1 00:00:01,518 --> 00:00:04,521 (桜咲真幸) ごめんね 今日 応援行けなくて。 2 00:00:04,521 --> 00:00:06,473 休み希望 出してたんだけどさあ…。 3 00:00:06,473 --> 00:00:09,493 (桜咲朱音)いいよ 全然。 (真幸)私が良くない! 4 00:00:09,493 --> 00:00:12,496 だって あの破門じじいが 審査員なんでしょ? 5 00:00:12,496 --> 00:00:15,499 文句の一つでも 言ってやろうかと思ったのに。 6 00:00:15,499 --> 00:00:17,501 絶対 来ないでよ! マジで。 7 00:00:17,501 --> 00:00:20,504 (真幸)冗談よ! もう 本気にしないでよ! 8 00:00:20,504 --> 00:00:23,490 冗談に聞こえないから。 9 00:00:23,490 --> 00:00:25,475 (真幸)ねえ 気負ってるでしょ? 10 00:00:25,475 --> 00:00:27,461 いや! 別に そんなこと! 11 00:00:27,461 --> 00:00:31,498 あります~! ちょっと 顔 硬いもん。 12 00:00:31,498 --> 00:00:34,484 「何がなんでも勝ってやる~!」 って感じ? 13 00:00:34,484 --> 00:00:36,486 うるさいな。 悪いの? 14 00:00:36,486 --> 00:00:39,489 全然! むしろ そうなって当然でしょ。 15 00:00:39,489 --> 00:00:43,477 勝負は勝ってなんぼ! ガツンと一発かましてきな! 16 00:00:43,477 --> 00:00:46,496 言われなくても そのつもりです~。 17 00:00:46,496 --> 00:00:49,499 はいはい そうですか~。 18 00:00:50,500 --> 00:00:52,502 ねえ おっ母。 (真幸)ん? 19 00:00:53,503 --> 00:00:57,491 なんで 私の名前って 「朱音」なの? 20 00:00:57,491 --> 00:00:59,459 (真幸)えっ? 21 00:00:59,459 --> 00:01:05,766 ♬~ 22 00:02:43,480 --> 00:02:46,466 絶対 優勝できるって! マジで いけっから! 23 00:02:46,466 --> 00:02:48,468 (中央亭めがね) お… おう。 そうだよな…。 24 00:02:48,468 --> 00:02:50,470 (離井膳斗)「ちょいと待ってくれ…」。 25 00:02:50,470 --> 00:02:52,472 (藻湖家もこ)かわいく撮ってね。 26 00:02:53,523 --> 00:02:55,492 (昇平)ひいっ! (練磨家からし)なんだよ 昇平。 27 00:02:55,492 --> 00:02:57,477 おまえ 何 ブルってんの? 28 00:02:57,477 --> 00:03:00,497 (昇平)だ… だって 俺 本戦なんか初めてだし…。 29 00:03:00,497 --> 00:03:03,567 まさか 出られると 思わなかったからさ…。 30 00:03:03,567 --> 00:03:06,486 いやいや その緊張感 無駄だから。 31 00:03:06,486 --> 00:03:09,506 どうせ 優勝とかできっこねえんだから→ 32 00:03:09,506 --> 00:03:12,509 いい思い出 作って 帰りゃいいんだよ。 33 00:03:12,509 --> 00:03:14,528 (昇平)うるさいな! 分かってるよ! 34 00:03:14,528 --> 00:03:18,515 からしだって 今回は 楽勝ってわけにはいかないだろ? 35 00:03:18,515 --> 00:03:22,519 プロの声優もいるし それに 昨日の女子高生だって…。 36 00:03:22,519 --> 00:03:25,522 はあ? 女子高生? マジで言ってんの? 37 00:03:25,522 --> 00:03:28,525 全員の演目 見ただろ? 38 00:03:28,525 --> 00:03:30,527 どんだけ実力あるか知らねえけど→ 39 00:03:30,527 --> 00:03:36,533 はなから勝負捨ててる奴のことなんか ライバルとも思ってねえんだわ。 