1 00:00:04,171 --> 00:00:11,178 ♬~ 2 00:00:11,178 --> 00:00:24,024 ♬~ 3 00:00:24,024 --> 00:00:26,026 (アリシア)すご~い! 4 00:00:26,026 --> 00:00:29,329 人も馬車もいっぱい! 5 00:00:33,867 --> 00:00:38,071 ええと 王立学園は…。 んっ! 6 00:00:40,040 --> 00:00:42,376 あの どうかしましたか? 7 00:00:42,376 --> 00:00:47,180 急に気分が悪くなって…。 ええっ!? 8 00:00:56,556 --> 00:01:00,827 ありがとう。 楽になりました。 9 00:01:00,827 --> 00:01:03,664 よかった。 もう大丈夫ですよ。 10 00:01:03,664 --> 00:01:07,668 どうも ありがとうございます。 なんとお礼を言えばいいか…。 11 00:01:07,668 --> 00:01:12,506 お礼なんて まだレベル1だから 時間がかかっちゃって。 12 00:01:12,506 --> 00:01:17,010 いいえ あなたがいなかったら 母は どうなっていたか…。 13 00:01:17,010 --> 00:01:19,680 あら? もしかして…。 14 00:01:19,680 --> 00:01:22,849 王立学園に 行かれる途中でしたか? 15 00:01:22,849 --> 00:01:25,519 はい。 今日から寮に入るんです。 16 00:01:25,519 --> 00:01:28,855 まあ! だったら急がないと。 えっ!? 17 00:01:28,855 --> 00:01:32,025 学園の門は たしか6時に閉まるはずですよ。 18 00:01:32,025 --> 00:01:34,528 (アリシア)ええっ!? 19 00:01:40,367 --> 00:01:45,038 (鐘の音) 20 00:01:45,038 --> 00:01:47,874 待って~ 待ってぇ~。 21 00:01:47,874 --> 00:01:50,210 ハァハァ… キャ! うっ…。 22 00:01:50,210 --> 00:01:52,212 (門の閉まる音) 23 00:01:52,212 --> 00:01:54,214 ああっ…! 24 00:01:54,214 --> 00:01:56,216 (オズワルド)門限の時間だ。 25 00:01:56,216 --> 00:02:00,487 (オズワルド)王立学園の正門は 6時に閉まると定められている。 26 00:02:00,487 --> 00:02:05,158 そんな…! まだ鐘は 鳴り終わってないのに…。 あっ! 27 00:02:05,158 --> 00:02:09,329 終わりました…。 (オズワルド)名前と学年を。 28 00:02:09,329 --> 00:02:13,333 アリシア・エンライト… 新入生です。 29 00:02:13,333 --> 00:02:16,336 って! そのネクタイの色! あなたも新入生!? 30 00:02:16,336 --> 00:02:19,006 (オズワルド)ああ。 早く学園に慣れるため➡ 31 00:02:19,006 --> 00:02:21,842 週番の手伝いを させてもらってるんだ。 32 00:02:21,842 --> 00:02:25,178 いずれにせよ 規則は曲げられない。 33 00:02:25,178 --> 00:02:27,681 今夜は街の宿で泊まりたまえ。 34 00:02:27,681 --> 00:02:30,350 でも 明日は入学式だから➡ 35 00:02:30,350 --> 00:02:33,854 今日のうちに 寮に入っておかないと…。 36 00:02:33,854 --> 00:02:39,192 それに あの… 私 あまりお金がないから…。 37 00:02:39,192 --> 00:02:44,865 ああ 君か。 今年 ただ一人の 平民の入学者というのは…。 38 00:02:44,865 --> 00:02:48,368 同情はしないでもないけれど…。 はっ! 39 00:02:48,368 --> 00:02:52,372 規則は規則だ。 諦めたまえ。 40 00:02:52,372 --> 00:02:56,209 ええっ! 同じ新入生なのに! 