1 00:00:01,221 --> 00:00:03,473 (純一)用意 スタート! 2 00:00:03,473 --> 00:00:05,992 (紗江)クマったなあ 3 00:00:05,992 --> 00:00:09,979 あッ と 冬眠前のクマさんは 4 00:00:09,979 --> 00:00:12,982 お おなかいっぱいに しておかないと 5 00:00:12,982 --> 00:00:16,536 ダメなんです ごめんなさい 6 00:00:16,536 --> 00:00:19,489 だから あなたを食べちゃいます 7 00:00:19,489 --> 00:00:22,489 がお~ッ 8 00:00:23,476 --> 00:00:27,476 あッ ダメですよ 今ごろ死んだふりしても 9 00:00:28,481 --> 00:00:30,483 はい カーット! 10 00:00:30,483 --> 00:00:32,986 〈去年のクリスマスに生まれた〉 11 00:00:32,986 --> 00:00:37,640 〈恋に臆病な少年と 内気な少女との初恋は…〉 12 00:00:37,640 --> 00:00:40,493 監督 どうでした? 13 00:00:40,493 --> 00:00:42,479 うん よかったよ 14 00:00:42,479 --> 00:00:46,483 でも もう少し 冬眠前って感じ 出してもいいかなあ 15 00:00:46,483 --> 00:00:49,986 そうですね 私もそう思いました 16 00:00:49,986 --> 00:00:53,640 じゃあ もう一度やってみよう は はい! 17 00:00:53,640 --> 00:00:57,060 〈どうやら あれから10ヵ月たった今も〉 18 00:00:57,060 --> 00:00:59,660 〈すくすくと成長しているようだ〉 19 00:01:50,480 --> 00:02:40,079 21 20 00:02:32,359 --> 00:02:35,362 〈以前は自販機だった 食堂のおばさん達も〉 21 00:02:35,362 --> 00:02:38,715 〈すっかり 普通のおばさんになった〉 22 00:02:38,715 --> 00:02:41,268 いらっしゃい こんにちは 23 00:02:41,268 --> 00:02:43,704 今日のおすすめは何ですか? 24 00:02:43,704 --> 00:02:46,189 ミートソーススパゲティかな 25 00:02:46,189 --> 00:02:48,191 じゃあ それにしようかな 26 00:02:48,191 --> 00:02:51,191 野菜も食べないとダメよ はい 27 00:02:52,696 --> 00:02:57,196 〈誰とでも こんなふうに自然な 会話ができるようにもなり…〉 28 00:02:58,735 --> 00:03:02,689 〈あんなに怖がっていた こいぬとも仲良くなった〉 29 00:03:02,689 --> 00:03:07,194 よし よし… すっかり仲良しになったんだね 30 00:03:07,194 --> 00:03:11,198 はい 最近 ウチでも イヌを飼い始めたんですよ 31 00:03:11,198 --> 00:03:13,200 へえ 32 00:03:13,200 --> 00:03:15,185 よしよし 33 00:03:15,185 --> 00:03:17,204 〈そんな少女の成長ぶりが〉 34 00:03:17,204 --> 00:03:20,704 〈自分のことのようにうれしい 少年であった〉 35 00:03:28,198 --> 00:03:31,685 大きいイヌは やっぱり まだダメです 36 00:03:31,685 --> 00:03:35,205 〈やっぱり 僕がついていないとなあ〉 37 00:03:35,205 --> 00:03:38,205 〈と 少年は思っているのだった〉 38 00:03:40,227 --> 00:03:42,279 お待たせしました 39 00:03:42,279 --> 00:03:45,198 紫芋のモンブランと カフェオレです 40 00:03:45,198 --> 00:03:48,185 ありがとう ごゆっくりどうぞ 41 00:03:48,185 --> 00:03:53,206 ≪(客)すみません お水ください はーい ただ今 お持ちします 42 00:03:53,206 --> 00:03:55,692 (美也)久しぶりに来てみたけど 43 00:03:55,692 --> 00:03:58,245 ここでも 紗江ちゃんは 人気者だね 44 00:03:58,245 --> 00:04:00,297 ここでもって? 