1 00:00:01,710 --> 00:00:07,716 (祓魔師(エクソシスト)たちの詠唱(えいしょう)) 2 00:00:10,468 --> 00:00:13,596 (燐(りん))うあ〜! 3 00:00:14,806 --> 00:00:15,640 ぶわっ 4 00:00:16,850 --> 00:00:17,684 (雪男(ゆきお))生贄(いけにえ)? 5 00:00:18,393 --> 00:00:21,730 (エルンスト) 長年の研究で私は突き止めたのだ 6 00:00:22,397 --> 00:00:26,901 メフィストが築き上げた この正十字(せいじゅうじ)学園の最上部こそが 7 00:00:27,277 --> 00:00:32,198 ゲヘナとアッシャーを結ぶ 最高の条件が整った場所であると 8 00:00:32,782 --> 00:00:34,409 舞台は整った 9 00:00:34,492 --> 00:00:37,537 だが 集めた血の質が悪かったようでね 10 00:00:37,912 --> 00:00:41,791 この程度の純度では ゲヘナゲートは完成できない 11 00:00:42,542 --> 00:00:45,086 しかし燐の血を加えれば話は別だ 12 00:00:45,170 --> 00:00:46,004 (雪男)え? 13 00:00:46,588 --> 00:00:49,674 (エルンスト) ほんの5リットルもあれば 純度は飛躍的に増し 14 00:00:50,049 --> 00:00:53,219 特大のゲヘナゲートを 開くことができる 15 00:00:53,720 --> 00:00:54,637 バカな 16 00:00:54,721 --> 00:00:57,432 兄の体中の血液を絞り出しても 足りませんよ 17 00:00:58,224 --> 00:01:00,101 それは人間の場合だろ? 18 00:01:00,518 --> 00:01:01,352 なっ 19 00:01:01,853 --> 00:01:04,272 (エルンスト) 悪魔の回復力をもってすれば 20 00:01:04,355 --> 00:01:06,608 限界を超えた失血も問題ない 21 00:01:08,234 --> 00:01:09,944 (燐)ああ〜! 22 00:01:10,904 --> 00:01:14,741 (エルンスト) 燐は殉教者として 後の世に語り継がれる 23 00:01:14,908 --> 00:01:17,118 アッシャーを守った英雄として 24 00:01:21,498 --> 00:01:23,750 (雪男) 今すぐ兄を解放してください 25 00:01:24,167 --> 00:01:25,543 私を撃ってもムダだ 26 00:01:42,852 --> 00:01:45,104 メサイアを搭載した爆撃機は 27 00:01:45,188 --> 00:01:47,398 既にドラグーンラボラトリーを 飛び立った 28 00:01:48,483 --> 00:01:52,403 まもなく正十字学園 上空に 到達するはずだ 29 00:01:52,529 --> 00:01:53,363 え? 30 00:01:53,738 --> 00:01:57,158 (エルンスト) 爆撃機は 私の命令以外 受け付けない 31 00:01:57,492 --> 00:01:59,202 ゲヘナゲートを開かなければ 32 00:01:59,744 --> 00:02:02,664 メサイアは この学園で爆発するだけだ 33 00:02:02,747 --> 00:02:03,581 何だって? 34 00:02:04,165 --> 00:02:07,293 我々は もう後戻りはできないのだよ 35 00:02:07,377 --> 00:02:09,087 ワハハハ! 36 00:02:11,214 --> 00:02:12,507 (燐)ああっ あ〜 37 00:02:13,675 --> 00:02:15,176 (続く笑い声) 38 00:02:22,308 --> 00:02:24,602 (雪男) だったら僕が身代わりになります 39 00:02:24,936 --> 00:02:25,937 (エルンスト)なに? 40 00:02:26,563 --> 00:02:28,773 僕がゲヘナゲートを開きます 41 00:02:29,315 --> 00:02:31,067 だから兄さんを解放してください 42 00:02:33,194 --> 00:02:34,320 いいだろう 43 00:02:38,283 --> 00:02:39,993 (アマイモン)もしかして兄上は 44 00:02:40,076 --> 00:02:42,579 こうなることまで 計算ずくだったんですか? 45 00:02:42,829 --> 00:02:45,790 (メフィスト) あの兄弟は合わせ鏡のようなもの 46 00:02:46,332 --> 00:02:50,128 あの日 彼が降魔剣(こうまけん)を抜いたりしなければ 47 00:02:50,253 --> 00:02:53,006 2人の運命は また違ったはず 48 00:02:53,506 --> 00:02:56,050 混とんの底に最後に残るものは 49 00:02:56,134 --> 00:02:59,012 果たして希望か絶望か 50 00:02:59,262 --> 00:03:02,765 私としたことが 胸が高鳴るじゃないか! 