1 00:00:03,170 --> 00:00:05,172 <(メルフィエラ)何て甘いニオイ!> 2 00:00:05,172 --> 00:00:08,242 <これが スクリムウーウッドの果実!> 3 00:00:08,242 --> 00:00:11,178 (リリアン) 姫様 もう終わりですか? 4 00:00:11,178 --> 00:00:15,249 はい 果実に含まれる分は吸い出しました 5 00:00:15,249 --> 00:00:20,020 ですが 果実は その魔力の大半を種に宿しているのです 6 00:00:20,020 --> 00:00:21,989 えっ? 7 00:00:23,023 --> 00:00:26,093 なので 種に残った魔力が染み出す前に 8 00:00:26,093 --> 00:00:29,529 実の部分を 切り出さなくてはいけません 9 00:00:29,529 --> 00:00:34,601 では この魔力測定器で 果肉の魔力を測ってみましょう 10 00:00:34,601 --> 00:00:36,570 (3人)おお~ 11 00:00:43,877 --> 00:00:47,214 姫様 私がやります! 12 00:00:47,214 --> 00:00:50,217 はい お願いします 13 00:00:50,217 --> 00:00:52,185 ♬~ 14 00:02:28,849 --> 00:02:31,518 よしっ! 15 00:02:31,518 --> 00:02:33,587 う~ん あっ… 16 00:02:33,587 --> 00:02:35,589 う~ん うわっ! 17 00:02:35,589 --> 00:02:39,026 (ブランシュ)リリアン そういうときは刃先ではなく 18 00:02:39,026 --> 00:02:41,361 刃元を使うといい 19 00:02:41,361 --> 00:02:44,031 貸してごらん➡ 20 00:02:44,031 --> 00:02:47,367 剣と調理用の刃物は用途が違う 21 00:02:47,367 --> 00:02:51,338 野営では 自分で調理しなければならないから 22 00:02:52,372 --> 00:02:56,443 遠征に出たければ きちんと料理も覚えておくように 23 00:02:56,443 --> 00:02:59,713 はい 隊長 ありがとうございます! 24 00:03:05,819 --> 00:03:08,822 姫様 これくらいでいいですか? 25 00:03:08,822 --> 00:03:12,826 ありがとうございます リリアンさん 十分です 26 00:03:12,826 --> 00:03:15,896 その… 上手にできましたか? 27 00:03:15,896 --> 00:03:19,332 ええ とっても! リリアンさんのおかげです 28 00:03:19,332 --> 00:03:21,301 エヘヘ 29 00:03:23,170 --> 00:03:27,507 <それにしても 何て分厚い皮> 30 00:03:27,507 --> 00:03:30,577 <これも 図鑑に書き加えておかないと> 31 00:03:30,577 --> 00:03:35,582 あの その器具で どうやって魔力を測るのですか? 32 00:03:35,582 --> 00:03:41,188 これは 刺したものの残留魔力量を 測定する魔法器具です 33 00:03:41,188 --> 00:03:44,858 この針の中には ごく小さな穴が開いていて 34 00:03:44,858 --> 00:03:48,862 測定器本体の魔法陣が 発動するようになっています 35 00:03:48,862 --> 00:03:50,931 (ナタリー)よくできてますね 36 00:03:50,931 --> 00:03:55,368 その仕組みは 姫様がお考えになられたのですか? 37 00:03:55,368 --> 00:03:58,038 ええ 私の目標は 38 00:03:58,038 --> 00:04:01,808 皆が安心して 魔物を食せるようにすることですから 39 00:04:01,808 --> 00:04:06,313 私だけが その方法を知っていても意味がないので 40 00:04:06,313 --> 00:04:09,983 ゆくゆくは 誰もが簡単に下処理ができるよう 41 00:04:09,983 --> 00:04:14,154 こうした器具を普及させることを 視野に入れているのです 42 00:04:16,823 --> 00:04:21,828 この方法なら 魔力量が可視化される分 安心ですよね 43 00:04:21,828 --> 00:04:25,999 あの 姫様 かなり光っているようですが… 44 00:04:28,668 --> 00:04:30,670 赤色… 45 00:04:30,670 --> 00:04:33,673 残留魔力が まだ かなりあるようですね 46 00:04:33,673 --> 00:04:37,644 ということは 種を取り出せばいいのですね 47 00:04:47,354 --> 00:04:49,856 <ニ… ニオイが…> 48 00:04:49,856 --> 00:04:54,528 <あ…> <(ナタリー・リリアン)甘~い!