1 00:00:02,544 --> 00:00:04,129 (正樹(まさき))な… 凪(なぎ)姉さん? 2 00:00:04,671 --> 00:00:07,132 (凪)よりによって そんな格好するとはね 3 00:00:07,841 --> 00:00:10,051 一体 誰に吹き込まれたんだ? 4 00:00:11,052 --> 00:00:12,429 (正樹)ごめん 凪姉さん! 5 00:00:14,180 --> 00:00:15,015 (凪)おい! 6 00:00:15,306 --> 00:00:17,308 (綺(あや))あなたは強いわ 正樹 7 00:00:17,434 --> 00:00:18,101 (携帯電話の 呼び出し音) 8 00:00:18,101 --> 00:00:20,603 (携帯電話の 呼び出し音) 9 00:00:18,101 --> 00:00:20,603 (正樹)違う 僕は強くない 10 00:00:20,603 --> 00:00:21,271 (携帯電話の 呼び出し音) 11 00:00:21,271 --> 00:00:24,357 (携帯電話の 呼び出し音) 12 00:00:21,271 --> 00:00:24,357 本当は自分じゃ 何が正しいのかさえ分からない 13 00:00:26,151 --> 00:00:29,320 だから 人の顔色をうかがって 生きるしかないんだ 14 00:00:30,905 --> 00:00:32,991 (綺)あなたなら ブギーポップになれる 15 00:00:33,575 --> 00:00:36,870 (正樹)そう でも確かに “なれる”気がしたんだ 16 00:00:37,120 --> 00:00:37,996 (チャイム) 17 00:00:37,996 --> 00:00:39,622 (チャイム) 18 00:00:37,996 --> 00:00:39,622 君と一緒だったら 19 00:00:50,216 --> 00:00:51,551 (缶の転がる音) 20 00:00:52,427 --> 00:00:53,261 (正樹)ん? 21 00:00:54,888 --> 00:00:56,139 何だ これ? 22 00:00:58,641 --> 00:00:59,476 あ… 23 00:00:59,601 --> 00:01:02,687 (琴絵(ことえ))あの子 陰じゃ “公衆便所”って呼ばれてるのよ 24 00:01:02,812 --> 00:01:03,855 (メールの着信音) 25 00:01:08,777 --> 00:01:09,611 えっ? 26 00:01:09,736 --> 00:01:11,154 (琴絵)そもそも なんで 自分が― 27 00:01:11,279 --> 00:01:14,657 そんなバカなマネ事をしているか ちゃんと考えた? 28 00:01:15,283 --> 00:01:18,453 ねえ 正樹 あなたは私のこと… 29 00:01:18,828 --> 00:01:19,370 (携帯電話の 呼び出し音) 30 00:01:19,370 --> 00:01:21,414 (携帯電話の 呼び出し音) 31 00:01:19,370 --> 00:01:21,414 (正樹)僕は 一体 何を見ていたんだ! 32 00:01:21,539 --> 00:01:23,124 (自動音声) おかけになった電話番号は… 33 00:01:23,249 --> 00:01:24,292 (正樹)くそ! 34 00:01:24,834 --> 00:01:27,253 (正樹の荒い息) 35 00:01:24,834 --> 00:01:27,253 (携帯電話の 呼び出し音) 36 00:01:27,253 --> 00:01:27,712 (携帯電話の 呼び出し音) 37 00:01:27,712 --> 00:01:31,007 (携帯電話の 呼び出し音) 38 00:01:27,712 --> 00:01:31,007 (正樹)僕は 一体 何を見落としているんだ? 39 00:01:31,883 --> 00:01:34,385 頼む 出てくれ 織機(おりはた)! 40 00:01:36,638 --> 00:01:39,265 (正樹)あっ 織機? 織機だろ!? 41 00:01:39,808 --> 00:01:42,268 僕だ 谷口(たにぐち)正樹だ! 42 00:01:42,644 --> 00:01:44,771 ええ 分かってるわ 43 00:01:46,064 --> 00:01:47,857 織機 大丈夫かい? 44 00:01:47,982 --> 00:01:50,735 (綺)ええ なんで そんなことを聞くの? 45 00:01:50,860 --> 00:01:53,321 (正樹)衣川(きぬかわ)って子から 話を聞いたんだ 46 00:01:53,446 --> 00:01:54,280 (綺)そう 47 00:01:54,864 --> 00:01:57,909 (正樹)彼女は誰かに 洗脳されてたって 48 00:01:58,034 --> 00:02:01,329 (綺)そうよ だから あの人を悪く思わないで 49 00:02:01,454 --> 00:02:03,623 (正樹)君は 危ない目に遭ってないかい? 