1 00:00:19,019 --> 00:00:21,355 (雫)ああ…。 2 00:00:21,355 --> 00:00:24,858 クッ… この! 3 00:00:24,858 --> 00:00:27,861 ぐっ…! 4 00:00:27,861 --> 00:00:31,064 (ハジメ)とりあえず 少しおとなしくしてろ。 5 00:02:19,840 --> 00:02:24,044 (雫)んむっ!? 吐くなよ 死ぬ気で飲み干せ。 6 00:02:27,514 --> 00:02:30,851 ぷはっ…! 本当に南雲くんなの? 7 00:02:30,851 --> 00:02:33,020 それ以外の何に見えるんだ? 8 00:02:33,020 --> 00:02:36,356 で… でも どうして…。 落ち着け。 9 00:02:36,356 --> 00:02:40,360 俺は現れた通路を進んでいたら ここに出ただけだ。 10 00:02:40,360 --> 00:02:45,032 じゃ… じゃあ 本当に南雲くんが私を。 11 00:02:45,032 --> 00:02:47,034 んっ…。 12 00:02:47,034 --> 00:02:50,337 あぁ…。 あっ。 13 00:02:52,706 --> 00:02:55,042 んっ…。 14 00:02:55,042 --> 00:03:01,214 ほれ 体は全快しただろ。 リベンジマッチだ。 さくっと倒してこい。 15 00:03:01,214 --> 00:03:06,887 で… でも 私… あれには勝てなくて だから…。 16 00:03:06,887 --> 00:03:10,724 うん? んっ…。 17 00:03:10,724 --> 00:03:14,227 八重樫 安心しろ。 えっ? 18 00:03:14,227 --> 00:03:18,832 さあ 受け取れ。 安心安全 お前のための…。 19 00:03:18,832 --> 00:03:22,335 南雲くん? 20 00:03:22,335 --> 00:03:25,172 (ハジメ)仮面ピンク マークⅡだ。 21 00:03:25,172 --> 00:03:28,175 南雲くん! ふざけてる場合じゃないでしょ! 22 00:03:28,175 --> 00:03:31,178 失礼な。 ふざけてなんかいないぞ。 23 00:03:31,178 --> 00:03:36,016 昇華魔法による進化は お前の 仮面ピンクだって例外じゃないんだ。 24 00:03:36,016 --> 00:03:39,019 んっ。 聞いて驚け。 25 00:03:39,019 --> 00:03:43,023 なんと かぶるだけで 知覚能力が3倍になる。 26 00:03:43,023 --> 00:03:46,026 これならヤツにも勝てるだろう。 27 00:03:46,026 --> 00:03:49,529 ま… また無駄に高性能な…。 28 00:03:49,529 --> 00:03:53,366 欲しくなってきただろ? いいぞ 八重樫なら> 29 00:03:53,366 --> 00:03:56,703 この仮面ピンクのあるじに ふさわしいと 俺が認め…。 30 00:03:56,703 --> 00:04:00,207 いらないわよ! そんなもの つけなくても勝てるわ! 31 00:04:00,207 --> 00:04:04,044 というか つけるくらいなら 死に物狂いで戦うわよ! 32 00:04:04,044 --> 00:04:08,381 そうだ。 お前は勝てる こんなもんなくてもな。 33 00:04:08,381 --> 00:04:10,884 あっ…。 忘れるな。 34 00:04:10,884 --> 00:04:13,720 あれは確かに お前のもう一つの面だが> 35 00:04:13,720 --> 00:04:15,889 すべてじゃない。 36 00:04:15,889 --> 00:04:19,993 負の感情から構成されただけの 一部にすぎない。 37 00:04:19,993 --> 00:04:25,832 大事な思いは 今俺の目の前にいる 八重樫雫が持っているはずだ。 38 00:04:25,832 --> 00:04:29,336 そうだろ? 私が持っているもの…。 39 00:04:29,336 --> 00:04:31,838 ヤツの言葉にへこめるってことは> 40 00:04:31,838 --> 00:04:34,674 ちゃんと自分と向き合えている 証拠でもある。 