1 00:00:03,504 --> 00:00:13,806 ♪~ 2 00:00:13,806 --> 00:00:16,183 (カム)今から向かうハルツィナ樹海は 3 00:00:16,183 --> 00:00:20,354 大陸東側に南北に広がる 亜人族のふるさとです。 4 00:00:20,354 --> 00:00:24,817 (カム)その樹海の深部に 亜人族の国 フェアベルゲンはあります。 5 00:00:24,817 --> 00:00:28,362 まあ 我々ハウリア族は 出入り禁止ですがね。 6 00:00:28,362 --> 00:00:33,033 (リリアーナ)どうしてです? フェアベルゲンでは ハウリア族は罪人。 7 00:00:33,033 --> 00:00:36,370 一度は長老会議で 処刑処分が下されていたのです。 8 00:00:36,370 --> 00:00:40,541 しょ… 処刑!? (カム)ハハハ 心配しないでください。 9 00:00:40,541 --> 00:00:45,045 今は ボスの身内と見なされ 処刑処分は取り消されています。 10 00:00:45,045 --> 00:00:47,840 あの 長老会議とは? 11 00:00:47,840 --> 00:00:52,386 (カム)各部族の代表が集まって 物事を決める会議のことです。 12 00:00:52,386 --> 00:00:56,682 (リリアーナ)国の最高意思決定機関の ようなものでしょうか? 13 00:00:56,682 --> 00:01:00,561 (カム)はい。 交渉事があるのなら 長老衆の一人 14 00:01:00,561 --> 00:01:04,064 アルフレリックに 話をするとよいでしょう。 15 00:02:47,293 --> 00:02:50,296 (ガハルド)ふん…。 16 00:02:50,296 --> 00:02:53,674 なあ 南雲ハジメ。 (ハジメ)あぁ? 17 00:02:53,674 --> 00:02:57,011 この乗り物を俺にも一機 用意してくれないか? 18 00:02:57,011 --> 00:02:59,471 ふざけるな。 今回の件 19 00:02:59,471 --> 00:03:02,683 お前が ハウリアに 手を貸していたのは明らか。 20 00:03:02,683 --> 00:03:05,477 俺に それぐらいしてくれても…。 (ハジメ)知らねえよ。 21 00:03:05,477 --> 00:03:08,689 金なら言い値を払う。 女がいいなら 22 00:03:08,689 --> 00:03:12,026 娘の一人に ちょうどいい年のヤツがいるぞ? 23 00:03:12,026 --> 00:03:14,862 (ユエ)雷龍する? (シア)ぶっ潰しますよ? 24 00:03:14,862 --> 00:03:17,323 (香織)ふざけてるのかな? かな? 25 00:03:17,323 --> 00:03:20,326 (雫)陛下と南雲くんを 一緒にしないでください。 26 00:03:20,326 --> 00:03:23,495 ダメ! 絶対ダメですよ! 27 00:03:23,495 --> 00:03:27,708 んっ? へっ? い… 嫌ですわ。 28 00:03:27,708 --> 00:03:29,710 そういえば パーティーでも 29 00:03:29,710 --> 00:03:32,338 バイアスそっちのけで うれしそうに踊ってたな。 30 00:03:32,338 --> 00:03:36,216 わっ… 私と南雲さんは 断じて そんな関係では! 31 00:03:36,216 --> 00:03:38,344 そ… そうですよね? 32 00:03:38,344 --> 00:03:41,722 ああ。 天地がひっくり返っても ありえねえよ。 33 00:03:41,722 --> 00:03:43,724 そこまで言わなくても。 34 00:03:43,724 --> 00:03:46,727 だいたい 姫さんは人妻みたいなもんだろ。 35 00:03:46,727 --> 00:03:49,229 あっ それなのですが…。 36 00:03:49,229 --> 00:03:53,233 (ガハルド)正直 一族は 今それどころじゃない。 37 00:03:53,233 --> 00:03:55,235 いつ死ぬかわからない夫に 38 00:03:55,235 --> 00:03:58,530 王国の姫を嫁がせるわけには いかないと言われれば 39 00:03:58,530 --> 00:04:00,532 まったく反論できん。 40 00:04:00,532 --> 00:04:04,078 しかも 奴隷解放で 労働力は がた落ち。 41 00:04:04,078 --> 00:04:08,916 正直 帝国が王国に 援助を頼みたい状況だ。 42 00:04:08,916 --> 00:04:14,254 なるほどな。 つまり姫さんの 輿入れは 白紙撤回ってことか。 