1 00:00:02,293 --> 00:00:03,461 (クロの鳴き声) 2 00:00:03,461 --> 00:00:04,504 (クロの鳴き声) 3 00:00:03,461 --> 00:00:04,504 {\an8}(シュラ)フウ… 4 00:00:04,504 --> 00:00:07,340 (クロの鳴き声) 5 00:00:08,091 --> 00:00:08,967 (勝呂(すぐろ))う… 6 00:00:12,429 --> 00:00:15,223 (八百造(やおぞう))柔造(じゅうぞう) (柔造)おとん あの炎は… 7 00:00:15,515 --> 00:00:18,685 今 一番優先すべきは 右目の行方や 8 00:00:19,394 --> 00:00:22,063 ええか おっさまの後を つけるんや 9 00:00:22,188 --> 00:00:24,733 くれぐれも 見つからんように 10 00:00:25,066 --> 00:00:26,025 (柔造)おっさまを? 11 00:00:26,317 --> 00:00:28,528 (八百造のせき込み) 12 00:00:28,653 --> 00:00:32,490 (達磨(たつま))霧隠(きりがくれ)さんは 燐(りん)君の保護者なんやろか? 13 00:00:32,615 --> 00:00:33,450 (シュラ)んにゃ? 14 00:00:34,492 --> 00:00:37,203 (達磨)や〜 ハハッ ええケツやなあ 15 00:00:37,829 --> 00:00:39,998 {\an8}(シュラ) いっ… って おい! 16 00:00:40,331 --> 00:00:41,499 (シュラ)あっ… (達磨)ふっ! 17 00:00:41,791 --> 00:00:42,542 あ… 18 00:00:44,544 --> 00:00:46,546 燐君に よろしゅうな 19 00:00:46,629 --> 00:00:48,465 ん? んっ… 20 00:00:52,677 --> 00:00:53,511 ん… 21 00:00:54,179 --> 00:00:55,221 (クロの鳴き声) 22 00:00:56,222 --> 00:00:58,058 (シュラ)やるな あのジジイ 23 00:00:58,183 --> 00:01:01,478 (携帯電話の着信音) 24 00:01:01,603 --> 00:01:02,854 シュラ 25 00:01:03,229 --> 00:01:06,566 何だ 雪男(ゆきお)か お前 そっちはどうした 26 00:01:06,691 --> 00:01:10,278 左目は奪還したか? あ? こっち? 27 00:01:11,154 --> 00:01:13,782 こっちは 大変なことに… 28 00:01:14,199 --> 00:01:15,325 えっ? 29 00:01:15,992 --> 00:01:21,998 {\an8}♪〜 30 00:02:39,492 --> 00:02:45,498 {\an8}〜♪ 31 00:02:48,376 --> 00:02:49,919 {\an8}(シュラ)雪男! (雪男)あっ 32 00:02:50,837 --> 00:02:51,671 (雪男)シュラさん 33 00:02:52,463 --> 00:02:53,673 どういうことだ? 34 00:02:54,382 --> 00:02:56,718 (雪男)妨害電波で 連絡が遅れました 35 00:02:56,843 --> 00:02:58,303 (シュラ)妨害電波? 36 00:02:58,428 --> 00:03:01,681 (雪男)それで連絡ができずに とにかく ここまで来るしかないと 37 00:03:02,223 --> 00:03:05,393 それより“こっちは大変なことに” って どういう… 38 00:03:05,518 --> 00:03:07,687 うん… ああ それが… 39 00:03:07,687 --> 00:03:08,354 うん… ああ それが… 40 00:03:07,687 --> 00:03:08,354 {\an8}(足音) 41 00:03:08,354 --> 00:03:08,479 {\an8}(足音) 42 00:03:08,479 --> 00:03:09,522 (雪男)あ… (シュラ)ん? 43 00:03:08,479 --> 00:03:09,522 {\an8}(足音) 44 00:03:10,398 --> 00:03:13,276 京都出張所 所長 志摩(しま)八百造です 45 00:03:14,319 --> 00:03:17,447 左目奪還部隊の方々で いらはりますね 46 00:03:17,572 --> 00:03:19,532 歓迎いたします 47 00:03:19,908 --> 00:03:22,243 責任者がそろっとる この場で— 48 00:03:22,368 --> 00:03:26,247 早急に会議がしたいんやけども よろしいか? 49 00:03:35,465 --> 00:03:39,135 (蝮(まむし)の荒い息) 50 00:03:39,219 --> 00:03:41,054 (蝮のせき込み) 51 00:03:41,179 --> 00:03:42,472 (着地音) 52 00:03:43,765 --> 00:03:45,099 (藤堂(とうどう))大丈夫かな? 