1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 (宗牙)風巻 来たか。 2 00:00:05,339 --> 00:00:09,509 (祭里)よぉ 二ノ曲先輩。 なんだよ? 大事な話って。 3 00:00:09,509 --> 00:00:13,514 また すずが妖とか そういう話じゃないだろうな。 4 00:00:13,514 --> 00:00:16,183 違う。 いや その…。 5 00:00:16,183 --> 00:00:19,186 花奏すずのことではあるが…。 6 00:00:21,521 --> 00:00:24,858 花奏すずに… ほれてしまった。 7 00:00:24,858 --> 00:00:27,861 はぁ!? マッ マジかよ 二ノ曲先輩。 8 00:00:27,861 --> 00:00:31,031 風巻にとって重要な存在なのは 知っているから➡ 9 00:00:31,031 --> 00:00:33,367 話しておかねばと思ってな。 10 00:00:33,367 --> 00:00:35,369 べっ 別に俺は…。 11 00:00:35,369 --> 00:00:38,872 すずは幼なじみで 家族みてえなもんだし➡ 12 00:00:38,872 --> 00:00:43,210 あいつの そういうことに 口出す立場じゃねえし…。 13 00:00:43,210 --> 00:00:45,879 では 問題ないのだな。 14 00:00:45,879 --> 00:00:50,884 花奏すずに この思いを告げても。 15 00:00:50,884 --> 00:00:53,387 (シロガネ)フニャア~。 16 00:00:53,387 --> 00:00:55,722 フニャア~。 (すず)それそれそれ~。 17 00:00:55,722 --> 00:00:58,559 (祭里)すず。 あっ。 18 00:00:58,559 --> 00:01:00,494 先輩が話あるってよ。 19 00:01:00,494 --> 00:01:04,498 あっ こんにちは 二ノ曲先輩。 なんですか? 20 00:01:04,498 --> 00:01:07,834 むっ… えっと… だな…。 21 00:01:07,834 --> 00:01:10,504 《さぁ言え 二ノ曲宗牙! 22 00:01:10,504 --> 00:01:15,509 「風巻とともに これからは 俺がお前を守る」と!》 23 00:01:15,509 --> 00:01:21,348 かっ! かかか… かっ かっ…。 24 00:01:21,348 --> 00:01:23,850 風巻は俺が守る! 25 00:01:23,850 --> 00:01:26,353 はぁ!? えっ!? 26 00:01:26,353 --> 00:01:29,856 先輩… なんて? はっ! 27 00:01:29,856 --> 00:01:33,026 《宗牙:しまった… テンパって おかしなことを! 28 00:01:33,026 --> 00:01:36,530 どん引きされている!? 違うんだ 俺は…》 29 00:01:36,530 --> 00:01:41,201 風巻は同僚だからな。 それだけだ! 30 00:01:41,201 --> 00:01:45,372 《あんな動揺して… 本気なんだな 先輩》 31 00:01:45,372 --> 00:01:48,041 《何? ライバル宣言?》 32 00:01:48,041 --> 00:01:51,211 やれやれ… せっかく夢心地だったのに➡ 33 00:01:51,211 --> 00:01:53,380 ぶち壊しである…。 34 00:01:53,380 --> 00:01:55,549 気分直しに すずだんご くれ。 35 00:01:55,549 --> 00:01:58,051 (すず)あっ… うん。 36 00:01:58,051 --> 00:02:00,053 はい どうぞ。 37 00:02:01,989 --> 00:02:04,658 んっ? 38 00:02:04,658 --> 00:02:06,860 妖!? 39 00:02:15,335 --> 00:02:17,337 <妖。 40 00:02:17,337 --> 00:02:21,842 それは不可思議にして 人の眼には見えぬもの。 41 00:02:21,842 --> 00:02:25,512 人にあだなす 邪悪な妖を滅すべく➡ 42 00:02:25,512 --> 00:02:30,183 古来より 戦い続ける 忍びの者たちがいる。 