1 00:00:04,338 --> 00:00:07,341 (ユミエラ)リュー もう少し高度を下げて。 2 00:00:07,341 --> 00:00:09,343 (リュー)ガオ。 3 00:00:09,343 --> 00:00:13,647 《私の想像どおりなら もうすぐ見つかるはずよ》 4 00:00:19,520 --> 00:00:21,521 やっぱり。 5 00:00:21,521 --> 00:00:28,529 ♬~ 6 00:00:28,529 --> 00:00:31,698 アリシアさん! 7 00:00:31,698 --> 00:00:34,101 アリシアさん! 8 00:00:37,871 --> 00:00:41,875 (アリシア)ひゃあ~っ! アリシアさん 私です。 9 00:00:41,875 --> 00:00:45,045 あ… あっ! 10 00:00:45,045 --> 00:00:47,881 ユ… ユミエラさんでしたか。 11 00:00:47,881 --> 00:00:52,719 えっ? 私どうして… こんなところに? 12 00:00:52,719 --> 00:00:54,922 覚えていないんですか? 13 00:02:41,528 --> 00:02:48,368 そうですか… 私を心配してわざわざ捜しに。 14 00:02:48,368 --> 00:02:53,540 昨日 バリアスのダンジョンの お話をしたので もしかしたらと。 15 00:02:53,540 --> 00:02:58,545 あのときは 気が進まない ご様子でしたけれど。 ええ。 16 00:02:58,545 --> 00:03:01,982 でも確かに ユミエラさんの言うとおり➡ 17 00:03:01,982 --> 00:03:05,485 いつまでもエドくんたちの 足手まといでは…。 18 00:03:05,485 --> 00:03:08,321 どうしようって悩んで。 19 00:03:08,321 --> 00:03:11,992 思い詰めすぎて 無意識に体が動いた…。 20 00:03:11,992 --> 00:03:13,994 ということでしょうか。 21 00:03:13,994 --> 00:03:19,100 実は私 今までにも何度か こういうことがあったんです。 22 00:03:19,100 --> 00:03:22,002 こういうこと? 23 00:03:22,002 --> 00:03:24,671 自分でも 思ってもみなかったことを➡ 24 00:03:24,671 --> 00:03:28,175 いつの間にかしてしまうんです。 25 00:03:28,175 --> 00:03:34,014 最初は王立学園から入学するよう 勧められたときでした。 26 00:03:34,014 --> 00:03:37,851 私が光の魔法を使えるという うわさを聞いて➡ 27 00:03:37,851 --> 00:03:42,856 学園から 勧誘に来てくれたんですけど…。 28 00:03:42,856 --> 00:03:46,693 私には とても無理ですって 断ったんです。 29 00:03:46,693 --> 00:03:49,863 でも 話を聞いてるうちに➡ 30 00:03:49,863 --> 00:03:53,700 なんだか入学しなくちゃ いけないような気がしてきて…。 31 00:03:53,700 --> 00:04:00,640 気がついたら 書類にサインをしていたんです。 32 00:04:00,640 --> 00:04:04,811 それから ユミエラさんにアドバイスをもらった➡ 33 00:04:04,811 --> 00:04:07,814 去年の武術大会のときも…。 34 00:04:07,814 --> 00:04:11,651 なんとなく 魔法のイメージはあったんですけど➡ 35 00:04:11,651 --> 00:04:16,490 本番になったら 急に その魔法の名前が頭に浮かんで…。 36 00:04:16,490 --> 00:04:19,159 ⦅サンレイン⦆ 37 00:04:19,159 --> 00:04:22,829 体も勝手に動いた感じで…。 38 00:04:22,829 --> 00:04:25,999 自分でも不思議で…。 39 00:04:25,999 --> 00:04:29,503 そして 学年末のパーティーのとき➡ 40 00:04:29,503 --> 00:04:32,839 気がついたら エドくんを誘い出してて…。 41 00:04:32,839 --> 00:04:39,179 覚えています お二人がいないので お友達が騒いでいました。 