1 00:00:39,072 --> 00:00:44,077 (悲鳴) 2 00:00:44,077 --> 00:00:47,915 (叫び声) 3 00:00:47,915 --> 00:00:53,587 ((メグの母:ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ… ああ…。 4 00:00:53,587 --> 00:00:57,424 ああ… 神様 どうか この子だけは 助けてください! 5 00:00:57,424 --> 00:01:02,763 この子… メグだけは! ああ…)) 6 00:01:02,763 --> 00:01:04,765 (メグ)あっ…。 7 00:01:04,765 --> 00:01:09,269 何 今の… 夢? 8 00:01:12,940 --> 00:01:15,943 (鈴の音) 9 00:02:57,244 --> 00:02:59,746 (ヘンディ)メグちゃん 元気なさそうだけど➡ 10 00:02:59,746 --> 00:03:04,418 大丈夫かい? 大丈夫っす。 寝りゃ治りますよ。 11 00:03:04,418 --> 00:03:06,420 寝ればね。 12 00:03:06,420 --> 00:03:11,758 うぅ… 眠てぇ…。 ホウホウ。 (カーバンクル)キュウキュウ。 13 00:03:11,758 --> 00:03:16,596 心配してくれるなんて お前たちは 優しいね。 14 00:03:16,596 --> 00:03:18,598 それに比べて あの鬼ばばあ。 15 00:03:18,598 --> 00:03:21,435 寝不足だっつってんのに こき使いやがって。 16 00:03:21,435 --> 00:03:24,604 あっ… だめ…。 17 00:03:24,604 --> 00:03:27,941 キュッ キュー! ホー! 大丈夫だよ… 大丈夫。 18 00:03:27,941 --> 00:03:30,444 ちょっと休むだけだから。 19 00:03:30,444 --> 00:03:33,146 そう… ちょっとだけ。 20 00:03:35,048 --> 00:03:40,554 ((神様! どうか… どうか… この子だけは…)) 21 00:03:43,757 --> 00:03:45,726 あっ…。 22 00:03:45,726 --> 00:03:47,894 私 どれだけ眠ってた? 23 00:03:47,894 --> 00:03:51,565 キュ? ホー? 24 00:03:51,565 --> 00:03:54,067 《あの魔女は…》 25 00:03:54,067 --> 00:03:56,403 (鈴の音) 26 00:03:56,403 --> 00:04:00,240 あっ… 魔女 エルドラ。 27 00:04:00,240 --> 00:04:02,576 (エルドラ)あなたの家に 向かっている途中➡ 28 00:04:02,576 --> 00:04:05,612 たまたま あなたが目に入ったの。 29 00:04:05,612 --> 00:04:08,081 ホホホホ ホホホホ ホホホホ…。 シャー! 30 00:04:08,081 --> 00:04:10,584 帰りましょう メグ。 31 00:04:14,087 --> 00:04:18,625 ウフフフフ フッ…。 おお メグちゃん 今 帰りかい? 32 00:04:18,625 --> 00:04:20,627 えっ… うん。 33 00:04:20,627 --> 00:04:23,263 おっ メグじゃん。 お使い 終わった? 34 00:04:23,263 --> 00:04:26,433 おっ おう…。 35 00:04:26,433 --> 00:04:29,469 (アンナ)あっ メグちゃんだ。 あっ アンナちゃん。 36 00:04:29,469 --> 00:04:32,939 早く 帰んなよ。 うん またね。 37 00:04:37,544 --> 00:04:41,348 《誰も見てない。 いや 見えてないんだ》 38 00:04:44,718 --> 00:04:47,721 あの… どうして あなたが この街に? 39 00:04:47,721 --> 00:04:52,058 招かれたの 母さん… あなたの師匠に。 40 00:04:52,058 --> 00:04:54,361 えっ? 《母さん?》 41 00:04:58,899 --> 00:05:01,101 (ファウスト)エル よく来たね。 