43 00:02:30,183 --> 00:02:32,686 その名は…> 44 00:02:37,190 --> 00:02:39,393 <祓忍> 45 00:04:10,990 --> 00:04:13,160 (すず)本当に学校の中にいるの? 46 00:04:13,160 --> 00:04:16,170 また とっくり転がしみたいな子とか? 47 00:04:16,170 --> 00:04:19,170 その程度なら この風車は反応しねえ。 48 00:04:19,170 --> 00:04:22,010 もっと大きな妖力を持ったやつだ。 49 00:04:22,010 --> 00:04:26,180 (画楽)うへぇ! 見事な筋肉ですね。 50 00:04:26,180 --> 00:04:28,510 (画楽)あとで デッサンさせてほしいな~。 51 00:04:28,510 --> 00:04:30,510 (筋森)光栄であります! 52 00:04:30,510 --> 00:04:33,850 驚きましたわ。 あの歌川画楽先生が➡ 53 00:04:33,850 --> 00:04:37,190 我が校に取材に来られるなんて。 54 00:04:37,190 --> 00:04:41,360 探してるんですよね。 グッとくるテーマってやつ。 55 00:04:41,360 --> 00:04:45,200 では 我が校内を ご案内しましょう! 画楽先生。 56 00:04:45,200 --> 00:04:47,700 あ~ いえ せっかくなんで➡ 57 00:04:47,700 --> 00:04:50,470 生徒さんとも ふれあってみたいんですよ。 58 00:04:50,470 --> 00:04:54,640 例えば あの子たちに お願いしていいですか? 59 00:04:54,640 --> 00:04:57,140 校長先生。 60 00:04:57,140 --> 00:05:00,840 あら… あなたたち お願いできる? 61 00:05:02,810 --> 00:05:04,820 わかりました 校長先生。 62 00:05:04,820 --> 00:05:08,490 祭里 あの人…。 すずも わかるか。 63 00:05:08,490 --> 00:05:11,490 人の姿をしてるけど あいつ…。 64 00:05:11,490 --> 00:05:17,160 うへぇ 2人とも美人さんだね。 絵になるよ。 65 00:05:17,160 --> 00:05:19,160 (祭里)妖だ…。 66 00:05:19,160 --> 00:05:22,830 《しかも… なんだ? こいつの妖気。 67 00:05:22,830 --> 00:05:26,170 底が見えねえ…》 68 00:05:26,170 --> 00:05:28,670 ここが私たちのクラスです。 69 00:05:28,670 --> 00:05:33,010 お~ いいね! 机を並べて重ねる日々➡ 70 00:05:33,010 --> 00:05:36,010 それは希望と憂鬱のつづれ織…。 71 00:05:36,010 --> 00:05:39,180 青春だ! はっ はあ…。 72 00:05:39,180 --> 00:05:41,520 (ルーシー)あれ? すっげえ。 73 00:05:41,520 --> 00:05:43,690 (ルーシー)スズ氏と マツリ氏が 案内してんの➡ 74 00:05:43,690 --> 00:05:47,690 マジの歌川画楽じゃないっすか。 (弥生)誰? 75 00:05:47,690 --> 00:05:51,290 日本を代表する 有名画家の一人っすよ。 76 00:05:51,290 --> 00:05:55,130 父上がファンで うちにも何枚か絵があるっす。 77 00:05:55,130 --> 00:05:57,970 (弥生)へ~。 78 00:05:57,970 --> 00:06:03,140 いいな~ 学校! 若さが充満してるね。 79 00:06:03,140 --> 00:06:05,980 創作意欲が湧いてくるよ。 80 00:06:05,980 --> 00:06:10,980 あの 失礼ですけど 妖… ですよね。 81 00:06:10,980 --> 00:06:13,820 なんで人間に化けてるんですか? 82 00:06:13,820 --> 00:06:18,490 僕は これが基本の姿なんだ。 気になるかい? 83 00:06:18,490 --> 00:06:21,320 妖巫女としては…。 84 00:06:21,320 --> 00:06:23,530 やはり すずが狙いか! 85 00:06:25,500 --> 00:06:27,500 いいね! 86 00:06:27,500 --> 00:06:32,670 姫を守る女騎士って感じ。 