1 00:00:01,290 --> 00:00:02,460 (クロの鳴き声) 2 00:00:02,460 --> 00:00:03,500 (シュラ)フウ… (クロの鳴き声) 3 00:00:03,500 --> 00:00:06,340 (クロの鳴き声) 4 00:00:07,090 --> 00:00:07,960 (勝呂(すぐろ))う… 5 00:00:11,420 --> 00:00:14,220 (八百造(やおぞう))柔造(じゅうぞう) (柔造)おとん あの炎は… 6 00:00:14,510 --> 00:00:17,680 今 一番優先すべきは 右目の行方や 7 00:00:18,390 --> 00:00:21,060 ええか おっさまの後を つけるんや 8 00:00:21,180 --> 00:00:23,730 くれぐれも 見つからんように 9 00:00:24,060 --> 00:00:25,020 (柔造)おっさまを? 10 00:00:25,310 --> 00:00:27,520 (八百造のせき込み) 11 00:00:27,650 --> 00:00:31,490 (達磨(たつま))霧隠(きりがくれ)さんは 燐(りん)君の保護者なんやろか? 12 00:00:31,610 --> 00:00:32,450 (シュラ)んにゃ? 13 00:00:33,490 --> 00:00:36,200 (達磨)や〜 ハハッ ええケツやなあ 14 00:00:36,820 --> 00:00:38,990 (シュラ) いっ… って おい! 15 00:00:39,330 --> 00:00:40,490 (シュラ)あっ… (達磨)ふっ! 16 00:00:40,790 --> 00:00:41,540 あ… 17 00:00:43,540 --> 00:00:45,540 燐君に よろしゅうな 18 00:00:45,620 --> 00:00:47,460 ん? んっ… 19 00:00:51,670 --> 00:00:52,510 ん… 20 00:00:53,170 --> 00:00:54,220 (クロの鳴き声) 21 00:00:55,220 --> 00:00:57,050 (シュラ)やるな あのジジイ 22 00:00:57,180 --> 00:01:00,470 (携帯電話の着信音) 23 00:01:00,600 --> 00:01:01,850 シュラ 24 00:01:02,220 --> 00:01:05,560 何だ 雪男(ゆきお)か お前 そっちはどうした 25 00:01:05,690 --> 00:01:09,270 左目は奪還したか? あ? こっち? 26 00:01:10,150 --> 00:01:12,780 こっちは 大変なことに… 27 00:01:13,190 --> 00:01:14,320 えっ? 28 00:01:14,990 --> 00:01:20,990 ♪〜 29 00:02:38,490 --> 00:02:44,490 〜♪ 30 00:02:47,370 --> 00:02:48,910 (シュラ)雪男! (雪男)あっ 31 00:02:49,830 --> 00:02:50,670 (雪男)シュラさん 32 00:02:51,460 --> 00:02:52,670 どういうことだ? 33 00:02:53,380 --> 00:02:55,710 (雪男)妨害電波で 連絡が遅れました 34 00:02:55,840 --> 00:02:57,300 (シュラ)妨害電波? 35 00:02:57,420 --> 00:03:00,680 (雪男)それで連絡ができずに とにかく ここまで来るしかないと 36 00:03:01,220 --> 00:03:04,390 それより“こっちは大変なことに” って どういう… 37 00:03:04,510 --> 00:03:06,680 うん… ああ それが… 38 00:03:06,680 --> 00:03:07,350 (足音) うん… ああ それが… 39 00:03:07,350 --> 00:03:07,470 (足音) 40 00:03:07,470 --> 00:03:08,520 (雪男)あ… (シュラ)ん? (足音) 41 00:03:09,390 --> 00:03:12,270 京都出張所 所長 志摩(しま)八百造です 42 00:03:13,310 --> 00:03:16,440 左目奪還部隊の方々で いらはりますね 43 00:03:16,570 --> 00:03:18,530 歓迎いたします 44 00:03:18,900 --> 00:03:21,240 責任者がそろっとる この場で— 45 00:03:21,360 --> 00:03:25,240 早急に会議がしたいんやけども よろしいか? 46 00:03:34,460 --> 00:03:38,130 (蝮(まむし)の荒い息) 47 00:03:38,210 --> 00:03:40,050 (蝮のせき込み) 48 00:03:40,170 --> 00:03:41,470 (着地音) 49 00:03:42,760 --> 00:03:44,090 (藤堂(とうどう))大丈夫かな? 