42 00:05:03,403 --> 00:05:05,739 うっ… くっ… うっ…。 43 00:05:05,739 --> 00:05:09,409 《くっ… ふぉ~! 世界で 3本の指に入る➡ 44 00:05:09,409 --> 00:05:12,245 魔導師のうちの2人が 我が家にいる! 45 00:05:12,245 --> 00:05:15,582 ホワイ? なぜだ? なぜ私は ここにいる? 46 00:05:15,582 --> 00:05:20,420 リスの集団に紛れ込んだ カタツムリくらい 居心地が悪いぞ。 47 00:05:20,420 --> 00:05:22,923 そうだ! 言い聞かせればいいんだ》 48 00:05:22,923 --> 00:05:26,092 あたいは リス あたいは リス あたいは リス あたいは リス➡ 49 00:05:26,092 --> 00:05:28,762 あたいは リス あたいは リス あたいは リス あたいは リス…。 50 00:05:28,762 --> 00:05:30,931 何1人で ぶつぶつ言ってんだい? 51 00:05:30,931 --> 00:05:32,933 不気味な子だね。 52 00:05:32,933 --> 00:05:35,035 いつもと 大して変わりませんがな。 53 00:05:35,035 --> 00:05:37,837 それもそうだね。 否定して。 54 00:05:40,040 --> 00:05:43,376 フッ… メグ この子は エル。 55 00:05:43,376 --> 00:05:46,880 七賢人のエルドラといえば お前も知っているだろう? 56 00:05:46,880 --> 00:05:49,382 はい。 あっ えっと…。 57 00:05:49,382 --> 00:05:52,552 魔法式典ぶりです。 58 00:05:52,552 --> 00:05:56,056 なんだい あんたたち もう知り合ってたのかい。 59 00:05:56,056 --> 00:05:59,559 式典のときに少しだけ話をしたの。 60 00:05:59,559 --> 00:06:01,728 また会えて よかった。 61 00:06:01,728 --> 00:06:04,564 ずいぶん成長したのね。 あのときは まだ➡ 62 00:06:04,564 --> 00:06:09,569 触れると砕けてしまいそうなほど 繊細で 弱々しかったのに。 63 00:06:09,569 --> 00:06:13,406 今は どうなんですか? 光を感じる。 64 00:06:13,406 --> 00:06:16,576 まるで 太陽のように。 えっ…。 65 00:06:16,576 --> 00:06:19,079 希望を その身に宿したのね。 66 00:06:19,079 --> 00:06:24,885 《まただ… この人は まるで 見透かしたように物を言う》 67 00:06:27,420 --> 00:06:30,590 ((あなた 呪いにかかってるのね。 68 00:06:30,590 --> 00:06:32,626 えっ… どっどっ… どうして? あなたには これから➡ 69 00:06:32,626 --> 00:06:35,528 過酷な運命が待ってる。 70 00:06:35,528 --> 00:06:40,533 呪いが解けるとき あなたは 大切なものを失う)) 71 00:06:40,533 --> 00:06:44,204 それで お師匠様 どうしてエルドラさんが ここに? 72 00:06:44,204 --> 00:06:49,376 ああ もうすぐ星の核の制作も 最終段階に入る。 73 00:06:49,376 --> 00:06:53,546 そうなったら エルドラは 当面 忙しくなるんだ。 74 00:06:53,546 --> 00:06:57,217 10年 20年… いや もっとかね。 75 00:06:57,217 --> 00:07:02,889 この子は 星の核を使って 星を浄化する執行人となるのさ。 76 00:07:02,889 --> 00:07:04,891 そんなに長く…。 77 00:07:04,891 --> 00:07:08,728 だから その前に この子に 見せてあげたいと思ったんだよ。 78 00:07:08,728 --> 00:07:10,897 かつての故郷をね。 79 00:07:10,897 --> 00:07:14,234 故郷? 私も あなたと同じ➡ 80 00:07:14,234 --> 00:07:17,237 母さんに拾われ ここで育った。 