1 00:00:01,902 --> 00:00:04,571 <メグ:祝福の魔女 ソフィ・ヘイター。 2 00:00:04,571 --> 00:00:07,741 17歳にして 天才の名を欲しいままにする➨ 3 00:00:07,741 --> 00:00:10,577 最新 最年少の七賢人> 4 00:00:10,577 --> 00:00:14,581 《そんな彼女が 異界祭りで 異界の門を開くために➨ 5 00:00:14,581 --> 00:00:18,752 ラピスなんて 片田舎に まさかまさかの ご来訪。 6 00:00:18,752 --> 00:00:20,754 その上…》 7 00:00:20,754 --> 00:00:23,757 《ファウスト:ソフィをしばらく 家に泊める代わりに➨ 8 00:00:23,757 --> 00:00:26,593 異界の門を開いてもらう。 9 00:00:26,593 --> 00:00:30,264 ソフィは天才だよ しっかり学びな》 10 00:00:30,264 --> 00:00:33,767 《私が そのサポートを 仰せつかるとは…。 11 00:00:33,767 --> 00:00:36,270 マジっすか?》 (ソフィ)んっ? 12 00:00:36,270 --> 00:00:38,272 あっ…。 13 00:00:38,272 --> 00:00:40,774 門。 えっ? 14 00:00:40,774 --> 00:00:42,943 門 開く場所 見たい。 15 00:00:42,943 --> 00:00:45,112 あっ… ああ… 現場視察ってことですね。 16 00:00:45,112 --> 00:00:47,114 もちろん 案内しやすぜ。 17 00:00:47,114 --> 00:00:51,618 あっしは メグ・ラズベリーってもんでさ。 よろしくお願いいたしやす。 18 00:00:55,455 --> 00:00:57,624 よろしく ズベリー。 19 00:00:57,624 --> 00:00:59,626 切るとこ おかしくない? 20 00:02:42,963 --> 00:02:46,133 しっかし 今日は 寒いですね。 21 00:02:46,133 --> 00:02:49,803 川なんか ほら 半分くらい凍っちゃって。 22 00:02:51,972 --> 00:02:55,475 そうそう 昔 お師匠様のほうき 持ち出して➨ 23 00:02:55,475 --> 00:03:00,580 氷の上で カーリングしたら しこたま怒られて。 24 00:03:00,580 --> 00:03:04,418 《う~む…。 オーラを感じるっていうか➨ 25 00:03:04,418 --> 00:03:07,421 こんな片田舎に存在して 隣を歩いてることに➨ 26 00:03:07,421 --> 00:03:10,424 まるで 現実感が湧かない》 27 00:03:10,424 --> 00:03:12,759 何? あっ… ああ… いや…。 28 00:03:12,759 --> 00:03:15,095 きれいな顔してるなと思って。 29 00:03:15,095 --> 00:03:17,764 そっ… その青い髪も 赤い瞳も➨ 30 00:03:17,764 --> 00:03:22,569 どちゃくそ神秘的で すてきですね。 そう。 31 00:03:22,569 --> 00:03:26,273 パレードの動画 見ました。 いや~ かっこいいですな。 32 00:03:26,273 --> 00:03:29,609 私と同い年なのに そんな活躍して。 33 00:03:29,609 --> 00:03:33,447 やっぱ天才ですね。 すごいですな。 ハハハ…。 34 00:03:33,447 --> 00:03:35,582 別に。 ハァ…。 35 00:03:35,582 --> 00:03:38,585 ねえ ズベリー。 ラズベリーです。 36 00:03:38,585 --> 00:03:40,587 あなた 二つ名はあるの? 37 00:03:40,587 --> 00:03:44,091 あっ… うぅ…。 ソフィさんも それ聞きます? 38 00:03:44,091 --> 00:03:46,760 ズベリーは ファウストの弟子。 ラズベリーです。 39 00:03:46,760 --> 00:03:49,930 二つ名があっても おかしくないと思った。 40 00:03:49,930 --> 00:03:53,433 そういうのって やっぱ 持ってないと だめなんですか? 41 00:03:53,433 --> 00:03:56,103 持たない魔導師は たくさんいる。 42 00:03:56,103 --> 00:04:00,207 でも 二つ名を持つことは 人々に認められた証し。 43 00:04:00,207 --> 00:04:04,878 アハハ… 私には 無縁ですね。 ただのペーペー魔女なんで。 44 00:04:04,878 --> 00:04:08,048 ペーペー魔女 ズベリー。 それ 二つ名とちゃう。 45 00:04:08,048 --> 00:04:10,217 あと ラズベリー言うてるやろ! 