45 00:04:00,297 --> 00:04:02,699 にぃには 気づいてないかもしれないけど 46 00:04:02,699 --> 00:04:06,186 学校での人気も にょろにょろって うなぎ登りなんだよ 47 00:04:06,186 --> 00:04:10,207 へえ そうなのか? もう お気楽だね 48 00:04:10,207 --> 00:04:12,692 ほら 去年 にぃにと紗江ちゃん 49 00:04:12,692 --> 00:04:16,763 創設祭のベストカップル コンテストに出たじゃない 50 00:04:16,763 --> 00:04:18,763 あッ ああ 51 00:04:19,699 --> 00:04:23,699 ≪(美也)あのときの紗江ちゃん きれいで かわいかったもん 52 00:04:24,704 --> 00:04:28,692 ≪(美也)あれが きっかけで 今じゃ 同級生は もちろん→ 53 00:04:28,692 --> 00:04:32,279 上級生にも下級生にも モテモテなんだよ 54 00:04:32,279 --> 00:04:34,197 それだけじゃないんだよ 55 00:04:34,197 --> 00:04:37,200 クラスの 創設祭実行委員に選ばれたんだよ 56 00:04:37,200 --> 00:04:39,186 そうなんだ 57 00:04:39,186 --> 00:04:41,705 紗江ちゃん 最初は嫌がってたんだよね 58 00:04:41,705 --> 00:04:45,258 忙しくなるし 結構 大変なお仕事だからって 59 00:04:45,258 --> 00:04:49,679 でも 美也が 大丈夫だよ できるよって励ましたんだよね 60 00:04:49,679 --> 00:04:52,699 そうか また僕の… 61 00:04:52,699 --> 00:04:56,186 いや 教官の出番ってことになるな 62 00:04:56,186 --> 00:04:59,206 〈そのとき 少年の頭の中では〉 63 00:04:59,206 --> 00:05:02,275 〈少女が自分のことを 「教官」と呼ぶ〉 64 00:05:02,275 --> 00:05:05,679 〈あの懐かしい声が響いていた〉 65 00:05:05,679 --> 00:05:08,698 ≪(美也)にぃに 何変な顔してんの? 66 00:05:08,698 --> 00:05:10,698 別に! 67 00:05:11,685 --> 00:05:17,240 きっと また 紗江ちゃんの人気 あがるんだろうなあ 68 00:05:17,240 --> 00:05:19,240 どうぞ どうも 69 00:05:23,697 --> 00:05:27,684 (生徒A)ほら あの子だろ (生徒B)ああ 去年のベストカップルの 70 00:05:27,684 --> 00:05:30,684 (生徒A)そうそう かわいいよなあ ふふん 71 00:05:33,206 --> 00:05:35,725 ごめん 待たせちゃったかな 72 00:05:35,725 --> 00:05:38,725 先輩 いえ 全然 73 00:05:39,696 --> 00:05:44,684 〈妹の言葉どおり 今や少女は注目の的だった〉 74 00:05:44,684 --> 00:05:49,189 〈少年は 自分の彼女の人気に 鼻が高かったのだが…〉 75 00:05:49,189 --> 00:05:52,225 ≪(生徒C)隣の男 誰だ? ≪(生徒D)まさか 彼氏? 76 00:05:52,225 --> 00:05:56,196 ≪(生徒E)いや ないでしょ ≪(生徒F)全然 似合ってないし 77 00:05:56,196 --> 00:05:58,198 〈なんなんだ この差は…〉 78 00:05:58,198 --> 00:06:02,202 〈厳しい現実に 少年は打ちのめされていた〉 79 00:06:02,202 --> 00:06:05,689 先輩 今日は何食べますか? 80 00:06:05,689 --> 00:06:08,208 ああッと えーッと 81 00:06:08,208 --> 00:06:10,760 あッ 今日のおすすめは… 82 00:06:10,760 --> 00:06:13,196 〈まずいぞ まずい〉 83 00:06:13,196 --> 00:06:16,183 あれ オムライス嫌いですか? 84 00:06:16,183 --> 00:06:20,187 いや そうじゃなくて 紗江ちゃん ちょっと待ってて 85 00:06:20,187 --> 00:06:23,690 えッ? ええ? 