1 00:00:05,239 --> 00:00:08,242 (ミュラン)外さないんですか? (アリスティード)ああ 2 00:00:08,242 --> 00:00:10,844 現場に置いてきた炎鷲部隊が 3 00:00:10,844 --> 00:00:12,913 何か見つけてくるかもしれないからな 4 00:00:12,913 --> 00:00:15,682 (ミュラン)あ… そうですね 5 00:00:15,682 --> 00:00:19,019 うん? どうした? ミュラン 6 00:00:19,019 --> 00:00:21,021 (ミュラン)いや~ だって➡ 7 00:00:21,021 --> 00:00:24,358 このテールの間と メルフィエラ様のシエルの間➡ 8 00:00:24,358 --> 00:00:27,361 内扉で つながってるんですよね? 9 00:00:27,361 --> 00:00:31,031 何か 緊張しませんか? 10 00:00:31,031 --> 00:00:33,100 他意はないからな 11 00:00:33,100 --> 00:00:35,369 そうですけど… 12 00:00:35,369 --> 00:00:39,239 ミュラン あの鳥どもを率いていた頭を見たか? 13 00:00:41,041 --> 00:00:44,044 いくら 群れで狩りをする魔鳥だとしても 14 00:00:44,044 --> 00:00:47,047 あんなに執着されたのは初めてだ 15 00:00:47,047 --> 00:00:50,384 (ミュラン) あの一番大きなベルゲニオンが頭でしょう➡ 16 00:00:50,384 --> 00:00:55,455 群れに突っ込んだとき あいつだけは私をよけませんでしたから 17 00:00:55,455 --> 00:00:59,059 グレッシェルドラゴンを恐れぬ個体か 18 00:00:59,059 --> 00:01:02,663 どうだ あれは狂化していたと思うか? 19 00:01:02,663 --> 00:01:04,631 恐らくは 20 00:01:06,667 --> 00:01:10,637 (足音) 21 00:01:14,174 --> 00:01:16,143 ♬~ 22 00:02:52,339 --> 00:02:55,008 <ミュランが そう言うのであれば> 23 00:02:55,008 --> 00:02:58,078 <間違いなく 狂化していたのだろう> 24 00:02:58,078 --> 00:03:01,448 <あれほど強い魔力を持つ曇水晶を> 25 00:03:01,448 --> 00:03:05,118 <警戒もせずにのみ込んだ 一番大きな魔鳥> 26 00:03:06,119 --> 00:03:08,789 <あいつが 魔毒の蓄積により狂化して> 27 00:03:08,789 --> 00:03:11,625 <群れを率いたまま暴走した> 28 00:03:11,625 --> 00:03:14,394 <そう考えると 合点がいくか> 29 00:03:16,696 --> 00:03:19,299 (ミュラン)それにしても閣下 30 00:03:19,299 --> 00:03:23,136 いつ あんなにえげつない魔法を 開発されたのですか? 31 00:03:23,136 --> 00:03:25,906 おかげで 死ぬかと思いましたよ 32 00:03:27,474 --> 00:03:30,544 <俺は あの魔法陣を発動させただけで> 33 00:03:30,544 --> 00:03:33,013 <考えたのは メルフィエラだ> 34 00:03:34,481 --> 00:03:37,150 <一生懸命に考えた魔法を> 35 00:03:37,150 --> 00:03:39,820 <えげつないとは何事だ> 36 00:03:39,820 --> 00:03:41,888 <メルフィエラの研究の副産物が> 37 00:03:41,888 --> 00:03:45,158 <国を揺るがすほどの武器になるのは 確かだが> 38 00:03:45,158 --> 00:03:48,929 <それは使い方次第 彼女は悪くない> 39 00:03:49,996 --> 00:03:55,068 <しかし あの魔法陣を発動させる 知識と技量を持つ者が> 40 00:03:55,068 --> 00:03:57,037 <この国にどれだけいる?