意地悪! 41 00:02:56,209 --> 00:03:01,314 あ~ これから言うことは 単なる独り言だが。 えっ? 42 00:03:01,314 --> 00:03:04,484 東側の塀に 崩れかけたところがあって➡ 43 00:03:04,484 --> 00:03:08,655 門限破りの生徒が よくそこから 出入りしているそうだ。 44 00:03:08,655 --> 00:03:12,993 この時間なら 誰にも見つからないだろう。 45 00:03:12,993 --> 00:03:15,328 あなた 名前は? 46 00:03:15,328 --> 00:03:18,832 ああ 自己紹介が遅れて失礼。 47 00:03:18,832 --> 00:03:21,001 オズワルド・グリムザードだ。 48 00:03:21,001 --> 00:03:24,671 グリムザード… って どこかで聞いたような。 49 00:03:24,671 --> 00:03:27,507 父のことだろう。 大臣をしてるからね。 50 00:03:27,507 --> 00:03:29,676 大臣の息子さん! 51 00:03:29,676 --> 00:03:32,345 父は父 僕は僕だ。 52 00:03:32,345 --> 00:03:34,347 よければ名前で呼んでくれ。 53 00:03:34,347 --> 00:03:37,517 わかったわ。 それじゃ オズくんで! 54 00:03:37,517 --> 00:03:39,820 オ… オズくん? 55 00:03:42,856 --> 00:03:47,027 ありがとう オズくん! 優しいのね! 56 00:03:47,027 --> 00:03:49,629 これからよろしく! 57 00:03:54,868 --> 00:03:56,870 あっ! 58 00:03:58,872 --> 00:04:01,975 (ウィリアム)んっ? あっ…。 59 00:04:01,975 --> 00:04:04,144 手。 えっ? 60 00:04:04,144 --> 00:04:06,146 お前も門限破りだろ。 61 00:04:06,146 --> 00:04:08,982 手伝ってやるから 手ぇ貸せ ほら。 62 00:04:08,982 --> 00:04:11,651 あっ ありがとう。 63 00:04:11,651 --> 00:04:15,322 いくぞ! せ~の。 わぁ! 64 00:04:15,322 --> 00:04:18,024 すごい力。 ヘッヘヘ…。 65 00:04:19,993 --> 00:04:22,162 俺についてきな。 66 00:04:22,162 --> 00:04:24,998 ウィリアム・アレスだ。 お前は? 67 00:04:24,998 --> 00:04:28,502 アリシア・エンライト。 あなたも新入生なの? 68 00:04:28,502 --> 00:04:30,504 ああ。 寮の先輩に➡ 69 00:04:30,504 --> 00:04:33,673 宴会用の飲みもん 買ってこいって言われてな。 70 00:04:33,673 --> 00:04:37,344 ほら。 まあ! 71 00:04:37,344 --> 00:04:39,346 まっ こういうお使いは➡ 72 00:04:39,346 --> 00:04:42,182 寮に入るときの 儀式みてえなもんだ。 73 00:04:42,182 --> 00:04:45,585 おっと! ここ 気をつけろよ。 74 00:04:49,356 --> 00:04:52,359 ありがとう。 ホントに力持ちね。 75 00:04:52,359 --> 00:04:55,695 ハハ… おやじが将軍でな。 76 00:04:55,695 --> 00:04:58,865 子どもの頃から 鍛えられてたんだよ。 77 00:04:58,865 --> 00:05:01,801 大臣に将軍かぁ…。 78 00:05:01,801 --> 00:05:04,304 すごい家柄の人たちばっかり。 79 00:05:04,304 --> 00:05:07,641 ぼんやりするな。 よそ見してると…。 80 00:05:07,641 --> 00:05:09,643 うわっ! あっ! 81 00:05:09,643 --> 00:05:12,646 むむむ 無理~! (2人)わぁ~! 82 00:05:15,148 --> 00:05:17,150 ⚟なんだ なんだ! ⚟屋根から落ちてきたぞ! 