1 00:00:08,492 --> 00:00:10,281 (雛月の母)この! ≪(チャイム) 2 00:00:11,461 --> 00:00:13,007 ≪(雛月)お母さん。 3 00:00:15,465 --> 00:00:18,632 (雛月の母)加代! 何日も どこ ほっつき歩いてんだ! 4 00:00:19,007 --> 00:00:20,250 (雛月の母)この! 5 00:00:21,218 --> 00:00:23,473 (雛月の母)あんたたち…。➡ 6 00:00:23,473 --> 00:00:25,796 やっぱり あんたたちだったのね!➡ 7 00:00:25,859 --> 00:00:28,478 人んちの娘 隠すなんて どういうこと!?➡ 8 00:00:28,478 --> 00:00:33,015 余計な心配させやがって! 訴えてやるから 覚悟しな! 9 00:00:34,367 --> 00:00:38,804 (佐知子)あんたさ この3日の間 一度でも 加代ちゃんのこと捜したかい? 10 00:00:38,829 --> 00:00:43,562 えっ 何? 私を悪者にするつもりなの!? 11 00:00:44,296 --> 00:00:48,265 ふざけるな! この! 12 00:00:57,440 --> 00:00:59,442 加代! 離せ バカ! 13 00:00:59,765 --> 00:01:01,444 (佐知子)余計な心配か…。➡ 14 00:01:01,444 --> 00:01:04,709 あんたが心配なのは 自分のことだけだべ? 15 00:01:04,734 --> 00:01:05,734 (雛月の母)何!? 16 00:02:43,167 --> 00:02:46,389 (雛月の母)くそ! 何!? 何してんの 加代!➡ 17 00:02:46,389 --> 00:02:49,112 離せ! 私の言うことが聞けないの!? 18 00:02:49,237 --> 00:02:51,221 (佐知子) 雛月さん もう やめなよ。➡ 19 00:02:51,956 --> 00:02:54,776 加代ちゃんも そんな あんたの姿 見たくないっしょや。 20 00:02:54,947 --> 00:02:58,620 (雛月の母)あんたこそ 加代の前で 私を悪者扱いしやがって!➡ 21 00:02:58,807 --> 00:03:01,596 人の娘 さらっといて 何様のつもりだ! 22 00:03:01,878 --> 00:03:02,925 (悟)うるせえ! 23 00:03:02,950 --> 00:03:07,878 てめえが 娘を 物置に閉じ込めたり3日 いなくなっても 放っておくような親だからだ! 24 00:03:08,354 --> 00:03:11,414 親の苦労も責任も 分からないような がきが➡ 25 00:03:11,721 --> 00:03:14,026 いっちょまえの口 利くんじゃないよ! 26 00:03:14,275 --> 00:03:15,206 (雛月)うっ! 27 00:03:16,419 --> 00:03:19,354 (雛月の母)この! ≪(職員)雛月 明美さんですね? 28 00:03:20,081 --> 00:03:23,026 (職員) 石狩振興局 児童相談課の者です。 29 00:03:23,393 --> 00:03:29,697 (雛月の母)えっ? (職員)あなたと娘の加代ちゃんのことで少しお話をさせていただきたく 伺いました。 30 00:03:31,822 --> 00:03:35,438 はめやがったな… この くそ親子! 31 00:03:36,260 --> 00:03:43,057 (職員)私どもだけでは会ってくださらないかと 思いまして 少々藤沼さんに ご協力いただきまして。 32 00:03:43,379 --> 00:03:46,228 (雛月の母) 誰が会わないなんて 言ったのよ。 33 00:03:46,253 --> 00:03:48,166 (職員)それは 失礼いたしました。 34 00:03:50,096 --> 00:03:53,033 (八代)すみません こんな役を お願いしてしまって。 35 00:03:53,205 --> 00:03:55,391 (佐知子)いいえ 八代先生。 36 00:03:55,391 --> 00:04:00,861 私の方も あの人に 一言ありましたので むしろ お手伝いできて 感謝しています。 37 00:04:01,066 --> 00:04:04,003 (雛月の母)あいつらが うちの娘をさらった犯人だろ!?➡ 38 00:04:04,089 --> 00:04:05,784 早く 警察 呼びなよ! 39 00:04:05,809 --> 00:04:10,519 (職員)いえまず普段のお母さんと娘さんの関係のことで お話があります。 