1 00:00:01,585 --> 00:00:03,468 (八代)《卒業 おめでとう!》 2 00:00:05,695 --> 00:00:14,562 オリジナルの人生の1988年加代とヒロミと中西彩が 失踪し死体となって発見された 3 00:00:15,562 --> 00:00:17,957 <誰も救えなかった自分を 責めた> 4 00:00:20,601 --> 00:00:22,374 <俺は 忘れようと努めた> 5 00:00:23,765 --> 00:00:28,624 <そして 残ったものは➡ 胸の中に ぽっかりと あいた穴だった> 6 00:00:30,382 --> 00:00:35,765 (八代)《楽しいこと 悲しいこと 成功も失敗も いっぱい あったね》 7 00:00:36,359 --> 00:00:41,296 (八代) 《小学校は 今日で卒業だけど➡ みんな まだまだ 足りないことだらけだ》➡ 8 00:00:42,093 --> 00:00:43,741 《それは この僕もだ》➡ 9 00:00:43,986 --> 00:00:50,991 《だけど その足りない何かを 埋めていくのが 人生なんだと➡ 僕は 考える》 10 00:02:30,607 --> 00:02:31,716 (悟)こんにちは。 11 00:02:33,888 --> 00:02:34,841 (彩)誰さ? 12 00:02:35,334 --> 00:02:37,287 美琴小5年の藤沼 悟。 13 00:02:37,482 --> 00:02:38,849 (ケンヤ)小林 賢也。 14 00:02:38,982 --> 00:02:40,318 (ヒロミ)杉田 広美。 15 00:02:40,817 --> 00:02:42,067 (彩)どっかで会った? 16 00:02:42,255 --> 00:02:43,794 中西 彩さんだよね? 17 00:02:44,107 --> 00:02:45,661 ピアノ 上手なんだって? 18 00:02:47,130 --> 00:02:51,247 (彩)まあまあ 得意な方だよ。 ピアノ教室で会ったっけ? 19 00:02:51,380 --> 00:02:53,247 (悟)いや そういうわけじゃ…。 20 00:02:53,708 --> 00:02:55,771 (ケンヤ)ねえ その本 何 読んでるの? 21 00:02:55,849 --> 00:02:58,638 (彩)あっ これ? シェイクスピア。 22 00:02:58,716 --> 00:02:59,614 『リア王』!? 23 00:02:59,639 --> 00:03:01,974 『ロミオとジュリエット』しか 読んだことない…。 24 00:03:02,030 --> 00:03:05,216 (彩)ピアノもシェイクスピアも 親が勧めるからさ。 25 00:03:06,685 --> 00:03:08,669 (カズ) 何 話してんだべ? あいつら。 26 00:03:09,037 --> 00:03:10,919 (オサム) もうちょびっと 近づいてみる? 27 00:03:11,294 --> 00:03:14,232 (彩)あっ! 何か見覚えあると思ったら! 28 00:03:14,380 --> 00:03:17,982 いつも 川の向こうの建物に 忍び込んでる子たちだべ! 29 00:03:19,185 --> 00:03:22,050 アジト こっちから 丸見えだったんだ…。 30 00:03:22,458 --> 00:03:25,083 アジト? 子供っぽい。 31 00:03:25,232 --> 00:03:29,114 こ… こ… こ…。 子供っぽいとか言うなよ。 32 00:03:29,513 --> 00:03:34,177 男子ってさ 何かと すぐ こそこそ 基地とか隠れ家とか つくるべさ。 33 00:03:34,614 --> 00:03:36,607 どうせ ヒーローごっことかでしょ。 34 00:03:36,825 --> 00:03:39,208 ヒ… ヒーローをバカにするな! 35 00:03:39,287 --> 00:03:40,959 (ヒロミ)悟く~ん! 36 00:03:41,349 --> 00:03:44,114 じゃあ 私 もう 時間だから。 えっ…。 37 00:03:44,349 --> 00:03:46,802 (彩)さようなら~。 ああ…。 38 00:03:47,009 --> 00:03:50,012 (カズ)待て! (ケンヤ・悟・ヒロミ)カズ!? 39 00:03:50,317 --> 00:03:50,982 あれ? 40 00:03:51,958 --> 00:03:53,138 な… 何さ。 41 00:03:53,239 --> 00:03:54,630 (カズ)アジトは…➡ 42 00:03:56,043 --> 00:03:58,013 男のロマンだ! 