43 00:04:14,254 --> 00:04:16,382 (光輝)よかったじゃないか! リリィ! 44 00:04:16,382 --> 00:04:20,928 ホントね。 自由恋愛… というのは 無理かもしれないけど 45 00:04:20,928 --> 00:04:25,265 とりあえず時間はできたわ。 うんうん! リリィ よかったね。 46 00:04:25,265 --> 00:04:27,267 (リリアーナ)ど… どうも。 47 00:04:27,267 --> 00:04:31,105 そういうわけで 今なら リリアーナ姫はフリーだ。 48 00:04:31,105 --> 00:04:35,567 南雲ハジメ 欲しければ 協力してやるぞ。 なっ!? 陛下! 49 00:04:35,567 --> 00:04:39,279 で 見返りに 飛空艇をよこせってか。 50 00:04:39,279 --> 00:04:43,283 俺にメリットが何もないだろ。 いや むしろデメリットか? 51 00:04:43,283 --> 00:04:46,578 (リリアーナ)どういう意味ですか…!? おいおい 一国の王女様だぞ? 52 00:04:46,578 --> 00:04:50,582 今のところ俺が欲しいものなんて ないから 諦めろよ。 53 00:04:50,582 --> 00:04:53,961 (リリアーナ)私の話なんか 誰も聞いていないんですよね。 54 00:04:53,961 --> 00:04:58,799 むしろ興味すらないんですよね。 グスッ 王女ってなんなのでしょう。 55 00:04:58,799 --> 00:05:01,802 (ガハルド)正直に言え。 うん? 56 00:05:01,802 --> 00:05:05,305 人間いつだって 何かを欲しているものだ。 57 00:05:08,308 --> 00:05:11,437 んっ…。 (ガハルド)うん? (シア)あっ…。 58 00:05:11,437 --> 00:05:15,816 俺が欲しいものは このとおり すでに腕の中にあるんだ。 59 00:05:15,816 --> 00:05:18,819 これ以上 何を望めってんだ? 60 00:05:18,819 --> 00:05:20,988 (2人)フフフッ…。 61 00:05:26,827 --> 00:05:28,829 (シア)ひどい…。 62 00:05:28,829 --> 00:05:31,165 (ティオ)森に火を放つのは 禁忌じゃろ。 63 00:05:31,165 --> 00:05:34,460 (ガハルド)はいはい 悪かったよ。 64 00:05:39,465 --> 00:05:42,634 な… なんだ あれは!? 新手の魔物か!? 65 00:05:49,349 --> 00:05:52,019 (着陸音) 66 00:05:52,019 --> 00:05:54,188 (2人)ああ…。 67 00:06:03,197 --> 00:06:05,491 あっ!? 68 00:06:05,491 --> 00:06:08,494 母さん! 69 00:06:08,494 --> 00:06:11,371 ああ…。 フフッ…。 70 00:06:11,371 --> 00:06:14,500 (喜ぶ声) 71 00:06:14,500 --> 00:06:33,393 ♪~ 72 00:06:33,393 --> 00:06:35,395 (アルフレリック)南雲ハジメ 73 00:06:35,395 --> 00:06:40,067 まったく とんでもない 登場をしてくれたな。 74 00:06:40,067 --> 00:06:44,696 まあ いろいろと面倒だったんで 大目に見てくれ。 75 00:06:44,696 --> 00:06:48,075 悪い香織。 頼めるか? うん! 76 00:06:52,538 --> 00:06:55,415 (香織)絶象! 77 00:06:55,415 --> 00:07:18,730 ♪~ 78 00:07:18,730 --> 00:07:21,441 おお 奇跡だ…。 (ざわめき) 79 00:07:21,441 --> 00:07:26,280 女神様か。 そうだ。 フェアベルゲンの守護女神様だ。 80 00:07:26,280 --> 00:07:28,574 あっ? (物音) 81 00:07:28,574 --> 00:07:32,119 やめてぇ! やめてくださ~い! 82 00:07:32,119 --> 00:07:36,748 また女神が生まれたのぅ。 唯一神をあがめる大陸で 83 00:07:36,748 --> 00:07:40,586 よう こうも ポンポンと神が生まれるもんじゃ。 84 00:07:40,586 --> 00:07:44,298 んっ… 真っ向から 神にケンカを売るスタイル。 85 00:07:44,298 --> 00:07:47,593 いいと思います。 いいと思いますぅ。 86 00:07:47,593 --> 00:07:49,970 香織 立派になったのね。 