50 00:03:44,180 --> 00:03:46,060 ハア ハア… 51 00:03:46,310 --> 00:03:50,060 (藤堂)やはり君には 少々 荷が重すぎたかもね 52 00:03:50,180 --> 00:03:53,770 (蝮)いえ 大丈夫です まだいけます 53 00:03:54,100 --> 00:03:56,860 君の体に何かあっては大変だ 54 00:03:56,980 --> 00:04:00,240 さすがの私も両目を運ぶのは 負担がかかるし 55 00:04:00,360 --> 00:04:01,740 少し休もう 56 00:04:01,820 --> 00:04:03,530 (蝮)いいえ! 57 00:04:04,780 --> 00:04:05,820 早(はよ)う— 58 00:04:05,950 --> 00:04:09,410 この忌まわしい目玉を 安全な場所へ運ばんと 59 00:04:09,540 --> 00:04:11,460 ハア ハア… 60 00:04:12,040 --> 00:04:14,380 (八百造) お恥ずかしい話ながら— 61 00:04:14,500 --> 00:04:19,090 この京都出張所も内通者によって 右目を奪われました 62 00:04:19,380 --> 00:04:24,220 先の未遂事件も その者による可能性が高い 63 00:04:25,430 --> 00:04:27,350 (蟒(うわばみ))名前は 宝生(ほうじょう) 蝮 64 00:04:27,470 --> 00:04:31,350 中一級 祓魔師(エクソシスト)で 深部一番隊の隊長でした 65 00:04:31,430 --> 00:04:35,350 (蟒)現在 蝮は 藤堂の協力を得て逃亡中です 66 00:04:36,400 --> 00:04:39,900 なるほど では もうすでに敵は… 67 00:04:40,030 --> 00:04:43,950 藤堂三郎太(さぶろうた)は 右目と左目を 手にしているということですね 68 00:04:44,070 --> 00:04:47,320 あ… 左目 ダメだったのか 69 00:04:47,870 --> 00:04:51,040 我々が追わされていた軽自動車は おとりでした 70 00:04:52,000 --> 00:04:54,670 車内で祓魔師2名が 死体で見つかりました 71 00:04:55,460 --> 00:05:00,380 しかも それを通報させないよう 妨害電波までかける徹底ぶり 72 00:05:01,010 --> 00:05:02,920 入念な時間稼ぎです 73 00:05:03,050 --> 00:05:06,010 (八百造) 何てことや 右目と左目が… 74 00:05:06,140 --> 00:05:08,050 (八百造のせき込み) 75 00:05:08,180 --> 00:05:09,010 (蟒)所長 76 00:05:09,510 --> 00:05:11,810 (八百造のせき込み) 77 00:05:11,930 --> 00:05:14,980 不浄王(ふじょうおう)の右目と左目がそろうと どうなるのですか? 78 00:05:15,060 --> 00:05:17,440 (八百造)ハア ハア ん… 79 00:05:18,230 --> 00:05:21,570 それは 150年あまり— 80 00:05:21,690 --> 00:05:25,780 明陀(みょうだ)宗が幾重もの秘密で 守ってきたもんです 81 00:05:26,820 --> 00:05:28,490 幾重もの秘密… 82 00:05:28,780 --> 00:05:32,330 すべての秘密を知り 守ってはるのは— 83 00:05:32,450 --> 00:05:36,420 座主(ざす)である勝呂達磨大僧正 お一人だけ 84 00:05:37,500 --> 00:05:42,760 ただ 我ら上のもんには 知らされた秘密はあります 85 00:05:43,460 --> 00:05:44,340 それは? 86 00:05:45,050 --> 00:05:48,430 (八百造)代々 明陀宗の 僧正位だけに伝えられる— 87 00:05:48,550 --> 00:05:50,800 不浄王之理(ふじょうおうのことわり)によると— 88 00:05:51,560 --> 00:05:54,180 右目と左目がそろうとき— 89 00:05:54,310 --> 00:05:58,310 より強毒な瘴気(しょうき)を 生み出すといわれとります 90 00:05:59,560 --> 00:06:01,480 より強毒な瘴気 91 00:06:01,570 --> 00:06:04,440 まさか 藤堂の目的は… 92 00:06:06,530 --> 00:06:10,700 どんだけ強い瘴気か知らないけど そいつは やっかいだな 93 00:06:10,820 --> 00:06:14,540 場合によっては正十字騎士團(せいじゅうじきしだん)だけで 処理できなくなるぞ 94 00:06:15,410 --> 00:06:19,290 とにかく 藤堂と宝生 蝮を 見つけることが先決だな 95 00:06:19,710 --> 00:06:22,670 (八百造)現在 心当たりを捜させとるが— 96 00:06:22,800 --> 00:06:25,420 何せ霧のように 消えてしもうたから— 97 00:06:25,550 --> 00:06:27,800 足取りは まったくつかめてません 98 00:06:27,930 --> 00:06:29,930 (蟒)最悪の事態に備えて— 99 00:06:30,050 --> 00:06:35,020 医師部や そのほか各地に 応援要請すべきやと思います 100 00:06:36,180 --> 00:06:38,810 (雪男) 強い瘴気をまくつもりか? 