先輩? 86 00:06:23,690 --> 00:06:26,190 〈みんなに証明しなくちゃ〉 87 00:06:27,694 --> 00:06:31,264 〈紗江ちゃんの食べたいものを ちゃんと選んであげて〉 88 00:06:31,264 --> 00:06:33,700 〈完璧にエスコートすることで〉 89 00:06:33,700 --> 00:06:37,300 〈僕が紗江ちゃんの彼氏だって ことを見せつけるんだ!〉 90 00:06:41,691 --> 00:06:45,745 今日は 僕に任せてくれないか? は はい 91 00:06:45,745 --> 00:06:47,745 じゃあ お願いします 92 00:06:51,184 --> 00:06:53,687 〈何を頼めばいいかな?〉 93 00:06:53,687 --> 00:06:56,287 〈うーん え~ッと…〉 94 00:06:57,357 --> 00:07:01,695 〈そうだ さっき オムライスが どうのとか言ってたよな〉 95 00:07:01,695 --> 00:07:04,864 《あれ オムライス嫌いですか?》 96 00:07:04,864 --> 00:07:06,864 よし! 97 00:07:10,687 --> 00:07:12,689 〈どっちだ!?〉 98 00:07:12,689 --> 00:07:16,192 〈紗江ちゃんの好みは どっちのソースだ?〉 99 00:07:16,192 --> 00:07:18,692 〈いつも どっちを食べてたっけ〉 100 00:07:19,696 --> 00:07:23,733 《あの 私 ビーフシチューが 大好きなんです》 101 00:07:23,733 --> 00:07:26,353 …の場合はブラウンソースだ 102 00:07:26,353 --> 00:07:30,190 《ふふ… クリームシチュー おいしいですね》 103 00:07:30,190 --> 00:07:32,690 …の場合は ホワイトソースだ! 104 00:07:34,694 --> 00:07:37,197 〈うう… どっちだ?〉 105 00:07:37,197 --> 00:07:41,201 〈いかん! いつもいつも 紗江ちゃんの顔ばかり見ていて〉 106 00:07:41,201 --> 00:07:44,204 〈どっちが好きだったか 思い出せない〉 107 00:07:44,204 --> 00:07:46,204 〈ううう…〉 108 00:07:47,757 --> 00:07:49,693 ≪(薫)えい!→ 109 00:07:49,693 --> 00:07:52,679 ちょっと純一 早くしなさいよ 110 00:07:52,679 --> 00:07:56,683 こんなに並んじゃってるわよ あッ… 111 00:07:56,683 --> 00:07:59,853 (生徒G)おっせーな (生徒H)早くしろよ 112 00:07:59,853 --> 00:08:04,708 私は ブラウンソース派よ て 薫はそうかもしれないけど… 113 00:08:04,708 --> 00:08:09,296 大丈夫 うちの食堂のオムライスは 両方ともおいしいから 114 00:08:09,296 --> 00:08:11,296 はずれはないわよ! 115 00:08:12,699 --> 00:08:14,684 お願いします! 116 00:08:14,684 --> 00:08:16,686 ≪(食堂のおばさん)はーい→ 117 00:08:16,686 --> 00:08:19,356 オムライスのブラウンソースとホワイトソースね 118 00:08:19,356 --> 00:08:21,358 はい 119 00:08:21,358 --> 00:08:24,344 〈失敗を恐れた少年は 保険をかけていた〉 120 00:08:24,344 --> 00:08:26,730 野菜も食べないとダメよ 121 00:08:26,730 --> 00:08:30,230 じゃあ ミニサラダを ドレッシングは… 122 00:08:31,184 --> 00:08:35,188 〈うわッ ど どれだ?〉 123 00:08:35,188 --> 00:08:37,691 〈紗江ちゃんの好みの ドレッシングは…〉 124 00:08:37,691 --> 00:08:42,195 (梨穂子)すみませーん 和風ドレッシングお願いします 125 00:08:42,195 --> 00:08:44,197 (食堂のおばさん)はい 126 00:08:44,197 --> 00:08:46,716 り 梨穂子 なぜ それを選ぶ? 