1 00:00:06,684 --> 00:00:08,936 (阿良々木(あららぎ)) 桐(きり)の箱に入った左手のミイラ 2 00:00:09,687 --> 00:00:12,273 神原(かんばる)が亡き母から 託された それを 3 00:00:12,356 --> 00:00:13,441 初めて使ったのは 4 00:00:14,108 --> 00:00:16,444 小学4年生の ときだったという 5 00:00:16,819 --> 00:00:18,946 (神原) 足が速くなりたいです 6 00:00:20,156 --> 00:00:23,784 (阿良々木) そのころ両親が亡くなって 転校したばかりの神原は 7 00:00:23,868 --> 00:00:27,747 クラスになじめず また 足が遅かったこともあって 8 00:00:27,830 --> 00:00:29,081 よく からかわれていた 9 00:00:30,750 --> 00:00:35,171 そこで 近く行われる運動会の 徒競走で1等を取れば 10 00:00:35,254 --> 00:00:37,715 みんなの自分を見る目も 変わるんじゃないか 11 00:00:38,007 --> 00:00:40,092 そう思っての願いだったそうだ 12 00:01:01,155 --> 00:01:02,949 化け物に 襲われていたのは 13 00:01:03,032 --> 00:01:04,992 神原が 徒競走で一緒に走る 14 00:01:05,076 --> 00:01:06,744 4人の生徒たちだった 15 00:01:07,370 --> 00:01:11,165 翌日 その生徒たちは そろって欠席したそうだ 16 00:01:13,209 --> 00:01:16,879 神原は すぐにジェイコブズの 「猿の手」に行き当たった 17 00:01:17,254 --> 00:01:20,591 そして その内容の恐ろしさに 背が震えたそうだ 18 00:01:28,391 --> 00:01:31,602 普通に考えれば1つ目の願いを キャンセルしたいと 19 00:01:31,686 --> 00:01:33,479 ミイラに願うしかないだろう 20 00:01:33,562 --> 00:01:37,900 けれど ミイラのことを調べていた 神原には それが怖かった 21 00:01:38,192 --> 00:01:41,362 2つ目の願いが どのような形で かなえられてしまうか 22 00:01:41,445 --> 00:01:43,239 分かったものでは ないからだ 23 00:01:43,406 --> 00:01:44,240 その翌日 24 00:01:45,116 --> 00:01:48,995 徒競走の練習の際に 神原は前の4人とは別の 25 00:01:49,370 --> 00:01:51,998 5人の生徒たちと 一緒に走ることになった 26 00:01:54,166 --> 00:01:55,251 (神原) だから 私は走った 27 00:01:56,043 --> 00:01:57,253 速くなるための努力をした 28 00:01:58,170 --> 00:01:59,839 そのまま何もしないでいたら 29 00:02:00,047 --> 00:02:02,341 何が起こるかは 火を見るより明らかだった 30 00:02:06,345 --> 00:02:08,514 (阿良々木) 神原は 陸上部に入らなかった 31 00:02:09,348 --> 00:02:10,933 猿の手に願った願いが 32 00:02:11,017 --> 00:02:13,644 いつまで効力を持っているか 分からない以上 33 00:02:13,811 --> 00:02:16,355 自分より速いかもしれない人間が いるところに 34 00:02:16,439 --> 00:02:18,649 身を置くわけには いかなかったからだ 35 00:02:37,877 --> 00:02:40,546 ある日 私の評判を聞いて 36 00:02:40,629 --> 00:02:42,882 戦場ヶ原(せんじょうがはら)先輩が 体育館にやって来た 37 00:02:43,799 --> 00:02:46,802 戦場ヶ原先輩は 陸上部のエースだったから 38 00:02:47,219 --> 00:02:50,473 足が速いと評判の私を 見に来てくれたんだ 39 00:02:50,765 --> 00:02:55,936 そして 非公式でいいから 100メートル走をしようと誘われた 40 00:02:56,479 --> 00:03:00,441 それを断らざるをえなかったのは 本当に つらかったな 41 00:03:02,359 --> 00:03:03,944 すてきな先輩だった 42 00:03:06,280 --> 00:03:08,407 一目ぼれこそは しなかったが 43 00:03:08,491 --> 00:03:10,075 話すようになって3日目には 44 00:03:10,785 --> 00:03:14,079 もう戦場ヶ原先輩のことを 好きになっていた 45 00:03:14,580 --> 00:03:18,083 私は戦場ヶ原先輩に 癒されていたのだ 46 00:03:18,959 --> 00:03:23,214 (阿良々木) それから神原はミイラのことを 意識から外せるようになったらしい 47 00:03:23,756 --> 00:03:25,883 だが それでも 発作的にミイラを 48 00:03:25,966 --> 00:03:27,426 使ってしまいたい という衝動に 49 00:03:27,510 --> 00:03:28,969 駆られることはあった 50 00:03:29,845 --> 00:03:32,890 バスケットボールの試合で 強豪に当たったとき 51 00:03:33,432 --> 00:03:37,103 友達と ひどいケンカをしたとき そして 52 00:03:37,436 --> 00:03:40,314 戦場ヶ原先輩に拒絶されたとき 53 00:03:41,565 --> 00:03:44,276 結局 ミイラを 使ったことはなかった 54 00:03:44,568 --> 00:03:48,239 そのころには お母さんが私に ミイラを託したのは 55 00:03:48,322 --> 00:03:52,243 困難に遭っても自分の力だけで 対処できる人間になってほしいと 56 