101 00:06:39,190 --> 00:06:41,900 なら なぜ右目を奪った タイミングでやらない? 102 00:06:42,900 --> 00:06:47,860 場所を選んでいるのか それとも 別の理由があるのか 103 00:06:48,950 --> 00:06:52,570 (藤堂)君を見ていると まるで昔の自分を見ているようだ 104 00:06:53,120 --> 00:06:56,700 気づけば生まれたときから 運命のレールの上を走らされ— 105 00:06:56,830 --> 00:06:59,670 長年の疑問を 口にすることもできず— 106 00:07:00,000 --> 00:07:04,380 犬のように組織の… 一族のために働いてきた 107 00:07:04,920 --> 00:07:08,470 だが そうやって生きてきた 私に残ったものは何だ 108 00:07:09,340 --> 00:07:10,470 “無”だよ 109 00:07:10,840 --> 00:07:12,340 今は分からなくとも— 110 00:07:12,470 --> 00:07:16,430 私の言葉は ゆっくりと 君の全身を回るだろう 111 00:07:16,560 --> 00:07:21,730 そのときは いつでも歓迎するよ 奥村(おくむら)雪男君 112 00:07:21,850 --> 00:07:22,980 (雪男)藤堂三郎太 113 00:07:24,020 --> 00:07:26,360 あの男には もっと別の— 114 00:07:26,860 --> 00:07:29,820 もっと恐ろしい目的が ある気がする 115 00:07:30,110 --> 00:07:31,110 (シュラ)雪男 116 00:07:31,360 --> 00:07:32,780 あっ はい 117 00:07:32,910 --> 00:07:37,080 それで さっき言った “大変なこと”なんだけどな 118 00:07:37,200 --> 00:07:38,870 (雪男)ん? (シュラ)ん… 119 00:07:42,170 --> 00:07:43,040 何でしょう? 120 00:07:43,130 --> 00:07:46,590 ん… え〜っとな… 121 00:07:47,460 --> 00:07:48,630 兄のことですか? 122 00:07:48,880 --> 00:07:51,800 おっ アハハッ さすが! 123 00:07:51,930 --> 00:07:53,930 (雪男)何をしでかしたんです? 124 00:07:55,260 --> 00:07:57,260 炎を出して みんなに見られた 125 00:07:57,390 --> 00:07:59,060 (雪男)はっ… ぐっ 126 00:07:59,480 --> 00:08:01,310 くうっ… 127 00:08:01,600 --> 00:08:03,520 ぐっ… あのバカ! 128 00:08:03,940 --> 00:08:07,980 (シュラ)ん… (雪男)くっ くう… ハア… 129 00:08:09,280 --> 00:08:12,450 それで… 兄は今どこに? 130 00:08:29,760 --> 00:08:30,840 (燐)ハア… 131 00:08:30,960 --> 00:08:34,380 (獅郎(しろう)) 降魔剣(こうまけん) またの名を倶利伽羅(くりから) 132 00:08:34,510 --> 00:08:37,760 いにしえより伝わる 伝説の魔剣だ 133 00:08:37,850 --> 00:08:41,350 (獅郎)この刀に お前の悪魔の力を移植し— 134 00:08:41,480 --> 00:08:42,890 封印してある 135 00:08:43,350 --> 00:08:45,600 抜けば お前は 悪魔の力に目覚め— 136 00:08:46,060 --> 00:08:48,520 二度と人間に戻れなくなる 137 00:08:53,860 --> 00:08:54,860 (燐)くっ… 138 00:08:55,700 --> 00:08:58,080 (燐)ぬう〜っ! 139 00:08:58,330 --> 00:09:00,080 ふっ! ふっ! 140 00:09:00,160 --> 00:09:01,910 でやあーっ! 141 00:09:05,670 --> 00:09:07,330 ぐうう… 142 00:09:07,420 --> 00:09:09,170 (一同)ああ… 143 00:09:16,430 --> 00:09:20,560 (人々のざわめき) 144 00:09:20,680 --> 00:09:23,310 くっ… うるせえ! 145 00:09:25,560 --> 00:09:29,650 てめえら さっきから ゴチャゴチャうるせえんだ 146 00:09:30,190 --> 00:09:33,490 人のこと 好き勝手言いやがって! 147 00:09:34,280 --> 00:09:37,360 俺は 武器でも魔王でも 救世主でもねえ! 