その顔 描いとこう! 87 00:06:32,670 --> 00:06:34,670 でも 災難だったよね。 88 00:06:34,670 --> 00:06:37,840 性醒流転の術を かけられたんだろ? 89 00:06:37,840 --> 00:06:41,680 意地悪だからな~ シロガネさんは。 90 00:06:41,680 --> 00:06:44,510 知り合いですか? シロガネの…。 91 00:06:44,510 --> 00:06:48,850 まぁ それなりにね。 で 彼はどこに? 92 00:06:48,850 --> 00:06:51,120 てっきり一緒に来るもんかと…。 93 00:06:51,120 --> 00:06:54,620 ⦅嫌なやつが来たから 身を隠すである⦆ 94 00:06:54,620 --> 00:06:58,460 ってよ。 なんだ 嫌われてるな。 95 00:06:58,460 --> 00:07:03,800 これでも僕 シロガネさんを 王として認めてるのに。 96 00:07:03,800 --> 00:07:08,470 王の座にいてもらわないと 困るんだ 彼にはね。 97 00:07:08,470 --> 00:07:12,280 だからさ 悪いんだけど 祭里くん…。 98 00:07:16,310 --> 00:07:21,150 渡してもらえるかな 封神の巻。 99 00:07:21,150 --> 00:07:25,990 《筆… 一瞬で床に絵を…》 100 00:07:25,990 --> 00:07:28,090 画現術。 101 00:07:34,160 --> 00:07:36,170 うわっ! 102 00:07:36,170 --> 00:07:38,170 なっ…。 103 00:07:38,170 --> 00:07:40,670 祭里!? 下がってろ すず! 104 00:07:40,670 --> 00:07:43,510 うっ… ぐっ…。 105 00:07:43,510 --> 00:07:45,510 うっ…。 106 00:07:48,180 --> 00:07:50,450 ちょっ… 脱がすな! 107 00:07:50,450 --> 00:07:52,780 あ~ 誤解しないでね。 108 00:07:52,780 --> 00:07:55,950 その子 巻物 探してるだけだからね。 109 00:07:55,950 --> 00:08:00,460 くっ… このっ…。 祭里! 110 00:08:00,460 --> 00:08:02,460 あっ…。 111 00:08:04,460 --> 00:08:08,130 二ノ曲宗牙 見参! 112 00:08:08,130 --> 00:08:10,130 (祭里)せっ 先輩! 113 00:08:10,130 --> 00:08:14,800 《二ノ曲先輩… 祭里は守るって有言実行!?》 114 00:08:14,800 --> 00:08:18,480 そっか もう一人いたんだね 祓忍。 115 00:08:18,480 --> 00:08:21,480 すっ すまねえ 二ノ曲先輩。 116 00:08:21,480 --> 00:08:23,480 はっ… 早く装束に着替えろ! 117 00:08:23,480 --> 00:08:26,150 おっ おう。 着装! 118 00:08:26,150 --> 00:08:28,650 ああ 二ノ曲家か。 119 00:08:28,650 --> 00:08:31,320 妖のうわさで聞いたことあるよ。 120 00:08:31,320 --> 00:08:36,160 とてつもない速さを誇る 神速の一族… だっけ? 121 00:08:36,160 --> 00:08:39,160 (宗牙)俺も知っているぞ 歌川画楽。 122 00:08:39,160 --> 00:08:43,830 江戸のころより 人の世で絵を描き続ける奇妙な妖。 123 00:08:43,830 --> 00:08:48,670 害をなさぬため 祓忍組合も長年 様子見だった。 124 00:08:48,670 --> 00:08:52,440 しかし どうやら その関係はご破算のようだな。 125 00:08:52,440 --> 00:08:54,440 そりゃ困るな。 126 00:08:54,440 --> 00:08:57,750 組合を敵に回す気なんて ないんだけど…。 127 00:08:59,780 --> 00:09:03,450 もう遅い。 お前は風巻を攻撃した。 128 00:09:03,450 --> 00:09:05,460 即・滅だ。 129 00:09:05,460 --> 00:09:08,790 速っ…。 だけど先輩! そいつは…。 