1 00:00:05,839 --> 00:00:10,844 (悲鳴) 2 00:00:10,844 --> 00:00:14,681 (叫び声) 3 00:00:14,681 --> 00:00:20,354 ((メグの母:ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ… ああ…。 4 00:00:20,354 --> 00:00:24,191 ああ… 神様 どうか この子だけは 助けてください! 5 00:00:24,191 --> 00:00:29,529 この子… メグだけは! ああ…)) 6 00:00:29,529 --> 00:00:31,532 (メグ)あっ…。 7 00:00:31,532 --> 00:00:36,036 何 今の… 夢? 8 00:00:39,706 --> 00:00:42,709 (鈴の音) 9 00:02:24,011 --> 00:02:26,513 (ヘンディ)メグちゃん 元気なさそうだけど➡ 10 00:02:26,513 --> 00:02:31,184 大丈夫かい? 大丈夫っす。 寝りゃ治りますよ。 11 00:02:31,184 --> 00:02:33,186 寝ればね。 12 00:02:33,186 --> 00:02:38,525 うぅ… 眠てぇ…。 ホウホウ。 (カーバンクル)キュウキュウ。 13 00:02:38,525 --> 00:02:43,363 心配してくれるなんて お前たちは 優しいね。 14 00:02:43,363 --> 00:02:45,365 それに比べて あの鬼ばばあ。 15 00:02:45,365 --> 00:02:48,201 寝不足だっつってんのに こき使いやがって。 16 00:02:48,201 --> 00:02:51,371 あっ… だめ…。 17 00:02:51,371 --> 00:02:54,708 キュッ キュー! ホー! 大丈夫だよ… 大丈夫。 18 00:02:54,708 --> 00:02:57,210 ちょっと休むだけだから。 19 00:02:57,210 --> 00:02:59,913 そう… ちょっとだけ。 20 00:03:01,815 --> 00:03:07,320 ((神様! どうか… どうか… この子だけは…)) 21 00:03:10,524 --> 00:03:12,492 あっ…。 22 00:03:12,492 --> 00:03:14,661 私 どれだけ眠ってた? 23 00:03:14,661 --> 00:03:18,331 キュ? ホー? 24 00:03:18,331 --> 00:03:20,834 《あの魔女は…》 25 00:03:20,834 --> 00:03:23,170 (鈴の音) 26 00:03:23,170 --> 00:03:27,007 あっ… 魔女 エルドラ。 27 00:03:27,007 --> 00:03:29,342 (エルドラ)あなたの家に 向かっている途中➡ 28 00:03:29,342 --> 00:03:32,379 たまたま あなたが目に入ったの。 29 00:03:32,379 --> 00:03:34,848 ホホホホ ホホホホ ホホホホ…。 シャー! 30 00:03:34,848 --> 00:03:37,350 帰りましょう メグ。 31 00:03:40,854 --> 00:03:45,392 ウフフフフ フッ…。 おお メグちゃん 今 帰りかい? 32 00:03:45,392 --> 00:03:47,394 えっ… うん。 33 00:03:47,394 --> 00:03:50,030 おっ メグじゃん。 お使い 終わった? 34 00:03:50,030 --> 00:03:53,200 おっ おう…。 35 00:03:53,200 --> 00:03:56,236 (アンナ)あっ メグちゃんだ。 あっ アンナちゃん。 36 00:03:56,236 --> 00:03:59,706 早く 帰んなよ。 うん またね。 37 00:04:04,311 --> 00:04:08,115 《誰も見てない。 いや 見えてないんだ》 38 00:04:11,485 --> 00:04:14,488 あの… どうして あなたが この街に? 39 00:04:14,488 --> 00:04:18,825 招かれたの 母さん… あなたの師匠に。 40 00:04:18,825 --> 00:04:21,128 えっ? 《母さん?》 41 00:04:25,665 --> 00:04:27,868 (ファウスト)エル よく来たね。 