1 00:00:03,504 --> 00:00:05,798 (雫)ああ…。 2 00:00:05,798 --> 00:00:09,343 クッ… この! 3 00:00:09,343 --> 00:00:12,346 ぐっ…! 4 00:00:12,346 --> 00:00:15,516 (ハジメ)とりあえず 少しおとなしくしてろ。 5 00:01:54,448 --> 00:01:58,619 (雫)んむっ!? 吐くなよ 死ぬ気で飲み干せ。 6 00:02:02,122 --> 00:02:05,459 ぷはっ…! 本当に南雲くんなの? 7 00:02:05,459 --> 00:02:07,628 それ以外の何に見えるんだ? 8 00:02:07,628 --> 00:02:10,923 で… でも どうして…。 落ち着け。 9 00:02:10,923 --> 00:02:14,927 俺は現れた通路を進んでいたら ここに出ただけだ。 10 00:02:14,927 --> 00:02:19,640 じゃ… じゃあ 本当に南雲くんが私を。 11 00:02:19,640 --> 00:02:21,642 んっ…。 12 00:02:21,642 --> 00:02:24,937 あぁ…。 あっ。 13 00:02:26,814 --> 00:02:29,149 んっ…。 14 00:02:29,149 --> 00:02:35,281 ほれ 体は全快しただろ。 リベンジマッチだ。 さくっと倒してこい。 15 00:02:35,281 --> 00:02:40,995 で… でも 私… あれには勝てなくて だから…。 16 00:02:40,995 --> 00:02:44,832 うん? んっ…。 17 00:02:44,832 --> 00:02:48,294 八重樫 安心しろ。 えっ? 18 00:02:48,294 --> 00:02:53,007 さあ 受け取れ。 安心安全 お前のための…。 19 00:02:53,007 --> 00:02:56,468 南雲くん? 20 00:02:56,468 --> 00:02:59,305 (ハジメ)仮面ピンク マーク●だ。 21 00:02:59,305 --> 00:03:02,308 南雲くん! ふざけてる場合じゃないでしょ! 22 00:03:02,308 --> 00:03:05,311 失礼な。 ふざけてなんかいないぞ。 23 00:03:05,311 --> 00:03:10,190 昇華魔法による進化は お前の 仮面ピンクだって例外じゃないんだ。 24 00:03:10,190 --> 00:03:13,193 んっ。 聞いて驚け。 25 00:03:13,193 --> 00:03:17,197 なんと かぶるだけで 知覚能力が3倍になる。 26 00:03:17,197 --> 00:03:20,200 これならヤツにも勝てるだろう。 27 00:03:20,200 --> 00:03:23,704 ま… また無駄に高性能な…。 28 00:03:23,704 --> 00:03:27,499 欲しくなってきただろ? いいぞ 八重樫なら 29 00:03:27,499 --> 00:03:30,878 この仮面ピンクのあるじに ふさわしいと 俺が認め…。 30 00:03:30,878 --> 00:03:34,340 いらないわよ! そんなもの つけなくても勝てるわ! 31 00:03:34,340 --> 00:03:38,218 というか つけるくらいなら 死に物狂いで戦うわよ! 32 00:03:38,218 --> 00:03:42,514 そうだ。 お前は勝てる こんなもんなくてもな。 33 00:03:42,514 --> 00:03:45,059 あっ…。 忘れるな。 34 00:03:45,059 --> 00:03:47,895 あれは確かに お前のもう一つの面だが 35 00:03:47,895 --> 00:03:50,064 すべてじゃない。 36 00:03:50,064 --> 00:03:54,234 負の感情から構成されただけの 一部にすぎない。 37 00:03:54,234 --> 00:04:00,074 大事な思いは 今俺の目の前にいる 八重樫雫が持っているはずだ。 38 00:04:00,074 --> 00:04:03,535 そうだろ? 私が持っているもの…。 39 00:04:03,535 --> 00:04:06,080 ヤツの言葉にへこめるってことは 40 00:04:06,080 --> 00:04:08,916 ちゃんと自分と向き合えている 証拠でもある。 