00:03:52,326 --> 00:03:55,246 思っていたからだと 分かっていたからだ 57 00:03:55,746 --> 00:03:57,164 (神原・ 阿良々木・戦場ヶ原) だから 神原は 58 00:03:57,248 --> 00:03:59,750 黙って 戦場ヶ原から身を引いた 59 00:04:00,126 --> 00:04:03,629 ミイラに願えば 当時 戦場ヶ原が抱えていた秘密を 60 00:04:03,712 --> 00:04:06,340 解決することが できたかもしれないけれど 61 00:04:06,423 --> 00:04:07,842 それも しなかった 62 00:04:08,259 --> 00:04:09,260 でも その1年後… 63 00:04:10,136 --> 00:04:12,888 (阿良々木) 神原は僕のことを知ってしまった 64 00:04:13,472 --> 00:04:16,517 戦場ヶ原のそばにいる僕を 見てしまった 65 00:04:28,320 --> 00:04:30,489 (神原・阿良々木・戦場ヶ原) いつ桐箱から ミイラを取り出したのか 66 00:04:31,198 --> 00:04:33,492 神原には もう分からないそうだ 67 00:04:34,160 --> 00:04:37,580 そして 左手首までしか なかったはずのミイラが 68 00:04:37,663 --> 00:04:40,416 どうして肘の部分まで 伸びてしまっているのか 69 00:04:40,499 --> 00:04:43,627 ということにすら 全く考えが及ばず 70 00:04:44,044 --> 00:04:45,254 そして 気が付けば… 71 00:04:50,968 --> 00:04:52,227 ♪〜 72 00:04:52,227 --> 00:04:56,974 〜♪ ♪〜 73 00:04:56,974 --> 00:04:58,233 〜♪ 74 00:06:40,240 --> 00:06:41,370 (忍野(おしの))フッ 75 00:06:41,990 --> 00:06:44,790 阿良々木くん それに お嬢ちゃん 76 00:06:45,210 --> 00:06:47,040 話は全部 分かった 77 00:06:47,120 --> 00:06:50,590 それで これからどうしようって 腹積もりなんだい? 78 00:06:51,500 --> 00:06:53,050 (阿良々木)どうしようって… 79 00:06:53,130 --> 00:06:56,680 (忍野) いや 阿良々木くん 僕は いっぱしの専門家だからね 80 00:06:57,300 --> 00:06:59,850 半可通の なんちゃって オーソリティーとして 81 00:06:59,930 --> 00:07:02,600 こういう事態にあたって 力を貸すことには 82 00:07:02,680 --> 00:07:04,060 やぶさかでは ないんだよ 83 00:07:04,310 --> 00:07:06,060 (神原)た… 助けてくれるのか 84 00:07:06,690 --> 00:07:09,190 助けないよ 力を貸すだけ 85 00:07:09,810 --> 00:07:12,530 君が1人で勝手に助かるだけだよ お嬢ちゃん 86 00:07:12,610 --> 00:07:13,440 ああ… 87 00:07:14,070 --> 00:07:15,690 (忍野)でもね 阿良々木くん 88 00:07:15,780 --> 00:07:18,280 この場合 僕は 何をすればいいのかな? 89 00:07:18,360 --> 00:07:19,200 (阿良々木)おい 忍野 90 00:07:19,700 --> 00:07:22,620 つまり 今回 僕は 一体 何を手伝えばいいのか 91 00:07:22,700 --> 00:07:24,700 ということなんだよ 阿良々木くん 92 00:07:25,370 --> 00:07:28,080 今 起きている現象を 簡単に解決する方法は 93 00:07:28,460 --> 00:07:30,330 とりあえず 2つあるよ 94 00:07:30,790 --> 00:07:34,460 1つは 阿良々木くんが レイニー・デビルに殺されること 95 00:07:34,630 --> 00:07:35,460 いっ 96 00:07:35,760 --> 00:07:36,590 もう1つは 97 00:07:38,470 --> 00:07:42,470 その けだものの左腕を スパッと切り落とすことさ 98 00:07:44,470 --> 00:07:45,350 え… 99 00:07:45,680 --> 00:07:47,270 (阿良々木)き… 切り落とすって 100 00:07:47,350 --> 00:07:49,480 悪魔の部分だけを 切り落とせるのか? 101 00:07:49,560 --> 00:07:51,730 そのあとから元の腕が 生えてくるとか 102 00:07:52,150 --> 00:07:54,280 トカゲの尻尾でも あるまいし 103 00:07:54,360 --> 00:07:56,490 そんな都合のいいこと あるわけないじゃん 104 00:07:56,860 --> 00:07:59,700 たかだか腕一本で 状況が解決するなら 105 00:07:59,780 --> 00:08:02,490 買い物としては 安かろうってことさ 106 00:08:02,830 --> 00:08:03,990 あっ あ… 107 00:08:04,450 --> 00:08:07,620 それは いくらなんでも 私としても困るというか 108 00:08:08,210 --> 00:08:10,580 人間一人 殺そうとしてんだぜ? 109 00:08:10,670 --> 00:08:13,130 それくらい当然の 代償じゃないのかい? 110 00:08:13,420 --> 00:08:16,260 (阿良々木) 言いたいことは分かるけれど でも ちょっと待てよ 忍野 111 00:08:17,090 --> 00:08:18,720 人間一人 殺そうとしてるって 112 00:08:18,800 --> 00:08:20,890 それは神原の 望んだことじゃないんだ 113 00:08:21,390 --> 00:08:23,640 神原は ただ 戦場ヶ原の そばに… 114 00:08:23,720 --> 00:08:26,890 (忍野) そばに いたいだけ? 