40 00:03:37,501 --> 00:03:39,519 (阿良川ぐりこ)いやあ 熱量すげえっすね! 41 00:03:39,519 --> 00:03:43,473 決勝ってのもあるんでしょうけど 学生イベント特有の熱がある…。 42 00:03:43,473 --> 00:03:46,510 (阿良川こぐま)ぐりこ。 何? これ。 43 00:03:46,510 --> 00:03:48,512 何って 変装に決まってるじゃないっすか。 44 00:03:48,512 --> 00:03:51,498 志ぐまの弟子がいることが もし 一生師匠にバレたら やばいでしょ! 45 00:03:51,498 --> 00:03:53,483 それに 今日は…。 46 00:03:53,483 --> 00:03:56,520 あのさあ こんな格好 逆に目立つって思わないの? 47 00:03:56,520 --> 00:04:00,490 頭 悪すぎ。 そもそも 何 この服 このセンス。 48 00:04:00,490 --> 00:04:02,492 (ぐりこ)あっ… いや… すみませ…。 49 00:04:02,492 --> 00:04:04,511 なんすか? その格好。 50 00:04:04,511 --> 00:04:06,513 おしゃれ? 51 00:04:07,497 --> 00:04:09,499 (足を踏む音) イッテェーッ! 52 00:04:09,499 --> 00:04:11,501 (こぐま)着替えてくる。 53 00:04:11,501 --> 00:04:14,521 (ぐりこ)あっ… 兄さん 俺も…。 あっ 痛い…。 54 00:04:14,521 --> 00:04:16,506 何やってるんすか マジで…。 55 00:04:16,506 --> 00:04:19,509 ああ~ じゃ 先生。 私も楽屋…。 56 00:04:20,460 --> 00:04:22,462 先生? (岩清水真智子)えっ…。 57 00:04:22,462 --> 00:04:25,465 楽屋 行って 着替えてきますね。 ああ… ええ。 58 00:04:29,469 --> 00:04:35,492 (ぐりこ)実は 朱音のおやじは 一生師匠に落語をやめさせられたんです。 59 00:04:35,492 --> 00:04:38,495 (岩清水)今年の審査員長は…。 60 00:04:38,495 --> 00:04:40,497 はっ…! 61 00:04:40,497 --> 00:04:44,501 (岩清水) 《あの表情の意味が やっと分かった》 62 00:04:44,501 --> 00:04:49,489 《きっと 並々ならない思いを抱えて この大会に挑んでいる》 63 00:04:49,489 --> 00:04:54,528 《大丈夫かしら? 今日の審査員は 阿良川一生》 64 00:04:54,528 --> 00:04:57,481 《その時の審査員が もう一人…》 65 00:04:57,481 --> 00:05:00,484 ♬~(阿良川一剣)「フンフンフフ~ン」 66 00:05:00,484 --> 00:05:02,586 (ノック) (ドアの開く音) 67 00:05:02,586 --> 00:05:05,489 (〓 龍若)失礼します! おはようございます! 68 00:05:05,489 --> 00:05:07,474 (一剣)ああ おはよう。 69 00:05:07,474 --> 00:05:11,478 (龍若)香水ですか? 相変わらず おしゃれですねえ。 70 00:05:11,478 --> 00:05:13,497 エチケットだよ。 71 00:05:13,497 --> 00:05:16,500 私も年なんでね におうと嫌じゃない。 72 00:05:16,500 --> 00:05:19,486 (龍若)そうですか? 僕は気になりませんけど。 73 00:05:19,486 --> 00:05:23,507 (一剣)気になる人もいるんだよ。 特に ニンニクのにおいなんかはね。 74 00:05:23,507 --> 00:05:25,475 (龍若)あっ…。 75 00:05:25,475 --> 00:05:29,479 (一剣)また ラーメンかい? 龍若ちゃんも好きだねえ。 