41 00:04:08,916 --> 00:04:12,086 ろくでなしは 開き直るだけだからな。 42 00:04:12,086 --> 00:04:15,547 とはいえ お前はちょっと真面目すぎだ。 43 00:04:15,547 --> 00:04:18,258 もっと適当にいけ。 44 00:04:18,258 --> 00:04:20,761 南雲くん…。 45 00:04:20,761 --> 00:04:24,556 ちなみに 俺は ろくでなしのほうだ…。 46 00:04:24,556 --> 00:04:29,103 見ていてやるよ。 勝てるまで挑戦するといい。 47 00:04:29,103 --> 00:04:36,568 俺がいるかぎり死ぬことはない。 俺が死なせはしない。 大丈夫だ。 48 00:04:36,568 --> 00:04:41,281 フフッ… それは殺し文句よ。 49 00:04:41,281 --> 00:04:45,285 見ていてくれるのね? 私を。 ああ。 50 00:04:45,285 --> 00:04:49,123 いざというときは 守ってくれるのね? ああ。 51 00:04:49,123 --> 00:04:53,293 また心が折れたとしても 立ち上がらせてくれる? 52 00:04:53,293 --> 00:04:57,423 しようがねえな。 フッ 行ってきます。 53 00:04:57,423 --> 00:04:59,800 おう 行ってこい。 54 00:05:01,802 --> 00:05:05,431 よく まあ 敵を前にして いちゃつけるわね。 55 00:05:05,431 --> 00:05:08,142 ずいぶんといい面構えだわ。 56 00:05:08,142 --> 00:05:11,145 そう? 南雲くんのおかげね。 57 00:05:11,145 --> 00:05:15,149 あらあら? やっぱり親友を裏切るのね。 58 00:05:15,149 --> 00:05:17,151 そして 恋敵を…。 59 00:05:17,151 --> 00:05:21,822 不毛な会話はやめましょう。 こんな自問自答に意味はないわ。 60 00:05:21,822 --> 00:05:25,451 生きて もう一度 私は香織たちに会う。 61 00:05:25,451 --> 00:05:28,454 すべては それからよ。 フッ。 62 00:05:28,454 --> 00:05:31,999 私にとっての最良を 手繰り寄せてみせる。 63 00:05:31,999 --> 00:05:34,168 絶対に諦めない。 64 00:05:34,168 --> 00:05:38,172 結局 戦う女になってしまうのね。 65 00:05:38,172 --> 00:05:42,634 確かに 私はいろんなものを 押し殺して生きてきたけれど 66 00:05:42,634 --> 00:05:45,637 その結果 得たものも たくさんある。 67 00:05:45,637 --> 00:05:49,183 全部 もう捨てられないくらい 大切なの。 68 00:05:49,183 --> 00:05:54,646 戦う女でも 私よりはるかに 強い人が守ってくれるみたいだし。 69 00:05:54,646 --> 00:05:58,025 あくまで 「香織にとって 大切な人だから」 70 00:05:58,025 --> 00:06:02,029 なんて 間接的な理由よ。 間違いなくね。 71 00:06:02,029 --> 00:06:05,491 (雫)それでもかまわないわよ。 今はね。 72 00:06:05,491 --> 00:06:07,868 この一撃にすべてを込める。 73 00:06:07,868 --> 00:06:11,038 しのげるものなら しのいでみなさい。 74 00:06:11,038 --> 00:06:14,208 フフフッ… すばらしい気迫ね。 75 00:06:14,208 --> 00:06:17,503 本当に なんてタイミングで 現れてくれるのかしら。 76 00:06:17,503 --> 00:06:21,673 必要なときに 必要な場所にいてくれる人…。 77 00:06:21,673 --> 00:06:26,386 そんなの 物語の中だけだと思っていたわ。 78 00:06:26,386 --> 00:06:28,680 んん…。 