1 00:02:06,049 --> 00:02:11,049 (悟)<あの現象を 俺は リバイバルと呼んでいる> 2 00:02:14,057 --> 00:02:17,060 <だいたい 1分から5分くらい前に戻って➡ 3 00:02:17,060 --> 00:02:19,062 同じ光景を見る> 4 00:02:19,062 --> 00:02:23,066 <決まって 何か悪いことが起こる直前だ> 5 00:02:23,066 --> 00:02:28,071 <結果 何度となく トラブルを回避してきた> 6 00:02:28,071 --> 00:02:31,071 (佐知子)おかえり 悟。 (悟)母さん…。 7 00:02:37,080 --> 00:02:39,082 (悲鳴) 8 00:02:39,082 --> 00:02:41,084 (警察官)藤沼 悟さんですか?➡ 9 00:02:41,084 --> 00:02:44,084 署で 事情を 聴かせていただきたいんですが。 10 00:02:49,092 --> 00:02:59,092 ♬~ 11 00:06:41,157 --> 00:06:43,159 「マスクマン」見た? 次 最終回だって。 12 00:06:43,159 --> 00:06:47,163 (児童)あ~ 俺 「ブラック」 見んの忘れた! 13 00:06:47,163 --> 00:06:51,167 (悟)《昭和63年 2月15日?》 14 00:06:51,167 --> 00:06:53,169 ≪(戸の開閉音) 15 00:06:53,169 --> 00:06:57,169 (八代)おはよう みんな! (児童たち)おはようございます! 16 00:07:00,176 --> 00:07:03,179 (八代)どうした? 悟。 早く 席に着け。 17 00:07:03,179 --> 00:07:06,182 (悟)えっ? あっ はい。 18 00:07:06,182 --> 00:07:09,182 (悟)《席 どこだ?》 19 00:07:11,187 --> 00:07:13,189 (悟)あっ。 20 00:07:13,189 --> 00:07:16,192 寝ぼけてんの? 藤沼。 えっ? 21 00:07:16,192 --> 00:07:19,195 そこ 雛月の席だべ。 あっ。 22 00:07:19,195 --> 00:07:23,195 (八代)月曜日…。 加代は 今週も遅刻か。 23 00:07:26,202 --> 00:07:29,205 (美里) 藤沼って 加代のこと好きなの? 24 00:07:29,205 --> 00:07:31,207 えっ? フッ。 25 00:07:31,207 --> 00:07:34,210 変わり者同士 お似合いだべさ。 26 00:07:34,210 --> 00:07:36,212 (八代)出席を取るぞ。 27 00:07:36,212 --> 00:07:38,214 《これは 現実なのか…》 28 00:07:38,214 --> 00:07:42,151 《何で こんな所に来ちまったんだ?》 29 00:07:42,151 --> 00:07:44,153 (児童)はい。 (児童)はい。 30 00:07:44,153 --> 00:07:48,153 《どういうことだよ? 18年も前だぞ》 31 00:07:55,164 --> 00:07:57,166 (児童) ドラクエⅢ どこまで いった? 32 00:07:57,166 --> 00:08:00,169 (児童)俺 レベル15。 (児童)えっ!? おっせえ! 33 00:08:00,169 --> 00:08:04,169 (児童)嘘! ホントは レベル25。 (児童)嘘つけ! 34 00:08:07,176 --> 00:08:12,181 (ケンヤ)悟 どうした? ちょっと 頭 痛いから 保健室。 35 00:08:12,181 --> 00:08:14,181 (ケンヤ)ランドセル 持ってか? 36 00:08:16,185 --> 00:08:20,185 まあ いいや。 先生には 言っといてやるよ。 37 00:08:22,191 --> 00:08:26,195 《いったい 何が? リバイバルなのか?》 38 00:08:26,195 --> 00:08:30,199 《何で こんな…。 訳 分かんねえ》 39 00:08:30,199 --> 00:08:32,199 あっ…。 40 00:08:38,207 --> 00:08:41,143 母さん! 41 00:08:41,143 --> 00:08:56,158 ♬~ 42 00:08:56,158 --> 00:08:58,160 (チャイム) 43 00:08:58,160 --> 00:09:03,165 ≪(足音) 44 00:09:03,165 --> 00:09:08,165 こ… こんにちは! (女性)ごめんね! お待たせ! 45 00:09:11,173 --> 00:09:14,176 《知らねえやつかよ》 46 00:09:14,176 --> 00:09:16,176 ≪(足をぶつける音) 47 00:09:18,180 --> 00:09:22,180 《そうか…。 