42 00:04:39,179 --> 00:04:42,015 王子様を誘って パーティーを抜け出すなんて➡ 43 00:04:42,015 --> 00:04:46,520 あんな思い切ったこと どうして私にできたのか…。 44 00:04:46,520 --> 00:04:50,690 確かに 自分がそういうことをした 記憶はあるんです。 45 00:04:50,690 --> 00:04:54,361 でも なんだか 自分が自分じゃなかったみたいな。 46 00:04:54,361 --> 00:04:57,697 何かに 突き動かされてたみたいな…。 47 00:04:57,697 --> 00:04:59,699 そのことは誰かに? 48 00:05:01,635 --> 00:05:04,137 エドくんたちには話していません。 49 00:05:04,137 --> 00:05:06,973 言えば心配させてしまうし。 50 00:05:06,973 --> 00:05:10,310 先生に相談しようか 迷ったんですけど➡ 51 00:05:10,310 --> 00:05:12,979 最近は落ち着いてたから…。 52 00:05:12,979 --> 00:05:16,983 《なるほど だいたいの事情はつかめた。 53 00:05:16,983 --> 00:05:20,320 やはり私の仮説は 当たっていたようだ。 54 00:05:20,320 --> 00:05:24,491 この世界は 「ヒカユウ」 つまり乙女ゲーム➡ 55 00:05:24,491 --> 00:05:27,494 『光の魔法と勇者様』に 酷似している。 56 00:05:27,494 --> 00:05:29,663 アリシアは そのヒロインだ。 57 00:05:29,663 --> 00:05:32,332 王立学園への入学。 58 00:05:32,332 --> 00:05:35,168 武術大会での活躍。 59 00:05:35,168 --> 00:05:38,672 攻略対象とパーティーを抜け出す。 60 00:05:38,672 --> 00:05:43,510 どれもゲームのストーリーを進めるために 必要なイベントだ。 61 00:05:43,510 --> 00:05:46,346 アリシアはそういうとき 半ば自動的に➡ 62 00:05:46,346 --> 00:05:49,349 「ヒカユウ」ゲームの シナリオどおりに振る舞う➡ 63 00:05:49,349 --> 00:05:55,355 いわば ゲームシナリオの強制力に 従って行動してしまうのだ。 64 00:05:55,355 --> 00:06:00,293 レベルを上げることも 魔王討伐のためには必要不可欠だ。 65 00:06:00,293 --> 00:06:03,797 今回も ゲームシナリオの強制力が発動して➡ 66 00:06:03,797 --> 00:06:06,633 アリシアを動かしたに違いない…。 67 00:06:06,633 --> 00:06:11,972 ヒロインというのも なかなか大変な役回りのようだ。 68 00:06:11,972 --> 00:06:15,141 でも それを本人に言う必要はない。 69 00:06:15,141 --> 00:06:19,813 理解できずに 混乱するだけだろう》 70 00:06:19,813 --> 00:06:21,982 アリシアさんは きっとすごく➡ 71 00:06:21,982 --> 00:06:25,151 責任感が強い人なんですね。 えっ! 72 00:06:25,151 --> 00:06:28,321 それに 真面目だから 思い詰めてしまって➡ 73 00:06:28,321 --> 00:06:30,991 つい体が 勝手に動いてしまうんでしょう。 74 00:06:30,991 --> 00:06:33,326 知らないはずの 魔法を使えたのは➡ 75 00:06:33,326 --> 00:06:36,162 単にあなたの才能だと思いますよ。 76 00:06:36,162 --> 00:06:38,498 そうでしょうか? 77 00:06:38,498 --> 00:06:41,668 それに あなたみたいに若い頃は➡ 78 00:06:41,668 --> 00:06:44,838 心身のバランスが不安定だって 言いますし➡ 79 00:06:44,838 --> 00:06:48,675 そのうち無意識の行動も なくなると思いますよ。 80 00:06:48,675 --> 00:06:51,678 ユミエラさんだって 若いじゃないですか。 