00:15:28,260 アンは手紙を読みながら 239 00:15:29,261 --> 00:15:32,264 黒板に書かれた ステイシー先生の筆跡を 240 00:15:32,431 --> 00:15:34,350 懐かしく思い出していた 241 00:15:34,975 --> 00:15:37,269 (アラン夫人) アン! アンじゃないの? 242 00:15:40,439 --> 00:15:41,273 ミセス アラン! 243 00:15:44,318 --> 00:15:46,862 そう でもよかったわね 244 00:15:47,071 --> 00:15:48,989 アヴォンリーの学校に決まって 245 00:15:49,406 --> 00:15:50,532 ええ 本当に 246 00:15:51,325 --> 00:15:54,536 私のうれしいことはね もうひとつあるの 247 00:15:54,828 --> 00:15:57,790 それは あなた方 クィーンへ行った人たちが 248 00:15:57,915 --> 00:16:00,876 みんな この辺りの学校の 先生になったことよ 249 00:16:02,336 --> 00:16:03,879 きっと力を合わせて 250 00:16:04,004 --> 00:16:07,383 この村の若々しい中心になって くれるんじゃないかって 251 00:16:07,508 --> 00:16:08,467 期待してるの 252 00:16:08,676 --> 00:16:11,470 もちろん あなたも 参加してくれるでしょう? 253 00:16:11,720 --> 00:16:13,263 ええ 喜んで 254 00:16:18,602 --> 00:16:20,688 (イヌの鳴き声) 255 00:16:24,274 --> 00:16:25,776 (ギルバート) フフ… 256 00:16:27,820 --> 00:16:30,823 ♪(口笛) 257 00:16:48,757 --> 00:16:49,883 ギルバート… 258 00:16:50,009 --> 00:16:51,969 あたしのために 学校を譲ってくださって 259 00:16:52,094 --> 00:16:53,220 どうもありがとう 260 00:16:53,804 --> 00:16:55,514 本当にご親切に 261 00:16:55,973 --> 00:16:58,976 とても感謝していることを お伝えしたいと思って 262 00:17:00,519 --> 00:17:02,938 別に大したことを したわけじゃないんだよ アン 263 00:17:03,105 --> 00:17:04,982 少しでも役に立てて うれしいんだ 264 00:17:05,816 --> 00:17:07,818 これで 仲直りできるかな 265 00:17:08,068 --> 00:17:10,904 僕の昔の過ちを ホントに許してくれたの? 266 00:17:12,448 --> 00:17:15,242 あの日 船着き場のところで 許してたわ 267 00:17:15,451 --> 00:17:17,494 自分では気が付かなかっただけ 268 00:17:17,619 --> 00:17:20,122 ホントになんて頑固な おバカさんだったんでしょう 269 00:17:20,664 --> 00:17:21,498 あの時から… 270 00:17:21,915 --> 00:17:23,625 何もかも言わせてね 271 00:17:23,751 --> 00:17:25,753 あたし あの時から ずっと後悔していたの 272 00:17:28,005 --> 00:17:30,549 僕たち すばらしい友達になろうね 273 00:17:30,841 --> 00:17:34,303 2人とも いい友達になるように 生まれついてるんだよ アン 274 00:17:34,511 --> 00:17:37,222 きみはこれまで その運命に 逆らってたんだ 275 00:17:37,347 --> 00:17:38,015 ウフフ… 276 00:17:39,058 --> 00:17:40,976 きみもずっと勉強 続けるんだろう? 277 00:17:41,101 --> 00:17:41,769 ええ 278 00:17:42,352 --> 00:17:43,395 僕もそうだよ 279 00:17:43,520 --> 00:17:45,397 お互いに 随分助け合えるはずだね 280 00:17:46,607 --> 00:17:47,399 きっとそうね 281 00:17:47,983 --> 00:17:48,984 そうだよ 282 00:17:49,109 --> 00:17:51,653 さっ きみを家まで送っていこう 283 00:18:25,479 --> 00:18:28,232 アンが男の子と一緒に 帰ってくるなんて 284 00:18:29,650 --> 00:18:31,318 でもいったい 誰だろうね 285 00:19:00,013 --> 00:19:01,890 あ~ 286 00:19:03,559 --> 00:19:05,936 ただいま 遅くなってごめんなさい 287 00:19:06,103 --> 00:19:07,521 おかえり アン 288 00:19:07,646 --> 00:19:09,356 あら… じゃあ夕仕事も? 289 00:19:09,898 --> 00:19:12,776 いいんだよ いちいち気にしないでおくれ 290 00:19:13,277 --> 00:19:14,278 マーチンもいるんだし 291 00:19:14,403 --> 00:19:17,614 私だって目によくないこと以外は なんでもやりたいんだよ 292 00:19:20,367 --> 00:19:21,869 ありがとう マリラ 293 00:19:22,828 --> 00:19:23,912 ところで アン 294 00:19:24,037 --> 00:19:27,249 あんたと小道をやって来たのは 誰なんだね? 