1 00:00:00,960 --> 00:00:03,395 (アン・シャーリー)<大学1年の夏休み➡ 2 00:00:03,395 --> 00:00:06,732 在りし日の両親が書いた手紙を 受け取った あたしは➡ 3 00:00:06,732 --> 00:00:10,002 満ち足りた気持ちで アヴォンリーに帰省しました> 4 00:00:10,002 --> 00:00:15,541 実は今 短い小説を書いて 出版できないかって考えてるところなの。 5 00:00:15,541 --> 00:00:17,476 (ダイアナ・バーリー)すてき! 6 00:00:17,476 --> 00:00:21,146 昔 物語クラブで ドキドキする お話を 書いてくれたわよね。 7 00:00:21,146 --> 00:00:24,783 去年 レドモンドの3年生が 書いた小説が➡ 8 00:00:24,783 --> 00:00:27,419 「カナダ婦人の友」に載ったんだけど➡ 9 00:00:27,419 --> 00:00:30,856 あれくらいなら 自分にも書けるんじゃないかって。 10 00:00:30,856 --> 00:00:33,626 その雑誌なら購読中よ! 11 00:00:33,626 --> 00:00:37,730 できれば もっと大手の出版社に 送ってみたいわ。 12 00:00:37,730 --> 00:00:41,300 これから書く物語の性質しだいだけどね。 13 00:00:41,300 --> 00:00:45,170 ねえ スローンのおじいさんは? 14 00:00:45,170 --> 00:00:48,707 コトンさんの姿も 見えないようだけど…。 15 00:00:48,707 --> 00:00:50,743 (マリラ・カスバート)それなんだけどね…。 16 00:00:50,743 --> 00:00:53,479 まさか… 亡くなったの? 17 00:00:53,479 --> 00:00:57,016 (レイチェル・リンド)スローンのじいさんは ひげを きれいにそられてね➡ 18 00:00:57,016 --> 00:01:00,219 棺に 別人が寝てるのかと思いましたよ。 19 00:01:00,219 --> 00:01:03,188 (デイビー・キース)ねえ どうして大人は おしゃべりしていいのに➡ 20 00:01:03,188 --> 00:01:06,058 子供は駄目なの? ぼく知りたいなあ。 21 00:01:06,058 --> 00:01:09,962 そうね。 大人も子供も関係ないわよね。 ふふっ。 22 00:01:09,962 --> 00:01:12,197 (ドーラ・キース)あっ お嫁さんが来たわ。 23 00:01:12,197 --> 00:01:14,133 あ…。 24 00:01:14,133 --> 00:01:16,068 心の声 ビリー・アンドリュース…。➡ 25 00:01:16,068 --> 00:01:19,838 妹に代理プロポーズさせた意気地なし。➡ 26 00:01:19,838 --> 00:01:23,442 いいお相手が見つかって よかったわね。 27 00:01:23,442 --> 00:01:26,412 アン姉ちゃん。 ブタに乗った牧師さんだよ! 28 00:01:26,412 --> 00:01:29,281 あ…。 (マリラ)シーッ! 29 00:01:29,281 --> 00:01:31,316 (代理牧師)うわああっ! 30 00:01:31,316 --> 00:01:33,452 ふふふっ。 …あ。 31 00:01:33,452 --> 00:01:35,754 心の声 あれは…。 32 00:01:37,656 --> 00:01:40,059 心の声 ルビー? 33 00:01:44,430 --> 00:01:46,832 ルビーは けがでもしたの? 34 00:01:46,832 --> 00:01:49,668 本人も家族も 認めてないけど➡ 35 00:01:49,668 --> 00:01:52,337 秋まではもたないって話ですよ。 36 00:01:52,337 --> 00:01:55,240 えっ…⁉ まだ若いのにね…。 37 00:01:55,240 --> 00:01:57,476 あんたが戻ったら話そうって➡ 38 00:01:57,476 --> 00:02:01,780 ダイアナとも相談していたんだよ。 39 00:02:01,780 --> 00:02:04,383 <信じられませんでした。➡ 40 00:02:04,383 --> 00:02:06,885 いつも美しく輝いていた➡ 41 00:02:06,885 --> 00:02:08,854 ルビーの命の火が➡ 42 00:02:08,854 --> 00:02:11,857 消えかかっているなんて…> 43 00:02:11,857 --> 00:02:21,100 ♬~ 44 00:02:21,100 --> 00:02:25,771 ♬「未来が読めなくてよかった」 45 00:02:25,771 --> 00:02:28,307 ♬「有り得やしないことでも」 46 00:02:28,307 --> 00:02:30,242 ♬「好きに書けるから」 47 00:02:30,242 --> 00:02:34,113 ♬「心が読めなくてよかった」 48 00:02:34,113 --> 00:02:36,448 ♬「息遣いひとつ」 49 00:02:36,448 --> 00:02:38,684 ♬「愛しいと気付く」 50 00:02:38,684 --> 