50 00:02:04,082 --> 00:02:05,875 (綺)ええ 大丈夫 51 00:02:06,334 --> 00:02:08,128 (正樹)他にも誰かいるの? 52 00:02:09,170 --> 00:02:12,549 織機 僕は君の力になりたい 53 00:02:12,924 --> 00:02:14,634 君を助けたいんだよ 54 00:02:14,884 --> 00:02:15,718 君が― 55 00:02:15,844 --> 00:02:18,930 僕を利用してたって それでもいいんだ 56 00:02:19,305 --> 00:02:22,934 君と一緒は ホントに楽しかったし それだけで 僕は… 57 00:02:23,059 --> 00:02:25,061 正樹 もういいの 58 00:02:25,186 --> 00:02:26,020 (正樹)え? 59 00:02:26,521 --> 00:02:28,273 (綺)私のことは忘れて 60 00:02:28,398 --> 00:02:31,442 正樹には 別のちゃんとした 女の子のほうが合ってる 61 00:02:31,568 --> 00:02:33,736 そういうことじゃなくて! 僕は… 62 00:02:33,862 --> 00:02:36,322 (綺)知ったんでしょう? 私が何をしていたか 63 00:02:36,447 --> 00:02:37,282 あ… 64 00:02:37,949 --> 00:02:39,868 (綺)全部 本当のことよ 65 00:02:39,993 --> 00:02:42,871 あなた 私がそんなことをしてたなんて― 66 00:02:42,996 --> 00:02:44,706 思いもしなかったでしょ? 67 00:02:44,831 --> 00:02:45,999 それは… 68 00:02:46,124 --> 00:02:49,627 (綺)ごめんね そういう人間なの 私は 69 00:02:50,837 --> 00:02:53,131 ずっと あなたをだまして 裏切ってたの 70 00:02:53,256 --> 00:02:54,215 (正樹)けど… 71 00:02:54,340 --> 00:02:55,925 いいかげん 目を覚まして 72 00:02:56,676 --> 00:02:58,761 正樹は本当にバカね 73 00:02:59,178 --> 00:03:02,181 (正樹)でも 僕は君が好きなんだよ! 74 00:03:02,390 --> 00:03:03,224 あ… 75 00:03:06,686 --> 00:03:09,731 (正樹)織機 今 どこにいるんだ? 76 00:03:13,026 --> 00:03:15,945 ど どこだって関係ないでしょう! 77 00:03:16,070 --> 00:03:17,989 もう 構わないで 78 00:03:18,114 --> 00:03:19,073 (正樹)織機… 79 00:03:20,408 --> 00:03:23,244 さようなら 正樹… 80 00:03:25,788 --> 00:03:27,123 (正樹)誰かいるな 81 00:03:28,750 --> 00:03:30,251 聞いているんだろ? 82 00:03:30,376 --> 00:03:32,921 誰だか知らないが そこにいるお前だ 83 00:03:34,172 --> 00:03:34,923 あんたが何者かは どうでもいい 84 00:03:34,923 --> 00:03:36,299 あんたが何者かは どうでもいい 85 00:03:34,923 --> 00:03:36,299 (飛行機の飛行音) 86 00:03:36,299 --> 00:03:36,424 (飛行機の飛行音) 87 00:03:36,424 --> 00:03:39,677 (飛行機の飛行音) 88 00:03:36,424 --> 00:03:39,677 ただ 織機をどうにかするなら 僕は お前を許さない! 89 00:03:40,929 --> 00:03:41,763 おい! 聞いている… 90 00:03:41,888 --> 00:03:42,722 (通話を切る音) 91 00:03:43,223 --> 00:03:44,182 くっ… 92 00:03:45,350 --> 00:03:46,184 あっ… 93 00:03:46,434 --> 00:03:47,310 ハッ! 94 00:03:51,814 --> 00:03:54,234 (飛鳥井(あすかい))彼の声が聞けて うれしかったか? 95 00:03:55,360 --> 00:03:56,194 (綺)はい… 96 00:03:56,861 --> 00:04:01,324 (飛鳥井)そうか ならば 君の人生もムダではなかったわけだ 97 00:04:02,450 --> 00:04:04,160 私よりマシだな 98 00:04:07,163 --> 00:04:08,081 (末真(すえま))具合はどう? 