295 00:19:28,709 --> 00:19:30,210 ギルバート・ブライスよ 296 00:19:30,377 --> 00:19:32,087 学校のことでお礼を言ってたの 297 00:19:32,212 --> 00:19:33,255 ふ~ん 298 00:19:33,672 --> 00:19:34,965 あんたとギルバートが 299 00:19:35,090 --> 00:19:38,844 木戸で30分も立ち話をするほど 親しいとは知らなかったよ 300 00:19:38,969 --> 00:19:42,890 フフ… 親しいどころか 今までは敵だったのよ 301 00:19:43,682 --> 00:19:45,642 でもこれからは仲よしになるほうが 302 00:19:45,767 --> 00:19:48,103 ずっと意味があると 思うようになったの 303 00:19:48,478 --> 00:19:49,354 でも… 304 00:19:49,771 --> 00:19:51,857 ホントに私たち30分も あそこにいたの? 305 00:19:52,649 --> 00:19:53,483 ああ そうだよ 306 00:19:54,443 --> 00:19:57,362 ほんの2~3分にしか 思えなかったけど 307 00:19:57,738 --> 00:19:58,739 でもね マリラ 308 00:19:58,864 --> 00:20:01,950 あたしたち5年分の会話を 取り返そうとしていたのよ 309 00:20:02,075 --> 00:20:04,328 フフ… そうらしいね 310 00:20:04,453 --> 00:20:06,622 さっ お茶にしてもらおうかね 311 00:20:06,788 --> 00:20:07,497 ええ 312 00:20:09,374 --> 00:20:13,420 (ナレーター) その夜 アンは マリラを寝室に送った後 313 00:20:14,129 --> 00:20:15,505 1人 窓辺に座り 314 00:20:16,131 --> 00:20:17,424 ステイシー先生と 315 00:20:17,549 --> 00:20:19,927 ステラ・メイナードに 返事を書いた 316 00:20:22,095 --> 00:20:24,723 ひととおり事情を説明し終えて アンは 317 00:20:25,724 --> 00:20:28,560 しばし筆を休めて 思いにふけった 318 00:20:30,938 --> 00:20:34,524 風が桜の大枝を静かに渡り 319 00:20:34,858 --> 00:20:37,319 ハッカの香りが漂っていた 320 00:20:39,196 --> 00:20:42,282 とがったモミの林の上に 星がきらめき 321 00:20:42,866 --> 00:20:45,035 昔ながらの木々の隙間から 322 00:20:45,285 --> 00:20:47,371 ダイアナの明かりが見えた 323 00:20:50,999 --> 00:20:52,751 (アン) 私の地平線は 324 00:20:52,876 --> 00:20:54,878 クィーン学院から このグリーン・ゲイブルズに 325 00:20:55,003 --> 00:20:56,672 帰ってきた夜から見れば 326 00:20:56,880 --> 00:20:59,883 極端に狭まって しまったのかもしれません 327 00:21:00,968 --> 00:21:05,555 しかし たとえ私の足元に 敷かれた道が どんなに狭くても 328 00:21:05,973 --> 00:21:08,725 その道には きっと静かな幸せの花が 329 00:21:08,850 --> 00:21:10,978 咲いているに違いないと思います 330 00:21:13,772 --> 00:21:16,942 真剣な仕事と立派な抱負と 331 00:21:17,067 --> 00:21:20,988 好ましい友情を手に入れる喜びが 私を待っています 332 00:21:33,667 --> 00:21:38,088 本当に道にはいつでも 曲がり角があるものですね 333 00:21:39,965 --> 00:21:41,842 新たな角を曲がった時 334 00:21:41,967 --> 00:21:44,052 その先に何を見いだすか 335 00:21:44,678 --> 00:21:48,890 私はそこに希望と夢を託して この決断をしたつもりでした 336 00:21:50,642 --> 00:21:51,476 でも… 337 00:21:51,643 --> 00:21:53,812 狭いように見えるこの道を 338 00:21:54,062 --> 00:21:57,524 曲がりくねりながら ゆっくりと歩み始めた時 339 00:21:58,275 --> 00:22:02,112 広い地平線に向かって ひたすら走り続けていた頃に比べ 340 00:22:02,279 --> 00:22:04,197 周りの美しいものや 341 00:22:04,406 --> 00:22:08,577 人の情けに触れることが 多くなったような気がするのです 342 00:22:10,412 --> 00:22:11,246 無論 343 00:22:11,663 --> 00:22:13,623 広い地平線のかなたにそびえ立つ 344 00:22:13,749 --> 00:22:16,793 高い山を忘れてしまった わけではありませんし 345 00:22:17,377 --> 00:22:21,173 何物も 持って生まれた空想の力や 346 00:22:21,298 --> 00:22:24,551 夢の理想世界を 私から奪い取ることはできません 347 00:22:27,971 --> 00:22:31,516 でも私は今 なんの後悔もなく 348 00:22:31,892 --> 00:22:32,809 安らぎに満ちて 349 00:22:32,934 --> 00:22:36,063 この世のすばらしさを 褒めたたえることができます 350 00:22:37,731 --> 00:22:40,609 ブラウニングの あの1節のように… 351 00:22:42,819 --> 00:22:44,696 “神は天にいまし” 352 00:22:45,822 --> 00:22:48,200 “全て世は事もなし” 353 00:22:48,742 --> 00:22:53,747 ♪~ 354 00:23:50,512 --> 00:23:55,517 ~♪ 355 00:23:57,853 --> 00:24:02,858 ♪~ 356 00:25:00,540 --> 00:25:05,545 ~♪