130 00:09:08,790 --> 00:09:10,790 なっ… 絵だと!? 131 00:09:10,790 --> 00:09:15,300 うへぇ! 稲妻のごとくとは このことだね。 132 00:09:15,300 --> 00:09:18,130 こりゃ とても かないそうにないや。 133 00:09:18,130 --> 00:09:21,340 描く速さ以外は…。 134 00:09:23,310 --> 00:09:25,810 ぐっ! くっ…。 135 00:09:25,810 --> 00:09:29,980 《ちぎれん… すさまじい妖力が 絵に込められている。 136 00:09:29,980 --> 00:09:34,150 これが歌川画楽の妖術 画現術…》 137 00:09:34,150 --> 00:09:36,820 (弥生)で 歌川… なんだっけ? 138 00:09:36,820 --> 00:09:39,160 歌川画楽っす。 139 00:09:39,160 --> 00:09:43,160 そんなすごい人ならさ サインとか もらっとけば? 140 00:09:43,160 --> 00:09:47,660 父上は喜ぶかもしれないっすね。 うへぇ 人が来たね。 141 00:09:47,660 --> 00:09:51,570 画現結界 間仕切り! 142 00:09:53,500 --> 00:09:56,840 あれ? ここ 行き止まりだったっすか? 143 00:09:56,840 --> 00:09:59,680 まだ学校の構造 よくわからないな~。 144 00:09:59,680 --> 00:10:01,680 (弥生)あっちから行こうか。 (ルーシー)そっすね。 145 00:10:01,680 --> 00:10:05,350 うんうん。 素直でいいね。 146 00:10:05,350 --> 00:10:08,350 画現術は人に見える妖術だ。 147 00:10:08,350 --> 00:10:12,860 絵なんて そもそも 人に認識されて なんぼだからね。 148 00:10:12,860 --> 00:10:16,690 便利だろ? それに比べ 君たちの特技は➡ 149 00:10:16,690 --> 00:10:19,360 屋内戦では やや不便かもね。 150 00:10:19,360 --> 00:10:24,700 いかに神速でも この狭い通路では 本来の速さは発揮できない。 151 00:10:24,700 --> 00:10:27,200 くっ…。 そして…。 152 00:10:35,880 --> 00:10:38,210 あっ! ぶっ…。 153 00:10:38,210 --> 00:10:42,890 うっ 邪魔だ! この…。 154 00:10:42,890 --> 00:10:44,890 祭里! 155 00:10:47,220 --> 00:10:51,490 外れ。 あっ… こら! 変なとこ触んな! 156 00:10:51,490 --> 00:10:56,000 祭里くんの風も 屋内では気軽に使えないよね。 157 00:10:56,000 --> 00:11:01,840 突風でガラスが割れたりしたら 無関係の人を傷つけかねない。 158 00:11:01,840 --> 00:11:04,670 しまっ…。 159 00:11:04,670 --> 00:11:06,680 これは渡さない! 160 00:11:06,680 --> 00:11:08,680 花奏すず! よせ! 161 00:11:08,680 --> 00:11:13,380 お~ 勇気あるね。 でも そっちは危ないよ。 162 00:11:15,520 --> 00:11:19,690 巻物を手に入れるよう 命令を込めて描いたタコくんが➡ 163 00:11:19,690 --> 00:11:22,030 まだ健在だから。 164 00:11:22,030 --> 00:11:24,630 すず~!! 165 00:11:27,030 --> 00:11:30,700 キャー! 166 00:11:30,700 --> 00:11:33,040 あっ…。 すず! 167 00:11:33,040 --> 00:11:35,870 《ダメ… この巻物がないと➡ 168 00:11:35,870 --> 00:11:38,710 シロガネと私たちの関係が 成り立たない。 169 00:11:38,710 --> 00:11:42,050 祭里が男子に戻れなくなっちゃう。 170 00:11:42,050 --> 00:11:44,710 だから…。 