81 00:07:17,237 --> 00:07:19,906 帰ってくるのは 何年ぶりかね。 82 00:07:19,906 --> 00:07:23,410 エルドラはね お前の姉弟子だよ メグ。 83 00:07:23,410 --> 00:07:26,913 あっ… てことは エルドラ姉さん? 84 00:07:26,913 --> 00:07:30,583 あなたは 私を 姉さんって呼んでくれるのね。 85 00:07:30,583 --> 00:07:32,585 うれしい。 86 00:07:32,585 --> 00:07:34,587 ああ…。 87 00:07:36,523 --> 00:07:39,693 なんか どっと疲れたな 今日は。 88 00:07:39,693 --> 00:07:42,362 キュウ。 フゥ…。 89 00:07:42,362 --> 00:07:48,568 《エルドラ姉さん 話してみると 穏やかで 優しい人だったな》 90 00:07:51,905 --> 00:07:57,410 ((ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ… ああ…。 91 00:07:57,410 --> 00:08:01,414 ああ… 神様 どうか この子だけは 助けてください! 92 00:08:01,414 --> 00:08:06,386 この子… メグだけは! ああ…)) 93 00:08:27,407 --> 00:08:30,910 はっ… 今のは…。 94 00:08:30,910 --> 00:08:34,347 《赤ちゃんだったときの 私の記憶?》 95 00:08:34,347 --> 00:08:36,750 (鈴の音) 96 00:08:40,720 --> 00:08:44,691 エッ… エルドラ姉さん どうしたんですか? 97 00:08:44,691 --> 00:08:47,027 あなたの部屋から 強い恐怖の感情が➡ 98 00:08:47,027 --> 00:08:50,530 伝わってきたから。 こっ… 来ないで。 99 00:08:50,530 --> 00:08:53,700 ホー! キュイ。 メグ どうしたの? 100 00:08:53,700 --> 00:08:57,203 夢を見たんです。 どんな夢? 101 00:08:57,203 --> 00:09:02,542 たくさんの人がいる 大きな街に 突然 1人の魔女が現われて➡ 102 00:09:02,542 --> 00:09:05,211 街が壊滅してしまう。 103 00:09:05,211 --> 00:09:08,214 それは 怖い夢ね。 104 00:09:08,214 --> 00:09:13,219 その街を破壊していた魔女は エルドラ姉さんでした。 105 00:09:15,221 --> 00:09:17,724 どうして あんなことを? 106 00:09:17,724 --> 00:09:21,394 それは 復しゅうだった。 107 00:09:21,394 --> 00:09:23,396 えっ? 108 00:09:25,432 --> 00:09:28,268 ((これは 復しゅうよ)) 109 00:09:28,268 --> 00:09:30,236 どうして? 110 00:09:30,236 --> 00:09:32,238 家族を殺されたから。 111 00:09:32,238 --> 00:09:36,009 家族って お師匠様じゃないんですか? 112 00:09:36,009 --> 00:09:39,012 私の もう1つの家族。 113 00:09:39,012 --> 00:09:43,183 あっ… あっ 待って! (ドアの開く音) 114 00:09:43,183 --> 00:09:45,685 エルドラ姉さん! 115 00:09:53,693 --> 00:09:56,296 エル。 あっ…。 116 00:09:58,364 --> 00:10:02,869 母さん 今の話 聞いていたんでしょ? 117 00:10:04,871 --> 00:10:09,876 母さんが メグを預かったのは しょく罪だったのね。 118 00:10:09,876 --> 00:10:12,212 えっ… お師匠様。 119 00:10:12,212 --> 00:10:16,549 なら 私と メグを 会わせるべきではなかった。 120 00:10:16,549 --> 00:10:21,888 まな娘 2人には 手を取って 支え合ってほしい。 