仕事 行ってるよな》 48 00:09:36,198 --> 00:09:48,144 ♬~ 49 00:09:48,144 --> 00:09:50,144 《母さん…》 50 00:09:56,152 --> 00:09:58,152 ≪(ドアの開く音) 51 00:10:01,157 --> 00:10:04,160 うん? 52 00:10:04,160 --> 00:10:09,165 ただいま。 あっ…。 53 00:10:09,165 --> 00:10:12,168 母さん…。 母さん? 54 00:10:12,168 --> 00:10:15,171 えっ? お… お母さんって言ったでしょ? 55 00:10:15,171 --> 00:10:17,173 変な子ね。 56 00:10:17,173 --> 00:10:20,176 ハンバーグとミートボール どっちさ 食べたい? 57 00:10:20,176 --> 00:10:23,179 ハ… ハンバーグ。 58 00:10:23,179 --> 00:10:38,194 ♬~ 59 00:10:38,194 --> 00:10:41,194 もう少し 待ってね。 うん。 60 00:10:45,134 --> 00:10:48,137 フフフッ。 61 00:10:48,137 --> 00:10:52,141 (佐知子)朝さ 笛がないとか 大騒ぎして ケンカしたのにさ➡ 62 00:10:52,141 --> 00:10:55,144 もう忘れたみたい。 63 00:10:55,144 --> 00:10:59,148 ごめんなさい お母さん。 64 00:10:59,148 --> 00:11:02,148 泣かなくてもいいべさ。 えっ? 65 00:11:06,155 --> 00:11:09,158 フフッ。 66 00:11:09,158 --> 00:11:12,161 《俺にも こんな時間があったんだ》 67 00:11:12,161 --> 00:11:17,166 《忘れていた? いや 気付かなかったんだ》 68 00:11:17,166 --> 00:11:21,166 《何げなく過ごしていた 俺が 失ってしまった時間》 69 00:11:24,173 --> 00:11:26,173 《やっぱり これは リバイバルだ》 70 00:11:28,177 --> 00:11:31,180 《これは チャンスなんだ》 71 00:11:31,180 --> 00:11:35,180 《この時間を失ってたまるか》 72 00:11:37,186 --> 00:11:39,205 お母さん。 うん? 73 00:11:39,205 --> 00:11:44,126 おいしいよ。 ありがとう。 なしたの? 悟。 74 00:11:44,126 --> 00:11:48,130 ごちそうさま。 (佐知子)はーい。 75 00:11:48,130 --> 00:11:50,132 (児童)おはよう! (児童)おはよう! 76 00:11:50,132 --> 00:11:54,136 《俺は このまま 18年間を やり直すのか?》 77 00:11:54,136 --> 00:11:58,140 (オサム)おはよう 悟! お… おっす! オサム! 78 00:11:58,140 --> 00:12:02,144 《これが リバイバルなら ここにいるのは 偶然じゃない》 79 00:12:02,144 --> 00:12:05,147 《きっと 何か悪いことを防ぐためだ》 80 00:12:05,147 --> 00:12:10,152 《つまり ここが 母さんを救う起点?》 81 00:12:10,152 --> 00:12:15,157 《でも 何で この時代なんだ。 違和感なんて どこにも…》 82 00:12:15,157 --> 00:12:17,157 《うん?》 83 00:12:24,166 --> 00:12:27,169 うん? 84 00:12:27,169 --> 00:12:32,174 《雛月 加代。 確か 母親と2人暮らし》 85 00:12:32,174 --> 00:12:37,174 (八代)よっ。 (児童たち)うわぁ。 すげえ。 86 00:12:39,148 --> 00:12:42,148 《うん? 打撲傷?》 87 00:12:44,019 --> 00:12:46,021 (オサム)やっぱ このグループ 変わってるよな。➡ 88 00:12:46,021 --> 00:12:49,024 誰とも ドラクエの話 できないんだもん。 89 00:12:49,024 --> 00:12:52,027 う… うーん。 だって ヒロは ファイファンだし➡ 90 00:12:52,027 --> 00:12:54,029 カズは シューティングしかやんないし。 