171 00:11:44,710 --> 00:11:46,720 渡さない!》 172 00:11:50,490 --> 00:11:52,490 あっ! なんだ? 173 00:11:52,490 --> 00:11:55,990 巻物を奪おうとしていたはずの 画楽のタコが➡ 174 00:11:55,990 --> 00:12:00,330 まるで 花奏すずを守るかのように…。 175 00:12:00,330 --> 00:12:03,830 あっ! 176 00:12:03,830 --> 00:12:06,000 《彼女の意思に従っている…。 177 00:12:06,000 --> 00:12:09,840 僕の術が乗っ取られた!?》 178 00:12:09,840 --> 00:12:16,350 ハハ… すごい。 さすが妖巫女。 179 00:12:16,350 --> 00:12:19,850 自分の絵に反抗されたのは 初めてだよ。 180 00:12:19,850 --> 00:12:23,350 もう少し見せてほしいな 君の力。 181 00:12:23,350 --> 00:12:25,360 そうはいかねえ。 182 00:12:25,360 --> 00:12:30,860 お絵描きの時間は ここまでだぜ 歌川画楽。 183 00:12:30,860 --> 00:12:35,700 祭里くん やめときなよ。 屋内で突風は危険だって…。 184 00:12:35,700 --> 00:12:39,700 風で散らすものが 妖だけとは限らねえ。 185 00:12:39,700 --> 00:12:43,410 祓忍法 旋玉! 186 00:12:46,210 --> 00:12:49,050 あっ…。 187 00:12:49,050 --> 00:12:54,650 《画楽:このために 蛇口を あらかじめ開いておいたのか》 188 00:12:54,650 --> 00:12:57,990 フッ… 風巻 見事だ。 189 00:12:57,990 --> 00:12:59,990 やられたな…。 190 00:12:59,990 --> 00:13:04,160 この短時間でよく気付いたね 画現術の仕組みに。 191 00:13:04,160 --> 00:13:06,830 二ノ曲先輩のおかげだ。 192 00:13:06,830 --> 00:13:10,170 斬撃を受けた絵は 墨に戻って蒸発した。 193 00:13:10,170 --> 00:13:13,340 つまり 墨を媒介にした妖術だ。 194 00:13:13,340 --> 00:13:18,510 壁も床もびしょぬれ… これで新たな絵も描けねえはずだ。 195 00:13:18,510 --> 00:13:20,510 覚悟! 196 00:13:20,510 --> 00:13:23,350 ごめんなさい! えっ!? 197 00:13:23,350 --> 00:13:26,180 《土下座 初めて見た…》 198 00:13:26,180 --> 00:13:28,180 いや~ ごめんね。 199 00:13:28,180 --> 00:13:30,350 君たちを知るための ドッキリのはずが➡ 200 00:13:30,350 --> 00:13:33,860 つい 悪ノリしちゃって…。 はぁ!? 201 00:13:33,860 --> 00:13:36,860 本当は 巻物とかどうでもいいんだよ。 202 00:13:36,860 --> 00:13:39,030 僕は もともとシロガネさんが➡ 203 00:13:39,030 --> 00:13:43,530 妖巫女を食べようとしてる ってことには反対だったから。 204 00:13:43,530 --> 00:13:48,040 本当だと思う。 この人 一度も私たちを➡ 205 00:13:48,040 --> 00:13:50,310 傷つけるようなことは しなかったもん。 206 00:13:50,310 --> 00:13:52,310 すず…。 207 00:13:52,310 --> 00:13:55,650 画楽さん 何か知ってるなら 教えてください。 208 00:13:55,650 --> 00:13:58,980 私… 妖巫女について。 209 00:13:58,980 --> 00:14:02,990 もちろん。 実は最初から そのつもりだったんだ。 210 00:14:02,990 --> 00:14:05,660 君は知るべきだと思うからね。 211 00:14:05,660 --> 00:14:11,660 自分が 妖の神になりうる 存在だということを。 212 00:14:11,660 --> 00:14:14,160 妖の… 神? 213 00:14:14,160 --> 00:14:18,170 どっ どういうことだよ? それ。 214 00:14:18,170 --> 00:14:24,340 (清弦)ほう 歌川画楽か。 