121 00:10:21,888 --> 00:10:24,390 そう思っただけだよ。 122 00:10:26,893 --> 00:10:30,563 母さんが 本当に メグのことを大切に思うなら➡ 123 00:10:30,563 --> 00:10:34,901 しょく罪をする気なら 私のことは 捨てて➡ 124 00:10:34,901 --> 00:10:37,570 メグと2人で 暮らしてほしかった。 125 00:10:37,570 --> 00:10:41,741 そしたらエル お前に 味方がいなくなってしまう。 126 00:10:41,741 --> 00:10:43,743 世界中に恨まれ お前は独りで➡ 127 00:10:43,743 --> 00:10:46,246 生きていくことに なってしまうじゃないか。 128 00:10:46,246 --> 00:10:48,581 (エルドラ)それで よかった。 えっ? 129 00:10:48,581 --> 00:10:51,885 だって それが 私の罪だから。 130 00:10:56,256 --> 00:10:58,258 あっ… あの…。 131 00:10:58,258 --> 00:11:01,928 私は あなたを恨めばいいのか わかりません。 132 00:11:01,928 --> 00:11:04,264 許すっていうのも 違う気がして。 133 00:11:04,264 --> 00:11:06,599 でも 恨むっていうには➡ 134 00:11:06,599 --> 00:11:10,270 生まれ故郷の思い入れや 記憶もなくて。 135 00:11:10,270 --> 00:11:12,272 お師匠様が言うように➡ 136 00:11:12,272 --> 00:11:16,609 たぶん 世界中に あなたを 憎んでいる人がいるんだと思う。 137 00:11:16,609 --> 00:11:19,779 それでも私は あなたと話したい。 138 00:11:19,779 --> 00:11:22,115 姉さんと! 139 00:11:22,115 --> 00:11:27,787 まだ私を 姉と呼んでくれるのね。 140 00:11:27,787 --> 00:11:31,291 くっ…。 141 00:11:31,291 --> 00:11:35,094 (エルドラ)もし 再び 私が過ちを犯したとしたら。 142 00:11:35,094 --> 00:11:37,063 あっ…。 (鈴の音) 143 00:11:37,063 --> 00:11:41,067 (エルドラ)どうか あなたが 私を殺して。 144 00:11:43,403 --> 00:11:47,240 真実を知るのは 私だけで よかった。 145 00:11:47,240 --> 00:11:51,077 墓まで持っていこうと 思っていたのに。 146 00:11:51,077 --> 00:11:58,251 この親指1本じゃ お前への しょく罪には 到底 足りないね。 147 00:11:58,251 --> 00:12:01,254 お師匠様…。 148 00:12:01,254 --> 00:12:03,923 <17年前に滅びた国➡ 149 00:12:03,923 --> 00:12:07,260 それは ネットで調べたら すぐに出てきた。 150 00:12:07,260 --> 00:12:11,764 その国の名は オルロフ。 151 00:12:11,764 --> 00:12:14,934 私が呪いで死ぬまで あと半年を切った。 152 00:12:14,934 --> 00:12:17,937 1日たりとも無駄にはできない。 153 00:12:17,937 --> 00:12:20,773 頭では理解してるけど➡ 154 00:12:20,773 --> 00:12:23,276 このことを知らなきゃ 前に進めない。 155 00:12:23,276 --> 00:12:25,778 それも確信していて…> 156 00:12:25,778 --> 00:12:28,281 オルロフ… オルロフ…。 157 00:12:28,281 --> 00:12:31,084 全然ないな オルロフの本。 158 00:12:33,119 --> 00:12:35,088 んっ? 159 00:12:35,088 --> 00:12:38,258 <『地図にない国』? 160 00:12:38,258 --> 00:12:43,429 オルロフ。 世界でも 特に長い歴史を持つ この国は➡ 161 00:12:43,429 --> 00:12:48,434 軍需産業で繁栄した 世界有数の軍事国家だった。 