1 00:00:03,003 --> 00:00:06,340 ⚟レベル99? ⚟99って…。 ⚟何それ ありえない…。 2 00:00:06,340 --> 00:00:09,843 ⚟99とか… 聞いたことない。 3 00:00:09,843 --> 00:00:15,849 ♬~ 4 00:00:15,849 --> 00:00:17,851 《ユミエラ:しまった…。 5 00:00:17,851 --> 00:00:20,354 まさか ここまで レベルが上がっていたとは…》 6 00:00:20,354 --> 00:00:24,358 (学園長)誤作動だろう。 予備の魔道具を用意しなさい。 7 00:00:24,358 --> 00:00:26,360 (魔術教師)は… はい。 8 00:00:29,363 --> 00:00:33,567 ユミエラ・ドルクネス嬢 もう一度やってみなさい。 9 00:00:38,538 --> 00:00:41,041 やはり レベル99です。 10 00:00:41,041 --> 00:00:44,211 ⚟マジかよ…。 ⚟どうなってんだ…。 ⚟レベル99…。 11 00:00:44,211 --> 00:00:49,383 ユミエラ嬢 あなたは自分のレベルに 心当たりは あるのですか? 12 00:00:49,383 --> 00:00:52,886 《もう隠せそうにないし 開き直るか…》 13 00:00:52,886 --> 00:00:57,057 はい 私のレベルに 間違いはないかと思います。 14 00:00:57,057 --> 00:00:59,226 (剣術教師)魔道具自体は正常だ。 15 00:00:59,226 --> 00:01:02,162 君が魔道具に なんらかの干渉をしたんだろう。 16 00:01:02,162 --> 00:01:06,166 いえ レベル99で間違いないかと。 17 00:01:06,166 --> 00:01:08,502 君は知らないかもしれないが➡ 18 00:01:08,502 --> 00:01:11,171 魔物を倒さねば レベルは上がらないんだよ。 19 00:01:11,171 --> 00:01:14,007 ウソは わかるから 正直に答えなさい。 20 00:01:14,007 --> 00:01:16,610 《倒してるんだよなぁ…》 21 00:01:20,714 --> 00:01:24,051 ⚟魔物倒せるの? ⚟ウソだろ。 22 00:01:24,051 --> 00:01:28,188 静粛に。 皆の者 落ち着きなさい。 23 00:01:28,188 --> 00:01:30,190 彼女の言葉の真偽は➡ 24 00:01:30,190 --> 00:01:32,859 授業が始まれば 明らかになるだろう。 25 00:01:32,859 --> 00:01:37,164 ユミエラ嬢 挨拶を済ませて 席に戻りなさい。 26 00:01:39,900 --> 00:01:43,370 《おや 学園長にも 疑われているようだ》 27 00:01:45,572 --> 00:01:49,242 ユミエラ・ドルクネスです。 よろしくお願いします。 28 00:01:49,242 --> 00:01:52,079 なんかズルしてるんじゃない。 インチキよ。 29 00:01:52,079 --> 00:01:55,215 《最悪 国外に一人で逃げよう。 30 00:01:55,215 --> 00:01:59,052 辺境でも腕っぷしだけで だいたい なんとかなる気がする》 31 00:01:59,052 --> 00:02:02,990 それでは レベルの測定を続けます。 32 00:02:02,990 --> 00:02:05,192 パトリック・アッシュバトン。 33 00:02:05,192 --> 00:02:07,160 (パトリック)はい。 34 00:02:07,160 --> 00:02:11,698 <唯一の平民で 目立つはずだった アリシアは…。 35 00:02:11,698 --> 00:02:15,035 特に注目されることなく終わった。 36 00:02:15,035 --> 00:02:18,305 ごめんよ 主人公なのに> 37 00:03:59,039 --> 00:04:07,814 ♬~ 38 00:04:07,814 --> 00:04:11,118 《入学式のあとは立食パーティーか…》 39 00:04:13,153 --> 00:04:15,822 《といっても 私には知り合いも➡ 40 00:04:15,822 --> 00:04:19,493 仲よくしてくれそうな相手も いないけれど。 