1 00:00:03,003 --> 00:00:06,006 (勇音)わっ! 鼻血 出てますよ! どこかに ぶつけたんですか? 2 00:00:06,006 --> 00:00:08,008 (やちる)うん…。 3 00:00:08,008 --> 00:00:10,010 わかんない…。 4 00:00:10,010 --> 00:00:12,012 (グエナエル) そうじゃろう  そうじゃろう。 5 00:00:12,012 --> 00:00:14,014 (グエナエル)わからんじゃろう。 6 00:00:14,014 --> 00:00:17,351 はじめまして。 星十字騎士団 V。 7 00:00:17,351 --> 00:00:21,054 わしは 消尽点のグエナエル・リー。 8 00:00:23,023 --> 00:00:25,359 お前たちは このわしの存在を…。 9 00:00:25,359 --> 00:00:30,364 んっ? 変なの。 当たったと思ったのにな…。 10 00:00:33,033 --> 00:00:35,035 草鹿副隊長! 《グエナエル:そうじゃ そうじゃ》 11 00:00:35,035 --> 00:00:37,638 《わしの力には 3つのバージョンがある》 12 00:00:39,706 --> 00:00:42,709 《姿が消えるバージョン1。 13 00:00:42,709 --> 00:00:47,047 存在まで消えるバージョン2。 14 00:00:47,047 --> 00:00:50,717 おっと 反応が速くなってきたのう。 15 00:00:50,717 --> 00:00:56,123 それじゃあ 意識の中からも消えるバージョン3》 16 00:00:58,058 --> 00:01:01,662 今 誰かいなかった? えっと…。 17 00:01:01,662 --> 00:01:04,064 フッ。 18 00:02:47,034 --> 00:02:51,371 さて もう一度 「はじめまして」かの。 19 00:02:51,371 --> 00:02:53,373 あれ? えっ!? 20 00:02:53,373 --> 00:02:55,375 当たったと思ったのにな…。 21 00:02:55,375 --> 00:02:58,378 《な… なんじゃ コイツは!? 反射で殴ってきたぞ》 22 00:02:58,378 --> 00:03:00,313 なんてことするんですか! 23 00:03:00,313 --> 00:03:02,649 敵か味方かも わからない人に…。 24 00:03:02,649 --> 00:03:04,985 うん。 でも たぶん敵だよ。 25 00:03:04,985 --> 00:03:07,654 あの人 見たとき ザワッとしたし。 26 00:03:07,654 --> 00:03:11,658 《はあ!? 本能で 殴ってきたじゃと? このケダモノめ》 27 00:03:11,658 --> 00:03:15,662 このザワッて かんじはね 大事なもんなんだって。 28 00:03:15,662 --> 00:03:20,333 ザワッていうのは さむいような あついような うれしいような➡ 29 00:03:20,333 --> 00:03:23,003 そんなかんじ。 30 00:03:23,003 --> 00:03:26,339 そういうヤツを見つけたら つい斬っちまうって➡ 31 00:03:26,339 --> 00:03:30,010 剣ちゃんが言ってたの。 今は剣ちゃん いないから➡ 32 00:03:30,010 --> 00:03:34,314 私が斬っても 剣ちゃん 機嫌 悪くならないよね。 33 00:03:37,350 --> 00:03:39,352 死ね! 34 00:03:41,354 --> 00:03:43,356 なっ… なに!? 35 00:03:43,356 --> 00:03:46,693 バカな… 今の剣は 確実に かわしたぞ。 36 00:03:46,693 --> 00:03:49,362 絶対に当たってない。 絶対にだ! 37 00:03:49,362 --> 00:03:54,367 そうだよ。 私の剣は かわしても かわさなくても当たるの。 38 00:03:54,367 --> 00:03:56,369 なん… じゃと? 39 00:03:56,369 --> 00:03:59,372 私の剣はね まねっこの剣なの。 40 00:03:59,372 --> 00:04:03,977 私の剣の前とうしろに まねっこしてる子が ついてるの。 41 00:04:03,977 --> 00:04:06,646 だから 間合いを 見切れば見切るほど➡ 42 00:04:06,646 --> 00:04:08,982 間合いが ズレて当たっちゃう。 43 00:04:08,982 --> 00:04:10,984 ほら 出ておいで。 