91 00:12:54,029 --> 00:12:58,033 《ヒロ…。 カズ…。 思い出してきた》 92 00:12:58,033 --> 00:13:01,036 悟なんて ファミコン 持ってないべや。 93 00:13:01,036 --> 00:13:03,038 《そうだっけか》 94 00:13:03,038 --> 00:13:07,042 でも オサム ドラクエ仲間とは ドラクエの話しかできないだろ? 95 00:13:07,042 --> 00:13:12,047 俺は 趣味が ばらばらな このメンバーだから いいと思ってるよ。 96 00:13:12,047 --> 00:13:16,051 《ケンヤ。 昔 思ってたとおり 頭のいいやつだ》 97 00:13:16,051 --> 00:13:20,055 ところでさ 悟 一つ 聞いていいか? 98 00:13:20,055 --> 00:13:23,058 えっ? 何? (ケンヤ)お前➡ 99 00:13:23,058 --> 00:13:25,060 雛月のこと 好きなの? えっ!? 100 00:13:25,060 --> 00:13:28,063 授業中 ずっと見てたろ。 (ヒロミ)えっ そうなの? 101 00:13:28,063 --> 00:13:32,067 あっ そうそう! 朝も突っ立って 雛月のこと ずっと見てたべさ! 102 00:13:32,067 --> 00:13:37,072 (カズ)何だ 悟! それなら 何で 俺たちに相談しねえのよ! 103 00:13:37,072 --> 00:13:39,074 俺に 任せれや! なっ…。 104 00:13:39,074 --> 00:13:43,112 (カズ)俺が 雛月と話せるように しちゃるからよ! 105 00:13:43,112 --> 00:13:45,114 こ… 声が大きいよ。 (カズ)うん? 106 00:13:45,114 --> 00:13:51,120 あ… あの 好きっていうか ちょっと気になってる。 107 00:13:51,120 --> 00:13:54,123 わ~っ 言った! (ヒロミ)悟君 大胆! 108 00:13:54,123 --> 00:13:57,126 よっしゃ! よく言った! 放課後に会えるよう➡ 109 00:13:57,126 --> 00:13:59,126 俺が 段取りしちゃる! あっ! 110 00:14:01,130 --> 00:14:03,132 (雛月)バカなの? 《ど直球だな!》 111 00:14:03,132 --> 00:14:07,136 第一声が それかよ! 112 00:14:07,136 --> 00:14:09,138 《声に出てた…》 113 00:14:09,138 --> 00:14:14,138 《カズのやつ 何のひねりもなく 俺が好きだって 伝えやがったな》 114 00:14:16,145 --> 00:14:21,150 あ… あのさ 友達になれないかなって思って。 115 00:14:21,150 --> 00:14:23,152 帰る方向も 一緒だしさ。 116 00:14:23,152 --> 00:14:27,156 私なんかの どこを見て そんなこと言ってるの? 117 00:14:27,156 --> 00:14:29,158 《めんどくせえ がきだな…》 118 00:14:29,158 --> 00:14:32,161 でも 何か 少し分かる。 119 00:14:32,161 --> 00:14:37,161 藤沼ってさ 私と一緒で 偽者だから。 120 00:14:39,151 --> 00:14:43,105 《何だ こいつ…。 何を言ってる》 121 00:14:43,105 --> 00:14:46,108 昨日 走って帰る藤沼 見たよ。 えっ? 122 00:14:46,108 --> 00:14:51,113 母親って そんなに大切なもの? 123 00:14:51,113 --> 00:14:56,118 うん! そう。 124 00:14:56,118 --> 00:14:59,121 ちょっ… 雛月! 待ってよ! 125 00:14:59,121 --> 00:15:06,128 お前と 友達になりたいんだ! 友達? 126 00:15:06,128 --> 00:15:11,133 じゃあ 私のために 人を殺せる? 127 00:15:11,133 --> 00:15:14,136 《僕なら 助けられたはずなのに!》 