83 00:05:17,150 --> 00:05:19,152 ⚟大丈夫か!? 84 00:05:19,152 --> 00:05:22,155 いった… くない。 あれ? 85 00:05:22,155 --> 00:05:24,324 (エドウィン)痛いのは私のほうだ。 86 00:05:24,324 --> 00:05:26,326 できれば どいてもらえないかな。 87 00:05:26,326 --> 00:05:29,663 あっ ごめんなさい! 大丈夫ですか? 88 00:05:29,663 --> 00:05:32,332 (エドウィン)君は…? 89 00:05:32,332 --> 00:05:34,834 あ…! ア… アリシアといいます! 90 00:05:34,834 --> 00:05:38,171 よう エド。 災難だったな。 91 00:05:38,171 --> 00:05:41,508 エド? お友達? アッハハ…。 ああ。 92 00:05:41,508 --> 00:05:45,846 ウィルとは 子どもの頃からのつきあいでね。 93 00:05:45,846 --> 00:05:48,181 私は エドウィン・バルシャイン。 94 00:05:48,181 --> 00:05:51,184 このバルシャイン王国の第二王子だ。 95 00:05:51,184 --> 00:05:54,020 王子様!? 96 00:05:54,020 --> 00:06:06,633 ♬~ 97 00:06:06,633 --> 00:06:11,304 ♬~ 98 00:06:11,304 --> 00:06:17,477 ♬~ 99 00:06:17,477 --> 00:06:22,148 ♬~ 100 00:06:22,148 --> 00:06:34,494 ♬~ 101 00:06:34,494 --> 00:06:37,163 ♬~ 102 00:06:37,163 --> 00:06:46,673 ♬~ 103 00:06:46,673 --> 00:06:49,676 ♬~ 104 00:06:49,676 --> 00:07:22,709 ♬~ 105 00:07:35,155 --> 00:07:37,324 (学園長)入学式もまだなのに➡ 106 00:07:37,324 --> 00:07:41,494 早速 騒ぎを起こすとは 気の早いことだ。 107 00:07:41,494 --> 00:07:45,332 学園長としても 教育しがいが あるというものだよ。 108 00:07:45,332 --> 00:07:48,501 お前のせいだぞ。 ええ なんで!? 109 00:07:48,501 --> 00:07:51,504 お前が話しかけるから 気が散ったんだ。 何よっ! 110 00:07:51,504 --> 00:07:54,841 (学園長)静かに! 111 00:07:54,841 --> 00:07:59,679 ウィリアム・アレス これは没収だ。 112 00:07:59,679 --> 00:08:02,615 ああ…! 113 00:08:02,615 --> 00:08:06,119 (学園長)それから アリシア・エンライト。 はっ はい! 114 00:08:06,119 --> 00:08:10,123 君は貴重な 光魔法の才能の持ち主だ。 115 00:08:10,123 --> 00:08:12,459 だからこそ 本年 ただ一人➡ 116 00:08:12,459 --> 00:08:15,628 平民階級からの 特待生となったのだ。 117 00:08:15,628 --> 00:08:19,799 その自覚を持ち 以後 行動には気をつけなさい。 118 00:08:19,799 --> 00:08:21,801 すみません…。 119 00:08:21,801 --> 00:08:26,806 二人とも 罰当番を1週間 ケンカせず 仲よくやるように。 120 00:08:26,806 --> 00:08:31,511 下がってよし。 (2人)失礼します…。 121 00:08:33,813 --> 00:08:37,150 (ドアの開閉音) 122 00:08:37,150 --> 00:08:42,322 《なるほど あれがアリシア・エンライト。 フフフ…。 123 00:08:42,322 --> 00:08:46,159 彼女が魔王から 我らが王国を救う➡ 124 00:08:46,159 --> 00:08:49,162 最後の希望というわけか…》 125 00:08:55,001 --> 00:08:57,837 初日から失敗しちゃった。 