51 00:03:03,016 --> 00:03:09,022 ♪〜 52 00:04:26,266 --> 00:04:32,272 〜♪ 53 00:04:33,648 --> 00:04:37,360 (祓魔師たちの詠唱) 54 00:04:46,327 --> 00:04:47,245 兄さん 55 00:05:01,759 --> 00:05:02,635 うっ 56 00:05:04,721 --> 00:05:08,057 うおお〜! 57 00:05:10,977 --> 00:05:12,520 (祓魔師)うわ〜! 58 00:05:13,271 --> 00:05:15,398 (祓魔師たちの悲鳴) 59 00:05:18,401 --> 00:05:19,652 フフフ 60 00:05:20,903 --> 00:05:21,946 いいぞ 61 00:05:22,030 --> 00:05:24,324 やはり双子の血は 掛け合わせることで 62 00:05:24,407 --> 00:05:26,951 数倍の力を引き出すことができる 63 00:05:27,952 --> 00:05:28,786 (勝呂(すぐろ))な… 64 00:05:28,870 --> 00:05:29,704 (出雲(いずも))これは! 65 00:05:30,413 --> 00:05:31,664 何や これ 66 00:05:32,040 --> 00:05:33,458 一体 どないなっとるんや 67 00:05:35,793 --> 00:05:38,254 (志摩(しま))あれ 若先生ちゃうん? 68 00:05:38,421 --> 00:05:39,714 (しえみ)そんなはずない 69 00:05:39,922 --> 00:05:40,840 雪ちゃんは 70 00:05:40,923 --> 00:05:43,176 悪魔の血を引いてないって 言ってたもの 71 00:05:43,342 --> 00:05:44,594 (出雲)じゃあ あれは 72 00:05:44,677 --> 00:05:46,220 あの青い炎は 一体 何よ! 73 00:05:46,804 --> 00:05:47,889 (しえみ)雪ちゃん! 74 00:05:49,098 --> 00:05:49,932 (雪男)来るな! 75 00:05:55,521 --> 00:05:56,564 (勝呂)なっ 何や! 76 00:06:00,860 --> 00:06:02,278 (志摩)なっ 何じゃ〜! 77 00:06:13,247 --> 00:06:15,416 来たれ メサイア 78 00:06:15,500 --> 00:06:19,087 今こそゲヘナを 科学の炎で焼き尽くすのだ! 79 00:06:25,301 --> 00:06:27,887 (宝(たから)) 第5の天使がラッパを吹いた 80 00:06:28,429 --> 00:06:29,388 すると… 81 00:06:30,556 --> 00:06:34,393 1つの星が天から地上へと 落ちてくるのが見えた 82 00:06:34,936 --> 00:06:35,937 (一同)あっ 83 00:06:36,020 --> 00:06:36,854 (勝呂)あかん! 伏せろ! 84 00:06:37,814 --> 00:06:38,856 (宝) この星に 85 00:06:38,940 --> 00:06:42,652 底なしの淵(ふち)に通じる穴を開く鍵が 与えられ 86 00:06:42,819 --> 00:06:44,612 それが底なしの淵の穴を開くと 87 00:06:45,696 --> 00:06:49,200 大きなかまどから出るような煙が 穴から立ち昇り 88 00:06:49,408 --> 00:06:53,287 太陽も空も 穴からの煙のために暗くなった 89 00:07:07,760 --> 00:07:08,886 (シュラ)何だ? あの光は 90 00:07:11,514 --> 00:07:15,101 (エルンスト) 見ろ これこそ人類の英知の光 91 00:07:15,268 --> 00:07:18,354 我々の勝利の証しとなる輝き 92 00:07:18,521 --> 00:07:20,857 ジェイコブズ・ラダーだ 93 00:07:21,816 --> 00:07:23,943 ん… 何だ? 94 00:07:24,026 --> 00:07:24,861 おっ 95 00:07:33,077 --> 00:07:34,662 なっ 何だ? これは 96 00:07:35,329 --> 00:07:39,417 (宝) そして 煙の中から イナゴの群れが地上に出てきた 97 00:07:40,334 --> 00:07:41,627 このイナゴには 98 00:07:41,711 --> 00:07:44,797 地に住む さそりのような力が 与えられた 99 00:07:45,339 --> 00:07:49,635 イナゴは底なしの淵の使いを 王として頂いている 100 00:07:50,011 --> 00:07:51,387 その名はヘブライ語で 101 00:07:51,888 --> 00:07:53,181 アバドンといい 102 00:07:53,264 --> 00:07:55,600 ギリシア語の名はアポリオンという 103 00:07:55,766 --> 00:07:57,310 うああ〜 104 00:07:57,685 --> 00:07:58,686 (志摩)ぎゃ〜! 