43 00:03:58,553 --> 00:04:01,556 うわ…。 (オサム)ハハハッ! 44 00:04:02,521 --> 00:04:06,003 暇なら アジトに来てみろ! そうすりゃ 分かる! 45 00:04:06,777 --> 00:04:08,310 (彩)変な人たち! 46 00:04:13,372 --> 00:04:14,466 (ケンヤ)子供っぽい…。 47 00:04:16,661 --> 00:04:18,591 (オサム)昨日は 面白かったな! 48 00:04:19,005 --> 00:04:21,043 《やっぱり ここにあった》 49 00:04:21,347 --> 00:04:23,778 《18年前に置き忘れた手袋》 50 00:04:24,755 --> 00:04:26,621 (カズ) レベル上げが やなんだよな。 51 00:04:26,646 --> 00:04:29,138 (オサム)それが楽しいのに。 (ヒロミ)ねえ 悟君➡ 52 00:04:29,419 --> 00:04:32,411 そろそろ 中西さんが 公園に来る時間だよ。 53 00:04:32,888 --> 00:04:33,622 大丈夫。 54 00:04:34,849 --> 00:04:37,224 ここからなら 見える。 そっか。 55 00:04:37,778 --> 00:04:39,513 《昨日は しくじったな…》 56 00:04:39,997 --> 00:04:42,146 《でも いったい どうやって近づけば…》 57 00:04:46,950 --> 00:04:49,810 アジト… 暇だから 来てみたわ。 58 00:04:52,896 --> 00:04:56,646 お… 俺たちのアジトへ ようこそ! 59 00:04:59,724 --> 00:05:01,599 (児童)じゃあね! バイバ~イ! 60 00:05:05,669 --> 00:05:08,286 今日も 彩ちゃんのとこ? (カズ)まあな!➡ 61 00:05:08,552 --> 00:05:10,474 後で 一緒に アジトに行くわ! 62 00:05:10,849 --> 00:05:12,552 そんじゃ! したっけ!➡ 63 00:05:13,387 --> 00:05:15,005 したっけ! 先生! 64 00:05:15,107 --> 00:05:16,224 (八代)さよならだろ! 65 00:05:16,771 --> 00:05:19,427 (ヒロミ)あの2人が くっつくなんて 不思議だね。 66 00:05:19,452 --> 00:05:23,038 (ケンヤ)中西 彩の件は これで 一件落着ってことかな。 67 00:05:23,302 --> 00:05:23,833 うん。 68 00:05:25,482 --> 00:05:29,599 (ヒロミ)あの… 悟君 ケンヤ君も ありがとう。 69 00:05:29,755 --> 00:05:30,224 うん? 70 00:05:31,004 --> 00:05:34,872 独りぼっちの時間をなくすって すごく いいことだと思う。➡ 71 00:05:35,247 --> 00:05:40,817 僕の家 両親 共働きで帰っても いつも一人だったから よく分かるんだ。 72 00:05:41,286 --> 00:05:48,208 僕にも そうしてくれたし加代ちゃんや彩ちゃんのときも 誘ってくれて うれしかった! 73 00:05:49,271 --> 00:05:50,364 フフッ。 74 00:05:50,950 --> 00:05:52,380 (オサム)おーい! 75 00:05:52,731 --> 00:05:54,349 早く アジト 行こうよ!➡ 76 00:05:54,435 --> 00:05:56,004 待ちくたびれちゃった! 77 00:05:56,332 --> 00:05:59,567 あれ? カズは。 彩ちゃん 迎えに行ったよ。 78 00:06:00,008 --> 00:06:02,645 何で? 何でって…。 79 00:06:02,778 --> 00:06:05,215 (オサム)彩ちゃん アジトの場所 知ってるでしょ? 80 00:06:05,395 --> 00:06:07,106 まあ そうなんだけどさ…。 81 00:06:07,489 --> 00:06:09,700 ≪(オサム) まあ いいや! 早く行こう! 82 00:06:09,731 --> 00:06:11,528 ≪(ケンヤ・ヒロミ・悟)お… おう! 83 00:06:11,707 --> 00:06:13,778 (児童たち)先生 さようなら~! 84 00:06:18,026 --> 00:06:20,658 (オサム)急げ~! 