87 00:07:49,970 --> 00:07:54,474 (鈴)シズシズ なんだか お母さんみたいだよ。 88 00:07:54,474 --> 00:07:56,476 あぁ…。 89 00:07:58,478 --> 00:08:01,607 (アルフレリック)南雲殿。 同胞は解放された。 90 00:08:01,607 --> 00:08:06,153 まずは フェアベルゲンを代表して 礼を言わせてもらう。 91 00:08:06,153 --> 00:08:11,992 そして 大切な孫娘のアルテナを 助けてくれたことにも礼を。 92 00:08:11,992 --> 00:08:16,788 事をなしたのは ハウリア族だ。 そこは間違えないでくれ。 93 00:08:16,788 --> 00:08:19,625 助けられた同胞から 聞いたのだが 94 00:08:19,625 --> 00:08:24,004 まさか最弱のはずの兎人族が 帝国を落とすとはな…。 95 00:08:24,004 --> 00:08:26,506 あっ。 (足音) 96 00:08:30,510 --> 00:08:32,804 長生きはしてみるものだ。 97 00:08:32,804 --> 00:08:37,809 おそらく私は今 歴史的な瞬間に 立ち会っているのだろう。 98 00:08:37,809 --> 00:08:39,811 フッ。 99 00:08:39,811 --> 00:08:48,028 (歓声) 100 00:08:48,028 --> 00:08:50,364 んっ? (ざわめき) 101 00:08:52,366 --> 00:08:56,536 父様? 何を? (亜人たち)ああ…。 102 00:08:56,536 --> 00:08:59,039 (カム)聞け 同族たちよ! (亜人たち)あっ…。 103 00:08:59,039 --> 00:09:04,670 長きにわたり 屈辱と諦観の海で あえいでいた我が同胞よ。 104 00:09:04,670 --> 00:09:08,215 こたびは 帝国に打ち勝つことができた。 105 00:09:08,215 --> 00:09:11,218 だが 永遠の平和などありえない。 106 00:09:11,218 --> 00:09:14,221 お前たちの未来は そう遠くないうちに 107 00:09:14,221 --> 00:09:17,849 再び脅かされることになるだろう。 108 00:09:17,849 --> 00:09:23,230 そうなれば お前たちは また 昨日までの日々に逆戻りだ。 109 00:09:23,230 --> 00:09:27,567 それだけではない。 今度は奴隷を免れていた仲間も 110 00:09:27,567 --> 00:09:30,237 同じ目に遭うだろう。 111 00:09:30,237 --> 00:09:34,408 お前たちは それでいいのか? 112 00:09:34,408 --> 00:09:39,079 いいわけがないな? なら どうすればいいか…。 113 00:09:39,079 --> 00:09:46,420 簡単だ。 今 隣にいる大切なものを 守りたいなら… 戦え。 114 00:09:46,420 --> 00:09:49,089 (亜人たち)あっ…。 (カム)ただ搾取され 115 00:09:49,089 --> 00:09:54,094 諦観とともに生きることを よしとしないなら 立ち上がれ! 116 00:09:54,094 --> 00:09:57,431 兎人族の境遇を 変えたいと願うなら 117 00:09:57,431 --> 00:10:01,435 心を怒りで満たせ! (兎人族たち)ああ…。 118 00:10:01,435 --> 00:10:04,896 兎人族は 決して最弱などではない! 119 00:10:04,896 --> 00:10:09,609 決意さえすれば どこまでも 強くなれる種族なのだ! 120 00:10:09,609 --> 00:10:13,905 兎人族の一部族であるハウリアが それを証明しただろ! 121 00:10:13,905 --> 00:10:19,745 戦うすべなら教えよう! ハウリアは いつでもお前たちを歓迎する! 122 00:10:19,745 --> 00:10:22,622 (兎人族たち)あっ… んっ。 123 00:10:22,622 --> 00:10:25,125 フッ。 ああ…。 124 00:10:25,125 --> 00:10:27,127 (カム)ボス。 うん? 125 00:10:27,127 --> 00:10:29,629 お話の途中に失礼しました。 126 00:10:29,629 --> 00:10:34,301 ちょうど人材確保にタイミングが よかったもので。 おっ おう。 127 00:10:34,301 --> 00:10:38,638 こうして 森の優しいウサギさんは 絶滅したのでした。 