81 00:06:51,678 --> 00:06:53,680 《そうだった!》 82 00:06:53,680 --> 00:06:56,182 フフ…。 ハハ… ハハハ…。 83 00:06:58,518 --> 00:07:02,289 でも なんだか 元気が出てきました! 84 00:07:02,289 --> 00:07:04,958 ありがとうございます! フフフ。 85 00:07:04,958 --> 00:07:06,960 《ヒロインスマイル!》 86 00:07:06,960 --> 00:07:11,131 さあ 早く帰らないと エドくんたちが心配してますよね! 87 00:07:11,131 --> 00:07:13,800 いえ その前に…。 88 00:07:13,800 --> 00:07:18,305 せっかくですから ダンジョンで 軽くレベル上げをしていきましょう。 89 00:07:18,305 --> 00:07:20,473 ええ? 今から? 90 00:07:20,473 --> 00:07:24,477 もちろんです。 91 00:07:24,477 --> 00:07:26,813 守護の護符もありますし➡ 92 00:07:26,813 --> 00:07:30,483 やってみれば 絶対に楽しさがわかりますから。 93 00:07:30,483 --> 00:07:33,486 そ… そうでしょうか…。 94 00:07:33,486 --> 00:07:37,824 大丈夫 私がついてますから。 95 00:07:37,824 --> 00:07:40,126 は… はい。 96 00:07:42,329 --> 00:07:44,998 王立学園の生徒さんでも➡ 97 00:07:44,998 --> 00:07:48,168 ここのダンジョンは危険ですから 許可がないと。 98 00:07:48,168 --> 00:07:50,170 大丈夫です。 99 00:07:50,170 --> 00:07:53,006 ほら リューからもお願いして。 (番兵たち)うわぁ! 100 00:07:53,006 --> 00:07:55,842 ガオー! うわっ! あああ…! 101 00:07:55,842 --> 00:07:58,011 ガウッ! 102 00:07:58,011 --> 00:08:01,948 うぐ… うっうっうっ…! 103 00:08:01,948 --> 00:08:04,451 は…! うわあ~! 104 00:08:04,451 --> 00:08:07,120 どうしたんだろ 急用かな? 105 00:08:07,120 --> 00:08:09,956 違うと思う…。 106 00:08:09,956 --> 00:08:35,982 ♬~ 107 00:08:35,982 --> 00:08:40,153 ヒッ…!? キャアー! 108 00:08:40,153 --> 00:08:45,658 周りが魔物だらけなら 狙いをつけなくても命中します。 109 00:08:45,658 --> 00:08:47,660 簡単でしょう? 110 00:08:47,660 --> 00:08:51,164 簡単って… 簡単って…? 111 00:08:51,164 --> 00:08:54,667 魔物をたくさん倒せば その分 レベルが上がります。 112 00:08:54,667 --> 00:08:57,837 闇属性の魔物は 光の魔法に弱いから➡ 113 00:08:57,837 --> 00:09:00,273 無双状態を楽しめますよ。 114 00:09:00,273 --> 00:09:02,776 楽しくない 楽しくない! 115 00:09:02,776 --> 00:09:06,446 助けて おばあちゃ~ん! 116 00:09:06,446 --> 00:09:10,950 《このダンジョンは ゲームで何度も 攻略したから迷う心配もない。 117 00:09:10,950 --> 00:09:13,620 アリシアはダンジョン初心者だし➡ 118 00:09:13,620 --> 00:09:16,956 サービスで道案内くらいは してあげよう》 119 00:09:16,956 --> 00:09:21,561 アリシアさん 次はこちらです。 は… はい。 120 00:09:24,297 --> 00:09:26,800 キャアー! 121 00:09:29,302 --> 00:09:33,306 あの… 魔物が だんだん 大きくなってるんですけど。 122 00:09:33,306 --> 00:09:36,476 深く潜るほど 強い魔物が現れます。 