41 00:04:19,493 --> 00:04:23,497 目立ちたくないし 早めに引き揚げることにしよう》 42 00:04:29,002 --> 00:04:32,339 (ウィリアム)おい 黒髪のお前! 43 00:04:32,339 --> 00:04:36,510 ユミエラ・ドルクネスとかいったな。 さっきは どんな細工をした。 44 00:04:36,510 --> 00:04:39,179 《面倒なのに絡まれた》 45 00:04:39,179 --> 00:04:44,184 ええと レベル測定の話ですか? 当たり前だろ! 46 00:04:44,184 --> 00:04:48,355 目立ちたかったのかもしれんが 貴族としての誇りはないのか! 47 00:04:48,355 --> 00:04:51,358 (エドウィン)落ち着け ウィル。 48 00:04:51,358 --> 00:04:56,029 (エドウィン)お前の気持ちもわかるが こんなところで騒ぐんじゃない。 49 00:04:56,029 --> 00:05:00,834 はじめまして エドウィン殿下。 ユミエラ・ドルクネスと申します。 50 00:05:00,834 --> 00:05:03,503 ドルクネス伯爵家…。 51 00:05:03,503 --> 00:05:06,807 中央もどきか。 52 00:05:06,807 --> 00:05:10,343 ユミエラ嬢 私は ウィルが幼い頃から➡ 53 00:05:10,343 --> 00:05:13,847 剣術を人一倍努力しているのを 知っている。 54 00:05:13,847 --> 00:05:18,185 だからこそ レベルも入学前に10に達した。 55 00:05:18,185 --> 00:05:20,854 君のしたことは そんな彼の頑張りを➡ 56 00:05:20,854 --> 00:05:22,856 踏みにじる行為なんだよ。 57 00:05:22,856 --> 00:05:24,858 はあ…。 58 00:05:24,858 --> 00:05:26,860 《どうして誰も彼も➡ 59 00:05:26,860 --> 00:05:30,030 私が不正をした前提で 話を進めるのか…。 60 00:05:30,030 --> 00:05:34,034 まあ 疑われるのも 無理はないと思うけど》 61 00:05:34,034 --> 00:05:39,706 レベル99というのは真実ですし 学園長がおっしゃったように➡ 62 00:05:39,706 --> 00:05:43,043 授業が始まれば わかっていただけると思います。 63 00:05:43,043 --> 00:05:46,046 ハッ あくまで シラを切りとおす気か。 64 00:05:46,046 --> 00:05:49,049 お前が俺より 強いとでもいうのか! 65 00:05:49,049 --> 00:05:52,552 今の俺が手袋を持っていない ことに感謝するんだな! 66 00:05:52,552 --> 00:05:58,858 (オズワルド)まったく レベル99なんて 現実的ではないだろうに。 67 00:05:58,858 --> 00:06:01,795 もっと まともなウソは つけなかったのかな。 68 00:06:01,795 --> 00:06:05,665 《攻略対象が 3人とも そろってしまった》 69 00:06:05,665 --> 00:06:09,169 <エドウィン・バルシャイン。 この国の第二王子で➡ 70 00:06:09,169 --> 00:06:14,007 ゲームのメインヒーロー。 剣と魔法を使いこなす魔法剣士。 71 00:06:14,007 --> 00:06:17,510 ウィリアム・アレス。 いわゆる脳筋で➡ 72 00:06:17,510 --> 00:06:21,014 正義感が強いが怒りっぽくもある。 73 00:06:21,014 --> 00:06:28,021 オズワルド・グリムザード。 天才魔法少年で クールなメガネキャラ。 74 00:06:28,021 --> 00:06:30,690 3人は友人同士でもある。 75 00:06:30,690 --> 00:06:35,028 私としては この3人には もともと関心がない。 76 00:06:35,028 --> 00:06:38,031 ゲームのストーリーと 無縁でいるためにも➡ 77 00:06:38,031 --> 00:06:41,034 彼らとは 関わりたくないのだが…> 78 00:06:41,034 --> 00:06:43,870 おい 何か言ったらどうなんだ。 79 00:06:43,870 --> 00:06:47,040 私の言葉を 信じていただけないようですので。 