42 00:04:30,170 --> 00:04:32,506 うっ… くっ… うっ…。 43 00:04:32,506 --> 00:04:36,176 《くっ… ふぉ~! 世界で 3本の指に入る➡ 44 00:04:36,176 --> 00:04:39,012 魔導師のうちの2人が 我が家にいる! 45 00:04:39,012 --> 00:04:42,349 ホワイ? なぜだ? なぜ私は ここにいる? 46 00:04:42,349 --> 00:04:47,187 リスの集団に紛れ込んだ カタツムリくらい 居心地が悪いぞ。 47 00:04:47,187 --> 00:04:49,689 そうだ! 言い聞かせればいいんだ》 48 00:04:49,689 --> 00:04:52,859 あたいは リス あたいは リス あたいは リス あたいは リス➡ 49 00:04:52,859 --> 00:04:55,529 あたいは リス あたいは リス あたいは リス あたいは リス…。 50 00:04:55,529 --> 00:04:57,697 何1人で ぶつぶつ言ってんだい? 51 00:04:57,697 --> 00:04:59,699 不気味な子だね。 52 00:04:59,699 --> 00:05:01,801 いつもと 大して変わりませんがな。 53 00:05:01,801 --> 00:05:04,604 それもそうだね。 否定して。 54 00:05:06,807 --> 00:05:10,143 フッ… メグ この子は エル。 55 00:05:10,143 --> 00:05:13,647 七賢人のエルドラといえば お前も知っているだろう? 56 00:05:13,647 --> 00:05:16,149 はい。 あっ えっと…。 57 00:05:16,149 --> 00:05:19,319 魔法式典ぶりです。 58 00:05:19,319 --> 00:05:22,822 なんだい あんたたち もう知り合ってたのかい。 59 00:05:22,822 --> 00:05:26,326 式典のときに少しだけ話をしたの。 60 00:05:26,326 --> 00:05:28,495 また会えて よかった。 61 00:05:28,495 --> 00:05:31,331 ずいぶん成長したのね。 あのときは まだ➡ 62 00:05:31,331 --> 00:05:36,336 触れると砕けてしまいそうなほど 繊細で 弱々しかったのに。 63 00:05:36,336 --> 00:05:40,173 今は どうなんですか? 光を感じる。 64 00:05:40,173 --> 00:05:43,343 まるで 太陽のように。 えっ…。 65 00:05:43,343 --> 00:05:45,846 希望を その身に宿したのね。 66 00:05:45,846 --> 00:05:51,651 《まただ… この人は まるで 見透かしたように物を言う》 67 00:05:54,187 --> 00:05:57,357 ((あなた 呪いにかかってるのね。 68 00:05:57,357 --> 00:05:59,392 えっ… どっどっ… どうして? あなたには これから➡ 69 00:05:59,392 --> 00:06:02,295 過酷な運命が待ってる。 70 00:06:02,295 --> 00:06:07,300 呪いが解けるとき あなたは 大切なものを失う)) 71 00:06:07,300 --> 00:06:10,971 それで お師匠様 どうしてエルドラさんが ここに? 72 00:06:10,971 --> 00:06:16,142 ああ もうすぐ星の核の制作も 最終段階に入る。 73 00:06:16,142 --> 00:06:20,313 そうなったら エルドラは 当面 忙しくなるんだ。 74 00:06:20,313 --> 00:06:23,984 10年 20年… いや もっとかね。 75 00:06:23,984 --> 00:06:29,656 この子は 星の核を使って 星を浄化する執行人となるのさ。 76 00:06:29,656 --> 00:06:31,658 そんなに長く…。 77 00:06:31,658 --> 00:06:35,495 だから その前に この子に 見せてあげたいと思ったんだよ。 78 00:06:35,495 --> 00:06:37,664 かつての故郷をね。 79 00:06:37,664 --> 00:06:41,001 故郷? 私も あなたと同じ➡ 80 00:06:41,001 --> 00:06:44,004 母さんに拾われ ここで育った。 