53 00:03:45,183 --> 00:03:47,060 ハア ハア… 54 00:03:47,310 --> 00:03:51,064 (藤堂)やはり君には 少々 荷が重すぎたかもね 55 00:03:51,189 --> 00:03:54,776 (蝮)いえ 大丈夫です まだいけます 56 00:03:55,109 --> 00:03:57,862 君の体に何かあっては大変だ 57 00:03:57,987 --> 00:04:01,241 さすがの私も両目を運ぶのは 負担がかかるし 58 00:04:01,366 --> 00:04:02,742 少し休もう 59 00:04:02,825 --> 00:04:04,535 (蝮)いいえ! 60 00:04:05,787 --> 00:04:06,829 {\an8}早(はよ)う— 61 00:04:06,955 --> 00:04:10,416 {\an8}この忌まわしい目玉を 安全な場所へ運ばんと 62 00:04:10,541 --> 00:04:12,460 {\an8}ハア ハア… 63 00:04:13,044 --> 00:04:15,380 (八百造) お恥ずかしい話ながら— 64 00:04:15,505 --> 00:04:20,093 この京都出張所も内通者によって 右目を奪われました 65 00:04:20,385 --> 00:04:25,223 先の未遂事件も その者による可能性が高い 66 00:04:26,432 --> 00:04:28,351 {\an8}(蟒(うわばみ))名前は 宝生(ほうじょう) 蝮 67 00:04:28,476 --> 00:04:32,355 {\an8}中一級 祓魔師(エクソシスト)で 深部一番隊の隊長でした 68 00:04:32,438 --> 00:04:36,359 (蟒)現在 蝮は 藤堂の協力を得て逃亡中です 69 00:04:37,402 --> 00:04:40,905 なるほど では もうすでに敵は… 70 00:04:41,030 --> 00:04:44,951 藤堂三郎太(さぶろうた)は 右目と左目を 手にしているということですね 71 00:04:45,076 --> 00:04:48,329 あ… 左目 ダメだったのか 72 00:04:48,871 --> 00:04:52,041 我々が追わされていた軽自動車は おとりでした 73 00:04:53,001 --> 00:04:55,670 車内で祓魔師2名が 死体で見つかりました 74 00:04:56,462 --> 00:05:01,384 しかも それを通報させないよう 妨害電波までかける徹底ぶり 75 00:05:02,010 --> 00:05:03,928 入念な時間稼ぎです 76 00:05:04,053 --> 00:05:07,015 (八百造) 何てことや 右目と左目が… 77 00:05:07,140 --> 00:05:09,058 (八百造のせき込み) 78 00:05:09,183 --> 00:05:10,018 (蟒)所長 79 00:05:10,518 --> 00:05:12,812 (八百造のせき込み) 80 00:05:12,937 --> 00:05:15,982 不浄王(ふじょうおう)の右目と左目がそろうと どうなるのですか? 81 00:05:16,065 --> 00:05:18,443 (八百造)ハア ハア ん… 82 00:05:19,235 --> 00:05:22,572 {\an8}それは 150年あまり— 83 00:05:22,697 --> 00:05:26,784 {\an8}明陀(みょうだ)宗が幾重もの秘密で 守ってきたもんです 84 00:05:27,827 --> 00:05:29,495 幾重もの秘密… 85 00:05:29,787 --> 00:05:33,333 {\an8}すべての秘密を知り 守ってはるのは— 86 00:05:33,458 --> 00:05:37,420 座主(ざす)である勝呂達磨大僧正 お一人だけ 87 00:05:38,504 --> 00:05:43,760 ただ 我ら上のもんには 知らされた秘密はあります 88 00:05:44,469 --> 00:05:45,344 それは? 89 00:05:46,054 --> 00:05:49,432 (八百造)代々 明陀宗の 僧正位だけに伝えられる— 90 00:05:49,557 --> 00:05:51,809 不浄王之理(ふじょうおうのことわり)によると— 91 00:05:52,560 --> 00:05:55,188 右目と左目がそろうとき— 92 00:05:55,313 --> 00:05:59,317 より強毒な瘴気(しょうき)を 生み出すといわれとります 93 00:06:00,568 --> 00:06:02,487 {\an8}より強毒な瘴気 94 00:06:02,570 --> 00:06:05,448 まさか 藤堂の目的は… 95 00:06:07,533 --> 00:06:11,704 どんだけ強い瘴気か知らないけど そいつは やっかいだな 96 00:06:11,829 --> 00:06:15,541 場合によっては正十字騎士團(せいじゅうじきしだん)だけで 処理できなくなるぞ 97 00:06:16,417 --> 00:06:20,296 とにかく 藤堂と宝生 蝮を 見つけることが先決だな 98 00:06:20,713 --> 00:06:23,674 (八百造)現在 心当たりを捜させとるが— 99 00:06:23,800 --> 00:06:26,427 何せ霧のように 消えてしもうたから— 100 00:06:26,552 --> 00:06:28,805 足取りは まったくつかめてません 101 00:06:28,930 --> 00:06:30,932 (蟒)最悪の事態に備えて— 102 00:06:31,057 --> 00:06:36,020 医師部や そのほか各地に 応援要請すべきやと思います 103 00:06:37,188 --> 00:06:39,816 (雪男) 強い瘴気をまくつもりか? 