148 00:09:37,490 --> 00:09:38,740 奥村 燐だ! 149 00:09:39,740 --> 00:09:42,330 いずれ最強の祓魔師に なってやる! 150 00:09:42,910 --> 00:09:45,290 全員 覚えとけ! 151 00:09:48,540 --> 00:09:49,790 (燐)う… 152 00:09:55,710 --> 00:09:58,760 (雪男)半年後の試験合格は やはり無謀でしたね 153 00:09:59,340 --> 00:10:01,640 今や祓魔(ふつま)対象になりかねない 154 00:10:01,760 --> 00:10:03,890 兄の命は 風前のともし火です 155 00:10:04,010 --> 00:10:08,770 だよねえ どうすっかにゃ 何せ前例のないことだからなあ 156 00:10:09,440 --> 00:10:10,940 冗談じゃない 157 00:10:11,060 --> 00:10:14,270 僕は義父(ちち)の墓前に 兄を守ると約束したんだ 158 00:10:14,730 --> 00:10:15,820 (シュラ)ん… 159 00:10:16,690 --> 00:10:19,950 お前 いい祓魔師の条件って 知ってるか? 160 00:10:20,490 --> 00:10:22,620 (雪男) 心技体 備わってることでしょ 161 00:10:22,740 --> 00:10:26,660 (シュラ)一番は 自分に正直に 感情をためないことだ 162 00:10:26,750 --> 00:10:29,370 悪魔は ため込んだ うっぷんや— 163 00:10:29,460 --> 00:10:32,500 強烈なストレスに つけいってくるからな 164 00:10:32,790 --> 00:10:37,170 それでいったら 燐は いい祓魔師になれる素質がある 165 00:10:37,550 --> 00:10:40,680 逆に お前みたいなのは危ないな 166 00:10:40,800 --> 00:10:43,430 いかにも悪魔落ちするタイプだ 167 00:10:47,930 --> 00:10:49,850 ちょっとは お前の正直なとこ— 168 00:10:49,980 --> 00:10:50,850 聞かせてみろよ 169 00:10:52,310 --> 00:10:54,270 (雪男)じゃあ 正直なとこ— 170 00:10:54,650 --> 00:10:56,730 僕は あなたが昔から嫌いです 171 00:10:56,820 --> 00:11:00,990 おっ アハハハッ! いいね いいね〜 172 00:11:01,110 --> 00:11:03,570 ニャハハハハ… 173 00:11:05,780 --> 00:11:06,870 (出雲(いずも))ん? 174 00:11:08,950 --> 00:11:11,080 ちょっと まだ働いてたの? 175 00:11:11,210 --> 00:11:12,960 (しえみ)あっ 神木(かみき)さん 176 00:11:13,080 --> 00:11:16,130 うん この熱冷まし作ったら 最後なんだけど 177 00:11:16,210 --> 00:11:19,420 いや そうじゃなくて さっき 地震あったでしょ 178 00:11:19,550 --> 00:11:23,550 地震? ああ… そういえばあったね 179 00:11:23,680 --> 00:11:26,680 すっご どんだけ集中してんの 180 00:11:26,810 --> 00:11:28,350 エヘヘヘ… 181 00:11:28,810 --> 00:11:31,100 あっという間に 元気になっちゃって— 182 00:11:31,230 --> 00:11:32,850 さすが 雑草根性 183 00:11:34,020 --> 00:11:36,900 いつまでも クヨクヨしてられないもんね 184 00:11:37,020 --> 00:11:40,860 まっ やっと いつもの あんたらしくなったんじゃない? 185 00:11:41,240 --> 00:11:43,990 いつもの私って どんなふう? 186 00:11:44,110 --> 00:11:46,240 はあ? どんなって… 187 00:11:47,120 --> 00:11:49,540 いつも能天気で ニコニコしてて— 188 00:11:49,660 --> 00:11:52,660 どんな人間にも ずぶとい神経で話しかける 189 00:11:53,210 --> 00:11:55,580 それが いつものあんたでしょ 190 00:11:55,960 --> 00:12:00,130 そ… そんなふうに 見えてるんだ 私 191 00:12:00,460 --> 00:12:01,340 (出雲)え? 192 00:12:01,460 --> 00:12:02,880 (しえみ)そっか 193 00:12:03,970 --> 00:12:06,510 でも 私… そ そんなんじゃないよ 194 00:12:08,220 --> 00:12:11,640 あのね 私 少し前まで— 195 00:12:11,770 --> 00:12:14,480 ちょっとは みんなに近づけたと 思ってたんだ 196 00:12:15,020 --> 00:12:19,360 でも 燐や雪(ゆき)ちゃんが あんな… あんなに大変なことを抱えてて 197 00:12:21,900 --> 00:12:24,610 奥村 燐が サタンの子だったってこと? 