1 00:00:00,668 --> 00:00:03,671 (ミュラン)閣下 準備完了です! 2 00:00:03,671 --> 00:00:06,507 (アリスティード)メルフィエラは しっかりつかまって 体を固定するように 3 00:00:06,507 --> 00:00:09,009 (メルフィエラ)は… はい! 4 00:00:09,009 --> 00:00:11,512 距離 約400フォルン! 5 00:00:11,512 --> 00:00:14,014 準備はいいな? はい! 6 00:00:17,143 --> 00:00:19,145 あ… 7 00:00:19,145 --> 00:00:21,147 よし いくぞ! 8 00:00:22,314 --> 00:00:24,859 うっ くっ… 9 00:00:28,154 --> 00:00:30,156 はっ! 10 00:00:31,323 --> 00:00:34,160 <ぶ… ぶつかる~!> 11 00:00:36,328 --> 00:00:38,330 うっ… 12 00:00:38,330 --> 00:00:41,542 <このままじゃ 悲鳴を上げてしまいそう> 13 00:00:41,542 --> 00:00:44,336 <別のことを考えるのよ> 14 00:00:44,336 --> 00:00:46,714 <はっ そうだ!> 15 00:00:48,048 --> 00:00:51,343 <あのベルゲニオンという魔鳥は 肉食らしいけど> 16 00:00:51,343 --> 00:00:54,180 <おいしい出汁が出るのかしら?> 17 00:00:54,180 --> 00:00:56,182 <肉の硬さも気になるわ> 18 00:00:56,182 --> 00:01:01,353 <鳥だもの 香草を詰めた丸焼きとか 釜蒸し焼きもいいかも> 19 00:01:01,353 --> 00:01:04,565 <ブツ切りにして衣揚げ> 20 00:01:04,565 --> 00:01:07,359 <塩で サッと炒めるだけでもおいしそう> 21 00:01:07,359 --> 00:01:09,361 (ベルゲニオンの鳴き声) 22 00:01:10,362 --> 00:01:12,364 (ベルゲニオンが鳴く) 23 00:01:12,364 --> 00:01:16,368 <向こうだって 私達に対して そう思ってるはず> 24 00:01:16,368 --> 00:01:19,079 <それは嫌~!> 25 00:01:19,079 --> 00:01:21,081 ♪♪~ 26 00:02:52,673 --> 00:02:55,843 (ゼフ)閣下 ヤツら まだついてきます 27 00:02:58,012 --> 00:03:00,180 くっ… しつこいな 28 00:03:00,180 --> 00:03:02,683 ゼフ 俺がしんがりに… あっ! 29 00:03:04,685 --> 00:03:08,022 いや ダメだ 攻撃を許す! 30 00:03:08,022 --> 00:03:10,691 ヤツらを追い払え! (ゼフ)了解! 31 00:03:11,859 --> 00:03:13,861 (ベルゲニオンが鳴く) 32 00:03:15,696 --> 00:03:19,199 ミュラン 援護に入れ! (ミュラン)はい! 33 00:03:19,199 --> 00:03:21,327 すまないが もう少し加速するぞ 34 00:03:21,327 --> 00:03:24,872 は… はい 私のことなら おかまいなく 35 00:03:27,041 --> 00:03:31,045 <あっ 公爵様の魔力が膨れ上がったわ> 36 00:03:33,047 --> 00:03:35,716 うっ… 37 00:03:35,716 --> 00:03:39,345 <風が冷たくて 痛い> 38 00:03:39,345 --> 00:03:44,516 <加速を優先するために 冷気を遮断する魔法が解けたのね> 39 00:03:44,516 --> 00:03:46,518 (ベルゲニオンが鳴く) 40 00:03:48,062 --> 00:03:52,524 (ミュラン)クソッ この速度と距離じゃ 命中率が… 41 00:03:52,524 --> 00:03:54,735 当たったところで あの数だ 42 00:03:54,735 --> 00:03:56,904 (ゼフ)にしても あいつら 43 00:03:56,904 --> 00:04:00,074 (ゼフ)何で ここまで しつこく追ってくるんだ? 44 00:04:00,074 --> 00:04:02,076 (ミュラン) ヤツら 絶対変ですよ! 