46 00:04:10,217 --> 00:04:13,053 あっ… つかぬことを お聞きしますが➨ 47 00:04:13,053 --> 00:04:15,222 ソフィさんでございましょうか? 48 00:04:15,222 --> 00:04:18,225 街に入ると 騒がれるかもしれない。 49 00:04:18,225 --> 00:04:21,061 すっ… すげえ! ほんの一瞬で。 50 00:04:21,061 --> 00:04:23,063 確かに ソフィさんが いるなんて知れたら➨ 51 00:04:23,063 --> 00:04:25,232 大騒ぎになるかもだけど。 52 00:04:25,232 --> 00:04:28,902 せっかくの きれいな髪と瞳が もったいない気も。 53 00:04:28,902 --> 00:04:32,239 そんなに長くは もたない。 一時的。 54 00:04:32,239 --> 00:04:37,244 この髪と瞳の色からは 逃れることはできないから。 55 00:04:37,244 --> 00:04:39,246 どういうこと? 56 00:04:44,584 --> 00:04:49,089 おや ファウスト様のお弟子さん 街に用事かい? ちょっとね。 57 00:04:49,089 --> 00:04:53,093 おう お弟子さん お友達かい? ヘヘッ… いいでしょ。 58 00:04:53,093 --> 00:04:55,262 魔女のお姉ちゃん 遊ぼう。 59 00:04:55,262 --> 00:04:59,266 あ~ 今日は 用があるから また今度。 約束だよ! 60 00:04:59,266 --> 00:05:01,401 見習い魔女だ。 や~い 万年補欠。 61 00:05:01,401 --> 00:05:03,403 貧乳 不細工。 62 00:05:03,403 --> 00:05:05,705 だ~! どの口が ほざいとるんじゃ! 63 00:05:05,705 --> 00:05:08,708 牛と豚の ブレンドぐそ 詰め込んだろか~い! 64 00:05:08,708 --> 00:05:12,579 いや~ 騒がしくて すいませんな。 65 00:05:12,579 --> 00:05:14,748 それにしても 効果は抜群ですね。 66 00:05:14,748 --> 00:05:17,584 誰もソフィさんに気付きやしない。 67 00:05:17,584 --> 00:05:21,588 おう ファウスト様んとこの。 ファウスト様に よろしくな。 68 00:05:21,588 --> 00:05:24,925 いつも こんな感じなの? まあ そうですね。 69 00:05:24,925 --> 00:05:27,928 小さい街なんで 知り合いに会いやすいんですよ。 70 00:05:27,928 --> 00:05:30,564 (ソフィ)ズベリー。 ラズベリーです。 71 00:05:30,564 --> 00:05:32,899 どうかしました? 別に。 72 00:05:32,899 --> 00:05:36,403 ただ誰も あなたを 名前で呼ばないなって。 73 00:05:36,403 --> 00:05:39,573 えっ… そう言われれば 確かに。 74 00:05:39,573 --> 00:05:42,275 まあ お師匠様は 偉大な魔女で➨ 75 00:05:42,275 --> 00:05:45,946 私は その弟子として なじんでるとこがありますから➨ 76 00:05:45,946 --> 00:05:47,914 しかたないのかもしれないですね。 77 00:05:47,914 --> 00:05:50,584 ズベリーに 二つ名がない訳が わかった。 78 00:05:50,584 --> 00:05:52,586 ラズベ… えっ? 79 00:05:52,586 --> 00:05:55,956 あなたは まだ 認められてない魔女なんだね。 80 00:05:55,956 --> 00:05:59,025 んっ… なんなん? 一体。 81 00:06:02,028 --> 00:06:04,431 ここが 門を開く場所ですね。 82 00:06:09,703 --> 00:06:12,873 お~ すごい! 何やってんですか? それ。 83 00:06:12,873 --> 00:06:15,041 門の仮想構築。 84 00:06:15,041 --> 00:06:17,877 って… なんと! 85 00:06:17,877 --> 00:06:20,714 サイズは これくらい? あっ… はい。 86 00:06:20,714 --> 00:06:24,217 あの これって もしかして パレードの魔法ですか? 87 00:06:24,217 --> 00:06:26,887 そう 幻影魔法を応用している。 88 00:06:26,887 --> 00:06:29,389 《まだ土地の魔力の特徴も➨ 89 00:06:29,389 --> 00:06:33,894 門の構築術式についても 何も話してないのに。 