99 00:04:08,790 --> 00:04:10,875 (琴絵)うん 大丈夫よ 100 00:04:11,000 --> 00:04:13,253 (末真)そう ならよかった 101 00:04:14,212 --> 00:04:17,215 (琴絵)驚いたでしょ? こんなことになっちゃって 102 00:04:17,340 --> 00:04:19,217 (末真)うん まあ ちょっとはね 103 00:04:20,134 --> 00:04:23,179 でも この前よりは 驚かなかったけど 104 00:04:23,304 --> 00:04:24,597 この前? 105 00:04:24,722 --> 00:04:27,684 (末真)最近のあなたの評判を 聞いたときよ 106 00:04:28,893 --> 00:04:31,271 いろいろ言われてるんでしょうね 107 00:04:31,604 --> 00:04:34,357 まっ あなたに起こったことが 伝わったら― 108 00:04:34,649 --> 00:04:36,776 見方も変わると思うけどね 109 00:04:36,985 --> 00:04:39,696 人のウワサなんて そんなものよ 110 00:04:40,071 --> 00:04:43,449 ありがと 慰めに来てくれたの? 111 00:04:43,574 --> 00:04:46,869 (末真)いいえ あなたから 直接 聞きたくて 112 00:04:47,078 --> 00:04:47,912 何を? 113 00:04:48,413 --> 00:04:51,791 (末真)あなたを操っていたのは 一体 誰なの? 114 00:04:53,293 --> 00:04:54,502 どうして… 115 00:04:55,003 --> 00:04:58,089 (末真)人って そう簡単に変われないから 116 00:05:00,758 --> 00:05:02,552 心当たりはあるの? 117 00:05:03,052 --> 00:05:06,264 分からないけど 前に あなたに― 118 00:05:06,389 --> 00:05:08,933 “仁(じん)兄さんに会うな”って 言われたでしょ? 119 00:05:09,058 --> 00:05:11,102 それはショックで覚えてて… 120 00:05:11,394 --> 00:05:13,479 (末真)ごめんなさい でも あれは… 121 00:05:13,604 --> 00:05:15,815 ううん そうじゃなくて… 122 00:05:16,357 --> 00:05:19,027 私 いつも そういう落ち込んだときに― 123 00:05:19,152 --> 00:05:21,154 行く場所があるんだけど 124 00:05:21,279 --> 00:05:23,406 そのときにも 行った覚えがあるから― 125 00:05:23,531 --> 00:05:25,408 そのあとかなって 126 00:05:25,533 --> 00:05:26,951 それって どこなの? 127 00:05:27,827 --> 00:05:31,205 (琴絵)ペイズリーパークっていう 造りかけの遊園地 128 00:05:31,331 --> 00:05:33,916 (琴絵)知ってる? (末真)ええ 分かるわ 129 00:05:34,042 --> 00:05:37,670 (琴絵)そこに ザ・ラダーっていう 塔があるんだけど― 130 00:05:37,795 --> 00:05:38,963 そこで… 131 00:05:40,048 --> 00:05:42,592 でも ぼんやりと覚えてる 132 00:05:43,051 --> 00:05:46,721 仁兄さんが“さよなら”って 言ったことだけは… 133 00:05:47,472 --> 00:05:50,016 私の気持ちは憧れだって 134 00:05:51,684 --> 00:05:53,978 分かってたのにね そんなこと 135 00:05:54,979 --> 00:05:58,191 ホント子供っぽくて バカみたい 136 00:05:58,441 --> 00:06:02,737 衣川さん あなた まだ 彼のことが好き? 137 00:06:03,279 --> 00:06:06,699 (琴絵)分かんない もう分かんないけど… 138 00:06:06,824 --> 00:06:08,785 でも でもね… 139 00:06:09,535 --> 00:06:13,414 でも もう一度 会いたい 140 00:06:13,539 --> 00:06:16,501 会って 前みたいに からかわれて― 141 00:06:16,626 --> 00:06:17,919 ケンカしたい 142 00:06:18,044 --> 00:06:20,046 (琴絵の泣き声) 143 00:06:25,259 --> 00:06:26,260 (藤花(とうか))どうだった? 144 00:06:28,429 --> 00:06:29,263 藤花 145 00:06:29,639 --> 00:06:33,851 悪いんだけどさ ここから1人で帰ってくんないかな 146 00:06:33,976 --> 00:06:35,895 (藤花)えっ どうかしたの? 