45 00:04:02,076 --> 00:04:06,080 (ゼフ)閣下 近くの砦に降りて 迎え撃ちましょう 46 00:04:06,080 --> 00:04:09,750 砦では らちが明かない 行くなら防衛線までだ 47 00:04:09,750 --> 00:04:13,921 <迎撃するつもりがないのは きっと 私がいるからよね> 48 00:04:13,921 --> 00:04:18,926 <本当は公爵様も 逃げるだけじゃなく 攻撃を仕掛けたいはず> 49 00:04:18,926 --> 00:04:23,389 <でも ドラゴンには 私と私の荷物が…> 50 00:04:23,389 --> 00:04:27,267 <役に立つどころか 文字どおり お荷物じゃない!> 51 00:04:27,267 --> 00:04:29,269 <そうだ!> 52 00:04:29,269 --> 00:04:33,774 <あの袋には 無理やり開けると 爆発する封印がしてある> 53 00:04:33,774 --> 00:04:36,777 <ベルゲニオンに向けて投下すれば おとりに…> 54 00:04:38,570 --> 00:04:43,283 公爵様 私の荷物を ヤツらに向けて投げ飛ばしましょう! 55 00:04:43,283 --> 00:04:45,786 何を… それはダメだ 56 00:04:45,786 --> 00:04:47,955 袋に施され… たっ! 57 00:04:47,955 --> 00:04:51,125 しゃべるな メルフィ 慣れていないと舌を噛む 58 00:04:51,125 --> 00:04:53,794 袋に 施された 59 00:04:53,794 --> 00:04:57,131 封印で 攻撃を 60 00:04:57,131 --> 00:05:00,801 あの封印か いや しかし それは… 61 00:05:00,801 --> 00:05:02,970 ダメなら ここで 62 00:05:02,970 --> 00:05:06,432 私を 降ろして ください 63 00:05:06,432 --> 00:05:09,309 無理だ! それでは お前を守れない 64 00:05:09,309 --> 00:05:11,603 です が… 65 00:05:13,313 --> 00:05:16,984 防衛線まで行けば 騎士達が待機している 66 00:05:18,318 --> 00:05:21,447 あと少し 我慢していてくれ 67 00:05:23,157 --> 00:05:27,995 <こんなときまで 私を安心させようと 優しい笑顔を…> 68 00:05:27,995 --> 00:05:30,622 <魔力だって 限りがあるのに> 69 00:05:30,622 --> 00:05:34,168 <私だって 力になりたい> 70 00:05:35,461 --> 00:05:37,838 <考えるのよ メルフィエラ> 71 00:05:37,838 --> 00:05:39,840 <現状の打開策> 72 00:05:43,343 --> 00:05:48,474 <対象が動いているから 魔法陣を描いた紙を貼るのは難しい> 73 00:05:48,474 --> 00:05:51,477 <攻撃系の魔法なんて あんまり知らないし> 74 00:05:51,477 --> 00:05:54,188 <何か 他の何かを…> 75 00:05:54,188 --> 00:05:56,190 はっ! 76 00:05:57,191 --> 00:06:02,029 <曇水晶! やっぱり これで魔力を吸い出すしか って…> 77 00:06:02,029 --> 00:06:07,201 <中身が入ってるじゃない! 青い… ザナスの血と魔力!> 78 00:06:07,201 --> 00:06:11,205 <私のバカ! これじゃあ 吸えるものも吸えない> 79 00:06:12,498 --> 00:06:16,502 《使い方によっては 国を滅ぼすほどの武器になる》 80 00:06:16,502 --> 00:06:20,380 <投げる だけでは 大した威力にならないわ> 81 00:06:20,380 --> 00:06:22,674 <それに 敵は数が多い> 82 00:06:22,674 --> 00:06:26,053 <これ一つでは どうにも…> 83 00:06:26,053 --> 00:06:30,057 <それなら 公爵様が見せてくれた炎の魔法は?> 84 00:06:30,724 --> 00:06:35,020 <これを利用すれば ご自身の魔力は温存できる> 85 00:06:35,020 --> 00:06:37,397 <よしっ> 86 00:06:37,397 --> 00:06:39,399 <あったわ!