104 00:06:40,191 --> 00:06:42,902 なら なぜ右目を奪った タイミングでやらない? 105 00:06:43,903 --> 00:06:48,866 場所を選んでいるのか それとも 別の理由があるのか 106 00:06:49,951 --> 00:06:53,579 (藤堂)君を見ていると まるで昔の自分を見ているようだ 107 00:06:54,122 --> 00:06:57,708 気づけば生まれたときから 運命のレールの上を走らされ— 108 00:06:57,834 --> 00:07:00,670 長年の疑問を 口にすることもできず— 109 00:07:01,003 --> 00:07:05,383 犬のように組織の… 一族のために働いてきた 110 00:07:05,925 --> 00:07:09,470 だが そうやって生きてきた 私に残ったものは何だ 111 00:07:10,346 --> 00:07:11,472 “無”だよ 112 00:07:11,848 --> 00:07:13,349 今は分からなくとも— 113 00:07:13,474 --> 00:07:17,437 私の言葉は ゆっくりと 君の全身を回るだろう 114 00:07:17,562 --> 00:07:22,733 そのときは いつでも歓迎するよ 奥村(おくむら)雪男君 115 00:07:22,859 --> 00:07:23,985 (雪男)藤堂三郎太 116 00:07:25,027 --> 00:07:27,363 あの男には もっと別の— 117 00:07:27,864 --> 00:07:30,825 もっと恐ろしい目的が ある気がする 118 00:07:31,117 --> 00:07:32,118 (シュラ)雪男 119 00:07:32,368 --> 00:07:33,786 あっ はい 120 00:07:33,911 --> 00:07:38,082 それで さっき言った “大変なこと”なんだけどな 121 00:07:38,207 --> 00:07:39,876 (雪男)ん? (シュラ)ん… 122 00:07:43,171 --> 00:07:44,046 何でしょう? 123 00:07:44,130 --> 00:07:47,592 ん… え〜っとな… 124 00:07:48,468 --> 00:07:49,635 兄のことですか? 125 00:07:49,886 --> 00:07:52,805 おっ アハハッ さすが! 126 00:07:52,930 --> 00:07:54,932 (雪男)何をしでかしたんです? 127 00:07:56,267 --> 00:07:58,269 炎を出して みんなに見られた 128 00:07:58,394 --> 00:08:00,062 (雪男)はっ… ぐっ 129 00:08:00,480 --> 00:08:02,315 くうっ… 130 00:08:02,607 --> 00:08:04,525 ぐっ… あのバカ! 131 00:08:04,942 --> 00:08:08,988 (シュラ)ん… (雪男)くっ くう… ハア… 132 00:08:10,281 --> 00:08:13,451 {\an8}それで… 兄は今どこに? 133 00:08:30,760 --> 00:08:31,844 (燐)ハア… 134 00:08:31,969 --> 00:08:35,389 (獅郎(しろう)) 降魔剣(こうまけん) またの名を倶利伽羅(くりから) 135 00:08:35,515 --> 00:08:38,768 いにしえより伝わる 伝説の魔剣だ 136 00:08:38,851 --> 00:08:42,355 (獅郎)この刀に お前の悪魔の力を移植し— 137 00:08:42,480 --> 00:08:43,898 封印してある 138 00:08:44,357 --> 00:08:46,609 {\an8}抜けば お前は 悪魔の力に目覚め— 139 00:08:47,068 --> 00:08:49,529 二度と人間に戻れなくなる 140 00:08:54,867 --> 00:08:55,868 (燐)くっ… 141 00:08:56,702 --> 00:08:59,080 (燐)ぬう〜っ! 142 00:08:59,330 --> 00:09:01,082 ふっ! ふっ! 143 00:09:01,165 --> 00:09:02,917 でやあーっ! 144 00:09:06,671 --> 00:09:08,339 ぐうう… 145 00:09:08,422 --> 00:09:10,174 (一同)ああ… 146 00:09:17,431 --> 00:09:21,561 (人々のざわめき) 147 00:09:21,686 --> 00:09:24,313 くっ… うるせえ! 148 00:09:26,566 --> 00:09:30,653 てめえら さっきから ゴチャゴチャうるせえんだ 149 00:09:31,195 --> 00:09:34,490 人のこと 好き勝手言いやがって! 