79 00:06:28,680 --> 00:06:31,517 フフッ。 んっ…。 80 00:06:38,899 --> 00:06:41,068 はあっ! ふっ! 81 00:06:57,417 --> 00:07:01,547 お見事 相変わらず ほれぼれするような太刀筋だ。 82 00:07:01,547 --> 00:07:04,091 んっ? おっと。 83 00:07:04,091 --> 00:07:08,262 フフフッ そのまま ほれてくれてもいいのよ? 84 00:07:08,262 --> 00:07:11,431 何言ってんだ。 あら 残念…。 85 00:07:11,431 --> 00:07:14,268 (2人)んっ? (氷壁がとける音) 86 00:07:14,268 --> 00:07:17,271 八重樫 歩くのは難しいか? 87 00:07:17,271 --> 00:07:22,276 そうね… というわけで 南雲くん よろしくね。 88 00:07:22,276 --> 00:07:25,445 ああ? だっこしていってね。 89 00:07:25,445 --> 00:07:29,116 八重樫 お前 なんかちょっと変わったか? 90 00:07:29,116 --> 00:07:33,287 遠慮がなくなったというか ずぶとくなったというか…。 91 00:07:33,287 --> 00:07:37,749 フフフッ… もう少し 素直になろうと思っただけよ。 92 00:07:37,749 --> 00:07:40,586 そうだわ 再生魔法の付与された 93 00:07:40,586 --> 00:07:43,130 アーティファクトを 作ってくれないかしら? 94 00:07:43,130 --> 00:07:46,133 どうせなら 髪飾りにしてくれる? 95 00:07:46,133 --> 00:07:49,469 ほら 私の髪ひも切れちゃったし 96 00:07:49,469 --> 00:07:54,600 かわいいのがいいわ。 注文の多いヤツだな。 97 00:07:54,600 --> 00:07:59,313 ホントに なんかいろいろ 吹っ切れたみたいだな。 98 00:07:59,313 --> 00:08:03,609 きれい。 ほら これでいいだろ? 99 00:08:05,986 --> 00:08:09,323 うん…。 100 00:08:09,323 --> 00:08:11,325 どうかしら? 101 00:08:11,325 --> 00:08:14,995 再生魔法そのものには 遠く及ばないが 102 00:08:14,995 --> 00:08:19,499 問題なく肉体への再生機能も 働いているようだぞ。 103 00:08:19,499 --> 00:08:23,795 そういうことじゃないのだけど…。 さっさと行くぞ。 104 00:08:23,795 --> 00:08:28,634 むぅ お姫様だっこが よかったのだけれど…。 105 00:08:28,634 --> 00:08:31,637 しかたないか。 106 00:08:31,637 --> 00:08:35,349 ねぇ 南雲くん。 んっ? なんだ? 107 00:08:35,349 --> 00:08:38,810 もう一人の私との話 聞いてた? 108 00:08:38,810 --> 00:08:43,023 いや 距離があったし お前らの声も小さかったし。 109 00:08:43,023 --> 00:08:45,025 そう…。 んっ? 110 00:08:45,025 --> 00:08:47,819 この手 剣ダコだらけでしょ? 111 00:08:47,819 --> 00:08:52,658 元からだけど トータスに来てから 余計に硬くなったわ。 112 00:08:52,658 --> 00:08:57,204 やっぱり女の子の手じゃないって 思うかしら。 113 00:08:57,204 --> 00:09:01,667 (ハジメ)柔らかく傷一つない手を 女の手というなら 114 00:09:01,667 --> 00:09:05,379 確かに そうは見えないな。 115 00:09:05,379 --> 00:09:08,840 だが いい手だと思うぞ。 本当? 116 00:09:08,840 --> 00:09:13,679 ああ 箸より重いものは持てません なんてヤツの手より 117 00:09:13,679 --> 00:09:16,556 はるかに きれいな手だ。 