00:02:43,222 ♬「おしゃべりな草も 気まぐれな雲も」 51 00:02:43,222 --> 00:02:48,427 ♬「生まれた理由とか 多分知らないけど」 52 00:02:48,427 --> 00:02:50,362 ♬「教えてくれた」 53 00:02:50,362 --> 00:02:54,233 ♬「世界はおもしろいこと」 54 00:02:54,233 --> 00:02:57,636 ♬「まだこれからも」 55 00:02:57,636 --> 00:03:00,005 ♬「ここで待ってるよ」 56 00:03:00,005 --> 00:03:02,274 ♬「ねえ待ってるよ」 57 00:03:02,274 --> 00:03:06,512 ♬「夢は照れ屋でかくれんぼが上手」 58 00:03:06,512 --> 00:03:08,981 ♬「目を瞑ってるよ」 59 00:03:08,981 --> 00:03:11,316 ♬「あぁ、まだだよ?」 60 00:03:11,316 --> 00:03:14,787 ♬「あなたにも会わせたいから」 61 00:03:14,787 --> 00:03:18,090 ♬「ここで待ってるよ」 62 00:03:18,090 --> 00:03:20,325 ♬「ねぇ待ってるよ」 63 00:03:20,325 --> 00:03:24,596 ♬「楽しみなことなら いくつでも」 64 00:03:24,596 --> 00:03:27,099 ♬「数え待ってるよ」 65 00:03:27,099 --> 00:03:29,401 ♬「あなたは太陽」 66 00:03:29,401 --> 00:03:31,403 ♬「迎えにきてくれる」 67 00:03:31,403 --> 00:03:35,140 ♬「そんな予感だけをずっと持ってるよ」 68 00:03:35,140 --> 00:03:39,645 ♬~ 69 00:03:42,815 --> 00:03:47,019 ♬~ 70 00:03:47,019 --> 00:03:49,455 (ルビー・ギリス)アン 会いたかったわ。 71 00:03:49,455 --> 00:03:51,690 ええ あたしもよ ルビー。 72 00:03:51,690 --> 00:03:54,660 明日 うちで ちょっとしたパーティーがあるの。 73 00:03:54,660 --> 00:03:56,662 アンも 是非 来てちょうだい。 74 00:03:56,662 --> 00:03:58,897 レドモンドの話も聞きたいし。 75 00:03:58,897 --> 00:04:01,567 ええ 必ず伺うわ。 76 00:04:01,567 --> 00:04:03,502 きっとよ。 77 00:04:03,502 --> 00:04:05,737 ええ! 78 00:04:05,737 --> 00:04:08,640 ルビーは ずっと アンに会いたがっていたのよ。 79 00:04:08,640 --> 00:04:13,178 あたしは 一人で会う気には なかなか なれなくて…。 80 00:04:13,178 --> 00:04:20,719 ♬~ 81 00:04:20,719 --> 00:04:26,091 つらい思いをするだろうね。 今は 見守るしかないよ。 82 00:04:26,091 --> 00:04:29,995 ♬~ 83 00:04:29,995 --> 00:04:34,499 見て。 まるで 金色の海に浮かぶ島みたい。 84 00:04:34,499 --> 00:04:39,204 あそこまで漕いでいけたら どんなに すてきでしょうね。 85 00:04:39,204 --> 00:04:42,107 あそこに あたしたちの昨日が➡ 86 00:04:42,107 --> 00:04:44,509 そっくり残っていたら…。 87 00:04:44,509 --> 00:04:48,914 アン なんだか 昔話をする おばあさんみたいよ。 88 00:04:52,618 --> 00:04:55,354 ねえ どんな小説を書くの? 89 00:04:55,354 --> 00:04:57,789 筋書きは 今 考えてるところ。 90 00:04:57,789 --> 00:05:00,392 でも 主人公の名前は決まってるわ。 91 00:05:00,392 --> 00:05:03,362 アビリル・レスターよ。 アビリル? 92 00:05:03,362 --> 00:05:10,068 ロマンチックな悲劇にしたいんだけど 編集者が 暗い結末を嫌うらしいの。 93 00:05:10,068 --> 00:05:13,939 「天才のみが 不幸な結末を書くべし」。 94 00:05:13,939 --> 00:05:17,409 あたしは 天才とは程遠いものね。 95 00:05:17,409 --> 00:05:19,344 ハッピーエンドがいいわ。 96 00:05:19,344 --> 00:05:23,181 あら ダイアナは 悲しいお話で泣くのが好きじゃない。 97 00:05:23,181 --> 00:05:25,183 途中まではね。 98 00:05:25,183 --> 00:05:28,053 でも 最後は 全て丸く収まる➡ 99 00:05:28,053 --> 00:05:30,455 ハッピーエンドが 一番好きよ。 100 00:05:32,624 --> 00:05:34,993 (笑い声と話し声) 101 00:05:34,993 --> 00:05:36,929 ♬~ 102 00:05:36,929 --> 00:05:41,133 知らない お客様ばかりね。 