1 00:00:08,670 --> 00:00:10,160 心地いい 2 00:00:11,230 --> 00:00:13,900 待ちわびた王はついに現れた 3 00:00:14,540 --> 00:00:18,070 神話の時代より受け継がれた我が一族の悲願 4 00:00:18,960 --> 00:00:21,540 白龍の里に残してきた者達よ 5 00:00:22,380 --> 00:00:26,300 私は必ずや王をお守りしてみせる 6 00:00:27,450 --> 00:00:28,900 白蛇様 7 00:00:29,380 --> 00:00:32,120 お疲れでしょう 慣れない旅は 8 00:00:32,120 --> 00:00:35,760 もう一度白蛇と呼べば その喉掻き切るぞ 9 00:00:36,230 --> 00:00:38,140 此れしきで疲れるか 10 00:00:38,140 --> 00:00:42,140 いや そろそろ里が恋しくなった頃かなぁと 11 00:00:42,140 --> 00:00:45,370 何を言う 姫様が私を望まれたのだ 12 00:00:45,370 --> 00:00:48,380 もしもの時は其方を守れとな 13 00:00:48,380 --> 00:00:51,290 箱入り坊ちゃんが戦えますかね 14 00:00:52,340 --> 00:00:53,590 静まれ 15 00:00:54,030 --> 00:00:57,250 これから一緒に旅するんだから揉めないの 16 00:00:57,540 --> 00:01:00,120 申し訳ありません 姫様 17 00:01:00,120 --> 00:01:04,490 ハク キジャは初めて外に出て 不安でいっぱいなんだから 虐めない 18 00:01:04,490 --> 00:01:05,960 私はそんな... 19 00:01:05,960 --> 00:01:09,120 キジャ ハクの虐めっ子は趣味だから 気にしない 20 00:01:10,300 --> 00:01:11,450 趣味 21 00:01:11,670 --> 00:01:13,780 そろそろ行きますよ 22 00:01:13,780 --> 00:01:15,320 はい 23 00:02:56,120 --> 00:02:59,100 キジャ 他の龍の気配が分かるんだよね 24 00:02:59,100 --> 00:03:01,920 ユンと言ったな もちろんだ 25 00:03:02,210 --> 00:03:05,920 心の目を研ぎ澄ますと 存在を感じることが出来る 26 00:03:05,920 --> 00:03:08,360 じゃ 一番近い奴を教えて 27 00:03:08,360 --> 00:03:09,580 やって見よう 28 00:03:16,360 --> 00:03:20,400 もっとも近く感じるのは 恐らく青龍 29 00:03:21,580 --> 00:03:23,700 誰が居るとか分かるんだ 30 00:03:23,700 --> 00:03:24,830 どこ 31 00:03:24,830 --> 00:03:26,540 そうだな 32 00:03:27,630 --> 00:03:30,250 向こうが何がもやっとする 33 00:03:31,830 --> 00:03:34,430 場所は見事に大雑把だね 34 00:03:34,430 --> 00:03:35,870 案ずるな 35 00:03:35,870 --> 00:03:37,830 皆 私の後をついてまいれ 36 00:03:37,830 --> 00:03:38,850 案ずるよ 37 00:03:38,850 --> 00:03:42,380 生まれて初めて外出た奴についていくのは案ずるよ 38 00:03:42,380 --> 00:03:45,210 外に出ずとも外の事くらい知っている 39 00:03:45,210 --> 00:03:48,910 我が一族は各地に飛んで情報を集めていたのだから 40 00:03:51,780 --> 00:03:52,780 キジャ 41 00:03:58,540 --> 00:04:00,850 なななな なんだこのもの達は 42 00:04:00,850 --> 00:04:04,100 誰の許しを得てこんな所に居を構えているのだ 43 00:04:04,100 --> 00:04:05,850 ま 待って 止せ 44 00:04:05,850 --> 00:04:06,920 それ以上は 45 00:04:08,110 --> 00:04:14,750 いやめて 来ないで 46 00:04:11,500 --> 00:04:14,900 白龍様は最後尾をのそっとついてきな 47 00:04:17,730 --> 00:04:20,850 まだ這いずり回られた感触が残っている 48 00:04:20,850 --> 00:04:23,560 龍神様は虫より弱いんですね 49 00:04:23,560 --> 00:04:28,130 ち 違う 私はわさわさ もさもさ にゅるにゅるした物が嫌いなだけだ 50 00:04:28,130 --> 00:04:32,870 我が力は誇り高き 