彼は組合が把握してる中でも➡ 215 00:14:24,340 --> 00:14:26,840 かなり上位の妖だヨ。 216 00:14:26,840 --> 00:14:31,680 絵を描くことしか興味ないやつと 聞いてたけどねぇ。 217 00:14:31,680 --> 00:14:36,020 どうして今 この町に現れたのか…。 218 00:14:36,020 --> 00:14:40,020 やっぱ警戒はしといたほうが いいってことだよな。 219 00:14:40,020 --> 00:14:42,360 あした また すずが来るから 言っとくよ。 220 00:14:42,360 --> 00:14:44,860 あっ すまんね 祭里。 221 00:14:44,860 --> 00:14:47,200 実は あしたは 昼から寄り合いがあって➡ 222 00:14:47,200 --> 00:14:50,970 うちでやる当番なんだヨ。 えっ そうなの? 223 00:14:50,970 --> 00:14:55,300 じゃあ どっか他で 会うしかねえな…。 224 00:14:55,300 --> 00:14:57,310 (インターホン) 225 00:14:57,310 --> 00:15:01,310 すずんちか… 上がるの小学生のころ以来だな。 226 00:15:01,310 --> 00:15:03,650 (律太)は~い。 227 00:15:03,650 --> 00:15:05,650 おう 律太! 228 00:15:05,650 --> 00:15:07,820 久しぶり! でっかくなったな。 229 00:15:07,820 --> 00:15:11,820 えっ… どちら様ですか? えっ? 230 00:15:11,820 --> 00:15:14,160 (律太)会ったことありますっけ? 俺…。 231 00:15:14,160 --> 00:15:19,500 あっ! あ~ む… 昔 ちらっとな。 俺 ほら すずの友達の…。 232 00:15:19,500 --> 00:15:22,170 あっ 祭里 早いね。 233 00:15:22,170 --> 00:15:26,340 どうぞ 上がって。 おっ おう…。 234 00:15:26,340 --> 00:15:31,170 わりいな 急に押しかけちまって。 (すず)ううん 全然大丈夫。 235 00:15:31,170 --> 00:15:35,510 《祭里って たしか 姉ちゃんが昔 よく遊んでた…。 236 00:15:35,510 --> 00:15:39,520 あれで女だったのか。 なんか 派手になってるし➡ 237 00:15:39,520 --> 00:15:42,850 高校ともなると変わるんだな。 238 00:15:42,850 --> 00:15:45,350 っていうか…。 239 00:15:45,350 --> 00:15:49,860 胸 すっげえ…》 240 00:15:49,860 --> 00:15:52,130 シロガネも一緒に来たんだね。 241 00:15:52,130 --> 00:15:56,300 目を離すと何するか わかんねえからな… んっ? 242 00:15:56,300 --> 00:16:00,300 (シロガネ)我が輩は すずだんごを 食べに来ただけである。 243 00:16:00,300 --> 00:16:04,010 はいはい ちゃんと作ってあるよ。 244 00:16:06,310 --> 00:16:13,480 《すずの部屋 なんかいい香りで 頭がボーッと…。 245 00:16:13,480 --> 00:16:17,150 昔より女子っぽいものが 増えてんな…》 246 00:16:17,150 --> 00:16:19,160 んっ? 247 00:16:21,160 --> 00:16:24,160 ねぇ 祭里 飲み物 ソーダでいい? 248 00:16:24,160 --> 00:16:26,500 おっ おう… なんでもいいぜ。 249 00:16:26,500 --> 00:16:29,600 (すず)じゃあ 適当に座ってて。 (ドアの開閉音) 250 00:16:31,670 --> 00:16:35,170 (祭里)じいちゃんの話じゃ 画楽は有名な絵師が使ってた➡ 251 00:16:35,170 --> 00:16:37,510 絵筆の付喪神なんだとさ。 252 00:16:37,510 --> 00:16:42,010 組合が把握してる中じゃ かなり上位の妖らしい。 253 00:16:42,010 --> 00:16:44,010 (すず)付喪神って? 254 00:16:44,010 --> 00:16:46,850 長く使われてた道具が 妖化したもんだ。 