128 00:10:38,638 --> 00:10:40,932 やめてくださいよ ユエさん! 129 00:10:40,932 --> 00:10:45,312 ハウリアのような者たちが また増えるというのか。 130 00:10:51,318 --> 00:10:54,654 (ゼル)敗戦国の王が ずいぶんな態度だな。 131 00:10:54,654 --> 00:10:57,324 ただで帰れるとでも 思っているのか? 132 00:10:57,324 --> 00:11:00,952 俺を殺せるとでも 思ってやしないだろうな。 133 00:11:00,952 --> 00:11:05,665 だとしたら フェアベルゲンの長老衆は とんだ阿呆ということになるぞ? 134 00:11:05,665 --> 00:11:08,502 なんだと 貴様! ゼル よせ。 135 00:11:08,502 --> 00:11:12,506 ガハルドが ここへ来たのは 我々にハウリア族のなしたことと 136 00:11:12,506 --> 00:11:16,343 誓約の効力を証明するためだ ということを忘れるな。 137 00:11:16,343 --> 00:11:19,346 んんっ…。 138 00:11:19,346 --> 00:11:22,682 (アルフレリック)ガハルド 少しは態度を改めろ。 139 00:11:22,682 --> 00:11:25,685 フッ…。 140 00:11:25,685 --> 00:11:28,688 だったら剣を取れ。 うん? 141 00:11:28,688 --> 00:11:33,693 (ガハルド)俺が 帝国が敬意を払うのは 強い者だけだ。 142 00:11:33,693 --> 00:11:36,363 俺の態度が 気に食わないというのなら 143 00:11:36,363 --> 00:11:40,200 力をもって従わせろ。 (長老たち)んん…。 144 00:11:40,200 --> 00:11:42,702 俺が負けた相手は 亜人族じゃあない。 145 00:11:42,702 --> 00:11:45,539 敬意を払うべきは お前らじゃあない。 146 00:11:45,539 --> 00:11:51,211 剣を取り 命を懸け 戦場に 強さを示したのは ハウリア族だ! 147 00:11:51,211 --> 00:11:54,381 (長老たち)んんっ…。 148 00:11:54,381 --> 00:11:56,842 はぁ…。 149 00:11:59,553 --> 00:12:02,013 おい ガハルド。 うん? 150 00:12:02,013 --> 00:12:04,558 面倒くせえから アンタもう帰っていいぞ。 151 00:12:04,558 --> 00:12:07,853 あぁ…? んっ? 152 00:12:07,853 --> 00:12:13,233 んっ… おい! まさか このまま 帝国に送り返すつもりか!? 153 00:12:13,233 --> 00:12:17,737 今 ある意味 二国間の歴史的な 会談って感じだったろ!? 154 00:12:17,737 --> 00:12:22,242 何百年も続いた価値観の相違 恨みつらみ 155 00:12:22,242 --> 00:12:25,036 それは 今 ここでちょっと 話し合った程度で 156 00:12:25,036 --> 00:12:29,749 何か変化するものなのか? た… 確かにそうだが…。 157 00:12:29,749 --> 00:12:34,254 つ~わけで 問題を起こす前に 早くおうちに帰りな。 158 00:12:34,254 --> 00:12:36,590 (ガハルド)テメエ…! これで少しは 159 00:12:36,590 --> 00:12:40,260 皇帝陛下にも 私の気持ちが おわかりいただけますね。 160 00:12:40,260 --> 00:12:44,431 覚えてろよ! ポーイ。 南雲ハジメ~! 161 00:12:44,431 --> 00:12:48,268 (ガハルド)ああ~っ! うっ… ま… 待ってください! 162 00:12:48,268 --> 00:12:51,062 私には まだ王女としての仕事が! 163 00:12:51,062 --> 00:12:55,901 しようがねえな。 それじゃあ 俺たちは休ませてもらうから 164 00:12:55,901 --> 00:12:58,445 話が終わったら 捜しに来てくれ。 165 00:12:58,445 --> 00:13:01,448 は… はい! はぁ…。 166 00:13:01,448 --> 00:13:05,452 (ハジメ)カム。 お前らの集落に 案内してほしいんだが 167 00:13:05,452 --> 00:13:09,289 さすがに 数千人を乗せて フェルニル飛ばすのは疲れた。 168 00:13:09,289 --> 00:13:11,291 すぐに案内させます。 169 00:13:11,291 --> 00:13:13,293 待ってくれ 南雲殿。 