150 00:09:35,283 --> 00:09:38,369 俺は 武器でも魔王でも 救世主でもねえ! 151 00:09:38,494 --> 00:09:39,745 奥村 燐だ! 152 00:09:40,746 --> 00:09:43,332 いずれ最強の祓魔師に なってやる! 153 00:09:43,916 --> 00:09:46,294 全員 覚えとけ! 154 00:09:49,547 --> 00:09:50,798 (燐)う… 155 00:09:54,719 --> 00:09:57,763 (雪男)半年後の試験合格は やはり無謀でしたね 156 00:09:58,347 --> 00:10:00,641 今や祓魔(ふつま)対象になりかねない 157 00:10:00,766 --> 00:10:02,893 兄の命は 風前のともし火です 158 00:10:03,019 --> 00:10:07,773 だよねえ どうすっかにゃ 何せ前例のないことだからなあ 159 00:10:08,441 --> 00:10:09,942 冗談じゃない 160 00:10:10,067 --> 00:10:13,279 僕は義父(ちち)の墓前に 兄を守ると約束したんだ 161 00:10:13,738 --> 00:10:14,822 (シュラ)ん… 162 00:10:15,698 --> 00:10:18,951 お前 いい祓魔師の条件って 知ってるか? 163 00:10:19,493 --> 00:10:21,621 (雪男) 心技体 備わってることでしょ 164 00:10:21,746 --> 00:10:25,666 (シュラ)一番は 自分に正直に 感情をためないことだ 165 00:10:25,750 --> 00:10:28,377 悪魔は ため込んだ うっぷんや— 166 00:10:28,461 --> 00:10:31,505 強烈なストレスに つけいってくるからな 167 00:10:31,797 --> 00:10:36,177 それでいったら 燐は いい祓魔師になれる素質がある 168 00:10:36,552 --> 00:10:39,680 逆に お前みたいなのは危ないな 169 00:10:39,805 --> 00:10:42,433 いかにも悪魔落ちするタイプだ 170 00:10:46,937 --> 00:10:48,856 {\an8}ちょっとは お前の正直なとこ— 171 00:10:48,981 --> 00:10:49,857 {\an8}聞かせてみろよ 172 00:10:51,317 --> 00:10:53,277 (雪男)じゃあ 正直なとこ— 173 00:10:53,653 --> 00:10:55,738 僕は あなたが昔から嫌いです 174 00:10:55,821 --> 00:10:59,992 おっ アハハハッ! いいね いいね〜 175 00:11:00,117 --> 00:11:02,578 ニャハハハハ… 176 00:11:04,789 --> 00:11:05,873 (出雲(いずも))ん? 177 00:11:07,958 --> 00:11:10,086 ちょっと まだ働いてたの? 178 00:11:10,211 --> 00:11:11,962 (しえみ)あっ 神木(かみき)さん 179 00:11:12,088 --> 00:11:15,132 うん この熱冷まし作ったら 最後なんだけど 180 00:11:15,216 --> 00:11:18,427 いや そうじゃなくて さっき 地震あったでしょ 181 00:11:18,552 --> 00:11:22,556 地震? ああ… そういえばあったね 182 00:11:22,681 --> 00:11:25,684 すっご どんだけ集中してんの 183 00:11:25,810 --> 00:11:27,353 エヘヘヘ… 184 00:11:27,812 --> 00:11:30,106 あっという間に 元気になっちゃって— 185 00:11:30,231 --> 00:11:31,857 さすが 雑草根性 186 00:11:33,025 --> 00:11:35,903 いつまでも クヨクヨしてられないもんね 187 00:11:36,028 --> 00:11:39,865 まっ やっと いつもの あんたらしくなったんじゃない? 188 00:11:40,241 --> 00:11:42,993 いつもの私って どんなふう? 189 00:11:43,119 --> 00:11:45,246 はあ? どんなって… 190 00:11:46,122 --> 00:11:48,541 いつも能天気で ニコニコしてて— 191 00:11:48,666 --> 00:11:51,669 どんな人間にも ずぶとい神経で話しかける 192 00:11:52,211 --> 00:11:54,588 それが いつものあんたでしょ 193 00:11:54,964 --> 00:11:59,135 そ… そんなふうに 見えてるんだ 私 194 00:11:59,468 --> 00:12:00,344 (出雲)え? 195 00:12:00,469 --> 00:12:01,887 (しえみ)そっか 196 00:12:02,972 --> 00:12:05,516 でも 私… そ そんなんじゃないよ 197 00:12:07,226 --> 00:12:10,646 あのね 私 少し前まで— 198 00:12:10,771 --> 00:12:13,482 ちょっとは みんなに近づけたと 思ってたんだ 199 00:12:14,024 --> 00:12:18,362 でも 燐や雪(ゆき)ちゃんが あんな… あんなに大変なことを抱えてて 200 00:12:20,906 --> 00:12:23,617 奥村 燐が サタンの子だったってこと? 