81 00:06:44,004 --> 00:06:46,673 帰ってくるのは 何年ぶりかね。 82 00:06:46,673 --> 00:06:50,176 エルドラはね お前の姉弟子だよ メグ。 83 00:06:50,176 --> 00:06:53,680 あっ… てことは エルドラ姉さん? 84 00:06:53,680 --> 00:06:57,350 あなたは 私を 姉さんって呼んでくれるのね。 85 00:06:57,350 --> 00:06:59,352 うれしい。 86 00:06:59,352 --> 00:07:01,354 ああ…。 87 00:07:03,290 --> 00:07:06,459 なんか どっと疲れたな 今日は。 88 00:07:06,459 --> 00:07:09,129 キュウ。 フゥ…。 89 00:07:09,129 --> 00:07:15,335 《エルドラ姉さん 話してみると 穏やかで 優しい人だったな》 90 00:07:18,672 --> 00:07:24,177 ((ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ… ああ…。 91 00:07:24,177 --> 00:07:28,181 ああ… 神様 どうか この子だけは 助けてください! 92 00:07:28,181 --> 00:07:33,153 この子… メグだけは! ああ…)) 93 00:07:54,174 --> 00:07:57,677 はっ… 今のは…。 94 00:07:57,677 --> 00:08:01,114 《赤ちゃんだったときの 私の記憶?》 95 00:08:01,114 --> 00:08:03,516 (鈴の音) 96 00:08:07,487 --> 00:08:11,458 エッ… エルドラ姉さん どうしたんですか? 97 00:08:11,458 --> 00:08:13,793 あなたの部屋から 強い恐怖の感情が➡ 98 00:08:13,793 --> 00:08:17,297 伝わってきたから。 こっ… 来ないで。 99 00:08:17,297 --> 00:08:20,467 ホー! キュイ。 メグ どうしたの? 100 00:08:20,467 --> 00:08:23,970 夢を見たんです。 どんな夢? 101 00:08:23,970 --> 00:08:29,309 たくさんの人がいる 大きな街に 突然 1人の魔女が現われて➡ 102 00:08:29,309 --> 00:08:31,978 街が壊滅してしまう。 103 00:08:31,978 --> 00:08:34,981 それは 怖い夢ね。 104 00:08:34,981 --> 00:08:39,986 その街を破壊していた魔女は エルドラ姉さんでした。 105 00:08:41,988 --> 00:08:44,491 どうして あんなことを? 106 00:08:44,491 --> 00:08:48,161 それは 復しゅうだった。 107 00:08:48,161 --> 00:08:50,163 えっ? 108 00:08:52,198 --> 00:08:55,034 ((これは 復しゅうよ)) 109 00:08:55,034 --> 00:08:57,003 どうして? 110 00:08:57,003 --> 00:08:59,005 家族を殺されたから。 111 00:08:59,005 --> 00:09:02,776 家族って お師匠様じゃないんですか? 112 00:09:02,776 --> 00:09:05,779 私の もう1つの家族。 113 00:09:05,779 --> 00:09:09,949 あっ… あっ 待って! (ドアの開く音) 114 00:09:09,949 --> 00:09:12,452 エルドラ姉さん! 115 00:09:20,460 --> 00:09:23,063 エル。 あっ…。 116 00:09:25,131 --> 00:09:29,636 母さん 今の話 聞いていたんでしょ? 117 00:09:31,638 --> 00:09:36,643 母さんが メグを預かったのは しょく罪だったのね。 118 00:09:36,643 --> 00:09:38,978 えっ… お師匠様。 119 00:09:38,978 --> 00:09:43,316 なら 私と メグを 会わせるべきではなかった。 120 00:09:43,316 --> 00:09:48,655 まな娘 2人には 手を取って 支え合ってほしい。 