> 49 00:04:57,697 --> 00:05:01,134 私達が食べたときとは随分違うな 50 00:05:01,134 --> 00:05:05,639 はい これよりもっと黄緑っぽい色でしたよね 51 00:05:05,639 --> 00:05:08,475 ニオイもこう 独特で 52 00:05:08,475 --> 00:05:12,145 他に 何か気になることはありましたか? 53 00:05:12,145 --> 00:05:17,484 毒やマヒ 幻覚などの作用はなかったので 我慢して食べたんです 54 00:05:17,484 --> 00:05:20,987 ある程度であれば 浄化水で何とかなりますので 55 00:05:20,987 --> 00:05:23,323 でも あまりの臭みに 56 00:05:23,323 --> 00:05:26,827 正直 味なんて覚えてません 57 00:05:26,827 --> 00:05:29,196 ということは… 58 00:05:31,164 --> 00:05:35,936 やはり 赤い方は まだ熟していないということなのでしょう 59 00:05:41,675 --> 00:05:44,511 よし 反応がありません 60 00:05:44,511 --> 00:05:48,181 これで 食べてもおなかを壊すことはなくなりました 61 00:05:48,181 --> 00:05:50,684 おお~! 62 00:05:50,684 --> 00:05:53,253 では 毒味をしましょう 63 00:05:54,521 --> 00:05:57,858 私が先に食べてみますので 64 00:05:57,858 --> 00:05:59,926 皆さんは あとから… 65 00:05:59,926 --> 00:06:02,629 な… なりません! 毒味は私が! 66 00:06:02,629 --> 00:06:06,700 もし 姫様がお倒れになったら 閣下に顔向けができません! 67 00:06:06,700 --> 00:06:08,702 隊長 ズルい! 68 00:06:08,702 --> 00:06:11,705 私が食べてみたいと言ったんだから 私が毒味します! 69 00:06:11,705 --> 00:06:16,643 ダメだ リリアン お前は騎士とはいえ まだ成人していない 70 00:06:16,643 --> 00:06:18,645 ここは最年長である私が! 71 00:06:18,645 --> 00:06:22,482 隊長には お子さんがいるじゃないですか! ここは 私が 72 00:06:22,482 --> 00:06:24,551 あっ! 73 00:06:24,551 --> 00:06:27,320 んんんんっ… 74 00:06:27,320 --> 00:06:31,157 何これ あんま~い! 75 00:06:31,157 --> 00:06:33,226 あっ! 76 00:06:35,161 --> 00:06:38,732 それでは 私達もいただいてみましょう 77 00:06:41,835 --> 00:06:44,337 <果肉は すごいやわらかい> 78 00:06:44,337 --> 00:06:46,673 <少し粘り気もあるのね> 79 00:06:46,673 --> 00:06:49,342 <色はキレイなだいだい色> 80 00:06:49,342 --> 00:06:52,212 <ほんのり透明がかって みずみずしい> 81 00:06:54,014 --> 00:06:56,349 んっ! 82 00:06:56,349 --> 00:07:01,021 <何て芳醇な 幸せの味だわ!> 83 00:07:01,955 --> 00:07:07,027 <ミュランさんが 高級果実のネクタールより おいしいと言った意味が分かったわ> 84 00:07:07,027 --> 00:07:09,296 <ネクタールは生で食べると> 85 00:07:09,296 --> 00:07:13,633 <甘さの中にも 果実独特のえぐみがある けれど…> 86 00:07:13,633 --> 00:07:17,971 <スクリムウーウッドの果実には そのえぐみが全くない!> 87 00:07:17,971 --> 00:07:21,641 <純粋に甘くて 飲み込んだら また食べたくなる> 88 00:07:21,641 --> 00:07:23,977 <そんな味!> 89 00:07:23,977 --> 00:07:26,479 ん~ま~ 90 00:07:26,479 --> 00:07:29,149 だ… 大丈夫なのか? 