127 00:08:46,716 --> 00:08:48,752 何? いきなり 128 00:08:48,752 --> 00:08:51,187 いいから教えろよ 129 00:08:51,187 --> 00:08:53,690 そ それは その… 130 00:08:53,690 --> 00:08:56,693 カロリーが一番低いからだよ 131 00:08:56,693 --> 00:08:58,678 もう言わせないでよ~ 132 00:08:58,678 --> 00:09:00,697 そういうことか 133 00:09:00,697 --> 00:09:02,697 だとすれば… 134 00:09:05,702 --> 00:09:09,272 体重を 気にしそうにない人は どれだ? 135 00:09:09,272 --> 00:09:12,192 え~ッ ひどいよ 純一! 136 00:09:12,192 --> 00:09:15,695 教えてくれよ う~ん 好みもあるよ 137 00:09:15,695 --> 00:09:18,365 (食堂のおばさん)はい サウザンアイランド 138 00:09:18,365 --> 00:09:20,350 えッ? 139 00:09:20,350 --> 00:09:24,237 それ あのフカフカちゃんの分なら いっつも これだよ 140 00:09:24,237 --> 00:09:27,691 あ あの… どうして 分かったんですか? 141 00:09:27,691 --> 00:09:31,194 紗江ちゃんのって だって あんたとフカフカちゃん 142 00:09:31,194 --> 00:09:34,681 いっつも一緒に 仲良くご飯食べてるでしょ 143 00:09:34,681 --> 00:09:37,200 あッ ああ 144 00:09:37,200 --> 00:09:39,686 〈分かる人には 分かるんだよなあ〉 145 00:09:39,686 --> 00:09:42,205 〈いやあ よかった よかった〉 146 00:09:42,205 --> 00:09:46,276 〈いや 食堂のおばさんに 分かってもらえてることは〉 147 00:09:46,276 --> 00:09:49,276 〈喜ぶべきことなのだろうか〉 148 00:09:52,198 --> 00:09:56,186 先輩 あの 大丈夫ですか? えッ? 149 00:09:56,186 --> 00:09:59,686 あの やっぱり 私が運びますね 150 00:10:04,210 --> 00:10:06,246 紗江ちゃん? 151 00:10:06,246 --> 00:10:10,746 先輩 任せてください 私 バイトで慣れてますから 152 00:10:15,355 --> 00:10:17,357 どうぞ 153 00:10:17,357 --> 00:10:21,357 あッ 飲み物 買ってきます う うん 154 00:10:27,700 --> 00:10:29,686 お待たせしました 155 00:10:29,686 --> 00:10:32,705 はい 先輩には ゴーヤソーダ 156 00:10:32,705 --> 00:10:36,192 これ 好きでしたよね? うん ありがとう 157 00:10:36,192 --> 00:10:40,196 〈少年は思っていた 少女にくらべて 自分は〉 158 00:10:40,196 --> 00:10:44,267 〈彼女のことを よく分かって いないのではないかと…〉 159 00:10:44,267 --> 00:10:46,302 〈でも まだ遅くはない〉 160 00:10:46,302 --> 00:10:49,205 〈早速 少年は 心の中のメモ帳に〉 161 00:10:49,205 --> 00:10:53,193 〈少女の好きなものの ページを作ったのである〉 162 00:10:53,193 --> 00:10:56,679 紗江ちゃん それ好きだよね はい 163 00:10:56,679 --> 00:10:59,182 〈そして その1ページ目に〉 164 00:10:59,182 --> 00:11:03,182 〈少女は パンダココアが大好きだ と書いたのであった〉 165 00:11:05,188 --> 00:11:07,690 〈それから 数日後のこと〉 166 00:11:07,690 --> 00:11:10,693 〈少年と少女は とある神社に来ていた〉 167 00:11:10,693 --> 00:11:14,681 〈それは 少女の たっての希望だったのだが…〉 168 00:11:14,681 --> 00:11:17,350 でも 何で ここに来たかったの? 