44 00:04:10,984 --> 00:04:13,653 三歩剣獣。 45 00:04:13,653 --> 00:04:17,657 なっ… なんじゃ そりゃ!? 46 00:04:17,657 --> 00:04:19,659 あっ…。 47 00:04:19,659 --> 00:04:21,661 せ~の! 48 00:04:21,661 --> 00:04:24,331 へい へい へ~い! 49 00:04:24,331 --> 00:04:27,334 《勇音:こ… これが始解…。 50 00:04:27,334 --> 00:04:29,669 刀は変化していない。 51 00:04:29,669 --> 00:04:34,674 卍解の鍛錬で現れるという 斬魄刀の本体の具象化でもない。 52 00:04:34,674 --> 00:04:38,011 こんな始解があるなんて…》 53 00:04:38,011 --> 00:04:40,680 ゲホッ! ゴホッ ゴホッ…。 54 00:04:40,680 --> 00:04:42,682 (やちる)あれ? へんなの。 55 00:04:42,682 --> 00:04:45,352 まっぷたつに したつもりだったのに…。 56 00:04:45,352 --> 00:04:49,356 バカが。 タネ明かししてから斬って よけられんとでも思ったか! 57 00:04:49,356 --> 00:04:51,358 うっ…。 58 00:04:53,360 --> 00:04:56,363 うっ… ウソじゃ…。 59 00:04:56,363 --> 00:04:59,065 (グレミィ)ウソじゃないよ。 60 00:05:00,967 --> 00:05:03,303 ハッ… いつの間に結界の中へ!? 61 00:05:03,303 --> 00:05:07,641 そんな… わしは頑張ったじゃろう? 62 00:05:07,641 --> 00:05:10,977 (グレミィ)うん すごく頑張ったよ。 63 00:05:10,977 --> 00:05:14,314 僕の空想の産物としては。 64 00:05:14,314 --> 00:05:18,485 待ってくれ… わしの能力が あれば こんなヤツら…。 65 00:05:18,485 --> 00:05:22,989 うん すごい能力だよね。 自分の存在を視界からも➡ 66 00:05:22,989 --> 00:05:28,328 意識からも記憶からも 消せるんだもん。 だから ほら。 67 00:05:28,328 --> 00:05:31,998 今 僕の記憶からも消えちゃった。 68 00:05:31,998 --> 00:05:34,334 うっ…。 69 00:05:34,334 --> 00:05:37,671 グレミィ!! 70 00:05:37,671 --> 00:05:42,075 ごめんね。 もう君の未来を想像できない。 71 00:05:46,346 --> 00:05:48,682 あなたは いったい誰なんですか? 72 00:05:48,682 --> 00:05:52,352 そこから どいてください…。 この隊長さんたちが心配? 73 00:05:52,352 --> 00:05:55,355 早く! 心配ないよ。 74 00:05:55,355 --> 00:05:57,357 (グレミィ)もう殺した。 75 00:05:57,357 --> 00:05:59,359 ウソ…。 76 00:06:01,294 --> 00:06:03,296 あっ…。 77 00:06:06,633 --> 00:06:09,636 あれ? 腕が…。 78 00:06:09,636 --> 00:06:11,972 (グレミィ)想像してごらん。 79 00:06:11,972 --> 00:06:15,976 もし 君の腕の骨が クッキーだったとしたら。 80 00:06:15,976 --> 00:06:19,312 今 「折れて当然だ」 と思ったでしょ。 81 00:06:19,312 --> 00:06:21,648 (グレミィ) そして こう想像したでしょ? 82 00:06:21,648 --> 00:06:27,053 「腕の骨がクッキーなら 他の骨も全部 クッキーなんじゃないか」って。 83 00:06:29,322 --> 00:06:33,994 この世界で いちばん強い力は 想像力だ。 84 00:06:33,994 --> 00:06:36,997 僕の想像したことは➡ 85 00:06:36,997 --> 00:06:39,100 すべて現実になる。 86 00:06:39,100 --> 00:06:43,003 えっ…。 