白き龍より賜りし神の力 51 00:04:32,870 --> 00:04:34,830 常人のものと思うな 52 00:04:34,830 --> 00:04:36,590 そこにもげじげじ 53 00:04:37,870 --> 00:04:39,830 ま なんでもいいさ 54 00:04:39,830 --> 00:04:43,580 埃かぶった古の力なんぞ 充てにしてねぇんで 55 00:04:43,580 --> 00:04:46,630 なに ならばこの場で試してみるか 56 00:04:50,230 --> 00:04:51,920 姫さん 隠れて 57 00:04:51,920 --> 00:04:53,050 ハク 58 00:04:53,630 --> 00:04:55,050 どうしたの キジャ 59 00:04:55,050 --> 00:04:56,320 誰か来る 60 00:04:56,320 --> 00:04:57,850 誰かって誰さ 61 00:04:57,850 --> 00:05:00,030 しかも結構な数だ 62 00:05:00,030 --> 00:05:02,630 あまり品のいい足音ではないな 63 00:05:02,630 --> 00:05:06,520 やばいよ ここ火の土地のご近所さんなんだから 64 00:05:06,520 --> 00:05:08,160 火の部族は敵か 65 00:05:08,160 --> 00:05:10,580 ま ほぼ敵だな 66 00:05:10,580 --> 00:05:14,180 はい ハク 弓を使っていい 67 00:05:14,180 --> 00:05:17,330 先生は許しません 隠れてなさい 68 00:05:18,830 --> 00:05:20,140 ほら 行くよ 69 00:05:25,650 --> 00:05:28,690 おい こんな所に獲物が居たぞ 70 00:05:28,690 --> 00:05:31,980 なんだよ 大したもんは持ってなさそうだな 71 00:05:31,980 --> 00:05:33,920 なんだ山賊か 72 00:05:33,920 --> 00:05:35,430 なんだとはなんだ 73 00:05:35,430 --> 00:05:39,160 そうでもねぇぜ あっちに女が二人 74 00:05:40,250 --> 00:05:41,900 美少年だよ 75 00:05:41,900 --> 00:05:46,960 この兄ちゃんなんか良い身なりだし 売れそうな面してやがる 76 00:05:46,960 --> 00:05:50,720 おい とりあえず刻んで構わんのだろう 77 00:05:50,720 --> 00:05:52,800 隠れてても構わんよ 78 00:05:52,800 --> 00:05:54,450 誰が 79 00:05:55,360 --> 00:05:57,830 なんだ 兄ちゃん 震えてんのか 80 00:05:57,830 --> 00:06:02,290 心配すんなって大人しくしてりゃ殺したりしねぇから 81 00:06:03,900 --> 00:06:05,320 おい どうした 82 00:06:05,720 --> 00:06:09,870 分かんねけど こいつの手 沸騰してるみてぇに熱い 83 00:06:10,430 --> 00:06:11,960 なにバカ言って 84 00:06:15,160 --> 00:06:17,830 不用意に触れぬ方が良いぞ 85 00:06:19,430 --> 00:06:21,070 数千年 86 00:06:21,070 --> 00:06:24,900 主を守る為に待ち続けたこの力 私でさえ抑えが効かぬ 87 00:06:28,810 --> 00:06:31,130 なんだ あの腕 88 00:06:31,360 --> 00:06:34,300 待たせたな 白き龍の腕 89 00:06:42,980 --> 00:06:44,350 化け物だ 90 00:06:47,980 --> 00:06:50,350 あれが龍の爪の力 91 00:06:51,250 --> 00:06:53,690 顔に似合わず えぐいね 92 00:06:53,690 --> 00:06:56,310 まだ まだ足りぬ 93 00:06:56,780 --> 00:07:02,160 それでハクとやら 姫様のご命令通り 其方も守ろうか 94 00:07:02,160 --> 00:07:03,740 お構いなく 95 00:07:05,920 --> 00:07:07,370 間に合ってるんで 96 00:07:07,700 --> 00:07:09,590 ふざけるな てめら 97 00:07:17,630 --> 00:07:20,510 な なんだ此奴 普通じゃねぇ 98 00:07:20,510 --> 00:07:26,440 失敬よな 普通じゃねぇのは そっちの白蛇だけだろ 99 00:07:28,650 --> 00:07:31,240 どこ狙ってますか 白蛇様 100 00:07:31,780 --> 00:07:35,810 もう一度白蛇と呼べば喉を掻き切ると言ったはずだ 101 00:07:35,810 --> 00:07:38,820 