フフッ。 118 00:09:16,556 --> 00:09:18,684 八重樫? 119 00:09:18,684 --> 00:09:24,064 助けに来てくれて ありがとう。 フッ たまたまだ。 120 00:09:24,064 --> 00:09:27,693 南雲くん 私 早く香織に会いたいわ。 121 00:09:27,693 --> 00:09:32,698 ユエやシア ティオにも会いたい。 それでね…。 122 00:09:32,698 --> 00:09:35,075 南雲くんを好きになったって 言うわ。 123 00:09:35,075 --> 00:09:37,244 どうなるかわからないけれど 124 00:09:37,244 --> 00:09:39,871 もう少し素直になって ぶつかってみる。 125 00:09:39,871 --> 00:09:46,586 そうか それなら早く合流… って おい 八重樫 今 お前…。 126 00:09:46,586 --> 00:09:49,589 《香織 待っててね。 127 00:09:49,589 --> 00:09:54,594 今から わがままな私を 見せに行くから…》 128 00:09:54,594 --> 00:09:59,099 (恵里)んっ ん~ 変な夢だった。 129 00:09:59,099 --> 00:10:02,436 でも どうして鈴の夢なんか。 130 00:10:02,436 --> 00:10:05,105 (フリード)そろそろ出発の時間だ。 131 00:10:05,105 --> 00:10:08,734 ああ~! わざわざ呼びに来てくれたんだ。 132 00:10:08,734 --> 00:10:10,736 フリード 優しい! 133 00:10:10,736 --> 00:10:14,614 (フリード)くれぐれも暴走はするな。 私に従え。 134 00:10:14,614 --> 00:10:17,617 今のお前を葬るのは 少々骨だ。 135 00:10:17,617 --> 00:10:22,622 はいはい わかってるよぉ。 行くぞ。 136 00:10:22,622 --> 00:10:26,126 ンフフッ…。 137 00:10:29,421 --> 00:10:34,801 鈴… 事実から目をそらす。 それが君の弱さだよ…。 138 00:10:34,801 --> 00:10:36,803 (鈴)ハァハァ ハァハァ…。 139 00:10:36,803 --> 00:10:41,266 それが私の弱さだよ。 140 00:10:41,266 --> 00:10:45,645 うっ…! 聖絶! 141 00:10:45,645 --> 00:10:48,982 んんっ…。 ふっ! 142 00:10:48,982 --> 00:10:52,444 んん… んっ! 143 00:10:52,444 --> 00:10:55,822 どんなときでも 笑顔でさえいればいい。 144 00:10:55,822 --> 00:10:59,993 そうすれば 一人にならなくて済むものね。 145 00:10:59,993 --> 00:11:04,456 ねぇ 本当に笑顔さえ はりつけて いればいいと思ってた? 146 00:11:04,456 --> 00:11:07,834 あっ…!? 広く浅くの関係ばかりで 147 00:11:07,834 --> 00:11:11,171 誰とも心を通わせたことなんて ないくせに 148 00:11:11,171 --> 00:11:14,299 一人じゃないなんて思ったの? 149 00:11:14,299 --> 00:11:18,011 思い出そうよ。 鈴がどういう人間か。 150 00:11:18,011 --> 00:11:20,847 その結果 犯した大罪を! 151 00:11:20,847 --> 00:11:23,016 んっ!? んっ! 152 00:11:23,016 --> 00:11:29,314 最初からだよね? そう 最初から 出会ったときから…。 153 00:11:29,314 --> 00:11:31,316 恵里のことを 154 00:11:31,316 --> 00:11:33,485 「ただおとなしく 優しい女の子」だなんて 155 00:11:33,485 --> 00:11:35,487 思っていなかった。 156 00:11:35,487 --> 00:11:38,865 そう 似た者同士 共感したんだよね。 