40 00:04:10,559 --> 00:04:11,168 (雛月の母)はっ? 41 00:04:11,193 --> 00:04:12,668 何 言ってんの!? あんた。 42 00:04:12,762 --> 00:04:15,176 私と加代の関係が 何だっていうのよ! 43 00:04:15,215 --> 00:04:19,012 (職員)娘さんの加代ちゃんを 保護する必要ありと判断しました。 44 00:04:19,176 --> 00:04:21,707 (雛月の母) 保護!? 保護者は 私でしょ! 45 00:04:21,738 --> 00:04:26,556 (職員)3日間 行方不明の娘を 捜そうともしないのは保護放棄でしょう。 46 00:04:26,581 --> 00:04:28,963 (雛月の母)だってそれはそこのがきが! 47 00:04:28,988 --> 00:04:31,625 何で 私が 犯罪者みたいな扱いを受けるの!? 48 00:04:31,650 --> 00:04:34,150 (職員)まあまあ 雛月さん。 (職員)落ち着いてください。 49 00:04:34,252 --> 00:04:35,853 (雛月の母)いいわ! えっ? 50 00:04:35,916 --> 00:04:37,845 (雛月の母) 自分から 警察に行くわよ! 51 00:04:37,978 --> 00:04:41,947 (職員・悟)えっ? (雛月の母)出るとこ➡ 出てやろうじゃないの! 来な! 加代! 52 00:04:42,158 --> 00:04:44,236 (職員)ちょ… ちょっと。 (職員)困ります! 53 00:04:44,261 --> 00:04:46,572 (職員)雛月さん! (職員)落ち着いてください! 54 00:04:46,884 --> 00:04:48,378 せ… 先生。 55 00:04:48,378 --> 00:04:50,931 (雛月の母)来い! 来いったら! 56 00:04:51,025 --> 00:04:51,689 加代! 57 00:04:52,382 --> 00:04:54,798 (雛月の母)来いっつってんだろ! ≪明美。 58 00:04:59,587 --> 00:05:00,884 ≪明美や。 59 00:05:02,392 --> 00:05:04,134 (雛月の母)お母さん? 60 00:05:08,197 --> 00:05:09,853 (雛月の祖母)すまんかった。➡ 61 00:05:11,676 --> 00:05:19,960 あの男と無理やり別れさせてから疎遠になっとったが お前たち二人のことはずっとずっと気にしとったよ。 62 00:05:22,082 --> 00:05:28,415 (雛月の祖母)女手一つで 子供を育てる大変さは この私が よーく知ってるよ。 63 00:05:29,989 --> 00:05:33,747 寂しかったべ…。 つらかったべ…。 64 00:05:34,317 --> 00:05:37,246 私が助けてやるべきだったのに。 65 00:05:46,369 --> 00:05:50,996 (雛月の祖母)全部 お前一人に 背負わせちまったべさ。 66 00:06:10,048 --> 00:06:12,798 (雛月の祖母) 皆さん 私のせいです。➡ 67 00:06:13,396 --> 00:06:15,884 明美を悪く思わないでください。 68 00:06:23,406 --> 00:06:25,204 (雛月の母)お母さん…。➡ 69 00:06:26,392 --> 00:06:31,414 お母さん…。 お母さん! 70 00:06:31,414 --> 00:06:33,416 (雛月の母の泣き声) 71 00:06:33,587 --> 00:06:37,696 <それは 自分への 哀れみの涙だったのだろう> 72 00:06:41,251 --> 00:06:46,813 <すがって泣く母親を持たない 加代は そんな母を もう 見てはいなかった> 73 00:06:47,243 --> 00:06:51,587 明美や。 加代のことは 心配すんな。 74 00:06:52,173 --> 00:06:54,845 私が しっかり 預かるから。 75 00:06:55,371 --> 00:07:01,032 (佐知子)私は 自分が生きるこの世界の中で 子供が一番大事だ。 76 00:07:04,380 --> 00:07:07,595 あんたにも きっと そんなときがあったっしょ。 77 00:07:09,751 --> 00:07:11,387 ありがとう 先生。 78 00:07:11,868 --> 00:07:15,868 (八代)いや われわれを 動かしたのは お前だ 悟。