76 00:05:29,479 --> 00:05:32,532 可楽杯の審査員以外で→ 77 00:05:32,532 --> 00:05:34,484 東京 来ること あんまないんで つい…。 78 00:05:34,484 --> 00:05:37,487 (一剣)さすがは 上方落語の星。 79 00:05:37,487 --> 00:05:41,474 大阪で大忙しだから 東京に来る暇がないもんねえ。 80 00:05:41,474 --> 00:05:44,494 ちょっ… 勘弁してくださいよ! 81 00:05:44,494 --> 00:05:46,496 一剣師匠だって 落語だけやのうて→ 82 00:05:46,496 --> 00:05:49,499 映画やドラマに大忙し。 83 00:05:49,499 --> 00:05:52,485 当主 阿良川一生を支える屋台骨→ 84 00:05:52,485 --> 00:05:55,505 阿良川四天王の一人。 85 00:05:55,505 --> 00:05:58,508 人呼んで 享楽の一剣。 86 00:06:00,493 --> 00:06:04,514 今や 名実ともに 阿良川ナンバー2の座に迫りつつある→ 87 00:06:04,514 --> 00:06:07,517 大先輩の足元にも及びませんよ。 88 00:06:07,517 --> 00:06:09,519 買いかぶりすぎ。 89 00:06:09,519 --> 00:06:13,523 それと うちの師匠の前で ナンバー2の話は禁句ね。 90 00:06:13,523 --> 00:06:16,493 シャレになんないから。 (龍若)ええっ 怖い怖い…。 91 00:06:16,493 --> 00:06:20,497 いや 共演NGとか いろいろ うわさは聞いてますけど→ 92 00:06:20,497 --> 00:06:25,535 一生師匠と志ぐま師匠 ほんまに そんな感じなんですか? 93 00:06:25,535 --> 00:06:28,538 まあ 当たらずともだねえ。 94 00:06:28,538 --> 00:06:34,511 先代が健在だった頃は 仲が良かったなんて話も聞くけど→ 95 00:06:34,511 --> 00:06:37,530 今じゃ 想像もつかないね。 (龍若)うわあ…。 96 00:06:37,530 --> 00:06:39,516 (一剣)それでも 昔と違って→ 97 00:06:39,516 --> 00:06:43,520 内と外で 顔を使い分けてくださるようになったし→ 98 00:06:43,520 --> 00:06:46,523 それ以上は望めんよ。 99 00:06:46,523 --> 00:06:50,493 いやいや 一生師匠は 今でも 十分 怖いですから。 100 00:06:50,493 --> 00:06:53,496 今日の審査だって どうなるか心配で…。 101 00:06:53,496 --> 00:06:56,483 (一剣)なあに… 見れば分かるさ。 102 00:06:57,484 --> 00:07:01,504 (めがね)「エヘヘ。 この辺で 熱いお茶が いっぱい怖い」。 103 00:07:01,504 --> 00:07:05,458 (拍手) 104 00:07:05,458 --> 00:07:08,478 (阿良川魁生) はい ありがとうございました。 105 00:07:08,478 --> 00:07:11,481 中央亭めがねさんで 『まんじゅうこわい』でした。 106 00:07:11,481 --> 00:07:14,517 いやあ 熱の入った一席でしたね。 107 00:07:14,517 --> 00:07:18,521 ええ~ では 一生師匠。 ご覧になって いかがでしたか? 108 00:07:25,495 --> 00:07:29,482 (阿良川一生)いやあ いい高座でしたね。 109 00:07:29,482 --> 00:07:31,501 ただ 間が惜しいな。 110 00:07:31,501 --> 00:07:34,504 緩急を意識すると もっと良くなるよ。 111 00:07:34,504 --> 00:07:36,506 (めがね)あっ あっ… ありがとうございます! 112 00:07:36,506 --> 00:07:38,475 《優しいなあ》 113 00:07:38,475 --> 00:07:41,478 《稽古の時と大違いだ》 114 00:07:42,595 --> 00:07:46,566 〓伝統芸能を 若い世代が果敢に継承せんとする…。 