126 00:08:57,837 --> 00:09:01,608 遅刻して 窓を壊して おまけに罰当番…。 127 00:09:01,608 --> 00:09:03,610 ⚟侵入者だ! えっ! 128 00:09:03,610 --> 00:09:05,612 ⚟不審者だ 捕まえろ! 129 00:09:05,612 --> 00:09:07,947 どこへ行った! 塀を乗り越えて➡ 130 00:09:07,947 --> 00:09:10,116 外に出たのかもしれません。 131 00:09:10,116 --> 00:09:14,287 見てきてくれ 私は寮のほうを。 はい。 132 00:09:14,287 --> 00:09:16,623 学園に不審者が侵入した! 133 00:09:16,623 --> 00:09:18,625 君たちは外に出ないように! 134 00:09:18,625 --> 00:09:22,128 ⚟はい! ⚟わかりました! 135 00:09:22,128 --> 00:09:24,130 怖いなあ。 136 00:09:24,130 --> 00:09:28,301 やっぱり貴族の子が多いと 狙われたりするのかな。 137 00:09:28,301 --> 00:09:31,805 まあ 私は平民だから その点は安心だけど。 138 00:09:31,805 --> 00:09:33,807 えっ!? (物音) 139 00:09:33,807 --> 00:09:42,315 ♬~ 140 00:09:42,315 --> 00:09:44,818 この~っ! 141 00:09:44,818 --> 00:09:46,986 だっ 誰か! むぐっ…。 142 00:09:46,986 --> 00:09:49,155 静かに。 怪しい者じゃない。 143 00:09:49,155 --> 00:09:51,491 えっ? 君か。 えっ? 144 00:09:51,491 --> 00:09:54,327 たしか アリシア…。 えっ…。 145 00:09:54,327 --> 00:09:58,164 私だ。 ほら さっき 君の下敷きになった。 146 00:09:58,164 --> 00:10:01,000 エドウィン… 殿下!? 147 00:10:01,000 --> 00:10:05,171 ああ 少々 事情があってね。 事情って…。 148 00:10:05,171 --> 00:10:07,674 ちょっと調べたいことがあって➡ 149 00:10:07,674 --> 00:10:11,177 校舎に忍び込んだら 見つかってしまったんだ。 150 00:10:11,177 --> 00:10:13,346 詳しいことは話せないが。 151 00:10:13,346 --> 00:10:16,349 ⚟いたか? ⚟見当たりませんでした。 152 00:10:16,349 --> 00:10:18,852 ⚟そうか。 だが このまま警戒を続けよう。 153 00:10:18,852 --> 00:10:21,855 ⚟わかりました。 154 00:10:21,855 --> 00:10:24,357 まだ外には出られない。 155 00:10:24,357 --> 00:10:27,193 頼む しばらく ここに かくまってくれ。 156 00:10:27,193 --> 00:10:29,395 ええっ!? 157 00:10:35,034 --> 00:10:38,371 すまないな。 レディの寝室に飛び込むなど➡ 158 00:10:38,371 --> 00:10:41,541 紳士にあるまじき振る舞いだとは 思うんだが…。 159 00:10:41,541 --> 00:10:44,711 いいえ。 なんだか夢みたい。 160 00:10:44,711 --> 00:10:48,882 王族の方とお話しするなんて 初めてですから。 161 00:10:48,882 --> 00:10:53,553 私も ふだん周りにいるのは 王族や貴族ばっかりさ。 162 00:10:53,553 --> 00:10:58,057 平民の女性は みんな君のように 荒っぽいのかな。 163 00:10:58,057 --> 00:11:01,661 まあ ひどい! あれは泥棒だと思ったから! 164 00:11:01,661 --> 00:11:06,666 フッ… 冗談 冗談。 また殴ったりしないでくれよ。 