➡ 79 00:07:16,417 --> 00:07:21,134 悟が取った勇気ある行動の結末が 悲劇でいいはずがないだろう。 80 00:07:21,806 --> 00:07:24,227 加代は もう 大丈夫だ。 81 00:07:26,402 --> 00:07:33,024 俺には 父の記憶が ほとんど ないけれど 父親の言葉ってこんな感じなんだろうか? 82 00:07:36,412 --> 00:07:38,376 (雛月)悟 ありがとう。 83 00:07:39,798 --> 00:07:42,337 私を ここから連れ出してくれて。 84 00:07:47,357 --> 00:07:49,357 (八代)さあ 行こうか。 85 00:07:53,181 --> 00:07:56,813 (雛月)「私だけがいない街 雛月 加代」➡ 86 00:07:57,204 --> 00:07:59,477 「今より もっと大きくなって➡ 87 00:07:59,610 --> 00:08:02,243 一人で どこへでも 行けるようになったら➡ 88 00:08:02,372 --> 00:08:04,907 遠い国へ行ってみたい」➡ 89 00:08:05,243 --> 00:08:09,821 「遠い島に行ってみたい。 誰もいない島に行ってみたい」➡ 90 00:08:10,407 --> 00:08:14,790 「つらいことも 悲しいこともない 島に行ってみたい」 91 00:08:20,390 --> 00:08:24,970 (雛月)「その島で 私は 登りたいときに 木に登り➡ 92 00:08:25,071 --> 00:08:29,306 泳ぎたいときに 海で泳ぎ 眠りたいときに 眠る」 93 00:08:36,305 --> 00:08:42,126 (雛月)「私は 私だけがいない 街のことを考えると気持ちが 軽くなる」 94 00:08:42,267 --> 00:08:45,348 「遠く 遠くへ行きたい」 95 00:09:01,364 --> 00:09:03,407 <ついに 俺は 加代を救った> 96 00:09:04,367 --> 00:09:06,915 <その命を 未来へと つなげた> 97 00:09:08,282 --> 00:09:11,657 <ここから先は 加代自身が 足跡を刻んでいく> 98 00:09:13,063 --> 00:09:17,378 加代の向かう未来が明るい場所であることを俺は信じる 99 00:09:24,860 --> 00:09:27,673 (オサム)悟 ずっと こんなだけど大丈夫かな? 100 00:09:27,698 --> 00:09:32,017 (カズ)ああ…。 雛月を助けたとこまでは ヒーローなんだけどな。 101 00:09:32,173 --> 00:09:37,368 (ヒロミ)ねえ 悟君 大丈夫? うん… 平気…。 102 00:09:37,485 --> 00:09:39,532 (オサム) 全然 平気そうじゃねえべや。 103 00:09:39,618 --> 00:09:43,102 (カズ)まあ 無理ないべ。 雛月 いなくなっちまったんだし。 104 00:09:43,127 --> 00:09:46,251 (ヒロミ) うん…。 一件落着なんだけどね。 105 00:09:47,010 --> 00:09:49,899 (八代)悟。➡ ちょっと来てくれ。 106 00:09:51,014 --> 00:09:55,509 (八代)加代の母親な 数年間は 加代に近づけなくなると思う。➡ 107 00:09:56,019 --> 00:09:59,915 だから 加代は おばあさんと 新しい生活を始めることになる。 108 00:10:00,610 --> 00:10:04,610 先生 ありがとう。 (八代)うん? ああ いや…。 109 00:10:04,635 --> 00:10:11,446 ううん その件じゃなくて 勇気ある行動の結末が 悲劇でいいはずがないっていう言葉…。 110 00:10:12,035 --> 00:10:14,759 今の僕には とても うれしい言葉だったんだ。 111 00:10:16,571 --> 00:10:18,017 そうだな…。 112 00:10:18,042 --> 00:10:26,845 結末を代償と言い換えると 少し 下品に聞こえるかもしれないが 悟の行動は 代償を得るに ふさわしいものだったってことだ。 113 00:10:27,985 --> 00:10:31,157 欲しかったのは 加代の笑顔だったんじゃないのか? 114 00:10:34,992 --> 00:10:37,298 フッ 俺も得られた。 115 00:10:38,485 --> 00:10:42,181 ところで 悟加代はずっと お前の家にいたのか? 