笑うねえ 115 00:08:26,970 --> 00:08:29,640 阿良々木くんは ホントに優しいよね 116 00:08:29,810 --> 00:08:32,270 優しくて 胸がむかつくねえ 117 00:08:32,350 --> 00:08:35,480 本当に もう そばにいたいだけだなんて 118 00:08:35,570 --> 00:08:37,900 そんな甘ったるい言葉を そのまま信じたのかい? 119 00:08:38,280 --> 00:08:40,650 う… 違うってのかよ 120 00:08:40,820 --> 00:08:41,660 フッ 121 00:08:42,110 --> 00:08:45,120 阿良々木くん おかしいとは思わないのかい? 122 00:08:45,200 --> 00:08:47,950 小学生のとき どうして その左手は 123 00:08:48,040 --> 00:08:49,580 お嬢ちゃんの足を速くせず 124 00:08:50,000 --> 00:08:53,250 周囲をぶちのめすなんて行動に 出ちまったんだと思う? 125 00:08:53,790 --> 00:08:56,670 (阿良々木) そりゃ だから 猿の手は 126 00:08:56,750 --> 00:09:00,090 持ち主の意に添わない形で 願いをかなえるから… 127 00:09:00,970 --> 00:09:02,510 (忍野) でも 猿の手じゃない 128 00:09:02,680 --> 00:09:03,510 あ… 129 00:09:03,930 --> 00:09:06,140 (忍野) レイニー・デビルは 低級悪魔だけれど 130 00:09:06,220 --> 00:09:07,770 契約は契約さ 131 00:09:08,060 --> 00:09:10,350 足が速くなりたいと願ったのなら 132 00:09:10,430 --> 00:09:12,770 普通は そのまんま 足が速くなるはずだ 133 00:09:13,480 --> 00:09:16,650 同級生をぶちのめして それで足が速くなるのかい? 134 00:09:17,190 --> 00:09:18,690 おかしいとは思わないのかい? 135 00:09:18,780 --> 00:09:19,650 あっ 136 00:09:20,070 --> 00:09:21,820 じゃあ どうしてなんだよ 137 00:09:21,900 --> 00:09:23,910 雨がっぱの化け物は どうして同級生を… 138 00:09:24,160 --> 00:09:26,910 お嬢ちゃんが同級生を ぶちのめしたかったからだろ 139 00:09:27,830 --> 00:09:28,660 (神原)はっ 140 00:09:29,040 --> 00:09:31,290 (忍野) 両親が死んだばかりで つらかった時期に 141 00:09:31,910 --> 00:09:34,380 同級生から迫害を受けたりしたら 142 00:09:34,460 --> 00:09:37,420 復讐(ふくしゅう)を考えたとしても 全く おかしくはない 143 00:09:38,590 --> 00:09:39,420 私は… 144 00:09:39,800 --> 00:09:44,050 (忍野) もちろん そんなことを願ったのは 無意識のうちだったんだとは思うぜ 145 00:09:44,340 --> 00:09:48,430 本人の自覚としては足が 速くなりたいと願ったに違いない 146 00:09:48,510 --> 00:09:50,310 だが それは表で 裏は違う 147 00:09:50,850 --> 00:09:54,400 その願いの裏には同級生を ぶちのめしてやりたいという 148 00:09:54,480 --> 00:09:55,810 暗い願望があったのさ 149 00:09:57,110 --> 00:09:58,770 そして 無意識とはいえ 150 00:09:58,860 --> 00:10:02,240 お嬢ちゃんには本当のところは 分かっていたはずなんだぜ 151 00:10:02,530 --> 00:10:07,120 けれど 自分で認めたくないから その現象に別の解釈を求めた 152 00:10:07,450 --> 00:10:09,330 それが“猿の手” 153 00:10:11,080 --> 00:10:13,620 同級生を襲うという 意に添わぬ形で 154 00:10:13,710 --> 00:10:16,210 願いが かなったのは 猿の手のせいで 155 00:10:16,290 --> 00:10:19,460 あくまで自分の意思じゃないという 精神的言い訳 156 00:10:20,750 --> 00:10:21,590 でも 忍野… 157 00:10:22,090 --> 00:10:23,220 何の確証があって 158 00:10:23,300 --> 00:10:26,090 そんなことを言うんだって 思うかい 阿良々木くん 159 00:10:26,840 --> 00:10:29,390 そんなの話を聞けば 瞭然じゃないか 160 00:10:29,470 --> 00:10:30,810 お嬢ちゃんの その腕 161 00:10:30,890 --> 00:10:32,730 小学生のときは どうなっていたんだい? 162 00:10:32,850 --> 00:10:33,680 (阿良々木)あ… 163 00:10:34,140 --> 00:10:37,940 (忍野) お嬢ちゃんは次の日 教室に行って 4人の欠席を知るまで 164 00:10:38,060 --> 00:10:40,610 事が起きていることには 気付かなかったんだろ? 165 00:10:41,150 --> 00:10:42,570 もし お嬢ちゃんの左手が 166 00:10:42,650 --> 00:10:44,900 今みたいな 毛むくじゃらになっていたら 167 00:10:44,990 --> 00:10:48,200 何かが起きていることくらいには 気付くはずなのに 168 00:10:48,280 --> 00:10:51,580 でも さっきの話に そんな話は出てこなかったよね? 