90 00:06:33,894 --> 00:06:36,897 この異才としか言えない能力が 振るわれるからこそ➨ 91 00:06:36,897 --> 00:06:40,901 ソフィのパレードは あんなにも 人の心を打つんだ。 92 00:06:40,901 --> 00:06:43,403 同い年なのに この差は 正直へこむ。 93 00:06:43,403 --> 00:06:47,407 けど これは 千載一遇のチャンスでもある!》 94 00:06:47,407 --> 00:06:49,409 あの ソフィさん。 こういうのって➨ 95 00:06:49,409 --> 00:06:52,579 どうやって 身に付けたんですか? 原理は 単純。 96 00:06:52,579 --> 00:06:56,082 科学 物理の仕組みを まず理解する。 97 00:06:56,082 --> 00:06:59,252 その上で それを 魔法で再現すればいい。 98 00:06:59,252 --> 00:07:02,722 基本知識があれば 構築するのは 難しくない。 99 00:07:02,722 --> 00:07:04,724 なるほど 無理だな。 100 00:07:04,724 --> 00:07:06,693 ああ…。 (おなかの鳴る音) 101 00:07:06,693 --> 00:07:08,695 おなか 減った。 102 00:07:11,898 --> 00:07:14,200 ふぉふ… ん~まん~ま。 103 00:07:14,200 --> 00:07:16,202 ひと言も わからん。 104 00:07:16,202 --> 00:07:18,204 おいしい。 でしょ。 105 00:07:18,204 --> 00:07:21,207 ここ 街いちばんのベーカリーなんすよ。 106 00:07:24,377 --> 00:07:26,880 (笑い声) 107 00:07:30,383 --> 00:07:34,220 いい街。 穏やかで みんな 気さく。 108 00:07:34,220 --> 00:07:37,557 それだけが とりえの 地方都市ですから。 109 00:07:37,557 --> 00:07:40,060 ねえ ズベリー。 ラズベリーです。 110 00:07:40,060 --> 00:07:42,395 あなたは どうして 魔法を学ぶの? 111 00:07:42,395 --> 00:07:45,732 えっ? どうしてって… 成り行き? 112 00:07:45,732 --> 00:07:49,402 どういうこと? あ~… 私 孤児なんですよ。 113 00:07:49,402 --> 00:07:52,072 それを お師匠様が 引き取ってくれて➨ 114 00:07:52,072 --> 00:07:55,909 物心付いたときから 当たり前に 魔法が身近にあったもんで。 115 00:07:55,909 --> 00:07:58,578 孤児…。 ソフィさんも➨ 116 00:07:58,578 --> 00:08:01,348 小さいころから 魔法を勉強してたんですよね? 117 00:08:01,348 --> 00:08:06,686 私は そうする必要があったから。 必要? 118 00:08:06,686 --> 00:08:10,690 ズベリーは…。 ラズベリー! 魔法で やりたいこととかないの? 119 00:08:10,690 --> 00:08:13,226 フッ! 金もうけですね。 120 00:08:13,226 --> 00:08:17,564 あっ でも まずは 生き抜くことかな。 121 00:08:17,564 --> 00:08:22,535 生き抜く? はい。 長生きするのが 第一です。 122 00:08:22,535 --> 00:08:25,538 いろんな人のこと 忘れたくないから。 123 00:08:25,538 --> 00:08:28,208 ささやかだね ラズベリー。 124 00:08:28,208 --> 00:08:31,544 ズベリーです。 あっ… やべっ! 間違えた~! 125 00:08:31,544 --> 00:08:35,882 だけど ズベリーがやりたいことは 魔法である必要性がない。 126 00:08:35,882 --> 00:08:38,718 えっ? お金もうけも 長生きも➨ 127 00:08:38,718 --> 00:08:43,556 今の世の中なら 魔法よりも ずっと効率的な方法がある。 128 00:08:43,556 --> 00:08:46,726 そして 成り行きで 魔法を選んだズベリーには➨ 129 00:08:46,726 --> 00:08:49,229 魔法を学ぶ 明確な目的がない。 130 00:08:49,229 --> 00:08:51,398 ファウストの教えを受けながら➨ 131 00:08:51,398 --> 00:08:55,235 まだ認められていない魔女なのは それが理由。 132 00:08:55,235 --> 00:08:58,238 じゃあ ソフィさんの目的って なんですか? 