> 41 00:03:58,071 --> 00:04:01,007 <それに メルフィエラを守るためには> 42 00:04:01,007 --> 00:04:04,778 <信頼できる者の協力が不可欠だ> 43 00:04:04,778 --> 00:04:07,748 <例えば この ミュランのような> 44 00:04:08,782 --> 00:04:10,784 うん… うん? 45 00:04:10,784 --> 00:04:13,787 うう… うん? 46 00:04:13,787 --> 00:04:16,123 ん… 実は 47 00:04:16,123 --> 00:04:20,794 そのえげつない魔法の件で お前に話しておきたいことが 48 00:04:20,794 --> 00:04:22,762 えっ? 49 00:04:28,869 --> 00:04:32,873 (ケイオス)私も ぜひとも知りたいところですね その話 50 00:04:32,873 --> 00:04:35,876 って ケイオス!? ケイオス補佐! 51 00:04:35,876 --> 00:04:38,645 ハッ ハハッ… 何ですか? この剣は 52 00:04:38,645 --> 00:04:41,148 いや お… お前が突然! 53 00:04:41,148 --> 00:04:43,150 驚かせるな! 54 00:04:43,150 --> 00:04:46,987 そこは 本当の緊急事態にしか使わない 隠し扉だろうが! 55 00:04:46,987 --> 00:04:50,323 はあ… まったく 56 00:04:50,323 --> 00:04:54,327 うがっ! (ケイオス)閣下の頭が緊急事態ですよ! 57 00:04:54,327 --> 00:04:59,332 何で既に メルフィエラ様を シエルの間に案内しているのです 58 00:04:59,332 --> 00:05:04,938 わざわざ加速を使って戻り 大扉の前で待機していたんですけどね! 59 00:05:04,938 --> 00:05:07,007 す… すまない 60 00:05:07,007 --> 00:05:11,444 先に メルフィエラの支度を 整えねばならんと思ってな 61 00:05:11,444 --> 00:05:13,446 当たり前です! 62 00:05:13,446 --> 00:05:17,784 そのために 私は 貴婦人付きの侍女を緊急に募集して 63 00:05:17,784 --> 00:05:20,453 準備も整えていたのですよ 64 00:05:20,453 --> 00:05:23,790 ウフッ ウッフ 65 00:05:23,790 --> 00:05:25,859 フフッ 66 00:05:25,859 --> 00:05:28,461 ね… 姉さん!? 67 00:05:28,461 --> 00:05:34,801 で? メルフィエラ様をシエルの間に 一人で放置しているわけではありませんよね? 68 00:05:34,801 --> 00:05:36,803 うう… 69 00:05:36,803 --> 00:05:39,873 (ケイオス) いざ戦闘となれば 頭が回るあなたですが➡ 70 00:05:39,873 --> 00:05:43,877 こういったことには 本当~に疎いという自覚を持ちなさい➡ 71 00:05:43,877 --> 00:05:47,047 浮かれ閣下! ぐう… 72 00:05:50,483 --> 00:05:53,320 メルフィエラを 一人で放置するものか 73 00:05:53,320 --> 00:05:55,822 ちゃんと ブランシュ隊をつけてある 74 00:05:55,822 --> 00:05:57,824 ブランシュ隊ですか 75 00:05:57,824 --> 00:06:00,994 あいつらは どのみちメルフィエラの護衛騎士だ 76 00:06:00,994 --> 00:06:04,998 早めに顔合わせをしておいて 悪いことはなかろう 77 00:06:04,998 --> 00:06:08,568 まあ 閣下にしては及第点ですね 78 00:06:09,769 --> 00:06:12,439 お呼びしておきながら 申し訳ありません➡ 79 00:06:12,439 --> 00:06:16,109 ラフォルグ夫人 ジョルダン夫人 セロー夫人 80 00:06:16,109 --> 00:06:20,780 メルフィエラ様は ブランシュ隊との顔合わせ中だそうです 81 00:06:20,780 --> 00:06:24,851 しばし お待ちになってから ドレスなど運んでいただけますか? 