虫 105 00:07:58,769 --> 00:08:00,438 (勝呂)あかん 下がるぞ! 106 00:08:02,023 --> 00:08:03,274 (雪男)どうなってるんだ 107 00:08:03,774 --> 00:08:05,818 メサイアは 発動したんじゃなかったのか? 108 00:08:06,527 --> 00:08:09,030 (サタン:獅郎(しろう)の声で) どうやら失敗だったようだな 109 00:08:09,113 --> 00:08:09,947 この声は… 110 00:08:10,406 --> 00:08:12,617 (サタン) あんなちっぽけな花火で 111 00:08:12,700 --> 00:08:14,368 ゲヘナを消せるはずがねえんだ 112 00:08:14,911 --> 00:08:15,828 (雪男)まさか… 113 00:08:16,662 --> 00:08:17,580 父さん? 114 00:08:18,164 --> 00:08:20,500 (サタン) そうだ 俺はサタン 115 00:08:20,583 --> 00:08:22,376 お前のパパだ 116 00:08:22,460 --> 00:08:24,253 ギャハハハ 117 00:08:24,337 --> 00:08:25,421 悪魔め! 118 00:08:25,713 --> 00:08:29,175 父さんの声をマネて 僕の心を乱そうというのか 119 00:08:29,592 --> 00:08:31,260 (サタン) マネじゃねえよ 120 00:08:31,719 --> 00:08:35,640 最後に取り憑(つ)いたのが この男の体だったからな 121 00:08:35,723 --> 00:08:38,017 声まですっかり似ちまったんだ 122 00:08:38,100 --> 00:08:39,060 黙れ! 123 00:08:39,268 --> 00:08:41,145 貴様がアッシャーに関わらなければ 124 00:08:41,229 --> 00:08:45,066 父さんが死ぬことも 母さんが殺されることもなかった! 125 00:08:45,525 --> 00:08:47,944 (サタン) お前 何か勘違いしてねえか? 126 00:08:48,027 --> 00:08:50,196 ユリを殺したのは俺じゃねえ 127 00:08:50,279 --> 00:08:51,739 その男だ 128 00:08:52,740 --> 00:08:53,574 え? 129 00:08:54,033 --> 00:08:55,368 (エルンスト)うお〜 130 00:08:55,868 --> 00:08:58,621 たっ 助けてくれ 雪男〜! 131 00:08:59,789 --> 00:09:03,626 (サタン) 何を言ってるか分からねえって 面してやがるな 132 00:09:03,709 --> 00:09:05,169 だったら見せてやる 133 00:09:05,253 --> 00:09:09,507 俺様の目を通して見た全てを! 134 00:09:26,232 --> 00:09:27,692 (ホブゴブリンたち)ウ〜 135 00:09:29,360 --> 00:09:30,194 (ユリ)あっ! 136 00:09:30,861 --> 00:09:32,488 (獅郎)捜したぞ ユリ! 137 00:09:32,863 --> 00:09:35,199 こんな森の奥に引きこもりやがって 138 00:09:35,283 --> 00:09:37,451 危うく遭難しかけたじゃねえか 139 00:09:38,244 --> 00:09:39,954 今すぐ荷物をまとめろ 140 00:09:40,746 --> 00:09:41,747 ヴァチカンに帰るぞ 141 00:09:43,124 --> 00:09:46,961 (ユリ) ホブゴブリンのおなかは 今日もお日様の匂いがするね 142 00:09:47,044 --> 00:09:48,421 (獅郎)人の話を聞け! 143 00:09:49,755 --> 00:09:52,008 私 ヴァチカンには戻りません 144 00:09:52,300 --> 00:09:53,551 私の家はここですから 145 00:09:55,553 --> 00:09:58,556 お前 自分が何て呼ばれてるか 知ってるか? 