157 00:11:38,865 --> 00:11:41,868 打算的で演技的な 恵里の在り方に! 158 00:11:43,870 --> 00:11:45,872 んっ…! 159 00:11:47,874 --> 00:11:50,877 うぐっ! 160 00:11:50,877 --> 00:11:54,881 だから 恵里も同じだと 鈴は信じていたんだ。 161 00:11:54,881 --> 00:11:58,343 同じように 共感してくれているって。 162 00:11:58,343 --> 00:12:02,889 本当の友人だと 親友だと信じて 疑わなかった。 163 00:12:02,889 --> 00:12:05,517 いや 信じたかったんだ。 164 00:12:05,517 --> 00:12:09,229 恵里の本性に気が付けたのは 鈴だけだった。 165 00:12:09,229 --> 00:12:12,732 鈴だけが あの悲劇を止められたのに。 166 00:12:12,732 --> 00:12:15,735 んんっ…。 恵里に問いただすべきだったんだ。 167 00:12:15,735 --> 00:12:18,238 逃げずに向き合うべきだったんだ。 168 00:12:18,238 --> 00:12:21,241 なのに 君は目をそらした! 169 00:12:21,241 --> 00:12:26,246 自分の心を守るために 知りたくない現実から 親友から! 170 00:12:26,246 --> 00:12:29,374 目をそらしたんだ! 171 00:12:29,374 --> 00:12:32,085 んっ…。 んんっ! 172 00:12:32,085 --> 00:12:34,546 (衝撃波の音) 173 00:12:40,760 --> 00:12:43,763 もう一度 恵里に会って どうするの? 174 00:12:43,763 --> 00:12:48,393 本当は自分が何を言いたいのかも わかってないくせに。 175 00:12:48,393 --> 00:12:51,563 これだけ言っても なかなか強化されないね。 176 00:12:51,563 --> 00:12:54,566 ううん 強化が解かれてきてる。 177 00:12:54,566 --> 00:12:56,776 やっぱり…。 んっ? 178 00:12:56,776 --> 00:12:59,571 やっぱりそういうルールなんだね。 179 00:12:59,571 --> 00:13:02,949 それなら もう君が強くなることはないよ。 180 00:13:02,949 --> 00:13:07,287 そっか 一つも反論しなかったのは 181 00:13:07,287 --> 00:13:11,124 自分をきちんと見つめ直すため…。 182 00:13:11,124 --> 00:13:16,588 君の言うことは すべて正しいよ。 ホントに鈴ってダメダメだ。 183 00:13:16,588 --> 00:13:21,301 でもね もう自分のために 足踏みするのは終わり。 184 00:13:21,301 --> 00:13:25,430 もともとハルツィナ大迷宮で 夢を見たときから 185 00:13:25,430 --> 00:13:29,142 鈴がどれだけ大切なことから 目をそらしてきたのか 186 00:13:29,142 --> 00:13:31,811 わかっていたから。 恵里を止めて 187 00:13:31,811 --> 00:13:35,982 ずっと笑い合っている世界…。 都合のいい夢だったね。 188 00:13:35,982 --> 00:13:39,444 得られるはずだったんだよ あの夢の世界は。 189 00:13:39,444 --> 00:13:43,156 鈴が現実を きちんと受け止めていればね。 190 00:13:43,156 --> 00:13:45,992 君の言うとおり 恵里に会ってどうしたいのかは 191 00:13:45,992 --> 00:13:49,621 正直 鈴にもわからない。 責めたいのか 192 00:13:49,621 --> 00:13:55,168 目をそらしていたことを 謝りたいのか 説得したいのか 193 00:13:55,168 --> 00:13:58,463 わからない。 