82 00:06:24,851 --> 00:06:29,456 あらあら ケイオス 母に謝る必要なんてありませんよ 83 00:06:29,456 --> 00:06:33,793 そうですよ 閣下は ほんの少~し浮かれておられるだけです 84 00:06:33,793 --> 00:06:37,297 でも 閣下が これほど大切になさるお嬢様ですから 85 00:06:37,297 --> 00:06:39,966 私達も早くお会いしたいわ 86 00:06:39,966 --> 00:06:43,637 ねっ? ミュラン う… うん 87 00:06:43,637 --> 00:06:47,307 それなら お茶でもしていましょう いい茶葉があるのよ 88 00:06:47,307 --> 00:06:49,643 じゃあ うちのパンも召し上がってください 89 00:06:49,643 --> 00:06:53,413 あら いいわね 私 お紅茶には目が… 90 00:06:56,316 --> 00:07:00,921 お前な 普通 実の母を侍女につけるか? 91 00:07:00,921 --> 00:07:04,758 最も信頼のおける人ですからね 92 00:07:04,758 --> 00:07:08,428 子供の頃のあなたを 世話していた実績もありますし 93 00:07:08,428 --> 00:07:11,765 メルフィエラ様を お守りするには最適です 94 00:07:11,765 --> 00:07:14,834 そ… それはそうかもしれないが 95 00:07:14,834 --> 00:07:18,605 あ… あの~ ケイオス補佐 96 00:07:18,605 --> 00:07:21,608 なぜ うちの姉までいるんですかね? 97 00:07:21,608 --> 00:07:24,277 姉は ただのパン屋ですよ? 98 00:07:24,277 --> 00:07:29,282 セロー夫人は 弟が騎士になり 実家を継ぐ者がいなかったので 99 00:07:29,282 --> 00:07:32,952 婿を取って 店を継いだ立派な女性です 100 00:07:32,952 --> 00:07:35,955 フッ 肝っ玉姉貴だな 101 00:07:35,955 --> 00:07:40,293 いや はい 恐れ入ります 102 00:07:40,293 --> 00:07:44,130 ジョルダン夫人も ガルブレイスの騎士の奥方です 103 00:07:44,130 --> 00:07:48,902 まあ 間に合わせですから 後日 侍女は改めて選抜します 104 00:07:50,637 --> 00:07:54,474 <ケイオスの人選に 文句があるわけではないが> 105 00:07:54,474 --> 00:07:58,945 <相変わらず 用意周到すぎて恐ろしくもあるな> 106 00:08:00,146 --> 00:08:02,115 さて 107 00:08:06,152 --> 00:08:08,755 先ほどの続きを 108 00:08:08,755 --> 00:08:12,625 あの魔法について 洗いざらい話していただきましょう 109 00:08:14,094 --> 00:08:19,099 常々 あなたは 底なしの魔力をお持ちだと思っていましたが 110 00:08:19,099 --> 00:08:21,101 何ですか!? あれは 111 00:08:21,101 --> 00:08:25,171 エルゼニエ大森林が好きすぎて 森の一部にでも成り果てましたか? 112 00:08:25,171 --> 00:08:29,943 狂血公爵改め 歩く火山とか 魔力製造機とでも呼びますか? 113 00:08:29,943 --> 00:08:33,013 うっ ぐっ… ううう… 114 00:08:33,013 --> 00:08:38,952 はあ… お前の他に 気づいている者がいると思うか? 115 00:08:38,952 --> 00:08:42,622 さあ ミュラン あなたはどうです? 116 00:08:42,622 --> 00:08:45,125 えっ? あっ あの… 117 00:08:45,125 --> 00:08:48,461 お二人の会話の意味が よく分かりません 118 00:08:48,461 --> 00:08:50,630 ですが あのとき… 119 00:08:51,965 --> 00:08:54,134 《(爆発音)》 120 00:08:55,301 --> 00:08:58,972 ベルゲニオンの群れを 木っ端みじんにした魔法 121 00:08:58,972 --> 00:09:02,475 あれは メルフィエラ様が構築されたのですよ 122 00:09:02,475 --> 00:09:05,545 うん? メルフィエラ様が!? 123 00:09:05,545 --> 00:09:09,315 あのえげつな… あっ ああ えっと… 124 00:09:09,315 --> 00:09:12,318 あのものすごい爆発を!? 