162 00:12:48,434 --> 00:12:52,438 それと同時に 反魔法思想が強い国でもあった。 163 00:12:52,438 --> 00:12:57,443 魔導師の使う魔法は 簡単に兵器を無力化できるからだ。 164 00:12:57,443 --> 00:12:59,779 軍事兵器の開発国として➡ 165 00:12:59,779 --> 00:13:02,915 独自の立場を築き上げてきた オルロフだが➡ 166 00:13:02,915 --> 00:13:05,118 裏では 魔導師の虐殺や➡ 167 00:13:05,118 --> 00:13:09,589 国際魔法協会の解散を 計画していたという話もある。 168 00:13:09,589 --> 00:13:13,760 魔法の根絶に向けて オルロフが 第三次世界大戦の➡ 169 00:13:13,760 --> 00:13:17,930 引き金を引くのは 時間の問題といわれていた。 170 00:13:17,930 --> 00:13:20,933 災厄の魔女 エルドラが引き起こしたといわれる➡ 171 00:13:20,933 --> 00:13:26,973 魔力災害で滅びた オルロフの国民は その ほとんどが息絶えており➡ 172 00:13:26,973 --> 00:13:33,246 現状 生存確認が取れている者は 僅か数名といわれている> 173 00:13:33,246 --> 00:13:37,317 《オルロフは 魔法使いを 絶滅させようとしていた》 174 00:13:39,752 --> 00:13:42,588 《エルドラ姉さんは みんなを守るために➡ 175 00:13:42,588 --> 00:13:44,924 事を起こしたのだろうか…》 176 00:13:44,924 --> 00:13:49,095 《『地図にない国』か…》 (本を閉じる音) 177 00:13:51,264 --> 00:13:55,234 《ここに行けば 何か わかるのかな…》 178 00:13:55,234 --> 00:13:57,236 (ノック) 179 00:13:57,236 --> 00:13:59,238 (ドアの開閉音) 180 00:13:59,238 --> 00:14:01,240 お師匠様 朝の紅茶っす。 181 00:14:01,240 --> 00:14:03,743 今日は ずいぶん早いじゃないか。 182 00:14:03,743 --> 00:14:06,245 なんだか眠れなくて。 183 00:14:08,247 --> 00:14:11,584 ハァ…。 184 00:14:11,584 --> 00:14:13,920 だっ! 飛行機代 高っ! 185 00:14:13,920 --> 00:14:17,590 こんなん 貯金 全部はたいても 無理じゃんか。 186 00:14:17,590 --> 00:14:19,759 おっ…。 ホウ? 187 00:14:19,759 --> 00:14:22,261 シロフクロウ 私を乗せて➡ 188 00:14:22,261 --> 00:14:25,098 大陸横断飛行に 挑戦してみよっか? 189 00:14:25,098 --> 00:14:27,100 ホウ! 190 00:14:57,897 --> 00:15:00,733 どうっすか? お師匠様。 191 00:15:00,733 --> 00:15:03,236 ああ… それくらい 強くやっとくれ。 192 00:15:03,236 --> 00:15:05,571 しっかし 凝ってますね。 193 00:15:05,571 --> 00:15:08,241 最近 根を詰めすぎじゃ ないですか? 194 00:15:08,241 --> 00:15:10,910 仕事は 待っちゃくれないのさ。 195 00:15:10,910 --> 00:15:13,246 こうして あんたに 肩をもんでもらうのも➡ 196 00:15:13,246 --> 00:15:15,915 あと 半年だと思うと 寂しいね。 197 00:15:15,915 --> 00:15:19,919 勝手に殺すな! うれし涙も 順調に集まって…。 198 00:15:19,919 --> 00:15:22,922 うっ… いや わりと厳しい…。 199 00:15:22,922 --> 00:15:27,260 やっぱ あたい 死ぬの? 痛っ! 力入れすぎだよ メグ。 200 00:15:27,260 --> 00:15:29,262 ああ… さ~せん。 