気にすんなよ 趣味なんだから 102 00:07:39,070 --> 00:07:43,700 しかしそれ ちょっと興奮しるぎじゃねぇの 目立ち過ぎ 103 00:07:44,610 --> 00:07:50,520 姫をお守りするのが至上の喜び そなたこそ その大刀邪魔だ 104 00:07:52,360 --> 00:07:54,960 四龍ってのは一途だね 105 00:07:54,960 --> 00:07:58,700 では其方は何のために姫を守るのだ 106 00:07:59,810 --> 00:08:02,630 会ったばっかの他人に放すか バカ 107 00:08:03,500 --> 00:08:05,120 バ バカだと 108 00:08:05,120 --> 00:08:06,300 行くぜ 109 00:08:09,630 --> 00:08:14,340 こやつ 非力な人間と思っていたが なんと言う力 110 00:08:14,760 --> 00:08:18,980 認めたくはないが 龍の腕と互角に近い威力では 111 00:08:18,980 --> 00:08:21,630 彼奴等変 絶対変 112 00:08:21,630 --> 00:08:24,140 キジャはこの世の者とは思えないし 113 00:08:24,140 --> 00:08:27,120 雷獣も人間技じゃないよ あの速さ 114 00:08:29,720 --> 00:08:31,140 役に立ちたい 115 00:08:31,940 --> 00:08:33,790 ハクがダメって言ったもの 116 00:08:34,320 --> 00:08:35,470 我慢 117 00:08:35,470 --> 00:08:38,230 でもこう言う時の為に練習したんでしょう 118 00:08:42,360 --> 00:08:44,160 俺の計算によれば 119 00:08:44,160 --> 00:08:48,350 今のあんたの飛距離ならあそこ 雷獣を後ろから狙ってる奴 120 00:08:48,980 --> 00:08:50,760 もう少し上に向けて 121 00:08:52,050 --> 00:08:53,140 今だ 122 00:08:55,920 --> 00:08:57,100 やった 123 00:08:57,100 --> 00:08:59,960 ユン凄い ハクより教え方上手 124 00:08:59,960 --> 00:09:04,300 人のだと分かるんだよな 自分だとうまく当たらない 125 00:09:05,670 --> 00:09:08,020 大人しくしてな 嬢ちゃん達 126 00:09:08,020 --> 00:09:10,580 人質になって貰うぞ 127 00:09:17,720 --> 00:09:19,230 姫さん無事か 128 00:09:19,830 --> 00:09:21,360 ありがとう 129 00:09:21,360 --> 00:09:22,550 面倒くさい 130 00:09:23,850 --> 00:09:26,030 もう 終わったの 131 00:09:26,630 --> 00:09:28,700 其方何人倒した 132 00:09:29,630 --> 00:09:30,920 覚えてね 133 00:09:30,920 --> 00:09:32,830 私は28だ 134 00:09:32,830 --> 00:09:34,140 じゃ 俺40 135 00:09:34,140 --> 00:09:35,360 嘘をつけ 136 00:09:35,360 --> 00:09:39,520 覚えてないと言ったではないか 大体そんな人数いなかっ... 137 00:09:44,540 --> 00:09:47,360 キジャ 大丈夫 138 00:09:48,340 --> 00:09:52,030 はい 少々暴れ過ぎました 139 00:09:52,030 --> 00:09:56,920 もっと洗練された闘いをお見せするはずだったのに 140 00:09:56,920 --> 00:10:00,030 いや 俺はいいと思うぜ 141 00:10:00,030 --> 00:10:03,850 白き龍神様のその血生臭い闘いっぷり 142 00:10:04,090 --> 00:10:05,670 嬉しいね 143 00:10:05,670 --> 00:10:10,020 城に居た頃は本気で俺についてくれる奴は居なかった 144 00:10:10,380 --> 00:10:12,560 一度手合せ...