80 00:06:47,040 --> 00:06:51,711 まだ そんなことを言うのか! ウソならもっと上手につきたまえ。 81 00:06:51,711 --> 00:06:58,184 本当だと言うなら ここでレベル99の 魔法を披露してみたらどうだ? 82 00:06:58,184 --> 00:07:01,621 《軽はずみなことを…。 やってもいいけど➡ 83 00:07:01,621 --> 00:07:04,624 これ以上 騒ぎを起こしたくはない》 84 00:07:04,624 --> 00:07:08,628 あ~ 魔法といえば 光の魔法を使う➡ 85 00:07:08,628 --> 00:07:10,630 平民の方がいらっしゃいますよね。 86 00:07:10,630 --> 00:07:12,632 ほら あそこに。 87 00:07:12,632 --> 00:07:14,634 慣れない場所で➡ 88 00:07:14,634 --> 00:07:17,971 お知り合いもいなくて 困ってらっしゃるみたいです。 89 00:07:17,971 --> 00:07:21,141 お声をかけて差し上げたら いかがですか。 90 00:07:21,141 --> 00:07:25,645 確かに 君のたわ言に つきあう必要もないね。 91 00:07:25,645 --> 00:07:28,648 授業が始まりゃ わかることだしな。 92 00:07:28,648 --> 00:07:32,552 学園側の処置を 楽しみにしていることだ。 93 00:07:36,656 --> 00:07:39,059 はあ…。 94 00:07:40,994 --> 00:07:43,830 (アリシア)エドウィン殿下! オズくん ウィリアム! 95 00:07:43,830 --> 00:07:45,832 やあ アリシア。 96 00:07:45,832 --> 00:07:48,001 なんだ みんな知り合いだったのか。 97 00:07:48,001 --> 00:07:51,338 《はあ… すごい疲れた》 98 00:07:51,338 --> 00:07:55,175 (リタ)お嬢様 お早いお帰りでしたね。 99 00:07:55,175 --> 00:07:58,678 パーティーは まだ終わっては いないのでしょう? 100 00:07:58,678 --> 00:08:02,649 いいのよ。 仲よくなれそうな人もいないし。 101 00:08:02,649 --> 00:08:06,820 <彼女はリタ。 都に住んでいる 私の父がよこした➡ 102 00:08:06,820 --> 00:08:08,822 お付きのメイドだ> 103 00:08:08,822 --> 00:08:11,991 そんな調子では いいお相手が見つかりませんよ。 104 00:08:11,991 --> 00:08:14,995 旦那様も お困りになります。 105 00:08:14,995 --> 00:08:17,330 <私が勝手なことを しないように➡ 106 00:08:17,330 --> 00:08:20,333 そして 早く結婚相手を 見つけるための➡ 107 00:08:20,333 --> 00:08:23,670 お目付け役や 報告役も兼ねているらしい> 108 00:08:23,670 --> 00:08:28,341 同級生に 第二王子の エドウィン殿下もいらっしゃるとか。 109 00:08:28,341 --> 00:08:30,510 《その第二王子殿下には➡ 110 00:08:30,510 --> 00:08:33,813 大層 悪印象を 持たれているのだが…。 111 00:08:33,813 --> 00:08:38,151 というか 私のレベルについての 騒動は知らないのか。 112 00:08:38,151 --> 00:08:41,488 それでいいのか お目付け役》 113 00:08:41,488 --> 00:08:44,591 ねぇ 「中央もどき」って どういう意味か知ってる? 114 00:08:46,826 --> 00:08:49,329 誰かに そう言われたのですね。 115 00:08:49,329 --> 00:08:51,831 お嬢様が 気にすることはありません。 116 00:08:51,831 --> 00:08:55,168 私が言われたとは ひと言も 言っていないのだけれど。 117 00:08:55,168 --> 00:08:57,337 あっ…。 118 00:08:57,337 --> 00:09:00,607 やっぱり ドルクネス家をさす言葉なのね。 119 00:09:00,607 --> 00:09:04,444 中央貴族と地方貴族については ご存じですよね? 