> 87 00:06:39,399 --> 00:06:41,902 (ベルゲニオンが鳴く) チッ! 88 00:06:41,902 --> 00:06:45,405 閣下 ヤツら 全く諦める気がないようです 89 00:06:45,405 --> 00:06:47,741 (ミュラン)このままでは… 90 00:06:47,741 --> 00:06:49,910 <火と炎?> 91 00:06:49,910 --> 00:06:53,747 <火じゃなくて もっと 猛火? 灼熱?> 92 00:06:53,747 --> 00:06:56,750 <何かこう 爆発するみたいな> 93 00:06:56,750 --> 00:07:00,921 <いいわ 思いつく限りの古代魔法を描けばいいのよ> 94 00:07:00,921 --> 00:07:03,757 <それを 何とか魔法陣にして> 95 00:07:03,757 --> 00:07:07,928 <あとは 公爵様のお名前を入れ込めば… あ…> 96 00:07:07,928 --> 00:07:10,055 <公爵様のお名前…> 97 00:07:10,055 --> 00:07:12,599 <アリスティード アリスティード…> 98 00:07:12,599 --> 00:07:14,601 <ああっ こんなときに!> 99 00:07:14,601 --> 00:07:18,939 <肝心の 正式な名前が出てこないなんて バカ!> 100 00:07:19,940 --> 00:07:23,944 公爵様 お名前を教えてください! な… 名前? 101 00:07:23,944 --> 00:07:26,238 アリスティードの次です! 102 00:07:26,238 --> 00:07:31,451 アリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイスだが なぜ こんなときに? 103 00:07:31,451 --> 00:07:34,955 魔法を使う場合は アリスティード・ロジェですか? 104 00:07:34,955 --> 00:07:37,624 そのとおりだが メルフィ? 105 00:07:37,624 --> 00:07:42,254 <術者の名前を入れると 魔法が安定して精度も高くなる> 106 00:07:42,254 --> 00:07:45,465 <群れを一網打尽にするには…> 107 00:07:45,465 --> 00:07:47,467 よしっ できた! 108 00:07:47,467 --> 00:07:50,804 血が欲しいところですが なめるだけでも十分です 109 00:07:50,804 --> 00:07:55,100 さあ 公爵様 ここをペロッとなめてください さあ! 110 00:07:56,476 --> 00:08:00,105 これは ザナスの魔力か? はい 111 00:08:00,105 --> 00:08:03,108 それに 思いつく限りの魔法を描きました 112 00:08:03,108 --> 00:08:05,819 これを投げて 発動させてください! 113 00:08:06,987 --> 00:08:11,825 プッ… アハハハハハハ! 114 00:08:11,825 --> 00:08:14,661 火に炎 火炎 115 00:08:14,661 --> 00:08:17,122 閃光 猛火 灼熱 116 00:08:17,122 --> 00:08:20,292 暴風 爆発 噴火だと? 117 00:08:20,292 --> 00:08:24,504 フフフ… お前はまた何という… 118 00:08:25,505 --> 00:08:27,674 待っていろ 119 00:08:31,011 --> 00:08:33,013 こ… 公爵様! 120 00:08:33,013 --> 00:08:36,308 手のひらを切ると 武器が持てなくなるからな 121 00:08:36,308 --> 00:08:39,519 心配するな 薄皮一枚だ 122 00:08:39,519 --> 00:08:41,855 ありがたく使わせてもらう 123 00:08:48,320 --> 00:08:50,697 これは今 思いついたのか? 124 00:08:52,699 --> 00:08:55,327 そうか あ… 125 00:08:56,328 --> 00:08:58,872 公爵様 126 00:08:58,872 --> 00:09:02,709 あとで 私に手当てをさせてください 127 00:09:02,709 --> 00:09:04,878 あ… 128 00:09:04,878 --> 00:09:08,340 分かった そのためにも すぐに片づける 129 00:09:09,716 --> 00:09:12,052 しんがりは俺が務める! 