41 00:04:34,674 --> 00:04:37,844 ろくでなしは 開き直るだけだからな。 42 00:04:37,844 --> 00:04:41,348 とはいえ お前はちょっと真面目すぎだ。 43 00:04:41,348 --> 00:04:44,017 もっと適当にいけ。 44 00:04:44,017 --> 00:04:46,520 南雲くん…。 45 00:04:46,520 --> 00:04:50,357 ちなみに 俺は ろくでなしのほうだ…。 46 00:04:50,357 --> 00:04:54,861 見ていてやるよ。 勝てるまで挑戦するといい。 47 00:04:54,861 --> 00:05:02,369 俺がいるかぎり死ぬことはない。 俺が死なせはしない。 大丈夫だ。 48 00:05:02,369 --> 00:05:07,040 フフッ… それは殺し文句よ。 49 00:05:07,040 --> 00:05:11,044 見ていてくれるのね? 私を。 ああ。 50 00:05:11,044 --> 00:05:14,881 いざというときは 守ってくれるのね? ああ。 51 00:05:14,881 --> 00:05:18,985 また心が折れたとしても 立ち上がらせてくれる? 52 00:05:18,985 --> 00:05:23,156 しようがねえな。 フッ 行ってきます。 53 00:05:23,156 --> 00:05:25,559 おう 行ってこい。 54 00:05:27,494 --> 00:05:31,164 よく まあ 敵を前にして いちゃつけるわね。 55 00:05:31,164 --> 00:05:33,834 ずいぶんといい面構えだわ。 56 00:05:33,834 --> 00:05:36,837 そう? 南雲くんのおかげね。 57 00:05:36,837 --> 00:05:40,841 あらあら? やっぱり親友を裏切るのね。 58 00:05:40,841 --> 00:05:42,842 そして 恋敵を…。 59 00:05:42,842 --> 00:05:47,514 不毛な会話はやめましょう。 こんな自問自答に意味はないわ。 60 00:05:47,514 --> 00:05:51,184 生きて もう一度 私は香織たちに会う。 61 00:05:51,184 --> 00:05:54,187 すべては それからよ。 フッ。 62 00:05:54,187 --> 00:05:57,691 私にとっての最良を 手繰り寄せてみせる。 63 00:05:57,691 --> 00:05:59,860 絶対に諦めない。 64 00:05:59,860 --> 00:06:03,863 結局 戦う女になってしまうのね。 65 00:06:03,863 --> 00:06:08,368 確かに 私はいろんなものを 押し殺して生きてきたけれど> 66 00:06:08,368 --> 00:06:11,371 その結果 得たものも たくさんある。 67 00:06:11,371 --> 00:06:14,875 全部 もう捨てられないくらい 大切なの。 68 00:06:14,875 --> 00:06:20,313 戦う女でも 私よりはるかに 強い人が守ってくれるみたいだし。 69 00:06:20,313 --> 00:06:23,650 あくまで 「香織にとって 大切な人だから」> 70 00:06:23,650 --> 00:06:27,654 なんて 間接的な理由よ。 間違いなくね。 71 00:06:27,654 --> 00:06:31,157 (雫)それでもかまわないわよ。 今はね。 72 00:06:31,157 --> 00:06:33,493 この一撃にすべてを込める。 73 00:06:33,493 --> 00:06:36,663 しのげるものなら しのいでみなさい。 74 00:06:36,663 --> 00:06:39,833 フフフッ… すばらしい気迫ね。 75 00:06:39,833 --> 00:06:43,169 本当に なんてタイミングで 現れてくれるのかしら。 76 00:06:43,169 --> 00:06:47,340 必要なときに 必要な場所にいてくれる人…。 77 00:06:47,340 --> 00:06:52,012 そんなの 物語の中だけだと思っていたわ。 78 00:06:52,012 --> 00:06:54,347 んん…。 