123 00:09:36,476 --> 00:09:38,978 それがダンジョンの だいご味ですよ。 124 00:09:38,978 --> 00:09:41,481 そんなだいご味 いらないから! 125 00:09:43,817 --> 00:09:45,985 ハッ!? 126 00:09:45,985 --> 00:09:48,822 このダンジョンは地下50階まであって➡ 127 00:09:48,822 --> 00:09:52,992 ランダムに ご褒美アイテムが手に入るんです。 128 00:09:52,992 --> 00:09:55,161 それを楽しみに頑張りましょう。 129 00:09:55,161 --> 00:09:57,664 え…! 地下50階!? 130 00:09:57,664 --> 00:09:59,666 (コカトリスの鳴き声) 131 00:09:59,666 --> 00:10:01,868 キャアー! 132 00:10:04,003 --> 00:10:07,674 この辺りから 闇属性以外の魔物も出ます。 133 00:10:07,674 --> 00:10:11,845 相手の弱点やスキルを しっかり見極めてください。 134 00:10:11,845 --> 00:10:14,013 ユミエラさんも手伝ってください! 135 00:10:14,013 --> 00:10:17,350 それでは レベル上げの邪魔になって おっと! 136 00:10:17,350 --> 00:10:20,520 安心してください。 危ないと思ったら➡ 137 00:10:20,520 --> 00:10:22,856 こうして…。 138 00:10:22,856 --> 00:10:24,858 援護しますから。 139 00:10:24,858 --> 00:10:26,860 全然 安心できない! 140 00:10:26,860 --> 00:10:30,563 キュイー。 キャアー! 141 00:10:36,035 --> 00:10:39,038 え…? 今のは? 142 00:10:39,038 --> 00:10:43,376 レベルが上がって 新しい魔法が 使えるようになったんですね。 143 00:10:43,376 --> 00:10:45,678 この調子で どんどん行きましょう。 144 00:10:49,215 --> 00:10:51,551 (マンティコアの鳴き声) 145 00:10:51,551 --> 00:10:55,054 キャアー! 146 00:10:55,054 --> 00:10:57,223 (断末魔) 147 00:10:57,223 --> 00:10:59,225 いい感じです。 148 00:10:59,225 --> 00:11:02,495 ハァ ハァ ハァ…。 149 00:11:02,495 --> 00:11:05,832 《これ以上 レベルの上がらない私には➡ 150 00:11:05,832 --> 00:11:07,834 味わえない喜びだ。 151 00:11:07,834 --> 00:11:09,836 羨ましいなぁ》 152 00:11:09,836 --> 00:11:11,838 うっ! あっ! キャアー! 153 00:11:11,838 --> 00:11:16,176 あ… そうか ここには 落とし穴があるんだっけ。 154 00:11:16,176 --> 00:11:18,344 キャアー ぐっ…。 155 00:11:18,344 --> 00:11:20,346 いてててて…。 156 00:11:20,346 --> 00:11:23,183 キャアー! 157 00:11:23,183 --> 00:11:25,351 キャー! 158 00:11:25,351 --> 00:11:27,353 (サラマンダーの断末魔) 159 00:11:31,357 --> 00:11:33,359 アリシアさん 大丈夫ですか! 160 00:11:33,359 --> 00:11:39,699 ええ… 魔物は倒したけど 私も…。 161 00:11:39,699 --> 00:11:42,535 今 治癒の魔法をかけてあげます。 162 00:11:42,535 --> 00:11:46,039 えっ? いいです 自分で…。 163 00:11:46,039 --> 00:11:49,842 遠慮はご無用。 落とし穴を忘れていたおわびです。 164 00:11:52,212 --> 00:11:56,616 い… いやぁ~! 165 00:11:58,718 --> 00:12:02,155 いよいよ地下50階 最後の敵です。 166 00:12:02,155 --> 00:12:04,157 (ボスキャラ)よく来たな。 