198 00:12:25,910 --> 00:12:29,450 いつも近くにいたのに 全然知らなくて 199 00:12:36,880 --> 00:12:38,840 大変なときに 私— 200 00:12:38,960 --> 00:12:42,550 何の役にも立てないんだって 分かったら 怖くなって… 201 00:12:43,510 --> 00:12:46,550 何をするにも 自信がなくなっちゃって 202 00:12:46,680 --> 00:12:48,760 そしたら よけいな失敗ばっかりして— 203 00:12:49,720 --> 00:12:52,520 燐にも話しかけられなく なっちゃった 204 00:12:52,640 --> 00:12:53,770 (出雲)あ… 205 00:12:55,690 --> 00:12:56,520 (しえみ)だから… 206 00:12:58,060 --> 00:13:01,900 とにかく しっかりしなくっちゃ! まずは得意の洗濯から! 207 00:13:02,230 --> 00:13:03,740 (出雲)あ ああ… 208 00:13:04,530 --> 00:13:05,740 あんた それって— 209 00:13:05,860 --> 00:13:07,700 (出雲)奥村 燐に… (しえみ)ん? 210 00:13:07,820 --> 00:13:09,120 (志摩)おかみさん! (出雲)うわっ! 211 00:13:09,240 --> 00:13:10,240 (志摩)ん? 212 00:13:10,780 --> 00:13:13,370 出雲ちゃん! 浴衣 めっちゃええなあ! 213 00:13:13,500 --> 00:13:14,450 ぬう… 214 00:13:14,580 --> 00:13:17,830 (子猫丸(こねこまる))杜山(もりやま)さん 坊(ぼん)がケガしはったんで氷ください! 215 00:13:17,960 --> 00:13:18,920 あっ はい 216 00:13:19,170 --> 00:13:21,090 えっ ケガ!? 217 00:13:21,790 --> 00:13:23,590 (勝呂)ぬう… 218 00:13:26,300 --> 00:13:27,970 (出雲)何があったのよ 219 00:13:29,510 --> 00:13:32,100 (勝呂)出張所から右目が奪われた 220 00:13:32,510 --> 00:13:33,350 (一同)え!? 221 00:13:34,180 --> 00:13:36,390 まさか ウソでしょ? 222 00:13:37,140 --> 00:13:39,770 それと 奥村が捕まった 223 00:13:40,060 --> 00:13:41,730 (しえみ)えっ (志摩)捕まった? 224 00:13:42,480 --> 00:13:45,570 炎 出して みんなに見られたんや 225 00:13:51,870 --> 00:13:54,790 (子猫丸) し… したら 奥村君は… 226 00:13:54,910 --> 00:13:57,160 (勝呂)今は出張所の監房や 227 00:13:57,290 --> 00:13:58,620 (一同)あ… 228 00:13:59,000 --> 00:14:03,630 え〜と それって 奥村君 ヤバいんとちゃう? 229 00:14:05,380 --> 00:14:06,670 (出雲)あ… 230 00:14:08,050 --> 00:14:09,300 燐… 231 00:14:12,300 --> 00:14:16,100 (足音) 232 00:14:17,430 --> 00:14:19,730 (シュラ)少しは頭冷えたか? 233 00:14:19,850 --> 00:14:20,810 (燐)ん… 234 00:14:23,360 --> 00:14:25,110 体は平気か? 235 00:14:27,110 --> 00:14:31,610 (燐)まだ 力入んねえけど… 何とか動けるよ 236 00:14:31,740 --> 00:14:33,370 (シュラ)だってさ (燐)は? 237 00:14:36,540 --> 00:14:37,950 あ… 238 00:14:40,250 --> 00:14:41,540 んん… 239 00:14:42,290 --> 00:14:46,250 (雪男)僕を追い抜くだの言って まさか獄中とはね 240 00:14:46,710 --> 00:14:49,170 アゴ外れるくらい ビックリさせるって— 241 00:14:49,300 --> 00:14:50,380 そういう意味だったの? 