慌てるなって! 85 00:06:20,683 --> 00:06:23,028 (ケンヤ)ハハハッ! (ヒロミ)待って~! 86 00:06:25,627 --> 00:06:26,943 (オサム)そうなんだよ! 87 00:06:27,064 --> 00:06:32,643 《中西 彩。 杉田 広美。 そして 雛月 加代》 88 00:06:32,994 --> 00:06:37,658 《殺されるはずだった3人は➡ あいつのターゲットから 外れているに違いない》 89 00:06:37,979 --> 00:06:42,390 《だけど 手掛かりを失った今➡ あいつを 見つけ出せるだろうか?》 90 00:06:42,586 --> 00:06:45,148 ほらっ! もっと 女の子になった! 91 00:06:46,781 --> 00:06:51,226 悟。 探偵ごっこ これで終わるつもりか? 92 00:06:52,500 --> 00:06:54,993 もちろん まだ終わってたまるか。 93 00:06:57,711 --> 00:07:03,226 《2006年で おふくろは 澤田さんに➡ 真犯人が 誰だか分かったと言った》 94 00:07:04,030 --> 00:07:08,586 《おそらく 1988年の時点で おふくろが知っている人間だ》 95 00:07:09,312 --> 00:07:16,406 《先生の あめの話じゃないが ターゲットを失った あいつは➡ 新たな代償行為を 求めているに違いない》 96 00:07:23,820 --> 00:07:24,828 あっ…。 97 00:07:26,500 --> 00:07:27,226 (美里)どいて。 98 00:07:32,359 --> 00:07:35,623 それじゃ 俺たちは アイスホッケーの試合 見に行ってくるよ。 99 00:07:35,648 --> 00:07:37,765 浜田 出るの? もちろん。 100 00:07:37,858 --> 00:07:39,070 すげえな。 101 00:07:39,336 --> 00:07:41,156 じゃあ 頑張れって言っといて。 102 00:07:41,273 --> 00:07:42,797 うん! (ケンヤ)したっけ。 103 00:07:44,875 --> 00:07:45,979 (ヒロミ)お待たせ~! 104 00:07:48,148 --> 00:07:51,311 (ヒロミ)最近 ヤナギハラさんが 一人なの 知ってた? 105 00:07:51,336 --> 00:07:52,828 えっ 美里が? 106 00:07:53,101 --> 00:07:57,679 (ヒロミ) あの給食費のことがあってから➡ みんなから 浮いちゃってるみたい。 107 00:07:58,695 --> 00:08:02,445 そうか…。 月曜日にでも 声 掛けてみるよ。 108 00:08:02,679 --> 00:08:03,414 うん。 109 00:08:10,820 --> 00:08:12,312 いただきまーす! 110 00:08:16,843 --> 00:08:18,148 (佐知子)フフッ。 111 00:08:19,289 --> 00:08:21,703 あっ 今日 ちょっと遅くなるかも。 112 00:08:22,017 --> 00:08:26,468 (佐知子)それはいいけど➡ 帰ってくる時間 分かったら 電話 ちょうだいね。 113 00:08:26,679 --> 00:08:28,500 うん! いってきます! 114 00:08:29,653 --> 00:08:31,653 いってらっしゃい 悟! 115 00:08:34,601 --> 00:08:37,656 (児童)先生の車 乗れるってさ! (児童)えっ ホントに!? 116 00:08:37,681 --> 00:08:39,570 誰かさんは 置いて 先に行っちゃおうか? 117 00:08:39,633 --> 00:08:42,248 (児童たち)フフフッ。 (児童)いいね それ。 118 00:08:42,273 --> 00:08:43,870 《何て 声 掛けよう…》 119 00:08:48,689 --> 00:08:50,134 えっ バス? 120 00:08:57,328 --> 00:09:01,297 (ケンヤ)悟。 今度は 美里が 独りぼっちなんだって? 121 00:09:01,547 --> 00:09:03,892 うん そうなんだけど…。 122 00:09:04,554 --> 00:09:07,461 たぶん 若葉体育館だよ。 ホント? 123 00:09:07,921 --> 00:09:12,023 八代先生が 浜田君の応援に 誘ったって言ってたから。 