133 00:08:58,238 --> 00:09:00,340 私の目的は➨ 134 00:09:00,340 --> 00:09:04,177 魔法を この世から消し去ること。 おっ… ああ…。 135 00:09:04,177 --> 00:09:07,013 私から すべてを奪った魔法を消す。 136 00:09:07,013 --> 00:09:09,682 そのために 私は学んできた。 137 00:09:09,682 --> 00:09:12,852 同じ境遇であるあなたに 教えてあげる。 138 00:09:12,852 --> 00:09:16,189 ズベリーは いろんなものを 持ちすぎ。 (唾を飲む音) 139 00:09:16,189 --> 00:09:20,026 全部を捨てないと 魔法は 身に付かない。 140 00:09:20,026 --> 00:09:23,196 家族 故郷 友人 夢。 141 00:09:23,196 --> 00:09:26,199 それらを捨てて 目標に まい進することが➨ 142 00:09:26,199 --> 00:09:29,536 魔法を早期に身に付ける最適解。 143 00:09:29,536 --> 00:09:33,873 ま… またまた… 冗談は 休み休み言ってくださいよ。 144 00:09:33,873 --> 00:09:37,377 冗談… じょう… だっ… だん。 145 00:09:37,377 --> 00:09:39,379 違う そうじゃない。 146 00:09:39,379 --> 00:09:43,049 《魔法を消す? あんな美しい魔法で➨ 147 00:09:43,049 --> 00:09:46,886 人々を感動させる 祝福の魔女が?》 148 00:09:46,886 --> 00:09:49,055 って… えっ? えっ? 149 00:09:49,055 --> 00:09:51,558 おい~! ふぉふぉ ふぉふぉ…。 150 00:09:51,558 --> 00:09:54,561 残ってたから ちゃうねん! あとで食べるつもりだったんだよ。 151 00:09:54,561 --> 00:09:56,563 ああ! 152 00:09:56,563 --> 00:10:00,567 口移しで 吸うたろうかい この空腹の魔女! 153 00:10:00,567 --> 00:10:03,570 《でも さっきの顔。 154 00:10:03,570 --> 00:10:06,973 あれが 本当のソフィ?》 155 00:10:08,908 --> 00:10:11,277 うんぎゃ~! ホウッ! 156 00:10:11,277 --> 00:10:13,580 考えても よう わからん。 157 00:10:13,580 --> 00:10:15,615 《私の目的は➨ 158 00:10:15,615 --> 00:10:19,119 魔法を この世から消し去ること》 159 00:10:19,119 --> 00:10:22,922 まあ 確かに 魔法と関わらなきゃ 私の美貌なら➨ 160 00:10:22,922 --> 00:10:25,425 100億ドルの女優とかなってたし。 161 00:10:25,425 --> 00:10:29,762 余命1年なんて 呪いとも 無縁だったろうさ。 162 00:10:29,762 --> 00:10:31,931 ホウッ。 (カーバンクル)キュー。 163 00:10:31,931 --> 00:10:36,236 でも もし魔法がなかったらさ…。 164 00:10:40,306 --> 00:10:47,280 そういうの ソフィも 同じだと思うんだけど。 165 00:10:47,280 --> 00:10:49,449 ああ… 考え まとまんね。 166 00:10:49,449 --> 00:10:51,551 茶でも しばくか。 167 00:10:53,620 --> 00:10:57,957 あ痛たた…。 ありゃ もう立って 大丈夫なんすか? 168 00:10:57,957 --> 00:11:01,060 ああ お前の湿布が 効いたんだろう。 169 00:11:01,060 --> 00:11:03,229 ソフィは どうしたんだい。 170 00:11:03,229 --> 00:11:06,065 帰ってくるなり 客間で バタンですわ。 171 00:11:06,065 --> 00:11:08,768 そうかい。 疲れたんだろうね。 172 00:11:11,237 --> 00:11:14,240 あの ソフィのことですけど。 173 00:11:14,240 --> 00:11:16,242 ソフィは 「魔法を消したい」って。 174 00:11:16,242 --> 00:11:19,078 私は いろんなものを 持ちすぎだ~って。 175 00:11:19,078 --> 00:11:22,582 そうか…。 176 00:11:22,582 --> 00:11:27,754 あの子からすれば お前は そう見えるのかもしれないね。 177 00:11:27,754 --> 00:11:31,257 どういうことです? メグ。 