242 00:14:51,130 --> 00:14:52,220 (燐)う… 243 00:14:53,010 --> 00:14:54,010 (雪男)ん? 244 00:14:56,850 --> 00:14:57,890 (燐)ん? 245 00:14:58,270 --> 00:15:00,730 さっき 勝呂のお父さんから 渡されたんだ 246 00:15:01,390 --> 00:15:03,610 “お前に”って意味だと思う 247 00:15:06,150 --> 00:15:07,440 (燐)何で俺に? 248 00:15:07,570 --> 00:15:10,400 (シュラ) 私も まだだから読んでみろ 249 00:15:24,130 --> 00:15:25,500 なるほどね 250 00:15:26,090 --> 00:15:27,250 何て書いてある? 251 00:15:29,420 --> 00:15:31,260 (燐)読めない (シュラ)はあ!? 252 00:15:31,380 --> 00:15:35,470 ったく 字読めんヤツだとは 思ってたけど のっけからかよ 253 00:15:35,720 --> 00:15:38,430 最近の若いヤツは これだから 254 00:15:39,930 --> 00:15:41,600 ウッソ! あたいも読めん 255 00:15:41,730 --> 00:15:43,190 お前もじゃねえか! 256 00:15:43,690 --> 00:15:45,310 (雪男)草書ですね (シュラ)ん? 257 00:15:45,440 --> 00:15:46,770 一応 読めますけど 258 00:15:46,900 --> 00:15:50,440 (シュラ) んじゃ 通訳頼むわ 雪男先生 259 00:15:55,240 --> 00:15:56,910 (シュラ)早く読め (雪男)あ… 260 00:15:57,450 --> 00:16:00,620 恐らく その手紙は この状況に関係がある 261 00:16:00,750 --> 00:16:03,120 こいつに何の用か 聞かせてもらおうじゃないか 262 00:16:05,710 --> 00:16:06,830 では 読みます 263 00:16:07,880 --> 00:16:10,880 “前略 奥村 燐君” 264 00:16:11,010 --> 00:16:14,680 “はじめまして 私は京都に住む坊主で…” 265 00:16:14,800 --> 00:16:17,850 (達磨) “勝呂達磨という者です” 266 00:16:18,430 --> 00:16:19,430 (達磨)ふっ! 267 00:16:19,850 --> 00:16:22,810 (達磨)“なぜ この手紙を 書いたかというと—” 268 00:16:22,930 --> 00:16:26,350 “君に大切な お願いがあるからです” 269 00:16:26,480 --> 00:16:30,020 “しかし 見知らぬ者から こんな手紙をもらって—” 270 00:16:30,150 --> 00:16:32,240 “君も戸惑うでしょうから—” 271 00:16:32,360 --> 00:16:35,700 “まずは 昔話をすることにします” 272 00:16:35,820 --> 00:16:37,120 “文才がないので—” 273 00:16:37,240 --> 00:16:41,040 “まとまりのない内容を 許してください” 274 00:16:41,870 --> 00:16:47,290 “そう あれは 君や竜士(りゅうじ)が 生まれる少し前のことです” 275 00:16:47,540 --> 00:16:50,250 (達磨) それでどうなんや? 虎子(とらこ)は 276 00:16:51,000 --> 00:16:52,960 (虎子)ハア ハア… 277 00:16:53,050 --> 00:16:54,170 あ… 278 00:16:55,010 --> 00:16:57,430 ああ 虎子… 279 00:16:57,550 --> 00:17:00,180 (達磨)“あのころの私は まだ若く—” 280 00:17:00,300 --> 00:17:02,470 “身重で 病みついてしまった妻が—” 281 00:17:02,770 --> 00:17:05,770 “日に日に弱っていくのに 何にもできず—” 282 00:17:05,890 --> 00:17:08,190 “とても 追い詰められていました” 283 00:17:08,270 --> 00:17:13,400 “すべては 不浄王の右目から 漏れ出した瘴気が原因です” 284 00:17:13,990 --> 00:17:15,700 (虎子)う… う… 285 00:17:16,570 --> 00:17:19,030 (虎子)あ… (達磨)あっ 虎子 286 00:17:20,200 --> 00:17:21,200 達磨さん 287 00:17:22,200 --> 00:17:23,450 虎子 288 00:17:24,250 --> 00:17:28,420 私も この子も大丈夫やし— 289 00:17:28,540 --> 00:17:30,330 お務めに戻って 290 00:17:32,460 --> 00:17:33,590 虎子… 291 00:17:33,670 --> 00:17:34,760 ぐ… 292 00:17:35,800 --> 00:17:37,840 (八百造)達磨様 (達磨)ん… 293 00:17:38,430 --> 00:17:40,510 (八百造) おっさまが呼んではります 294 00:17:42,310 --> 00:17:43,310 (達磨の父)達磨! 295 00:17:43,720 --> 00:17:46,640 (達磨の父)何しとるんや 日々の務めを怠るな! 