121 00:09:48,655 --> 00:09:51,157 そう思っただけだよ。 122 00:09:53,660 --> 00:09:57,330 母さんが 本当に メグのことを大切に思うなら➡ 123 00:09:57,330 --> 00:10:01,668 しょく罪をする気なら 私のことは 捨てて➡ 124 00:10:01,668 --> 00:10:04,337 メグと2人で 暮らしてほしかった。 125 00:10:04,337 --> 00:10:08,508 そしたらエル お前に 味方がいなくなってしまう。 126 00:10:08,508 --> 00:10:10,510 世界中に恨まれ お前は独りで➡ 127 00:10:10,510 --> 00:10:13,012 生きていくことに なってしまうじゃないか。 128 00:10:13,012 --> 00:10:15,348 (エルドラ)それで よかった。 えっ? 129 00:10:15,348 --> 00:10:18,651 だって それが 私の罪だから。 130 00:10:23,022 --> 00:10:25,024 あっ… あの…。 131 00:10:25,024 --> 00:10:28,695 私は あなたを恨めばいいのか わかりません。 132 00:10:28,695 --> 00:10:31,030 許すっていうのも 違う気がして。 133 00:10:31,030 --> 00:10:33,366 でも 恨むっていうには➡ 134 00:10:33,366 --> 00:10:37,036 生まれ故郷の思い入れや 記憶もなくて。 135 00:10:37,036 --> 00:10:39,038 お師匠様が言うように➡ 136 00:10:39,038 --> 00:10:43,376 たぶん 世界中に あなたを 憎んでいる人がいるんだと思う。 137 00:10:43,376 --> 00:10:46,546 それでも私は あなたと話したい。 138 00:10:46,546 --> 00:10:48,882 姉さんと! 139 00:10:48,882 --> 00:10:54,554 まだ私を 姉と呼んでくれるのね。 140 00:10:54,554 --> 00:10:58,057 くっ…。 141 00:10:58,057 --> 00:11:01,861 (エルドラ)もし 再び 私が過ちを犯したとしたら。 142 00:11:01,861 --> 00:11:03,830 あっ…。 (鈴の音) 143 00:11:03,830 --> 00:11:07,834 (エルドラ)どうか あなたが 私を殺して。 144 00:11:10,169 --> 00:11:14,007 真実を知るのは 私だけで よかった。 145 00:11:14,007 --> 00:11:17,844 墓まで持っていこうと 思っていたのに。 146 00:11:17,844 --> 00:11:25,018 この親指1本じゃ お前への しょく罪には 到底 足りないね。 147 00:11:25,018 --> 00:11:28,021 お師匠様…。 148 00:11:28,021 --> 00:11:30,690 <17年前に滅びた国➡ 149 00:11:30,690 --> 00:11:34,027 それは ネットで調べたら すぐに出てきた。 150 00:11:34,027 --> 00:11:38,531 その国の名は オルロフ。 151 00:11:38,531 --> 00:11:41,701 私が呪いで死ぬまで あと半年を切った。 152 00:11:41,701 --> 00:11:44,704 1日たりとも無駄にはできない。 153 00:11:44,704 --> 00:11:47,540 頭では理解してるけど➡ 154 00:11:47,540 --> 00:11:50,043 このことを知らなきゃ 前に進めない。 155 00:11:50,043 --> 00:11:52,545 それも確信していて…> 156 00:11:52,545 --> 00:11:55,048 オルロフ… オルロフ…。 157 00:11:55,048 --> 00:11:57,850 全然ないな オルロフの本。 158 00:11:59,886 --> 00:12:01,854 んっ? 159 00:12:01,854 --> 00:12:05,024 <『地図にない国』? 160 00:12:05,024 --> 00:12:10,196 オルロフ。 世界でも 特に長い歴史を持つ この国は➡ 161 00:12:10,196 --> 00:12:15,201 軍需産業で繁栄した 世界有数の軍事国家だった。 