128 00:15:14,136 --> 00:15:20,142 《殺される雛月には 事件以前から 何かが起きている》 129 00:15:20,142 --> 00:15:24,142 《この大きな違和感を解決すれば もしかしたら…》 130 00:17:51,159 --> 00:17:55,163 (雛月)《藤沼ってさ 私と一緒で 偽者だから》 131 00:17:55,163 --> 00:17:58,166 《俺の中身が 本物じゃないと 見抜いたわけじゃない》 132 00:17:58,166 --> 00:18:02,170 《まあ 手探り状態で 過ごしていたのは 確かだけど》 133 00:18:02,170 --> 00:18:05,173 《それは 小学生だったころも同じだ》 134 00:18:05,173 --> 00:18:07,175 《周りと うまく付き合うために➡ 135 00:18:07,175 --> 00:18:10,178 こう ありたいという自分を 演じていた》 136 00:18:10,178 --> 00:18:13,178 (白鳥) 《恥ずかしがらず 勇気を持って》 137 00:18:16,184 --> 00:18:22,190 《この狭い社会の中で 自分が 適応していくためだ》 138 00:18:22,190 --> 00:18:25,193 《きっと それを見抜かれている》 139 00:18:25,193 --> 00:18:31,199 《「私と一緒」と言った雛月も おそらく…》 140 00:18:31,199 --> 00:18:34,202 熱いね 悟! 141 00:18:34,202 --> 00:18:36,204 それで 雛月とは どうだったんだ? 142 00:18:36,204 --> 00:18:38,206 ちゃんと 一緒に帰るべって言えたか? 143 00:18:38,206 --> 00:18:42,210 あっ… いや まだ 少し 話しただけだから。 144 00:18:42,210 --> 00:18:44,212 (オサム)話したって 2人で? うん…。 145 00:18:44,212 --> 00:18:47,215 おお! そりゃ 脈ありってことだべ! 146 00:18:47,215 --> 00:18:50,152 雛月が 二人っきりで話すなんてよ! 147 00:18:50,152 --> 00:18:55,157 《うぜえ…。 どう扱えばいいんだ こいつら》 148 00:18:55,157 --> 00:18:58,160 ちゃかすなよ みんな。 焦って 台無しになったら どうすんだよ。 149 00:18:58,160 --> 00:19:00,162 (カズ)そうだな…。 150 00:19:00,162 --> 00:19:03,165 《まっ 意味は 曲がったままだけどな》 151 00:19:03,165 --> 00:19:05,167 (ケンヤ)悟。 152 00:19:05,167 --> 00:19:07,169 6年になっても クラス替えは ないんだしさ➡ 153 00:19:07,169 --> 00:19:10,172 大事に いけよ。 うん。 154 00:19:10,172 --> 00:19:13,175 [マイク](アナウンス) 皆さん 下校の時刻と…。 155 00:19:13,175 --> 00:19:16,178 《そういえば 雛月がいなくなるのは いつだ?》 156 00:19:16,178 --> 00:19:18,180 《あまり 時間は…》 ≪(オサム)悟! 帰ろうよ! 157 00:19:18,180 --> 00:19:20,182 う… うん。 158 00:19:20,182 --> 00:19:22,184 (オサム)あれ? 159 00:19:22,184 --> 00:19:26,188 悟 こないだ マクレガーの手袋 買ったんじゃなかったっけ? 160 00:19:26,188 --> 00:19:29,191 《あっ… そういや そんなの持ってたな》 161 00:19:29,191 --> 00:19:31,193 どっかに 忘れてきたのかな…。 162 00:19:31,193 --> 00:19:33,195 (オサム)ああ そんじゃ きっと アジトじゃない? 163 00:19:33,195 --> 00:19:37,199 あっ…。 みんな ちょっと アジト 寄ってかない? 164 00:19:37,199 --> 00:19:39,201 何 言ってんの? 165 00:19:39,201 --> 00:19:43,205 雪が降って すぐは 足跡が残るから 行かないって 決まりだべさ。 166 00:19:43,205 --> 00:19:47,209 そ… そうだっけ? ア… アハハッ。 167 00:19:47,209 --> 00:19:49,227 (カズ)したっけ! (オサム)また あした! 168 00:19:49,227 --> 00:19:51,227 (ケンヤ)おう! (悟・ヒロミ)したっけ! 169 00:19:54,149 --> 00:19:56,151 ケンヤ! うん? 170 00:19:56,151 --> 00:19:59,154 さっきは ありがと。 正直 周りで わいわい やられると➡ 171 00:19:59,154 --> 00:20:01,156 調子 狂っちゃう…。 172 00:20:01,156 --> 00:20:05,160 そりゃ そうだろ。 まあ 気にすんなよ。 173 00:20:05,160 --> 00:20:07,162 悟。 