296 00:17:46,890 --> 00:17:50,610 右目の不浄から皆を守るんは お前の務めや 297 00:17:50,690 --> 00:17:53,320 1日でも仏との対話を欠けば— 298 00:17:53,440 --> 00:17:56,780 仏は お前を見限り 力は離れてしまうんや 299 00:17:56,900 --> 00:18:00,490 や… やってます! もう7年も続けとる! 300 00:18:01,370 --> 00:18:02,870 せやけど この7年— 301 00:18:02,990 --> 00:18:05,790 良うなるどころか 15人も亡(の)うなったわ 302 00:18:06,620 --> 00:18:08,160 虎子は もう限界や 303 00:18:08,290 --> 00:18:11,170 このままやったら おなかの子もろとも… 304 00:18:11,670 --> 00:18:14,340 ホンマに あの護摩で 皆が救えるんですか!? 305 00:18:15,550 --> 00:18:18,720 今 お前に護摩焚(た)く以外に 何ができる 306 00:18:18,840 --> 00:18:20,470 (達磨)う… それは… 307 00:18:20,800 --> 00:18:22,140 (達磨の父)祖先が導いた— 308 00:18:22,260 --> 00:18:26,350 尊い教えを務めることこそが 最良の… 309 00:18:26,470 --> 00:18:27,890 (達磨の父のせき込み) (達磨)あ… おとん! 310 00:18:28,730 --> 00:18:32,770 (せき込み) 311 00:18:32,900 --> 00:18:34,690 (達磨の父)話は終わりや 312 00:18:34,820 --> 00:18:36,480 わしは わしの務めに戻る 313 00:18:36,610 --> 00:18:39,360 (せき込み) 314 00:18:39,490 --> 00:18:41,110 (達磨)“私の父は—” 315 00:18:41,240 --> 00:18:44,990 “母が亡くなり 己が病んでからというもの—” 316 00:18:45,120 --> 00:18:49,460 “明陀宗の務めを果たすことに 固執していました” 317 00:18:49,580 --> 00:18:50,960 (達磨の父)ハア… 318 00:18:51,710 --> 00:18:54,130 いずれ お前が継ぐ務めや 319 00:18:56,170 --> 00:19:00,340 わしが死ねば お前は この寺の本当の秘密を知る 320 00:19:00,760 --> 00:19:04,970 そして その秘密は 一生 守っていかなあかんのや 321 00:19:05,680 --> 00:19:06,850 秘密… 322 00:19:06,930 --> 00:19:08,390 (達磨の父) 虎子が あかんくなったら— 323 00:19:08,520 --> 00:19:11,640 もっと体の丈夫な嫁をとれ 324 00:19:11,770 --> 00:19:15,440 跡目をつくるんも 大事な務めやさかいな 325 00:19:16,610 --> 00:19:19,940 無心や 俗世は捨てえ 326 00:19:20,820 --> 00:19:24,870 (達磨)“無力な私は ただただ思い込んだ” 327 00:19:38,750 --> 00:19:43,630 (達磨)“私は明陀宗の17代目の 座主血統として生まれた” 328 00:19:44,510 --> 00:19:48,680 “門徒は皆 私たち座主の血筋を 守るために—” 329 00:19:48,810 --> 00:19:51,930 “毎日 その務めを 果たしてくれとる” 330 00:19:52,060 --> 00:19:54,400 “私も務めを果たさなければ” 331 00:19:55,020 --> 00:19:58,900 “ただただ無心に それが明陀を… いや—” 332 00:19:59,030 --> 00:20:03,200 “虎子や おなかの子を 守ることなんやと—” 333 00:20:03,320 --> 00:20:05,320 “ただただ思い込んだ” 334 00:20:05,870 --> 00:20:07,200 “そんなとき…” 335 00:20:07,330 --> 00:20:08,870 (天狗(てんぐ)の悲鳴) 336 00:20:08,950 --> 00:20:09,790 な… 337 00:20:09,910 --> 00:20:10,830 (達磨)“空から…” 338 00:20:10,950 --> 00:20:12,410 (天狗の悲鳴) 339 00:20:12,540 --> 00:20:13,660 あっ… 340 00:20:14,250 --> 00:20:15,670 (達磨たち)だあっ! 341 00:20:17,380 --> 00:20:18,880 (天狗のうめき声) 342 00:20:18,960 --> 00:20:20,500 (銃声と天狗の悲鳴) ああ… 343 00:20:20,500 --> 00:20:20,590 (銃声と天狗の悲鳴) 344 00:20:20,590 --> 00:20:22,880 (三輪(みわ))うわあっ 何だ!? (銃声と天狗の悲鳴) 345 00:20:23,010 --> 00:20:24,090 (八百造)達磨様を守れ! 