146 00:09:59,682 --> 00:10:03,311 森の魔女 悪魔に魅入(みい)られた女 147 00:10:03,686 --> 00:10:05,605 お前も祓魔師の端くれなら 148 00:10:05,688 --> 00:10:08,232 これ以上 悪魔となれ合うのはよせ 149 00:10:08,858 --> 00:10:11,277 悪魔だ 人間だって 分けて考えるから 150 00:10:11,360 --> 00:10:13,029 おかしなことに なるんじゃないですか! 151 00:10:14,947 --> 00:10:17,700 この子たちは私の大切なお友達です 152 00:10:18,743 --> 00:10:20,119 (獅郎)おい待て ユリ! 153 00:10:23,748 --> 00:10:27,418 (エルンスト) 代々ヴァチカンに仕えてきた エギン家の 一人娘が 154 00:10:27,501 --> 00:10:29,045 悪魔憑きでは困るのだ 155 00:10:29,670 --> 00:10:31,839 どんな手段を使っても構わない 156 00:10:32,173 --> 00:10:33,007 いいな 157 00:10:33,924 --> 00:10:35,343 分かりました 158 00:10:35,593 --> 00:10:39,639 (銃声) 159 00:10:40,973 --> 00:10:42,433 (銃声) 160 00:10:44,185 --> 00:10:45,728 (ユリ)何してるの! 161 00:10:45,811 --> 00:10:48,856 やめてよ! みんな私の友達なのよ 162 00:10:48,981 --> 00:10:50,232 (獅郎)笑わせるな! 163 00:10:50,566 --> 00:10:52,360 お前は悪魔に惑わされてるだけだ! 164 00:10:52,818 --> 00:10:54,528 悪魔は全て倒す 165 00:10:54,820 --> 00:10:57,239 それが俺たち祓魔師の役目だ 166 00:10:57,698 --> 00:10:59,992 (ユリ)お願い やめてよ! 167 00:11:00,451 --> 00:11:02,370 やめろって言ってんだよ! 168 00:11:02,995 --> 00:11:03,829 (獅郎)なっ 169 00:11:06,999 --> 00:11:10,503 青い炎… まさかお前は 170 00:11:11,629 --> 00:11:13,047 魔神 サタンか? 171 00:11:23,766 --> 00:11:24,725 (獅郎)気が付いたか? 172 00:11:25,518 --> 00:11:26,852 ごめんなさい 173 00:11:27,144 --> 00:11:28,312 いつからだ 174 00:11:28,771 --> 00:11:31,690 あの化け物はいつから アッシャーをうろついてる? 175 00:11:33,067 --> 00:11:34,193 1年前 176 00:11:35,945 --> 00:11:38,197 私はこの地域で頻発していた 177 00:11:38,948 --> 00:11:42,159 人体発火現象の調査のために 派遣されたの 178 00:11:43,327 --> 00:11:44,912 (祓魔師1)うっ わあ〜 179 00:11:45,955 --> 00:11:46,997 (祓魔師2)うわ〜 180 00:11:47,081 --> 00:11:48,457 (祓魔師3)うお〜 181 00:11:50,709 --> 00:11:52,878 (サタン) もろい もろすぎる 182 00:11:52,962 --> 00:11:53,796 えっ 183 00:11:56,132 --> 00:11:58,551 きゃ〜! 184 00:12:09,270 --> 00:12:10,688 (ユリ) どうやら私には 185 00:12:11,021 --> 00:12:13,441 あの青い炎に耐性があったらしい 186 00:12:14,525 --> 00:12:17,987 正十字騎士団からは 帰還命令が出ていたけど 187 00:12:18,362 --> 00:12:20,281 私はこの森にとどまった 188 00:12:21,657 --> 00:12:25,744 もう一度 あの青い炎と 話がしてみたかったから 189 00:12:29,206 --> 00:12:31,584 (サタン) この俺が誰か分かっているのか? 190 00:12:34,003 --> 00:12:35,504 とっとと立ち去れ 191 00:12:35,588 --> 00:12:38,007 さもなければお前も壊してやるぞ 192 00:12:38,591 --> 00:12:40,134 それがあなたの望みなら 193 00:12:40,759 --> 00:12:42,136 (サタン)笑わせるな! 