79 00:06:54,347 --> 00:06:57,150 フフッ。 んっ…。 80 00:07:04,524 --> 00:07:06,626 はあっ! ふっ! 81 00:07:22,976 --> 00:07:27,147 お見事 相変わらず ほれぼれするような太刀筋だ。 82 00:07:27,147 --> 00:07:29,649 んっ? おっと。 83 00:07:29,649 --> 00:07:33,820 フフフッ そのまま ほれてくれてもいいのよ? 84 00:07:33,820 --> 00:07:36,990 何言ってんだ。 あら 残念…。 85 00:07:36,990 --> 00:07:39,826 (2人)んっ? (氷壁がとける音) 86 00:07:39,826 --> 00:07:42,829 八重樫 歩くのは難しいか? 87 00:07:42,829 --> 00:07:47,834 そうね… というわけで 南雲くん よろしくね。 88 00:07:47,834 --> 00:07:51,004 ああ? だっこしていってね。 89 00:07:51,004 --> 00:07:54,674 八重樫 お前 なんかちょっと変わったか? 90 00:07:54,674 --> 00:07:58,845 遠慮がなくなったというか ずぶとくなったというか…。 91 00:07:58,845 --> 00:08:03,350 フフフッ… もう少し 素直になろうと思っただけよ。 92 00:08:03,350 --> 00:08:06,186 そうだわ 再生魔法の付与された> 93 00:08:06,186 --> 00:08:08,688 アーティファクトを 作ってくれないかしら? 94 00:08:08,688 --> 00:08:11,691 どうせなら 髪飾りにしてくれる? 95 00:08:11,691 --> 00:08:15,028 ほら 私の髪ひも切れちゃったし> 96 00:08:15,028 --> 00:08:20,133 かわいいのがいいわ。 注文の多いヤツだな。 97 00:08:20,133 --> 00:08:24,804 ホントに なんかいろいろ 吹っ切れたみたいだな。 98 00:08:24,804 --> 00:08:29,109 きれい。 ほら これでいいだろ? 99 00:08:31,478 --> 00:08:34,814 うん…。 100 00:08:34,814 --> 00:08:36,816 どうかしら? 101 00:08:36,816 --> 00:08:40,487 再生魔法そのものには 遠く及ばないが> 102 00:08:40,487 --> 00:08:44,991 問題なく肉体への再生機能も 働いているようだぞ。 103 00:08:44,991 --> 00:08:49,329 そういうことじゃないのだけど…。 さっさと行くぞ。 104 00:08:49,329 --> 00:08:54,167 むぅ お姫様だっこが よかったのだけれど…。 105 00:08:54,167 --> 00:08:57,170 しかたないか。 106 00:08:57,170 --> 00:09:00,840 ねぇ 南雲くん。 んっ? なんだ? 107 00:09:00,840 --> 00:09:04,344 もう一人の私との話 聞いてた? 108 00:09:04,344 --> 00:09:08,515 いや 距離があったし お前らの声も小さかったし。 109 00:09:08,515 --> 00:09:10,517 そう…。 んっ? 110 00:09:10,517 --> 00:09:13,353 この手 剣ダコだらけでしょ? 111 00:09:13,353 --> 00:09:18,124 元からだけど トータスに来てから 余計に硬くなったわ。 112 00:09:18,124 --> 00:09:22,629 やっぱり女の子の手じゃないって 思うかしら。 113 00:09:22,629 --> 00:09:27,133 (ハジメ)柔らかく傷一つない手を 女の手というなら> 114 00:09:27,133 --> 00:09:30,804 確かに そうは見えないな。 115 00:09:30,804 --> 00:09:34,307 だが いい手だと思うぞ。 本当? 116 00:09:34,307 --> 00:09:39,145 ああ 箸より重いものは持てません なんてヤツの手より> 117 00:09:39,145 --> 00:09:41,981 はるかに きれいな手だ。 