ルビーは どこかしら? 103 00:05:41,133 --> 00:05:43,669 (ルビー)こっちよ。 (アン ダイアナ)あっ。 104 00:05:43,669 --> 00:05:45,671 ダイアナも来てくれたのね。 105 00:05:45,671 --> 00:05:47,673 ふふっ。 106 00:05:47,673 --> 00:05:50,008 行ってあげて。 ダイアナは? 107 00:05:50,008 --> 00:05:52,611 飲み物を取ってくるわ。 108 00:05:52,611 --> 00:05:56,848 (ルビー)私も 秋から ホワイト・サンドで教えるでしょう? 109 00:05:56,848 --> 00:05:59,318 今は その準備で大変。 110 00:05:59,318 --> 00:06:03,055 他にも まだ仕立ててない 青いシルクがあるんだけど…。 111 00:06:03,055 --> 00:06:05,958 この帽子 どう? 少し派手かしら。 112 00:06:05,958 --> 00:06:08,360 …よく似合ってる。 113 00:06:08,360 --> 00:06:11,263 ふふっ。 今日 来てくれてよかったわ。 114 00:06:11,263 --> 00:06:15,300 私 火曜と水曜は 留守にしなくちゃならないの。 115 00:06:15,300 --> 00:06:16,902 カーモディの音楽会と➡ 116 00:06:16,902 --> 00:06:19,171 ホワイト・サンドでは パーティーがあって➡ 117 00:06:19,171 --> 00:06:21,607 ハーブ・スペンサーに 連れていってもらうのよ。 118 00:06:21,607 --> 00:06:23,542 ハーブ? 119 00:06:23,542 --> 00:06:27,279 私が スペンサーヴェルの教員と 婚約したと思ってた? 120 00:06:27,279 --> 00:06:29,214 ただの うわさよ。 121 00:06:29,214 --> 00:06:34,386 下にいる男の子たちも関係ないの。 勝手に来て 騒いでるだけ。 122 00:06:34,386 --> 00:06:37,189 ハーブこそ 運命の人なのよ。 123 00:06:37,189 --> 00:06:39,157 そう…。 124 00:06:39,157 --> 00:06:43,762 ねえ ルビー。 あなた 最近 体調を崩したって聞いたんだけど…。 125 00:06:43,762 --> 00:06:46,798 私は このとおり健康だし 元気よ。 126 00:06:46,798 --> 00:06:50,902 今年の冬は 少しだけ みんなを驚かせたかもしれないけど➡ 127 00:06:50,902 --> 00:06:52,838 今は 顔色もいいはずよ。 128 00:06:52,838 --> 00:06:56,708 そうね… ならよかったわ。 129 00:06:56,708 --> 00:06:59,444 それじゃ そろそろ おいとまするわね。 130 00:06:59,444 --> 00:07:01,747 えっ もう…? 131 00:07:01,747 --> 00:07:05,550 今日は ありがとう。 アンと ゆっくり話がしたかったの。 132 00:07:05,550 --> 00:07:09,087 (息をのむ音) (ルビー)私たち ずっと仲良しだったわよね。 133 00:07:09,087 --> 00:07:11,056 ええ… そうよ。 134 00:07:11,056 --> 00:07:13,458 (ルビー)次は 一人で来てね。 え? 135 00:07:13,458 --> 00:07:15,394 いつ 来てくれる? 136 00:07:15,394 --> 00:07:19,898 アン! ハァ…  アン! 待って! 137 00:07:19,898 --> 00:07:21,933 アン! 138 00:07:21,933 --> 00:07:24,069 ルビーの腕が…➡ 139 00:07:24,069 --> 00:07:26,038 あんなに細くて あたし…➡ 140 00:07:26,038 --> 00:07:28,740 息が… 止まりそうだった…。 141 00:07:28,740 --> 00:07:31,176 アン…。 142 00:07:31,176 --> 00:07:34,679 (涙声で)どうしよう ダイアナ…。 143 00:07:40,952 --> 00:07:44,723 (馬の鼻を鳴らす音) (J.A.ハリソン)こんな時間に 誰かと思えば。 144 00:07:44,723 --> 00:07:47,626 ハリソンさん お久しぶりです。 145 00:07:47,626 --> 00:07:49,861 (ハリソン)夏休みか。 ええ。 146 00:07:49,861 --> 00:07:53,098 明日 リンド小母さんがパイを焼くから 持っていくわ。 147 00:07:53,098 --> 00:07:56,435 パイをもらっても 教会への寄付はせんぞ。 148 00:07:56,435 --> 00:07:58,970 まあ! ふふふ…。 149 00:07:58,970 --> 00:08:04,443 改善会にも寄付してくれなかったし 教会にも来ない 変わり者よ? 150 00:08:04,443 --> 00:08:06,378 いつから親しくなったの? 