194 00:12:42,636 --> 00:12:43,471 うっ 195 00:12:45,347 --> 00:12:48,350 (ユリ) あのとき あなたの声が聞こえたの 196 00:12:48,976 --> 00:12:50,978 (サタン) この俺が触れた途端 197 00:12:51,103 --> 00:12:53,856 アッシャーにあるものは 何もかも燃え尽きてしまう 198 00:12:56,066 --> 00:12:57,693 (ユリ)寂しいよね 199 00:12:58,027 --> 00:13:00,196 どんなに大切にしたいって思っても 200 00:13:00,529 --> 00:13:03,574 自分の手の中で 灰になってしまうんだもの 201 00:13:04,909 --> 00:13:05,951 {\an8}悲しいよね 202 00:13:06,410 --> 00:13:07,953 {\an8}(サタン)黙れ 黙れ! 203 00:13:08,496 --> 00:13:11,207 もし その気持ちにウソがないなら 204 00:13:13,250 --> 00:13:15,085 私の体 使って 205 00:13:19,924 --> 00:13:21,926 (獅郎) 受け入れたのか? サタンを 206 00:13:22,927 --> 00:13:26,263 (ユリ) ええ 彼は楽しそうだった 207 00:13:30,684 --> 00:13:32,019 (ユリ)巣から落ちたのね 208 00:13:32,102 --> 00:13:34,396 かわいそうに もう死んでるわ 209 00:13:34,480 --> 00:13:35,397 (サタン) 死ぬ? 210 00:13:35,898 --> 00:13:38,150 (ユリ)命が尽きるってことよ 211 00:13:38,359 --> 00:13:40,236 (サタン) 何だ? 命って 212 00:13:40,361 --> 00:13:43,364 (ユリ)虫も花も鳥も そして人も 213 00:13:44,532 --> 00:13:49,119 この地上に生きとし生けるものが みんな ひとつずつ持っている 214 00:13:49,370 --> 00:13:51,622 しかも同(おんな)じものは ひとつもない 215 00:13:52,289 --> 00:13:53,666 大切なものよ 216 00:13:53,874 --> 00:13:55,543 (サタン) 俺も命が欲しい 217 00:13:56,043 --> 00:13:58,837 (ユリ) 命は買ったり与えたりできない 218 00:13:59,213 --> 00:14:01,966 けれど育むことはできる 219 00:14:04,301 --> 00:14:05,427 まさか お前 220 00:14:05,928 --> 00:14:06,887 そうよ 221 00:14:07,179 --> 00:14:10,182 私のおなかには あの人の子供がいる 222 00:14:11,183 --> 00:14:12,601 (獅郎)何だって… 223 00:14:16,105 --> 00:14:18,274 (祓魔師1)残念だよ 藤本君 224 00:14:18,357 --> 00:14:22,069 君ともあろう者が 枢機卿(すうききょう)のお嬢さんに手を出すなんて 225 00:14:22,695 --> 00:14:24,405 俺は何もやっていない! 226 00:14:24,613 --> 00:14:26,615 ユリは悪魔に魅入られているんだ 227 00:14:26,866 --> 00:14:28,659 しかも ただの悪魔じゃない 228 00:14:28,742 --> 00:14:29,743 魔神 サタンだ! 229 00:14:30,494 --> 00:14:33,539 (祓魔師1) あの森に出入りしていたのは 君だけだ 230 00:14:33,622 --> 00:14:36,792 (祓魔師2) 弁明があるなら査問会で言いたまえ 231 00:14:36,876 --> 00:14:40,254 (獅郎) 待て! 事態は 一刻を争う 今すぐユリを! 232 00:14:40,796 --> 00:14:42,089 悪魔の子だと? 233 00:14:42,464 --> 00:14:45,092 バカな 今すぐ手術を 234 00:14:45,175 --> 00:14:47,720 (ドクター) それはヴァチカンの教義に反します 235 00:14:47,803 --> 00:14:48,721 産めと言うのか? 236 00:14:48,804 --> 00:14:49,638 (ユリ)産みます 237 00:14:49,722 --> 00:14:50,556 ユリ 238 00:14:51,015 --> 00:14:53,392 この子は私たちの子供です 239 00:14:53,767 --> 00:14:54,935 私が産んで育てます 240 00:14:56,312 --> 00:14:57,313 魔女め 241 00:14:58,939 --> 00:15:00,608 (ティモワン)被告 ユリ・エギン 242 00:15:00,816 --> 00:15:03,736 あなたが悪魔の子を 宿しているという申し立てに 243 00:15:03,819 --> 00:15:05,112 間違いはないか? 