170 00:13:13,293 --> 00:13:17,923 まだ報いる方法が決まっていない。 もう少し つきあってくれないか。 171 00:13:17,923 --> 00:13:21,301 言ったろ。 事をなしたのは ハウリアだって。 172 00:13:21,301 --> 00:13:24,471 もちろん カムたちにも相応の礼をする。 173 00:13:24,471 --> 00:13:27,807 だが 南雲殿にも大恩があるのは事実。 174 00:13:27,807 --> 00:13:32,812 まあ 恩に着たいというのなら 好きなだけ着てくれていいんだが。 175 00:13:32,812 --> 00:13:35,941 欲しいものなんて 今のところ何もないぞ? 176 00:13:35,941 --> 00:13:40,820 ならば せめて樹海に滞在する間の もてなしぐらいはさせてくれ。 177 00:13:40,820 --> 00:13:44,824 アルテナも助けてもらった お礼がしたいと言っている。 178 00:13:44,824 --> 00:13:47,118 ふむ…。 179 00:13:48,620 --> 00:13:53,833 はぁ… まあ そういうことなら 世話になるよ。 180 00:13:53,833 --> 00:13:56,002 うん…。 181 00:13:56,002 --> 00:14:01,341 さて カムよ。 追放された身で 襲撃者どもを駆逐し 182 00:14:01,341 --> 00:14:06,471 なおかつ帝国に誓約までさせ 同胞を取り返した。 183 00:14:06,471 --> 00:14:10,183 我らは お前たちに 報いなければならない。 184 00:14:10,183 --> 00:14:13,853 さしあたり ハウリア族の追放処分を 取り消すことに 185 00:14:13,853 --> 00:14:18,483 異存のある者は いない。 これは先の襲撃後の長老会議で 186 00:14:18,483 --> 00:14:21,194 決定したことだ。 そうか。 187 00:14:21,194 --> 00:14:24,489 そしてだ。 このたびの功績に対しては 188 00:14:24,489 --> 00:14:29,661 ハウリア族の族長であるカムに 新たな 長老の座を用意することで 189 00:14:29,661 --> 00:14:33,373 報いの一つとすることを 提案したい。 (長老たち)なっ!? 190 00:14:33,373 --> 00:14:37,669 他の長老方はどうか…。 (長老たち)うん…。 191 00:14:37,669 --> 00:14:41,673 そういうわけだ カムよ。 長老の座 受け取ってくれるか? 192 00:14:41,673 --> 00:14:45,677 もちろん断る。 (長老たち)なっ!? フフッ。 193 00:14:45,677 --> 00:14:49,222 なぜか 聞いてもいいか? なぜも何も 194 00:14:49,222 --> 00:14:53,059 そもそも お前たちは 勘違いをしている。 勘違い? 195 00:14:53,059 --> 00:14:57,522 お前たちは 我々が亜人族全体を 助けたと思っているようだが 196 00:14:57,522 --> 00:15:00,066 それは もののついでだ。 197 00:15:00,066 --> 00:15:03,695 ハウリア族は決して お前たちの味方ではない。 198 00:15:03,695 --> 00:15:08,533 もし 我らやボスに迷惑をかけたり するようなことがあれば 199 00:15:08,533 --> 00:15:12,537 ハウリア族の刃は お前たち自身に向くと思え。 200 00:15:12,537 --> 00:15:15,540 ど… 同胞に 刃を向けるというのか!? 201 00:15:15,540 --> 00:15:20,253 我らの刃はすべて 兎人族の未来のために振るわれる。 202 00:15:20,253 --> 00:15:24,716 それだけ胸に刻んでおけばいい。 んんっ…。 203 00:15:28,428 --> 00:15:30,722 (ハジメ)シアのヤツ 遅いな。 204 00:15:30,722 --> 00:15:33,933 んっ… 家族に会ってくるって 言ってたけど…。 205 00:15:33,933 --> 00:15:37,562 ハウリアの人たちと 戦勝祝いでもしてるのかな? 206 00:15:37,562 --> 00:15:40,940 まあ シアにかぎって 悪いことは 起きておらんじゃろう。 207 00:15:40,940 --> 00:15:45,445 夜分遅くに失礼します ボス。 (ドアの開く音) 208 00:15:45,445 --> 00:15:49,574 どうした? お休み中なのは 重々 承知なのですが 209 00:15:49,574 --> 00:15:52,285 今から少し おつきあい願えませんか? 