162 00:12:15,201 --> 00:12:19,205 それと同時に 反魔法思想が強い国でもあった。 163 00:12:19,205 --> 00:12:24,210 魔導師の使う魔法は 簡単に兵器を無力化できるからだ。 164 00:12:24,210 --> 00:12:26,546 軍事兵器の開発国として➡ 165 00:12:26,546 --> 00:12:29,682 独自の立場を築き上げてきた オルロフだが➡ 166 00:12:29,682 --> 00:12:31,884 裏では 魔導師の虐殺や➡ 167 00:12:31,884 --> 00:12:36,356 国際魔法協会の解散を 計画していたという話もある。 168 00:12:36,356 --> 00:12:40,526 魔法の根絶に向けて オルロフが 第三次世界大戦の➡ 169 00:12:40,526 --> 00:12:44,697 引き金を引くのは 時間の問題といわれていた。 170 00:12:44,697 --> 00:12:47,700 災厄の魔女 エルドラが引き起こしたといわれる➡ 171 00:12:47,700 --> 00:12:53,740 魔力災害で滅びた オルロフの国民は その ほとんどが息絶えており➡ 172 00:12:53,740 --> 00:13:00,013 現状 生存確認が取れている者は 僅か数名といわれている> 173 00:13:00,013 --> 00:13:04,083 《オルロフは 魔法使いを 絶滅させようとしていた》 174 00:13:06,519 --> 00:13:09,355 《エルドラ姉さんは みんなを守るために➡ 175 00:13:09,355 --> 00:13:11,691 事を起こしたのだろうか…》 176 00:13:11,691 --> 00:13:15,862 《『地図にない国』か…》 (本を閉じる音) 177 00:13:18,031 --> 00:13:22,001 《ここに行けば 何か わかるのかな…》 178 00:13:22,001 --> 00:13:24,003 (ノック) 179 00:13:24,003 --> 00:13:26,005 (ドアの開閉音) 180 00:13:26,005 --> 00:13:28,007 お師匠様 朝の紅茶っす。 181 00:13:28,007 --> 00:13:30,510 今日は ずいぶん早いじゃないか。 182 00:13:30,510 --> 00:13:33,012 なんだか眠れなくて。 183 00:13:35,014 --> 00:13:38,351 ハァ…。 184 00:13:38,351 --> 00:13:40,687 だっ! 飛行機代 高っ! 185 00:13:40,687 --> 00:13:44,357 こんなん 貯金 全部はたいても 無理じゃんか。 186 00:13:44,357 --> 00:13:46,526 おっ…。 ホウ? 187 00:13:46,526 --> 00:13:49,028 シロフクロウ 私を乗せて➡ 188 00:13:49,028 --> 00:13:51,864 大陸横断飛行に 挑戦してみよっか? 189 00:13:51,864 --> 00:13:53,866 ホウ! 190 00:14:24,664 --> 00:14:27,500 どうっすか? お師匠様。 191 00:14:27,500 --> 00:14:30,002 ああ… それくらい 強くやっとくれ。 192 00:14:30,002 --> 00:14:32,338 しっかし 凝ってますね。 193 00:14:32,338 --> 00:14:35,007 最近 根を詰めすぎじゃ ないですか? 194 00:14:35,007 --> 00:14:37,677 仕事は 待っちゃくれないのさ。 195 00:14:37,677 --> 00:14:40,012 こうして あんたに 肩をもんでもらうのも➡ 196 00:14:40,012 --> 00:14:42,682 あと 半年だと思うと 寂しいね。 197 00:14:42,682 --> 00:14:46,686 勝手に殺すな! うれし涙も 順調に集まって…。 198 00:14:46,686 --> 00:14:49,689 うっ… いや わりと厳しい…。 199 00:14:49,689 --> 00:14:54,026 やっぱ あたい 死ぬの? 痛っ! 力入れすぎだよ メグ。 200 00:14:54,026 --> 00:14:56,028 ああ… さ~せん。 