87 00:06:45,338 --> 00:06:47,674 (剣八)なんだ? やちるの霊圧が➡ 88 00:06:47,674 --> 00:06:51,344 ずいぶん ぐらついてやがるから 捜して来てみりゃ➡ 89 00:06:51,344 --> 00:06:55,015 ガキが一匹 騒いでやがるだけじゃねえか。 90 00:06:55,015 --> 00:06:58,018 剣ちゃん…。 91 00:07:00,954 --> 00:07:04,624 ざっ… 更木隊長 あっ… あの…。 92 00:07:04,624 --> 00:07:07,627 卯ノ花… 隊長は…。 93 00:07:11,298 --> 00:07:13,300 死んだ。 94 00:07:16,636 --> 00:07:20,040 そう… ですか…。 95 00:07:22,642 --> 00:07:28,648 俺が斬ったんだ。 憎けりゃ 俺を斬っても かまわねえ。 96 00:07:28,648 --> 00:07:31,318 よかった…。 97 00:07:31,318 --> 00:07:36,323 更木隊長が斬られたということは 受け継がれたんですね…。 98 00:07:36,323 --> 00:07:39,659 卯ノ花隊長の名を…。 99 00:07:39,659 --> 00:07:42,662 ああ そうだ。 100 00:07:42,662 --> 00:07:44,664 (グレミィ)ふ~ん。 101 00:07:44,664 --> 00:07:49,336 これが更木剣八か… 強そうだ。 102 00:07:49,336 --> 00:07:51,638 想像どおりにね。 103 00:07:56,343 --> 00:07:58,345 危ない!! 104 00:08:06,619 --> 00:08:09,622 (グレミィ)はい 舞台を用意したよ。 105 00:08:09,622 --> 00:08:12,292 何しろ あの更木剣八だ。 106 00:08:12,292 --> 00:08:15,295 立派な舞台で お迎えしないと 失礼でしょ。 107 00:08:15,295 --> 00:08:18,631 なんだ? こりゃ。 まじないの類いか? 108 00:08:18,631 --> 00:08:22,635 まじないでも 幻覚でもないよ。 現実さ。 109 00:08:22,635 --> 00:08:27,040 僕は 空想を現実にする 夢想家のグレミィ。 110 00:08:28,975 --> 00:08:31,978 君は僕と戦えて ラッキーだったと思うよ。 111 00:08:31,978 --> 00:08:35,982 星十字騎士団で いちばん強いのは 僕だと思うから。 112 00:08:37,984 --> 00:08:39,986 そうかよ。 113 00:08:39,986 --> 00:08:44,991 もう一度 言うよ。 僕は 空想を現実にできる。 114 00:08:44,991 --> 00:08:49,329 今だって ほら 「僕の体が 鋼鉄を はるかに超える➡ 115 00:08:49,329 --> 00:08:52,632 強度だったら」って 想像するだけで…。 116 00:08:56,336 --> 00:08:58,338 なんだよ。 117 00:08:58,338 --> 00:09:01,274 鋼鉄ぐれぇの硬さなら そう言っとけよ。 118 00:09:01,274 --> 00:09:04,577 最初から 鉄 斬るつもりで 斬ってやるからよ。 119 00:09:06,613 --> 00:09:08,615 なんだ そのツラは。 120 00:09:08,615 --> 00:09:11,284 斬れねえとでも想像したか? 121 00:09:11,284 --> 00:09:13,286 言っとくぜ。 122 00:09:13,286 --> 00:09:16,289 テメエごときの想像力で➡ 123 00:09:16,289 --> 00:09:19,292 俺に斬れねえものなんざ作れねえ。 124 00:09:19,292 --> 00:09:23,997 俺が… 剣八だからだ。 125 00:09:39,979 --> 00:09:41,981 なんだ!? ありゃ…。 126 00:09:41,981 --> 00:09:43,983 何が起きてんだ? 127 00:09:43,983 --> 00:09:45,985 (地響き) 128 00:09:45,985 --> 00:09:48,655 おっ… おい… この霊圧…。 129 00:09:48,655 --> 00:09:51,324 ⚟更木隊長! 130 00:09:51,324 --> 00:09:54,994 チッ… 下のほうが ギャアギャア うるせえな。 131 00:09:54,994 --> 00:09:56,996 いいんじゃない? 132 00:09:56,996 --> 00:10:02,001 君が来たから戦いに勝てると思う。 