169 00:10:53,370 --> 00:10:56,960 つまり 怪異(かいい)は一晩 お嬢ちゃんが気付かないうちに 170 00:10:57,040 --> 00:11:00,340 お嬢ちゃんの左手に同化して 同級生をぶちのめし 171 00:11:00,420 --> 00:11:02,590 お嬢ちゃんの願いをかなえたんだ 172 00:11:02,760 --> 00:11:05,380 そして 怪異は お嬢ちゃんが気付かないうちに 173 00:11:05,470 --> 00:11:07,590 お嬢ちゃんの左手から 離れたんだろう 174 00:11:08,470 --> 00:11:10,640 左手首が左腕になったのは 175 00:11:10,720 --> 00:11:13,060 願いをかなえて得た その魂の分だけ 176 00:11:13,140 --> 00:11:15,230 成長したってことだろうさ 177 00:11:15,600 --> 00:11:17,600 て… おい 忍野 それじゃあ… 178 00:11:17,940 --> 00:11:18,850 フフッ 179 00:11:19,440 --> 00:11:21,940 加害者の言い訳を信じるなんて 180 00:11:22,020 --> 00:11:24,490 本当に人がいいよねえ 阿良々木くんは 181 00:11:25,030 --> 00:11:27,110 大好きな先輩を寝取った男 182 00:11:27,740 --> 00:11:31,410 殺したいくらいに嫉妬したとしても おかしくはないだろうさ 183 00:11:31,740 --> 00:11:33,330 阿良々木くんの襲撃は 184 00:11:33,410 --> 00:11:35,750 お嬢ちゃんの意に 添わぬものだったんじゃない 185 00:11:36,120 --> 00:11:40,920 阿良々木くんを襲撃することこそが お嬢ちゃんの意思だったのさ 186 00:11:48,300 --> 00:11:49,720 (阿良々木) ん… そろそろだろ 187 00:11:56,890 --> 00:11:57,980 ととっ… 188 00:12:06,150 --> 00:12:06,990 (阿良々木)ん? 189 00:12:07,360 --> 00:12:09,610 おっ 待ちかねたよ 阿良々木くん 190 00:12:10,320 --> 00:12:12,240 思ったより時間が かかったみたいだね 191 00:12:12,660 --> 00:12:16,870 (阿良々木) ああ ちょっと ぎりぎりの基準が 分かりにくかったからさ 192 00:12:17,080 --> 00:12:18,870 少し足りないかもしれないけど 193 00:12:19,460 --> 00:12:21,880 でも 飲ませ過ぎるよりは いいだろ 194 00:12:21,960 --> 00:12:24,130 僕にとっても忍(しのぶ)にとっても 195 00:12:24,800 --> 00:12:27,050 阿良々木くんは これから悪魔と 196 00:12:27,130 --> 00:12:30,840 くんずほぐれつの大立ち回りを 演じなくちゃならないんだからさ 197 00:12:31,340 --> 00:12:34,220 そんな 気を 回している場合じゃないと思うぜ 198 00:12:34,850 --> 00:12:37,270 すれすれまで引き出したところで 199 00:12:37,470 --> 00:12:39,980 そんな勝率の高い勝負でもないと 思うぜ 200 00:12:40,850 --> 00:12:43,730 いくら相手は 左腕だけだとはいってもさ 201 00:12:44,900 --> 00:12:48,820 (阿良々木) 契約か… それで悪魔が おとなしく 202 00:12:48,900 --> 00:12:51,490 魔界だかに帰ってくれれば いいんだけどな 203 00:12:51,950 --> 00:12:55,080 大丈夫だよ それくらいは保証してあげる 204 00:12:55,410 --> 00:12:59,000 いいかい 阿良々木くん 契約は果たせなければ無効になる 205 00:12:59,750 --> 00:13:02,330 悪魔が お嬢ちゃんの願いを かなえられなければ 206 00:13:02,420 --> 00:13:04,630 お嬢ちゃんの願いも無効になるさ 207 00:13:05,000 --> 00:13:08,130 つまり 僕が悪魔に 殺されなければ… か 208 00:13:08,300 --> 00:13:09,380 そういうこと 209 00:13:10,510 --> 00:13:13,970 もちろん 今の阿良々木くんが 今の忍ちゃんに 210 00:13:14,050 --> 00:13:16,640 限界まで血を与えて パワーアップしたとしても 211 00:13:17,390 --> 00:13:20,430 阿良々木くんが吸血鬼だった 春休みのころの 212 00:13:20,520 --> 00:13:23,650 十分の一くらいの能力しか 発揮できないと思うよ 213 00:13:24,350 --> 00:13:27,270 (阿良々木)ん… 随分な数字だな 214 00:13:27,360 --> 00:13:31,200 だからって 忍ちゃん本人の力を 借りようとしたらダメだよ 215 00:13:31,900 --> 00:13:34,030 そうなると 脅しじゃなく 216 00:13:34,110 --> 00:13:37,030 本当に お嬢ちゃんの腕を 切り落とすしかなくなる 217 00:13:37,120 --> 00:13:40,120 阿良々木くんが退治するから 意味を持つんだから 218 00:13:40,200 --> 00:13:41,080 ん… 219 00:13:43,290 --> 00:13:45,880 ああ かばんとか貴重品とかは 220 00:13:45,960 --> 00:13:48,090 預かっといてあげるよ 阿良々木くん 221 00:13:48,170 --> 00:13:50,460 そんなもの持ったままじゃ 動きにくいだろう 222 00:13:50,960 --> 00:13:52,970 (阿良々木)ん… 悪いな 223 00:13:53,260 --> 00:13:54,470 じゃ ちょっと待ってくれ 224 00:13:57,850 --> 00:13:58,810 (忍野)うん 225 00:14:01,180 --> 00:14:03,600 1つだけいいかい? 