255 00:16:46,850 --> 00:16:50,620 ふ~ん…。 画楽の姿 性格には➡ 256 00:16:50,620 --> 00:16:54,960 もともと使っていた人間の影響が 強く出ている。 257 00:16:54,960 --> 00:16:58,790 どうも その絵師が えらく猫好きだったらしくてな。 258 00:16:58,790 --> 00:17:00,800 んっ? (窓ガラスをたたく音) 259 00:17:00,800 --> 00:17:04,130 シロガネさ~ん! やっと見つけた! 260 00:17:04,130 --> 00:17:06,800 画楽! しまったである! 261 00:17:06,800 --> 00:17:09,310 ここ 2階なんですけど…。 262 00:17:09,310 --> 00:17:11,640 (画楽の鼻歌) 263 00:17:11,640 --> 00:17:15,480 お邪魔しま~す。 264 00:17:15,480 --> 00:17:18,980 ニャ~! シロガネさん! いや~ かわいい! 265 00:17:18,980 --> 00:17:21,480 元の姿もいいけど こっちもこっちで➡ 266 00:17:21,480 --> 00:17:24,650 モフりがいがあるな~! 顔をこすりつけるな! 267 00:17:24,650 --> 00:17:28,160 積もる話もあるんで シロガネさん 借りるね。 268 00:17:28,160 --> 00:17:30,660 二人っきりを楽しんで! イニャア~! 269 00:17:35,000 --> 00:17:37,300 《すず/祭里:二人っきり…》 270 00:17:39,340 --> 00:17:42,340 《なっ 何 意識してんだよ。 271 00:17:42,340 --> 00:17:47,680 別に そんなんじゃねえだろ 俺たち…》 272 00:17:47,680 --> 00:17:50,610 ど… どう思う? えっ!? 何が? 273 00:17:50,610 --> 00:17:56,450 画楽さんの言ってたこと… ほら 妖の神が どうって。 274 00:17:56,450 --> 00:17:58,960 ああ あれか…。 275 00:17:58,960 --> 00:18:02,960 ⦅妖の神? どういうことだよ? それ。 276 00:18:02,960 --> 00:18:05,460 え~っとね…。 277 00:18:05,460 --> 00:18:11,630 ご存じ 人間に宿る2つのエネルギー 魂と魄。 278 00:18:11,630 --> 00:18:14,470 妖巫女は そのうちの魄➡ 279 00:18:14,470 --> 00:18:18,980 つまり肉体に宿る生命エネルギーを 自在に操る力を持つ。 280 00:18:18,980 --> 00:18:22,980 そして妖は 魄しか持たないエネルギー生命体。 281 00:18:22,980 --> 00:18:24,980 妖 イコール 魄なんだ。 282 00:18:24,980 --> 00:18:29,990 だから妖巫女は 妖に対して 多くの奇跡をもたらす。 283 00:18:29,990 --> 00:18:33,320 魄を送り込むことで 傷を癒やしたり➡ 284 00:18:33,320 --> 00:18:35,490 呪いや妖術を無効化したり。 285 00:18:35,490 --> 00:18:38,330 そのため かつては弱い妖から➡ 286 00:18:38,330 --> 00:18:41,660 神とあがめられた者も いたそうだよ。 287 00:18:41,660 --> 00:18:46,340 そりゃそうだよね。 命をつかさどり操るなんて➡ 288 00:18:46,340 --> 00:18:49,840 人より むしろ神仏の領分だ。 289 00:18:49,840 --> 00:18:53,440 妖にとっては それだけの影響力を持ちうる➡ 290 00:18:53,440 --> 00:18:55,440 すごい存在だってこと➡ 291 00:18:55,440 --> 00:19:00,450 すずくんは もっと 認識したほうがいいと思うな⦆ 292 00:19:00,450 --> 00:19:04,290 俺は信じられねえな あんな話。 293 00:19:04,290 --> 00:19:07,620 人間が修行で高めたり コントロールできるのは➡ 294 00:19:07,620 --> 00:19:11,460 魂力 精神エネルギーのほうだけだぜ。 