91 00:07:29,149 --> 00:07:31,818 と~っても甘いんですよ これ 92 00:07:31,818 --> 00:07:34,487 隊長も副隊長も ぜひ! 93 00:07:34,487 --> 00:07:38,258 わ… 分かった 食べてみよう 94 00:07:41,561 --> 00:07:44,331 はっ! はっ! 95 00:07:46,566 --> 00:07:48,568 (リリアン) あ~ おいしかった! 96 00:07:48,568 --> 00:07:51,838 姫様 本当にありがとうございました 97 00:07:51,838 --> 00:07:53,840 どういたしまして 98 00:07:53,840 --> 00:07:56,910 でも これは リリアンさんのおかげですよ 99 00:07:56,910 --> 00:07:58,912 えっ? 100 00:07:58,912 --> 00:08:03,850 私も こんなにおいしい 魔樹の果実を食べたのは初めてです 101 00:08:03,850 --> 00:08:07,287 リリアンさんが ミュランさんのうわごとを覚えていなければ 102 00:08:07,287 --> 00:08:09,789 食べずじまいだったかもしれません 103 00:08:09,789 --> 00:08:12,792 だから ありがとうございます 104 00:08:12,792 --> 00:08:15,128 エヘヘ… 105 00:08:15,128 --> 00:08:18,798 さあ あとは 公爵様にお出ししなくちゃ! 106 00:08:18,798 --> 00:08:20,800 喜んでくださいますかね? 107 00:08:20,800 --> 00:08:24,804 こんなにおいしいのですから きっと喜んでくださると思います 108 00:08:24,804 --> 00:08:27,640 エヘヘ 姫様 嬉しそう 109 00:08:27,640 --> 00:08:29,709 はい 嬉しいです 110 00:08:29,709 --> 00:08:33,880 公爵様にも この幸せの味をお届けしたいですから 111 00:08:34,981 --> 00:08:40,153 <この果実に関しては 公爵様も苦い思いをされている> 112 00:08:41,054 --> 00:08:44,624 <その嫌な記憶を 塗り替えて差し上げたい> 113 00:08:47,060 --> 00:08:49,062 よしっ! 114 00:08:49,062 --> 00:08:51,064 姫様 それは? 115 00:08:51,064 --> 00:08:54,834 こうして 切り口を 空気にさらさないようにしておくことで 116 00:08:54,834 --> 00:08:59,672 新鮮な状態で保存することができます おお~ 117 00:08:59,672 --> 00:09:02,509 さらに 先ほど魔力を抽出した 118 00:09:02,509 --> 00:09:06,513 曇水晶を乗せると 実を冷やすこともできるのです 119 00:09:06,513 --> 00:09:08,848 なるほど すごい! 120 00:09:08,848 --> 00:09:11,351 (ブランシュ)姫様… うん? 121 00:09:11,351 --> 00:09:15,688 大変申し訳ありませんでした! えっ? 122 00:09:15,688 --> 00:09:20,360 私は正直 姫様のことを信用しておりませんでした 123 00:09:20,360 --> 00:09:25,698 忠誠を捧げるべき主人に対し 先入観で大変失礼な態度を… 124 00:09:25,698 --> 00:09:30,537 私も 姫様が ここまで本気だとは思っておらず 125 00:09:30,537 --> 00:09:32,872 (ナタリー・ブランシュ) 申し訳ありません! 126 00:09:32,872 --> 00:09:36,209 お二人とも 謝罪の必要はありません 127 00:09:36,209 --> 00:09:40,980 私のことを ほとんど知らないのですから そう思うのも当たり前です 128 00:09:42,048 --> 00:09:46,719 し… しかし… まだ 分かりませんよ 129 00:09:46,719 --> 00:09:48,788 実は… 130 00:09:48,788 --> 00:09:52,225 悪いことを 考えているかもしれませんし 131 00:09:52,225 --> 00:09:56,296 うん? 悪いこと とは? 132 00:09:56,296 --> 00:10:00,233 《やあ~!》 ま… 窓を全開にして回るとか! 133 00:10:00,233 --> 00:10:03,169 子供のいたずら ですかね? 134 00:10:03,169 --> 00:10:06,673 ド… ドラゴンのフンを庭にばらまくとか! 135 00:10:06,673 --> 00:10:09,342 《え~い!》 136 00:10:09,342 --> 00:10:11,411 肥料になるのでは? 