フフッ。 118 00:09:41,981 --> 00:09:44,150 八重樫? 119 00:09:44,150 --> 00:09:49,489 助けに来てくれて ありがとう。 フッ たまたまだ。 120 00:09:49,489 --> 00:09:53,159 南雲くん 私 早く香織に会いたいわ。 121 00:09:53,159 --> 00:09:58,164 ユエやシア ティオにも会いたい。 それでね…。 122 00:09:58,164 --> 00:10:00,500 南雲くんを好きになったって 言うわ。 123 00:10:00,500 --> 00:10:02,669 どうなるかわからないけれど> 124 00:10:02,669 --> 00:10:05,338 もう少し素直になって ぶつかってみる。 125 00:10:05,338 --> 00:10:12,011 そうか それなら早く合流… って おい 八重樫 今 お前…。 126 00:10:12,011 --> 00:10:15,014 《香織 待っててね。 127 00:10:15,014 --> 00:10:20,019 今から わがままな私を 見せに行くから…》 128 00:10:20,019 --> 00:10:24,524 (恵里)んっ ん~ 変な夢だった。 129 00:10:24,524 --> 00:10:27,861 でも どうして鈴の夢なんか。 130 00:10:27,861 --> 00:10:30,530 (フリード)そろそろ出発の時間だ。 131 00:10:30,530 --> 00:10:34,200 ああ~! わざわざ呼びに来てくれたんだ。 132 00:10:34,200 --> 00:10:36,202 フリード 優しい! 133 00:10:36,202 --> 00:10:40,039 (フリード)くれぐれも暴走はするな。 私に従え。 134 00:10:40,039 --> 00:10:43,042 今のお前を葬るのは 少々骨だ。 135 00:10:43,042 --> 00:10:48,047 はいはい わかってるよぉ。 行くぞ。 136 00:10:48,047 --> 00:10:51,551 ンフフッ…。 137 00:10:55,388 --> 00:11:00,727 鈴… 事実から目をそらす。 それが君の弱さだよ…。 138 00:11:00,727 --> 00:11:02,729 (鈴)ハァハァ ハァハァ…。 139 00:11:02,729 --> 00:11:07,233 それが私の弱さだよ。 140 00:11:07,233 --> 00:11:11,571 うっ…! 聖絶! 141 00:11:11,571 --> 00:11:14,908 んんっ…。 ふっ! 142 00:11:14,908 --> 00:11:18,344 んん… んっ! 143 00:11:18,344 --> 00:11:21,681 どんなときでも 笑顔でさえいればいい。 144 00:11:21,681 --> 00:11:25,852 そうすれば 一人にならなくて済むものね。 145 00:11:25,852 --> 00:11:30,356 ねぇ 本当に笑顔さえ はりつけて いればいいと思ってた? 146 00:11:30,356 --> 00:11:33,693 あっ…!? 広く浅くの関係ばかりで> 147 00:11:33,693 --> 00:11:37,030 誰とも心を通わせたことなんて ないくせに> 148 00:11:37,030 --> 00:11:40,199 一人じゃないなんて思ったの? 149 00:11:40,199 --> 00:11:43,870 思い出そうよ。 鈴がどういう人間か。 150 00:11:43,870 --> 00:11:46,706 その結果 犯した大罪を! 151 00:11:46,706 --> 00:11:48,875 んっ!? んっ! 152 00:11:48,875 --> 00:11:55,215 最初からだよね? そう 最初から 出会ったときから…。 153 00:11:55,215 --> 00:11:57,216 恵里のことを> 154 00:11:57,216 --> 00:11:59,385 「ただおとなしく 優しい女の子」だなんて> 155 00:11:59,385 --> 00:12:01,387 思っていなかった。 156 00:12:01,387 --> 00:12:04,724 そう 似た者同士 共感したんだよね。 