阿良々木くん 226 00:14:04,190 --> 00:14:05,150 何だよ 227 00:14:05,230 --> 00:14:08,150 どうして自分を 殺そうとした相手まで 228 00:14:08,230 --> 00:14:09,860 阿良々木くんは 助けようとするんだい? 229 00:14:10,650 --> 00:14:13,990 あの お嬢ちゃんは無意識とはいえ 阿良々木くんのことを 230 00:14:14,070 --> 00:14:16,870 憎むべき恋敵として 捉えていたんだぜ 231 00:14:17,320 --> 00:14:22,040 そもそも 雨がっぱの正体が お嬢ちゃんだと分かった段階で 232 00:14:22,250 --> 00:14:24,040 阿良々木くんは どうして 233 00:14:24,120 --> 00:14:26,380 お嬢ちゃんの話を聞こうなんて 思ったんだい? 234 00:14:27,130 --> 00:14:29,290 その時点で お嬢ちゃんを すっ飛ばして 235 00:14:29,380 --> 00:14:32,260 僕のところに来るのが 本当だっただろうに 236 00:14:32,670 --> 00:14:33,510 フッ 237 00:14:34,090 --> 00:14:35,130 生きてりゃ 238 00:14:35,220 --> 00:14:37,260 誰かを憎むことくらい あるだろうさ 239 00:14:38,300 --> 00:14:40,720 殺されるのは そりゃ ご免だけれど 240 00:14:41,180 --> 00:14:43,640 神原が戦場ヶ原に 憧れてたっていうのが 241 00:14:44,100 --> 00:14:46,270 僕を憎む理由だっていうのなら 242 00:14:47,190 --> 00:14:49,020 別に許せるしさ 243 00:14:51,280 --> 00:14:52,190 (忍野)あっそ 244 00:14:52,400 --> 00:14:54,990 まあ それが阿良々木くんの 決めたことなら 245 00:14:55,070 --> 00:14:56,410 それで いいんだけれどね 246 00:14:57,200 --> 00:15:00,490 全然 構わないさ 僕の知ったことじゃない 247 00:15:01,490 --> 00:15:04,660 じゃあ 阿良々木くん お嬢ちゃんに力 貸してあげなよ 248 00:15:05,250 --> 00:15:07,370 言っとくけど 中に入ったら 249 00:15:07,460 --> 00:15:10,210 事が終わるまで もう出られないからね 250 00:15:10,590 --> 00:15:14,130 内側からは絶対に扉 開かなくなっちゃうから 251 00:15:14,260 --> 00:15:17,550 もちろん 何があっても 僕や忍ちゃんが 252 00:15:17,630 --> 00:15:20,180 助けに現れるなんてことは ないからね 253 00:15:20,260 --> 00:15:21,260 忘れないでね 254 00:15:21,350 --> 00:15:22,180 (阿良々木)ああ 255 00:15:23,560 --> 00:15:24,430 世話かけるな 256 00:15:26,350 --> 00:15:27,230 (忍野) いいよ 257 00:15:37,860 --> 00:15:38,700 よお 258 00:15:45,950 --> 00:15:46,790 うっ うわ! 259 00:15:47,920 --> 00:15:49,210 うっ う… 260 00:15:53,630 --> 00:15:54,670 うっ ぐっ 261 00:15:55,670 --> 00:15:56,720 うわああっ 262 00:15:59,260 --> 00:16:00,180 神原 ごめん! 263 00:16:04,470 --> 00:16:05,310 (阿良々木) 効いてる 264 00:16:11,690 --> 00:16:12,730 (阿良々木) えっ 足… 265 00:16:13,480 --> 00:16:16,190 使えるのは 左腕だけじゃないのか? 266 00:16:19,910 --> 00:16:21,820 レイニー・デビルの 左腕だけじゃなく 267 00:16:22,120 --> 00:16:25,040 神原本人も 僕を攻撃しようとしている! 268 00:16:25,910 --> 00:16:28,330 無意識に神原は拒否しているんだ 269 00:16:28,910 --> 00:16:30,500 2つ目の願いが かなわないことを 270 00:16:31,000 --> 00:16:32,210 僕を殺さないことを 271 00:16:32,830 --> 00:16:35,340 神原は戦場ヶ原を諦める気がない 272 00:16:38,550 --> 00:16:39,470 (神原) 切り落としてくれ 273 00:16:41,340 --> 00:16:43,220 こんな左手 いらない 274 00:16:43,680 --> 00:16:45,010 (阿良々木) なに バカなこと言ってんだ 275 00:16:45,850 --> 00:16:47,430 できるわけがないだろ そんなこと 276 00:16:48,140 --> 00:16:49,480 バスケットボールは どうするんだよ 277 00:16:49,810 --> 00:16:53,360 (神原) 私は人間一人を 殺そうとしたのだぞ 278 00:16:53,810 --> 00:16:55,360 それくらい当然の代償だろう 279 00:16:55,820 --> 00:16:57,570 い… いや 神原 280 00:16:57,650 --> 00:17:00,070 僕は そんなこと 全然気にしてないって 281 00:17:00,150 --> 00:17:02,360 (忍野) 切り落とすなら いい方法があるよ 282 00:17:03,240 --> 00:17:06,490 忍ちゃんのブレードなら 痛みを感じる暇もなく 283 00:17:07,040 --> 00:17:10,000 その左腕を 切断することが可能だろう 284 00:17:10,660 --> 00:17:14,330 今の忍ちゃんでも お嬢ちゃんの 細腕を切り落とすくらい 285 00:17:14,420 --> 00:17:15,250 朝飯前だよ 286 00:17:15,750 --> 00:17:16,750 黙ってろ! 