その想像は自由でしょ。 133 00:10:02,001 --> 00:10:05,004 傷を テメエで治せるのか。 134 00:10:05,004 --> 00:10:08,007 そうかな? そうかも。 135 00:10:08,007 --> 00:10:10,343 僕は ただ➡ 136 00:10:10,343 --> 00:10:15,048 「斬られた傷が もう治ってる自分」 を想像しただけなんだけど。 137 00:10:17,016 --> 00:10:20,353 冗談みたいな能力だ。 そう思ったでしょ? 138 00:10:20,353 --> 00:10:23,690 君みたいなタイプは きっと自分が敗けるまで➡ 139 00:10:23,690 --> 00:10:26,693 僕の力を理解できない。 140 00:10:26,693 --> 00:10:30,697 だからさ かかっておいでよ 更木剣八。 141 00:10:30,697 --> 00:10:35,034 指一本で相手するなんて チャチなことは言わないよ。 142 00:10:35,034 --> 00:10:38,037 指一本だって使わない。 143 00:10:38,037 --> 00:10:41,641 頭の中だけで君を殺してみせよう。 144 00:10:43,710 --> 00:10:45,712 ムチャクチャだな。 145 00:10:45,712 --> 00:10:49,415 だが 理屈の通じねえのは 嫌いじゃねえぜ!! 146 00:10:51,384 --> 00:10:53,720 何してんだ やちる! のいてろ! 147 00:10:53,720 --> 00:10:55,722 ムチャ 言わないであげてよ。 148 00:10:55,722 --> 00:10:59,993 彼女は今 僕の能力で 全身の骨が クッキーになってるんだ。 149 00:10:59,993 --> 00:11:02,662 クッキーってのは なんだ? 150 00:11:02,662 --> 00:11:04,664 なんだ 知らないの? 151 00:11:04,664 --> 00:11:06,100 らくがんとかに しとけば よかったかな。 152 00:11:06,100 --> 00:11:11,004 落雁か。 だったら 最初から そう言えよ。 153 00:11:11,004 --> 00:11:14,007 いちいち回りくでぇ野郎だ! 154 00:11:16,009 --> 00:11:19,012 くっ…。 155 00:11:19,012 --> 00:11:21,347 わけがわからないでしょ。 156 00:11:21,347 --> 00:11:25,051 君の飛び上がった空中は すでに水中だったよ。 157 00:11:33,359 --> 00:11:36,529 水に包まれ 地割れに潰され➡ 158 00:11:36,529 --> 00:11:40,033 そのまま ゆっくり ゆっくり死ねばいい。 159 00:11:40,033 --> 00:11:44,637 君が いくら化け物でも 1時間もあれば十分でしょ? 160 00:11:51,377 --> 00:11:55,381 やちるの骨は 元に戻ったみてぇだな。 161 00:11:55,381 --> 00:12:00,687 俺との勝負に必死で やちるに 脳ミソを使えなくなったか? 162 00:12:05,658 --> 00:12:07,660 (ナックルヴァール)あ~あ…。 163 00:12:07,660 --> 00:12:10,663 (ナックルヴァール)まったく… 世間じゃ空想だけで➡ 164 00:12:10,663 --> 00:12:13,333 なんにもできねえヤツを 悪く言うが➡ 165 00:12:13,333 --> 00:12:16,669 空想だけで なんでも できちゃうヤツを見ちまうと➡ 166 00:12:16,669 --> 00:12:20,673 なんにもできねえほうが どんだけ平和だろうと思うぜ。 167 00:12:22,675 --> 00:12:26,346 虎徹の霊圧は まだある。 下 行って 腕 治してもらえ。 168 00:12:26,346 --> 00:12:28,348 あいっ! 169 00:12:30,350 --> 00:12:35,355 オメエは 俺と何がしてぇんだ? 戦いてぇんだろ? 170 00:12:35,355 --> 00:12:37,357 戦い…。 171 00:12:37,357 --> 00:12:40,360 オメエ 自分を なんつった? 172 00:12:40,360 --> 00:12:43,029 最強の滅却師じゃねえのかよ? 173 00:12:43,029 --> 00:12:45,365 最強なら 最強を➡ 174 00:12:45,365 --> 00:12:48,368 たたき潰してぇんじゃ ねえのかよ! 