130 00:09:12,052 --> 00:09:15,889 進行方向は上空 一気に上がるぞ! 131 00:09:15,889 --> 00:09:20,560 先頭はアンブリー 左翼にゼフ 右翼にエリック 132 00:09:20,560 --> 00:09:25,357 加速を重ねがけし 合図とともに上昇せよ! (アンブリー・ゼフ・エリック)了解! 133 00:09:25,357 --> 00:09:29,361 ミュランは そのまま待て 俺が合流する はっ! 134 00:09:32,364 --> 00:09:35,200 (ベルゲニオンが鳴く) 135 00:09:35,200 --> 00:09:38,203 待たせたな ミュラン 閣下! 136 00:09:38,203 --> 00:09:40,580 お前には おとりになってもらう 137 00:09:40,580 --> 00:09:45,377 加速をかけたまま あいつらの中を一番下まで突っ切れ 138 00:09:45,377 --> 00:09:47,587 もとより その覚悟です! 139 00:09:47,587 --> 00:09:51,925 たわけ そこで死んでどうする 生きて突っ切れ 140 00:09:51,925 --> 00:09:53,927 ですが… 141 00:09:53,927 --> 00:09:57,222 お前に気を取られ 集団が乱れたところで これを使う 142 00:09:57,222 --> 00:10:00,934 あ… 今から あの鳥を丸焼きにする 143 00:10:00,934 --> 00:10:03,603 突っ切ったら できるだけ群れから離れて 144 00:10:03,603 --> 00:10:06,231 一気に上昇しろ はい! 145 00:10:06,231 --> 00:10:09,401 全員上昇! そのまま加速! 146 00:10:09,401 --> 00:10:11,778 (アンブリー・ゼフ)了解! 147 00:10:11,778 --> 00:10:13,780 (ベルゲニオンが鳴く) 148 00:10:13,780 --> 00:10:16,116 行け ミュラン! はっ! 149 00:10:19,953 --> 00:10:22,622 うっ! 150 00:10:22,622 --> 00:10:26,126 さて 反撃の時間だ 151 00:10:26,126 --> 00:10:29,129 よくも 我らの騎竜を疲弊させ 152 00:10:29,129 --> 00:10:33,133 我が最愛の婚約者を 怖がらせてくれたな! 153 00:10:34,134 --> 00:10:37,971 い~っ! 154 00:10:37,971 --> 00:10:39,973 くっ! 155 00:10:39,973 --> 00:10:42,267 この鳥風情が! 156 00:10:44,978 --> 00:10:48,440 ああっ 食べ… フッ 157 00:10:48,440 --> 00:10:51,276 目をつむれ メルフィ えっ? 158 00:10:51,276 --> 00:10:53,987 (ベルゲニオンが鳴く) 159 00:10:53,987 --> 00:10:57,449 (爆発音) 160 00:10:57,449 --> 00:10:59,451 アッチ… 161 00:10:59,451 --> 00:11:02,162 まだ これからだぞ えっ? 162 00:11:03,663 --> 00:11:07,667 これから お前が魔法陣に描いた全てが作動するからな 163 00:11:07,667 --> 00:11:12,172 ウ… ウソですよね? ウソだとおっしゃってください 164 00:11:12,172 --> 00:11:16,009 ハハッ さすがは我が婚約者 えっ? 165 00:11:16,009 --> 00:11:19,679 喜べ ガルブレイスで十分にやっていけるぞ 166 00:11:19,679 --> 00:11:22,474 わわ… 私はただ… 167 00:11:22,474 --> 00:11:28,188 ハハッ 普通は こんな状況で魔法陣など構築できぬものだ 168 00:11:28,188 --> 00:11:30,190 ああ… メルフィ 169 00:11:30,190 --> 00:11:33,026 これは 俺とお前の秘密だからな 170 00:11:34,194 --> 00:11:36,321 ハハハッ 171 00:11:39,199 --> 00:11:41,701 さあ 来るぞ はっ! 172 00:11:46,498 --> 00:11:48,708 (爆発音) 173 00:11:52,045 --> 00:11:54,714 いや やりすぎだろ 174 00:11:54,714 --> 00:11:57,717 ハハッ 粉々だ 175 00:11:59,344 --> 00:12:03,056 閣下 随分派手にやりましたね 176 00:12:03,056 --> 00:12:05,350 ハハハハハ 177 00:12:05,350 --> 00:12:08,353 ミュランさん! よくやった 178 00:12:08,353 --> 00:12:10,522 はい 間一髪でした 179 00:12:10,522 --> 00:12:13,358 ところで あの爆発ですが… うっ 180 00:12:14,901 --> 00:12:17,237 (爆発音) 181 00:12:18,363 --> 00:12:20,740 <ベルゲニオン> 182 00:12:20,740 --> 00:12:24,536 <火加減 過多だから きっと丸焦げね> 183 00:12:30,250 --> 00:12:32,919 あわわ… 大事ないか? メルフィ 184 00:12:32,919 --> 00:12:34,921 だ… 大丈夫です 185 00:12:34,921 --> 00:12:37,757 あの それより公爵様 186 00:12:37,757 --> 00:12:40,760 私 とんでもないことを… 187 00:12:40,760 --> 00:12:45,098 何を言う お前の機転のおかげで助かったぞ 188 00:12:46,266 --> 00:12:49,269 <まさか あんなふうになるなんて…> 189 00:12:50,562 --> 00:12:55,942 <これまで ただ 魔物を おいしくいただくことばかりに集中して> 190 00:12:55,942 --> 00:12:58,111 <その副産物である> 191 00:12:58,111 --> 00:13:01,406 <純粋な魔力には 見向きもしてこなかったけれど> 192 00:13:05,118 --> 00:13:09,789 <確かにこれは 国を滅ぼすほどの武器になる> 193 00:13:09,789 --> 00:13:12,792 <今さら そんなことに気づくなんて> 194 00:13:13,960 --> 00:13:16,796 公爵様 うん? 195 00:13:16,796 --> 00:13:21,593 私の研究は 禁忌の領域にあるのでしょうか? 196 00:13:24,137 --> 00:13:26,973 ここでは 誰にも何も言わせない 197 00:13:26,973 --> 00:13:30,810 お前はただ 自分の研究に励めばいい 198 00:13:30,810 --> 00:13:34,814 ですが… 何も武器として使うだけではない 199 00:13:34,814 --> 00:13:37,442 曇水晶にためた魔力は 200 00:13:37,442 --> 00:13:42,155 以前 かまどの燃料として 使っていたようにすればいい 201 00:13:43,156 --> 00:13:46,618 俺は何の心配もしていない 202 00:13:46,618 --> 00:13:51,831 大丈夫だ あのときのように 暮らしに使えば便利かもしれんぞ? 203 00:13:51,831 --> 00:13:54,334 まずは ガルブレイスで試してみるか 204 00:13:54,334 --> 00:13:57,003 暮らしに? ああ 205 00:13:58,004 --> 00:14:02,467 かまどの火は 元々 着火石や魔法が必要だからな 206 00:14:02,467 --> 00:14:04,844 代用が可能だろう 207 00:14:04,844 --> 00:14:09,182 それに 冬の長くて暗い夜には 明かりも必要だ 208 00:14:09,182 --> 00:14:11,351 違うか? 209 00:14:11,351 --> 00:14:14,479 そう ですね 210 00:14:14,479 --> 00:14:20,193 魔力を小分けにして使えば 領民の方達の暮らしも楽になりますか? 