忍野 287 00:17:17,460 --> 00:17:18,800 おい 神原 288 00:17:18,920 --> 00:17:21,470 そんな 思い詰めるようなことじゃないだろ 289 00:17:21,550 --> 00:17:24,510 お前が責任を感じることなんて ちっともないんだ 290 00:17:25,140 --> 00:17:27,640 これは全部 猿の手… じゃない 291 00:17:27,930 --> 00:17:30,140 レイニー・デビルとかいう怪異が 元凶で… 292 00:17:30,430 --> 00:17:32,890 怪異は願いを かなえただけだろう? 293 00:17:33,810 --> 00:17:36,150 求められたから与えただけだろう 294 00:17:36,610 --> 00:17:39,740 ツンデレちゃんのときも そうだったんじゃないのかな? 295 00:17:39,820 --> 00:17:40,650 (阿良々木)うう… 296 00:17:41,780 --> 00:17:43,660 (神原) 構わない 阿良々木先輩 297 00:17:44,070 --> 00:17:46,320 (阿良々木) 構うよ 構わないわけないだろう 298 00:17:46,410 --> 00:17:47,780 何 言ってんだよ 299 00:17:47,870 --> 00:17:50,790 それに 戦場ヶ原のことは どうするんだよ 300 00:17:50,870 --> 00:17:52,660 僕は お前に戦場ヶ原と… 301 00:17:53,080 --> 00:17:54,290 もう いい 302 00:17:54,580 --> 00:17:57,170 戦場ヶ原先輩のことも もう いい 303 00:17:57,500 --> 00:17:58,670 (阿良々木)あっ あ… 304 00:17:59,300 --> 00:18:01,840 もう いいから 諦めるから 305 00:18:04,890 --> 00:18:05,930 (阿良々木)どわっ ぐわ… 306 00:18:06,470 --> 00:18:07,930 (雨がっぱ)うわああああ! 307 00:18:10,390 --> 00:18:12,020 憎い 憎い 憎い… 308 00:18:12,140 --> 00:18:14,560 (阿良々木) お前じゃ ダメなんだよ 神原駿河(するが)! 309 00:18:15,150 --> 00:18:16,560 (雨がっぱ)憎い! 憎い! 310 00:18:16,770 --> 00:18:17,730 憎い! 憎い! 311 00:18:18,270 --> 00:18:20,110 わあああああ! 312 00:18:20,480 --> 00:18:22,030 かんば… ぐわっ 313 00:18:23,780 --> 00:18:25,160 (雨がっぱ)あああああっ! 314 00:18:26,870 --> 00:18:28,780 あああああっ! 315 00:18:31,830 --> 00:18:32,660 あっ う… 316 00:18:35,330 --> 00:18:37,040 (阿良々木の荒い息) 317 00:18:39,420 --> 00:18:40,550 ううっ 318 00:18:45,130 --> 00:18:46,800 (戦場ヶ原) 随分と はしゃいでいるわね 319 00:18:46,970 --> 00:18:47,800 あっ 320 00:18:58,110 --> 00:19:01,940 (戦場ヶ原) 私抜きで楽しそうね 阿良々木くん 不愉快だわ 321 00:19:02,400 --> 00:19:04,190 せっ 戦場ヶ原… 322 00:19:04,360 --> 00:19:05,200 あっ! 323 00:19:06,400 --> 00:19:08,950 (阿良々木) 忍野… 僕の携帯を使ったのか 324 00:19:11,280 --> 00:19:12,120 あ… 325 00:19:12,200 --> 00:19:14,910 (戦場ヶ原) 阿良々木くん 私にウソをついたわね 326 00:19:15,000 --> 00:19:15,830 え? 327 00:19:17,870 --> 00:19:20,880 (戦場ヶ原) 電柱にぶつかったなんて 私をだまして 328 00:19:20,960 --> 00:19:23,210 神原のことも秘密にして 329 00:19:23,590 --> 00:19:26,260 つきあうとき 約束しなかったっけ? 330 00:19:26,340 --> 00:19:28,300 そういうことをするのは なしにしようって 331 00:19:29,260 --> 00:19:31,970 私たちは少なくとも 怪異のことに関して 332 00:19:32,060 --> 00:19:34,220 互いに秘密を持たないって 333 00:19:34,310 --> 00:19:35,730 あっ いや… 334 00:19:36,100 --> 00:19:37,600 万死に値するわ 335 00:19:37,730 --> 00:19:38,560 (阿良々木)ハッ 336 00:19:38,730 --> 00:19:39,560 う… 337 00:19:40,060 --> 00:19:43,110 でも まあ 阿良々木くん 既に1万回くらい 338 00:19:43,190 --> 00:19:44,860 死んだあとみたいだし? 