210 00:15:52,285 --> 00:15:55,747 こんな時間にか? はい ぜひ。 211 00:15:55,747 --> 00:15:57,749 わかった。 212 00:15:57,749 --> 00:16:00,460 あっ 私も行くよ! わらわもじゃ! 213 00:16:00,460 --> 00:16:02,462 シャア~ッ! 214 00:16:02,462 --> 00:16:05,131 (2人)うう…。 あぁ…。 215 00:16:09,761 --> 00:16:12,764 あっ…。 (足音) 216 00:16:12,764 --> 00:16:15,600 あっ ハジメさん! 217 00:16:15,600 --> 00:16:20,772 父様ですか? ああ さっき帰っちまったけどな。 218 00:16:20,772 --> 00:16:24,776 フフフ 父様も なかなか空気が読めますね。 219 00:16:24,776 --> 00:16:30,323 母親か? はいです。 この木の下に眠っています。 220 00:16:30,323 --> 00:16:32,492 そうだったか。 221 00:16:32,492 --> 00:16:35,161 英雄になりたかった。 うん? 222 00:16:35,161 --> 00:16:39,999 家族を守れる人になりたかった。 逃げ隠れするだけじゃない。 223 00:16:39,999 --> 00:16:43,628 大切な人を奪おうとする すべてに立ち向かって 224 00:16:43,628 --> 00:16:48,633 すべてを守れるような そんな英雄になりたかった。 225 00:16:48,633 --> 00:16:54,347 母様の言葉です。 燃えるような 瞳と心を持った人でした。 226 00:16:54,347 --> 00:16:59,352 だから お前が生まれたんだな。 あっ… エヘヘ。 227 00:17:02,021 --> 00:17:05,358 (シア)母様が教えてくれたことは 本当でした。 228 00:17:05,358 --> 00:17:11,030 世界は とびっきり厳しいですけど 時々とても優しいです。 229 00:17:11,030 --> 00:17:18,204 私 見つけましたよ。 紹介しますね この人が南雲ハジメさん。 230 00:17:18,204 --> 00:17:21,374 私の大切な人です。 231 00:17:21,374 --> 00:17:29,048 そして 私は 父様は ハウリア族は… 英雄になりました。 232 00:17:29,048 --> 00:17:32,051 感謝する。 えっ? 233 00:17:32,051 --> 00:17:37,223 奈落からはい出て 世界を敵に回す 覚悟で始めた二人旅。 234 00:17:37,223 --> 00:17:40,685 ずっと2人だったとしても それでも俺たちは 235 00:17:40,685 --> 00:17:45,398 すべての障害を乗り越えたと 確信しているが…。 236 00:17:45,398 --> 00:17:49,694 きっと 今ほど楽しくはなかっただろう。 237 00:17:49,694 --> 00:17:54,699 俺とユエの旅に 心に 生き方に 238 00:17:54,699 --> 00:18:01,080 色を与えてくれたのは 間違いなく あなたの娘だ。 239 00:18:01,080 --> 00:18:05,418 この世にシアを産んでくれて 感謝する。 240 00:18:07,879 --> 00:18:10,882 あっ…。 241 00:18:10,882 --> 00:18:14,427 あの ハジメさん。 うん? 242 00:18:14,427 --> 00:18:16,721 ありがとうございました。 243 00:18:16,721 --> 00:18:21,434 いろいろ 言葉にしきれないくらい…。 244 00:18:21,434 --> 00:18:25,438 私 何をすれば ハジメさんに返せますか? 245 00:18:25,438 --> 00:18:27,899 礼なら今 受け取っただろ? 246 00:18:27,899 --> 00:18:30,902 そんなの ただの言葉じゃないですか。 247 00:18:30,902 --> 00:18:35,114 私はもっと 形のある恩返しがしたいんです。 248 00:18:35,114 --> 00:18:40,620 ハジメさんは 私が何をすれば うれしいと感じてくれますか? 249 00:18:40,620 --> 00:18:45,124 ハジメさんが望むなら なんだってします。 250 00:18:45,124 --> 00:18:48,461 お前は脳天気に 笑ってりゃいいんだよ。 251 00:18:48,461 --> 00:18:50,463 俺たちのムードメーカーだろ? 