201 00:14:58,030 --> 00:15:00,299 お師匠様。 なんだい? 202 00:15:00,299 --> 00:15:03,636 この前 『地図にない国』って 本を読みました。 203 00:15:03,636 --> 00:15:06,305 んっ…。 そこに書かれた国➡ 204 00:15:06,305 --> 00:15:10,176 オルロフは 魔力災害で 土壌が汚染されてから➡ 205 00:15:10,176 --> 00:15:13,513 国土に立ち入ることが できなくなっていたんですが➡ 206 00:15:13,513 --> 00:15:16,682 十数年の時がたった今 浄化が進んで➡ 207 00:15:16,682 --> 00:15:20,353 まもなく 足を踏み入れることが できるようになるらしいんです。 208 00:15:20,353 --> 00:15:22,688 もういいよ メグ。 209 00:15:22,688 --> 00:15:25,558 さて そろそろ仕事に戻るかね。 210 00:15:30,663 --> 00:15:33,100 私の生まれ故郷は オルロフなんですか? 211 00:15:33,100 --> 00:15:37,170 それを知って どうするんだい? 212 00:15:37,170 --> 00:15:40,173 知りたいんです 自分のことを。 213 00:15:47,680 --> 00:15:49,682 ああ そうだよ。 214 00:15:49,682 --> 00:15:52,685 オルロフで被災したお前を 私が助けた。 215 00:15:52,685 --> 00:15:55,721 お前が まだ幼いころにね。 216 00:15:55,721 --> 00:15:58,057 ((院長:魔力災害が起きた土地で➡ 217 00:15:58,057 --> 00:16:02,128 ファウスト様に救われた ただ一人の生き残り。 218 00:16:02,128 --> 00:16:04,797 それが お前さんじゃ メグ)) 219 00:16:04,797 --> 00:16:07,633 やっぱり そうだったんだ。 220 00:16:07,633 --> 00:16:12,138 オルロフに行くのかい? はい。 221 00:16:12,138 --> 00:16:15,975 メグ。 ラピスには お前の友人がいる。 222 00:16:15,975 --> 00:16:20,146 お前を慕う人も お前を待つ人もいる。 223 00:16:20,146 --> 00:16:22,648 帰る家だって ここにある。 224 00:16:22,648 --> 00:16:26,152 それでも お前は 生まれ故郷を追うのかい。 225 00:16:26,152 --> 00:16:28,154 はい! 226 00:16:28,154 --> 00:16:32,992 でも 私の故郷は ここ ラピスです。 227 00:16:32,992 --> 00:16:36,329 今までも これからも それは 変わりません。 228 00:16:36,329 --> 00:16:39,999 だけど このまま 何も知らないで 生きていたくはない。 229 00:16:39,999 --> 00:16:44,337 私は 私の生まれた場所のことを 知りたいんです。 230 00:16:44,337 --> 00:16:49,342 どんな人がいて 誰と暮らして どんな場所だったのかを➡ 231 00:16:49,342 --> 00:16:52,178 自分の目で ちゃんと見ておきたい。 232 00:16:52,178 --> 00:16:56,682 お前には 足かせになるような 過去は 必要ない。 233 00:16:56,682 --> 00:16:59,185 そう思っていたんだがね。 234 00:16:59,185 --> 00:17:01,654 これは 過去に縛られるんじゃない。 235 00:17:01,654 --> 00:17:06,826 私が自分の選んだ未来を 歩むために必要なことなんだ。 236 00:17:06,826 --> 00:17:08,961 それに お師匠様なら わかるでしょ? 237 00:17:08,961 --> 00:17:11,631 何がだい? フッ…。 238 00:17:11,631 --> 00:17:13,966 私は 欲張りなんですよ。 239 00:17:13,966 --> 00:17:15,968 はっ? 