169 00:11:17,350 --> 00:11:21,371 お願いごとがかなうって 雑誌に載っていたので 170 00:11:21,371 --> 00:11:23,371 へえ 171 00:11:33,183 --> 00:11:35,185 紗江ちゃん はい 172 00:11:35,185 --> 00:11:39,689 何 お願いしたの? えッ そ それは… 173 00:11:39,689 --> 00:11:43,193 秘密です えッ 秘密って… 174 00:11:43,193 --> 00:11:46,196 ご ごめんなさい 175 00:11:46,196 --> 00:11:49,196 先輩には言えないです 176 00:11:50,266 --> 00:11:53,703 〈少年は 少女のお願いごとが何なのか〉 177 00:11:53,703 --> 00:11:56,689 〈すごく気になっていたのだが〉 178 00:11:56,689 --> 00:11:59,192 〈少女の聞かないでバリアを感じ〉 179 00:11:59,192 --> 00:12:02,195 〈それ以上 踏み込めないのであった〉 180 00:12:02,195 --> 00:12:08,195 〈少年の心に 不安という雲が モヤモヤと浮かんだのである〉 181 00:12:09,285 --> 00:12:11,788 183 182 00:12:26,103 --> 00:12:29,140 〈こんなかわいいしぐさをする 少女のことは〉 183 00:12:29,140 --> 00:12:32,210 〈自分が誰よりも 知り尽くしているはずなんだ〉 184 00:12:32,210 --> 00:12:35,710 〈少年は 自分に そう言い聞かせていた〉 185 00:12:36,614 --> 00:12:40,284 ≪(美也)にぃに 大変だよ! 美也 いきなり入ってくるなよ! 186 00:12:40,284 --> 00:12:42,603 みゃー 大事なことを忘れてたよ 187 00:12:42,603 --> 00:12:45,139 紗江ちゃん 今日 お見合いするらしいよ 188 00:12:45,139 --> 00:12:47,174 ええッ! 189 00:12:47,174 --> 00:12:51,112 〈紗江ちゃん 僕には そんなこと ひと言も言わなかった〉 190 00:12:51,112 --> 00:12:56,601 《〈先輩 ごめんなさい 神様 私達を別れさせてください〉》 191 00:12:56,601 --> 00:13:00,605 そ そんな まさか あのときの お願いって… 192 00:13:00,605 --> 00:13:03,274 〈ぼう然自失の少年であった〉 193 00:13:03,274 --> 00:13:05,593 紗江ちゃんのおウチは お金持ちだから 194 00:13:05,593 --> 00:13:08,112 きっと 親同士が決めた結婚だよ 195 00:13:08,112 --> 00:13:10,114 け け 結婚!? 196 00:13:10,114 --> 00:13:15,603 〈妹の火に油を注ぐ発言は さらに少年を狼狽させた〉 197 00:13:15,603 --> 00:13:18,656 ああ 愛のない結婚を させられちゃうなんて 198 00:13:18,656 --> 00:13:21,108 紗江ちゃん かわいそうだよ 199 00:13:21,108 --> 00:13:24,111 もしかして 相手は悪の組織かも 200 00:13:24,111 --> 00:13:26,597 紗江ちゃん どうなっちゃうのかな… 201 00:13:26,597 --> 00:13:29,100 ど どうしよう… 202 00:13:29,100 --> 00:13:32,103 とにかく お見合いをする前に 紗江ちゃんに会って 203 00:13:32,103 --> 00:13:36,207 どういうことか確かめなくちゃ! 美也 場所を教えてくれ 204 00:13:36,207 --> 00:13:40,111 にぃに 紗江ちゃんを 悪の手から救い出すんだね 205 00:13:40,111 --> 00:13:42,113 みゃーも手伝う! 206 00:13:42,113 --> 00:13:44,613 よし! そうだ 207 00:13:46,601 --> 00:13:48,603 行くぞ! 208 00:13:48,603 --> 00:13:52,603 〈少年よ そのビデオを 持っていく必要はあるのか?〉 209 00:13:55,610 --> 00:13:59,614 ≪(美也)うわ~ッ おっきいホテルだね 210 00:13:59,614 --> 00:14:04,101 う~ん これじゃあ 紗江ちゃんが どこにいるか分かんないよ 211 00:14:04,101 --> 00:14:06,120 ああ 212 00:14:06,120 --> 00:14:10,120 ≪(美也)それにしても 相手って どんな人なんだろうね 213 00:14:12,109 --> 00:14:15,596 《にっしっしっしっ もはや まな板の上の鯉》 214 00:14:15,596 --> 00:14:17,596 《覚悟は い~い?》 215 00:14:18,616 --> 00:14:22,603 《しぇ しぇんぱ~い 助けて~》 216 00:14:22,603 --> 00:14:25,172 助けに行くよ 紗江ちゃん! 