ねぇか 145 00:10:13,300 --> 00:10:14,360 ハク 146 00:10:14,900 --> 00:10:15,960 死んだか 147 00:10:15,960 --> 00:10:17,230 死んでない 148 00:10:17,740 --> 00:10:20,520 バカ 傷開いちゃってるよ 149 00:10:21,540 --> 00:10:23,850 本当は傷治ってないんだよ 150 00:10:23,850 --> 00:10:26,920 しれっとしてるけど ボロボロなんだから 151 00:10:27,470 --> 00:10:30,430 こんな体であんな動きを 152 00:10:30,430 --> 00:10:34,540 信じられんこの男 化け物か 153 00:10:34,540 --> 00:10:37,000 あんたに言われたくないと思うよ 154 00:10:38,300 --> 00:10:40,320 日が傾いてきたね 155 00:10:40,320 --> 00:10:42,580 何処か寝る場所探さないと 156 00:10:43,720 --> 00:10:45,430 この辺に宿があるのか 157 00:10:45,430 --> 00:10:47,070 野宿だよ 158 00:10:47,070 --> 00:10:48,140 野宿 159 00:10:48,780 --> 00:10:50,700 これだからぼんぼんわ 160 00:10:50,700 --> 00:10:53,750 白龍様は最後尾をてれっとついてきな 161 00:10:55,270 --> 00:10:57,830 って何してんのお姫様 162 00:10:57,830 --> 00:11:01,650 だってハク動けないのよ 運ばないと 163 00:11:02,720 --> 00:11:04,340 キジャ凄い 164 00:11:04,340 --> 00:11:08,470 龍の腕は常人の何十倍もの力がありますので 165 00:11:11,270 --> 00:11:14,080 いえ 右手だけなんですけど 166 00:11:20,250 --> 00:11:22,700 大丈夫ですよ この者は 167 00:11:24,300 --> 00:11:26,890 えん ハクは強いもの 168 00:11:27,560 --> 00:11:33,980 だから 今は守られてばはりだけど 何時かは私が守りたい 169 00:11:34,320 --> 00:11:37,470 姫はずっと城におられたのに お強いですね 170 00:11:37,470 --> 00:11:39,140 強くなんかないわ 171 00:11:39,140 --> 00:11:42,450 しかし 山賊にもあまり動じておられなかった 172 00:11:43,120 --> 00:11:44,560 そうね 173 00:11:44,560 --> 00:11:50,990 山賊は怖くない あの夜以上に怖いことは 私にはないの 174 00:11:54,500 --> 00:11:56,120 早く 175 00:11:57,320 --> 00:11:58,500 行こう 176 00:12:01,160 --> 00:12:06,920 これは 緋龍王を守る為 与えられた白龍の血のせいだろうか 177 00:12:07,670 --> 00:12:09,700 支えて差し上げたい 178 00:12:09,700 --> 00:12:14,960 強くあろうとする 泣きだしそうな か弱い背中を 179 00:12:19,520 --> 00:12:20,870 これはなんだ 180 00:12:20,870 --> 00:12:23,250 夕食ですけど 何か 181 00:12:23,250 --> 00:12:28,250 夕食 これはさっき山道に生えていた まさかの雑草ではないか 182 00:12:28,250 --> 00:12:31,980 雑草じゃないよ ちゃんと食べられる山菜だから 183 00:12:31,980 --> 00:12:34,560 虫を入れなかっただけありがたく思えな 184 00:12:34,560 --> 00:12:37,520 虫 其方虫を食すのか 185 00:12:37,520 --> 00:12:39,380 虫は栄養あるの 186 00:12:40,070 --> 00:12:43,320 姫様は平気なのですか この様な食事 187 00:12:43,320 --> 00:12:47,540 虫はまだ食べられないけど だいぶ慣れたわ 188 00:12:47,540 --> 00:12:49,380 だって私... 189 00:12:49,380 --> 00:12:52,510 嫌がってる暇なんてなかったし 190 00:12:52,510 --> 00:12:56,730 でもユンが来てから かなり食事が美味しくなったんだから 191 00:12:56,730 --> 00:12:59,900 ハクと二人の時はもう酷くて 192 00:12:59,900 --> 00:13:02,300 あら どうして泣いてるの 193 00:13:03,160 --> 00:13:06,230 姫様 よほど過酷な旅を 194 00:13:06,230 --> 00:13:08,470 俺の飯がなんだって 195 00:13:08,470 --> 00:13:10,380 ハク 起きたの 196 00:13:10,380 --> 00:13:12,360 聞き捨てなりませんね 197 00:13:12,360 --> 00:13:13,620 傷大丈夫 198 00:13:13,620 --> 00:13:16,250 傷 何の事です 199 00:13:16,250 --> 00:13:18,650 それより俺の飯がなんですって 200 00:13:18,650 --> 