244 00:15:05,696 --> 00:15:07,406 はい 間違いありません 245 00:15:08,324 --> 00:15:12,620 悪魔は時として いたずらをしたり 人を脅かしたりします 246 00:15:12,995 --> 00:15:16,749 けれど それは 知的好奇心が旺盛なだけなんです 247 00:15:17,082 --> 00:15:20,836 私たちは互いに学ぶことも 愛し合うこともできるはずです 248 00:15:21,545 --> 00:15:22,796 (傍聴者1)悪魔に愛などあるか! 249 00:15:22,880 --> 00:15:24,548 (傍聴者2)魔女め! (傍聴者3)火あぶりにしろ! 250 00:15:25,758 --> 00:15:27,384 (ティモワン)判決を言い渡す 251 00:15:27,843 --> 00:15:30,220 主文 ユリ・エギンを有罪と認め 252 00:15:30,888 --> 00:15:32,264 死罪とする 253 00:15:33,390 --> 00:15:35,434 (サタン) 俺はユリを救うため 254 00:15:35,517 --> 00:15:38,145 器となる人間を探し回った 255 00:15:39,104 --> 00:15:41,690 だが俺の力は強すぎた 256 00:15:42,191 --> 00:15:46,236 耐えきれる体は どこにも存在しなかった 257 00:15:49,406 --> 00:15:53,285 (修道士)ぐあ ああ… ああ〜っ 258 00:15:54,453 --> 00:15:55,287 (一同)うわっ 259 00:15:55,871 --> 00:15:57,039 (助祭(じょさい))お下がりください 260 00:15:57,331 --> 00:15:58,666 バカを言うな 261 00:15:58,791 --> 00:16:01,961 我らが屈したら 誰がアッシャーを守るというのだ 262 00:16:03,837 --> 00:16:04,964 うっ うあ… 263 00:16:06,173 --> 00:16:07,216 うあっ… 264 00:16:09,385 --> 00:16:10,928 ぐあ〜! 265 00:16:12,471 --> 00:16:14,515 悪魔め! 266 00:16:24,900 --> 00:16:25,734 あっ 267 00:16:25,901 --> 00:16:28,487 (サタン) この体も もう もたない… 268 00:16:29,279 --> 00:16:30,614 サタン! あなたなのね? 269 00:16:31,156 --> 00:16:33,367 (サタン)逃げろ ユリ 270 00:16:34,576 --> 00:16:36,453 あっ ああ… 271 00:16:38,956 --> 00:16:42,543 ああ〜! 272 00:16:45,212 --> 00:16:47,798 (メフィスト) お久しぶりです 藤本さん 273 00:16:48,340 --> 00:16:49,925 (獅郎) メフィスト! 何があった? 274 00:16:50,342 --> 00:16:51,885 サタンの襲撃です 275 00:16:52,177 --> 00:16:53,012 はっ 276 00:16:53,095 --> 00:16:56,932 (メフィスト) 彼は自分の妻と子供を 奪い返しに来たのです 277 00:16:58,225 --> 00:17:00,310 既にサタンの器となりうる 278 00:17:00,394 --> 00:17:03,355 世界中の祓魔師たちが 犠牲になりました 279 00:17:03,647 --> 00:17:07,109 ヴァチカンで動ける祓魔師は あなた 一人です 280 00:17:09,611 --> 00:17:10,779 (獅郎)枢機卿? 281 00:17:12,156 --> 00:17:15,743 (エルンスト) ユリ・エギンは サタンの手を借りて逃走した 282 00:17:16,160 --> 00:17:20,456 ユリを殺せ 腹の子供もろとも始末するんだ 283 00:17:21,040 --> 00:17:22,124 (獅郎)これは? 284 00:17:22,416 --> 00:17:24,460 (メフィスト) 不動明王(ふどうみょうおう)の力が宿った 285 00:17:24,543 --> 00:17:25,961 魔剣 倶利伽羅(くりから)です 286 00:17:26,920 --> 00:17:30,591 サタンの子供を倒すときには きっと役に立つでしょう 287 00:17:51,028 --> 00:17:51,862 獅郎 288 00:17:52,446 --> 00:17:54,198 (獅郎)お前 その子たちは? 