115 00:07:46,566 --> 00:07:49,469 (たたく音) 〓その姿勢がうれしいね。 116 00:07:49,469 --> 00:07:52,522 いや 若者に理解あるアピールくさすぎ。 117 00:07:52,522 --> 00:07:54,474 ちょっ… からし! 118 00:07:54,474 --> 00:07:56,509 え~ おまえも そう思わなかった? 119 00:07:56,509 --> 00:07:58,495 ん? 120 00:07:58,495 --> 00:08:01,531 何よ 寿限無ちゃん こっち見て。 恥じいじゃん。 121 00:08:01,531 --> 00:08:04,484 はあ!? 寿限無ちゃん!? 私は…。 122 00:08:04,484 --> 00:08:07,504 はいはい。 そんな君にクエスチョン。 123 00:08:07,504 --> 00:08:11,491 人生成功させるために必要な資本 これ な~んだ? 124 00:08:12,492 --> 00:08:14,494 えっ… シフォン? 125 00:08:15,478 --> 00:08:19,466 正解は 信頼できる自分自身。 126 00:08:20,483 --> 00:08:24,521 人生において 自己肯定感以上のバフはない。 127 00:08:24,521 --> 00:08:27,524 やばい時に どれだけ自分を信頼できるか。 128 00:08:27,524 --> 00:08:31,528 その信頼に足る根拠の積み立てが 重要なわけ。 129 00:08:31,528 --> 00:08:34,497 つまり 俺にはあんのよ。 130 00:08:34,497 --> 00:08:38,501 古典だ 伝統だと のたまう輩を 黙らせる自信が。 131 00:08:41,521 --> 00:08:44,507 (拍手) (魁生)ありがとうございました。 132 00:08:44,507 --> 00:08:46,493 それでは 続いての出演者になります。 133 00:08:46,493 --> 00:08:49,679 《問題は 次の彼…》 134 00:08:49,679 --> 00:08:51,681 《去年 おととしは ウケにウケたが…》 135 00:08:52,499 --> 00:08:57,504 (拍手と歓声) 136 00:08:57,504 --> 00:08:59,589 からし~! 待ってました! 137 00:08:59,589 --> 00:09:04,494 (龍若)《一生師匠は どう見る? 彼の落語を》 138 00:09:04,494 --> 00:09:09,499 (拍手) 139 00:09:11,534 --> 00:09:14,504 《見せてやんよ…》 140 00:09:14,504 --> 00:09:16,506 《新しい落語をなあ!》 141 00:09:21,478 --> 00:09:25,498 (からしの声)俺の好きなもの? ん~… お笑いかな。 142 00:09:25,498 --> 00:09:27,500 《…よりさ》 143 00:09:27,500 --> 00:09:31,504 (からしの声)俺の好きなもの? ん~… 落語かな。 144 00:09:31,504 --> 00:09:33,506 《…のほうが通っぽくね?》 145 00:09:34,524 --> 00:09:36,576 (足音) 146 00:09:36,576 --> 00:09:39,496 〓(先輩学生)「ちわー! 隠居います?」。 147 00:09:39,496 --> 00:09:41,498 「おお 八っつぁんかい。 こっちへお上がんなさ…」。 148 00:09:41,498 --> 00:09:43,500 おっ! 入部希望の方? 149 00:09:43,500 --> 00:09:45,585 まあ そんな感じで。 150 00:09:45,585 --> 00:09:47,520 〈でも…〉 151 00:09:47,520 --> 00:09:50,557 (先輩学生)「何ぃ? ほうきをかけるから 長いくぎを打ってくれ?」。 152 00:09:50,557 --> 00:09:52,525 「何を言ってやんでえ」。 