120 00:09:04,444 --> 00:09:07,447 ええ。 うちは地方貴族でしょ? 121 00:09:07,447 --> 00:09:11,618 王都で何かしらの役職に就いて いるわけではないみたいだし。 122 00:09:11,618 --> 00:09:14,954 はい。 中央もどきというのは➡ 123 00:09:14,954 --> 00:09:17,624 中央の役職が ないにもかかわらず➡ 124 00:09:17,624 --> 00:09:21,294 常に王都にいる 地方貴族のことです。 125 00:09:21,294 --> 00:09:25,799 ああ…。 領地を 代官に任せっきりにして➡ 126 00:09:25,799 --> 00:09:28,635 王都で仕事もせず 遊びほうけている➡ 127 00:09:28,635 --> 00:09:31,137 ロクデナシ貴族って意味ね。 128 00:09:31,137 --> 00:09:34,340 え… え~と…。 129 00:09:37,644 --> 00:09:40,346 <翌日から授業が始まった> 130 00:09:43,316 --> 00:09:45,318 <教室では完全孤立。 131 00:09:45,318 --> 00:09:48,321 まあ これはこれで 楽かもしれない…。 132 00:09:48,321 --> 00:09:52,492 置物として3年間 過ごすのも 悪くないか> 133 00:09:52,492 --> 00:09:54,661 ⚟ほら 黒髪のあの子。 134 00:09:54,661 --> 00:09:57,831 ⚟自分のこと レベル99だなんて言ってるのよ。 135 00:09:57,831 --> 00:10:00,166 ⚟頭の中が お花畑なのかしら。 136 00:10:00,166 --> 00:10:02,168 (笑い声) 137 00:10:02,168 --> 00:10:06,172 《私は聴覚のレベルも 上昇しているから 丸聞こえだ。 138 00:10:06,172 --> 00:10:10,677 そんなに レベル99ってことを 証明してほしいのかな?》 139 00:10:10,677 --> 00:10:15,181 (ウィリアム)へぇ~ 光魔法ってのは 病気やケガも治せるのか。 140 00:10:15,181 --> 00:10:18,017 じゃあ これから 世話になるかもしれないな。 141 00:10:18,017 --> 00:10:22,689 君が助けたおばあさんが 学園にお礼に来られたそうだよ。 142 00:10:22,689 --> 00:10:26,025 事情を言ってくれれば 門を開けてあげたのに。 143 00:10:26,025 --> 00:10:29,195 どうかな。 この学園では やっていけそうかい? 144 00:10:29,195 --> 00:10:31,531 正直 少し不安で…。 145 00:10:31,531 --> 00:10:33,533 私は平民の出だし…。 146 00:10:33,533 --> 00:10:36,536 何かあったら すぐに私たちに相談してくれ。 147 00:10:36,536 --> 00:10:38,538 必ず力になるよ。 148 00:10:38,538 --> 00:10:41,875 《んん…? 今日は授業初日。 149 00:10:41,875 --> 00:10:45,879 ゲームどおりなら アリシアと あの3人は まだ距離があるはず。 150 00:10:45,879 --> 00:10:49,382 なのに いきなり 親しくなってしまっている。 151 00:10:49,382 --> 00:10:53,052 はあ… 私が けしかけたせいで➡ 152 00:10:53,052 --> 00:10:56,890 ストーリーの展開が 変わってしまったのか》 153 00:10:56,890 --> 00:10:59,225 <アリシア・エンライト。 154 00:10:59,225 --> 00:11:02,362 めったにいない 光魔法の使い手。 155 00:11:02,362 --> 00:11:06,199 そのため 平民ながら 入学を許された。 156 00:11:06,199 --> 00:11:09,869 光魔法は闇属性の唯一の弱点で➡ 157 00:11:09,869 --> 00:11:13,039 魔王への切り札となるからだ> 158 00:11:13,039 --> 00:11:17,610 《今のところ それは 本人にも 知らされていないけれど…》 159 00:11:20,880 --> 00:11:24,651 《んっ? また あの反応だ》 160 00:11:30,023 --> 00:11:35,895 <午後 最初の授業は剣術の実技> 161 00:11:35,895 --> 00:11:39,732 《これが… 木製とはいえ本物の剣…。 