わからないけど 194 00:13:58,463 --> 00:14:01,633 会わなきゃならないことだけは わかるから。 195 00:14:01,633 --> 00:14:04,177 決意は本物なんだね。 196 00:14:04,177 --> 00:14:07,472 うん もう甘いだけの夢は見ない。 197 00:14:07,472 --> 00:14:11,351 鈴は 君を越えて この先の道を行く! 198 00:14:11,351 --> 00:14:16,356 受けて立つよ。 自分の弱さを 意志に変えたその力 199 00:14:16,356 --> 00:14:19,359 どれほどのものか見せてみて! 200 00:14:21,361 --> 00:14:24,864 ありがとう 試練さん。 いくよ! 201 00:14:24,864 --> 00:14:30,036 万華となりて 光と散れ 光散華! 202 00:14:36,042 --> 00:14:38,044 くっ! 203 00:14:41,673 --> 00:14:44,884 彼女に思いが届くといいね…。 204 00:14:44,884 --> 00:14:47,053 んっ…。 205 00:14:51,391 --> 00:14:53,685 あぁ…。 206 00:14:56,521 --> 00:15:00,400 あぁ… あっ あれ!? 207 00:15:00,400 --> 00:15:02,902 (龍太郎)よぉ 鈴。 起きたか。 208 00:15:02,902 --> 00:15:05,238 へっ? 龍太郎くん? 209 00:15:05,238 --> 00:15:07,407 おうよ 俺だぜ。 210 00:15:07,407 --> 00:15:12,245 もしかして あの試練の部屋って 他のみんなとも つながってたの? 211 00:15:12,245 --> 00:15:16,416 みてえだな。 この先にも 誰かの部屋があると思うぜ。 212 00:15:16,416 --> 00:15:18,918 カオリンかティオさんだといいな~。 213 00:15:18,918 --> 00:15:22,547 あっ そういえば 龍太郎くんの 試練ってどうだったの? 214 00:15:22,547 --> 00:15:25,717 俺か? 答えづらかったらいいよ。 215 00:15:25,717 --> 00:15:29,095 いや 大したことじゃねえから かまわねえよ。 216 00:15:29,095 --> 00:15:33,433 ただ単に へたれって 罵倒されただけだしな。 217 00:15:33,433 --> 00:15:37,270 うん? ごまかしてるだけなんだってよ。 218 00:15:37,270 --> 00:15:41,441 俺が光輝や南雲の二番手 三番手で よしとしてんのは…。 219 00:15:41,441 --> 00:15:45,111 それって…。 勝てないと思っているから 220 00:15:45,111 --> 00:15:47,739 負けて恥をかくのが嫌だから 221 00:15:47,739 --> 00:15:50,450 認めるのが怖いから…。 222 00:15:50,450 --> 00:15:54,454 所詮 俺は脇役にしかなれねえ っつう感じのことを 223 00:15:54,454 --> 00:15:57,582 いろいろ言われたんだよ。 龍太郎くん 哀れ! 224 00:15:57,582 --> 00:16:02,128 うっ… うっせえよ! 追い打ちかけんじゃねえ! 225 00:16:06,132 --> 00:16:09,469 無力な者を あれほど庇護したではないか。 226 00:16:09,469 --> 00:16:12,764 弱き者を あれほど支えたではないか。 227 00:16:12,764 --> 00:16:18,311 邪悪が現れれば 誰よりも前に出て 戦ったではないか。 228 00:16:21,147 --> 00:16:24,776 (ティオ)そうじゃな。 国も種族も関係なく 229 00:16:24,776 --> 00:16:28,613 我ら竜人族は すべての者の守護者であった。 230 00:16:28,613 --> 00:16:32,992 あの時代 我らに救われたことの ない者がどれほどおった。 231 00:16:32,992 --> 00:16:38,331 我らの掲げた道徳と善意に! 高潔であらんとする意気に! 