151 00:08:06,378 --> 00:08:10,048 回想 賛成はしても 寄付するほどじゃないからな。 152 00:08:10,048 --> 00:08:12,017 (ジンジャー)赤毛! 赤毛の小娘が! 153 00:08:12,017 --> 00:08:14,386 おい こら! 154 00:08:14,386 --> 00:08:20,092 確かに あの時は腹も立ったけど 公会堂の色が あんなことになって…。 155 00:08:22,060 --> 00:08:25,630 ハリソンさんの見識も 間違いじゃなかったのかもって。 156 00:08:25,630 --> 00:08:28,166 そんなの ただの偶然よ。 157 00:08:28,166 --> 00:08:31,903 そうね。 でも うそや お世辞も言わない人だし➡ 158 00:08:31,903 --> 00:08:34,506 書き上げたら ハリソンさんとダイアナには➡ 159 00:08:34,506 --> 00:08:36,475 読んでもらうつもりよ。 160 00:08:36,475 --> 00:08:40,979 ハリソンさんに 小説の何が分かるというの? 161 00:08:42,781 --> 00:08:44,716 (リンド夫人)ルビーは どうだった? 162 00:08:44,716 --> 00:08:47,586 思ったより 元気そうだったわ。 163 00:08:47,586 --> 00:08:50,622 おや もう いいのかい? ええ。 164 00:08:50,622 --> 00:08:53,792 大学生は 何かと忙しいのよ。 165 00:08:53,792 --> 00:08:57,329 後で お茶とクッキーを 持っていってあげます。 166 00:08:57,329 --> 00:08:59,297 ありがとう。 167 00:08:59,297 --> 00:09:01,233 リンドのおばちゃんは 口やかましいけど➡ 168 00:09:01,233 --> 00:09:04,035 クッキーを焼いてくれるとこ「だけ」は いいよね~。 169 00:09:04,035 --> 00:09:05,971 聞こえてますよ。 170 00:09:05,971 --> 00:09:09,574 あっちゃ~! (アン ドーラ リンド夫人)あははっ! 171 00:09:14,446 --> 00:09:17,682 回想 いつ 来てくれる? 172 00:09:17,682 --> 00:09:20,152 回想 ハッピーエンドが 一番好きよ。 173 00:09:20,152 --> 00:09:23,054 心の声 アビリル・レスター。➡ 174 00:09:23,054 --> 00:09:26,024 あなたの物語を書かせて。 175 00:09:26,024 --> 00:09:28,293 あっ! 176 00:09:28,293 --> 00:09:31,062 <小説を書くと決めた この夏の目標が➡ 177 00:09:31,062 --> 00:09:34,966 図らずも あたしを支えてくれたのです> 178 00:09:38,370 --> 00:09:42,274 ♬~ 179 00:09:43,942 --> 00:09:46,845 <あたしは 毎日のようにルビーを訪ね➡ 180 00:09:46,845 --> 00:09:49,748 夕暮れの時間を 共に過ごしました> 181 00:09:49,748 --> 00:09:53,618 (ルビー)秋から学校で教えるのは諦めて➡ 182 00:09:53,618 --> 00:09:56,821 新年まで 待った方がいいって 父が言うのよ。 183 00:09:56,821 --> 00:09:58,757 あたしも そう思うわ。 184 00:09:58,757 --> 00:10:02,594 もう! ドレスは パーティーにでも着ていくわ。 185 00:10:02,594 --> 00:10:05,197 また 男の子たちが騒ぐわね。 186 00:10:05,197 --> 00:10:08,533 ただでさえ みんな ハーブに嫉妬して大変なのに…。 187 00:10:08,533 --> 00:10:10,735 あっ…。 188 00:10:14,639 --> 00:10:20,478 <ルビーの家から戻ると あたしは無心で 物語の世界に没頭しました。➡ 189 00:10:20,478 --> 00:10:23,882 アビリルは 没落した貴族の末裔。➡ 190 00:10:23,882 --> 00:10:28,220 もう一人の主人公 パーシバルは 新興財閥の御曹司。➡ 191 00:10:28,220 --> 00:10:32,724 そして 事あるごとに アビリルに無礼を働く モーリスは➡ 192 00:10:32,724 --> 00:10:37,996 政情不安を追い風にした 成り上がり者> 193 00:10:37,996 --> 00:10:40,232 (ルビー)去年のクリスマスの頃は➡ 194 00:10:40,232 --> 00:10:44,636 スペンサーヴェルの教員こそが 運命の人だと思ってたの。 195 00:10:44,636 --> 00:10:49,474 でも違ったわ。 拒絶したら 彼 泣きわめいて もう大変。 196 00:10:49,474 --> 00:10:51,776 (せきこみ) ルビー⁉ 197 00:10:51,776 --> 00:10:53,712 お水 持ってくる! (ルビー)行かないで! 