162 00:11:39,732 --> 00:11:42,235 初めて握った…。 163 00:11:42,235 --> 00:11:45,738 修学旅行のお土産の 模造刀を思い出すなぁ。 164 00:11:45,738 --> 00:11:48,241 ゲーマーとしては 持っていたいアイテムだったのに➡ 165 00:11:48,241 --> 00:11:50,577 高くて買えなかったんだっけ》 166 00:11:50,577 --> 00:11:55,548 皆の実力を確認するために 順番で模擬戦を行う。 167 00:11:55,548 --> 00:11:59,886 一番手は レベル99の君だ。 168 00:11:59,886 --> 00:12:02,689 では 俺が相手をしましょう。 169 00:12:05,692 --> 00:12:07,694 フッ…。 170 00:12:07,694 --> 00:12:10,196 (女子生徒たちの歓声) 171 00:12:10,196 --> 00:12:13,866 ウィリアム様! 頑張って~! 172 00:12:17,036 --> 00:12:20,306 《さて どう手加減しようか…》 173 00:12:22,342 --> 00:12:26,012 ⚟キャー! ⚟ウィリアム様~! ⚟やっつけちゃって! 174 00:12:26,012 --> 00:12:28,014 フフン。 175 00:12:28,014 --> 00:12:32,685 <レベル上げのための魔物狩りは 魔法がメインだったけど➡ 176 00:12:32,685 --> 00:12:36,723 私は物理攻撃も メチャクチャ強い> 177 00:12:36,723 --> 00:12:41,060 さあ どうした イカサマ女。 やめるなら今のうちだぞ。 178 00:12:41,060 --> 00:12:43,029 フンッ…。 179 00:12:43,029 --> 00:12:46,866 《お前の生死は私の繊細さに かかっているんだが》 180 00:12:46,866 --> 00:12:49,702 では 両者構えて。 181 00:12:49,702 --> 00:12:52,872 ンッ。 あっ? 182 00:12:52,872 --> 00:12:56,576 なんだ あの構え。 ひでぇ。 183 00:13:00,813 --> 00:13:05,318 おい 早く構えろ。 それとも戦わずに降参か? 184 00:13:05,318 --> 00:13:08,821 すみません。 剣を使うのは初めてなので。 185 00:13:08,821 --> 00:13:10,990 このまま始めていいですよ。 186 00:13:10,990 --> 00:13:14,494 クッ… どこまでバカにする気だ! 187 00:13:14,494 --> 00:13:16,996 女だからって 手加減はしないからな! 188 00:13:16,996 --> 00:13:19,866 骨の1本や2本は折れると思え! 189 00:13:19,866 --> 00:13:21,868 はあ~っ! 190 00:13:21,868 --> 00:13:24,037 《遅い》 191 00:13:27,173 --> 00:13:29,375 うわっ! 192 00:13:32,011 --> 00:13:36,849 《ごめん ここまで盛大に ずっこけるとは思わなくて》 193 00:13:36,849 --> 00:13:38,851 (どよめき) 194 00:13:38,851 --> 00:13:41,020 先生 これで終わりですか? 195 00:13:41,020 --> 00:13:43,022 追撃したほうがいいですか? 196 00:13:43,022 --> 00:13:46,025 しょ… 勝者 ユミエラ・ドルクネス。 197 00:13:46,025 --> 00:13:50,897 まだだ! 素人のふりをするとは どこまでも ひきょうなヤツめ! 198 00:13:50,897 --> 00:13:53,366 うお~っ! 199 00:13:55,735 --> 00:13:59,205 なあ~っ! (どよめき) 200 00:13:59,205 --> 00:14:01,474 《意外と丈夫だなぁ。 201 00:14:01,474 --> 00:14:05,144 ではなくて… 大丈夫だろうか? 