116 00:10:42,634 --> 00:10:45,626 違うよ。 隠れ家。 隠れ家? 117 00:10:45,759 --> 00:10:50,181 うん。 泉水小ホッケー部の 使わなくなったバスに 加代を隠してた。 118 00:10:50,353 --> 00:10:51,509 へえ~。 119 00:10:52,009 --> 00:10:55,259 来るのは お前たちみたいな 誘拐犯だけってわけか。 120 00:10:55,376 --> 00:10:56,673 そ… そう。 121 00:10:57,108 --> 00:10:58,782 《笑えねえ…》 122 00:11:00,462 --> 00:11:05,993 《加代がいなくなった今 残る犯人のターゲットはヒロミと中西 彩》 123 00:11:06,352 --> 00:11:10,188 《今 俺がやるべきなのは 2人を 独りぼっちにさせないこと》 124 00:11:13,256 --> 00:11:15,256 《加代のときと同じだ》 125 00:11:17,347 --> 00:11:24,331 クラスメートのヒロミは ともかく 隣の泉水小に通っている中西 彩は アプローチが難しいな… 126 00:11:24,975 --> 00:11:29,560 ユウキさんと よく 一緒にいるという話だが 何て 声 掛ける? 127 00:11:29,662 --> 00:11:32,006 《向こうは 俺のことなんて 知りもしない》 128 00:11:32,499 --> 00:11:34,501 《結構 ハードル 高いぞ》 129 00:11:34,985 --> 00:11:36,068 うーん…。 130 00:11:37,584 --> 00:11:40,115 (佐知子) 知らない子と仲良くなる方法? 131 00:11:40,225 --> 00:11:43,725 そんなもん ストレートに 友達になろうでいいべさ。 132 00:11:43,912 --> 00:11:48,006 《そんなんで うまく…》 そんなんで うまくいくかよって思ったべ? 133 00:11:48,264 --> 00:11:49,490 《サトリか!?》 134 00:11:49,515 --> 00:11:52,834 加代ちゃんって子がいながら あんたは また…。 135 00:11:53,003 --> 00:11:56,443 えっ? 何で そんなことまで…。 鎌 かけてみただけ。 136 00:11:57,021 --> 00:12:01,615 まあ 女の子なんだけど…。 いつも 独りぼっちなんだ。 137 00:12:01,873 --> 00:12:04,678 悪い方に考えてるうちは 駄目だべさ。 138 00:12:05,015 --> 00:12:07,818 うまくいったときのことを 考えれば いいっしょや。 139 00:12:07,904 --> 00:12:09,412 当たって 砕けろだべ。 140 00:12:09,584 --> 00:12:10,686 うーん…。 141 00:12:13,342 --> 00:12:15,428 俺 ちょっと寄る所あるから。 142 00:12:15,818 --> 00:12:17,959 ケンヤとヒロミは 児童館に行くんだよね? 143 00:12:18,256 --> 00:12:20,709 (ケンヤ)ああ。 じゃあ 俺も 後で行くから。 144 00:12:20,850 --> 00:12:22,959 したっけ! (ヒロミ)したっけ! 145 00:12:35,584 --> 00:12:37,959 《塾終わりが 18時半か…》 146 00:12:38,428 --> 00:12:41,600 《ヒロミを家に送って 戻ってくれば 間に合うか》 147 00:12:42,435 --> 00:12:45,467 《まずは 基本的な行動パターンを 調べなきゃ》 148 00:12:57,000 --> 00:13:00,178 <中西 彩の一日の行動は シンプルだった> 149 00:13:00,506 --> 00:13:06,068 <もし 誘拐が起こるなら学習塾終わりの この時間帯が 一番 可能性が高い> 150 00:13:06,701 --> 00:13:07,529 ≪(佐知子)悟!➡ 151 00:13:08,342 --> 00:13:10,678 ちょうど よかった! 手伝って! 152 00:13:11,209 --> 00:13:15,420 《家まで突き止めたかったのに このタイミングで現れんなよ》 153 00:13:15,445 --> 00:13:19,053 何で こんな いっぺんに買うの!? 安かったから つい…。 