157 00:12:04,724 --> 00:12:07,727 打算的で演技的な 恵里の在り方に! 158 00:12:09,729 --> 00:12:11,731 んっ…! 159 00:12:13,733 --> 00:12:16,736 うぐっ! 160 00:12:16,736 --> 00:12:20,673 だから 恵里も同じだと 鈴は信じていたんだ。 161 00:12:20,673 --> 00:12:24,177 同じように 共感してくれているって。 162 00:12:24,177 --> 00:12:28,681 本当の友人だと 親友だと信じて 疑わなかった。 163 00:12:28,681 --> 00:12:31,351 いや 信じたかったんだ。 164 00:12:31,351 --> 00:12:35,021 恵里の本性に気が付けたのは 鈴だけだった。 165 00:12:35,021 --> 00:12:38,524 鈴だけが あの悲劇を止められたのに。 166 00:12:38,524 --> 00:12:41,527 んんっ…。 恵里に問いただすべきだったんだ。 167 00:12:41,527 --> 00:12:44,030 逃げずに向き合うべきだったんだ。 168 00:12:44,030 --> 00:12:47,033 なのに 君は目をそらした! 169 00:12:47,033 --> 00:12:52,038 自分の心を守るために 知りたくない現実から 親友から! 170 00:12:52,038 --> 00:12:55,208 目をそらしたんだ! 171 00:12:55,208 --> 00:12:57,877 んっ…。 んんっ! 172 00:12:57,877 --> 00:13:00,380 (衝撃波の音) 173 00:13:06,552 --> 00:13:09,555 もう一度 恵里に会って どうするの? 174 00:13:09,555 --> 00:13:14,227 本当は自分が何を言いたいのかも わかってないくせに。 175 00:13:14,227 --> 00:13:17,330 これだけ言っても なかなか強化されないね。 176 00:13:17,330 --> 00:13:20,333 ううん 強化が解かれてきてる。 177 00:13:20,333 --> 00:13:22,502 やっぱり…。 んっ? 178 00:13:22,502 --> 00:13:25,338 やっぱりそういうルールなんだね。 179 00:13:25,338 --> 00:13:28,675 それなら もう君が強くなることはないよ。 180 00:13:28,675 --> 00:13:33,012 そっか 一つも反論しなかったのは> 181 00:13:33,012 --> 00:13:36,849 自分をきちんと見つめ直すため…。 182 00:13:36,849 --> 00:13:42,355 君の言うことは すべて正しいよ。 ホントに鈴ってダメダメだ。 183 00:13:42,355 --> 00:13:47,026 でもね もう自分のために 足踏みするのは終わり。 184 00:13:47,026 --> 00:13:51,197 もともとハルツィナ大迷宮で 夢を見たときから> 185 00:13:51,197 --> 00:13:54,867 鈴がどれだけ大切なことから 目をそらしてきたのか> 186 00:13:54,867 --> 00:13:57,537 わかっていたから。 恵里を止めて> 187 00:13:57,537 --> 00:14:01,708 ずっと笑い合っている世界…。 都合のいい夢だったね。 188 00:14:01,708 --> 00:14:05,211 得られるはずだったんだよ あの夢の世界は。 189 00:14:05,211 --> 00:14:08,881 鈴が現実を きちんと受け止めていればね。 190 00:14:08,881 --> 00:14:11,718 君の言うとおり 恵里に会ってどうしたいのかは> 191 00:14:11,718 --> 00:14:15,388 正直 鈴にもわからない。 責めたいのか> 192 00:14:15,388 --> 00:14:20,827 目をそらしていたことを 謝りたいのか 説得したいのか> 193 00:14:20,827 --> 00:14:24,163 わからない。 