175 00:12:48,368 --> 00:12:51,037 来いよ! 戦いを始めようぜ。 176 00:12:51,037 --> 00:12:54,707 目の前の敵以外に 気を向けられるようなもんを➡ 177 00:12:54,707 --> 00:12:57,410 戦いだとは呼ばねえだろ! 178 00:12:59,979 --> 00:13:02,282 《グレミィ:なんだ?》 179 00:13:04,984 --> 00:13:07,654 《今 なんて言ったんだ? コイツは。 180 00:13:07,654 --> 00:13:10,990 「最強なら 最強を たたき潰したいだろう」って? 181 00:13:10,990 --> 00:13:13,660 そんなこと考えたこともなかった。 182 00:13:13,660 --> 00:13:17,997 最初から僕に手を出すヤツなんて 1人だっていなかった。 183 00:13:17,997 --> 00:13:20,667 だって わかりきってるから。 184 00:13:20,667 --> 00:13:25,338 僕が いちばん強いことなんて わかりきってることだから。 185 00:13:25,338 --> 00:13:29,008 誰かを殺して 証明する必要なんてない。 186 00:13:29,008 --> 00:13:33,680 だから 誰かを たたき潰したい なんて思ったこともない。 187 00:13:33,680 --> 00:13:37,016 なのに… それなのに なんで…。 188 00:13:37,016 --> 00:13:39,686 僕は こんなに➡ 189 00:13:39,686 --> 00:13:42,388 コイツを たたき潰したいと 思ってるんだ!》 190 00:13:57,370 --> 00:13:59,706 (剣八)手…。 191 00:13:59,706 --> 00:14:02,308 使ったな。 192 00:14:02,308 --> 00:14:04,644 フフフッ…。 (剣八)いい顔だ。 193 00:14:04,644 --> 00:14:08,314 ようやく コイツも 悦んでくれそうだぜ。 194 00:14:08,314 --> 00:14:10,983 《グレミィ:いい顔だって? 195 00:14:10,983 --> 00:14:14,654 僕が今 どんな顔してるか 知らないけど➡ 196 00:14:14,654 --> 00:14:16,989 不思議だよ。 197 00:14:16,989 --> 00:14:21,327 なんで 僕は こんなに… 今 僕は こんなに…》 198 00:14:21,327 --> 00:14:23,529 気分がいいんだ! 199 00:14:30,002 --> 00:14:35,341 芸がねえな。 言ったろ。 「鉄でも斬る」ってよ! 200 00:14:35,341 --> 00:14:37,643 《ぬっ… 抜けねえ…》 201 00:14:41,013 --> 00:14:45,318 芸がないなぁ。 言ったでしょ? 「斬っても ムダだ」って。 202 00:14:47,353 --> 00:14:50,022 《しまった》 203 00:14:50,022 --> 00:14:52,358 遅れたな! 204 00:14:52,358 --> 00:14:55,027 《斬られたことに 気づくのが遅れた。 205 00:14:55,027 --> 00:14:58,631 その瞬時の遅れに 次の一撃を たたき込まれる…》 206 00:15:03,970 --> 00:15:07,640 《ウソだ… なんで コイツの剣を止められない? 207 00:15:07,640 --> 00:15:10,643 僕は ホントに コイツに敗けるのか? 208 00:15:10,643 --> 00:15:13,312 そんなバカな… そんなバカな… そんなバカな! 209 00:15:13,312 --> 00:15:15,982 そんなバカな!!》 210 00:15:15,982 --> 00:15:17,984 なんだ? 211 00:15:17,984 --> 00:15:20,653 ハーッ… ハーッ…。 212 00:15:20,653 --> 00:15:24,323 自分が敗けるところでも 想像したか? 213 00:15:24,323 --> 00:15:26,325 そうか。 214 00:15:29,662 --> 00:15:31,664 ありがとう。 215 00:15:31,664 --> 00:15:33,666 なんの話だ? 216 00:15:33,666 --> 00:15:36,169 今の君の言葉で 僕は完全に➡ 217 00:15:36,169 --> 00:15:39,172 自分の死のイメージを 消すことができた。 