178 00:11:31,257 --> 00:11:34,761 ソフィが いくつで 家を出たか知ってるかい? 179 00:11:34,761 --> 00:11:38,765 七賢人になった 17のときじゃないんですか? 180 00:11:38,765 --> 00:11:42,101 5歳だよ。 へぇ~ 意外と 早…。 181 00:11:42,101 --> 00:11:44,103 5歳!? キュー。 182 00:11:44,103 --> 00:11:47,941 賢すぎたんだよ。 あの子は 誰よりもね。 183 00:11:47,941 --> 00:11:53,780 そして 誰も そんなあの子を 受け入れようとしなかった。 184 00:11:53,780 --> 00:11:56,950 < それは とんでもなく 胸くそで➨ 185 00:11:56,950 --> 00:12:00,420 だけど とても やりきれない話だった。 186 00:12:00,420 --> 00:12:05,758 小さな北国で 非常に強い 魔力を有して ソフィは生まれた。 187 00:12:05,758 --> 00:12:09,762 そのせいで 青い髪と赤い瞳を持つソフィを➨ 188 00:12:09,762 --> 00:12:12,599 人々は 悪魔の子と恐れた。 189 00:12:12,599 --> 00:12:16,236 ソフィは 幼いころから 異才を発揮する。 190 00:12:16,236 --> 00:12:19,239 だけど それは 周囲の人々を➨ 191 00:12:19,239 --> 00:12:24,744 そして ソフィを愛そうとしていた 両親すらも 遠ざける。 192 00:12:24,744 --> 00:12:29,249 そして 5歳にして花開いた ソフィの魔法。 193 00:12:29,249 --> 00:12:32,919 でも いまだ 魔法への認識の薄い北国では➨ 194 00:12:32,919 --> 00:12:36,255 それは 悪魔の技にほかならず。 195 00:12:36,255 --> 00:12:41,561 結果 ソフィは 魔法協会へ引き取られ 育てられることになった> 196 00:12:49,135 --> 00:12:51,137 ソフィは いちばん得意な魔法で➨ 197 00:12:51,137 --> 00:12:54,807 いちばん大切な人たちから 捨てられたのさ。 198 00:12:54,807 --> 00:12:56,809 ああ…。 だからこそ➨ 199 00:12:56,809 --> 00:12:58,811 同じような境遇でありながら➨ 200 00:12:58,811 --> 00:13:01,414 たくさんの人たちに 囲まれているお前が➨ 201 00:13:01,414 --> 00:13:05,585 恵まれすぎているように 見えたのかもしれないね。 202 00:13:05,585 --> 00:13:08,588 魔法を憎んでいる ソフィにしてみれば➨ 203 00:13:08,588 --> 00:13:11,090 そんな私が なんの目的もなく➨ 204 00:13:11,090 --> 00:13:15,428 成り行きで 魔法を学んでるとか 許せないか。 205 00:13:15,428 --> 00:13:18,765 なら なんで ソフィは 魔法パフォーマンスなんて➨ 206 00:13:18,765 --> 00:13:20,900 世界中で やってんですか? 207 00:13:20,900 --> 00:13:23,736 まだ人を求める気持ちが あるのさ。 208 00:13:23,736 --> 00:13:28,274 魔法で人々を喜ばせれば いつか認めてくれると。 209 00:13:28,274 --> 00:13:30,276 魔法で失ったものを➨ 210 00:13:30,276 --> 00:13:33,780 魔法で取り戻そうとしてるんだよ あの子は。 211 00:13:33,780 --> 00:13:37,116 憎んでる魔法で 必死なんだ。 212 00:13:37,116 --> 00:13:40,787 メグ お前は ソフィとは 比べ物にならない➨ 213 00:13:40,787 --> 00:13:43,456 バカで 甘ちゃんで 騒々しく。 214 00:13:43,456 --> 00:13:46,125 いいところは 料理上手なとこぐらい。 215 00:13:46,125 --> 00:13:48,428 暴言が過ぎる。 216 00:13:48,428 --> 00:13:51,798 でもね 私は ただの一度も お前の中に➨ 217 00:13:51,798 --> 00:13:54,967 よどみを感じたことがない。 えっ? 218 00:13:54,967 --> 00:13:58,104 お前の中に宿っている光。 219 00:13:58,104 --> 00:14:01,708 そいつは あの子の氷を 溶かすものだ。 220 00:14:01,708 --> 00:14:05,878 《見習い魔女に また むちゃぶりかよ。 