201 00:15:31,264 --> 00:15:33,533 お師匠様。 なんだい? 202 00:15:33,533 --> 00:15:36,869 この前 『地図にない国』って 本を読みました。 203 00:15:36,869 --> 00:15:39,539 んっ…。 そこに書かれた国➡ 204 00:15:39,539 --> 00:15:43,409 オルロフは 魔力災害で 土壌が汚染されてから➡ 205 00:15:43,409 --> 00:15:46,746 国土に立ち入ることが できなくなっていたんですが➡ 206 00:15:46,746 --> 00:15:49,916 十数年の時がたった今 浄化が進んで➡ 207 00:15:49,916 --> 00:15:53,586 まもなく 足を踏み入れることが できるようになるらしいんです。 208 00:15:53,586 --> 00:15:55,922 もういいよ メグ。 209 00:15:55,922 --> 00:15:58,791 さて そろそろ仕事に戻るかね。 210 00:16:03,896 --> 00:16:07,233 私の生まれ故郷は オルロフなんですか? 211 00:16:07,233 --> 00:16:10,403 それを知って どうするんだい? 212 00:16:10,403 --> 00:16:13,406 知りたいんです 自分のことを。 213 00:16:20,913 --> 00:16:22,915 ああ そうだよ。 214 00:16:22,915 --> 00:16:25,918 オルロフで被災したお前を 私が助けた。 215 00:16:25,918 --> 00:16:28,955 お前が まだ幼いころにね。 216 00:16:28,955 --> 00:16:31,290 ((院長:魔力災害が起きた土地で➡ 217 00:16:31,290 --> 00:16:35,361 ファウスト様に救われた ただ一人の生き残り。 218 00:16:35,361 --> 00:16:38,030 それが お前さんじゃ メグ)) 219 00:16:38,030 --> 00:16:40,867 やっぱり そうだったんだ。 220 00:16:40,867 --> 00:16:45,371 オルロフに行くのかい? はい。 221 00:16:45,371 --> 00:16:49,208 メグ。 ラピスには お前の友人がいる。 222 00:16:49,208 --> 00:16:53,379 お前を慕う人も お前を待つ人もいる。 223 00:16:53,379 --> 00:16:55,882 帰る家だって ここにある。 224 00:16:55,882 --> 00:16:59,385 それでも お前は 生まれ故郷を追うのかい。 225 00:16:59,385 --> 00:17:01,387 はい! 226 00:17:01,387 --> 00:17:06,225 でも 私の故郷は ここ ラピスです。 227 00:17:06,225 --> 00:17:09,562 今までも これからも それは 変わりません。 228 00:17:09,562 --> 00:17:13,232 だけど このまま 何も知らないで 生きていたくはない。 229 00:17:13,232 --> 00:17:17,570 私は 私の生まれた場所のことを 知りたいんです。 230 00:17:17,570 --> 00:17:22,575 どんな人がいて 誰と暮らして どんな場所だったのかを➡ 231 00:17:22,575 --> 00:17:25,411 自分の目で ちゃんと見ておきたい。 232 00:17:25,411 --> 00:17:29,916 お前には 足かせになるような 過去は 必要ない。 233 00:17:29,916 --> 00:17:32,418 そう思っていたんだがね。 234 00:17:32,418 --> 00:17:34,887 これは 過去に縛られるんじゃない。 235 00:17:34,887 --> 00:17:40,059 私が自分の選んだ未来を 歩むために必要なことなんだ。 236 00:17:40,059 --> 00:17:42,194 それに お師匠様なら わかるでしょ? 237 00:17:42,194 --> 00:17:44,864 何がだい? フッ…。 238 00:17:44,864 --> 00:17:47,199 私は 欲張りなんですよ。 239 00:17:47,199 --> 00:17:49,201 はっ? 