俺はさ➡ 174 00:20:07,162 --> 00:20:10,165 お前が 雛月を気にしていることが➡ 175 00:20:10,165 --> 00:20:13,168 何だか すごく大事なことのように 思えるんだ。 176 00:20:13,168 --> 00:20:16,171 もしかしたら 余計なことかもしれないけど➡ 177 00:20:16,171 --> 00:20:19,174 何でも 相談してくれないか? 178 00:20:19,174 --> 00:20:22,177 きっと みんなも 悟に 協力したいと思ってる。 179 00:20:22,177 --> 00:20:24,179 うん。 ありがとう。 180 00:20:24,179 --> 00:20:27,182 みんなに 悪気がないのも分かってる。 181 00:20:27,182 --> 00:20:30,185 カズのおかげで 雛月と話すこと できたし。 182 00:20:30,185 --> 00:20:34,189 で 実際 どうだった? えっ? 183 00:20:34,189 --> 00:20:36,191 雛月。 あっ ああ…。 184 00:20:36,191 --> 00:20:38,193 話 できたの? 185 00:20:38,193 --> 00:20:42,197 うん。 ちょっとだけ 本音で話してくれたと思う。 186 00:20:42,197 --> 00:20:45,200 そうか。 ところでさ 悟➡ 187 00:20:45,200 --> 00:20:47,200 最近 お前…。 188 00:20:49,171 --> 00:20:54,042 文集 読んだ? えっ? あっ いや 読んでないよ。 189 00:20:54,042 --> 00:20:57,045 意外と面白いからさ 今度 読んでみなよ。 190 00:20:57,045 --> 00:21:01,045 したっけ。 また あした。 したっけ。 191 00:21:06,054 --> 00:21:08,056 《ケンヤは たぶん➡ 192 00:21:08,056 --> 00:21:12,060 雛月の作文のことを 面白いと言ったんだ》 193 00:21:12,060 --> 00:21:16,064 (雛月)「私だけがいない街 雛月 加代」➡ 194 00:21:16,064 --> 00:21:19,067 「今より もっと大きくなって➡ 195 00:21:19,067 --> 00:21:22,070 一人で どこへでも 行けるようになったら➡ 196 00:21:22,070 --> 00:21:26,074 遠い国に行ってみたい。 遠い島に行ってみたい」➡ 197 00:21:26,074 --> 00:21:29,077 「誰もいない島に行ってみたい」➡ 198 00:21:29,077 --> 00:21:34,082 「つらいことも 悲しいこともない 島に行ってみたい」➡ 199 00:21:34,082 --> 00:21:39,087 「島には 大人も子供も クラスメートも 先生も➡ 200 00:21:39,087 --> 00:21:41,089 お母さんもいない」➡ 201 00:21:41,089 --> 00:21:46,094 「その島で 私は 登りたいときに 木に登り➡ 202 00:21:46,094 --> 00:21:50,131 泳ぎたいときに 海で泳ぎ 眠りたいときに 眠る」➡ 203 00:21:50,131 --> 00:21:52,133 「その島で 私は➡ 204 00:21:52,133 --> 00:21:56,137 私だけがいなくなった街のことを 考える」➡ 205 00:21:56,137 --> 00:21:59,140 「子供は いつものように 学校に行く」➡ 206 00:21:59,140 --> 00:22:02,143 「大人は いつものように 会社に行く」➡ 207 00:22:02,143 --> 00:22:06,147 「お母さんは いつものように ご飯を食べる」➡ 208 00:22:06,147 --> 00:22:13,154 「私は 私だけがいない街のことを 考えると 気持ちが軽くなる」➡ 209 00:22:13,154 --> 00:22:17,158 「遠く 遠くへ行きたい」 210 00:22:17,158 --> 00:22:20,161 《雛月の作文は 紛れもなく SOSだ》 211 00:22:20,161 --> 00:22:23,164 ≪(ドアの開く音) ≪(佐知子)ただいま。 212 00:22:23,164 --> 00:22:26,167 いただきます。 うん? 213 00:22:26,167 --> 00:22:29,170 《たぶん ケンヤは 俺が 恋愛感情なんかじゃなく➡ 214 00:22:29,170 --> 00:22:33,174 文集を読んで 雛月に 関心を持ったと思っている》 215 00:22:33,174 --> 00:22:36,177 お母さん。 