生まれ持った過去も➡ 240 00:17:15,968 --> 00:17:17,970 これから抱える未来も➡ 241 00:17:17,970 --> 00:17:20,806 全部 まるっと 私のものにしたいんです。 242 00:17:20,806 --> 00:17:23,142 知るも知らないも 持つのも捨てるのも➡ 243 00:17:23,142 --> 00:17:25,144 私が自由にする。 244 00:17:25,144 --> 00:17:28,981 何が必要で 何が不要なのかも 私が決める。 245 00:17:28,981 --> 00:17:31,684 だって 私は 強欲なんだから! 246 00:17:31,684 --> 00:17:35,821 世界中の美少年も 財産も 地位や名誉も➡ 247 00:17:35,821 --> 00:17:38,324 そして 私自身の記憶さえも➡ 248 00:17:38,324 --> 00:17:41,327 自分のものに しておきたいんですよ! 249 00:17:41,327 --> 00:17:45,164 ハハハハ ハハハハハ! えっ? 250 00:17:45,164 --> 00:17:47,500 お前って子は どこまでも➡ 251 00:17:47,500 --> 00:17:50,670 愚かな子だね。 あっ? んっ? 252 00:17:50,670 --> 00:17:53,339 キュウ? ホウ? 253 00:17:53,339 --> 00:17:57,677 運命が どんどん 塗り変わろうとしているね。 254 00:17:57,677 --> 00:18:00,112 メグ。 あっ…。 255 00:18:00,112 --> 00:18:04,116 お前には 過去を受け止める 覚悟があるんだね? 256 00:18:04,116 --> 00:18:06,118 はい。 257 00:18:06,118 --> 00:18:08,788 なら 行ってきな。 あっ…。 258 00:18:08,788 --> 00:18:12,625 行って見ておいで お前が生まれた場所を。 259 00:18:12,625 --> 00:18:16,295 お前が まだ知らない世界を。 お師匠様…。 260 00:18:16,295 --> 00:18:18,798 でも 忘れるんじゃないよ。 261 00:18:18,798 --> 00:18:23,469 たとえ 生まれ故郷は違っても ラピスは お前の故郷で➡ 262 00:18:23,469 --> 00:18:27,173 お前の帰る家は ここにあるということをね。 263 00:18:27,173 --> 00:18:29,809 (鼻をすする音) 264 00:18:29,809 --> 00:18:32,478 わかってますよ そんなこと。 265 00:18:32,478 --> 00:18:35,982 ここが 私の帰るべき場所です。 266 00:18:39,018 --> 00:18:43,489 < こうして 私の故郷を巡る旅が決まった。 267 00:18:43,489 --> 00:18:46,993 この旅が 私の運命を どのように変えるのかは➡ 268 00:18:46,993 --> 00:18:50,830 まだわからない。 でも この旅の先に➡ 269 00:18:50,830 --> 00:18:54,500 自分の探していたことの答えが 待っている。 270 00:18:54,500 --> 00:18:57,503 今は ただ そんな気がしていた> 271 00:19:01,440 --> 00:19:05,111 みんな 見送りに来てくれたんだ。 272 00:19:05,111 --> 00:19:08,447 (フィーネ)寂しいよ メグ。 ありがとうね。 273 00:19:08,447 --> 00:19:10,616 私も しばらく フィーネに会えないのは➡ 274 00:19:10,616 --> 00:19:13,619 気がかりだったから 会いに来てくれて うれしいよ。 275 00:19:13,619 --> 00:19:17,123 メグ…。 わかるよ 泣いちゃうよね。 276 00:19:17,123 --> 00:19:21,627 何せ希望の象徴 街のアイドル 全人類の憧れの的である➡ 277 00:19:21,627 --> 00:19:24,296 大親友の私が いなくなっちゃうんだもん。 278 00:19:24,296 --> 00:19:27,967 寂しさで 死ぬなよ。 寂しくなくなってきた。 279 00:19:27,967 --> 00:19:31,470 フフッ… 大丈夫 ちゃんと帰ってくるよ。 