167 00:12:04,157 --> 00:12:10,997 まさか我がダンジョンの最深部まで至る 人間が現れるとは。 168 00:12:10,997 --> 00:12:12,999 とりあえず頑張ってみてください。 169 00:12:12,999 --> 00:12:15,001 死にたくない 死にたくない…。 170 00:12:15,001 --> 00:12:18,838 愚かな冒険者よ かかってこい! 171 00:12:18,838 --> 00:12:22,175 ほら。 ああ…。 172 00:12:22,175 --> 00:12:25,345 ごめんなさい つい力が…。 173 00:12:25,345 --> 00:12:29,515 フン! キャー! 174 00:12:29,515 --> 00:12:33,353 アリシアさん…。 おばあちゃ~ん! 175 00:12:33,353 --> 00:12:35,688 ヌハハハハハ…! 176 00:12:35,688 --> 00:12:38,858 死にたくない… サンレイン! 177 00:12:38,858 --> 00:12:41,361 む…? 178 00:12:41,361 --> 00:12:43,696 えっ? 効かない…。 179 00:12:43,696 --> 00:12:47,033 その魔法には 攻撃力はなかったはずですよ。 180 00:12:47,033 --> 00:12:49,035 あ…。 181 00:12:49,035 --> 00:12:53,206 貴様の力はその程度か。 182 00:12:53,206 --> 00:12:55,208 くっ…。 183 00:12:55,208 --> 00:12:58,044 キャアー! 184 00:12:58,044 --> 00:13:02,649 やっぱり いきなりソロでボスキャラは無理か。 185 00:13:02,649 --> 00:13:05,151 ユミエラ~ パンチ! 186 00:13:05,151 --> 00:13:07,353 ぐわぁ…! 187 00:13:13,826 --> 00:13:16,029 アリシアさん。 188 00:13:19,999 --> 00:13:23,836 う… うん… えっ? 189 00:13:23,836 --> 00:13:27,340 大丈夫 ボスは私が倒しました。 190 00:13:27,340 --> 00:13:32,011 守護の護符の効き目で 助かったんですね。 191 00:13:32,011 --> 00:13:36,015 効果は一度きりだから もう使えませんけど…。 192 00:13:36,015 --> 00:13:39,519 さあ 宝箱を開けてみましょう。 193 00:13:39,519 --> 00:13:42,021 何が出るか お楽しみですよ。 194 00:13:44,857 --> 00:13:48,194 さすがアリシアさん ついてますね。 195 00:13:48,194 --> 00:13:51,364 守護の護符のセットです。 196 00:13:51,364 --> 00:13:54,867 私はいりませんから アリシアさん どうぞ。 197 00:13:54,867 --> 00:13:58,538 ありがとうございます。 198 00:13:58,538 --> 00:14:01,307 えっ? な… 何? 199 00:14:01,307 --> 00:14:03,309 転移の光です。 200 00:14:03,309 --> 00:14:07,814 このダンジョンは 攻略すると 自動的に地上に戻れるので。 201 00:14:16,823 --> 00:14:18,825 ありがとう ユミエラさん。 202 00:14:18,825 --> 00:14:20,993 なんてお礼を言っていいか。 203 00:14:20,993 --> 00:14:23,663 さあ ポーションも飲んだし➡ 204 00:14:23,663 --> 00:14:27,166 護符をつけ直して もう一度 中に入りましょう。 205 00:14:27,166 --> 00:14:29,168 え…? 206 00:14:29,168 --> 00:14:32,839 ボスを倒してないから 攻略したとは言えないでしょう。 207 00:14:32,839 --> 00:14:37,844 それに… どうせなら 上げられるだけレベルを上げないと。 208 00:14:37,844 --> 00:14:40,646 う…! んっ? 209 00:14:42,682 --> 00:14:45,017 よく来たな。 