何? 216 00:22:36,177 --> 00:22:39,180 誕生日さ 友達 呼んで パーティー やっていい? 217 00:22:39,180 --> 00:22:41,182 う… うん いいよ。 218 00:22:41,182 --> 00:22:44,185 でも このうちじゃ 大勢は 入れないべさ。 219 00:22:44,185 --> 00:22:46,187 大丈夫。 5人くらい。 220 00:22:46,187 --> 00:22:49,174 あんたが そんなこと言うの 初めてだね。 221 00:22:49,174 --> 00:22:53,128 おっきいケーキ 買うべか? うん。 ありがとう。 222 00:22:53,128 --> 00:22:59,134 《俺が 今 なすべきことは 雛月に もっと踏み込むことだ》 223 00:22:59,134 --> 00:23:02,137 《俺が 過去にやらなかった アクションを起こす》 224 00:23:02,137 --> 00:23:05,140 《それによって 雛月の行動を変えて➡ 225 00:23:05,140 --> 00:23:08,143 この先 俺の周りで起こる事件を 回避する》 226 00:23:08,143 --> 00:23:11,143 《それを ずっと 繰り返していけば…》 227 00:23:13,148 --> 00:23:15,150 ≪(佐知子)悟 起きてる? 228 00:23:15,150 --> 00:23:20,155 5人って あんた 彼女でも できた? 229 00:23:20,155 --> 00:23:25,160 何だ。 寝てるの? 《妖怪め》 230 00:23:25,160 --> 00:23:27,162 《そういや 思い出した》 231 00:23:27,162 --> 00:23:31,166 《俺は このおふくろの サトリみたいな観察眼が 嫌で➡ 232 00:23:31,166 --> 00:23:34,169 文集 見せなかったんだ》 233 00:23:34,169 --> 00:23:37,172 《俺は 何 書いたんだっけ?》 234 00:23:37,172 --> 00:23:40,175 (チャイム) 235 00:23:40,175 --> 00:23:42,177 (児童) よーし。 帰って ドラクエやろう! 236 00:23:42,177 --> 00:23:44,179 (児童)俺も! (カズ)また 雪か。➡ 237 00:23:44,179 --> 00:23:46,181 アジト 行けねえな。 (オサム)あっ。 238 00:23:46,181 --> 00:23:49,117 悟。 雛月 帰っちゃうよ。 いいの? 239 00:23:49,117 --> 00:23:52,120 オサム。 いいんだ ケンヤ。 240 00:23:52,120 --> 00:23:55,123 追っ掛けるから。 オサム ありがとう。 したっけ! 241 00:23:55,123 --> 00:23:57,125 したっけ! (カズ)したっけ! 242 00:23:57,125 --> 00:24:01,125 おお…。 (ヒロミ)悟君 大胆だな~。 243 00:24:03,131 --> 00:24:08,136 《走らなくたって 雛月が どこにいるかは 分かってる》 244 00:24:08,136 --> 00:24:11,139 《おそらく 母親から 虐待を受けている雛月は➡ 245 00:24:11,139 --> 00:24:13,141 家に帰りたくなくて➡ 246 00:24:13,141 --> 00:24:17,145 いつも 暗くなるまで あの公園にいるんだ》 247 00:24:17,145 --> 00:24:22,145 《俺は ただ 変な女って思ってたっけ》 248 00:24:28,156 --> 00:24:31,159 ≪雛月! 249 00:24:31,159 --> 00:24:34,162 (雛月)藤沼…。 何してんの? こんなとこで。 250 00:24:34,162 --> 00:24:39,162 俺のせりふだろ それ。 友達になりたいって言っただろ。 251 00:24:41,169 --> 00:24:45,173 人殺しは できないけど…。 冗談に決まってるべさ。 252 00:24:45,173 --> 00:24:48,176 《うわっ…。 俺の苦手なタイプ》 253 00:24:48,176 --> 00:24:52,113 藤沼ってさ 何か ふりをしてるでしょ? 254 00:24:52,113 --> 00:24:54,115 えっ? 笑ってるふり。 255 00:24:54,115 --> 00:25:01,122 優しいふり。 心配しているふり…。 別に 悪いことだって思わないよ。 256 00:25:01,122 --> 00:25:06,122 人のこと 言えないけど 藤沼の顔が見えない。 