198 00:10:53,712 --> 00:10:59,184 大丈夫だから… ここにいて…。 すぐ 良くなるから…。 199 00:10:59,184 --> 00:11:01,152 ルビーには もう…➡ 200 00:11:01,152 --> 00:11:03,421 時間がないの。 201 00:11:03,421 --> 00:11:05,890 もっと 話すべきことがあるはずよ。 202 00:11:05,890 --> 00:11:09,694 人生の意味や目的 のこすべき言葉が…。 203 00:11:09,694 --> 00:11:12,197 でもね それがルビーなのよ。 204 00:11:12,197 --> 00:11:16,001 昔から 男の子の話しか しなかったもの。 205 00:11:16,001 --> 00:11:20,505 ルビーが モテ自慢してる間は きっと大丈夫よ。 206 00:11:22,874 --> 00:11:28,113 (ルビー)私が好きなのは ハーブ・スペンサーだけなの。 207 00:11:28,113 --> 00:11:31,316 ハーブこそが 運命の人だと分かったのよ。 208 00:11:31,316 --> 00:11:34,119 私 ハーブと婚約したわ。 えっ…。 209 00:11:34,119 --> 00:11:36,054 年が明けたら 式を挙げるの…。 210 00:11:36,054 --> 00:11:38,556 ゴホッゴホッ… アンも来てね。 211 00:11:38,556 --> 00:11:41,359 え… ええ。 忙しくなるわ。 212 00:11:41,359 --> 00:11:44,162 あっ。 213 00:11:44,162 --> 00:11:47,766 見て アン。  庭まで入ってくるなんて…。 214 00:11:50,368 --> 00:11:52,470 きょうだいかしら…。 215 00:11:54,572 --> 00:11:57,042 心の声 それとも…。 216 00:11:57,042 --> 00:11:59,010 (飛び立つ音) 217 00:11:59,010 --> 00:12:01,212 (花が揺れる音) 218 00:12:06,484 --> 00:12:08,720 (マリラ)アン。 あ…。 219 00:12:08,720 --> 00:12:11,489 ちゃんと眠れてるのかい? ええ。 220 00:12:11,489 --> 00:12:15,327 あんたは ルビーに会いに行く度に 疲れきって帰ってくるよ。 221 00:12:15,327 --> 00:12:18,263 どうしても 行かなきゃいけないのかい? 222 00:12:18,263 --> 00:12:22,200 ルビーが 見えない敵と戦ってるのが分かるの。 223 00:12:22,200 --> 00:12:25,970 か細い腕で 必死に押し返そうとするのが…。 224 00:12:25,970 --> 00:12:28,206 あたしは ただ眺めているだけ。 225 00:12:28,206 --> 00:12:32,010 それでも 誰かが見ていてあげないと…。 226 00:12:33,979 --> 00:12:35,980 (鳥のさえずり) 227 00:12:40,552 --> 00:12:44,789 アビリルとパーシバルが 結ばれる結末は とてもすてきね! 228 00:12:44,789 --> 00:12:48,226 ほんと⁉ でも…。で… でも? 229 00:12:48,226 --> 00:12:51,229 どうして モーリスを殺してしまったの? 230 00:12:51,229 --> 00:12:56,568 モーリスは悪人よ? 生きていれば きっと また パーシバルの邪魔をするわ。 231 00:12:56,568 --> 00:12:58,837 そこがいいのに。 232 00:12:58,837 --> 00:13:02,173 でも とにかく 上品な作品にはちがいないわ。 233 00:13:02,173 --> 00:13:06,010 アン あなた きっと有名になるわよ。 234 00:13:06,010 --> 00:13:08,680 (ハリソン)いくらか ましになったな。 235 00:13:08,680 --> 00:13:10,682 ハリソンさんに言われたとおり➡ 236 00:13:10,682 --> 00:13:14,486 筋書きに関係のない美辞麗句は 切りましたから。 237 00:13:14,486 --> 00:13:17,489 しかし…。 しかし…? 238 00:13:17,489 --> 00:13:20,759 アビリルは なぜ モーリスと くっつかんのだ。 239 00:13:20,759 --> 00:13:25,397 なぜって… どうして みんな パーシバルよりモーリスの方が好きなの? 240 00:13:25,397 --> 00:13:27,332 悪人なのに。 241 00:13:27,332 --> 00:13:30,702 パーシバルは善人すぎるのだよ。 じれったいほどにな。 242 00:13:30,702 --> 00:13:35,540 えっ! (ハリソン)いいかね 小説は 所詮作り話だ。 243 00:13:35,540 --> 00:13:39,043 だからこそ これは 本当に起こりうる話だと➡ 244 00:13:39,043 --> 00:13:41,513 読者に信じ込ませなきゃならん。