165 00:11:06,666 --> 00:11:10,336 (笑い声) 166 00:11:10,336 --> 00:11:12,839 君には借りができてしまったな。 167 00:11:12,839 --> 00:11:15,008 今夜のことは くれぐれも…。 168 00:11:15,008 --> 00:11:17,177 大丈夫。 秘密にしておきます。 169 00:11:17,177 --> 00:11:20,179 恩に着るよ。 170 00:11:20,179 --> 00:11:22,682 そろそろ大丈夫そうだ。 171 00:11:22,682 --> 00:11:24,684 長居しては君の迷惑になる。 172 00:11:24,684 --> 00:11:26,853 (窓を開ける音) 173 00:11:26,853 --> 00:11:29,522 また明日 入学式で。 174 00:11:29,522 --> 00:11:31,524 おやすみ アリシア。 175 00:11:31,524 --> 00:11:34,827 気をつけて エドウィン殿下。 176 00:11:38,698 --> 00:11:41,868 (鐘の音) 177 00:11:41,868 --> 00:11:43,870 ⚟新入生 入場! 178 00:11:43,870 --> 00:12:02,655 ♬~ 179 00:12:02,655 --> 00:12:05,558 あっ ごめんなさい。 180 00:12:08,995 --> 00:12:11,598 あああ…。 181 00:12:14,167 --> 00:12:17,837 (ユミエラ)どうかしましたか? アリシア・エンライトさん。 182 00:12:17,837 --> 00:12:21,007 な… なぜ私の名前を!? 183 00:12:21,007 --> 00:12:23,176 いえ ちょっと。 184 00:12:23,176 --> 00:12:26,012 それより ご気分でも悪いんですか? 185 00:12:26,012 --> 00:12:28,514 だ… 大丈夫です。 186 00:12:30,850 --> 00:12:34,520 (剣術教師)これより 王立学園の 入学式を執り行います。 187 00:12:34,520 --> 00:12:39,192 (学園長)本日 新入生の皆さんを 迎えることができたのは➡ 188 00:12:39,192 --> 00:12:42,695 我が校にとって この上なき喜びであります。 189 00:12:42,695 --> 00:12:44,697 すでに ご承知のことと…。 190 00:12:44,697 --> 00:12:47,367 ⦅ここまでだ ユミエラ! 191 00:12:47,367 --> 00:12:50,870 テメエも いよいよ 悪運の尽きるときが来たぜ! 192 00:12:54,040 --> 00:12:56,142 はっ! 193 00:13:02,482 --> 00:13:06,152 うぉ~っ! 194 00:13:06,152 --> 00:13:08,154 フン! ハッ! 195 00:13:11,491 --> 00:13:13,993 今だ! アリシア。 うん! 196 00:13:13,993 --> 00:13:16,496 聖なる光の魔法よ! 197 00:13:16,496 --> 00:13:20,166 闇を打ち払い われに力をさずけたまえ! 198 00:13:20,166 --> 00:13:31,844 ♬~ 199 00:13:31,844 --> 00:13:35,181 (叫び声) 200 00:13:35,181 --> 00:13:37,517 はぁ…。 201 00:13:37,517 --> 00:13:39,519 アリシア。 あっ!⦆ 202 00:13:39,519 --> 00:13:48,695 ♬~ 203 00:13:48,695 --> 00:13:54,200 ♬~ 204 00:13:54,200 --> 00:13:57,704 う~ん 朝だ! 205 00:13:57,704 --> 00:14:02,475 < このゲームのタイトルは 『光の魔法と勇者様』。 206 00:14:02,475 --> 00:14:05,144 通称 「ヒカユウ」。 207 00:14:05,144 --> 00:14:07,647 それは剣と魔法の世界。 