257 00:25:08,129 --> 00:25:12,133 そのとおりだと思うよ。 俺は 演じてる。 258 00:25:12,133 --> 00:25:16,137 人に好かれたい… 友達が欲しい…➡ 259 00:25:16,137 --> 00:25:21,142 人と接するのが苦手な自分に 何ができるって考えたら…➡ 260 00:25:21,142 --> 00:25:26,147 俺の方が みんなのことを 好きになろうって思ったんだ。 261 00:25:26,147 --> 00:25:30,147 そしたら 演じるのが 少し楽になった。 262 00:25:32,153 --> 00:25:38,159 うん。 私も演じているうちに 本当になる気がするよ。 263 00:25:38,159 --> 00:25:42,163 (愛梨)《口に出して言ってるうちに 本当になる気がする》 264 00:25:42,163 --> 00:25:47,168 《懐かしいと感じた 愛梨の言葉と同じ?》 265 00:25:47,168 --> 00:25:49,187 《みんな 何かを手に入れるために➡ 266 00:25:49,187 --> 00:25:53,108 我慢して 努力して スキルを身に付ける》 267 00:25:53,108 --> 00:25:55,110 《自分を奮い立たせて…》 268 00:25:55,110 --> 00:26:00,115 《雛月も そうなんじゃないか? 今 きっと 耐えてる》 269 00:26:00,115 --> 00:26:03,118 《俺とは 真逆で 無関心を装ってる》 270 00:26:03,118 --> 00:26:07,122 《何も感じない自分を 演じようとしている》 271 00:26:07,122 --> 00:26:12,127 《でも たかが 10歳の女の子が そんなに強いわけない》 272 00:26:12,127 --> 00:26:16,131 雛月 これ もらってくれる? えっ? 273 00:26:16,131 --> 00:26:20,135 バースデーパーティーやるんだ。 来てよ。 274 00:26:20,135 --> 00:26:23,138 わ… 私が行ってもいいの? 275 00:26:23,138 --> 00:26:25,140 他にも 人 いっぱい来るんでしょ? 276 00:26:25,140 --> 00:26:29,140 まだ 分かんない。 最初に 雛月に渡そうって 決めてたから。 277 00:26:31,146 --> 00:26:35,150 3月2日だから。 えっ? 278 00:26:35,150 --> 00:26:38,153 来てくれるよね? 279 00:26:38,153 --> 00:26:40,155 あっ うん…。 280 00:26:40,155 --> 00:26:44,159 藤沼 手 冷たくない? 281 00:26:44,159 --> 00:26:47,162 ああ… まあ 冷たいけど。 282 00:26:47,162 --> 00:26:50,162 手袋 どっかに 置き忘れちゃったみたいなんだ。 283 00:26:53,101 --> 00:26:56,104 えっ… あっ…。 284 00:26:56,104 --> 00:27:02,110 《おい 29歳 しっかりしろ。 何 照れてんだよ》 285 00:27:02,110 --> 00:27:05,113 藤沼 もう いいよ。 あっ…。 286 00:27:05,113 --> 00:27:08,116 ヘヘヘッ。 俺の方が 少し 手 おっきいね。 287 00:27:08,116 --> 00:27:11,119 バカなの? 288 00:27:11,119 --> 00:27:13,121 でもさ➡ 289 00:27:13,121 --> 00:27:19,127 最近の藤沼は 少し 話しやすい。 《まあ…》 290 00:27:19,127 --> 00:27:22,130 雛月に 嘘をつかないって 決めたからな。 291 00:27:22,130 --> 00:27:25,130 《声に出てた…》 292 00:27:27,135 --> 00:27:32,140 ひ… 雛月! したっけ! また あしたな! 293 00:27:32,140 --> 00:27:35,140 《あいつも 手袋してなかったな》 294 00:27:38,146 --> 00:27:44,152 《ここが 18年前 雛月が 最後に目撃された場所》 295 00:27:44,152 --> 00:27:50,158 《遺体が見つかるのは 雪が解けた後だったはず》 296 00:27:50,158 --> 00:27:58,166 こんな公園で 雛月を 独りぼっちにさせない… 俺は。 297 00:27:58,166 --> 00:28:01,169 《俺は 未来を変えたい》 298 00:28:01,169 --> 00:28:11,169 ♬~