154 00:13:19,544 --> 00:13:20,850 重い~…。 155 00:13:21,100 --> 00:13:23,810 口に出すな。 ホントに重くなるべさ! 156 00:13:23,835 --> 00:13:25,396 黙ってても 重いって。 157 00:13:25,421 --> 00:13:27,826 ≪(クラクション) (悟・佐知子)ああ? 158 00:13:29,592 --> 00:13:33,076 助かったよ 先生。 お母さん 無茶な買い物するから。 159 00:13:33,101 --> 00:13:34,631 無茶とか言うな! 160 00:13:34,656 --> 00:13:38,209 アハハッ! あっ…。 161 00:13:41,389 --> 00:13:45,154 ねえ 先生はさ 何で 結婚しないの? 162 00:13:45,179 --> 00:13:47,021 うわっ 唐突だな。 163 00:13:47,688 --> 00:13:50,240 う~ん…。 いいか? 悟。 164 00:13:50,404 --> 00:13:53,373 結婚ってのは 必ず 相手がいて するもんだ。 165 00:13:53,482 --> 00:13:57,889 相手の気持ちとか お互いのタイミングとか➡ まあ 色々…。 166 00:13:58,506 --> 00:14:03,740 いや 一度 手痛い失敗をしてるから➡ 慎重になり過ぎているのかもな。 167 00:14:04,131 --> 00:14:06,045 あっ… ごめんなさい。 168 00:14:07,412 --> 00:14:10,334 (八代)気にするな。 別に 嫌な質問でもない。 169 00:14:13,326 --> 00:14:15,935 ホントは 別の質問するつもりだったんだ。 170 00:14:18,015 --> 00:14:20,521 (八代) 知らない女の子へのアプローチ? 171 00:14:20,779 --> 00:14:23,732 うん。 俺の方が 一方的に知ってる子。 172 00:14:24,084 --> 00:14:25,575 そうだな~。 173 00:14:25,600 --> 00:14:31,389 僕は 慎重派だから 回りくどくなっても まず 相手の警戒心を 解くところからだな。 174 00:14:31,414 --> 00:14:33,115 警戒を解く? ああ。 175 00:14:33,373 --> 00:14:36,107 良く言い換えると 自分をアピールする。 176 00:14:36,584 --> 00:14:40,584 スポーツが得意とか 料理が得意とか 何でも 武器にするんだ。 177 00:14:40,975 --> 00:14:44,639 相手が どれかに興味を持ったとき 警戒心は 解ける。 178 00:14:44,717 --> 00:14:45,951 へえ…。 179 00:14:46,100 --> 00:14:47,889 あ… あまり 感心するなよ。 180 00:14:48,178 --> 00:14:52,959 僕は ストレートに感情を出すのが 得意じゃないからロジックに頼ってるだけだ。 181 00:14:54,178 --> 00:14:54,982 うん? 182 00:14:56,521 --> 00:14:57,842 何か はみ出てるよ。 183 00:14:58,163 --> 00:15:00,546 (八代)悟! そこは 触っちゃ…。 184 00:15:00,834 --> 00:15:04,068 あっ ご… ごめんな…。 あっ これは…。 185 00:15:05,255 --> 00:15:07,896 (八代)悟。 見てしまったね…。 186 00:15:11,654 --> 00:15:12,756 《あめ?》 187 00:15:13,162 --> 00:15:15,810 見られた以上 もう 隠すこともない! 188 00:15:16,271 --> 00:15:18,396 お前も食って 共犯者になれ! 189 00:15:20,592 --> 00:15:25,662 3年前 たばこをやめてから代償行為としての あめが 欠かせなくなってな。 190 00:15:26,146 --> 00:15:29,904 プライベートな空間では どうも これがないと 落ち着かないんだ。 191 00:15:30,295 --> 00:15:31,857 《へ… 変なやつ》 192 00:15:32,435 --> 00:15:33,451 いただきます。 193 00:15:34,270 --> 00:15:36,084 フゥ…。 