232 00:16:38,331 --> 00:16:42,168 畏敬の念を持たぬ者が どれほどおった! 233 00:16:44,629 --> 00:16:48,800 (ティオ)最強にして 最高の国とうたわれたのぅ。 234 00:16:48,800 --> 00:16:53,179 楽園であったはずじゃ! 弱き者も 強き者も! 235 00:16:53,179 --> 00:16:56,015 種族も貴賤も問わず あらゆる者たちが 236 00:16:56,015 --> 00:16:59,185 共存繁栄した 楽園であったはずじゃ! 237 00:16:59,185 --> 00:17:02,021 (ティオ)そうじゃな! あっ…。 238 00:17:08,653 --> 00:17:14,367 そのすべてを神は 人々は 灰じんに帰しよった。 239 00:17:17,829 --> 00:17:19,831 (2人)あっ。 240 00:17:19,831 --> 00:17:23,209 フフフフフ 感じるのじゃ。 241 00:17:23,209 --> 00:17:28,381 主の憎悪と憤怒を 恐怖と諦念を。 242 00:17:28,381 --> 00:17:32,051 何百年たとうとも 忘れることのない あの悲劇。 243 00:17:32,051 --> 00:17:36,222 庇護していた者たちの 手のひらを返したような裏切り。 244 00:17:36,222 --> 00:17:38,391 侮辱と畏怖のまなざし。 245 00:17:38,391 --> 00:17:45,565 仲間を友を 父と母を殺され そのなきがらを辱められた屈辱。 246 00:17:45,565 --> 00:17:50,695 のぅ 主よ。 あのときは なかなか爽快な気分であったのぅ。 247 00:17:50,695 --> 00:17:54,407 ほれ 教会を粉みじんに 砕いてやったときじゃ。 248 00:17:54,407 --> 00:17:57,577 (2人)あっ…!? あの大迫害の中心も 249 00:17:57,577 --> 00:18:01,581 教会であった。 憎き敵が砕け散るさまは 250 00:18:01,581 --> 00:18:04,584 えも言われぬ快楽で あったじゃろう? 251 00:18:04,584 --> 00:18:08,421 最初に南雲ハジメに ついていこうと考えたのも 252 00:18:08,421 --> 00:18:12,091 本当は 「使える」と そう思ったからじゃろう? 253 00:18:12,091 --> 00:18:15,887 神が牙をむけば 南雲ハジメも牙をむく。 254 00:18:15,887 --> 00:18:20,099 それはきっとすばらしい 復讐の一手となるに違いない。 255 00:18:20,099 --> 00:18:24,270 そう考えたのじゃろう? んっ…。 あぁ…。 256 00:18:24,270 --> 00:18:28,608 人間 亜人 魔人 そして神。 257 00:18:28,608 --> 00:18:32,445 あのとき大切なものを 奪い去ったすべてが憎い。 258 00:18:32,445 --> 00:18:37,283 その憎しみは 怒りは 主が抱いて当然のもの。 259 00:18:37,283 --> 00:18:42,914 そう 復讐は主の正当な権利じゃ! わらわの手を取れ。 260 00:18:42,914 --> 00:18:47,126 さすれば わらわが その復讐を 成し遂げさせてやろう。 261 00:18:47,126 --> 00:18:52,465 もう良心にさいなまれて 復讐の牙を鈍らせることはない。 262 00:18:52,465 --> 00:18:56,928 わらわが南雲ハジメを うまく誘導してやるのじゃ。 263 00:18:56,928 --> 00:18:59,472 ティオさん! 聞いちゃダメだよ! 264 00:18:59,472 --> 00:19:01,641 いつものティオさんに戻ってくれ! 265 00:19:01,641 --> 00:19:04,936 (2人)あっ!? 266 00:19:04,936 --> 00:19:11,776 我ら 己の存する意味を知らず この身は獣か あるいは人か。 267 00:19:11,776 --> 00:19:14,779 世界のすべてに 意味あるものとするならば 268 00:19:14,779 --> 00:19:19,325 その答えは いずこに。 