わからないけど> 194 00:14:24,163 --> 00:14:27,333 会わなきゃならないことだけは わかるから。 195 00:14:27,333 --> 00:14:29,836 決意は本物なんだね。 196 00:14:29,836 --> 00:14:33,172 うん もう甘いだけの夢は見ない。 197 00:14:33,172 --> 00:14:37,009 鈴は 君を越えて この先の道を行く! 198 00:14:37,009 --> 00:14:42,014 受けて立つよ。 自分の弱さを 意志に変えたその力> 199 00:14:42,014 --> 00:14:45,017 どれほどのものか見せてみて! 200 00:14:47,019 --> 00:14:50,523 ありがとう 試練さん。 いくよ! 201 00:14:50,523 --> 00:14:55,628 万華となりて 光と散れ 光散華! 202 00:15:01,701 --> 00:15:03,703 くっ! 203 00:15:07,373 --> 00:15:10,543 彼女に思いが届くといいね…。 204 00:15:10,543 --> 00:15:12,645 んっ…。 205 00:15:16,983 --> 00:15:19,285 あぁ…。 206 00:15:22,155 --> 00:15:25,992 あぁ… あっ あれ!? 207 00:15:25,992 --> 00:15:28,494 (龍太郎)よぉ 鈴。 起きたか。 208 00:15:28,494 --> 00:15:30,830 へっ? 龍太郎くん? 209 00:15:30,830 --> 00:15:32,999 おうよ 俺だぜ。 210 00:15:32,999 --> 00:15:37,837 もしかして あの試練の部屋って 他のみんなとも つながってたの? 211 00:15:37,837 --> 00:15:42,008 みてえだな。 この先にも 誰かの部屋があると思うぜ。 212 00:15:42,008 --> 00:15:44,510 カオリンかティオさんだといいな~。 213 00:15:44,510 --> 00:15:48,181 あっ そういえば 龍太郎くんの 試練ってどうだったの? 214 00:15:48,181 --> 00:15:51,350 俺か? 答えづらかったらいいよ。 215 00:15:51,350 --> 00:15:54,687 いや 大したことじゃねえから かまわねえよ。 216 00:15:54,687 --> 00:15:59,025 ただ単に へたれって 罵倒されただけだしな。 217 00:15:59,025 --> 00:16:02,862 うん? ごまかしてるだけなんだってよ。 218 00:16:02,862 --> 00:16:07,033 俺が光輝や南雲の二番手 三番手で よしとしてんのは…。 219 00:16:07,033 --> 00:16:10,703 それって…。 勝てないと思っているから> 220 00:16:10,703 --> 00:16:13,372 負けて恥をかくのが嫌だから> 221 00:16:13,372 --> 00:16:16,042 認めるのが怖いから…。 222 00:16:16,042 --> 00:16:19,979 所詮 俺は脇役にしかなれねえ っつう感じのことを> 223 00:16:19,979 --> 00:16:23,149 いろいろ言われたんだよ。 龍太郎くん 哀れ! 224 00:16:23,149 --> 00:16:27,653 うっ… うっせえよ! 追い打ちかけんじゃねえ! 225 00:16:31,657 --> 00:16:34,994 無力な者を あれほど庇護したではないか。 226 00:16:34,994 --> 00:16:38,331 弱き者を あれほど支えたではないか。 227 00:16:38,331 --> 00:16:43,836 邪悪が現れれば 誰よりも前に出て 戦ったではないか。 228 00:16:46,672 --> 00:16:50,343 (ティオ)そうじゃな。 国も種族も関係なく> 229 00:16:50,343 --> 00:16:54,180 我ら竜人族は すべての者の守護者であった。 230 00:16:54,180 --> 00:16:58,518 あの時代 我らに救われたことの ない者がどれほどおった。 231 00:16:58,518 --> 00:17:03,856 我らの掲げた道徳と善意に! 高潔であらんとする意気に! 