125 00:09:12,318 --> 00:09:16,656 メルフィエラは ただ 俺を助けるために必死だっただけだ 126 00:09:16,656 --> 00:09:21,327 (ミュラン・ケイオス)うん? それにあれは ザナスの魔力を使ったのだ 127 00:09:21,327 --> 00:09:24,497 朝食にいただいた あのザナスの? 128 00:09:25,398 --> 00:09:29,402 ああ 曇水晶にためた魔力の塊に 129 00:09:29,402 --> 00:09:34,007 メルフィエラが 思いつく限りの魔法陣を描いて手渡してきた 130 00:09:34,007 --> 00:09:37,677 俺は それを発動させたに過ぎない 131 00:09:37,677 --> 00:09:40,680 いやいや いやいや そんなこと! 132 00:09:40,680 --> 00:09:43,349 メルフィエラ様は天才ですかね? 133 00:09:43,349 --> 00:09:46,352 そうだ 天才だ あ? 134 00:09:46,352 --> 00:09:49,856 <ミュランが戸惑うのも無理はない> 135 00:09:49,856 --> 00:09:52,525 <そもそも 現代における魔法は> 136 00:09:52,525 --> 00:09:57,597 <呪文の詠唱を簡略化させ より合理化したものが主流> 137 00:09:57,597 --> 00:10:03,470 <一方 古代魔法は 神代の昔 精霊が人に与えた叡智> 138 00:10:03,470 --> 00:10:05,472 <そう伝えられるのみで> 139 00:10:05,472 --> 00:10:09,976 <今や 研究する者もほとんどいない 廃れた魔法> 140 00:10:09,976 --> 00:10:14,481 <ほぼ独学で あれほどの魔法陣を描くとは> 141 00:10:14,481 --> 00:10:17,750 <ミュランの言うとおり 天才に違いない> 142 00:10:18,985 --> 00:10:23,323 ケイオス メルフィエラの研究資料は きちんと保管したな? 143 00:10:23,323 --> 00:10:25,325 はい 厳重に 144 00:10:25,325 --> 00:10:31,664 ロワイヤムードラーの魔力がたまった曇水晶は 特に念入りに封印を施しました 145 00:10:31,664 --> 00:10:36,336 今はそれでいい 平和的な使い道は山ほどある 146 00:10:36,336 --> 00:10:41,341 環境が整うまで 今聞いたことは他言無用だぞ ミュラン 147 00:10:41,341 --> 00:10:43,343 は… はい! 148 00:10:43,343 --> 00:10:46,179 し… しかし なぜ俺に? 149 00:10:46,179 --> 00:10:48,181 そのことだが 150 00:10:48,181 --> 00:10:52,685 お前には ブランシュ隊と一緒に メルフィエラの護衛についてほしいのだ 151 00:10:52,685 --> 00:10:54,687 あ… 152 00:10:54,687 --> 00:10:57,757 騎竜部隊長としての任務は そのままだが 153 00:10:57,757 --> 00:11:00,193 必要に応じて兼務してくれ 154 00:11:00,193 --> 00:11:03,963 えっ ミッドレーグにいれば安全では? 155 00:11:03,963 --> 00:11:06,799 ここは 少し人目が多すぎる 156 00:11:06,799 --> 00:11:10,870 研究室として 俺が使っていた隔離部屋を用意したが 157 00:11:10,870 --> 00:11:13,540 万が一のことがあってはならない 158 00:11:14,874 --> 00:11:18,811 俺は メルフィエラの研究を止めることはしない 159 00:11:18,811 --> 00:11:23,483 彼女の研究によって 魔物を安全に食せるようになれば 160 00:11:23,483 --> 00:11:26,819 ガルブレイスも いい方向に変わるだろう 161 00:11:26,819 --> 00:11:29,322 頼んだぞ ミュラン 162 00:11:29,322 --> 00:11:31,491 お任せください! 