289 00:17:54,907 --> 00:17:57,659 私の子供よ かわいいでしょ 290 00:17:58,535 --> 00:18:00,621 青い炎をまとっているのは燐 291 00:18:01,371 --> 00:18:03,332 肌の白い子は雪男 292 00:18:04,166 --> 00:18:06,251 生きて 強く 293 00:18:07,461 --> 00:18:10,130 悪魔と人間が分かり合えるって 294 00:18:11,423 --> 00:18:13,092 証明するために 295 00:18:16,929 --> 00:18:18,222 しっかりしろ ユリ! 296 00:18:18,680 --> 00:18:19,681 ユリ! 297 00:18:21,225 --> 00:18:22,476 (メフィスト)どうします? 298 00:18:22,643 --> 00:18:26,396 ヴァチカンは子供もろとも 母親を殺せという命令でしたが 299 00:18:26,772 --> 00:18:30,526 手を下すまでもなく 女のほうは死んでしまいました 300 00:18:32,111 --> 00:18:34,696 悪魔の力を受け継いじまった以上 301 00:18:34,863 --> 00:18:36,907 生きていても苦しむだけだ 302 00:18:37,157 --> 00:18:38,242 (燐の笑い声) 303 00:18:38,742 --> 00:18:39,576 あっ 304 00:18:40,702 --> 00:18:42,037 どうしました? 305 00:18:42,121 --> 00:18:44,414 始末するんじゃないんですか? 306 00:18:44,873 --> 00:18:46,834 こいつ 笑いやがった 307 00:18:47,376 --> 00:18:49,670 俺が殺そうとしているっていうのに 308 00:18:51,004 --> 00:18:53,298 悪魔だ 人間だって 分けて考えるから 309 00:18:53,382 --> 00:18:54,716 おかしなことに なるんじゃないですか 310 00:18:55,551 --> 00:18:56,552 メフィスト 311 00:18:56,635 --> 00:18:57,469 はい? 312 00:18:57,553 --> 00:18:59,388 こいつらは俺が育てる 313 00:19:00,931 --> 00:19:04,309 人間の子供として 立派に育ててみせる 314 00:19:04,893 --> 00:19:05,727 プッ 315 00:19:05,811 --> 00:19:08,230 誰よりも冷徹だと 恐れられたあなたが 316 00:19:08,313 --> 00:19:10,232 悪魔の子を育てる? 317 00:19:10,315 --> 00:19:12,860 フッ… ハハハ! 318 00:19:12,943 --> 00:19:15,362 無理に決まっている フフッ ハハハ! 319 00:19:15,445 --> 00:19:17,531 やってみなければ分からないだろ 320 00:19:18,407 --> 00:19:21,118 なら 私と賭けをしませんか? 321 00:19:21,326 --> 00:19:25,164 もし この子たちを人間として 育てられたら あなたの勝ち 322 00:19:25,747 --> 00:19:27,541 悪魔として覚醒した場合は 323 00:19:27,624 --> 00:19:29,293 私の勝ちですから 324 00:19:29,376 --> 00:19:31,879 この子たちの命は私がもらいます 325 00:19:33,255 --> 00:19:34,089 (獅郎)いいだろう 326 00:19:34,631 --> 00:19:37,259 では これは特別サービスです 327 00:19:41,138 --> 00:19:42,181 何をした? 328 00:19:42,389 --> 00:19:45,517 悪魔の力をこの剣に封印したのです 329 00:19:45,767 --> 00:19:49,438 常に青い炎が出ているのでは 勝負になりませんから 330 00:19:49,646 --> 00:19:50,480 助かる 331 00:19:50,939 --> 00:19:52,608 礼には及びません 332 00:19:52,941 --> 00:19:53,859 それでは 333 00:19:53,942 --> 00:19:55,986 ヴァチカンに サタンの子供は始末したと 334 00:19:56,069 --> 00:19:57,696 報告しておきましょう 335 00:19:58,238 --> 00:19:59,615 では また 336 00:20:02,492 --> 00:20:06,914 (燐の笑い声) 337 00:20:10,334 --> 00:20:13,212 (雪男) そんな… 何が真実なんだ? 