217 00:14:25,172 --> 00:14:27,224 にぃに? 218 00:14:27,224 --> 00:14:30,111 美也 なんとしても 紗江ちゃんを見つけて 219 00:14:30,111 --> 00:14:32,111 お見合いは阻止する! 220 00:14:33,114 --> 00:14:35,114 ラ ラジャー! 221 00:14:55,119 --> 00:14:58,119 ≪(司会)ウエディングケーキ 入刀です 222 00:14:59,607 --> 00:15:01,607 うわーーーッ! 223 00:15:03,110 --> 00:15:05,110 うわ~ッ! 224 00:15:06,697 --> 00:15:09,116 にぃに 大丈夫? 225 00:15:09,116 --> 00:15:11,116 急がないと… 226 00:15:12,603 --> 00:15:16,603 紗江ちゃん どこにいるんだ? 早く見つけてとめなきゃ 227 00:15:20,111 --> 00:15:22,111 にぃに あそこ! 228 00:15:28,119 --> 00:15:30,119 紗江ちゃん… 229 00:15:34,108 --> 00:15:37,094 にぃに? ダメだ… 230 00:15:37,094 --> 00:15:40,648 行って! 早く~ ちょ おい… 231 00:15:40,648 --> 00:15:43,648 いいから早く 行って! 232 00:15:44,602 --> 00:15:46,620 クソッ 233 00:15:46,620 --> 00:15:50,120 そ そのお見合い ちょっと待ったー! 234 00:15:53,044 --> 00:15:55,044 あっちゃ~ 235 00:15:56,630 --> 00:15:58,630 先輩? 236 00:16:06,607 --> 00:16:09,110 イヌのお見合いだったんだ 237 00:16:09,110 --> 00:16:12,113 はい いとこの家の エリカちゃんと… 238 00:16:12,113 --> 00:16:14,098 あッ イヌの名前です 239 00:16:14,098 --> 00:16:18,152 ウチのサトシくんと お見合いさせることになって 240 00:16:18,152 --> 00:16:20,187 でも 美也が… 241 00:16:20,187 --> 00:16:23,687 美也ちゃんにも そう言ったはずなんですけど… 242 00:16:25,109 --> 00:16:30,109 〈少年には 妹が早とちりをする 様子が手に取るように分かった〉 243 00:16:31,115 --> 00:16:34,118 《あのね 美也ちゃん 今度の日曜日ね》 244 00:16:34,118 --> 00:16:36,670 《ウチのワンちゃん お見合いするんだよ》 245 00:16:36,670 --> 00:16:39,106 《ふ~ん》 《じゃあ またね》 246 00:16:39,106 --> 00:16:41,125 《バイバーイ》 247 00:16:41,125 --> 00:16:43,611 《あれ そういえば さっき》 248 00:16:43,611 --> 00:16:47,615 《ものすごい言葉を 紗江ちゃんから聞いたような…》 249 00:16:47,615 --> 00:16:51,115 《う~んと 何だっけなあ…》 250 00:16:52,153 --> 00:16:55,606 《あッ 紗江ちゃんが お見合いとか言ってた!?》 251 00:16:55,606 --> 00:16:57,606 《大変だよ にぃに!》 252 00:16:58,609 --> 00:17:00,611 まったく あいつは… 253 00:17:00,611 --> 00:17:04,098 あの 先輩 さっきのビデオって… 254 00:17:04,098 --> 00:17:07,118 ああ あれは その… お見合い相手に 255 00:17:07,118 --> 00:17:11,105 僕が どれほど紗江ちゃんのことを 思ってるかってことを 256 00:17:11,105 --> 00:17:14,625 分かってもらおうと思って 一応 持ってきたんだ 257 00:17:14,625 --> 00:17:17,625 なんか言葉だけだと 説得力ないから… 258 00:17:18,612 --> 00:17:22,283 〈苦しい言い訳 しかも メチャクチャである〉 259 