232 00:17:03,856 --> 00:17:07,660 畏敬の念を持たぬ者が どれほどおった! 233 00:17:10,196 --> 00:17:14,367 (ティオ)最強にして 最高の国とうたわれたのぅ。 234 00:17:14,367 --> 00:17:18,638 楽園であったはずじゃ! 弱き者も 強き者も! 235 00:17:18,638 --> 00:17:21,474 種族も貴賤も問わず あらゆる者たちが> 236 00:17:21,474 --> 00:17:24,644 共存繁栄した 楽園であったはずじゃ! 237 00:17:24,644 --> 00:17:27,546 (ティオ)そうじゃな! あっ…。 238 00:17:34,153 --> 00:17:39,859 そのすべてを神は 人々は 灰じんに帰しよった。 239 00:17:43,329 --> 00:17:45,331 (2人)あっ。 240 00:17:45,331 --> 00:17:48,668 フフフフフ 感じるのじゃ。 241 00:17:48,668 --> 00:17:53,839 主の憎悪と憤怒を 恐怖と諦念を。 242 00:17:53,839 --> 00:17:57,510 何百年たとうとも 忘れることのない あの悲劇。 243 00:17:57,510 --> 00:18:01,681 庇護していた者たちの 手のひらを返したような裏切り。 244 00:18:01,681 --> 00:18:03,849 侮辱と畏怖のまなざし。 245 00:18:03,849 --> 00:18:11,023 仲間を友を 父と母を殺され そのなきがらを辱められた屈辱。 246 00:18:11,023 --> 00:18:16,195 のぅ 主よ。 あのときは なかなか爽快な気分であったのぅ。 247 00:18:16,195 --> 00:18:19,799 ほれ 教会を粉みじんに 砕いてやったときじゃ。 248 00:18:19,799 --> 00:18:22,969 (2人)あっ…!? あの大迫害の中心も> 249 00:18:22,969 --> 00:18:26,973 教会であった。 憎き敵が砕け散るさまは> 250 00:18:26,973 --> 00:18:29,976 えも言われぬ快楽で あったじゃろう? 251 00:18:29,976 --> 00:18:33,813 最初に南雲ハジメに ついていこうと考えたのも> 252 00:18:33,813 --> 00:18:37,483 本当は 「使える」と そう思ったからじゃろう? 253 00:18:37,483 --> 00:18:41,320 神が牙をむけば 南雲ハジメも牙をむく。 254 00:18:41,320 --> 00:18:45,491 それはきっとすばらしい 復讐の一手となるに違いない。 255 00:18:45,491 --> 00:18:49,662 そう考えたのじゃろう? んっ…。 あぁ…。 256 00:18:49,662 --> 00:18:53,100 人間 亜人 魔人 そして神。 257 00:18:53,100 --> 00:18:57,837 あのとき大切なものを 奪い去ったすべてが憎い。 258 00:18:57,837 --> 00:19:02,675 その憎しみは 怒りは 主が抱いて当然のもの。 259 00:19:02,675 --> 00:19:08,347 そう 復讐は主の正当な権利じゃ! わらわの手を取れ。 260 00:19:08,347 --> 00:19:12,518 さすれば わらわが その復讐を 成し遂げさせてやろう。 261 00:19:12,518 --> 00:19:17,790 もう良心にさいなまれて 復讐の牙を鈍らせることはない。 262 00:19:17,790 --> 00:19:22,294 わらわが南雲ハジメを うまく誘導してやるのじゃ。 263 00:19:22,294 --> 00:19:24,797 ティオさん! 聞いちゃダメだよ! 264 00:19:24,797 --> 00:19:26,966 いつものティオさんに戻ってくれ! 265 00:19:26,966 --> 00:19:30,302 (2人)あっ!? 266 00:19:30,302 --> 00:19:37,143 我ら 己の存する意味を知らず この身は獣か あるいは人か。 267 00:19:37,143 --> 00:19:40,146 世界のすべてに 意味あるものとするならば> 268 00:19:40,146 --> 00:19:44,650 その答えは いずこに。 