295 00:19:11,460 --> 00:19:15,800 祓忍の修行だって 全部 魂を鍛えるためのもんだ。 296 00:19:15,800 --> 00:19:19,970 素人の すずが… しかも魄力を送り込むとか➡ 297 00:19:19,970 --> 00:19:22,300 ありえねえっつの。 う~ん…。 298 00:19:22,300 --> 00:19:25,980 でも 画楽さんが言うには 私 あのとき➡ 299 00:19:25,980 --> 00:19:28,980 無意識に タコに自分の魄力を 送り込んで➡ 300 00:19:28,980 --> 00:19:30,980 動かしたんだって。 301 00:19:30,980 --> 00:19:34,820 だとしたら すごくない? この子も動いたりして! 302 00:19:34,820 --> 00:19:37,990 動け 動け~! アハハ…。 303 00:19:37,990 --> 00:19:41,990 あんなの どうせ 画楽の妖術が 失敗したってだけだろ。 304 00:19:41,990 --> 00:19:43,990 すずの力なんかじゃ… んっ!? 305 00:19:43,990 --> 00:19:47,830 あっ…。 306 00:19:47,830 --> 00:19:50,500 う… 動いた! うわっ! 307 00:19:50,500 --> 00:19:52,670 すず! キャッ! 308 00:19:52,670 --> 00:19:56,670 祭里…。 (2人)あっ… うわっ! 309 00:20:02,010 --> 00:20:08,180 ♬~ 310 00:20:08,180 --> 00:20:11,520 ⦅魄を送り込むことで 傷を癒やしたり➡ 311 00:20:11,520 --> 00:20:15,020 呪いや妖術を無効化したり…⦆ 312 00:20:15,020 --> 00:20:18,030 《呪いや妖術の無効化…》 313 00:20:18,030 --> 00:20:21,530 あっ!? おい すず! 何を…。 314 00:20:25,370 --> 00:20:27,870 《すず:もし 私に➡ 315 00:20:27,870 --> 00:20:31,710 祭里にかかった術を 解く能力があるなら➡ 316 00:20:31,710 --> 00:20:36,210 初めて うれしいって 思えるかもしれない。 317 00:20:36,210 --> 00:20:40,050 自分が妖巫女だってこと》 318 00:20:40,050 --> 00:20:44,390 《すずから 何か熱いものが流れてくる…。 319 00:20:44,390 --> 00:20:47,720 これが… すずの魄!?》 320 00:20:47,720 --> 00:20:50,930 《祭里… 戻って!》 321 00:21:06,180 --> 00:21:09,680 何も変わんないね…。 322 00:21:12,010 --> 00:21:14,020 うん…。 323 00:21:14,020 --> 00:21:17,520 力は感じたけど それだけで➡ 324 00:21:17,520 --> 00:21:20,520 しぜんに体から抜けて 消えていった。 325 00:21:20,520 --> 00:21:23,030 そんな感じだ…。 326 00:21:25,360 --> 00:21:28,860 でも 私の力が ちゃんと入ったんだ。 327 00:21:28,860 --> 00:21:31,200 うん。 328 00:21:31,200 --> 00:21:37,210 つ… 疲れたりしねえのか? 全然。 妖巫女だもん。 329 00:21:37,210 --> 00:21:40,540 姉ちゃん 今日の夕飯だけど…。 330 00:21:40,540 --> 00:21:42,550 うわ~! 331 00:21:42,550 --> 00:21:46,050 (すず/祭里)あっ…。 332 00:21:46,050 --> 00:21:48,050 ごめん 姉ちゃん! (祭里)律太!? 333 00:21:48,050 --> 00:21:49,990 (すず)ちっ 違うって! 334 00:21:49,990 --> 00:21:54,490 弟くん いい顔してたな。 絵にしとこう。 335 00:21:54,490 --> 00:21:58,160 すずと近いものを感じるな あいつ。 336 00:21:58,160 --> 00:22:02,160 《どうやら ここへ来たのは 正解のようだね》 337 00:22:02,160 --> 00:22:04,370 フフフ…。