➡ 245 00:13:41,513 --> 00:13:45,950 君の作品には 真実味が欠けてるよ。 246 00:13:45,950 --> 00:13:49,821 どうする? ハリソンさんの言うとおりに直すの? 247 00:13:49,821 --> 00:13:54,325 ううん…。 そうよね アンの小説だもの。 248 00:13:54,325 --> 00:13:56,661 きっと うまくいくわよ。 249 00:13:56,661 --> 00:13:58,329 <あたしは 「アビリルのあがない」を➡ 250 00:13:58,329 --> 00:14:03,134 世界一有名な アメリカ最大手の雑誌社に 送りました。➡ 251 00:14:03,134 --> 00:14:05,570 ところが その2週間後…> 252 00:14:05,570 --> 00:14:09,307 最大手が何よ! 大して おもしろくもないくせに! 253 00:14:09,307 --> 00:14:13,178 諦めちゃ駄目よ。 「カナダ婦人の友」に送りましょう。 254 00:14:13,178 --> 00:14:16,147 思い出して! モーガン夫人の作品だって➡ 255 00:14:16,147 --> 00:14:18,416 返されたことがあったのよ。 256 00:14:18,416 --> 00:14:21,319 きっと 読まずに送り返したんだわ。 257 00:14:21,319 --> 00:14:24,656 あたし もう 「カナダ婦人の友」は読まない! 258 00:14:24,656 --> 00:14:27,559 所詮 ばかげた考えだったのよ。 259 00:14:27,559 --> 00:14:31,463 レドモンドを卒業したら 教えることに専念するわ。 260 00:14:31,463 --> 00:14:35,600 あたしの文学的野心は 終わりを告げたの。 261 00:14:35,600 --> 00:14:38,503 …ねえ アン。 もしよければ➡ 262 00:14:38,503 --> 00:14:42,106 「アビリルのあがない」を 一部 写してもらえないかしら。 263 00:14:42,106 --> 00:14:46,010 ええ ダイアナが そうしてほしいのなら。 264 00:14:47,645 --> 00:14:50,048 あ…。 265 00:14:50,048 --> 00:14:51,983 (ドアを閉める音) 266 00:14:51,983 --> 00:14:54,986 (ルビー)アン… ちょっと手伝って…。➡ 267 00:14:54,986 --> 00:14:57,322 次のね パーティーの…➡ 268 00:14:57,322 --> 00:14:59,257 招待状を 出したいの…。➡ 269 00:14:59,257 --> 00:15:03,962 でも… きれいに 封筒に入ってくれなくて…。 270 00:15:05,763 --> 00:15:08,566 あっ… 少し休んだ方がいいわ。 271 00:15:08,566 --> 00:15:10,502 さあ…。 272 00:15:10,502 --> 00:15:14,205 私… あんたのところへなんか行かないわよ…。 273 00:15:14,205 --> 00:15:16,674 ルビー? 274 00:15:16,674 --> 00:15:19,077 あっちへ行って…! あっ…。 275 00:15:19,077 --> 00:15:21,880 来ないで!➡ 276 00:15:21,880 --> 00:15:23,948 来ないで…! あっ…。 277 00:15:23,948 --> 00:15:26,417 (せきこみ) ルビー? 278 00:15:26,417 --> 00:15:29,320 (せきこみ) ルビー⁉ ルビー! 279 00:15:29,320 --> 00:15:31,623 (医者)錯乱したのは 恐らく➡ 280 00:15:31,623 --> 00:15:34,092 熱のせいではないかと…。 (ルビーの母)なんともないの。 281 00:15:34,092 --> 00:15:37,328 ハァッ ハァッ ハァッ…。 282 00:15:37,328 --> 00:15:39,264 (ギルバート・ブライス)あっ。 アン! 283 00:15:39,264 --> 00:15:41,733 ん? 284 00:15:41,733 --> 00:15:44,435 もう 行かないと約束しておくれ! 285 00:15:44,435 --> 00:15:47,138 もし あんたにも 病気がうつって➡ 286 00:15:47,138 --> 00:15:49,741 あの かわいそうな ルビーみたいになったらと➡ 287 00:15:49,741 --> 00:15:52,544 考えるだけで 私は…。 288 00:15:52,544 --> 00:15:54,879 大丈夫よ マリラ…。 289 00:15:54,879 --> 00:15:56,881 あたし もう…➡ 290 00:15:56,881 --> 00:15:59,851 ルビーには 会いに行かないわ。 291 00:15:59,851 --> 00:16:02,487 (雨音) 292 00:16:02,487 --> 00:16:22,507 ♬~ 293 00:16:22,507 --> 00:16:33,184 ♬~ 294 00:16:33,184 --> 00:16:36,521 あ…。 295 00:16:36,521 --> 00:16:39,424 こんにちは! ハリソンさん。 