208 00:14:07,647 --> 00:14:10,483 王立学園に入学した主人公が➡ 209 00:14:10,483 --> 00:14:13,653 攻略対象の男子たちと 絆を深めながら➡ 210 00:14:13,653 --> 00:14:16,656 レベルを上げ やがて魔王を倒すという➡ 211 00:14:16,656 --> 00:14:18,658 よくあるストーリー。 212 00:14:18,658 --> 00:14:24,664 ただ 魔王を倒したエンディング後に 最強の裏ボスが現れる。 213 00:14:24,664 --> 00:14:28,000 彼女は ユミエラ・ドルクネス。 214 00:14:28,000 --> 00:14:31,003 闇魔法属性で 主人公のアリシアに➡ 215 00:14:31,003 --> 00:14:35,007 嫌がらせをしていた悪役令嬢。 216 00:14:35,007 --> 00:14:38,511 なんと私である。 217 00:14:38,511 --> 00:14:41,514 15歳の私は これから都にある➡ 218 00:14:41,514 --> 00:14:44,817 王立学園に 入学しようとしている> 219 00:14:49,856 --> 00:14:53,693 <私が前世の記憶を 取り戻したのは➡ 220 00:14:53,693 --> 00:14:56,362 5歳のときだった。 221 00:14:56,362 --> 00:14:58,531 女子大生だった私は➡ 222 00:14:58,531 --> 00:15:03,035 トラックにはねられて この世界に転生したのだ> 223 00:15:05,138 --> 00:15:09,308 <調べた結果 ここはどうやら 私がプレイしていた➡ 224 00:15:09,308 --> 00:15:13,479 「ヒカユウ」そのままの世界らしいと わかった。 225 00:15:13,479 --> 00:15:16,149 理由を考えても しかたがない。 226 00:15:16,149 --> 00:15:19,819 とにかく そういうことに なってしまったのだ。 227 00:15:19,819 --> 00:15:21,821 もともと この国は➡ 228 00:15:21,821 --> 00:15:24,991 魔王を倒した勇者と 聖女によって興された。 229 00:15:24,991 --> 00:15:27,493 その魔王が黒髪だったことで➡ 230 00:15:27,493 --> 00:15:29,495 「黒髪は不吉」➡ 231 00:15:29,495 --> 00:15:32,098 悪の象徴とまで言われている> 232 00:15:34,667 --> 00:15:36,669 < そういうところも➡ 233 00:15:36,669 --> 00:15:39,672 悪役令嬢ならではの 個性なのだろう。 234 00:15:39,672 --> 00:15:42,675 使用人たちも よそよそしい。 235 00:15:42,675 --> 00:15:48,848 ちなみに 都に住む両親とは 一度も顔を合わせた記憶がない。 236 00:15:48,848 --> 00:15:52,018 魔王は レベル70程度で倒せるけれど➡ 237 00:15:52,018 --> 00:15:54,020 裏ボス化したユミエラは➡ 238 00:15:54,020 --> 00:15:59,859 レベルカンストぐらいでないと倒せない まさに理不尽の権化。 239 00:15:59,859 --> 00:16:02,962 でも結局 倒されてしまう。 240 00:16:02,962 --> 00:16:07,967 そんな私に 存在意義はあるんだろうか…。 241 00:16:07,967 --> 00:16:11,137 だが 私は考えた。 242 00:16:11,137 --> 00:16:13,472 ラスボスを超えるポテンシャルを持ち➡ 243 00:16:13,472 --> 00:16:16,309 主人公パーティーの誰より強く➡ 244 00:16:16,309 --> 00:16:20,646 敵キャラしか使えなかった 闇属性の魔法が使える…。 245 00:16:20,646 --> 00:16:24,817 それって最高では!? 246 00:16:24,817 --> 00:16:29,655 そうだ 別に 「ヒカユウ」の物語を なぞる必要はない。 247 00:16:29,655 --> 00:16:33,492 私は恋愛シミュレーション部分には 興味がなかった。 