211 00:14:20,193 --> 00:14:23,029 もちろんだ きっと喜ばれる 212 00:14:23,029 --> 00:14:25,657 なっ? 213 00:14:25,657 --> 00:14:29,869 <そうよね 武器にする必要なんてない> 214 00:14:29,869 --> 00:14:35,375 <人々の暮らしを豊かに 幸せにするために役立てればいい> 215 00:14:35,375 --> 00:14:41,381 <マーシャルレイドでは 私の研究に 興味を持ってくれる人なんていなかった> 216 00:14:41,381 --> 00:14:47,387 <集めた魔力も 破棄するか 自然に放出させるしかなかったけれど> 217 00:14:47,387 --> 00:14:50,515 <やはり 魔物は 食べてよし 使ってよしの> 218 00:14:50,515 --> 00:14:53,518 <いいことずくめの資源だったのね!> 219 00:14:53,518 --> 00:14:56,229 公爵様 うん? 220 00:14:56,229 --> 00:15:00,233 <この方は 私の趣味や研究を否定するどころか> 221 00:15:00,233 --> 00:15:03,403 <こうして 新しい道まで示してくださる> 222 00:15:04,696 --> 00:15:07,240 ありがとうございます 223 00:15:07,240 --> 00:15:09,242 あ… 224 00:15:11,244 --> 00:15:16,541 何を言う お前のおかげで 誰もケガすることなく 襲撃を避けられた 225 00:15:16,541 --> 00:15:20,086 感謝するぞ メルフィ い… いえ 226 00:15:20,086 --> 00:15:23,548 魔法は 術者の力があってこそ 227 00:15:23,548 --> 00:15:28,928 あのゆがんだ魔法陣を発動できたのは 公爵様のお力が… 228 00:15:28,928 --> 00:15:33,558 ハハハハ では 二人で協力した結果だな 229 00:15:33,558 --> 00:15:36,561 我が婚約者殿は いい仕事をしてくれる 230 00:15:36,561 --> 00:15:41,107 もし 次に使うときは もっと小さいものを描きますから 231 00:15:41,107 --> 00:15:43,943 ほう それはいい考えだ 232 00:15:43,943 --> 00:15:48,740 それなら お前と二人で 魔物を狩りに行くこともできるな! 233 00:15:48,740 --> 00:15:52,952 《お前と二人で 魔物を狩りに行くこともできるな!》 234 00:15:52,952 --> 00:15:57,123 《お前と二人で 魔物を狩りに…》 235 00:15:57,123 --> 00:15:59,959 《お前と二人で…》 236 00:16:03,797 --> 00:16:06,257 <私も一緒に!> 237 00:16:08,093 --> 00:16:11,638 わ… わ… 私も一緒に狩りに行けるのですか? 238 00:16:11,638 --> 00:16:13,640 もちろん 239 00:16:13,640 --> 00:16:17,644 森では グーンビナー蜂が 巣を大きくしている頃だろうし 240 00:16:17,644 --> 00:16:21,272 ザッケルトの果実も そろそろ旬を迎えるぞ 241 00:16:21,272 --> 00:16:24,109 どれも エルゼニエ大森林の固有種ですよね? 242 00:16:24,109 --> 00:16:27,487 グーンビナー蜂は 親指くらいの大きさの針のない魔虫で 243 00:16:27,487 --> 00:16:29,489 花や果実の蜜を集めるため 244 00:16:29,489 --> 00:16:31,991 秋には その巣が 芳じゅんな香りでいっぱいになると 245 00:16:31,991 --> 00:16:33,993 書物で読みました! 246 00:16:35,495 --> 00:16:37,997 調子が戻ったようで何よりだ 247 00:16:37,997 --> 00:16:40,834 (ケイオス)閣下~! うん? 248 00:16:40,834 --> 00:16:44,838 (ケイオス)先ほどの爆発は~! ご無事でありますか~! 249 00:16:44,838 --> 00:16:47,006 <あっ まさか…> 250 00:16:54,305 --> 00:16:57,142 <これは…> 251 00:16:57,142 --> 00:17:00,019 <炎鷲!> 252 00:17:00,019 --> 00:17:02,147 <何て美しいの!> 253 00:17:02,147 --> 00:17:06,151 やっと来たか ケイオス これでも早い方ですよ! 