296 00:16:41,359 --> 00:16:43,294 そうか。 297 00:16:43,294 --> 00:16:48,132 おかげで すっかり諦めがついたわ。 今では すがすがしいくらいよ。 298 00:16:48,132 --> 00:16:52,704 小説を書くことが こんなに 重荷になっていたなんて。 299 00:16:52,704 --> 00:16:56,007 わしなら 書き続けるがね。 300 00:16:56,007 --> 00:16:58,076 え…。 301 00:16:58,076 --> 00:17:01,913 わしなら すっかり諦めたりはしないよ アン。 302 00:17:01,913 --> 00:17:06,050 いいえ… 失礼… します…。 303 00:17:06,050 --> 00:17:08,953 なによ さんざん酷評しておいて。 304 00:17:08,953 --> 00:17:13,057 もう十分よ。 十分 傷ついたんだもの。 305 00:17:15,159 --> 00:17:17,662 …傷ついた? 306 00:17:19,998 --> 00:17:22,900 ハァッ ハァッ ハァッ! 307 00:17:22,900 --> 00:17:24,836 心の声 だから 何よ。➡ 308 00:17:24,836 --> 00:17:28,539 ルビーは… ルビーは…! 309 00:17:37,415 --> 00:17:43,988 (靴音) 310 00:17:43,988 --> 00:17:46,424 ルビー… あたし…。 311 00:17:46,424 --> 00:17:48,726 (ルビー)見て。 え…。 312 00:17:50,395 --> 00:17:52,397 幽霊がいそう…。 313 00:17:54,265 --> 00:17:57,802 (ルビー)もうすぐ 私は あそこに葬られるの。 314 00:17:57,802 --> 00:17:59,737 ルビー? 何を言ってるの? 315 00:17:59,737 --> 00:18:02,140 (ルビー)全部 知ってるんでしょう? 316 00:18:02,140 --> 00:18:05,576 いいの。 私だって分かってた。➡ 317 00:18:05,576 --> 00:18:08,479 降参したくなかっただけ。➡ 318 00:18:08,479 --> 00:18:10,982 ただ… 怖いの。 319 00:18:10,982 --> 00:18:14,585 え…。 (ルビー)天国に行くことがじゃないの。 320 00:18:14,585 --> 00:18:17,989 天国は 大変 美しいところよ。 321 00:18:17,989 --> 00:18:20,658 「聖書」に そう書いてあるのだから。 322 00:18:20,658 --> 00:18:22,960 でもね こことは違うの。 323 00:18:22,960 --> 00:18:25,596 私の知らない 場所なのよ…。➡ 324 00:18:25,596 --> 00:18:30,301 私は そこへ 一人で行かなきゃならないの…。 325 00:18:30,301 --> 00:18:33,604 心の声 ああ… どうか 少しでも あたしに…➡ 326 00:18:33,604 --> 00:18:36,174 あたしに ルビーの助けになる言葉を➡ 327 00:18:36,174 --> 00:18:38,176 お与えください。➡ 328 00:18:38,176 --> 00:18:41,746 アヴォンリーの プリンス・エドワード島の➡ 329 00:18:41,746 --> 00:18:44,649 天国の賢者 長老たち。 330 00:18:44,649 --> 00:18:47,185 もしかしたら…➡ 331 00:18:47,185 --> 00:18:49,420 天国と 今の暮らしは➡ 332 00:18:49,420 --> 00:18:51,756 そんなに変わらないんじゃないかしら。 333 00:18:51,756 --> 00:18:55,626 今の生活を このまま続けることができるので➡ 334 00:18:55,626 --> 00:18:59,630 自分であることに 変わりはないのよ。 335 00:18:59,630 --> 00:19:02,967 このままの姿で いい人になることも➡ 336 00:19:02,967 --> 00:19:05,002 立派でいることも➡ 337 00:19:05,002 --> 00:19:07,271 全てが 今より簡単になるの。 338 00:19:07,271 --> 00:19:09,707 怖がることはないのよ ルビー。 339 00:19:09,707 --> 00:19:12,043 無理よ。➡ 340 00:19:12,043 --> 00:19:13,978 そんなこと できっこない。 341 00:19:13,978 --> 00:19:18,816 天国が 本当に アンが 言ったとおりのところだったとしても➡ 342 00:19:18,816 --> 00:19:22,286 私は そこを 見たことも 行ったこともないのよ…? 343 00:19:22,286 --> 00:19:24,322 例の あなたの ただの想像に➡ 344 00:19:24,322 --> 00:19:27,158 すぎないかもしれないじゃない…!