221 00:14:05,878 --> 00:14:07,880 けど まあ…。 222 00:14:07,880 --> 00:14:10,717 あんな すごい子を このままにしとくのは➨ 223 00:14:10,717 --> 00:14:13,219 やっぱ なんか やだな》 224 00:14:15,888 --> 00:14:17,890 (フィーネ)お~い メグ。 225 00:14:17,890 --> 00:14:19,892 お~ フィーネたそ! 226 00:14:19,892 --> 00:14:22,895 差し入れ 持ってきたよ。 ありがとう。 結婚する。 227 00:14:22,895 --> 00:14:25,398 せめて 私の意思を確認しろ。 228 00:14:25,398 --> 00:14:27,400 なんか すごいね。 229 00:14:27,400 --> 00:14:31,571 門を開くには 全7段階の魔術式を 構築しなきゃだから。 230 00:14:31,571 --> 00:14:34,240 助っ人に魔術式を任せる分➨ 231 00:14:34,240 --> 00:14:37,076 資材集めは 私の仕事じゃけんのう。 232 00:14:37,076 --> 00:14:41,914 ファウスト様 腰 痛めたんだっけ? 大丈夫なの? その助っ人さん? 233 00:14:41,914 --> 00:14:46,252 ウフフッ… 超強力な これじゃよ。 234 00:14:46,252 --> 00:14:48,921 おっさんか。 ていうか 女の人? 235 00:14:48,921 --> 00:14:53,259 大丈夫 正妻は フィーネ氏ゆえ。 目を開けて 寝てるの? 236 00:14:53,259 --> 00:14:55,762 ズベリー 銅は どこに置いたの? 237 00:14:55,762 --> 00:14:59,766 あっ… ああ…。 238 00:14:59,766 --> 00:15:04,203 あああ… もしかして あの七賢人のソフィ? 239 00:15:04,203 --> 00:15:07,206 うん。 私の第2夫人。 目を開けて 寝てるの? 240 00:15:07,206 --> 00:15:09,242 う~…。 おお… うわっ! 241 00:15:09,242 --> 00:15:12,545 やばい メグ。 私 漏らしそう。 242 00:15:12,545 --> 00:15:15,748 大丈夫? 飲もうか? (フィーネ)やめなさい。 243 00:15:15,748 --> 00:15:35,768 ♬~ 244 00:15:35,768 --> 00:15:53,753 ♬~ 245 00:15:58,958 --> 00:16:02,528 最終第7術式の構築 完了。 246 00:16:02,528 --> 00:16:06,199 あしたからの異界祭り 無事に迎えられますね。 247 00:16:06,199 --> 00:16:10,036 ここ数日の努力が マジ 報われたわ。 248 00:16:10,036 --> 00:16:14,373 まあ もっとも こっちの努力は 報われへんかったな。 249 00:16:14,373 --> 00:16:17,543 反復練習 それしかない。 あっ…。 250 00:16:17,543 --> 00:16:22,548 ソフィさん ここの異界との 空間接続を安定させる術式➨ 251 00:16:22,548 --> 00:16:25,051 お師匠様のと ちょっと違うような。 252 00:16:25,051 --> 00:16:27,887 構成 変えたことに よく気付く。 253 00:16:27,887 --> 00:16:31,057 まあ 毎年 手伝ってるんで 多少の仕組みぐらいは。 254 00:16:31,057 --> 00:16:33,059 でも なんで変えたんです? 255 00:16:33,059 --> 00:16:35,728 門のサイズを例年より大きくした。 256 00:16:35,728 --> 00:16:38,564 これまでどおりの門は 安定するけど➨ 257 00:16:38,564 --> 00:16:40,733 出入り口としては 小さい。 258 00:16:40,733 --> 00:16:42,902 ああ… 確かに そのほうが➨ 259 00:16:42,902 --> 00:16:45,905 もっと 大勢の異界の住民が こっちに来られて➨ 260 00:16:45,905 --> 00:16:48,241 祭りも 盛り上がりますね。 261 00:16:48,241 --> 00:16:50,910 もしかして それを考えて? んっ…。 262 00:16:50,910 --> 00:16:53,579 でも やっぱり 門が不安定になると➨ 263 00:16:53,579 --> 00:16:55,581 何が起こるか わかりませんし。 264 00:16:55,581 --> 00:16:57,583 せめて お師匠様に 相談したほうが…。 265 00:16:57,583 --> 00:17:00,519 大丈夫 ファウストには 頼らない。 