210 00:14:45,017 --> 00:14:49,689 まさか我がダンジョンの最深部まで至る 人間が現れるとは。 211 00:14:49,689 --> 00:14:54,093 < そのあとアリシアは 何度も このダンジョンに挑戦した> 212 00:14:56,696 --> 00:14:59,532 <アリシアのレベルは おもしろいように上がり➡ 213 00:14:59,532 --> 00:15:03,636 新しい魔法も 次々に 使えるようになっていった。 214 00:15:03,636 --> 00:15:08,141 誰かが強くなっていく様子は 見ているだけでワクワクする。 215 00:15:08,141 --> 00:15:12,478 だが このレベル上昇の早さは ちょっと異常だ。 216 00:15:12,478 --> 00:15:16,816 これも ゲームシナリオの 強制力のせいだろうか> 217 00:15:16,816 --> 00:15:19,652 キャアー! 218 00:15:19,652 --> 00:15:21,988 ユミエラ キーック! 219 00:15:21,988 --> 00:15:24,490 < でも なかなかボスキャラを 倒すところまでは➡ 220 00:15:24,490 --> 00:15:27,660 いけなかった…> 221 00:15:27,660 --> 00:15:29,829 死にたくない…。 222 00:15:29,829 --> 00:15:32,498 <何度目かに挑戦したとき➡ 223 00:15:32,498 --> 00:15:36,669 宝箱から 闇属性のバスタードソードが出てきた。 224 00:15:36,669 --> 00:15:40,673 これは光属性のアリシアには 扱いにくいだろうし➡ 225 00:15:40,673 --> 00:15:43,176 私が頂くことになった> 226 00:15:47,847 --> 00:15:52,018 <風属性の槍が 入っていたこともあった。 227 00:15:52,018 --> 00:15:55,021 これはパトリックへのお土産だ> 228 00:15:55,021 --> 00:15:57,023 よく来たな。 229 00:15:57,023 --> 00:16:01,828 まさか我がダンジョンの最深部まで至る 人間が現れるとは。 230 00:16:04,297 --> 00:16:07,300 死にたくない! 231 00:16:07,300 --> 00:16:09,302 あっ! 232 00:16:12,138 --> 00:16:14,473 やあ~! 233 00:16:14,473 --> 00:16:17,643 (断末魔) 234 00:16:17,643 --> 00:16:22,315 < そしてついにアリシアは 自力でボスキャラを倒してのけた> 235 00:16:22,315 --> 00:16:24,317 ハァ ハァ…。 236 00:16:24,317 --> 00:16:27,820 < そのときは 光属性の剣が入っていた。 237 00:16:27,820 --> 00:16:33,326 アリシアが魔王と戦うとき これは強力な武器となるだろう> 238 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 痛っ…! 239 00:16:35,328 --> 00:16:38,831 《闇属性の魔力に 反応してしまうようだ。 240 00:16:38,831 --> 00:16:43,336 剣にすら魔王扱い されているようで悲しい…》 241 00:16:43,336 --> 00:16:46,672 目標達成ですね。 242 00:16:46,672 --> 00:16:49,675 今日は このくらいにしておきますか。 243 00:16:49,675 --> 00:16:52,178 どうです? アリシアさん。 244 00:16:52,178 --> 00:16:55,181 レベル上げの楽しさが わかったでしょう? 245 00:16:55,181 --> 00:16:57,350 おじいちゃん…。 246 00:16:57,350 --> 00:17:00,620 5年前に亡くなったはずなのに…。 247 00:17:00,620 --> 00:17:05,524 えっ? お前はまだ ここに来るのは早い…? 248 00:17:09,295 --> 00:17:11,797 門限までは まだ大丈夫か。 