00:17:22,283 --> 00:17:24,283 そうだったんですか 260 00:17:25,286 --> 00:17:28,586 ああ でも 必要なかったね うん 261 00:17:39,116 --> 00:17:42,603 紗江ちゃん その着物 すごく似合っているね 262 00:17:42,603 --> 00:17:46,103 そ そうですか? あッ ああ 263 00:17:47,191 --> 00:17:51,095 ちょうどよかったです せっかく着たので 264 00:17:51,095 --> 00:17:54,595 本当は先輩に見てほしい って思ってましたから 265 00:17:57,117 --> 00:17:59,603 き きれいだね 266 00:17:59,603 --> 00:18:02,289 あ ありがとうございます 267 00:18:02,289 --> 00:18:07,611 〈少年も少女も 本当に言いたい ことを胸に秘めているのだが〉 268 00:18:07,611 --> 00:18:11,111 〈何とも じれったい2人なのである〉 269 00:18:12,116 --> 00:18:15,119 あッ あの… 何? 270 00:18:15,119 --> 00:18:18,105 先輩が こんなふうに 駆けつけてきてくれて 271 00:18:18,105 --> 00:18:20,105 私 うれしいです 272 00:18:21,158 --> 00:18:23,594 僕 焦っちゃったよ 273 00:18:23,594 --> 00:18:27,598 本当に 紗江ちゃんが ほかの人とお見合いしちゃって 274 00:18:27,598 --> 00:18:31,101 もしかして 結婚なんてしちゃったら 275 00:18:31,101 --> 00:18:33,601 どうしようかなって思って… 276 00:18:37,157 --> 00:18:43,157 まったく… 美也が親同士の決めた 政略結婚みたいなこと言うから 277 00:18:44,114 --> 00:18:47,601 ほかの人とはしないです えッ? 278 00:18:47,601 --> 00:18:50,604 結婚はしないです 279 00:18:50,604 --> 00:18:52,604 ほかの人とは… 280 00:18:54,608 --> 00:18:57,608 私 お願いしましたから 281 00:18:58,696 --> 00:19:03,100 ずっと先輩と 一緒にいられますようにって 282 00:19:03,100 --> 00:19:08,622 あッ もしかして この前行った 神社でのお願いごとって… 283 00:19:08,622 --> 00:19:12,109 はい お願いごとを人に話すと 284 00:19:12,109 --> 00:19:14,612 かなわないって聞いてたから 285 00:19:14,612 --> 00:19:18,699 だから 秘密って言ったの? は はい 286 00:19:18,699 --> 00:19:20,618 紗江ちゃん 287 00:19:20,618 --> 00:19:22,618 先輩… 288 00:19:27,124 --> 00:19:29,109 ≪(美也)うんうん 289 00:19:29,109 --> 00:19:31,612 すっかり仲良しに なったんだね 290 00:19:31,612 --> 00:19:33,612 よしよし 291 00:19:36,216 --> 00:19:39,103 (梅原)冷静に考えれば 分かるだろう 292 00:19:39,103 --> 00:19:42,606 いくら何でも高校生が お見合いなんてないだろう 293 00:19:42,606 --> 00:19:45,609 まあ 今から思えば そうなんだけどな 294 00:19:45,609 --> 00:19:49,113 でも よかったじゃないか 誤解が解けて→ 295 00:19:49,113 --> 00:19:53,183 また2人の絆が 一層深まったってことなんだろ 296 00:19:53,183 --> 00:19:55,619 そういうことになるかな… 297 00:19:55,619 --> 00:20:00,607 ≪(梅原)ああ~あ 大将はいいなあ 絆があって 298 00:20:00,607 --> 00:20:04,611 俺には まだ運命の赤い糸の先が どこにあるのかさえ 299 00:20:04,611 --> 00:20:07,114 分かってないっていうのに 300 00:20:07,114 --> 00:20:09,667 もう切れてしまっているのかも… 301 00:20:09,667 --> 00:20:12,667 (詞)橘くん お客様よ 302 