266 00:17:00,519 --> 00:17:04,056 私は これまで 大規模魔法を いくつも手がけてきた。 267 00:17:04,056 --> 00:17:08,394 この構成で成立する。 問題ない 保証する。 268 00:17:08,394 --> 00:17:12,031 命を懸ける。 ステイ ステイ。 あと命 大事に。 269 00:17:12,031 --> 00:17:14,033 んっ? (おなかの鳴る音) 270 00:17:18,237 --> 00:17:22,575 (ソフィ)人が多い。 そりゃ異界祭り直前ですから。 271 00:17:22,575 --> 00:17:25,244 どうっすか? 祭り前の この雰囲気。 272 00:17:25,244 --> 00:17:27,413 嫌いじゃない。 273 00:17:27,413 --> 00:17:30,583 ソフィさん やっぱり人が好きなんですね。 274 00:17:30,583 --> 00:17:32,919 やっぱり? あ~…。 275 00:17:32,919 --> 00:17:35,588 最初は 人嫌いなのかなって 思ってたので。 276 00:17:35,588 --> 00:17:37,924 そんなこと 誰も言ってない。 277 00:17:37,924 --> 00:17:39,926 ファウストから 何か聞いた? 278 00:17:39,926 --> 00:17:43,763 まあ… 多少。 おしゃべりだね。 279 00:17:43,763 --> 00:17:48,100 私は 魔法が好きですよ。 ソフィさんと こうしてるのだって➨ 280 00:17:48,100 --> 00:17:51,270 魔法があるおかげだと 思ってます。 281 00:17:51,270 --> 00:17:56,776 そういうの ソフィさんも あるんじゃないですか? 282 00:17:56,776 --> 00:17:58,778 (ソフィ)わからない。 283 00:17:58,778 --> 00:18:01,547 生まれた場所だけが 居場所じゃないですよ。 284 00:18:01,547 --> 00:18:05,051 寂しくなったら いつでも遊びに来てください。 285 00:18:05,051 --> 00:18:08,054 見物客も呼んで たくさん金を ふんだくりましょう。 286 00:18:08,054 --> 00:18:10,056 マージンは 私が5割。 287 00:18:10,056 --> 00:18:12,058 ズベリー。 はい。 288 00:18:12,058 --> 00:18:14,393 あとで お前を殺す。 289 00:18:14,393 --> 00:18:16,963 ニヒヒッ…。 290 00:18:21,400 --> 00:18:24,670 (カーター)すごいな 今年は。 (アンナ)アハハッ ハハハハ! 291 00:18:26,906 --> 00:18:30,176 ズベリー 準備はいい? もちの ろん。 292 00:18:33,079 --> 00:18:35,448 第1術式 発動。 293 00:18:39,251 --> 00:18:42,722 第2 続いて 第3 発動。 294 00:18:45,925 --> 00:18:49,095 《異界とつながった。 次は…》 295 00:18:49,095 --> 00:18:51,097 第4 第5術式 展開。 296 00:18:51,097 --> 00:18:53,766 補助魔法で 空間の安定と定着。 297 00:18:53,766 --> 00:18:55,735 第6 門 錬成。 298 00:19:02,174 --> 00:19:04,477 第7 結界 展開。 299 00:19:08,848 --> 00:19:11,350 《よし あとは 門が完全に開くまで➨ 300 00:19:11,350 --> 00:19:13,352 この状態を維持…》 301 00:19:13,352 --> 00:19:16,689 んっ? あっ…。 ソフィさん! 302 00:19:16,689 --> 00:19:19,525 んっ! 303 00:19:19,525 --> 00:19:22,194 んっ… 痛た…。 304 00:19:22,194 --> 00:19:25,698 (2人)あっ…。 305 00:19:25,698 --> 00:19:27,700 《みんな 見えていない?》 (歓声) 306 00:19:27,700 --> 00:19:32,204 《やばい… 当然 異界には 危険なものだってある。 307 00:19:32,204 --> 00:19:34,707 こっちにはない 未知の病原菌だったり➨ 308 00:19:34,707 --> 00:19:38,210 神話級の魔物だったり。 わずかに触れただけで➨ 309 00:19:38,210 --> 00:19:42,048 何千万もの人間を 死に至らしめるようなものが。 310 00:19:42,048 --> 00:19:44,216 結界は それらを識別して排除する。 