124 00:09:12,218 --> 00:09:15,281 そういえば 先週も 一人で 試合 見てたよ。 125 00:09:15,726 --> 00:09:16,578 ありがとう! 126 00:09:16,672 --> 00:09:17,881 俺たちも行こうか? 127 00:09:18,414 --> 00:09:21,910 いや たぶん 俺一人の方がいいな。 様子見だし。 128 00:09:22,359 --> 00:09:23,062 そうか。 129 00:09:23,912 --> 00:09:27,500 探偵ごっこの続きなら あした ちゃんと 報告しろよ。 130 00:09:27,617 --> 00:09:28,492 もちろん! 131 00:09:28,950 --> 00:09:30,952 何かあったら アジトに来いよ! 132 00:09:31,101 --> 00:09:33,515 うん! したっけ~! (カズ)したっけ! 133 00:09:33,562 --> 00:09:35,062 (オサム)また あした! したっけ~! 134 00:09:35,164 --> 00:09:37,445 (ヒロミ)じゃあね! したっけ~! 135 00:09:38,703 --> 00:09:40,617 毎日 大げさだなぁ。 136 00:09:40,679 --> 00:09:43,656 ホントだよ。 どうせ あしたも会うのにさ。 137 00:09:46,898 --> 00:09:49,672 うわぁ やっぱり 外より寒いな。 138 00:09:50,195 --> 00:09:52,187 ≪(児童)キャー! 浜田! 139 00:09:52,383 --> 00:09:54,304 (児童)けっぱれ! 光一! 140 00:09:54,343 --> 00:09:56,625 (浜田) うるせえ ブス! 黙って見てろ! 141 00:09:56,650 --> 00:09:58,647 (児童)私たちの勝手だべさ! 142 00:09:58,672 --> 00:10:02,123 (八代)光一! 口 悪いぞ! 弁当 抜きにするぞ! 143 00:10:02,148 --> 00:10:04,172 (浜田) え~っ! そりゃないっしょ! 144 00:10:04,203 --> 00:10:05,429 (児童たち)ハハハッ! 145 00:10:05,454 --> 00:10:06,984 ハハハッ。 146 00:10:11,578 --> 00:10:14,195 《いた。 やっぱり 一人だ》 147 00:10:15,218 --> 00:10:17,695 おーし! ウオーミングアップ 始めとけ! 148 00:10:17,789 --> 00:10:19,568 (部員たち)う~っす! 149 00:10:19,593 --> 00:10:25,742 《それにしても 2人いっぺんに ターゲットを失った あいつにとっては➡ おあつらえ向きの標的》 150 00:10:26,547 --> 00:10:27,164 うん? 151 00:10:31,531 --> 00:10:32,937 《トイレか》 152 00:10:35,125 --> 00:10:38,703 試合まで あと5分! (部員)よし いくぞ! 153 00:10:39,867 --> 00:10:41,773 《いくら何でも 遅いな》 154 00:10:46,711 --> 00:10:47,172 あっ! 155 00:10:48,468 --> 00:10:49,964 (八代)うん? あっ! 156 00:10:50,086 --> 00:10:51,966 ちょっと 一服な。 157 00:10:52,820 --> 00:10:55,273 どうした? もう 試合 始まるぞ。 158 00:10:55,875 --> 00:10:57,547 お前 そこで 何してるんだ? 159 00:10:57,672 --> 00:10:59,906 あっ。 あっ え… えっと 160 00:10:59,945 --> 00:11:02,375 その ちょっと 美里に用があって。 161 00:11:02,500 --> 00:11:06,185 美里? う~ん…。➡ 162 00:11:07,411 --> 00:11:08,216 あれ? 163 00:11:09,513 --> 00:11:12,263 美里 外に出てったの? ああ。 164 00:11:12,489 --> 00:11:13,988 《まだ 試合前だぞ》 165 00:11:14,911 --> 00:11:15,700 ハッ。 166 00:11:19,513 --> 00:11:21,599 《えっ? ユウキさんちの車?》 167 00:11:21,971 --> 00:11:24,974 先生! 