249 00:17:11,797 --> 00:17:15,301 アリシアさん 今から魔王のところに行って➡ 250 00:17:15,301 --> 00:17:17,970 様子を見てきませんか。 えっ! 251 00:17:17,970 --> 00:17:22,475 ここからなら リューと飛べば 門限までに学園に戻れますよ。 252 00:17:22,475 --> 00:17:26,479 そ… そんな! 観光地巡りじゃないんですから! 253 00:17:26,479 --> 00:17:31,651 て どうしてユミエラさんが 魔王の居場所を知ってるんですか。 254 00:17:31,651 --> 00:17:36,989 《ホントはゲームで 何度も プレイしたからなんだけど…》 255 00:17:36,989 --> 00:17:38,991 キャアー! 256 00:17:38,991 --> 00:17:42,328 レベル99の直感力で なんとなく方向がわかります。 257 00:17:42,328 --> 00:17:45,531 なので 場所の確認だけでも。 258 00:17:49,335 --> 00:17:52,338 アリシアさんは 動物が苦手でしたっけ? 259 00:17:55,174 --> 00:18:00,112 そういえば いつだったか 猫ちゃんと仲よくしてましたよね。 260 00:18:00,112 --> 00:18:02,815 じゃあ 高いところが苦手とか? 261 00:18:05,785 --> 00:18:08,287 じゃあ何をそんなに怖がって…。 262 00:18:10,289 --> 00:18:12,458 な… 何!? 急に! 263 00:18:12,458 --> 00:18:14,961 爆弾低気圧かな? 264 00:18:17,463 --> 00:18:19,465 キャアー! 265 00:18:19,465 --> 00:18:22,301 リュー。 ガオ! 266 00:18:22,301 --> 00:18:24,637 キャアー! 267 00:18:24,637 --> 00:18:27,840 ガウ。 ひっ ひぃ~。 268 00:18:32,144 --> 00:18:36,983 嵐の次は霧か… どうなってるんだろう。 269 00:18:36,983 --> 00:18:40,820 魔王が私たちの邪魔を してるんじゃないでしょうか? 270 00:18:40,820 --> 00:18:45,491 でも気配は感じません。 これは自然現象のようです。 271 00:18:45,491 --> 00:18:49,328 うん? ここは さっきも通ったはず。 272 00:18:49,328 --> 00:18:52,665 リュー 方角を間違えないよう 気をつけて。 273 00:18:52,665 --> 00:18:56,168 私の言うとおりに。 ガウゥ…。 274 00:19:02,274 --> 00:19:06,612 《同じところを ぐるぐる回っている…。 275 00:19:06,612 --> 00:19:12,451 おかしい… これもゲームシナリオの 強制力のせいかもしれない。 276 00:19:12,451 --> 00:19:15,121 しかるべきときが来るまで➡ 277 00:19:15,121 --> 00:19:18,958 魔王に近づくことは できないのかも…》 278 00:19:18,958 --> 00:19:22,128 リュー 引き返そう。 ガウ! 279 00:19:22,128 --> 00:19:24,964 アリシアさん 学園に戻りますよ。 280 00:19:24,964 --> 00:19:27,133 ホントですか!? 281 00:19:27,133 --> 00:19:29,301 キャア! キャワー! 282 00:19:29,301 --> 00:19:32,138 リュー。 283 00:19:32,138 --> 00:19:34,140 あわあわあわ…。 284 00:19:34,140 --> 00:19:37,309 このまま飛んで。 いちいち拾うの面倒だし。 285 00:19:37,309 --> 00:19:42,615 ガウ! 助けてぇ~! 286 00:19:44,650 --> 00:19:47,153 見ろ! あれは? 287 00:19:47,153 --> 00:19:50,556 (ざわめき) 288 00:19:52,825 --> 00:19:55,828 ただいま戻りました。 289 00:19:55,828 --> 00:19:58,531 アリシアさんはご無事ですよ。 