280 00:19:31,470 --> 00:19:35,307 ほんで おもしろい土産話 たくさん聞かせてあげる。 281 00:19:35,307 --> 00:19:37,810 うん 楽しみにしてる。 282 00:19:37,810 --> 00:19:40,312 メグちゃん たくさん世界を 巡るんでしょ? 283 00:19:40,312 --> 00:19:42,314 うん そうだよ。 284 00:19:42,314 --> 00:19:46,485 《オルロフへ行きたいと 魔法協会に打診したところ➡ 285 00:19:46,485 --> 00:19:49,321 驚くべき答えが返ってきた。 286 00:19:49,321 --> 00:19:53,993 それは 世界中の魔力災害 被災国への 支援と調査➡ 287 00:19:53,993 --> 00:19:58,330 それから 亡国オルロフの 正式な調査依頼だった》 288 00:19:58,330 --> 00:20:03,002 ファウスト様から聞いたよ 魔法協会からの依頼だってね。 289 00:20:03,002 --> 00:20:06,338 七賢人のジャックが推薦してくれてさ。 290 00:20:06,338 --> 00:20:10,342 だから しばらく 魔法薬の配達も できなくなっちゃうんだ。 291 00:20:10,342 --> 00:20:13,345 一時的とはいえ 寂しくなるね。 292 00:20:13,345 --> 00:20:17,349 私ね メグちゃんのおかげで 桜を見ることができたよ。 293 00:20:17,349 --> 00:20:22,354 あっ 桜って… あっ! ラピスセレナのこと? 294 00:20:22,354 --> 00:20:26,692 メグちゃんのおかげで アンナに 本当の桜を見せることができたよ。 295 00:20:26,692 --> 00:20:30,029 うん。 メグちゃん もう大魔導師だね。 296 00:20:30,029 --> 00:20:34,366 まだまだ 私が すごくなるのは これからなんだから。 297 00:20:34,366 --> 00:20:38,370 ますます成長してくるから 期待して待っててよ。 298 00:20:38,370 --> 00:20:42,174 (カーター)また君が戻ってくるのを 待ってるよ。 299 00:20:44,210 --> 00:20:48,881 メグ。 旅立ちの時だ。 はい お師匠様。 300 00:20:48,881 --> 00:20:51,217 もし 無事に すべてが終わったら➡ 301 00:20:51,217 --> 00:20:53,886 そのときは いろいろ聞かせてください。 302 00:20:53,886 --> 00:20:57,056 お師匠様と エルドラ姉さんのこと。 303 00:20:57,056 --> 00:20:59,391 ああ 約束しよう。 304 00:20:59,391 --> 00:21:02,194 イヒッ…。 ハッ…。 305 00:21:11,170 --> 00:21:14,340 ((おいで。 えっ? 306 00:21:14,340 --> 00:21:16,709 今日から お前は 家族だ。 307 00:21:16,709 --> 00:21:20,379 いいね メグ・ラズベリー)) 308 00:21:20,379 --> 00:21:22,882 ああ…。 309 00:21:22,882 --> 00:21:26,852 いつも 胸に希望を抱きな メグ・ラズベリー。 310 00:21:29,855 --> 00:21:31,857 はい! 311 00:21:31,857 --> 00:21:46,906 ♬~ 312 00:21:46,906 --> 00:21:50,743 じゃあね いってきま~す! 313 00:21:50,743 --> 00:22:00,820 ♬~ 314 00:22:00,820 --> 00:22:03,122 キュウ キュウ… キュウ。 ホウ… ホウホウ。 315 00:22:06,659 --> 00:22:10,162 《私の旅は ここから始まるんだ。 316 00:22:10,162 --> 00:22:12,331 自分のルーツをたどり➡ 317 00:22:12,331 --> 00:22:15,668 そして 見知らぬ土地で うれし涙を集める➡ 318 00:22:15,668 --> 00:22:18,571 長い長い旅が…》