202 00:14:05,144 --> 00:14:07,146 これで何かあったら➡ 203 00:14:07,146 --> 00:14:11,484 もしものときは 教師の監督責任を追及する所存》 204 00:14:11,484 --> 00:14:13,486 ああ… ああ…。 205 00:14:13,486 --> 00:14:16,489 《セーフっぽいな》 206 00:14:16,489 --> 00:14:19,992 あ~… 私が保健室に運びましょうか? 207 00:14:19,992 --> 00:14:22,795 いや いい! 私が連れていこう! 208 00:14:25,498 --> 00:14:29,836 私が戻ってくるまで 素振りなどの 自主練をするように! 209 00:14:29,836 --> 00:14:32,839 いいか 試合は絶対にするなよ! 210 00:14:32,839 --> 00:14:37,677 《アリシアがいれば 光魔法で 治療できるはずだけど…。 211 00:14:37,677 --> 00:14:41,080 班分けが違うから 参加していない》 212 00:14:43,516 --> 00:14:46,018 《そこまで怖がらなくても…。 213 00:14:46,018 --> 00:14:49,188 私は十分に手加減をしたのに…。 214 00:14:49,188 --> 00:14:51,190 ウィリアムが ひき肉になっていないのが➡ 215 00:14:51,190 --> 00:14:53,693 何よりの証拠だ》 216 00:14:53,693 --> 00:14:55,895 素振りか…。 217 00:15:01,334 --> 00:15:03,503 (生徒たちの悲鳴) 218 00:15:03,503 --> 00:15:06,339 <結局 授業終了の時間まで➡ 219 00:15:06,339 --> 00:15:09,008 教師が戻ってくることは なかった> 220 00:15:11,677 --> 00:15:15,181 <次の授業は魔法の実技。 221 00:15:15,181 --> 00:15:18,184 別々だった班とも 合流したのだが…。 222 00:15:18,184 --> 00:15:21,020 ここにも エドウィンの姿がない。 223 00:15:21,020 --> 00:15:23,523 関わりたくないから 別にいいけど> 224 00:15:23,523 --> 00:15:27,660 まずは 皆さんの魔法の実力を 見せてもらいましょう。 225 00:15:27,660 --> 00:15:32,698 最初ですから 的に当てられたら十分ですよ。 226 00:15:32,698 --> 00:15:36,169 はっ! 227 00:15:36,169 --> 00:15:38,871 ふっ! 228 00:15:38,871 --> 00:15:43,509 <魔法の属性は 火 風 水 土。 229 00:15:43,509 --> 00:15:46,879 この四つが基本だ。 230 00:15:46,879 --> 00:15:51,851 そして ごくまれに 光魔法と闇魔法の使い手がいる> 231 00:15:54,020 --> 00:15:57,523 わ~っ すご~い! 光魔法って初めて見た! 232 00:15:57,523 --> 00:16:00,126 あ… ありがとうございます! 233 00:16:00,126 --> 00:16:03,029 ふっ。 234 00:16:11,671 --> 00:16:13,840 (どよめき) 235 00:16:13,840 --> 00:16:16,809 さすがは オズワルド・グリムザードくん! 236 00:16:16,809 --> 00:16:19,812 四つの属性を すべて使いこなすなんて➡ 237 00:16:19,812 --> 00:16:22,982 天才と言われるだけのことは ありますね! 238 00:16:22,982 --> 00:16:25,818 なに 大したことはありません。 239 00:16:25,818 --> 00:16:27,820 次は君の番だ。 240 00:16:27,820 --> 00:16:30,823 どんな すばらしい魔法を 見せてくれるのかな。 241 00:16:30,823 --> 00:16:33,326 《さっきの授業に いなかったから➡ 242 00:16:33,326 --> 00:16:37,830 私がウィリアムをぶっ飛ばしたことを 知らないんだな…。 