163 00:11:35,662 --> 00:11:38,932 <このことは メルフィとも詰めておく必要があるな> 164 00:11:39,999 --> 00:11:43,002 <彼女は善良な人間だ> 165 00:11:43,002 --> 00:11:46,506 <自分の研究を 悪用しようとする輩がいることを> 166 00:11:46,506 --> 00:11:48,775 <理解していない可能性がある> 167 00:11:51,177 --> 00:11:55,148 <大丈夫だ 俺が必ず守ってみせる> 168 00:11:59,185 --> 00:12:01,120 お話がございます 169 00:12:01,120 --> 00:12:04,691 あっ ケイ… オス? 170 00:12:09,829 --> 00:12:13,900 (ケイオス)私を差し置いて なっ 一体 何を… 171 00:12:13,900 --> 00:12:16,502 食べたのですよね? 172 00:12:16,502 --> 00:12:18,972 目が笑ってないぞ この男! 173 00:12:20,340 --> 00:12:22,675 うわっ くっ どういうことでしょう? 174 00:12:22,675 --> 00:12:25,678 だ… だから 何のことだ!? 175 00:12:25,678 --> 00:12:29,682 メルフィエラ様が調理された おいしいザナスを… 176 00:12:29,682 --> 00:12:32,685 うっ… そこのミュランも 177 00:12:32,685 --> 00:12:34,687 は… はい! 178 00:12:34,687 --> 00:12:38,524 そうですか 今が旬のザナスを 179 00:12:38,524 --> 00:12:41,027 私のいない朝食で! 180 00:12:41,027 --> 00:12:43,363 ひい~! 181 00:12:43,363 --> 00:12:45,698 (ケイオス)閣下 お覚悟! (ノックして)失礼します 閣下 182 00:12:45,698 --> 00:12:47,700 やめろ 落ち着け! (ケイオス)斬りつけはいたしません 183 00:12:47,700 --> 00:12:53,206 あっ ケイオス補佐 ミュラン隊長も ここにいらっしゃったのですか 実は… 184 00:12:53,206 --> 00:12:55,274 何? 185 00:12:55,274 --> 00:12:57,277 (メルフィエラ)そんな… 186 00:12:57,277 --> 00:13:03,216 残してきた部隊から ベルゲニオンの一部が 狂化しているとの報告が入ったのだ 187 00:13:03,216 --> 00:13:08,388 公爵様が討伐に出なければならないほどの 緊急事態なのですか? 188 00:13:08,388 --> 00:13:12,058 これが ガルブレイスの日常ですので 189 00:13:14,661 --> 00:13:17,730 お前のお披露目を行う予定だったのに 190 00:13:17,730 --> 00:13:21,000 来て早々 本当にすまない 191 00:13:21,000 --> 00:13:23,670 い… いいえ 192 00:13:23,670 --> 00:13:28,007 あの 私にも何か できることはありませんか? 193 00:13:28,007 --> 00:13:30,343 フッ 194 00:13:30,343 --> 00:13:33,179 本当は一緒にいてやりたいが 195 00:13:33,179 --> 00:13:37,684 狂化した魔鳥どもが 町や村を襲う可能性があるからな 196 00:13:37,684 --> 00:13:39,952 ここで待っていてくれ 197 00:13:42,355 --> 00:13:45,692 さっさと片づけてくる 心配はいらない 198 00:13:45,692 --> 00:13:47,960 はい 公爵様 199 00:13:49,028 --> 00:13:51,497 違うだろ メルフィ 200 00:13:52,532 --> 00:13:54,534 あ… 201 00:13:54,534 --> 00:13:56,803 俺のことは何と呼ぶのだ? 202 00:13:59,539 --> 00:14:01,708 もう! ア… アリスティード様は 203 00:14:01,708 --> 00:14:05,311 何でそう 私を困らせるのがお好きなのですか! 204 00:14:05,311 --> 00:14:08,381 は… 早く討伐して お戻りくださいませ! 205 00:14:08,381 --> 00:14:10,650 フッハハハッ 206 00:14:10,650 --> 00:14:13,486 困らせているつもりはないのだがな 207 00:14:13,486 --> 00:14:16,489 ふ… 不意打ちはダメです! 