00:13:21,120 飯 何の事 201 00:13:21,120 --> 00:13:23,230 あ お腹すいた 202 00:13:23,230 --> 00:13:25,540 躱すようになってきたじゃねか 203 00:13:25,540 --> 00:13:28,880 体 動かせる 食べさせてあげようか 204 00:13:30,670 --> 00:13:32,410 はい 口開けて 205 00:13:34,630 --> 00:13:37,810 姫様 そのような雑用は私めが 206 00:13:37,810 --> 00:13:40,250 白蛇てめ いいとこ邪魔すんな 207 00:13:40,250 --> 00:13:43,010 姫様に食べさせて貰うなど図々しい 208 00:13:43,010 --> 00:13:47,120 さて 食べ終わったら青竜の居場所なんだけど 209 00:13:47,120 --> 00:13:49,670 キジャ 青龍の気配は 210 00:13:49,670 --> 00:13:51,650 向こうが何かもやっと 211 00:13:51,650 --> 00:13:54,160 はい お手数をおかけました 212 00:13:54,760 --> 00:13:59,210 青龍って白龍と同じく里があるの それとも一人 213 00:13:59,610 --> 00:14:02,030 それがよく分からないのだ 214 00:14:02,030 --> 00:14:04,900 各地に居る同胞からの情報だと 215 00:14:04,900 --> 00:14:09,610 青龍の一族は昔 地の部族の土地に隠れ住んでいたらしい 216 00:14:09,610 --> 00:14:11,940 だが ある時を堺に 217 00:14:11,940 --> 00:14:17,140 青龍の里は忽然と消え 一族も行方不明になってしまったと 218 00:14:18,160 --> 00:14:21,940 消えた でも滅びではいないんでしょう 219 00:14:23,250 --> 00:14:27,360 目と閉じれば 青き龍の鼓動を確かに感じる 220 00:14:28,210 --> 00:14:31,230 イクスが白龍以外は移動してるって言ってた 221 00:14:31,230 --> 00:14:35,720 たぶん 青龍一族は里ごと 何処かに引っ越したんだ 222 00:14:36,230 --> 00:14:40,250 キジャの示す方向は東北東 火の部族の土地 223 00:14:40,250 --> 00:14:43,830 なら 里がありそうな場所は 六ヶ所かな 224 00:14:43,830 --> 00:14:46,010 ユン 行った事あるの 225 00:14:46,010 --> 00:14:47,920 ないよ でも 226 00:14:47,920 --> 00:14:51,760 この辺りは彩火の都に次ぐ大きな町があるし 227 00:14:51,760 --> 00:14:56,230 ここは商団が行き交う道や 貴族の別宅があるからね 228 00:14:56,230 --> 00:14:59,720 それ以外で目立たず人も通らない土地となると 229 00:14:59,720 --> 00:15:02,010 六ヶ所くらいに絞られるって事 230 00:15:02,010 --> 00:15:05,770 凄い ユンって本当になんでも知ってるのね 231 00:15:05,770 --> 00:15:09,820 坊や扱いしないでくれる 一つしか違わないのに 232 00:15:09,820 --> 00:15:11,870 よし 野郎共 233 00:15:11,870 --> 00:15:16,900 明日から本格的青龍探しだ つぅ訳でお休みなさい 234 00:15:16,900 --> 00:15:19,050 お休みって えっ ここで 235 00:15:19,560 --> 00:15:21,410 お休み 236 00:15:20,970 --> 00:15:22,300 ちょっ 待っ 237 00:15:21,650 --> 00:15:23,180 うっせぇ 白蛇 238 00:15:30,840 --> 00:15:33,050 げっそり 239 00:15:33,830 --> 00:15:36,470 キジャ 綺麗な顔が大変よ 240 00:15:37,300 --> 00:15:39,410 お見苦しいところを 241 00:15:39,410 --> 00:15:41,460 おい 背中に虫いんぞ 242 00:15:42,270 --> 00:15:45,180 キジャ 待ちなさい ハクの嘘だから 243 00:15:45,180 --> 00:15:48,230 静かにしな 愉快な珍獣共 244 00:15:48,810 --> 00:15:52,140 いい これから人里に入るんだから 245 00:15:52,140 --> 00:15:55,560 しかも火の部族の土地だから 目立つんじゃないよ 246 00:15:55,560 --> 00:15:57,430 はい 247 00:15:58,940 --> 00:16:00,450 無理だけど 248 00:16:03,650 --> 00:16:04,960 キジャ 249 00:16:06,760 --> 00:16:08,140 ここにはいない 250 00:16:08,140 --> 00:16:10,760 そう簡単にはいかないか 251 00:16:10,760 --> 00:16:12,900 じゃ次はここから十里先の... 