254 00:17:06,151 --> 00:17:09,320 もう 俺とメルフィで片づけたからな 255 00:17:09,320 --> 00:17:12,031 は? メルフィエラ様と? 256 00:17:12,031 --> 00:17:15,034 あっ あの爆発は あんたの仕業!? 257 00:17:15,034 --> 00:17:17,036 メルフィエラ様がおられるのに 258 00:17:17,036 --> 00:17:22,167 なぜ あんなに無謀で 極悪非道極まりない 無慈悲な魔法を使ったのです! 259 00:17:22,167 --> 00:17:26,171 豪快だっただろう? はあ~!? 260 00:17:26,171 --> 00:17:31,551 <無謀で 極悪非道極まりない 無慈悲な魔法を描いたのは> 261 00:17:31,551 --> 00:17:33,720 <私です> 262 00:17:33,720 --> 00:17:37,891 (ケイオス)確かに ベルゲニオンの群れにしては異常な様子でした 263 00:17:37,891 --> 00:17:41,895 けれど メルフィエラ様は騎士ではございません 264 00:17:41,895 --> 00:17:45,899 加速の魔法も さぞかし お体の負担になったでしょう 265 00:17:45,899 --> 00:17:48,735 ホントに加減もなしで… む~ 266 00:17:48,735 --> 00:17:54,073 あっ いえ 私が平気だとお伝えしたので それでもです! 267 00:17:55,074 --> 00:17:59,078 あの ごめんなさい ケイオスさん 実は あれは私が… 268 00:17:59,078 --> 00:18:01,748 か… 可憐だ! えっ? 269 00:18:01,748 --> 00:18:06,586 この方が閣下のお嫁さん? うわ~ 何かフワフワしてるぞ 270 00:18:06,586 --> 00:18:09,923 やるなあ 閣下 羨ましいです~ 271 00:18:09,923 --> 00:18:11,925 はわっ! 272 00:18:11,925 --> 00:18:15,094 <か… 可憐だなんて恥ずかしい> 273 00:18:15,094 --> 00:18:18,765 <変人とかなら 言われ慣れているのだけど> 274 00:18:18,765 --> 00:18:22,602 お前達 見るな! メルフィが減る! (騎士達)え~! 275 00:18:22,602 --> 00:18:25,230 見るくらい いいでしょ! 減りませんから! 276 00:18:25,230 --> 00:18:29,234 いいから もっと見せてください! おとなしく留守番してたんですから 277 00:18:29,234 --> 00:18:32,403 そうだ そうだ! あ~ もう うるさい! 278 00:18:32,403 --> 00:18:37,116 ええい 分かった! 警戒班を残し このまま帰還する! 279 00:18:41,788 --> 00:18:45,416 公爵様 あれが そのお住まいですか? 280 00:18:45,416 --> 00:18:49,254 ああ 中心に見えるのが 俺のねぐらというか 281 00:18:49,254 --> 00:18:51,798 屋敷というか ねぐら? 282 00:18:51,798 --> 00:18:55,260 まあ ムダに広いのが難点なのだが 283 00:18:55,260 --> 00:18:57,637 好きな部屋を使うといい 284 00:18:57,637 --> 00:19:00,640 これは 城塞ではありませんか? 285 00:19:00,640 --> 00:19:04,143 どこかの国の王城と言われても 納得できます 286 00:19:04,143 --> 00:19:06,145 さすがだな メルフィ 287 00:19:06,145 --> 00:19:09,440 その昔 何代も前の ガルブレイス公爵が 288 00:19:09,440 --> 00:19:12,151 対魔物用として 築いたものが 289 00:19:12,151 --> 00:19:15,822 年を経て 今のような街となった 290 00:19:15,822 --> 00:19:19,284 ここが 俺達の本拠地 ミッドレーグだ 291 00:19:19,284 --> 00:19:21,828 城塞都市とも呼ぶ 292 00:19:21,828 --> 00:19:23,997 ミッドレーグ… 293 00:19:25,290 --> 00:19:27,667 城塞都市ということは 294 00:19:27,667 --> 00:19:32,171 エルゼニエ大森林の魔物が こんなところまでやってくるのですか? 