137 00:10:11,411 --> 00:10:13,413 えっと えっと… 138 00:10:13,413 --> 00:10:16,182 あっ! おいしい魔物を独り占めする! 139 00:10:16,182 --> 00:10:19,686 姫様 それはひどいです! ププッ… 140 00:10:19,686 --> 00:10:23,356 勝手に ドラゴンを食べてしまうかもしれませんし 141 00:10:23,356 --> 00:10:28,428 あっ こ… これからすぐに 公爵様のことを嫌いになって 142 00:10:28,428 --> 00:10:31,030 マーシャルレイドに帰ります! 143 00:10:31,030 --> 00:10:33,032 あ… 144 00:10:33,032 --> 00:10:35,869 (アリスティード)そう… なのか? 145 00:10:35,869 --> 00:10:38,204 あっ! 146 00:10:38,204 --> 00:10:41,708 メルフィは これから俺を嫌いになって 147 00:10:41,708 --> 00:10:44,544 マーシャルレイドに帰ると 148 00:10:44,544 --> 00:10:47,514 <こ… ここ… 公爵様!?> 149 00:10:52,018 --> 00:10:55,088 メルフィは これから俺を嫌いになって 150 00:10:55,088 --> 00:10:57,690 マーシャルレイドに帰ると 151 00:10:57,690 --> 00:11:02,629 <こ… ここ… 公爵様 なぜ 背後にいらっしゃるの!?> 152 00:11:02,629 --> 00:11:05,698 それは 悲しくて寂しいことだな 153 00:11:05,698 --> 00:11:10,303 俺は 何か嫌われることをしてしまったのか 154 00:11:10,303 --> 00:11:14,641 あっ ここ… これは その たとえ話で 155 00:11:14,641 --> 00:11:16,643 えっと だから その… 156 00:11:16,643 --> 00:11:19,979 公爵様を嫌いになったりしてません! 157 00:11:19,979 --> 00:11:23,816 いいのだ 嫌われることには慣れている 158 00:11:23,816 --> 00:11:26,653 そんな 違います 159 00:11:26,653 --> 00:11:32,158 アリスティード様 私 本当に違うんです 160 00:11:32,158 --> 00:11:35,828 <どうしよう 傷つけてしまった> 161 00:11:35,828 --> 00:11:39,832 閣下 姫様をけしかけたのは私なのです! 162 00:11:39,832 --> 00:11:44,504 姫様の考える悪いことを教えてほしいと 容易なことを… 163 00:11:44,504 --> 00:11:48,508 姫様は ご自身が閣下の隣に並び立つにふさわしいか 164 00:11:48,508 --> 00:11:50,577 見極めるようにおっしゃいました 165 00:11:50,577 --> 00:11:54,581 目が曇っていたのは 私達の方なのです 166 00:11:54,581 --> 00:11:59,018 <ナタリーさん そこまで暴露しなくても> 167 00:11:59,018 --> 00:12:04,023 姫様は 閣下にスクリムウーウッドを おいしく食べていただきたいだけなんです 168 00:12:04,023 --> 00:12:06,960 幸せの味をお届けしたいって 169 00:12:06,960 --> 00:12:09,629 リリアンさん その話は! 170 00:12:09,629 --> 00:12:13,132 <ううう… 確かにそうだけど> 171 00:12:13,132 --> 00:12:17,904 <人様の口から改めて言われると 恥ずかしさでどうにかなりそう> 172 00:12:19,138 --> 00:12:21,975 そうなのか? メルフィ 173 00:12:21,975 --> 00:12:24,577 そ… それは… 174 00:12:24,577 --> 00:12:30,083 言わなかったか? 俺のテールの間とここは内扉でつながっている 175 00:12:30,083 --> 00:12:34,587 ご… 誤解するなよ 普段は鍵をかけておく 176 00:12:34,587 --> 00:12:38,524 だが ちょうど こいつが起き出したものでな 177 00:12:38,524 --> 00:12:40,526 うん? 178 00:12:40,526 --> 00:12:42,528 土産があると言っただろ? 