➡ 345 00:19:27,158 --> 00:19:32,363 全然 同じじゃないわ… 同じはずがない! 346 00:19:34,465 --> 00:19:38,002 私は… 生きていたいの…。➡ 347 00:19:38,002 --> 00:19:40,037 他の女の子たちのように…➡ 348 00:19:40,037 --> 00:19:44,175 生きて… 結婚して 子供を…。 349 00:19:44,175 --> 00:19:46,177 (嗚咽) 350 00:19:46,177 --> 00:19:48,413 かわいそうな ハーブ…。 351 00:19:48,413 --> 00:19:50,715 あの人は 私を愛しているの…。➡ 352 00:19:50,715 --> 00:19:55,887 私も… 私も… あの人を…。 353 00:19:55,887 --> 00:20:07,698 (ルビーの嗚咽) 354 00:20:10,735 --> 00:20:14,205 すっかり話せて よかったわ アン。➡ 355 00:20:14,205 --> 00:20:18,075 夏の間 ずっと話してしまいたかったの。➡ 356 00:20:18,075 --> 00:20:20,444 でも できなかった。 357 00:20:20,444 --> 00:20:26,551 口に出したら 全部 本当のことに なってしまいそうで。 358 00:20:26,551 --> 00:20:29,220 やってみるわ。 359 00:20:29,220 --> 00:20:31,756 あなたの言ったこと… よく考えて➡ 360 00:20:31,756 --> 00:20:35,660 信じてみる。 ええ… きっと うまくいくわ。 361 00:20:35,660 --> 00:20:39,797 (ルビー)ありがとう アン。 今まで ずぅっと…。 え…? 362 00:20:39,797 --> 00:20:42,233 私 友達の中で➡ 363 00:20:42,233 --> 00:20:44,168 あなたが 一番 好きだったわ。 364 00:20:44,168 --> 00:20:47,071 あ…! (ルビー)また来てね。 365 00:20:47,071 --> 00:20:49,106 ええ… もちろんよ。 366 00:20:49,106 --> 00:20:54,278 また来るわ 必ず。 367 00:20:54,278 --> 00:20:56,581 大丈夫よ…。 368 00:20:56,581 --> 00:20:58,516 今はもう➡ 369 00:20:58,516 --> 00:21:01,118 それほど 怖くなくなったわ…。 370 00:21:02,987 --> 00:21:06,724 (鐘の音) 371 00:21:06,724 --> 00:21:14,198 (嗚咽) 372 00:21:14,198 --> 00:21:19,437 ♬~ 373 00:21:19,437 --> 00:21:23,140 (デイビー)ルビーさんは よく笑う人だったね。 374 00:21:23,140 --> 00:21:25,743 天国でも 笑ってるかなあ。 375 00:21:25,743 --> 00:21:29,347 天国が アヴォンリーみたいだったらいいのに…。 376 00:21:31,115 --> 00:21:34,352 ええ そうね。 377 00:21:34,352 --> 00:21:36,320 きっと笑ってるわ。 378 00:21:36,320 --> 00:21:38,322 きっと…➡ 379 00:21:38,322 --> 00:21:41,125 今も…。 380 00:21:41,125 --> 00:22:03,214 ♬~ 381 00:22:04,982 --> 00:22:14,659 ♬~ 382 00:22:14,659 --> 00:22:17,528 ♬「大事なものは」 383 00:22:17,528 --> 00:22:24,669 ♬「心の隙間にしまっておくから」 384 00:22:24,669 --> 00:22:29,340 ♬「いつの間にか過ぎ去る街の」 385 00:22:29,340 --> 00:22:34,545 ♬「花の一つも見過ごさないように」 386 00:22:34,545 --> 00:22:39,383 ♬「朝の光に驚いて」 387 00:22:39,383 --> 00:22:44,322 ♬「夜の闇に目を凝らしたら」 388 00:22:44,322 --> 00:22:51,429 ♬「憧れてた世界を瞼の外側にも」 389 00:22:51,429 --> 00:22:55,433 ♬「ちゃんと見つけて行ける」 390 00:22:55,433 --> 00:23:00,571 ♬「憂鬱が立ち込める」 391 00:23:00,571 --> 00:23:05,743 ♬「夕立はいつか止むよ」 392 00:23:05,743 --> 00:23:10,314 ♬「その目でその耳で」 393 00:23:10,314 --> 00:23:15,286 ♬「感じたものが全てだと」 394 00:23:15,286 --> 00:23:23,961 ♬「心が望んでる方へと歩いていくの」 395 00:23:23,961 --> 00:23:29,200 ♬「君は容易く」 396 00:23:29,200 --> 00:23:33,604 ♬~ 397 00:23:35,106 --> 00:23:51,155 ♬~ 398 00:23:51,155 --> 00:23:56,961 ♬~