147 00:06:36,312 --> 00:06:38,648 やっぱり 行かなきゃならない気がして 148 00:06:38,773 --> 00:06:41,484 行かなきゃならないって どこへ? 149 00:06:41,609 --> 00:06:43,861 (末真)ペイズリーパーク (藤花)ん? 150 00:06:43,986 --> 00:06:46,864 約束したから “私が なんとかする”って 151 00:06:46,989 --> 00:06:49,033 ちょ ちょっと 末真! 152 00:06:54,956 --> 00:06:58,459 (正樹)ごめん 姉さん バイクは必ず返すから 153 00:07:04,757 --> 00:07:06,342 (透子(すいこ))あと少し… 154 00:07:07,468 --> 00:07:09,137 あと少しだわ 155 00:07:09,971 --> 00:07:13,099 あと少しで突破できる 156 00:07:13,349 --> 00:07:14,225 うん? 157 00:07:30,283 --> 00:07:32,285 私をここで殺すの? 158 00:07:32,410 --> 00:07:33,786 いや まだだ 159 00:07:33,911 --> 00:07:36,581 統和(とうわ)機構がスプーキーEの死を 知るまでには― 160 00:07:36,998 --> 00:07:39,083 少し時間があるはずだしね 161 00:07:39,584 --> 00:07:40,585 そう 162 00:07:40,710 --> 00:07:43,254 (飛鳥井)それに正確には 殺すわけじゃない 163 00:07:43,838 --> 00:07:46,966 ただ 君の心を 取り除いてしまうことにはなる 164 00:07:48,092 --> 00:07:52,889 恐らく 君は君でなくなり 人間とも呼べない存在になるだろう 165 00:07:53,556 --> 00:07:55,725 それなら 私は… 166 00:07:56,309 --> 00:07:57,226 (飛鳥井)ん? 167 00:07:57,852 --> 00:07:59,896 (綺)いえ 何でも 168 00:08:01,105 --> 00:08:03,483 決行は人々が寝静まる夜中だ 169 00:08:04,358 --> 00:08:06,861 なるべく 皆が ショックを受けないようにね 170 00:08:08,070 --> 00:08:10,448 君の心から創れる“種”では― 171 00:08:10,573 --> 00:08:13,951 この街の人間程度しか 影響を与えられないだろうが― 172 00:08:14,785 --> 00:08:16,329 それで十分だ 173 00:08:16,621 --> 00:08:17,455 え? 174 00:08:18,414 --> 00:08:21,167 (飛鳥井)君の種が 根付いた人々の中に― 175 00:08:21,292 --> 00:08:23,753 新たな種が生まれるはずだからね 176 00:08:24,253 --> 00:08:27,673 (綺)街の人への影響って どのくらいなの? 177 00:08:27,965 --> 00:08:28,841 (飛鳥井)ほとんどないよ 178 00:08:30,009 --> 00:08:32,220 自分じゃ気づくことさえないだろう 179 00:08:32,803 --> 00:08:35,681 ただ 苦痛が いつのまにか なくなっている 180 00:08:35,806 --> 00:08:37,183 それだけのことだ 181 00:08:38,392 --> 00:08:40,811 そう それなら… 182 00:08:40,937 --> 00:08:42,897 (携帯電話の着信音) 183 00:08:43,022 --> 00:08:43,981 (飛鳥井)どうした? 184 00:08:44,106 --> 00:08:45,733 (男性)接近する者がいます 185 00:08:46,067 --> 00:08:47,318 (飛鳥井)何者だ? 186 00:08:47,443 --> 00:08:48,277 あ… 187 00:08:48,694 --> 00:08:49,904 (男性)例の少年です 188 00:08:50,530 --> 00:08:53,574 ブギーポップをやっていた あの少年です 189 00:08:53,950 --> 00:08:57,578 (飛鳥井)そうか 打ち合わせどおりに対応しろ 190 00:08:57,828 --> 00:08:58,829 (男性)了解 191 00:09:07,505 --> 00:09:08,673 (正樹)織機! 192 00:09:10,424 --> 00:09:11,717 織機! 193 00:09:19,517 --> 00:09:21,352 な 何だ? 194 00:09:29,986 --> 00:09:31,195 あ… くっ… 195 00:09:31,612 --> 00:09:33,155 えいっ うっ… 196 00:09:36,742 --> 00:09:38,536 