急いで 確かめたいことがあるんだ! 168 00:11:24,999 --> 00:11:26,999 協力して! うん? 169 00:11:32,146 --> 00:11:33,942 (八代) それが ホントなら 事件だぞ。 170 00:11:34,410 --> 00:11:36,920 僕らは探偵ごっこって呼んでるけど…。 171 00:11:37,364 --> 00:11:43,952 誘拐犯がいるっていう設定で独りぼっちの女の子に 声を掛けて仲間にするっていうことを やってるんだ。 172 00:11:44,638 --> 00:11:47,599 誘拐事件の予防策のつもりでも あるんだけど…。 173 00:11:48,169 --> 00:11:51,521 そうか。 結果的に ごっこでも構わないさ。 174 00:11:51,810 --> 00:11:53,193 ありがとう 先生。 175 00:11:54,466 --> 00:11:57,200 悟。 シートベルト。 あっ。 176 00:11:59,968 --> 00:12:02,943 うん? あれ? 177 00:12:03,388 --> 00:12:06,691 ああ このところ 調子 悪くってな。 178 00:12:06,935 --> 00:12:07,685 よっ! 179 00:12:12,716 --> 00:12:15,959 (八代)それで 美里が➡ 独りぼっちなことに 気付いたわけか。 180 00:12:16,403 --> 00:12:18,987 いや ヒロミに聞くまで 気付かなかった。 181 00:12:19,333 --> 00:12:23,599 (八代)それでも お前の精神と 行動力には 敬意すら感じるよ。 182 00:12:23,992 --> 00:12:25,114 そうかな? 183 00:12:25,575 --> 00:12:31,896 でも 今回は声を掛けづらいことを 言い訳にして 結果的に 美里を おとりみたいにしちゃった。 184 00:12:33,732 --> 00:12:36,980 おとり… か。 結構 本気じゃないか。 185 00:12:37,396 --> 00:12:42,638 最近 急に 人と友好的に 接するようになったのには そんな裏があったのか。 186 00:12:42,779 --> 00:12:43,349 うん。 187 00:12:43,575 --> 00:12:48,318 心の中に あいている穴を埋めたいって思ったんだ。 人のも 自分のも。 188 00:12:50,286 --> 00:12:53,450 《いけねえ…。 これは 八代の受け売りだった》 189 00:12:55,911 --> 00:13:00,161 気が合うな 悟。 それは 僕の人生哲学そのものだ。 190 00:13:00,708 --> 00:13:05,224 6年生を担当したら 卒業式の日に その話をするくらいだ。 191 00:13:06,177 --> 00:13:13,286 悟は 美里をおとり扱いしたことを 悔いているようだが 罪悪感を抱いたり 恥じたりする必要はない。 192 00:13:15,755 --> 00:13:18,325 善行も悪行も 本質は同じ。 193 00:13:18,536 --> 00:13:22,247 人が 自らの欠陥を補うための 行いにすぎない。 194 00:13:23,107 --> 00:13:24,958 《極端な考え方だな》 195 00:13:25,216 --> 00:13:29,278 僕も 最近 ある人に近づくために あらゆる手段を講じたよ。 196 00:13:30,005 --> 00:13:32,864 時には ストレートに 時には 変化球。 197 00:13:33,536 --> 00:13:36,099 いわゆる 反則技も使ってみた。 198 00:13:36,998 --> 00:13:38,912 楽しかったな~。 199 00:13:39,794 --> 00:13:41,978 えっと 恋人? 200 00:13:42,060 --> 00:13:43,183 アハハッ! 201 00:13:43,208 --> 00:13:45,364 まあ 確かに 恋愛に似てるかもな。 202 00:13:46,161 --> 00:13:49,880 うーん… 心の穴を埋める という点では 同じか。 203 00:13:51,755 --> 00:13:53,794 あっ あめ 取ろうか? 204 00:13:57,107 --> 00:14:00,833 ありがとう 悟。 でも あめは 入ってないんだ。 205 00:14:04,025 --> 00:14:08,302 だって これ 僕の車じゃないんだ。 206 00:14:21,592 --> 00:14:24,311 先生の車じゃないって いったい…。 