339 00:19:45,400 --> 00:19:47,360 特別に許してあげようかしら 340 00:19:48,240 --> 00:19:49,070 (阿良々木)あっ! 341 00:19:51,370 --> 00:19:52,280 (雨がっぱ)うっ うう… 342 00:19:53,660 --> 00:19:56,120 阿良々木くん どうせ あなたのことだから 343 00:19:56,660 --> 00:19:58,620 自分が死ねば全部解決するとか 344 00:19:59,170 --> 00:20:01,500 間の抜けたことを 思っていたんじゃないかしら 345 00:20:01,750 --> 00:20:02,840 あっ あ… 346 00:20:03,590 --> 00:20:05,130 冗談じゃないわよ 347 00:20:05,510 --> 00:20:08,550 阿良々木くんが死んだら 私は どんな手を使ってでも 348 00:20:08,630 --> 00:20:10,760 神原を殺すに決まっているじゃない 349 00:20:11,050 --> 00:20:14,010 阿良々木くん 私を 殺人犯にするつもり? 350 00:20:14,510 --> 00:20:18,020 (阿良々木) お見通しか まったく 情の深い女だ 351 00:20:18,270 --> 00:20:20,020 (雨がっぱ)ううう… 352 00:20:22,020 --> 00:20:24,400 (戦場ヶ原) 私が何より気に食わないのは 353 00:20:24,480 --> 00:20:27,150 阿良々木くんが たとい そんな体じゃなくとも 354 00:20:27,240 --> 00:20:30,240 同じ行為に身を 投じていただろうということが 355 00:20:30,320 --> 00:20:32,620 はっきりと分かってしまうことよ 356 00:20:32,700 --> 00:20:33,530 (阿良々木)うう… 357 00:20:33,830 --> 00:20:35,740 (戦場ヶ原) 不死身の体に おんぶにだっこで 358 00:20:35,830 --> 00:20:38,160 こんなバカなことを やっているのだったら 359 00:20:38,250 --> 00:20:41,040 どうぞ お好きなようにという 感じなのだけれど 360 00:20:41,330 --> 00:20:43,920 阿良々木くんときたら 当たり前みたいに 361 00:20:44,000 --> 00:20:46,920 流れの まにまに そんなありさまに なってしまって 362 00:20:47,010 --> 00:20:48,340 もう さっぱりね 363 00:20:49,470 --> 00:20:51,220 まあ 大きな お世話も 364 00:20:51,300 --> 00:20:53,800 余計な おせっかいも ありがた迷惑も 365 00:20:54,100 --> 00:20:55,720 阿良々木くんに されるなら 366 00:20:55,810 --> 00:20:57,680 そんなに悪くはないのかも しれないわ 367 00:20:58,020 --> 00:20:59,310 (雨がっぱ)うう… 368 00:20:59,730 --> 00:21:00,560 (阿良々木)あ… 369 00:21:01,390 --> 00:21:03,270 (阿良々木) 僕が悪魔を圧倒し 370 00:21:03,360 --> 00:21:06,270 神原の裏の願いの成就を 不可能にしてしまうのが 371 00:21:06,360 --> 00:21:08,320 1つの方策であるとすれば 372 00:21:08,780 --> 00:21:11,570 神原が僕を 殺そうとしているという事実を 373 00:21:11,660 --> 00:21:13,700 戦場ヶ原に知らせることで 374 00:21:13,820 --> 00:21:16,080 表の願いの成就を 不可能にしてしまうことも 375 00:21:16,160 --> 00:21:18,330 また 1つの方策 376 00:21:18,950 --> 00:21:23,380 まして今 戦場ヶ原は 僕が死んだら神原を殺すとまで 377 00:21:23,460 --> 00:21:25,090 悪魔の目の前で宣誓した 378 00:21:25,750 --> 00:21:27,590 知らなかったでは済まされない 379 00:21:27,880 --> 00:21:30,880 レイニー・デビルにとって 状況は もう完全に 380 00:21:30,970 --> 00:21:31,970 決定してしまったのだ 381 00:21:33,050 --> 00:21:35,510 何て見透かしたまねをするんだ 忍野 382 00:21:35,600 --> 00:21:39,350 お前は… お前は本当に 悪魔なんかよりも ずっと 383 00:21:39,930 --> 00:21:41,600 とんでもないヤツだよな 384 00:21:42,100 --> 00:21:45,480 神原 久しぶり 元気そうで何よりね 385 00:21:47,770 --> 00:21:48,980 (すすり泣き) 386 00:21:53,860 --> 00:21:58,490 私は戦場ヶ原先輩が好きだ 387 00:21:58,910 --> 00:22:01,370 そう 私は それほど 好きじゃないわ 388 00:22:02,410 --> 00:22:04,370 それでも そばに いてくれるのかしら 389 00:22:05,710 --> 00:22:07,840 いっぱい待たせて ごめんなさいね 390 00:22:07,920 --> 00:22:08,750 うう… 391 00:22:09,460 --> 00:22:12,720 (阿良々木) まったく かませ犬も いいところだった 392 00:22:13,090 --> 00:22:15,760 我ながら あつらえたような 三枚目を演じたものである 393 00:22:16,590 --> 00:22:19,310 戦場ヶ原ひたぎが どれだけ強欲で 394 00:22:19,390 --> 00:22:21,810 諦めの悪い女なのか ということくらい 395 00:22:21,890 --> 00:22:23,890 僕は とっくに 知っていたはずなのに 396 00:22:24,480 --> 00:22:27,230 それが 本当に 大事なものだったなら 397 00:22:27,400 --> 00:22:29,770 戦場ヶ原が 諦めるわけがないのに 398 00:22:30,480 --> 00:22:31,820 大きな お世話 399 00:22:31,900 --> 00:22:34,610 余計な おせっかい ありがた迷惑 400 00:22:35,410 --> 00:22:38,160 しかし まあ それでも何というか 401 00:22:38,830 --> 00:22:41,450 全くもって どいつもこいつも 本当に 402 00:22:41,700 --> 00:22:43,040 ひねくれてるよなあ 403 00:22:43,120 --> 00:22:48,170 ♪〜 404 00:22:48,540 --> 00:22:50,250 (火憐(かれん)) 兄ちゃん! 