そういうことか 197 00:09:41,622 --> 00:09:42,415 (少女)うっ… 198 00:09:42,665 --> 00:09:43,541 あっ… うわっ 199 00:09:46,502 --> 00:09:47,336 くっ… 200 00:09:47,461 --> 00:09:50,172 (ピエロ)恐れることはないんだ ブギーポップ君 201 00:09:50,298 --> 00:09:51,132 (正樹)あ? 202 00:09:51,465 --> 00:09:53,593 (ピエロ)怖いことなど何もない 203 00:09:54,051 --> 00:09:56,012 君にも すぐ分かる 204 00:09:56,220 --> 00:09:57,847 (ピエロ)恐れることはない 205 00:09:57,972 --> 00:09:59,849 (ピエロ)何も怖いことはない 206 00:09:59,974 --> 00:10:01,601 (ピエロ)君にも すぐ分かる 207 00:10:01,726 --> 00:10:04,395 (ピエロ)怖いことなど何もない (正樹)く… くそっ 離せ! 208 00:10:05,313 --> 00:10:08,649 (ピエロ)大丈夫 君が目を覚ましたときには― 209 00:10:08,774 --> 00:10:11,360 既に 君も我々の仲間だ 210 00:10:13,696 --> 00:10:15,364 や やめろ! 211 00:10:20,870 --> 00:10:21,787 (ピエロたち)なっ… 212 00:10:21,912 --> 00:10:23,873 (ピエロ)な 何者だ! 213 00:10:24,540 --> 00:10:27,710 (ブギーポップ) 僕が何者か 君らは もう― 214 00:10:28,294 --> 00:10:30,296 知っているはずだ 215 00:10:32,423 --> 00:10:34,383 (駆け寄る足音) 216 00:10:34,508 --> 00:10:37,345 (末真の荒い息) 217 00:10:40,640 --> 00:10:42,558 やっぱり何かある 218 00:10:44,560 --> 00:10:47,271 (ブギーポップ) 本当は出てくるつもりは なかったんだが― 219 00:10:47,813 --> 00:10:49,732 早く決着をつけないと― 220 00:10:49,857 --> 00:10:53,027 あの おせっかいが やってきてしまうのでね 221 00:10:56,781 --> 00:10:59,533 (ブギーポップ)3 2 1 222 00:11:00,409 --> 00:11:02,703 (音楽) 223 00:11:02,703 --> 00:11:05,039 (音楽) 224 00:11:02,703 --> 00:11:05,039 これって 確か ワーグナーの… 225 00:11:05,748 --> 00:11:08,042 「ニュルンベルクの マイスタージンガー」 226 00:11:08,793 --> 00:11:10,920 電源は全て切っているはず 227 00:11:11,253 --> 00:11:12,630 どういうことだ? 228 00:11:16,717 --> 00:11:18,677 (正樹)まるで魔法のようだった 229 00:11:21,263 --> 00:11:24,809 でも こいつは 魔法使いなんかじゃない 230 00:11:25,184 --> 00:11:26,644 死神だ 231 00:11:27,978 --> 00:11:30,689 (ブギーポップ) やあ ついに会えたね 232 00:11:31,607 --> 00:11:34,902 (正樹)こんなヤツを 僕はマネていたのか 233 00:11:35,277 --> 00:11:39,073 ああ 君は洗脳されていたからな 234 00:11:39,365 --> 00:11:41,867 洗脳って 何のことだ? 235 00:11:41,992 --> 00:11:43,869 (ブギーポップ) 言葉どおりの意味さ 236 00:11:45,663 --> 00:11:47,748 織機綺と一緒にいたとき― 237 00:11:47,873 --> 00:11:51,919 一度くらい記憶が あいまいになったことがあるはずだ 238 00:11:52,503 --> 00:11:55,047 そのときに君は スプーキーEに― 239 00:11:55,172 --> 00:11:58,175 “恐怖”を マヒさせられていたんだろう 240 00:11:58,300 --> 00:11:59,427 そんなこと… 241 00:12:02,805 --> 00:12:03,722 あっ… 242 00:12:03,848 --> 00:12:06,475 (ブギーポップ) 思い当たる節はあるようだね 243 00:12:06,892 --> 00:12:08,811 だけど それじゃ… 244 00:12:09,478 --> 00:12:11,439 洗脳ってことは― 245 00:12:11,564 --> 00:12:15,401 僕が… 僕が織機を好きな この気持ちも― 246 00:12:15,651 --> 00:12:18,946 操られただけで ウソだっていうことか? 