179 00:12:42,528 --> 00:12:46,199 それって スクリムウーウッドの果実じゃ… 180 00:12:46,199 --> 00:12:48,201 もう一つの方だ 181 00:12:48,201 --> 00:12:51,204 お前を驚かそうと思ってな 182 00:12:51,204 --> 00:12:54,040 これが ガルブレイスの守り神 183 00:12:54,040 --> 00:12:57,043 天狼の赤ん坊だ 184 00:12:57,043 --> 00:12:59,012 (天狼が鳴く) 185 00:13:04,117 --> 00:13:08,554 <か… かわいい~!> 186 00:13:08,554 --> 00:13:10,556 どうだ? 187 00:13:10,556 --> 00:13:14,227 <フワフワの天狼の子と 美丈夫の公爵様> 188 00:13:14,227 --> 00:13:17,196 <何というか ズルいわ!> 189 00:13:20,233 --> 00:13:22,735 この子は どうしたのですか? 190 00:13:22,735 --> 00:13:28,074 森で狂化したベルゲニオンに襲われていたのを 一時的に保護したのだ 191 00:13:28,074 --> 00:13:30,910 どうやら 親とはぐれたようでな 192 00:13:30,910 --> 00:13:33,880 今も騎士達に捜させてはいるが 193 00:13:34,914 --> 00:13:38,851 <公爵様は 一時的に保護と言われたので> 194 00:13:38,851 --> 00:13:42,188 <この子は いずれ大森林に放すのよね> 195 00:13:42,188 --> 00:13:45,692 <それまでに 親が見つかるといいのだけど> 196 00:13:45,692 --> 00:13:49,362 どうして 天狼が ガルブレイスの守り神に? 197 00:13:49,362 --> 00:13:51,364 初代公爵が 198 00:13:51,364 --> 00:13:56,202 1頭の天狼とともに この地を治めたという言い伝えがあってな 199 00:13:56,202 --> 00:14:01,174 以来 天狼は ガルブレイス公爵家の象徴になっているのだ 200 00:14:02,208 --> 00:14:04,877 この子は何を食べるのですか? 201 00:14:04,877 --> 00:14:08,715 とりあえず ヤギの乳と牛の肉をやってみたが 202 00:14:08,715 --> 00:14:11,217 肉は あまり食べなかった 203 00:14:11,217 --> 00:14:14,887 天狼の赤ん坊など 育てたことはないからな 204 00:14:14,887 --> 00:14:18,224 何が正解なのか分からん 205 00:14:18,224 --> 00:14:23,062 でしたら 魔物の肉をあげてみたら いかがでしょう? 206 00:14:23,062 --> 00:14:28,401 なるほど 野生で育ったのならば それも道理だな 207 00:14:28,401 --> 00:14:31,738 よし 騎竜のエサをやってみるか 208 00:14:31,738 --> 00:14:34,073 ブランシュ 用意を頼む 209 00:14:34,073 --> 00:14:38,077 了解いたしました 行くよ リリアン! 210 00:14:38,077 --> 00:14:42,648 ええ~ もう少し見ていたかったのに~ 211 00:14:48,688 --> 00:14:50,757 ふう… 212 00:14:50,757 --> 00:14:53,226 やっと落ち着けたな 213 00:14:56,763 --> 00:15:00,199 あ… あの 公爵様 214 00:15:00,199 --> 00:15:03,269 この子の方が 触り心地がいいですよ 215 00:15:03,269 --> 00:15:06,873 うん? でも 俺はこっちの方がいい 216 00:15:06,873 --> 00:15:10,209 お前の髪を触っていると癒やされる 217 00:15:10,209 --> 00:15:12,712 そう ですか 218 00:15:12,712 --> 00:15:15,548 <ガルブレイス公爵夫人の務めは> 219 00:15:15,548 --> 00:15:19,051 <公爵様を癒やし ねぎらうこと> 220 00:15:19,051 --> 00:15:23,322 <でも やっぱり は… 恥ずかしい…> 221 00:15:25,391 --> 00:15:28,895 公爵様 おなかがすいていらっしゃいませんか? 222 00:15:28,895 --> 00:15:31,063 おお… 223 00:15:34,400 --> 00:15:36,836 ほう これが 224 00:15:36,836 --> 00:15:40,173 スクリムウーウッドの果実には いい思い出がないが 225 00:15:40,173 --> 00:15:42,175 期待できるニオイだな 226 00:15:42,175 --> 00:15:45,645 フフッ きっと びっくりされますよ 227 00:15:49,682 --> 00:15:51,751 どうですか? 