208 00:14:16,489 --> 00:14:20,993 メルフィ 公爵夫人の務めを覚えているか? 209 00:14:20,993 --> 00:14:25,832 公爵様を ねぎらい 癒やすことです 210 00:14:25,832 --> 00:14:28,167 そう むくれるな 211 00:14:28,167 --> 00:14:31,838 お前のそういうかわいいところに 俺は癒やされているのだ 212 00:14:31,838 --> 00:14:34,006 少しくらいは許せ 213 00:14:36,175 --> 00:14:39,245 それ 本当ですか? 214 00:14:40,513 --> 00:14:43,349 本当だとも 215 00:14:43,349 --> 00:14:46,352 帰ったら うまい飯で俺をねぎらってくれ 216 00:14:46,352 --> 00:14:48,354 そうだなあ 217 00:14:48,354 --> 00:14:50,857 ロワイヤムードラーの残りで 煮込みを食いたい 218 00:14:50,857 --> 00:14:52,859 はあ… はあ… 219 00:14:52,859 --> 00:14:54,861 私は… 220 00:14:54,861 --> 00:14:57,930 普通の料理でも いいと思いますけど 221 00:14:57,930 --> 00:15:02,468 そうか? 俺は うまければベルゲニオンでもいいぞ 222 00:15:02,468 --> 00:15:05,972 食材を狩りに行くと思えば 俄然やる気が出る 223 00:15:05,972 --> 00:15:09,308 あ… <公爵様は今> 224 00:15:09,308 --> 00:15:13,980 <ご自身が魔物を食べたいということを 強調してくださっている> 225 00:15:13,980 --> 00:15:18,985 <ブランシュ隊や他の騎士の前で あえて魔物食を肯定すれば> 226 00:15:18,985 --> 00:15:22,054 <彼らも 私の研究を受け入れやすくなる> 227 00:15:22,054 --> 00:15:24,524 <そう お考えになって…> 228 00:15:27,660 --> 00:15:30,730 何か興味のある魔物はいないのか? 229 00:15:30,730 --> 00:15:33,099 ついでに取ってきてやるぞ 230 00:15:34,500 --> 00:15:38,571 <で… でも 大物は さすがに図々しいわよね> 231 00:15:38,571 --> 00:15:43,176 <だって 今から 狂化したベルゲニオンの討伐に行くのだし> 232 00:15:43,176 --> 00:15:47,513 <だけど… でも お言葉に甘えて> 233 00:15:47,513 --> 00:15:49,849 で… では あの 234 00:15:49,849 --> 00:15:52,351 スクリムウーウッドの果実を 235 00:15:52,351 --> 00:15:54,420 あ… (ケイオス・ミュラン)ええっ!? 236 00:15:54,420 --> 00:15:56,689 (ナタリー・ブランシュ)あ… (リリアン)やった! 237 00:15:56,689 --> 00:16:01,127 確か 以前お食べになって 後悔した魔物の一つだと 238 00:16:01,127 --> 00:16:04,797 いや あれは えっと… 239 00:16:04,797 --> 00:16:06,866 とても臭かったのでしたね 240 00:16:06,866 --> 00:16:11,637 でも ミュランさんは ネクタールよりも おいしかったと思ったようですし 241 00:16:11,637 --> 00:16:13,639 ですよね? えっ!? 242 00:16:13,639 --> 00:16:15,641 (せきばらい) 243 00:16:15,641 --> 00:16:18,477 メルフィエラ様 それをどこで… 244 00:16:18,477 --> 00:16:21,147 乙女の秘密です 245 00:16:21,147 --> 00:16:25,651 ミュランさん 確かに スクリムウーウッドの果実だったのですか? 