247 00:12:19,905 --> 00:12:21,740 (ブギーポップ) 君は今まで ずっと― 248 00:12:21,866 --> 00:12:25,494 自分が自由に行動していると 思っていたのか? 249 00:12:25,995 --> 00:12:28,497 君は これまで自分の意志だと― 250 00:12:28,622 --> 00:12:32,334 はっきり自覚して 行動していたことがあったのかな? 251 00:12:33,627 --> 00:12:36,755 君が社会に 適応しているということは― 252 00:12:36,881 --> 00:12:37,923 言いかえれば― 253 00:12:38,048 --> 00:12:42,178 社会に都合のいいよう 洗脳されているとも言える 254 00:12:43,179 --> 00:12:45,473 誰だかも分からない相手にね 255 00:12:46,849 --> 00:12:50,311 問題は その自由のない精神の中で― 256 00:12:50,436 --> 00:12:53,689 何を大切にするかということだ 257 00:12:54,064 --> 00:12:56,358 僕は… 僕は… 258 00:12:57,359 --> 00:12:58,360 (ブギーポップ)君は― 259 00:12:58,486 --> 00:13:03,532 がんじがらめに縛られている 世界の中で 何を望む? 260 00:13:04,742 --> 00:13:05,576 (正樹)僕は… 261 00:13:09,330 --> 00:13:12,458 (綺)音がやんだわ 何だったのかしら 262 00:13:12,833 --> 00:13:14,668 (飛鳥井)音楽は 人の心を揺さぶるのに― 263 00:13:14,793 --> 00:13:16,712 大変 効果があるんだ 264 00:13:17,505 --> 00:13:21,175 浮き足だって冷静な行動が 取れなくなってしまうからね 265 00:13:22,468 --> 00:13:24,970 (飛鳥井)しかし まさか あの少年が… 266 00:13:25,262 --> 00:13:26,472 (綺)どうかしたの? 267 00:13:26,597 --> 00:13:28,766 ぐずぐずしている時間はないようだ 268 00:13:29,517 --> 00:13:32,520 今すぐ 君を 処理しなければならなくなった 269 00:13:33,062 --> 00:13:35,022 そう なら早くして 270 00:13:35,439 --> 00:13:36,440 (飛鳥井)ああ 271 00:13:37,274 --> 00:13:38,359 ハッ! 誰だ? 272 00:13:39,777 --> 00:13:41,779 あっ… あっ! 273 00:13:42,112 --> 00:13:43,739 ま まさか… 274 00:13:43,864 --> 00:13:47,117 驚くことはないだろう カミール君 275 00:13:47,243 --> 00:13:50,329 君は ずっと 僕を捜していたじゃないか 276 00:13:50,454 --> 00:13:51,288 あ… 277 00:13:51,413 --> 00:13:54,583 (飛鳥井)な 何だ? 貴様 何者だ! 278 00:13:54,708 --> 00:13:56,585 僕が誰なのか― 279 00:13:57,336 --> 00:14:00,005 君は もう知っているはずだ 280 00:14:00,214 --> 00:14:01,549 (銃声) 281 00:14:04,885 --> 00:14:08,889 僕に花が見えないからって ずいぶんと乱暴だな 282 00:14:09,598 --> 00:14:10,724 イマジネーター 283 00:14:10,849 --> 00:14:12,685 そこまで知っているとは 284 00:14:12,810 --> 00:14:14,186 (ブギーポップ) だったら許さないかな? 285 00:14:14,311 --> 00:14:15,145 (飛鳥井)くっ… 286 00:14:17,898 --> 00:14:20,192 (ブギーポップ)まあいい 何でもいいから― 287 00:14:20,317 --> 00:14:22,903 さっさと やることを 済ませたらどうだい? 288 00:14:23,028 --> 00:14:24,238 何だと? 289 00:14:24,363 --> 00:14:28,200 (ブギーポップ) 君がやりたいことを やってみろと言ってるんだよ 290 00:14:29,118 --> 00:14:30,244 できるものならね 291 00:14:30,369 --> 00:14:31,370 くうっ… 292 00:14:36,542 --> 00:14:40,004 な 何だ? どうなっているんだ 一体! 293 00:14:40,337 --> 00:14:42,882 (綺)もしかしてと 思っていたけど… 294 00:14:43,007 --> 00:14:43,966 あ? 295 00:14:44,091 --> 00:14:45,885 (綺)あなた 私を利用して― 296 00:14:46,010 --> 00:14:48,762 人間をどうにかするつもり だったのでしょう? 