生まれ持った過去も➡ 240 00:17:49,201 --> 00:17:51,203 これから抱える未来も➡ 241 00:17:51,203 --> 00:17:54,040 全部 まるっと 私のものにしたいんです。 242 00:17:54,040 --> 00:17:56,375 知るも知らないも 持つのも捨てるのも➡ 243 00:17:56,375 --> 00:17:58,377 私が自由にする。 244 00:17:58,377 --> 00:18:02,214 何が必要で 何が不要なのかも 私が決める。 245 00:18:02,214 --> 00:18:04,917 だって 私は 強欲なんだから! 246 00:18:04,917 --> 00:18:09,055 世界中の美少年も 財産も 地位や名誉も➡ 247 00:18:09,055 --> 00:18:11,557 そして 私自身の記憶さえも➡ 248 00:18:11,557 --> 00:18:14,560 自分のものに しておきたいんですよ! 249 00:18:14,560 --> 00:18:18,397 ハハハハ ハハハハハ! えっ? 250 00:18:18,397 --> 00:18:20,733 お前って子は どこまでも➡ 251 00:18:20,733 --> 00:18:23,903 愚かな子だね。 あっ? んっ? 252 00:18:23,903 --> 00:18:26,572 キュウ? ホウ? 253 00:18:26,572 --> 00:18:30,910 運命が どんどん 塗り変わろうとしているね。 254 00:18:30,910 --> 00:18:33,346 メグ。 あっ…。 255 00:18:33,346 --> 00:18:37,350 お前には 過去を受け止める 覚悟があるんだね? 256 00:18:37,350 --> 00:18:39,352 はい。 257 00:18:39,352 --> 00:18:42,021 なら 行ってきな。 あっ…。 258 00:18:42,021 --> 00:18:45,858 行って見ておいで お前が生まれた場所を。 259 00:18:45,858 --> 00:18:49,528 お前が まだ知らない世界を。 お師匠様…。 260 00:18:49,528 --> 00:18:52,031 でも 忘れるんじゃないよ。 261 00:18:52,031 --> 00:18:56,702 たとえ 生まれ故郷は違っても ラピスは お前の故郷で➡ 262 00:18:56,702 --> 00:19:00,406 お前の帰る家は ここにあるということをね。 263 00:19:00,406 --> 00:19:03,042 (鼻をすする音) 264 00:19:03,042 --> 00:19:05,711 わかってますよ そんなこと。 265 00:19:05,711 --> 00:19:09,215 ここが 私の帰るべき場所です。 266 00:19:12,251 --> 00:19:16,722 < こうして 私の故郷を巡る旅が決まった。 267 00:19:16,722 --> 00:19:20,226 この旅が 私の運命を どのように変えるのかは➡ 268 00:19:20,226 --> 00:19:24,063 まだわからない。 でも この旅の先に➡ 269 00:19:24,063 --> 00:19:27,733 自分の探していたことの答えが 待っている。 270 00:19:27,733 --> 00:19:30,736 今は ただ そんな気がしていた> 271 00:19:34,674 --> 00:19:38,344 みんな 見送りに来てくれたんだ。 272 00:19:38,344 --> 00:19:41,680 (フィーネ)寂しいよ メグ。 ありがとうね。 273 00:19:41,680 --> 00:19:43,849 私も しばらく フィーネに会えないのは➡ 274 00:19:43,849 --> 00:19:46,852 気がかりだったから 会いに来てくれて うれしいよ。 275 00:19:46,852 --> 00:19:50,356 メグ…。 わかるよ 泣いちゃうよね。 276 00:19:50,356 --> 00:19:54,860 何せ希望の象徴 街のアイドル 全人類の憧れの的である➡ 277 00:19:54,860 --> 00:19:57,530 大親友の私が いなくなっちゃうんだもん。 278 00:19:57,530 --> 00:20:01,200 寂しさで 死ぬなよ。 寂しくなくなってきた。 279 00:20:01,200 --> 00:20:04,704 フフッ… 大丈夫 ちゃんと帰ってくるよ。 