290 00:20:01,667 --> 00:20:03,669 (エドウィン)アリシア! ハッ! 291 00:20:03,669 --> 00:20:06,839 エドくん ウィル オズ! 292 00:20:06,839 --> 00:20:11,010 ふぇ~ん 怖かった~! 293 00:20:11,010 --> 00:20:14,346 (エドウィン)無事だったか よかった。 294 00:20:14,346 --> 00:20:17,683 (ウィリアム)どこ行ってたんだ? 心配したんだぞ。 295 00:20:17,683 --> 00:20:20,186 (オズワルド)ああほら 泣かないで。 296 00:20:20,186 --> 00:20:22,521 (パトリック)お手柄だったな ユミエラ。 297 00:20:22,521 --> 00:20:24,690 いったい どこで見つけたんだ? 298 00:20:24,690 --> 00:20:27,026 話すと長くなるから。 299 00:20:27,026 --> 00:20:30,696 はい お土産! お… お土産? 300 00:20:30,696 --> 00:20:36,535 アリシアさん この魔石は 全部あなたのものですよ。 301 00:20:36,535 --> 00:20:38,537 (ウィリアム)俺が代わりに。 302 00:20:38,537 --> 00:20:40,706 おっ 重…! 303 00:20:40,706 --> 00:20:43,375 (エドウィン)ユミエラ嬢 よく見つけてくれた。 304 00:20:43,375 --> 00:20:45,377 心から感謝する。 305 00:20:45,377 --> 00:20:48,547 さすがレベル99だね ありがとう。 306 00:20:48,547 --> 00:20:51,050 ありがとう ユミエラさん。 307 00:20:51,050 --> 00:20:53,886 お礼を言われるほどのことでは…。 308 00:20:53,886 --> 00:20:57,223 それより リューが おなかをすかしているから➡ 309 00:20:57,223 --> 00:20:59,558 何か食べる物を。 ガオ! 310 00:20:59,558 --> 00:21:03,496 (3人)あ… うわぁ~! アリシア…! 311 00:21:03,496 --> 00:21:07,666 一緒にいるうちに アリシアさんにも 懐いちゃったみたいですね。 312 00:21:07,666 --> 00:21:10,169 ああ…。 313 00:21:13,839 --> 00:21:16,542 ハァ~! 314 00:21:18,511 --> 00:21:20,846 す… すごいな アリシア。 315 00:21:20,846 --> 00:21:23,015 俺らより強くなってるぞ…。 316 00:21:23,015 --> 00:21:26,852 もう 宮廷魔導師ぐらいの力は あるんじゃ…。 317 00:21:26,852 --> 00:21:30,055 エヘヘ… 頑張ったから! 318 00:21:32,024 --> 00:21:35,027 い… いかん こうしてはおられん。 319 00:21:35,027 --> 00:21:37,196 僕らも強くならないと。 320 00:21:37,196 --> 00:21:39,865 アリシアに置いていかれちまう! 321 00:21:39,865 --> 00:21:45,037 かなりレベルが上がったみたいだな アリシア嬢は。 322 00:21:45,037 --> 00:21:48,707 もうレベル50くらいは 軽く超えてると思う。 323 00:21:48,707 --> 00:21:51,710 でも まだまだ 魔王を倒すには足りないし➡ 324 00:21:51,710 --> 00:21:56,549 レベルが上にいくほど 次のレベルに上がるのは難しくなる。 325 00:21:56,549 --> 00:21:59,552 だから 次はもっとハードなダンジョンに➡ 326 00:21:59,552 --> 00:22:01,987 連れていってあげようと 思ってるの! 327 00:22:01,987 --> 00:22:05,824 アリシア嬢が聞いたら また泣きだすんじゃないか? 328 00:22:05,824 --> 00:22:10,996 大丈夫! 彼女もレベル上げの 楽しさが わかったはずだから! 329 00:22:10,996 --> 00:22:14,800 フゥ… 俺も頑張らなければ。 330 00:22:17,670 --> 00:22:19,672 フフッ!