295 00:19:32,171 --> 00:19:34,299 ああ たまにな 296 00:19:35,675 --> 00:19:41,472 草原をすみかにする魔物や 交易路を往来する荷馬車を狙う魔物もいる 297 00:19:41,472 --> 00:19:46,185 まあ 今は 毎日が危険と隣り合わせ というほどではないがな 298 00:19:46,185 --> 00:19:48,187 それにしては 299 00:19:48,187 --> 00:19:50,857 ものすごく強固な造りです 300 00:19:55,194 --> 00:19:59,699 <マーシャルレイドには こんなに立派な城壁などなかった> 301 00:20:03,494 --> 00:20:06,873 実は 俺が防衛線を引くまで 302 00:20:06,873 --> 00:20:11,044 エルゼニエ大森林は もう少し近い場所にあったのだ 303 00:20:11,044 --> 00:20:14,505 えっ? 歴代の公爵が ここを拠点としたため 304 00:20:14,505 --> 00:20:17,050 自然と人も集まるようになり 305 00:20:17,050 --> 00:20:22,722 魔物の襲撃を恐れた彼らの手によって この街は造りかえられたのだ 306 00:20:23,890 --> 00:20:28,227 加えて 17年前の厄災から生き残った領民達を 307 00:20:28,227 --> 00:20:30,355 ここに住まわせるようになってな 308 00:20:33,066 --> 00:20:35,068 あっ! 309 00:20:35,068 --> 00:20:37,737 <あれは 魔法の跡?> 310 00:20:37,737 --> 00:20:41,240 <地面も ところどころ焼け焦げて> 311 00:20:41,240 --> 00:20:44,744 <きっと 公爵様が 自らの魔法で境界を広げ> 312 00:20:44,744 --> 00:20:47,538 <街の人達を守ったのね> 313 00:20:47,538 --> 00:20:51,542 うん? 今は それほどでもないと言っただろう 314 00:20:51,542 --> 00:20:53,544 心配は無用だ 315 00:20:53,544 --> 00:20:55,546 (ミュラン)閣下~! 316 00:20:55,546 --> 00:20:58,925 メルフィエラ様 長旅 お疲れさまでした 317 00:20:58,925 --> 00:21:03,096 ご無事で何よりです はい 皆さんのおかげです 318 00:21:03,096 --> 00:21:05,556 エヘヘ… フフフ… 319 00:21:05,556 --> 00:21:07,558 着陸するぞ 320 00:21:07,558 --> 00:21:11,771 ミュラン! 西の軍用門を開けさせろ! 了解 321 00:21:17,568 --> 00:21:21,280 では 閣下 私は本邸の方でお待ちしております 322 00:21:21,280 --> 00:21:25,576 ああ メルフィの荷物は任せたぞ かしこまりました 323 00:21:31,791 --> 00:21:35,420 今 上空には 魔法障壁が張ってあるからな 324 00:21:35,420 --> 00:21:37,422 下の門から入るぞ 325 00:21:37,422 --> 00:21:40,425 魔法障壁を… ああ 326 00:21:40,425 --> 00:21:45,304 魔力の消費量が大きく 常に展開できるものではないがな 327 00:21:45,304 --> 00:21:49,142 ベルゲニオンの一件が届いていたようだ 328 00:21:49,142 --> 00:21:52,145 また襲ってくる可能性があるのですか? 329 00:21:52,145 --> 00:21:56,983 それは分からんが 今日は警戒しておく方が無難だろう 330 00:21:56,983 --> 00:21:59,444 さあ 着いたぞ メルフィ 331 00:22:13,833 --> 00:22:15,835 わあっ! 332 00:22:28,639 --> 00:22:30,850 <ここが> 333 00:22:32,185 --> 00:22:35,188 <公爵様の守る街> 334 00:22:35,188 --> 00:22:37,190 <ミッドレーグ> 335 00:22:40,860 --> 00:22:58,377 ♪♪~