248 00:16:33,492 --> 00:16:38,164 3人の攻略対象にも 思い入れゼロ。 249 00:16:38,164 --> 00:16:42,335 だから 「ヒカユウ」のストーリーには 参加しないで➡ 250 00:16:42,335 --> 00:16:46,839 目立たず平穏な学園生活を 送ればいい。 251 00:16:46,839 --> 00:16:50,843 アリシアとも王子たちとも 一切関わらない。 252 00:16:50,843 --> 00:16:55,181 そうすれば 私は 裏ボス化の危険を回避できるし➡ 253 00:16:55,181 --> 00:16:58,351 3年生の春 復活した魔王を➡ 254 00:16:58,351 --> 00:17:00,286 アリシアたちが倒してくれて➡ 255 00:17:00,286 --> 00:17:02,989 めでたし めでたし> 256 00:17:07,793 --> 00:17:10,963 《でも できるだけ レベルは上げておこう。 257 00:17:10,963 --> 00:17:15,468 いざとなったら 自分で魔王が倒せるくらいに》 258 00:17:19,305 --> 00:17:22,975 えい。 259 00:17:22,975 --> 00:17:26,646 普通に使えるな。 260 00:17:26,646 --> 00:17:30,650 《魔物を倒すと 魔石が手に入る。 261 00:17:30,650 --> 00:17:33,352 売ればお金になるはずだ》 262 00:17:38,157 --> 00:17:41,661 なんか 動きが速くなった気がする。 263 00:17:41,661 --> 00:17:44,163 レベル上げって こんな感じなのか! 264 00:17:46,332 --> 00:17:49,335 《ゲーマーの血が燃えてきた!》 265 00:17:49,335 --> 00:17:53,172 < もともと のめり込む性格だった私は➡ 266 00:17:53,172 --> 00:17:59,178 毎日のように屋敷を抜け出し レベル上げに熱中した。 267 00:17:59,178 --> 00:18:04,283 更に 魔石をお金にかえて 各種アイテムを購入。 268 00:18:04,283 --> 00:18:07,286 まず買ったのは 「成長の護符」。 269 00:18:07,286 --> 00:18:10,456 「守護の護符」を買えば 身を守ることができるけど➡ 270 00:18:10,456 --> 00:18:15,294 これを身につければ レベル上げのスピードも格段に早くなる。 271 00:18:15,294 --> 00:18:20,132 そうして ダンジョンに潜った> 272 00:18:20,132 --> 00:18:22,134 一人でも平気だろう。 273 00:18:22,134 --> 00:18:25,638 腕1本くらいなら 魔法で再生できるし。 274 00:18:28,808 --> 00:18:31,010 《クリアした》 275 00:18:32,979 --> 00:18:34,981 (笛の音) 276 00:18:34,981 --> 00:18:38,084 <更に 「魔物呼びの笛」も 手に入れ…> 277 00:18:41,153 --> 00:18:44,490 <来る日も…。 278 00:18:44,490 --> 00:18:47,660 来る日も…。 279 00:18:47,660 --> 00:18:50,363 来る日も> 280 00:18:54,333 --> 00:18:56,836 <15歳の今日まで➡ 281 00:18:56,836 --> 00:19:00,439 ただひたすらに 効率重視のレベル上げ。 282 00:19:00,439 --> 00:19:04,043 同じダンジョンを 数え切れないほど周回した> 283 00:19:08,781 --> 00:19:13,586 《入学してからも レベル上げが できるといいのだけれど…》 284 00:19:24,463 --> 00:19:27,967 建物も ゲームのまんまだ…。 285 00:19:31,637 --> 00:19:35,041 は~ 疲れた。 286 00:19:37,643 --> 00:19:39,812 《ユミエラの父:「王立学園に通え。 