252 00:18:50,463 --> 00:18:53,758 んん もう! なんですか 脳天気って! 253 00:18:53,758 --> 00:18:57,762 さっきも言ったが 俺は お前からもらってる。 254 00:18:57,762 --> 00:19:00,640 十分すぎるほどのものをな。 255 00:19:00,640 --> 00:19:03,768 むぅ 釈然としません…。 256 00:19:03,768 --> 00:19:07,939 あっ ハジメさん ちょっと ついてきてくれませんか? 257 00:19:07,939 --> 00:19:09,941 んっ? 258 00:19:13,319 --> 00:19:15,780 ここに母様を埋葬したのは 259 00:19:15,780 --> 00:19:19,158 ここが母様のお気に入りの 場所だったからなんです。 260 00:19:19,158 --> 00:19:22,662 なるほど。 秘密基地みたいなものか。 261 00:19:26,791 --> 00:19:30,169 うん? ハジメさん なんでしょう? 262 00:19:30,169 --> 00:19:34,507 そんなにジッと見つめられると さすがに恥ずかしいのですが…。 263 00:19:34,507 --> 00:19:36,509 なあ シア。 うん? 264 00:19:36,509 --> 00:19:40,346 ひとつ頼みがあるんだが。 頼み ですか? 265 00:19:40,346 --> 00:19:43,975 もちろんいいですよ! なんでも言ってください! 266 00:19:43,975 --> 00:19:48,187 いや なに… 少し横になりたくてな。 267 00:19:48,187 --> 00:19:51,190 よかったら 膝枕でも頼めないか? 268 00:19:51,190 --> 00:19:55,820 (シア)はい。 どうぞどうぞ。 (ハジメ)ありがとよ…。 269 00:19:59,991 --> 00:20:03,828 ハジメさんは いつになったら ほれてくれるんですかねぇ~。 270 00:20:03,828 --> 00:20:06,706 諦める気は? ないですねえ~。 271 00:20:06,706 --> 00:20:08,708 そうか…。 272 00:20:24,015 --> 00:20:26,017 (香織)やっ! 273 00:20:28,019 --> 00:20:30,730 だいぶ慣れてきたみたいだな。 274 00:20:30,730 --> 00:20:33,733 毎日 ユエと ケンカしているだけのことはある。 275 00:20:33,733 --> 00:20:35,735 スペックが異常。 (香織)はあっ! 276 00:20:35,735 --> 00:20:37,737 うかうかしていられない。 277 00:20:37,737 --> 00:20:42,241 そんなことないよ。 ユエやシアからは 一本も取れないし…。 278 00:20:42,241 --> 00:20:47,872 香織 私から見れば あなたはもう チートというより 明らかにバグキャラよ。 279 00:20:47,872 --> 00:20:52,585 私が バグキャラなら ハジメくんたちは? うん…。 280 00:20:52,585 --> 00:20:56,756 大丈夫だ 雫。 大迷宮さえクリアできれば 281 00:20:56,756 --> 00:20:58,758 俺たちだって強くなれる。 282 00:20:58,758 --> 00:21:02,261 (龍太郎)さて どんな魔法が 手に入るのか 楽しみだぜ。 283 00:21:02,261 --> 00:21:04,597 うん! 頑張ろうね! 284 00:21:04,597 --> 00:21:18,277 ♪~ 285 00:21:18,277 --> 00:21:22,448 これが…。 大樹…。 でけえ。 286 00:21:22,448 --> 00:21:25,284 すごく… 大きいね。 287 00:23:02,381 --> 00:23:05,885 (ハジメ)うう…。 (アラーム) 288 00:23:05,885 --> 00:23:10,890 ああ…。 (母)ハジメ! さっさと起きなさい! 289 00:23:10,890 --> 00:23:15,061 やっぱりダメね~。 もうホントに毎朝毎朝ごめんね。 290 00:23:15,061 --> 00:23:17,688 今日もお願いできる? 291 00:23:19,690 --> 00:23:22,902 (足音) 292 00:23:22,902 --> 00:23:26,072 起きて ハジメ。 293 00:23:26,072 --> 00:23:30,076 んっ… おはよう ユエ。 294 00:23:30,076 --> 00:23:33,079 んっ。 おはよう ハジメ。