194 00:15:37,943 --> 00:15:39,600 (八代・悟)うん? 195 00:15:40,154 --> 00:15:43,256 私にも 1個 ちょうだい。 (八代)はい。 196 00:15:47,971 --> 00:15:51,975 (ヒロミ)じゃあ 僕児童館 寄って 宿題やってくから。 おう! 197 00:15:51,950 --> 00:15:53,525 あっ 待って ヒロミ。 198 00:15:53,674 --> 00:15:54,689 俺も行くから。 199 00:15:54,806 --> 00:15:57,752 (ケンヤ)雛月の次は ヒロミの保護者みたいだな。 200 00:15:57,777 --> 00:15:58,955 そ… そうかな? 201 00:15:59,916 --> 00:16:02,986 (ケンヤ)悟。 ちょっと 2人で話せない? 202 00:16:03,260 --> 00:16:04,416 いいよ。 203 00:16:05,814 --> 00:16:09,369 ごめん ヒロミ。 俺 後から行くよ。 (ヒロミ)うん。 204 00:16:10,541 --> 00:16:13,330 (ケンヤ)悟。 本当は 何を考えてる? 205 00:16:13,997 --> 00:16:22,379 何が何でも 雛月を助けようっていう決意を見てるから うまくいったはずの今 お前の様子には すげえ違和感があるんだけど。 206 00:16:23,113 --> 00:16:26,746 悟。 何かあるなら 話してくれないか? 207 00:16:27,723 --> 00:16:31,231 それこそ 飛躍し過ぎてて うまく 話せないんだ。 208 00:16:32,949 --> 00:16:35,895 俺も お前みたいに踏み出したい。 209 00:16:38,223 --> 00:16:40,012 正義の味方になりたいんだ。 210 00:16:41,488 --> 00:16:44,106 続きがあるなら 俺も連れてってくれ。 211 00:16:51,207 --> 00:16:56,621 ケンヤ。 この足跡 どう思う? 大人が 1人 1往復。 212 00:16:57,137 --> 00:16:58,840 しかもさ よく見て。 213 00:16:59,106 --> 00:17:01,067 靴に 布を巻いてたんじゃないかな? 214 00:17:01,169 --> 00:17:03,440 (ケンヤ)滑り止めじゃないな。 215 00:17:03,698 --> 00:17:05,832 靴底の跡を残さないためかも。 216 00:17:14,895 --> 00:17:19,129 リュックがなくなってる。 あと 練炭が入ってた箱もない。 217 00:17:19,582 --> 00:17:21,731 (ケンヤ) 箱の数自体 減ってるかも。 218 00:17:22,238 --> 00:17:23,926 ちぎれたボール箱も多い。 219 00:17:24,660 --> 00:17:27,278 誰かが 中身だけ 持ち去ったんだろうね。 220 00:17:28,223 --> 00:17:30,996 (ケンヤ)悟。 何が言いたいんだ? 221 00:17:31,832 --> 00:17:36,981 加代が ここに 一人で泊まったとき 深夜に来たっていう男のこと 覚えてる? 222 00:17:37,278 --> 00:17:41,481 ああ。 何か 物騒な感じのリュック 置いてったやつだろ? 223 00:17:41,952 --> 00:17:46,324 俺は その男のことを子供を狙った 殺人犯だと思ってる。 224 00:17:46,660 --> 00:17:49,301 (ケンヤ)悟? いったい どういうことだか…。 225 00:17:49,567 --> 00:17:52,856 分かってる。 こんな話 信じられるわけないよな。 226 00:17:53,731 --> 00:17:56,871 (ヒロミ)悟君が そう考える理由は 何なの? 227 00:17:57,113 --> 00:18:00,285 今 ここで ちゃんと説明できる理由はない。 228 00:18:00,778 --> 00:18:06,746 リュックの中身と練炭を見て 連続殺人犯の殺人道具の隠し場所 っていう連想をしたんだ。 229 00:18:07,809 --> 00:18:14,301 こんなの むちゃくちゃな話だっていうことは➡ 自分でも分かってる。 でも 俺は そう思ってるんだ。 230 00:18:15,238 --> 00:18:24,098 今だから言うけど 加代のことも 親の虐待を防ぐだけじゃなくて この殺人犯から守るために 独りぼっちにさせたくなかったんだ。 231 00:18:28,785 --> 00:18:33,184 悟…。 