00:20:15,622 --> 00:20:19,109 確か あの子 創設祭の… 303 00:20:19,109 --> 00:20:21,109 うん 304 00:20:23,614 --> 00:20:25,599 どうした? 305 00:20:25,599 --> 00:20:29,169 あのね お兄ちゃん 紗江ちゃん 大変なんだよ 306 00:20:29,169 --> 00:20:31,605 美也の大変は 当てにならないからなあ 307 00:20:31,605 --> 00:20:35,109 今度は ホントだよ! ねッ? 308 00:20:35,109 --> 00:20:37,111 しぇ… 先輩… 309 00:20:37,111 --> 00:20:39,096 紗江ちゃん? 310 00:20:39,096 --> 00:20:43,117 紗江ちゃんね 創設祭の 実行委員長に選ばれたんだよ 311 00:20:43,117 --> 00:20:47,221 すごいでしょ! えッ どうして紗江ちゃんが? 312 00:20:47,221 --> 00:20:49,106 もうッ 言ったでしょ 313 00:20:49,106 --> 00:20:53,110 紗江ちゃんは 今や 輝日東のアイドルなんだからって 314 00:20:53,110 --> 00:20:56,110 どうしたらいいんですか? 先輩… 315 00:20:57,598 --> 00:21:00,117 〈このとき 少年は思った〉 316 00:21:00,117 --> 00:21:04,221 〈次なる試練を迎えようとする 少女の力になれるのは〉 317 00:21:04,221 --> 00:21:07,221 〈やはり 自分をおいて ほかにはないと〉 318 00:21:08,108 --> 00:21:11,595 せっかくだから やったほうが いいんじゃないかな 319 00:21:11,595 --> 00:21:13,614 ほええ… 320 00:21:13,614 --> 00:21:16,600 ほら お兄ちゃんも そう言うって言ったでしょ 321 00:21:16,600 --> 00:21:19,620 ねッ やろうよ 紗江ちゃん 322 00:21:19,620 --> 00:21:22,120 僕も手伝うから 323 00:21:23,724 --> 00:21:28,112 せ 先輩や美也ちゃんが そう言うなら… 324 00:21:28,112 --> 00:21:30,612 私 やります 325 00:21:33,117 --> 00:21:37,121 よっし! 決まりだね が 頑張ります 326 00:21:37,121 --> 00:21:39,123 よく言った 紗江ちゃん! 327 00:21:39,123 --> 00:21:42,209 よし 立派な実行委員長になる 特訓をしよう! 328 00:21:42,209 --> 00:21:44,611 はい きょ 教官! 329 00:21:44,611 --> 00:21:47,281 ああ またそう呼んでくれ 330 00:21:47,281 --> 00:21:52,152 〈久々に 少女の口から 「教官」という言葉を聞いて〉 331 00:21:52,152 --> 00:21:54,652 〈少年の心は熱くなっていた〉 332 00:21:55,606 --> 00:21:58,108 〈とはいえ 2人の前途には〉 333 00:21:58,108 --> 00:22:02,596 〈その愛を試される出来事が 待ち受けているのであった〉 334 00:22:02,596 --> 00:22:06,596 〈少年よ 少女よ 大丈夫なのか?〉 335 00:22:45,105 --> 00:23:38,692 338 336 00:23:44,242 --> 00:23:46,227 教官 お疲れさまでした 337 00:23:46,227 --> 00:23:48,730 久々に そう呼んでくれるんだね 338 00:23:48,730 --> 00:23:51,716 は はい ちょっと思いついたぞ 339 00:23:51,716 --> 00:23:53,735 サラサラサラっと 340 00:23:53,735 --> 00:23:56,287 紗江ちゃん これ 読んでみてくれないか? 341 00:23:56,287 --> 00:23:58,740 はい えっと… 「橘師匠」 342 00:23:58,740 --> 00:24:02,227 「橘名人」「橘社長」 343 00:24:02,227 --> 00:24:04,729 「橘王」「橘熟練者」 344 00:24:04,729 --> 00:24:08,233 うん うん うん! 「チャンピオン橘」 345 00:24:08,233 --> 00:24:10,233 うおーーーッ!