153 00:09:52,525 --> 00:09:54,494 「こちとら大工だ。 ほうきをかけるって言われりゃ→ 154 00:09:54,494 --> 00:09:57,514 どのくれえのくぎを打ちゃあいいか 分かってらあ」。 155 00:09:57,514 --> 00:10:01,484 そう言って取り出したのは 八寸もある瓦っくぎ。 156 00:10:01,484 --> 00:10:03,486 「おい 金づちをよこしな」。 157 00:10:03,486 --> 00:10:06,506 《八寸…。 長さよな》 158 00:10:06,506 --> 00:10:09,509 《ピンとこねえって。 センチとかで言えよ》 159 00:10:09,509 --> 00:10:11,578 《つうか 瓦っくぎって何?》 160 00:10:11,578 --> 00:10:13,513 〓フガッ。 あっ? 161 00:10:13,513 --> 00:10:15,515 (寝息) 162 00:10:15,515 --> 00:10:17,517 《分かんねえって つまんねえよな》 163 00:10:18,518 --> 00:10:20,503 《だから 俺は…》 164 00:10:20,503 --> 00:10:23,523 知ったかぶりなんてのは どんな場所にもいるようで→ 165 00:10:23,523 --> 00:10:26,493 とある大学の研究室。 166 00:10:26,493 --> 00:10:31,498 大学院生が 教授を目の前に 自身の研究についての発表を行う。 167 00:10:31,498 --> 00:10:33,500 「えー 以上で 私が研究している→ 168 00:10:33,500 --> 00:10:37,504 畜産環境問題に関するプレゼンを 終わります」。 169 00:10:37,504 --> 00:10:39,539 「バッファを持ちつつ プライオリティーを決めた→ 170 00:10:39,539 --> 00:10:43,476 ベストプラクティスなスケジューリングで 研究は進捗しており」…。 171 00:10:43,476 --> 00:10:46,479 (古味沙恵)昨日から思ってましたけど→ 172 00:10:46,479 --> 00:10:50,483 この子の落語って 落語なのに 今の時代の話をしていて…。 173 00:10:50,483 --> 00:10:52,485 これ 大丈夫なんですか? 174 00:10:52,485 --> 00:10:55,455 なんですか? その顔。 (樫尾公久)あのなあ…。 175 00:10:55,455 --> 00:10:59,459 現代を舞台にした 自作の落語をやる落語家は プロにもいる。 176 00:10:59,459 --> 00:11:03,463 古典だけが落語じゃない。 記者なら ちゃんと調べとけ。 177 00:11:03,463 --> 00:11:05,465 (古味)す… すみません。 178 00:11:05,465 --> 00:11:07,500 じゃあ この噺は あの子のオリジナル? 179 00:11:07,500 --> 00:11:11,487 そうだけど そうじゃないんだな これが。 えっ? 180 00:11:12,505 --> 00:11:15,475 「ちょっといいかしら。 あなたの発表を聞かせてもらったけど→ 181 00:11:15,475 --> 00:11:18,478 BMの箇所は 再考の余地があると思うわ」。 182 00:11:18,478 --> 00:11:21,464 「B… B M…?」。 183 00:11:21,464 --> 00:11:24,467 「いっ… いやあ… そうかもしれませんね」。 184 00:11:26,619 --> 00:11:29,472 プライドが高く BMを知らないと言えない大学院生。 185 00:11:29,472 --> 00:11:34,444 自分の代わりに ゼミの学生に BMが何かを探らせる。 186 00:11:34,444 --> 00:11:38,498 「参ったな BMって なんだ? 全然 出てこねえ…」。 187 00:11:38,498 --> 00:11:40,500 「先輩 失礼しま~す」。 188 00:11:40,500 --> 00:11:43,503 「先日の 豚肉消費に関する レポートのことですけど」。 