246 00:16:25,651 --> 00:16:30,723 はい 熟しすぎたのか 真っ黒になっていましたけど 247 00:16:30,723 --> 00:16:35,328 とても香り高く 甘く とろけるような幸せが 248 00:16:35,328 --> 00:16:38,197 口の中に広がりましたね 249 00:16:39,832 --> 00:16:43,336 (ミュラン) つい食べすぎて 浄化水も効かず➡ 250 00:16:43,336 --> 00:16:47,173 あとで悲惨な目に遭いましたが 251 00:16:47,173 --> 00:16:53,012 <同じ果実なのに どうして 食べた人によって違う感想になるのか> 252 00:16:53,012 --> 00:16:55,481 <やっぱり 気になるところだわ> 253 00:16:57,016 --> 00:17:00,086 あの 本当に ついででかまいませんから 254 00:17:00,086 --> 00:17:04,790 一番は 公爵様達が 無事に戻ってこられることですので 255 00:17:04,790 --> 00:17:07,860 フフッ 分かった 256 00:17:07,860 --> 00:17:10,329 見つけたら 持ち帰ってこよう 257 00:17:11,464 --> 00:17:15,134 よし 日が暮れる前に砦に向かう 258 00:17:19,805 --> 00:17:23,676 これは 前払いとしてもらうぞ うぎゅ 259 00:17:24,810 --> 00:17:29,148 お前の研究資料は 昔 俺が使っていた部屋に運んである 260 00:17:29,148 --> 00:17:32,985 あ… ブランシュ あとで案内してやれ 261 00:17:32,985 --> 00:17:34,954 (ブランシュ)はっ! 262 00:17:40,826 --> 00:17:42,828 <公爵様…> 263 00:17:42,828 --> 00:17:46,499 <アリスティード様 どうかご無事で> 264 00:17:51,337 --> 00:17:55,007 (ブランシュ) おはようございます メルフィエラ様 265 00:17:55,007 --> 00:17:57,677 眠れなかったようですね 266 00:17:57,677 --> 00:18:01,747 昨日 あれだけしつこく 私達を襲った魔鳥です 267 00:18:01,747 --> 00:18:05,751 しかも それが 狂化した群れだなんて 268 00:18:05,751 --> 00:18:11,023 <また曇水晶で爆発させたらどうかと 思わないこともないけれど> 269 00:18:11,023 --> 00:18:16,362 <残っているのは ロワイヤムードラーの魔力を 閉じ込めたものだけ> 270 00:18:16,362 --> 00:18:19,365 <あれは魔力が濃く 量も多い> 271 00:18:19,365 --> 00:18:23,869 <爆発させると 公爵様達まで巻き込まれるかもしれない> 272 00:18:23,869 --> 00:18:28,207 <ああっ 待つだけって 何て もどかしいの!> 273 00:18:28,207 --> 00:18:32,178 大丈夫です すぐに戻ってこられますよ 274 00:18:33,546 --> 00:18:36,616 さあ まずは朝食を 275 00:18:36,616 --> 00:18:41,187 姫様が 元気な笑顔で 閣下を迎えて差し上げなければ 276 00:18:42,621 --> 00:18:44,590 はい 277 00:18:46,058 --> 00:18:50,329 こちらが昨日 閣下から案内を申しつけられました 278 00:18:51,564 --> 00:18:55,334 姫様が これから使われる研究部屋です 279 00:19:02,575 --> 00:19:06,746 <すごい 私の資料だけじゃない> 280 00:19:06,746 --> 00:19:11,017 <面白そうな魔法書や 文献も置いてある> 281 00:19:11,017 --> 00:19:13,686 <なのに どうしてかしら> 282 00:19:13,686 --> 00:19:17,456 <今は 少しも興味が湧かないわ> 283 00:19:19,759 --> 00:19:25,131 <結局 その日 公爵様は お戻りにならなかった> 284 00:19:43,783 --> 00:19:47,219 はあ… ⚟閣下がお戻りになられたぞ! 