朝だぞ こら 405 00:22:50,340 --> 00:22:52,050 (月火(つきひ)) いいかげんに 起きないとダメだよ! 406 00:22:52,630 --> 00:22:53,550 (火憐)もう! (月火)もう! 407 00:22:53,970 --> 00:22:54,970 (阿良々木)ぎえ〜! 408 00:22:57,470 --> 00:22:59,140 (神原) おはよう 阿良々木先輩 409 00:23:01,640 --> 00:23:04,060 おはようございます 神原さん 410 00:23:04,430 --> 00:23:06,440 で 何か用なのか? 411 00:23:06,520 --> 00:23:07,480 (神原)うん 412 00:23:07,560 --> 00:23:10,070 今朝 戦場ヶ原先輩から 電話があって 413 00:23:10,150 --> 00:23:11,780 阿良々木先輩を 迎えに行くように 414 00:23:11,860 --> 00:23:13,030 言われたのだ 415 00:23:13,360 --> 00:23:15,030 あっ かばんを持たせてくれ 416 00:23:15,450 --> 00:23:16,780 さあ 行くぞ 先輩 417 00:23:17,110 --> 00:23:18,030 (阿良々木)おう… 418 00:23:18,490 --> 00:23:20,780 しかし お前 部活は いいのかよ? 419 00:23:21,450 --> 00:23:23,450 日曜だって 練習は あるはずだろう? 420 00:23:23,540 --> 00:23:25,790 ほら そろそろ 試験休みなんだから 421 00:23:25,870 --> 00:23:27,170 気合入れていかないと 422 00:23:27,620 --> 00:23:29,210 いや バスケットボールは 423 00:23:29,290 --> 00:23:30,290 もう できないのだ 424 00:23:30,420 --> 00:23:31,250 え? 425 00:23:31,540 --> 00:23:33,050 (神原) 少し早いが引退だ 426 00:23:33,550 --> 00:23:35,840 全てが 中途半端だったからな 427 00:23:36,220 --> 00:23:37,380 悪魔は去ったが 428 00:23:37,470 --> 00:23:39,800 結局 腕は 元には戻らなかったのだ 429 00:23:40,600 --> 00:23:41,930 いくらなんでも この腕で 430 00:23:42,010 --> 00:23:43,640 バスケットボールを 続けるわけには 431 00:23:43,720 --> 00:23:44,810 いかないからな 432 00:23:45,180 --> 00:23:46,730 でも まあ これはこれで 433 00:23:46,810 --> 00:23:47,810 パワフルで 結構 434 00:23:47,940 --> 00:23:49,310 使い勝手は いいみたいだぞ 435 00:23:50,860 --> 00:23:52,730 (阿良々木) 僕のかばんを今すぐ返せ 436 00:23:52,860 --> 00:23:54,900 〜♪ 437 00:23:55,240 --> 00:23:56,820 (火憐)火憐だぜ! (月火)月火だよ! 438 00:23:57,070 --> 00:23:58,450 暦といえば お兄ちゃんだけど 439 00:23:58,570 --> 00:23:59,450 (火憐) 兄ちゃんだね 440 00:23:59,530 --> 00:24:00,950 (月火) 三隣亡(さんりんぼう)って暦 知ってる? 441 00:24:01,030 --> 00:24:01,910 (火憐) 三隣亡? 442 00:24:02,120 --> 00:24:02,950 (月火) その日に家を建てたら 443 00:24:03,240 --> 00:24:05,830 隣3軒まで巻き込む大火災が 起こるという 444 00:24:05,910 --> 00:24:07,160 恐るべき暦なのだ 445 00:24:07,250 --> 00:24:08,210 (火憐) 恐るべき 怖い 446 00:24:08,330 --> 00:24:10,130 (月火) さすがファイヤーシスターズの お兄ちゃん 447 00:24:10,250 --> 00:24:11,960 (火憐) さすがファイヤーシスターズの 兄ちゃんだ 448 00:24:12,130 --> 00:24:14,800 (月火) でも これ 推理小説のトリックに 使えないかな? 449 00:24:14,880 --> 00:24:15,710 (火憐) どんなふうに? 450 00:24:15,800 --> 00:24:18,010 (月火) 犯人は三隣亡の日に 家を建てたのだ 451 00:24:18,090 --> 00:24:19,890 (火憐) 隣家の人を殺すために! 452 00:24:19,930 --> 00:24:21,010 (月火)あり? (火憐)なし! 453 00:24:21,090 --> 00:24:21,930 (月火) 過去編クイズ! 454 00:24:22,010 --> 00:24:22,850 (火憐) 過去編かよ! 455 00:24:22,930 --> 00:24:24,760 (月火) 前回「するがモンキー 其ノ貮(そのに)」 456 00:24:24,850 --> 00:24:25,680 (火憐) みんな知ってる 457 00:24:25,770 --> 00:24:27,600 (月火・火憐) 次回「なでこスネイク 其ノ壹(そのいち)」 458 00:24:27,930 --> 00:24:29,270 (月火) あっ 千(せん)ちゃんの出番だね 459 00:24:29,350 --> 00:24:30,350 (火憐) 素になんなよ…