201 00:12:24,910 --> 00:12:28,456 いつも近くにいたのに 全然知らなくて 202 00:12:35,880 --> 00:12:37,840 大変なときに 私— 203 00:12:37,965 --> 00:12:41,552 何の役にも立てないんだって 分かったら 怖くなって… 204 00:12:42,511 --> 00:12:45,556 何をするにも 自信がなくなっちゃって 205 00:12:45,681 --> 00:12:47,766 そしたら よけいな失敗ばっかりして— 206 00:12:48,726 --> 00:12:51,520 燐にも話しかけられなく なっちゃった 207 00:12:51,645 --> 00:12:52,771 (出雲)あ… 208 00:12:54,690 --> 00:12:55,524 (しえみ)だから… 209 00:12:57,067 --> 00:13:00,905 とにかく しっかりしなくっちゃ! まずは得意の洗濯から! 210 00:13:01,238 --> 00:13:02,740 (出雲)あ ああ… 211 00:13:03,532 --> 00:13:04,742 あんた それって— 212 00:13:04,867 --> 00:13:06,702 (出雲)奥村 燐に… (しえみ)ん? 213 00:13:06,827 --> 00:13:08,120 (志摩)おかみさん! (出雲)うわっ! 214 00:13:08,245 --> 00:13:09,246 (志摩)ん? 215 00:13:09,788 --> 00:13:12,374 出雲ちゃん! 浴衣 めっちゃええなあ! 216 00:13:12,500 --> 00:13:13,459 ぬう… 217 00:13:13,584 --> 00:13:16,837 (子猫丸(こねこまる))杜山(もりやま)さん 坊(ぼん)がケガしはったんで氷ください! 218 00:13:16,962 --> 00:13:17,922 あっ はい 219 00:13:18,172 --> 00:13:20,090 えっ ケガ!? 220 00:13:20,799 --> 00:13:22,593 (勝呂)ぬう… 221 00:13:25,304 --> 00:13:26,972 (出雲)何があったのよ 222 00:13:28,516 --> 00:13:31,101 (勝呂)出張所から右目が奪われた 223 00:13:31,519 --> 00:13:32,353 (一同)え!? 224 00:13:33,187 --> 00:13:35,397 まさか ウソでしょ? 225 00:13:36,148 --> 00:13:38,776 それと 奥村が捕まった 226 00:13:39,068 --> 00:13:40,736 (しえみ)えっ (志摩)捕まった? 227 00:13:41,487 --> 00:13:44,573 炎 出して みんなに見られたんや 228 00:13:50,871 --> 00:13:53,791 (子猫丸) し… したら 奥村君は… 229 00:13:53,916 --> 00:13:56,168 (勝呂)今は出張所の監房や 230 00:13:56,293 --> 00:13:57,628 (一同)あ… 231 00:13:58,003 --> 00:14:02,633 え〜と それって 奥村君 ヤバいんとちゃう? 232 00:14:04,385 --> 00:14:05,678 (出雲)あ… 233 00:14:07,054 --> 00:14:08,305 燐… 234 00:14:11,308 --> 00:14:15,104 (足音) 235 00:14:16,438 --> 00:14:18,732 (シュラ)少しは頭冷えたか? 236 00:14:18,857 --> 00:14:19,817 (燐)ん… 237 00:14:22,361 --> 00:14:24,113 体は平気か? 238 00:14:26,115 --> 00:14:30,619 (燐)まだ 力入んねえけど… 何とか動けるよ 239 00:14:30,744 --> 00:14:32,371 (シュラ)だってさ (燐)は? 240 00:14:35,541 --> 00:14:36,959 あ… 241 00:14:39,253 --> 00:14:40,546 んん… 242 00:14:41,297 --> 00:14:45,259 (雪男)僕を追い抜くだの言って まさか獄中とはね 243 00:14:45,718 --> 00:14:48,178 アゴ外れるくらい ビックリさせるって— 244 00:14:48,304 --> 00:14:49,388 そういう意味だったの? 