287 00:19:39,812 --> 00:19:44,817 学園では できるだけ高位の貴族の 令息と懇意になれ。 288 00:19:44,817 --> 00:19:51,157 婿入りさせて家を継がせるので 嫡男でなくても かまわない」》 289 00:19:51,157 --> 00:19:55,494 初めての親との交流が これかぁ…。 290 00:19:55,494 --> 00:19:57,496 そろそろ。 291 00:19:57,496 --> 00:19:59,498 (オズワルド)門限の時間だ。 (鐘の音) 292 00:19:59,498 --> 00:20:03,169 王立学園の正門は 6時に閉まると定められている。 293 00:20:03,169 --> 00:20:07,006 (アリシア)そんな…! まだ鐘は 鳴り終わってないのに…。 あっ! 294 00:20:07,006 --> 00:20:11,844 《やっぱり 「ヒカユウ」のゲームどおりだ…》 295 00:20:11,844 --> 00:20:15,514 って! そのネクタイの色! あなたも新入生!? 296 00:20:15,514 --> 00:20:18,517 《あの4人とは関わらないこと。 297 00:20:18,517 --> 00:20:21,520 それが平穏な生活の秘けつだ》 298 00:20:23,522 --> 00:20:28,694 ⚟新入生 入場! (鐘の音) 299 00:20:28,694 --> 00:20:32,531 これより 王立学園の 入学式を執り行います。 300 00:20:32,531 --> 00:20:37,203 (学園長)本日 新入生の皆さんを 迎えることができたのは➡ 301 00:20:37,203 --> 00:20:41,373 我が校にとって この上なき喜びであります。 302 00:20:41,373 --> 00:20:44,043 《視線を感じる。 303 00:20:44,043 --> 00:20:48,547 ああ やっぱり この髪か…》 304 00:20:48,547 --> 00:20:51,884 それでは レベル測定を行います。 305 00:20:51,884 --> 00:20:54,687 《えっ!? レベル測定!?》 306 00:20:58,224 --> 00:21:01,327 (魔術教師)アリシア・エンライト レベル1。 307 00:21:01,327 --> 00:21:05,164 これから頑張りなさい。 はい。 308 00:21:05,164 --> 00:21:07,500 《私のレベル いくつだろう…。 309 00:21:07,500 --> 00:21:10,169 そういえば 測ったことなかった…》 310 00:21:10,169 --> 00:21:12,671 (魔術教師)ウィリアム・アレス レベル10。 311 00:21:12,671 --> 00:21:14,673 ⚟うぉ~! ⚟すげ~! ⚟ヒュー ヒュー! 312 00:21:14,673 --> 00:21:16,842 ま~な! ハハハ…! 313 00:21:16,842 --> 00:21:18,844 《レベル10で盛り上がっちゃうの? 314 00:21:18,844 --> 00:21:25,184 じゃあ 目立たないようにするなら せめて レベル5… くらい? 315 00:21:25,184 --> 00:21:30,523 レベル5… では ボスキャラは倒せないよな》 316 00:21:30,523 --> 00:21:34,527 ユミエラ・ドルクネス嬢。 はい。 317 00:21:36,529 --> 00:21:38,531 緊張しているのかい? 318 00:21:38,531 --> 00:21:43,369 大丈夫。 入学時は レベル1でも恥ずかしくないよ。 319 00:21:43,369 --> 00:21:46,172 《違う。 そうじゃない》 320 00:21:55,714 --> 00:21:59,718 ドルクネス伯爵家長女 ユミエラ・ドルクネス。 321 00:21:59,718 --> 00:22:01,987 レ… レベル99! 322 00:22:01,987 --> 00:22:04,490 ⚟え~! ⚟マジ! 323 00:22:04,490 --> 00:22:06,825 レベル99!? 324 00:22:06,825 --> 00:22:12,498 ♬~ 325 00:22:12,498 --> 00:22:20,005 《ああ… さよなら 私の平穏な日々…》