252 00:16:12,900 --> 00:16:14,980 待って そこはダメだ 253 00:16:14,980 --> 00:16:18,010 火の部族の軍の訓練場になっている 254 00:16:18,870 --> 00:16:20,340 じゃ ここは 255 00:16:20,340 --> 00:16:22,290 そこは最近開拓されて 256 00:16:23,230 --> 00:16:25,320 行ったらやばかったね 257 00:16:25,320 --> 00:16:27,430 キジャ どうしたの 258 00:16:27,430 --> 00:16:28,720 いえ 259 00:16:28,720 --> 00:16:29,960 決まったよ 260 00:16:29,960 --> 00:16:33,070 ちょっと歩くけど 候補地は三つに絞れた 261 00:16:33,070 --> 00:16:34,980 多分そこに里がある 262 00:16:34,980 --> 00:16:36,250 本当 263 00:16:36,250 --> 00:16:38,410 意外と詳しいね 雷獣 264 00:16:38,410 --> 00:16:40,850 ま 一応将軍でしたから 265 00:16:40,850 --> 00:16:44,500 各部族の軍事とか変化には敏感なのよ 266 00:16:44,500 --> 00:16:45,900 今度教えてよ 267 00:16:45,900 --> 00:16:47,300 ま いいぜ 268 00:16:47,720 --> 00:16:49,170 じゃ 行こう 269 00:16:56,870 --> 00:16:58,070 キジャ 270 00:16:59,540 --> 00:17:01,050 ここも居ない 271 00:17:04,920 --> 00:17:06,070 ここも 272 00:17:12,610 --> 00:17:14,520 キジャ どう 273 00:17:17,650 --> 00:17:19,780 ここもダメか 274 00:17:21,140 --> 00:17:23,160 向こうからもやっと 275 00:17:23,160 --> 00:17:25,180 へ また向こう 276 00:17:25,180 --> 00:17:28,740 おかしいな それらしき所には行ったのに 277 00:17:28,740 --> 00:17:32,500 まさか青龍 国境超えたんじゃないだろな 278 00:17:32,500 --> 00:17:35,180 鼻が詰まってんじゃねぇか白蛇 279 00:17:35,180 --> 00:17:37,720 鼻で嗅ぎ分けてるのではない 280 00:17:38,780 --> 00:17:42,220 姫様 足を痛めたのですか 281 00:17:42,670 --> 00:17:45,540 大丈夫 ちょっと疲れただけ 282 00:17:46,630 --> 00:17:47,740 飲んで 283 00:17:51,410 --> 00:17:53,520 美味しい なにこれ 284 00:17:53,520 --> 00:17:57,100 琵琶の果実酒 飲むと疲労回復 285 00:17:57,100 --> 00:18:00,490 三つ葉を足に貼っとくから 今日はもう休みな 286 00:18:00,490 --> 00:18:03,380 ユン凄い 物知り 287 00:18:07,810 --> 00:18:12,040 な なぜ このような所で眠れるのだ 288 00:18:13,900 --> 00:18:15,850 皆 疲れたのだ 289 00:18:15,850 --> 00:18:20,940 何日も身を隠し 回り道をしながら歩き続けたのだから 290 00:18:20,940 --> 00:18:26,050 私がもっとはっきりと四龍の居場所を感じる事が出来れば 291 00:18:26,050 --> 00:18:29,760 姫様をあそこまで疲れさせてしまう事はないのに 292 00:18:29,760 --> 00:18:33,060 ハクやユンの知識と知恵に頼るしかないとは 293 00:18:34,920 --> 00:18:36,100 悔しい 294 00:18:36,720 --> 00:18:40,650 青龍よ 龍の血を持つ兄弟よ 295 00:18:40,650 --> 00:18:42,410 呼んでいるのだぞ 296 00:18:42,410 --> 00:18:45,070 ずっと ずっと... 297 00:18:45,070 --> 00:18:48,500 我々の主が探しおられるのだぞ 298 00:18:48,500 --> 00:18:51,410 其方もそこで待っているのだろう 