将来 小説家か 探偵にでもなるつもりかよ。➡ 232 00:18:33,937 --> 00:18:37,754 その話が 飛躍してるか してないかは➡ たぶん 問題じゃない。 233 00:18:38,004 --> 00:18:40,387 俺が信じるか信じないかだ。 234 00:18:43,332 --> 00:18:48,121 (ヒロミ)こんな家の近くまで 送ってくれなくても 大丈夫だよ。 僕 男だし。 235 00:18:48,146 --> 00:18:50,746 いいんだ。 俺 こっちに 用あるから。 236 00:18:56,960 --> 00:18:58,270 悟君…。 237 00:18:59,130 --> 00:18:59,810 何? 238 00:19:00,989 --> 00:19:03,113 僕も 悟君のこと 信じたい。 239 00:19:03,356 --> 00:19:06,981 僕にできること 何でもするから 遠慮なく 言ってね。 240 00:19:08,309 --> 00:19:09,129 もちろん! 241 00:19:09,863 --> 00:19:12,942 じゃあね! じゃあね! したっけ~! 242 00:19:12,973 --> 00:19:14,535 またね~! 243 00:19:18,473 --> 00:19:24,691 (ケンヤ)《悟。 正直 俺は➡ お前の仮説を 99%くらい まさかって思ってるよ》➡ 244 00:19:25,301 --> 00:19:29,465 《でも 1%は 絶対 あり得ない話じゃないって思ってる》 245 00:19:29,730 --> 00:19:36,776 《うん。 はたから見たら 起こってもいない事件を想像して ごっこ遊びしてるだけ…》 (ケンヤ) 《ごっこ遊びで構わないさ》➡ 246 00:19:38,001 --> 00:19:46,985 《ここの状況のせいも あるかもしれないけど➡ 俺 悟の その思いみたいなものは➡ きっと 何かに たどりつくって思う》 247 00:19:47,300 --> 00:19:48,245 《うん》 248 00:19:48,270 --> 00:19:51,167 《悟は 俺のことを信じて 話してくれた》 249 00:19:51,933 --> 00:19:54,964 (ケンヤ)《だから 俺も 悟のことを信じたいんだ》 250 00:19:55,487 --> 00:19:58,542 (愛梨)《愛梨の信じたいは 自分のためだよ》➡ 251 00:19:59,022 --> 00:20:02,456 《誰かに信じてほしいの 裏返しなんだよ》 252 00:20:04,722 --> 00:20:07,909 《ありがとう ケンヤ。 ありがとう ヒロミ》 253 00:20:10,565 --> 00:20:12,448 《僕なら助けられたはずなのに》 254 00:20:12,886 --> 00:20:17,815 《18年前 そう言って 俺は おふくろの前で泣いたっけ》 255 00:20:19,151 --> 00:20:21,714 《二度と同じ思いは したくない》 256 00:20:22,909 --> 00:20:25,097 《誰も 独りぼっちにはしない》 257 00:20:25,542 --> 00:20:27,565 《俺なら助けられるはずだ!》 258 00:20:33,419 --> 00:20:36,763 親に プリント書いてもらうの 忘れるなよ! 259 00:20:36,993 --> 00:20:39,247 (児童たち)は~い! 260 00:20:39,722 --> 00:20:42,575 ちょっと 一緒に来てほしい所が あるんだけど…。 261 00:20:43,577 --> 00:20:44,091 (ヒロミ・ケンヤ)うん。 262 00:20:45,083 --> 00:20:47,786 (オサム)悟! これから アジト 行ってみない? 263 00:20:47,896 --> 00:20:50,490 ごめん。 ちょっと やることがあって。 264 00:20:50,700 --> 00:20:52,568 (カズ・オサム)うん? (ケンヤ)じゃあ お先。 265 00:20:52,593 --> 00:20:54,286 したっけ。 (カズ)おう。 266 00:20:54,333 --> 00:20:55,325 (オサム)したっけ。 267 00:20:57,107 --> 00:20:59,271 何 こそこそ やってんだ? あいつら。 268 00:20:59,296 --> 00:21:01,536 面白くない。 (カズ)つけるか? 269 00:21:01,536 --> 00:21:03,661 うん! (カズ)行くぞ! (オサム)おう!