245 00:14:50,139 --> 00:14:51,223 (燐)う… 246 00:14:52,016 --> 00:14:53,017 (雪男)ん? 247 00:14:55,853 --> 00:14:56,896 (燐)ん? 248 00:14:57,271 --> 00:14:59,732 さっき 勝呂のお父さんから 渡されたんだ 249 00:15:00,399 --> 00:15:02,610 “お前に”って意味だと思う 250 00:15:05,154 --> 00:15:06,447 (燐)何で俺に? 251 00:15:06,572 --> 00:15:09,408 (シュラ) 私も まだだから読んでみろ 252 00:15:23,130 --> 00:15:24,506 なるほどね 253 00:15:25,090 --> 00:15:26,258 何て書いてある? 254 00:15:28,427 --> 00:15:30,262 (燐)読めない (シュラ)はあ!? 255 00:15:30,387 --> 00:15:34,475 ったく 字読めんヤツだとは 思ってたけど のっけからかよ 256 00:15:34,725 --> 00:15:37,436 最近の若いヤツは これだから 257 00:15:38,938 --> 00:15:40,606 ウッソ! あたいも読めん 258 00:15:40,731 --> 00:15:42,191 お前もじゃねえか! 259 00:15:42,691 --> 00:15:44,318 {\an8}(雪男)草書ですね (シュラ)ん? 260 00:15:44,443 --> 00:15:45,778 {\an8}一応 読めますけど 261 00:15:45,903 --> 00:15:49,448 {\an8}(シュラ) んじゃ 通訳頼むわ 雪男先生 262 00:15:54,244 --> 00:15:55,913 (シュラ)早く読め (雪男)あ… 263 00:15:56,455 --> 00:15:59,625 恐らく その手紙は この状況に関係がある 264 00:15:59,750 --> 00:16:02,127 こいつに何の用か 聞かせてもらおうじゃないか 265 00:16:04,713 --> 00:16:05,839 では 読みます 266 00:16:06,882 --> 00:16:09,885 “前略 奥村 燐君” 267 00:16:10,010 --> 00:16:13,681 “はじめまして 私は京都に住む坊主で…” 268 00:16:13,806 --> 00:16:16,850 (達磨) “勝呂達磨という者です” 269 00:16:17,434 --> 00:16:18,435 (達磨)ふっ! 270 00:16:18,852 --> 00:16:21,814 (達磨)“なぜ この手紙を 書いたかというと—” 271 00:16:21,939 --> 00:16:25,359 “君に大切な お願いがあるからです” 272 00:16:25,484 --> 00:16:29,029 “しかし 見知らぬ者から こんな手紙をもらって—” 273 00:16:29,154 --> 00:16:31,240 “君も戸惑うでしょうから—” 274 00:16:31,365 --> 00:16:34,702 “まずは 昔話をすることにします” 275 00:16:34,827 --> 00:16:36,120 “文才がないので—” 276 00:16:36,245 --> 00:16:40,040 “まとまりのない内容を 許してください” 277 00:16:40,874 --> 00:16:46,296 “そう あれは 君や竜士(りゅうじ)が 生まれる少し前のことです” 278 00:16:46,547 --> 00:16:49,258 (達磨) それでどうなんや? 虎子(とらこ)は 279 00:16:50,009 --> 00:16:51,969 (虎子)ハア ハア… 280 00:16:52,052 --> 00:16:53,178 {\an8}あ… 281 00:16:54,013 --> 00:16:56,432 {\an8}ああ 虎子… 282 00:16:56,557 --> 00:16:59,184 (達磨)“あのころの私は まだ若く—” 283 00:16:59,309 --> 00:17:01,478 “身重で 病みついてしまった妻が—” 284 00:17:01,770 --> 00:17:04,773 “日に日に弱っていくのに 何にもできず—” 285 00:17:04,898 --> 00:17:07,192 “とても 追い詰められていました” 286 00:17:07,276 --> 00:17:12,406 “すべては 不浄王の右目から 漏れ出した瘴気が原因です” 287 00:17:12,990 --> 00:17:14,700 (虎子)う… う… 288 00:17:15,576 --> 00:17:18,037 (虎子)あ… (達磨)あっ 虎子 289 00:17:19,204 --> 00:17:20,205 達磨さん 290 00:17:21,206 --> 00:17:22,458 虎子 291 00:17:23,250 --> 00:17:27,421 私も この子も大丈夫やし— 292 00:17:27,546 --> 00:17:29,339 お務めに戻って 293 00:17:31,467 --> 00:17:32,593 虎子… 294 00:17:32,676 --> 00:17:33,761 ぐ… 295 00:17:34,803 --> 00:17:36,847 (八百造)達磨様 (達磨)ん… 296 00:17:37,431 --> 00:17:39,516 (八百造) おっさまが呼んではります 297 00:17:41,310 --> 00:17:42,311 (達磨の父)達磨! 298 00:17:42,728 --> 00:17:45,647 (達磨の父)何しとるんや 日々の務めを怠るな! 