228 00:15:51,751 --> 00:15:55,521 うまい! 疲れた体に染みる味がする 229 00:15:55,521 --> 00:15:57,990 これなら いくらでも食えるぞ! 230 00:15:59,358 --> 00:16:02,028 (天狼が鳴く) 231 00:16:02,028 --> 00:16:04,864 ほら メルフィ あ~んだ 232 00:16:04,864 --> 00:16:07,366 あ~ん 233 00:16:07,366 --> 00:16:10,703 アハハッ 幸せな甘さです! 234 00:16:10,703 --> 00:16:12,972 ああ 235 00:16:15,541 --> 00:16:17,877 さあ できた 236 00:16:17,877 --> 00:16:19,846 (天狼が鳴く) 237 00:16:21,714 --> 00:16:25,284 か… (リリアン・メルフィエラ)かわいい~! 238 00:16:27,553 --> 00:16:31,057 この子は どのくらいで成獣になるのですか? 239 00:16:31,057 --> 00:16:33,392 1年後には独り立ちする 240 00:16:33,392 --> 00:16:36,896 成獣になるには それから4年はかかるな 241 00:16:36,896 --> 00:16:40,399 この紋章は 私達の誇りなんですよ 242 00:16:40,399 --> 00:16:45,071 姫様は 天狼の成獣をご覧になったことはありますか? 243 00:16:45,071 --> 00:16:48,574 いいえ 図鑑でしか知らないの 244 00:16:48,574 --> 00:16:52,912 きっと とても神々しい姿なのでしょうね 245 00:16:52,912 --> 00:16:55,581 (リリアン) はい それはもう! 246 00:16:55,581 --> 00:16:59,585 ほら 一気に食べると吐き戻してしまうよ 247 00:16:59,585 --> 00:17:03,856 ゆっくり そう ゆっくり食べなさい 248 00:17:05,658 --> 00:17:07,927 (天狼が鳴く) 249 00:17:07,927 --> 00:17:10,796 今度は全部食べましたね 250 00:17:12,932 --> 00:17:14,934 うん? 251 00:17:14,934 --> 00:17:16,936 (天狼が鳴く) 252 00:17:16,936 --> 00:17:20,606 あっ リリアン 捨ててもいいボロ布を持ってきて! 253 00:17:20,606 --> 00:17:23,943 (リリアン)ええっ!? (ブランシュ)粗相をしそうなんだ 早く! 254 00:17:23,943 --> 00:17:26,312 何だと! 255 00:17:28,614 --> 00:17:34,287 やれやれ このまま母親が見つからなければ 困ったことになるな 256 00:17:34,287 --> 00:17:37,056 いつまで 保護するおつもりですか? 257 00:17:37,056 --> 00:17:42,061 自分でエサを取れるようになれば 野生に返すつもりだったが 258 00:17:42,061 --> 00:17:46,899 こんなふうに世話を焼いていたら それも難しくなるだろう 259 00:17:46,899 --> 00:17:51,571 初代公爵様は 天狼を手なずけられたのでしょう? 260 00:17:51,571 --> 00:17:53,906 あくまで伝説だぞ 261 00:17:53,906 --> 00:17:58,978 <でも だとすれば 天狼の飼育も可能かもしれない> 262 00:17:58,978 --> 00:18:02,582 <私は あなたのような子を食べる専門だから> 263 00:18:02,582 --> 00:18:06,052 <育てる方法は 分からないのだけどね> 264 00:18:07,253 --> 00:18:09,255 (天狼が鳴く) 265 00:18:09,255 --> 00:18:12,258 お… おい どうした? (天狼が吠える) 266 00:18:12,258 --> 00:18:16,262 アハッ 懐かれちゃいましたね 隊長 267 00:18:16,262 --> 00:18:20,099 お前が幼年学校の頃に 騎士になりたいと 268 00:18:20,099 --> 00:18:24,603 ブランシュのあとをついて回っていたときも あんな感じだったぞ 269 00:18:24,603 --> 00:18:27,940 か… 閣下! 