189 00:11:43,503 --> 00:11:46,522 「あっ そこの棚に資料」。 190 00:11:46,522 --> 00:11:49,475 「あっ そうだ。 ゼミ生 使って 調べよう」。 191 00:11:49,475 --> 00:11:53,479 「なあ おまえさ 2週間前に言った BMの件だけど」。 192 00:11:53,479 --> 00:11:55,481 「なんですか?」。 193 00:11:55,481 --> 00:11:57,483 「BMについて まとめろって」。 194 00:11:57,483 --> 00:11:59,485 「なんなら サンプル集めてこいって 言ったじゃんよ」。 195 00:11:59,485 --> 00:12:01,487 「えっ なんすか それ! 僕 聞いてな…」。 196 00:12:01,487 --> 00:12:03,489 「いや 言った!」。 「でも…」。 197 00:12:03,489 --> 00:12:07,510 「言ったから! まだなら 夕方までによろしく」。 198 00:12:07,510 --> 00:12:09,495 「え~っ?」。 199 00:12:09,495 --> 00:12:12,532 やっぱり 前に見た噺と似てる…。 200 00:12:12,532 --> 00:12:14,534 (こぐま)よく分かったね。 201 00:12:15,501 --> 00:12:20,540 これは『転失気』を現代風にアレンジした 改作落語。 202 00:12:20,540 --> 00:12:22,508 改作… ですか。 203 00:12:22,508 --> 00:12:26,496 (こぐま)噺の設定やキーになる言葉は違うけど 構造は同じ。 204 00:12:27,497 --> 00:12:30,516 「なんだよ 先輩。 そんなの言われた覚えないんだけどな…」。 205 00:12:30,516 --> 00:12:32,518 「BMって なんだ?」。 206 00:12:32,518 --> 00:12:37,507 「あっ。 ミカちゃん! ちょっといい? 今 BMについて調べててさ」。 207 00:12:37,507 --> 00:12:39,509 「あ~ そうなの」。 208 00:12:39,509 --> 00:12:43,496 「私 結構 好きなんだよね~。 ドラマとかショッピングとか→ 209 00:12:43,496 --> 00:12:47,483 やっぱり 地上波と違う楽しみ方ができる っていうのが魅力じゃない?」。 210 00:12:47,483 --> 00:12:50,503 「また アンテナがかっこいいっていうか…」。 211 00:12:50,503 --> 00:12:52,505 「あれ? どこ行くの?」。 212 00:12:52,505 --> 00:12:54,507 「それはBS!」。 213 00:12:54,507 --> 00:12:56,509 (観客の笑い声) 214 00:12:56,509 --> 00:12:59,545 (こぐま) 古典落語の骨格をベースに 舞台を現代→ 215 00:12:59,545 --> 00:13:03,516 かつ 学生中心の観客に身近な設定にして→ 216 00:13:03,516 --> 00:13:06,519 共感して笑えるポイントを たくさん盛り込んだ。 217 00:13:06,519 --> 00:13:08,504 「あ~ BMね」。 218 00:13:08,504 --> 00:13:11,574 「最近は 映像媒体もさまざまで面白いよな」。 219 00:13:11,574 --> 00:13:16,529 〓「インターネット限定とか タクシーの車内限定なんてのもあって→ 220 00:13:16,529 --> 00:13:19,532 好きなタレントが出てると つい いっぱい買っちゃったり」。 221 00:13:19,532 --> 00:13:21,501 (こぐま)いわば これは…。 222 00:13:21,501 --> 00:13:24,504 「それ CMだから! ったく どいつもこいつも…」。 223 00:13:24,504 --> 00:13:26,506 (観客の笑い声) 224 00:13:26,506 --> 00:13:28,958 (こぐま) 《可楽杯でウケることに特化した落語だよ》