297 00:14:48,888 --> 00:14:50,264 だったら何だ! 298 00:14:50,723 --> 00:14:51,849 (綺)やっぱり… 299 00:14:52,099 --> 00:14:55,185 それなら うまく いかないんじゃないかと思ってた 300 00:14:56,353 --> 00:14:57,354 だって… 301 00:15:00,316 --> 00:15:02,526 私は人間じゃないんだもの 302 00:15:02,818 --> 00:15:03,694 あっ… 303 00:15:04,778 --> 00:15:05,613 (ブギーポップ)なるほど 304 00:15:06,822 --> 00:15:10,409 どっちにしろ 君は既に負けていたわけだ 305 00:15:10,618 --> 00:15:12,119 (飛鳥井)ど どういう意味だ? 306 00:15:12,536 --> 00:15:15,456 (ブギーポップ)君が その少女と出会ったときに― 307 00:15:15,581 --> 00:15:20,127 その時点で君の敗北は 決定づけられていたのさ 308 00:15:20,961 --> 00:15:23,005 誰の巡り合わせか― 309 00:15:23,130 --> 00:15:26,300 どんな運命があったかは 知らないけどね 310 00:15:26,425 --> 00:15:27,593 (飛鳥井)そ そんな… 311 00:15:27,968 --> 00:15:31,889 (ブギーポップ) 未来ばかり見ているから そういうことになるんだ 312 00:15:32,181 --> 00:15:33,349 イマジネーター 313 00:15:34,308 --> 00:15:36,477 自分だけが可能性だと思うから― 314 00:15:37,061 --> 00:15:40,773 思いもよらぬところから 出てくる他の可能性に― 315 00:15:40,898 --> 00:15:43,609 いつのまにか足をすくわれる 316 00:15:45,903 --> 00:15:46,737 (飛鳥井)くそっ 317 00:15:53,911 --> 00:15:55,663 (飛鳥井)ハァ ハァ… 318 00:15:56,246 --> 00:15:58,624 (ブギーポップ) 無理だよ イマジネーター 319 00:15:58,749 --> 00:16:01,085 そいつには突破はできない 320 00:16:01,210 --> 00:16:05,130 君は やっぱり ただ落ちていくだけだ 321 00:16:06,215 --> 00:16:09,176 君に もう可能性はない 322 00:16:09,510 --> 00:16:13,597 たとえ4月に 雪が降ることがあっても 323 00:16:14,390 --> 00:16:18,227 それは所詮 春の日差しの中 積もることなく― 324 00:16:18,519 --> 00:16:21,313 むなしく溶けていくしかないんだ 325 00:16:22,106 --> 00:16:24,650 くっ… ハァ ハァ… 326 00:16:24,775 --> 00:16:27,486 ハァ ハァ ハァ… 327 00:16:27,611 --> 00:16:28,529 (透子)あっ… 328 00:16:38,956 --> 00:16:40,624 うっ くっ… 329 00:16:42,960 --> 00:16:44,169 ああっ… 330 00:16:53,220 --> 00:16:56,181 (綺)死んだの? 殺してしまったの? 331 00:16:58,225 --> 00:17:02,646 (ブギーポップ) まあ しばらくは ムチウチに 悩まされるかもしれないね 332 00:17:04,565 --> 00:17:06,316 どうして助けたの? 333 00:17:06,442 --> 00:17:08,819 (ブギーポップ) 殺すほどの価値がなかったからだ 334 00:17:10,529 --> 00:17:12,781 イマジネーターが いなくなった以上― 335 00:17:12,906 --> 00:17:15,492 もう 僕の敵とは呼べない 336 00:17:15,868 --> 00:17:20,372 じゃあ あなたは敵であれば 容赦はしないということね 337 00:17:20,497 --> 00:17:22,249 (ブギーポップ)そうだな (綺)あっ… 338 00:17:29,423 --> 00:17:30,257 え? 339 00:17:30,883 --> 00:17:32,718 (ブギーポップ) あっちは まあいいか 340 00:17:33,510 --> 00:17:36,972 ほっとけば 統和機構が来て 処分するだろう 341 00:17:37,097 --> 00:17:38,724 (綺)ど どうして? (ブギーポップ)ん? 342 00:17:39,099 --> 00:17:42,561 (綺)どうして助けるの? 