違うのか? 270 00:18:27,940 --> 00:18:32,011 あれは その ついて回っていたのではなく… 271 00:18:32,011 --> 00:18:34,013 ハハハ… 272 00:18:34,013 --> 00:18:37,883 <リリアンさんは いつから騎士を目指していたのかしら> 273 00:18:37,883 --> 00:18:43,389 <こんなにも若くして認められたのだから たくさん努力したに違いないわ> 274 00:18:43,389 --> 00:18:49,729 そうか お前が ルセーブル工房で剣を造って もう半年か 275 00:18:49,729 --> 00:18:54,066 ブランシュが許可を出せば 短期遠征くらい連れていってやろう 276 00:18:54,066 --> 00:18:56,068 本当ですか! 277 00:18:56,068 --> 00:18:59,138 あの ルセーブルというのは… 278 00:18:59,138 --> 00:19:03,142 公爵様の剣を造った 鍛冶師のいる工房ですか? 279 00:19:03,142 --> 00:19:06,746 ああ ルセーブルはブランシュの夫 280 00:19:06,746 --> 00:19:09,715 ガレオが鍛冶師頭の工房だ 281 00:19:11,417 --> 00:19:14,420 あ… 話していなかったのか? 282 00:19:14,420 --> 00:19:16,422 あ… はい 283 00:19:16,422 --> 00:19:19,759 姫様は大層 ご興味がおありのようでしたが➡ 284 00:19:19,759 --> 00:19:23,763 私の一存で紹介していいものかと 285 00:19:23,763 --> 00:19:26,265 それもそうだな 286 00:19:26,265 --> 00:19:30,102 で どうだ? お前から見たメルフィエラは 287 00:19:30,102 --> 00:19:33,172 ええ そうですね➡ 288 00:19:33,172 --> 00:19:37,543 姫様は 刃物をとても丁寧に扱われていますし➡ 289 00:19:37,543 --> 00:19:40,379 使いこなしてもおられます 290 00:19:40,379 --> 00:19:44,350 これならきっと ガレオも認めるのではないかと… 291 00:19:46,452 --> 00:19:51,390 とは思うのですが 我が夫ながら頑固者で 292 00:19:51,390 --> 00:19:53,392 <なるほど> 293 00:19:53,392 --> 00:19:58,397 <ガレオさんは自分が認めた者にしか その腕を振るわない人なのね> 294 00:19:58,397 --> 00:20:03,402 俺から話を通すにしても 本人に会わせろと言いそうだな 295 00:20:03,402 --> 00:20:06,072 恐らく 避けては通れないかと 296 00:20:06,072 --> 00:20:10,076 ならばいっそ 顔合わせのときに同席させるか 297 00:20:10,076 --> 00:20:12,845 ですが… 298 00:20:13,913 --> 00:20:16,582 <私の技量を認めてもらうには> 299 00:20:16,582 --> 00:20:20,086 <実際に 魔物をさばくところを見てもらうとか?> 300 00:20:20,086 --> 00:20:22,588 (ブランシュ)姫様 あっ はい 301 00:20:22,588 --> 00:20:26,659 夫・ガレオは 気難しい上 大変 口が悪く 302 00:20:26,659 --> 00:20:30,096 お会いした際 無礼を働くかもしれません 303 00:20:30,096 --> 00:20:32,431 いえ そんな… 304 00:20:32,431 --> 00:20:34,900 どうする? メルフィ 305 00:20:36,869 --> 00:20:39,238 もちろん お会いします! 306 00:20:43,876 --> 00:20:46,946 (ラフォルグ) 心配いりませんわ 姫様➡ 307 00:20:46,946 --> 00:20:50,216 こんなにお美しいのですもの 308 00:20:50,216 --> 00:20:52,885 (セロー)とてもよくお似合いです 309 00:20:52,885 --> 00:20:55,221 <いよいよ お披露目> 310 00:20:55,221 --> 00:21:01,293 <私が ガルブレイスの公爵夫人にふさわしいと 認めていただかなくては> 311 00:21:01,293 --> 00:21:05,764 大丈夫 いつもの姫様らしくしていらして 312 00:21:08,234 --> 00:21:10,236 <そうね> 313 00:21:10,236 --> 00:21:13,572 <私は悪名高い悪食令嬢> 314 00:21:13,572 --> 00:21:16,842 <今さら 何を言われたって怖くないわ> 315 00:21:18,244 --> 00:21:20,713 <いくわよ メルフィエラ!> 316 00:21:21,914 --> 00:21:39,298 ♬~