346 00:20:24,180 --> 00:20:28,010 (銃声) (天狗の悲鳴) 347 00:20:30,470 --> 00:20:32,140 (達磨)何ちゅうこっちゃ 348 00:20:32,560 --> 00:20:33,980 護摩壇が… 349 00:20:35,980 --> 00:20:39,020 (獅郎)チッ いって〜なあっ! 350 00:20:39,110 --> 00:20:40,230 (達磨)ぐあっ! (僧侶たち)あっ! 351 00:20:40,480 --> 00:20:42,780 (達磨)ああ! (八百造・三輪)達磨様! 352 00:20:45,400 --> 00:20:49,240 (獅郎)ったく 何だ? この山は バケモノだらけじゃねえか! 353 00:20:49,660 --> 00:20:52,660 (獅郎)メフィストの野郎 適当抜かしやがって 354 00:20:52,790 --> 00:20:55,160 超軽装備で来ちゃっただろうが 355 00:20:55,290 --> 00:20:57,210 弾 もうねえよ 356 00:20:57,290 --> 00:20:59,250 (達磨)誰や あんた! (獅郎)ん? 357 00:20:59,380 --> 00:21:02,670 (八百造)貴様 儀式の最中に何てことを! 358 00:21:02,800 --> 00:21:03,880 下りてこい! 359 00:21:04,010 --> 00:21:07,050 (獅郎)おっ そうそう これこれ 360 00:21:07,390 --> 00:21:09,890 あっ… それは… 361 00:21:10,720 --> 00:21:12,560 (獅郎)降魔剣だっけ? 362 00:21:12,640 --> 00:21:13,930 ああ… 363 00:21:15,940 --> 00:21:18,400 (獅郎)これ もらってくわ 364 00:21:18,480 --> 00:21:19,560 (一同)な… 365 00:21:19,690 --> 00:21:20,520 はあ? 366 00:21:22,280 --> 00:21:25,150 (達磨)“それが 君の育てのお父さん—” 367 00:21:25,280 --> 00:21:29,070 “藤本(ふじもと)獅郎君との 最悪な出会いでした” 368 00:21:29,200 --> 00:21:34,410 何言うてんのや その剣は 明陀の本尊やぞ! 369 00:21:36,370 --> 00:21:37,460 (雪男)あ… 370 00:21:37,830 --> 00:21:38,920 (燐)あ… 371 00:21:39,380 --> 00:21:43,670 (雪男)まさか 降魔剣が 明陀宗の本尊で— 372 00:21:43,800 --> 00:21:46,380 そこに父さんと 接点があったなんて 373 00:21:46,970 --> 00:21:50,470 あれは 勝呂んちのもんだったのか 374 00:21:50,550 --> 00:21:52,890 チッ 早く続きを読め! 375 00:21:53,010 --> 00:21:54,220 あ… はい 376 00:21:57,020 --> 00:22:00,150 (達磨)ハア ハア ハア… 377 00:22:00,230 --> 00:22:04,320 ハア ハア… あ〜 しんど… 378 00:22:04,440 --> 00:22:07,450 15年前は軽々やったのになあ 379 00:22:07,570 --> 00:22:10,240 ハア ハア… しかし— 380 00:22:11,030 --> 00:22:14,700 ついに私の決心が試されるときや 381 00:22:14,830 --> 00:22:16,700 ハア ハア… 382 00:22:16,790 --> 00:22:20,080 見守っててや 藤本君! 383 00:22:26,920 --> 00:22:32,930 ♪〜 384 00:23:49,880 --> 00:23:55,890 〜♪ 385 00:24:06,520 --> 00:24:08,230 (獅郎) 俺は これでガキを殺すぞ 386 00:24:08,360 --> 00:24:10,440 (達磨) それは 明陀の本尊やぞ! 387 00:24:10,570 --> 00:24:12,900 (獅郎)うるせえ! この茶番を今すぐやめろ! 388 00:24:13,030 --> 00:24:14,280 (達磨)助けられるんか!? 389 00:24:14,410 --> 00:24:16,620 (獅郎) お前は俺の一番嫌いなタイプだ! 390 00:24:17,240 --> 00:24:20,080 (蝮)みんな あてを許さへんやろうな 391 00:24:20,160 --> 00:24:21,910 (藤堂)君は後悔しているかね? 392 00:24:22,290 --> 00:24:26,080 (蝮)藤堂先生 あんた 一体 何なんや…