その言葉は…。 269 00:19:19,325 --> 00:19:22,495 答えなく幾星霜なればこそ 270 00:19:22,495 --> 00:19:27,166 人か獣か 我らは決意もて魂を掲げる。 271 00:19:27,166 --> 00:19:31,963 くっ… 力が… バカな。 いったい何がきっかけで…! 272 00:19:31,963 --> 00:19:37,343 竜の目は一路の真実を見抜き 欺まんと猜疑を打ち破る。 273 00:19:37,343 --> 00:19:42,974 竜の爪は鉄の城壁を切り裂き 巣くう悪意を打ち砕く。 274 00:19:42,974 --> 00:19:48,521 竜の牙は己の弱さをかみ砕き 憎悪と憤怒を押し流す。 275 00:19:48,521 --> 00:19:52,692 仁 失いしとき 我らは ただの獣なり。 276 00:19:52,692 --> 00:19:56,696 されど 理性の剣を 振るい続けるかぎり 277 00:19:56,696 --> 00:19:59,365 我らは竜人である! 278 00:19:59,365 --> 00:20:03,828 まさか主よ… 制御しておったのか? 279 00:20:03,828 --> 00:20:06,831 大迷宮の意志よ 感謝する。 280 00:20:06,831 --> 00:20:11,377 神代の力を前にしても 己の心を掌握しきれた。 281 00:20:11,377 --> 00:20:15,006 ならば神相手でもどうにかなろう。 282 00:20:15,006 --> 00:20:21,721 試練そのものを利用したのか… 自分が神の誘惑にあらがえるか…。 283 00:20:21,721 --> 00:20:27,226 いや それだけではない。 神を欺けるか試したのか! 284 00:20:27,226 --> 00:20:30,021 実に有意義な試練であったよ。 285 00:20:30,021 --> 00:20:32,732 じゃが わらわの言ったことに 偽りはない。 286 00:20:32,732 --> 00:20:36,569 それほどの強い負の感情を 抱えていながら 287 00:20:36,569 --> 00:20:40,031 なぜ? なぜ そんなことができる…。 288 00:20:40,031 --> 00:20:43,868 侮ってくれるなよ わらわを誰と心得る。 289 00:20:43,868 --> 00:20:50,583 誇り高き竜人 クラルス族が末裔 ティオ・クラルスなるぞ! 290 00:20:50,583 --> 00:20:56,255 復讐の牙などくだらん。 真に強じんなるは竜の牙じゃ。 291 00:20:56,255 --> 00:21:00,426 その身をもって味わうがよい。 292 00:21:07,767 --> 00:21:10,269 (2人)あぁ…。 すまんかったな。 293 00:21:10,269 --> 00:21:14,941 予定どおりだったとはいえ ずいぶんと心配させてしもうた。 294 00:21:14,941 --> 00:21:19,404 だが あの声援は うれしかったぞ。 感謝するのじゃ。 295 00:21:19,404 --> 00:21:22,407 あぁ いえ そんな… ヘヘヘッ…。 296 00:21:22,407 --> 00:21:25,576 お… おう。 と… とんでもねえっすよ。 297 00:21:25,576 --> 00:21:28,287 合流したのは 主ら2人だけかの? 298 00:21:28,287 --> 00:21:31,416 う… うん! 他の人は見てないよ。 299 00:21:31,416 --> 00:21:33,960 ご主人様が おればなぁ。 300 00:21:33,960 --> 00:21:37,130 打算的な考えを ちょっぴり 持っておった わらわを 301 00:21:37,130 --> 00:21:40,133 すぐに お仕置きしてくれたじゃろうに。 302 00:21:40,133 --> 00:21:45,138 それも とびっきりのお仕置きを… 残念じゃ。 303 00:21:45,138 --> 00:21:47,306 (2人)うう…。 304 00:21:47,306 --> 00:21:50,977 《2人:残念なのは アンタだよ…》