299 00:17:45,898 --> 00:17:49,610 右目の不浄から皆を守るんは お前の務めや 300 00:17:49,693 --> 00:17:52,321 1日でも仏との対話を欠けば— 301 00:17:52,446 --> 00:17:55,783 仏は お前を見限り 力は離れてしまうんや 302 00:17:55,908 --> 00:17:59,495 や… やってます! もう7年も続けとる! 303 00:18:00,370 --> 00:18:01,872 せやけど この7年— 304 00:18:01,997 --> 00:18:04,792 良うなるどころか 15人も亡(の)うなったわ 305 00:18:05,626 --> 00:18:07,169 虎子は もう限界や 306 00:18:07,294 --> 00:18:10,172 このままやったら おなかの子もろとも… 307 00:18:10,672 --> 00:18:13,342 ホンマに あの護摩で 皆が救えるんですか!? 308 00:18:14,551 --> 00:18:17,721 今 お前に護摩焚(た)く以外に 何ができる 309 00:18:17,846 --> 00:18:19,473 (達磨)う… それは… 310 00:18:19,807 --> 00:18:21,141 (達磨の父)祖先が導いた— 311 00:18:21,266 --> 00:18:25,354 尊い教えを務めることこそが 最良の… 312 00:18:25,479 --> 00:18:26,897 (達磨の父のせき込み) (達磨)あ… おとん! 313 00:18:27,731 --> 00:18:31,777 (せき込み) 314 00:18:31,902 --> 00:18:33,695 (達磨の父)話は終わりや 315 00:18:33,821 --> 00:18:35,489 わしは わしの務めに戻る 316 00:18:35,614 --> 00:18:38,367 (せき込み) 317 00:18:38,492 --> 00:18:40,119 (達磨)“私の父は—” 318 00:18:40,244 --> 00:18:43,997 “母が亡くなり 己が病んでからというもの—” 319 00:18:44,123 --> 00:18:48,460 “明陀宗の務めを果たすことに 固執していました” 320 00:18:48,585 --> 00:18:49,962 (達磨の父)ハア… 321 00:18:50,712 --> 00:18:53,132 いずれ お前が継ぐ務めや 322 00:18:55,175 --> 00:18:59,346 わしが死ねば お前は この寺の本当の秘密を知る 323 00:18:59,763 --> 00:19:03,976 そして その秘密は 一生 守っていかなあかんのや 324 00:19:04,685 --> 00:19:05,853 秘密… 325 00:19:05,936 --> 00:19:07,396 (達磨の父) 虎子が あかんくなったら— 326 00:19:07,521 --> 00:19:10,649 もっと体の丈夫な嫁をとれ 327 00:19:10,774 --> 00:19:14,444 跡目をつくるんも 大事な務めやさかいな 328 00:19:15,612 --> 00:19:18,949 無心や 俗世は捨てえ 329 00:19:19,825 --> 00:19:23,871 (達磨)“無力な私は ただただ思い込んだ” 330 00:19:37,759 --> 00:19:42,639 (達磨)“私は明陀宗の17代目の 座主血統として生まれた” 331 00:19:43,515 --> 00:19:47,686 “門徒は皆 私たち座主の血筋を 守るために—” 332 00:19:47,811 --> 00:19:50,939 “毎日 その務めを 果たしてくれとる” 333 00:19:51,064 --> 00:19:53,400 “私も務めを果たさなければ” 334 00:19:54,026 --> 00:19:57,905 “ただただ無心に それが明陀を… いや—” 335 00:19:58,030 --> 00:20:02,201 “虎子や おなかの子を 守ることなんやと—” 336 00:20:02,326 --> 00:20:04,328 “ただただ思い込んだ” 337 00:20:04,870 --> 00:20:06,205 “そんなとき…” 338 00:20:06,330 --> 00:20:07,873 (天狗(てんぐ)の悲鳴) 339 00:20:07,956 --> 00:20:08,790 な… 340 00:20:08,916 --> 00:20:09,833 (達磨)“空から…” 341 00:20:09,958 --> 00:20:11,418 (天狗の悲鳴) 342 00:20:11,543 --> 00:20:12,669 あっ… 343 00:20:13,253 --> 00:20:14,671 (達磨たち)だあっ! 344 00:20:16,381 --> 00:20:17,883 (天狗のうめき声) 345 00:20:17,966 --> 00:20:19,509 ああ… 346 00:20:17,966 --> 00:20:19,509 {\an8}(銃声と天狗の悲鳴) 347 00:20:19,509 --> 00:20:19,593 {\an8}(銃声と天狗の悲鳴) 348 00:20:19,593 --> 00:20:21,887 (三輪(みわ))うわあっ 何だ!? 349 00:20:19,593 --> 00:20:21,887 {\an8}(銃声と天狗の悲鳴) 350 00:20:22,012 --> 00:20:23,096 (八百造)達磨様を守れ! 