299 00:18:51,410 --> 00:18:53,740 王を渇望しているのだろう 300 00:18:59,430 --> 00:19:01,650 何時の間にか眠っていたか 301 00:19:03,980 --> 00:19:05,050 なんだ 302 00:19:11,070 --> 00:19:12,180 姫様 303 00:19:16,150 --> 00:19:17,520 こんな夜中に 304 00:19:17,520 --> 00:19:18,760 姫... 305 00:19:19,700 --> 00:19:20,780 邪魔すんな 306 00:19:21,740 --> 00:19:24,030 姫様は何時から弓を 307 00:19:24,030 --> 00:19:27,100 あんたに会う前から 暇さえあればな 308 00:19:27,100 --> 00:19:29,050 多い時は一晩200本 309 00:19:29,050 --> 00:19:29,760 200... 310 00:19:29,760 --> 00:19:31,120 大声だすな 311 00:19:33,580 --> 00:19:35,700 なぜあの様な無茶を 312 00:19:35,700 --> 00:19:38,920 私が居るのだから 武術など必要ないのに 313 00:19:39,540 --> 00:19:43,160 俺がいるからな 姫さんは何もしなくていいんだ 314 00:19:44,100 --> 00:19:47,540 だが 姫さんは己の無力を許さない 315 00:19:48,320 --> 00:19:51,360 父を殺され 城を逃れ 316 00:19:51,360 --> 00:19:54,160 それでもこの世界で生き抜く為に 317 00:19:54,160 --> 00:19:57,180 一人で何もできない自分を恥じで 318 00:19:57,180 --> 00:19:59,520 何をすべきかもがいてる 319 00:19:59,520 --> 00:20:03,120 そなたは止めぬのか 姫様に武器など 320 00:20:03,850 --> 00:20:05,870 闘わせたいわけじゃない 321 00:20:06,700 --> 00:20:10,160 でも困ったことに 見ていたいとも思う 322 00:20:10,830 --> 00:20:14,040 人間らしく 足掻く姿を 323 00:20:20,450 --> 00:20:23,070 こんな虫など 虫など 324 00:20:25,120 --> 00:20:29,720 あの方にお役に立ちたい お役に立ちたい 325 00:20:30,540 --> 00:20:35,480 今は守られてばかりだけど 何時かは私が守りたい 326 00:20:37,540 --> 00:20:39,650 あの方も同じなのだ 327 00:20:49,030 --> 00:20:52,920 よし 今日こそ首根っこ引っ掴んでやるぞ 青龍め 328 00:20:54,270 --> 00:20:56,790 キジャ 今日は眠れた 329 00:20:56,790 --> 00:20:59,010 え あ あの 330 00:20:59,010 --> 00:21:00,430 疲れてるでしょう 331 00:21:00,430 --> 00:21:04,540 野宿に慣れなくてずっと休んでないみたいだったから 332 00:21:04,540 --> 00:21:06,070 大事にして 333 00:21:06,070 --> 00:21:09,650 キジャが元気じゃないと旅は進まないんだから 334 00:21:11,430 --> 00:21:12,760 姫様 335 00:21:13,410 --> 00:21:17,050 私は お役に立てているのでしょうか 336 00:21:17,560 --> 00:21:21,140 当然 キジャの代わりなんていない 337 00:21:24,450 --> 00:21:27,180 なんだ 胸が苦しい 338 00:21:27,180 --> 00:21:30,500 また龍の血が興奮しているのであろうか 339 00:21:30,960 --> 00:21:32,100 分かった 340 00:21:32,100 --> 00:21:33,180 ユン 341 00:21:33,180 --> 00:21:36,140 青龍の里だよ 盲点だった 342 00:21:36,140 --> 00:21:40,500 人なんか住めないと思ってたから でもやっぱりいたんだ 343 00:21:41,050 --> 00:21:42,810 国境ぎりぎり 344 00:21:43,270 --> 00:21:45,140 あの岩山にね 345 00:21:51,010 --> 00:21:54,050 あそこに 青龍が 346 00:23:28,360 --> 00:23:33,560 闇の中で触れたその手はとても優しくて暖かった 347 00:23:35,360 --> 00:23:39,070 次回 暁のヨナ 第十二話 348 00:23:39,070 --> 00:23:40,850 目隠しの龍