その言葉は…。 269 00:19:44,650 --> 00:19:47,820 答えなく幾星霜なればこそ> 270 00:19:47,820 --> 00:19:52,491 人か獣か 我らは決意もて魂を掲げる。 271 00:19:52,491 --> 00:19:57,329 くっ… 力が… バカな。 いったい何がきっかけで…! 272 00:19:57,329 --> 00:20:02,668 竜の目は一路の真実を見抜き 欺まんと猜疑を打ち破る。 273 00:20:02,668 --> 00:20:08,340 竜の爪は鉄の城壁を切り裂き 巣くう悪意を打ち砕く。 274 00:20:08,340 --> 00:20:13,846 竜の牙は己の弱さをかみ砕き 憎悪と憤怒を押し流す。 275 00:20:13,846 --> 00:20:18,017 仁 失いしとき 我らは ただの獣なり。 276 00:20:18,017 --> 00:20:22,021 されど 理性の剣を 振るい続けるかぎり> 277 00:20:22,021 --> 00:20:24,690 我らは竜人である! 278 00:20:24,690 --> 00:20:29,195 まさか主よ… 制御しておったのか? 279 00:20:29,195 --> 00:20:32,198 大迷宮の意志よ 感謝する。 280 00:20:32,198 --> 00:20:36,702 神代の力を前にしても 己の心を掌握しきれた。 281 00:20:36,702 --> 00:20:40,372 ならば神相手でもどうにかなろう。 282 00:20:40,372 --> 00:20:47,046 試練そのものを利用したのか… 自分が神の誘惑にあらがえるか…。 283 00:20:47,046 --> 00:20:52,551 いや それだけではない。 神を欺けるか試したのか! 284 00:20:52,551 --> 00:20:55,387 実に有意義な試練であったよ。 285 00:20:55,387 --> 00:20:58,057 じゃが わらわの言ったことに 偽りはない。 286 00:20:58,057 --> 00:21:01,894 それほどの強い負の感情を 抱えていながら> 287 00:21:01,894 --> 00:21:05,397 なぜ? なぜ そんなことができる…。 288 00:21:05,397 --> 00:21:09,235 侮ってくれるなよ わらわを誰と心得る。 289 00:21:09,235 --> 00:21:15,908 誇り高き竜人 クラルス族が末裔 ティオ・クラルスなるぞ! 290 00:21:15,908 --> 00:21:21,514 復讐の牙などくだらん。 真に強じんなるは竜の牙じゃ。 291 00:21:21,514 --> 00:21:25,618 その身をもって味わうがよい。 292 00:21:33,526 --> 00:21:36,028 (2人)あぁ…。 すまんかったな。 293 00:21:36,028 --> 00:21:40,699 予定どおりだったとはいえ ずいぶんと心配させてしもうた。 294 00:21:40,699 --> 00:21:45,204 だが あの声援は うれしかったぞ。 感謝するのじゃ。 295 00:21:45,204 --> 00:21:48,207 あぁ いえ そんな… ヘヘヘッ…。 296 00:21:48,207 --> 00:21:51,377 お… おう。 と… とんでもねえっすよ。 297 00:21:51,377 --> 00:21:54,046 合流したのは 主ら2人だけかの? 298 00:21:54,046 --> 00:21:57,216 う… うん! 他の人は見てないよ。 299 00:21:57,216 --> 00:21:59,718 ご主人様が おればなぁ。 300 00:21:59,718 --> 00:22:02,888 打算的な考えを ちょっぴり 持っておった わらわを> 301 00:22:02,888 --> 00:22:05,891 すぐに お仕置きしてくれたじゃろうに。 302 00:22:05,891 --> 00:22:10,896 それも とびっきりのお仕置きを… 残念じゃ。 303 00:22:10,896 --> 00:22:13,065 (2人)うう…。 304 00:22:13,065 --> 00:22:16,669 《2人:残念なのは アンタだよ…》