280 00:20:04,704 --> 00:20:08,541 ほんで おもしろい土産話 たくさん聞かせてあげる。 281 00:20:08,541 --> 00:20:11,043 うん 楽しみにしてる。 282 00:20:11,043 --> 00:20:13,546 メグちゃん たくさん世界を 巡るんでしょ? 283 00:20:13,546 --> 00:20:15,548 うん そうだよ。 284 00:20:15,548 --> 00:20:19,718 《オルロフへ行きたいと 魔法協会に打診したところ➡ 285 00:20:19,718 --> 00:20:22,555 驚くべき答えが返ってきた。 286 00:20:22,555 --> 00:20:27,226 それは 世界中の魔力災害 被災国への 支援と調査➡ 287 00:20:27,226 --> 00:20:31,564 それから 亡国オルロフの 正式な調査依頼だった》 288 00:20:31,564 --> 00:20:36,235 ファウスト様から聞いたよ 魔法協会からの依頼だってね。 289 00:20:36,235 --> 00:20:39,572 七賢人のジャックが推薦してくれてさ。 290 00:20:39,572 --> 00:20:43,576 だから しばらく 魔法薬の配達も できなくなっちゃうんだ。 291 00:20:43,576 --> 00:20:46,579 一時的とはいえ 寂しくなるね。 292 00:20:46,579 --> 00:20:50,583 私ね メグちゃんのおかげで 桜を見ることができたよ。 293 00:20:50,583 --> 00:20:55,588 あっ 桜って… あっ! ラピスセレナのこと? 294 00:20:55,588 --> 00:20:59,925 メグちゃんのおかげで アンナに 本当の桜を見せることができたよ。 295 00:20:59,925 --> 00:21:03,262 うん。 メグちゃん もう大魔導師だね。 296 00:21:03,262 --> 00:21:07,600 まだまだ 私が すごくなるのは これからなんだから。 297 00:21:07,600 --> 00:21:11,604 ますます成長してくるから 期待して待っててよ。 298 00:21:11,604 --> 00:21:15,407 (カーター)また君が戻ってくるのを 待ってるよ。 299 00:21:17,443 --> 00:21:22,114 メグ。 旅立ちの時だ。 はい お師匠様。 300 00:21:22,114 --> 00:21:24,450 もし 無事に すべてが終わったら➡ 301 00:21:24,450 --> 00:21:27,119 そのときは いろいろ聞かせてください。 302 00:21:27,119 --> 00:21:30,289 お師匠様と エルドラ姉さんのこと。 303 00:21:30,289 --> 00:21:32,625 ああ 約束しよう。 304 00:21:32,625 --> 00:21:35,427 イヒッ…。 ハッ…。 305 00:21:44,403 --> 00:21:47,573 ((おいで。 えっ? 306 00:21:47,573 --> 00:21:49,942 今日から お前は 家族だ。 307 00:21:49,942 --> 00:21:53,612 いいね メグ・ラズベリー)) 308 00:21:53,612 --> 00:21:56,115 ああ…。 309 00:21:56,115 --> 00:22:00,085 いつも 胸に希望を抱きな メグ・ラズベリー。 310 00:22:03,088 --> 00:22:05,090 はい! 311 00:22:05,090 --> 00:22:20,139 ♬~ 312 00:22:20,139 --> 00:22:23,976 じゃあね いってきま~す! 313 00:22:23,976 --> 00:22:34,053 ♬~ 314 00:22:34,053 --> 00:22:36,355 キュウ キュウ… キュウ。 ホウ… ホウホウ。 315 00:22:39,892 --> 00:22:43,395 《私の旅は ここから始まるんだ。 316 00:22:43,395 --> 00:22:45,564 自分のルーツをたどり➡ 317 00:22:45,564 --> 00:22:48,901 そして 見知らぬ土地で うれし涙を集める➡ 318 00:22:48,901 --> 00:22:51,804 長い長い旅が…》