207 00:14:24,530 --> 00:14:29,780 (八代)一番 幸せな瞬間ってさ どんどん更新されていくものだと 思わないか? 208 00:14:30,358 --> 00:14:33,202 僕はね 今日 それが更新されたよ。 209 00:14:33,380 --> 00:14:38,225 心の中の足りない何かを 埋められたときこそが最高の瞬間だ。 210 00:14:38,358 --> 00:14:42,678 探し物を見つけたとき… そして それを手に入れたとき…。 211 00:14:42,811 --> 00:14:47,897 困難であればあるほど➡ 乗り切ったときの幸せの度合いは 大きいものさ。 212 00:14:48,467 --> 00:14:51,319 《何 言ってんだ? 何の話を…》 213 00:14:52,224 --> 00:14:53,038 《下剤?》 214 00:14:53,475 --> 00:14:56,795 悟 君は 一つ 嘘をついているね? 215 00:14:57,038 --> 00:15:03,569 さっき 誘拐犯がいる設定って言ったけど 君は 誘拐犯がいると確信して 行動している。 216 00:15:03,819 --> 00:15:06,952 そのことを受け入れるのには 抵抗があった。 217 00:15:07,179 --> 00:15:08,920 信じられなかった…。 218 00:15:09,288 --> 00:15:11,858 いや 信じたくなかったんだ。➡ 219 00:15:13,225 --> 00:15:17,229 僕の思考を 先読みするような存在を。 220 00:15:24,061 --> 00:15:26,670 ああっ…。 心配するな。 221 00:15:27,014 --> 00:15:29,154 あの車に 美里は乗ってないよ。 222 00:15:30,749 --> 00:15:34,288 乗っているのは 白鳥 潤の親父さんだけさ。 223 00:15:39,420 --> 00:15:44,397 (八代)中西 彩を尾行していた 君を見た あの日までまったく 気が付かなかったよ。 224 00:15:44,850 --> 00:15:49,389 君たちを車で送った日は 計画を実行に移す日だったんだ。➡ 225 00:15:49,662 --> 00:15:51,950 なのに 笑っちゃうよな。➡ 226 00:15:51,975 --> 00:15:57,303 僕の獲物を横取りしようとする 君の相談に➡ 真面目に答えていたんだから。 227 00:15:59,725 --> 00:16:02,991 君に 計画を阻止されたのは それが 二度目だ。➡ 228 00:16:03,061 --> 00:16:05,561 偶然じゃないかもという疑念が 湧いた。➡ 229 00:16:06,045 --> 00:16:12,748 そこで 仲間から浮いていた美里に ホッケーの観戦を勧めて その情報を ヒロミに伝えてみた。 230 00:16:13,053 --> 00:16:16,819 悟… 君が来れば 疑念は 確信に変わる。 231 00:16:17,780 --> 00:16:19,848 君が 敵だとね。 232 00:16:20,637 --> 00:16:21,561 《嘘だ》 233 00:16:22,209 --> 00:16:29,459 (八代)時間を見計らって 美里に 下剤の入ったドリンクを飲ませ➡ 白鳥の弁当を注文しておいた。 234 00:16:29,576 --> 00:16:33,176 《嘘だ…》 《嘘だー!!》 235 00:16:34,358 --> 00:16:38,100 全てのピースが 計画どおり うまく はまったよ。 236 00:16:38,498 --> 00:16:41,787 これこそ 僕 本来の姿だ。 237 00:16:42,216 --> 00:16:45,880 この車だけど つい さっき 拝借してきたんだ。 238 00:16:46,248 --> 00:16:49,428 僕が 車を選ぶ基準は ちょっと 人と違うんだ。 239 00:16:49,897 --> 00:16:55,709 同じ車種 色の車が 近場に 複数あって➡ ダミーとして すぐ使えること。 240 00:16:56,131 --> 00:16:59,738 まあ 今回 初めて 役に立ったんだけどね。 