243 00:16:37,830 --> 00:16:39,832 実のところ私は➡ 244 00:16:39,832 --> 00:16:42,869 基本の四属性魔法が まともに使えない。 245 00:16:42,869 --> 00:16:45,371 そう 私は➡ 246 00:16:45,371 --> 00:16:50,042 筋肉と闇に 才能を極振りした女なので》 247 00:16:50,042 --> 00:16:54,714 あの この的って 壊してしまっても大丈夫ですか? 248 00:16:54,714 --> 00:16:57,516 あれは 特殊な加工をしたものだ。 249 00:16:57,516 --> 00:17:01,787 それに 僕ですら壊せないのに 君に壊せるはずがないだろう。 250 00:17:01,787 --> 00:17:06,292 壊すには宮廷魔導師ぐらいの 力がなければ無理ですよ。 251 00:17:06,292 --> 00:17:10,296 まあ 壊せるなら 壊してしまってもいいですけど。 252 00:17:10,296 --> 00:17:12,632 ありがとうございます。 253 00:17:12,632 --> 00:17:17,470 《宮廷魔導師ぐらいの力か…。 余裕だな》 254 00:17:17,470 --> 00:17:19,572 ダークフレイム。 255 00:17:21,641 --> 00:17:25,144 何を出すかと思えば 豆鉄砲じゃないか。 256 00:17:25,144 --> 00:17:27,146 あれは…! 257 00:17:27,146 --> 00:17:36,489 ♬~ 258 00:17:36,489 --> 00:17:39,992 <ダークフレイム。 炎のような見た目だが➡ 259 00:17:39,992 --> 00:17:44,497 熱さは一切なく 石も金属も溶かしてしまう。 260 00:17:44,497 --> 00:17:51,504 硫酸とか王水に近い魔法で 魔物に使うと なかなかグロテスク> 261 00:17:51,504 --> 00:17:53,839 い… 今のは まさか…。 262 00:17:53,839 --> 00:18:00,279 はい 闇魔法です。 他の属性は からっきしでして。 263 00:18:00,279 --> 00:18:02,281 お… お見事です! 264 00:18:02,281 --> 00:18:05,785 皆さん 闇魔法は 邪悪なものではありません! 265 00:18:05,785 --> 00:18:08,955 過去に宮廷魔導師にも 使い手がいました! 266 00:18:08,955 --> 00:18:11,958 悪い先入観は持たないように! 267 00:18:11,958 --> 00:18:13,960 ありえない こんなの…。 268 00:18:13,960 --> 00:18:16,629 僕は魔法の天才なんだ。 269 00:18:16,629 --> 00:18:21,834 なのに… なのに… 僕以上の使い手がいるなんて! 270 00:18:21,834 --> 00:18:25,171 僕は こんなの 認めないからなあ~! 271 00:18:25,171 --> 00:18:28,641 オズワルドくん! ああ…。 272 00:18:28,641 --> 00:18:31,344 (エドウィン)ユミエラ・ドルクネス! 273 00:18:33,980 --> 00:18:36,649 退学の書類が完成したぞ! 274 00:18:36,649 --> 00:18:40,186 貴様は王立学園に ふさわしくない! 275 00:18:40,186 --> 00:18:43,856 《授業にも出ないで そんなことをしていたのか》 276 00:18:43,856 --> 00:18:48,828 自分のレベルを偽るような者は この学園に… いや➡ 277 00:18:48,828 --> 00:18:51,831 バルシャイン王国の貴族に ふさわしくない。 278 00:18:51,831 --> 00:18:54,667 学園を退学になったとなれば➡ 279 00:18:54,667 --> 00:18:57,670 この国で生きることも 難しくなるだろう。 280 00:18:57,670 --> 00:18:59,672 そうですか。 281 00:18:59,672 --> 00:19:03,609 まあ 他の国に行くのも 悪くないかもしれませんね。 282 00:19:03,609 --> 00:19:06,779 お待ちください 殿下! 学園長! 283 00:19:06,779 --> 00:19:09,782 彼女は希少な 闇魔法使いなのです! 