351 00:20:23,180 --> 00:20:27,017 (銃声) (天狗の悲鳴) 352 00:20:29,478 --> 00:20:31,146 (達磨)何ちゅうこっちゃ 353 00:20:31,563 --> 00:20:32,981 護摩壇が… 354 00:20:34,983 --> 00:20:38,028 (獅郎)チッ いって〜なあっ! 355 00:20:38,111 --> 00:20:39,238 (達磨)ぐあっ! (僧侶たち)あっ! 356 00:20:39,488 --> 00:20:41,782 (達磨)ああ! (八百造・三輪)達磨様! 357 00:20:44,409 --> 00:20:48,247 (獅郎)ったく 何だ? この山は バケモノだらけじゃねえか! 358 00:20:48,664 --> 00:20:51,667 (獅郎)メフィストの野郎 適当抜かしやがって 359 00:20:51,792 --> 00:20:54,169 超軽装備で来ちゃっただろうが 360 00:20:54,294 --> 00:20:56,213 弾 もうねえよ 361 00:20:56,296 --> 00:20:58,257 (達磨)誰や あんた! (獅郎)ん? 362 00:20:58,382 --> 00:21:01,677 (八百造)貴様 儀式の最中に何てことを! 363 00:21:01,802 --> 00:21:02,886 下りてこい! 364 00:21:03,011 --> 00:21:06,056 (獅郎)おっ そうそう これこれ 365 00:21:06,390 --> 00:21:08,892 あっ… それは… 366 00:21:09,726 --> 00:21:11,561 (獅郎)降魔剣だっけ? 367 00:21:11,645 --> 00:21:12,938 {\an8}ああ… 368 00:21:14,940 --> 00:21:17,401 (獅郎)これ もらってくわ 369 00:21:17,484 --> 00:21:18,568 (一同)な… 370 00:21:18,694 --> 00:21:19,528 はあ? 371 00:21:21,280 --> 00:21:24,157 (達磨)“それが 君の育てのお父さん—” 372 00:21:24,283 --> 00:21:28,078 “藤本(ふじもと)獅郎君との 最悪な出会いでした” 373 00:21:28,203 --> 00:21:33,417 何言うてんのや その剣は 明陀の本尊やぞ! 374 00:21:35,377 --> 00:21:36,461 (雪男)あ… 375 00:21:36,837 --> 00:21:37,921 (燐)あ… 376 00:21:38,380 --> 00:21:42,676 (雪男)まさか 降魔剣が 明陀宗の本尊で— 377 00:21:42,801 --> 00:21:45,387 そこに父さんと 接点があったなんて 378 00:21:45,971 --> 00:21:49,474 あれは 勝呂んちのもんだったのか 379 00:21:49,558 --> 00:21:51,893 チッ 早く続きを読め! 380 00:21:52,019 --> 00:21:53,228 あ… はい 381 00:21:56,023 --> 00:21:59,151 (達磨)ハア ハア ハア… 382 00:21:59,234 --> 00:22:03,322 ハア ハア… あ〜 しんど… 383 00:22:03,447 --> 00:22:06,450 15年前は軽々やったのになあ 384 00:22:06,575 --> 00:22:09,244 ハア ハア… しかし— 385 00:22:10,037 --> 00:22:13,707 ついに私の決心が試されるときや 386 00:22:13,832 --> 00:22:15,709 ハア ハア… 387 00:22:15,792 --> 00:22:19,087 見守っててや 藤本君! 388 00:22:25,927 --> 00:22:31,933 ♪〜 389 00:23:48,885 --> 00:23:54,891 〜♪ 390 00:24:05,527 --> 00:24:07,237 (獅郎) 俺は これでガキを殺すぞ 391 00:24:07,362 --> 00:24:09,447 (達磨) それは 明陀の本尊やぞ! 392 00:24:09,573 --> 00:24:11,908 (獅郎)うるせえ! この茶番を今すぐやめろ! 393 00:24:12,033 --> 00:24:13,285 (達磨)助けられるんか!? 394 00:24:13,410 --> 00:24:15,620 (獅郎) お前は俺の一番嫌いなタイプだ! 395 00:24:16,246 --> 00:24:19,082 (蝮)みんな あてを許さへんやろうな 396 00:24:19,166 --> 00:24:20,917 (藤堂)君は後悔しているかね? 397 00:24:21,293 --> 00:24:25,088 (蝮)藤堂先生 あんた 一体 何なんや…