241 00:16:59,763 --> 00:17:02,287 《バカだなぁ 俺…》 242 00:17:09,873 --> 00:17:11,810 《もともと 明白だった》 243 00:17:12,466 --> 00:17:14,615 《加代は もう 大丈夫だ》 244 00:17:14,888 --> 00:17:17,333 《ただ 俺が 受け入れられなかっただけだ》 245 00:17:17,904 --> 00:17:21,685 《澤田さんの容疑者リストにも 八代 学の名前は あった》 246 00:17:21,888 --> 00:17:28,005 《ただ同時に おふくろの名前もあったことで リストの持つ意味が 俺の中で 軽くなっていた》 247 00:17:28,544 --> 00:17:33,763 《俺は 八代を信頼するあまりに➡ 疑惑の対象から 排除しようとしていた》 248 00:17:35,443 --> 00:17:36,701 《だけど…》 249 00:17:38,583 --> 00:17:44,013 《あいつは 今 目の前にいる 八代だ!》 250 00:18:09,931 --> 00:18:11,392 降り始めたな。 251 00:18:13,197 --> 00:18:13,900 ハッ! 252 00:18:13,925 --> 00:18:18,215 くっ! うっ! ううっ…。 253 00:18:19,470 --> 00:18:21,267 それ 外れないよ。➡ 254 00:18:22,938 --> 00:18:25,868 ゲームオーバーだよ 君も僕も。 255 00:18:39,524 --> 00:18:42,141 悟。 いまだに 信じられない。 256 00:18:42,188 --> 00:18:46,102 この僕の計画を ことごとく 先回りして つぶしたんだ。 257 00:18:46,235 --> 00:18:49,946 ここまで 追い詰められるなんて 正直 しびれたよ。 258 00:18:52,946 --> 00:18:57,383 君は まるで➡ 未来でも見てきたかのようだ。 259 00:18:59,165 --> 00:19:02,649 僕も寝覚めが悪くならないよう 一応 言っておくな。 260 00:19:02,883 --> 00:19:07,905 これから することは➡ 計画を邪魔した君に対する 復讐なんかじゃないんだ。 261 00:19:08,251 --> 00:19:11,110 君には 本気で 敬意を抱いているからね。 262 00:19:12,172 --> 00:19:17,501 欲望が満たされなかったことの 代償行為だと思ってほしい。 263 00:19:17,665 --> 00:19:20,352 お前も ゲームオーバーだったんじゃ なかったのかよ! 264 00:19:23,766 --> 00:19:27,797 悟。 君が手にするのは この街の平和だ。 265 00:19:27,822 --> 00:19:30,368 君が望んだもの そのものだろう? 266 00:19:30,797 --> 00:19:35,649 僕が手にするのは➡ 僕の手による 僕のためだけにある死だ。 267 00:19:35,735 --> 00:19:40,024 八代! お前の破滅を この目で 見るまで 死んでたまるか! 268 00:19:40,063 --> 00:19:42,579 それは 高望みってもんだ。 269 00:19:45,563 --> 00:19:49,790 八代! てめえ! ふざけんな! 270 00:19:53,477 --> 00:19:55,641 うっ! くそ! くそ…。 271 00:19:55,961 --> 00:19:58,571 僕はこの街を去ることにしたんだよ。 272 00:20:02,148 --> 00:20:04,265 八代! 273 00:20:04,531 --> 00:20:07,461 ≪俺は お前の未来を知ってるぞ! 274 00:20:10,421 --> 00:20:12,068 《ヤバい…》 275 00:20:12,671 --> 00:20:14,039 《冷てえ…》 276 00:20:15,878 --> 00:20:18,878 《ヤバい…。 ヤバい…》 277 00:20:27,898 --> 00:20:33,046 《感覚が…》 《ヤバい…》 278 00:20:43,132 --> 00:20:47,156 《あっ 母さん》 《なあに 悟?》 279 00:20:47,600 --> 00:20:49,609 《見上げると よく 目が合ったな》 280 00:20:52,429 --> 00:20:53,169 《みんな…》 281 00:20:53,169 --> 00:20:56,172 (ケンヤ・カズ・ヒロミ・オサム) 《悟!》 282 00:20:56,984 --> 00:20:59,477 (雛月)《ありがとう 悟!》 283 00:20:59,882 --> 00:21:01,502 《加代…》 284 00:21:06,859 --> 00:21:07,831 《愛梨…》