285 00:19:47,219 --> 00:19:49,221 あ… 286 00:19:49,221 --> 00:19:51,490 公爵様! 287 00:19:54,560 --> 00:19:57,630 はあ はあ… 288 00:19:57,630 --> 00:19:59,598 ハハッ 289 00:20:04,503 --> 00:20:06,472 ご無事で 290 00:20:07,506 --> 00:20:11,343 すまん 遅くなった 291 00:20:11,343 --> 00:20:13,312 そんなことは… 292 00:20:14,346 --> 00:20:16,415 土産を持ってきた 293 00:20:16,415 --> 00:20:20,686 森で少々 面白いものを見つけてな 294 00:20:20,686 --> 00:20:23,189 スクリムウーウッドの果実もあるぞ 295 00:20:23,189 --> 00:20:25,858 本当ですか!? ああ 296 00:20:25,858 --> 00:20:28,360 あとで部屋に運ばせる 297 00:20:28,360 --> 00:20:31,430 だが その前に 298 00:20:31,430 --> 00:20:33,432 少し 寝る 299 00:20:33,432 --> 00:20:35,401 公爵様? 300 00:20:37,703 --> 00:20:39,772 公爵様? 301 00:20:39,772 --> 00:20:42,441 (寝息) 302 00:20:46,545 --> 00:20:48,614 というわけで 303 00:20:48,614 --> 00:20:54,220 これが 公爵様がお土産にくださった 噂のスクリムウーウッド 304 00:20:54,220 --> 00:20:58,724 <公爵様がお食べになったのは きっと こちらの方ね> 305 00:20:58,724 --> 00:21:02,661 <確かに 図鑑にも スクリムウーウッドの果実は赤く> 306 00:21:02,661 --> 00:21:07,666 <ものすごく臭くて その味は渋いとあったわ> 307 00:21:07,666 --> 00:21:11,504 とりあえず こっちの赤い方は 外に出しておきましょうか 308 00:21:11,504 --> 00:21:13,672 うん うん うん 309 00:21:22,848 --> 00:21:24,917 わあ… 310 00:21:24,917 --> 00:21:30,089 姫様 この光を放つ液体が魔力なのですか? 311 00:21:31,924 --> 00:21:36,195 <今回の獲物は 魔力の抽出が難しい> 312 00:21:36,195 --> 00:21:39,198 <返事をする余裕もないわ> 313 00:21:39,198 --> 00:21:43,536 <魔樹は完全に枯れる もしくは燃やして灰にしなければ> 314 00:21:43,536 --> 00:21:45,871 <明確な死は訪れない> 315 00:21:45,871 --> 00:21:49,708 <けれど 枯れてしまえば果実は食べられない> 316 00:21:49,708 --> 00:21:53,679 <生きた状態で 魔力を吸い出すのは至難の業> 317 00:21:59,552 --> 00:22:01,520 おお~! (拍手) 318 00:22:04,323 --> 00:22:09,662 (ナタリー)それにしても 魔力が抜けると こんなにいい香りになるとはね 319 00:22:09,662 --> 00:22:12,731 隊長達が食べたときは 違ったんですか? 320 00:22:12,731 --> 00:22:14,733 すごく臭かったよ 321 00:22:14,733 --> 00:22:18,504 臭いなんて言葉では足りないほど 激臭だった 322 00:22:18,504 --> 00:22:22,341 それに こんなに真っ黒なやつじゃなかったな 323 00:22:22,341 --> 00:22:25,411 外に出したものと同じ感じでしたね 324 00:22:25,411 --> 00:22:28,347 見た目にだまされたというか… 325 00:22:28,347 --> 00:22:30,349 へえ~ 326 00:22:30,349 --> 00:22:32,685 <見た目は真っ黒> 327 00:22:32,685 --> 00:22:35,187 <とてもおいしそうには見えない> 328 00:22:35,187 --> 00:22:37,256 <でも…> 329 00:22:39,191 --> 00:22:42,528 <かぶりつきたくなるほど ニオイが…> 330 00:22:42,528 --> 00:22:44,496 <(一同)甘い!> 331 00:22:45,864 --> 00:23:03,249 ♬~