284 00:19:09,782 --> 00:19:12,785 宮廷魔導師でも 壊すのに苦労する的を➡ 285 00:19:12,785 --> 00:19:14,787 壊してみせました! 286 00:19:14,787 --> 00:19:18,124 レベル99というのも 本当かもしれません! 287 00:19:18,124 --> 00:19:22,128 彼女を退学にするのは この国の損失となります! 288 00:19:22,128 --> 00:19:25,131 宮廷魔導師でも壊せるのだろう? 289 00:19:25,131 --> 00:19:28,467 レベル99の証明にはならないはずだ。 290 00:19:28,467 --> 00:19:33,072 退学を取り消したければ 私を納得させてみせなさい。 291 00:19:36,475 --> 00:19:39,645 《どうしても私を 退学させたいようですけど➡ 292 00:19:39,645 --> 00:19:43,816 宮廷魔導師クラスの人物を やすやすと他国へ渡すのは➡ 293 00:19:43,816 --> 00:19:47,653 王族として問題なのでは? エドウィン王子》 294 00:19:47,653 --> 00:19:49,989 フッ。 295 00:19:49,989 --> 00:19:54,493 ユミエラさん 先ほどの魔法は 全力ではないのでしょう? 296 00:19:54,493 --> 00:19:57,830 ここで全力の魔法を見せて お願い! 297 00:19:57,830 --> 00:20:03,669 《う~ん ここまで必死に 頼まれると 断りづらいな》 298 00:20:03,669 --> 00:20:07,506 わかりました。 空に魔法を放ちます。 299 00:20:07,506 --> 00:20:11,510 エドウィン殿下 魔法を行使しても よろしいでしょうか? 300 00:20:11,510 --> 00:20:13,512 勝手にやればいいだろう。 301 00:20:13,512 --> 00:20:17,183 本当によろしいのですか? さっさと始めろ! 302 00:20:17,183 --> 00:20:20,186 でも 何かあったときは 誰が責任を…。 303 00:20:20,186 --> 00:20:23,522 空に魔法を撃って 何か起こるはずないだろう! 304 00:20:23,522 --> 00:20:25,524 責任は私が取る! 305 00:20:25,524 --> 00:20:28,527 《よし 言質は取った。 306 00:20:28,527 --> 00:20:32,031 ゲームでは魔王と私だけが 使うことを許された➡ 307 00:20:32,031 --> 00:20:36,869 最強の闇属性魔法を放ってみよう。 308 00:20:36,869 --> 00:20:41,373 ただ 本当に全力でやるのは マズいだろうな。 309 00:20:41,373 --> 00:20:43,876 適当に力を加減して…》 310 00:20:45,878 --> 00:20:49,048 ブラックホール! 311 00:20:49,048 --> 00:21:10,536 ♬~ 312 00:21:10,536 --> 00:21:12,538 ⚟なんだ あれは! ⚟空に暗闇が! 313 00:21:12,538 --> 00:21:14,540 ⚟太陽が消えちゃった! 314 00:21:14,540 --> 00:21:18,377 <ブラックホール。 重力場をコントロールして➡ 315 00:21:18,377 --> 00:21:22,214 範囲内の物質を 無条件で消し去る魔法。 316 00:21:22,214 --> 00:21:27,219 つまり 魔法の拡大とともに 範囲内の空気もなくなっていき➡ 317 00:21:27,219 --> 00:21:30,389 今は真空状態になった空間に➡ 318 00:21:30,389 --> 00:21:35,060 周囲の空気が猛烈な勢いで 引き寄せられている真っ最中> 319 00:21:35,060 --> 00:22:03,322 ♬~ 320 00:22:03,322 --> 00:22:05,324 どうでしょうか 殿下? 321 00:22:05,324 --> 00:22:07,993 私がレベル99だと➡ 322 00:22:07,993 --> 00:22:11,497 納得していただけました でしょうか? 323 00:22:11,497 --> 00:22:18,304 (エドウィン)ひい~っ!