218 00:15:39,172 --> 00:15:41,674 僕は もう絶対に死ぬことはない。 219 00:15:41,674 --> 00:15:44,010 後悔するよ。 220 00:15:44,010 --> 00:15:46,312 したことがねえな! 221 00:15:48,347 --> 00:15:52,351 お礼に僕の いちばんの力を 君に見せるよ。 222 00:15:52,351 --> 00:15:54,353 分身か。 223 00:15:54,353 --> 00:15:56,689 分身じゃないよ。 僕は想像で➡ 224 00:15:56,689 --> 00:15:59,392 命を創り出すこともできる。 225 00:16:01,294 --> 00:16:03,296 どっちも斬れない。 226 00:16:03,296 --> 00:16:06,632 どっちも死なない。 そして…。 227 00:16:06,632 --> 00:16:10,636 想像する力は 単純に倍だ。 228 00:16:12,638 --> 00:16:14,974 なんだ? ありゃあ…。 229 00:16:14,974 --> 00:16:18,978 (グレミィ)隕石だよ。 .霊廷ごと 消えて なくなっちゃいなよ。 230 00:16:18,978 --> 00:16:22,648 僕だけは がれきの中で 生き残るけどね。 231 00:16:22,648 --> 00:16:27,653 隕石だと? そいつぁ まだ斬ったことがねえや。 232 00:16:27,653 --> 00:16:31,357 うれしいなぁ 野晒! 233 00:16:34,660 --> 00:16:37,330 ⚟ダッ… ダメだ! ⚟落ちてくる! 234 00:16:37,330 --> 00:16:40,333 みんな死ぬ… 死んじまうよ!! 235 00:16:40,333 --> 00:16:43,002 (グレミィ)例えば… そう 例えば➡ 236 00:16:43,002 --> 00:16:46,672 想像じゃなくて 例えばの話をしようか。 237 00:16:46,672 --> 00:16:50,343 もし君が 今すぐに 僕を殺せたとしよう。 238 00:16:50,343 --> 00:16:55,348 でも ムダだ。 隕石は すでに現実。 消えやしない。 239 00:16:55,348 --> 00:16:58,017 ここに落ちて みんな消し飛んで…。 240 00:16:58,017 --> 00:17:01,621 僕だけが生き残る。 想像どおりに。 241 00:17:01,621 --> 00:17:05,291 なすすべがないって こういうことさ。 242 00:17:05,291 --> 00:17:07,593 更木剣八。 243 00:17:09,629 --> 00:17:12,298 (剣八)なすすべがない? そうだな。 244 00:17:12,298 --> 00:17:15,001 テメエには もう ねえだろうさ。 245 00:17:20,306 --> 00:17:23,609 呑め 野晒。 246 00:17:29,315 --> 00:17:32,018 ((どっから来た? ガキ)) 247 00:17:36,656 --> 00:17:39,058 ((ガキ。 名は? 248 00:17:40,993 --> 00:17:42,995 ねえのか。 249 00:17:42,995 --> 00:17:44,997 俺もだ)) 250 00:18:05,284 --> 00:18:07,286 あっ…。 251 00:18:14,627 --> 00:18:17,296 ああ…。 252 00:18:17,296 --> 00:18:19,966 化け物め!! 253 00:18:19,966 --> 00:18:23,302 騒ぐなよ。 単純な話だ。 254 00:18:23,302 --> 00:18:26,639 俺に斬れねえものはねえ。 255 00:18:26,639 --> 00:18:28,641 なるほど。 256 00:18:28,641 --> 00:18:32,311 単純な話だね。 257 00:18:32,311 --> 00:18:37,650 頭数を増やしたところで 何も変わりゃしねえぞ! 258 00:18:37,650 --> 00:18:40,987 変わるさ。 斬れないものがないなら➡ 259 00:18:40,987 --> 00:18:43,322 形のないもので…。 260 00:18:43,322 --> 00:18:45,658 君を殺す!! 261 00:18:45,658 --> 00:18:48,995 (グレミィ)宇宙空間に包まれて死ね! 