338 00:20:13,712 --> 00:20:15,839 僕は 一体 何を信じればいいんだ? 339 00:20:15,923 --> 00:20:18,967 (サタン) 俺が見せたのは全て事実だ 340 00:20:19,176 --> 00:20:20,510 ウソだと思うなら 341 00:20:20,594 --> 00:20:24,932 そこで埋もれている教皇様に 聞いてみたらどうだ? 342 00:20:27,142 --> 00:20:28,727 (エルンスト)助けてくれ 雪男 343 00:20:30,646 --> 00:20:31,939 (雪男) 本当のことを教えてください 344 00:20:35,150 --> 00:20:38,820 母を ユリ・エギンを 火あぶりにしろと命令したのは 345 00:20:38,904 --> 00:20:40,030 あなたなんですか? 346 00:20:40,113 --> 00:20:40,948 なぜそれを? 347 00:20:41,198 --> 00:20:42,032 答えてください! 348 00:20:43,242 --> 00:20:44,076 (エルンスト)うっ 349 00:20:44,159 --> 00:20:44,993 早く! 350 00:20:46,203 --> 00:20:48,455 (エルンスト) そうだ 私が命令した 351 00:20:48,664 --> 00:20:52,042 {\an8}あれは悪魔の子供を 産むと言ったのだぞ 352 00:20:52,209 --> 00:20:54,211 {\an8}人間の子供なら いざ知らず 353 00:20:54,711 --> 00:20:55,921 {\an8}悪魔の子を 354 00:20:56,004 --> 00:20:56,838 {\an8}あなたは 355 00:20:56,922 --> 00:20:58,590 {\an8}母さんを愛して なかったんですか!? 356 00:20:59,091 --> 00:21:01,009 {\an8}私の中でユリは死んだ 357 00:21:01,593 --> 00:21:05,639 呪われた悪魔の子供である お前たちを産んだあの日にな 358 00:21:06,974 --> 00:21:09,393 エギン家を汚(けが)したお前たちなど 359 00:21:09,476 --> 00:21:12,354 存在すること自体 絶対 認めん! 360 00:21:13,021 --> 00:21:14,231 (雪男)くうっ 361 00:21:16,900 --> 00:21:18,068 うわあ〜 362 00:21:22,906 --> 00:21:24,449 そんな… 363 00:21:27,160 --> 00:21:29,121 クソ〜! 364 00:21:29,413 --> 00:21:31,290 (サタン)グフッ グフフフ 365 00:21:31,540 --> 00:21:33,208 (雪男)あっ まさか 366 00:21:33,292 --> 00:21:36,795 (サタン) ついに手に入れたぞ 俺の理想の器 367 00:21:38,755 --> 00:21:39,589 アハハハ 368 00:21:43,969 --> 00:21:45,721 グフフフ 369 00:21:45,804 --> 00:21:48,890 半分は 俺の血が流れているだけはある 370 00:21:48,974 --> 00:21:51,893 指の先までしっくりくる感じだぜ 371 00:21:52,477 --> 00:21:53,562 ギャハハハ 372 00:21:54,146 --> 00:21:58,483 サタン様 降臨を祝う 宴(うたげ)の始まりだ〜! 373 00:21:58,859 --> 00:22:01,153 (サタンの笑い声) 374 00:22:02,279 --> 00:22:03,113 (燐)うっ 375 00:22:03,196 --> 00:22:04,031 (しえみ)燐 376 00:22:04,114 --> 00:22:05,115 (勝呂)大丈夫か? 377 00:22:07,534 --> 00:22:09,369 ウハハハハ! 378 00:22:10,370 --> 00:22:13,248 雪男? あれ 雪男なのか? 379 00:22:13,415 --> 00:22:15,876 アハハハ! 380 00:22:17,294 --> 00:22:18,837 何やってるんだ 雪男! 381 00:22:21,423 --> 00:22:27,429 ♪〜 382 00:23:43,797 --> 00:23:49,803 〜♪ 383 00:23:52,639 --> 00:23:54,182 (ユリ) ゲヘナもアッシャーもない 384 00:23:54,266 --> 00:23:56,601 人間と悪魔が一緒に暮らせる世界 385 00:23:57,185 --> 00:23:59,980 ほら 目を閉じて想像してみて 386 00:24:00,939 --> 00:24:02,607 きっと簡単なことよ