311 00:19:44,216 --> 00:19:47,386 でも それも もうない。 312 00:19:47,386 --> 00:19:51,223 やばい やばい やばい やばい!》 313 00:19:51,223 --> 00:19:55,394 んっ! ソフィ 結界術式を 再構築して。 ハッ…。 314 00:19:55,394 --> 00:19:57,897 私が簡易結界で 時間を稼ぐ。 315 00:19:57,897 --> 00:19:59,899 《のんきに 地面に描いてる暇はない。 316 00:19:59,899 --> 00:20:02,568 ならもう これしか…。 317 00:20:02,568 --> 00:20:04,904 大丈夫 描ける!》 出来た! 318 00:20:04,904 --> 00:20:09,075 《いや… まだまだ 全然 足りない! 319 00:20:09,075 --> 00:20:11,744 もっと速く! もっと たくさん!》 320 00:20:11,744 --> 00:20:14,080 ハァ…。 321 00:20:14,080 --> 00:20:16,582 《速く! もっと多く! 速く!》 322 00:20:19,085 --> 00:20:21,787 ハァハァハァ… くっ! 323 00:20:23,756 --> 00:20:25,925 んっ… ソフィさん。 324 00:20:25,925 --> 00:20:28,594 ズベリー お疲れ。 もう大丈夫。 325 00:20:28,594 --> 00:20:30,596 あっ…。 326 00:20:33,933 --> 00:20:35,935 きれい。 327 00:20:35,935 --> 00:20:39,105 まだフィナーレが残ってる。 えっ? 328 00:20:39,105 --> 00:20:41,774 うわっ…。 (歓声) 329 00:20:41,774 --> 00:20:43,776 すばらしい。 330 00:20:43,776 --> 00:20:45,778 すご~い! 331 00:20:45,778 --> 00:20:47,780 メグ! 332 00:20:47,780 --> 00:20:50,783 (歓声) 333 00:20:55,121 --> 00:20:57,289 やってもうた。 334 00:20:57,289 --> 00:21:01,060 結界が壊れても 特に問題がなかったなんて。 335 00:21:01,060 --> 00:21:04,730 ハァ…。 数日放置なら ともかく➨ 336 00:21:04,730 --> 00:21:08,067 短時間ならば すぐに処置すれば さほど影響はない。 337 00:21:08,067 --> 00:21:12,404 エヘヘ… 私の完全な 早とちりじゃないっすか。 338 00:21:12,404 --> 00:21:16,275 最後の挨拶 鼻にティッシュ 詰め込んでましたよ。 339 00:21:16,275 --> 00:21:19,278 ナイス鼻血。 みんなも楽しんでた。 340 00:21:19,278 --> 00:21:22,448 乙女の尊厳~! 341 00:21:22,448 --> 00:21:25,751 ズベリー なんで うそついたの? うそ? 342 00:21:25,751 --> 00:21:29,755 (ソフィ)「ミスしたのは 自分だ」なんて。 343 00:21:29,755 --> 00:21:33,926 いや 私も事前に気付いてたくせに 流しちゃいましたし。 344 00:21:33,926 --> 00:21:36,095 それに見習い魔女のミスなら➨ 345 00:21:36,095 --> 00:21:38,597 怒られるだけで 済むじゃないですか。 でも…。 346 00:21:38,597 --> 00:21:41,934 祭りをいいものにしようと してくれたソフィさんに➨ 347 00:21:41,934 --> 00:21:47,806 ラピスを嫌な思い出の街に してほしくなかったんです。 ズベリー。 348 00:21:47,806 --> 00:21:52,978 この光景を ソフィさんが 作りだしたんですよ。 うん…。 349 00:21:52,978 --> 00:21:56,949 それじゃあ ソフィさん 私たちも いろいろ見て…。 350 00:21:56,949 --> 00:21:59,285 ソフィ。 んっ? 351 00:21:59,285 --> 00:22:02,888 ソフィって 呼んでほしい。 352 00:22:02,888 --> 00:22:06,392 かっ… かわいい顔しとりますな。 353 00:22:06,392 --> 00:22:09,728 ズベリー おっさんくさい。 誰が おっさんや。 354 00:22:09,728 --> 00:22:13,232 あっ… んっ…。 355 00:22:13,232 --> 00:22:15,234 フフッ…。 356 00:22:15,234 --> 00:22:17,236 行こう! ソフィ。