262 00:18:48,995 --> 00:18:52,999 宇宙空間では 体液が強制的に蒸発し➡ 263 00:18:52,999 --> 00:18:55,334 血液が沸騰を始める。 264 00:18:55,334 --> 00:18:58,337 体組織が崩壊し緩慢な死を迎える。 265 00:18:58,337 --> 00:19:01,273 それまで 意識を保てればの話だけどね。 266 00:19:01,273 --> 00:19:03,275 なに!? 267 00:19:03,275 --> 00:19:05,277 (剣八)どうした? くっ…。 268 00:19:05,277 --> 00:19:08,581 体を硬くするのを忘れてるぜ? 269 00:19:12,952 --> 00:19:14,954 なんだ? 270 00:19:21,627 --> 00:19:26,032 ハッ… ハッ… ハッ…。 271 00:19:33,973 --> 00:19:37,977 なんなんだ… ホントに化け物かよ…。 272 00:19:37,977 --> 00:19:40,980 わかったよ。 それなら僕自身が➡ 273 00:19:40,980 --> 00:19:43,983 お前より強くなればいいんだ!! 274 00:19:43,983 --> 00:19:46,986 《グレミィ:勝ちたい 勝ちたい… 勝ちたい 勝ちたい…。 275 00:19:46,986 --> 00:19:49,989 生まれて初めて 誰かに勝ちたいと思ってるんだ》 276 00:19:49,989 --> 00:19:54,326 お前を たたき潰して 僕の力を証明するんだ! 277 00:19:54,326 --> 00:19:57,329 お前自身に!! 278 00:20:02,334 --> 00:20:07,673 オメエは オメエの中で 俺を化け物にしちまった。 279 00:20:07,673 --> 00:20:11,677 その化け物に殺されたんだ。 280 00:20:11,677 --> 00:20:14,380 バカ野郎が。 281 00:21:52,378 --> 00:21:57,716 《グレミィ:僕は… 僕の想像力に殺されたのか? 282 00:21:57,716 --> 00:22:00,119 いや 違う》 283 00:22:08,661 --> 00:22:11,664 違うよ 更木剣八…。 284 00:22:11,664 --> 00:22:15,000 僕の想像力は正しかった。 285 00:22:15,000 --> 00:22:18,003 正しすぎたくらいさ…。 286 00:22:18,003 --> 00:22:22,675 僕は 君の力のすべてを 正しく想像できていたんだ。 287 00:22:22,675 --> 00:22:24,677 ただ一つ…。 288 00:22:24,677 --> 00:22:27,680 僕が想像できなかったのは➡ 289 00:22:27,680 --> 00:22:31,684 君の力に耐えられるのは 君の体だけだった…。 290 00:22:31,684 --> 00:22:34,019 ってことさ。 291 00:22:34,019 --> 00:22:39,692 君に敗けたのは 僕の想像力じゃなく この体さ。 292 00:22:39,692 --> 00:22:42,361 いや… 言い訳だね。 293 00:22:42,361 --> 00:22:46,031 ああ… チクショウ…。 294 00:22:46,031 --> 00:22:48,334 勝ちたかったな…。 295 00:22:53,706 --> 00:22:56,375 なんだ? こりゃ。 296 00:22:56,375 --> 00:22:58,711 言ったろ。 297 00:22:58,711 --> 00:23:03,315 「指一本だって使わずに 君を殺してみせよう」ってね。 298 00:23:03,315 --> 00:23:08,654 僕の この体も すべては 僕の想像の産物。 299 00:23:08,654 --> 00:23:11,657 言葉どおり 確かに僕は➡ 300 00:23:11,657 --> 00:23:14,660 君に指一本だって使っちゃいない。 301 00:23:14,660 --> 00:23:18,664 まあ 死んだのは僕なんだけどさ。 302 00:23:18,664 --> 00:23:20,666 ああ…。 303 00:23:20,666 --> 00:23:25,004 そろそろ… 僕の想像力も限界だ。 304 00:23:25,004 --> 00:23:27,339 寂しくなるよ…。 305 00:23:27,339 --> 00:23:31,343 この先の 何も想像できない世界を➡ 306 00:23:31,343 --> 00:23:34,046 想像するとさ…。