私は あなたの敵でしょ? 343 00:17:43,145 --> 00:17:45,439 (ブギーポップ) なんで 君が僕の敵なんだ? 344 00:17:45,564 --> 00:17:47,941 (綺)だって 統和機構は あなたの… 345 00:17:48,067 --> 00:17:51,236 統和機構自体は僕の敵じゃない 346 00:17:51,570 --> 00:17:54,907 君たちが どう思っているかは 知らないけどね 347 00:17:55,032 --> 00:17:55,949 (綺)あ… 348 00:17:56,366 --> 00:17:58,577 (ブギーポップ)飛鳥井仁も同じさ 349 00:17:58,827 --> 00:18:02,956 もともと 彼の能力なんて 僕の眼中にない 350 00:18:03,874 --> 00:18:09,713 そもそも 彼は自分の力に対して 致命的な勘違いをしていたしね 351 00:18:09,838 --> 00:18:10,964 (綺)どういうこと? 352 00:18:11,507 --> 00:18:14,093 君は自分が人間じゃないから― 353 00:18:14,218 --> 00:18:18,180 飛鳥井仁が手出しできなかったと 思っているようだが― 354 00:18:18,305 --> 00:18:20,974 残念ながら何の関係もない 355 00:18:21,100 --> 00:18:21,975 (綺)で でも… 356 00:18:22,684 --> 00:18:26,230 (ブギーポップ)彼は人の心を 見ることができたらしいが― 357 00:18:26,355 --> 00:18:28,440 そもそも 心というやつは― 358 00:18:28,565 --> 00:18:31,485 他者とのコミュニケーションで 成り立つものだ 359 00:18:32,736 --> 00:18:35,489 別に それ自体で 完結するような― 360 00:18:35,739 --> 00:18:39,743 唯一無二の自我なんてものは そこに存在しない 361 00:18:40,702 --> 00:18:42,538 いくら いじったところで― 362 00:18:42,663 --> 00:18:46,792 結局 それは 一時的な処置にすぎないんだよ 363 00:18:48,585 --> 00:18:52,756 もし 君が彼に心とやらを 抜かれていたとしても― 364 00:18:52,881 --> 00:18:55,342 どうせ すぐに回復していた 365 00:18:56,135 --> 00:19:00,764 君の心の中には 君を守ってくれる者がいるからね 366 00:19:01,640 --> 00:19:02,599 あ… 367 00:19:06,186 --> 00:19:09,690 くそ… 待ってろ 織機! 368 00:19:11,692 --> 00:19:13,944 (透子)どうやら 飛鳥井先生は― 369 00:19:14,069 --> 00:19:17,322 心の欠落に とらわれすぎていたようね 370 00:19:17,948 --> 00:19:23,120 欠落は所詮 新しいものを 創り出すための余裕でしかなく― 371 00:19:23,245 --> 00:19:25,581 突破する力としては足りなかった 372 00:19:26,165 --> 00:19:28,667 あなた 大したものだわ 373 00:19:30,586 --> 00:19:32,296 私は ここまで 374 00:19:32,421 --> 00:19:36,592 先はないけれど でも やはり いつか必ず― 375 00:19:36,717 --> 00:19:39,887 “突破”できる人が現れると 確信できる 376 00:19:47,352 --> 00:19:50,272 あなたのように強い人を見るとね 377 00:19:59,531 --> 00:20:02,784 (ブギーポップ)君に飛鳥井仁が 手出しできなかった理由は― 378 00:20:02,910 --> 00:20:04,161 それだよ 379 00:20:05,495 --> 00:20:08,165 僕は彼に頼まれただけだ 380 00:20:09,041 --> 00:20:11,335 そうそう 行く当てがないのなら― 381 00:20:11,460 --> 00:20:14,838 彼の近くにいる人間に 相談するといい 382 00:20:15,380 --> 00:20:16,215 うっ… 383 00:20:16,673 --> 00:20:19,134 (ブギーポップ) 炎の魔女という変人だが― 384 00:20:19,259 --> 00:20:21,678 きっと力になってくれるよ 385 00:20:22,763 --> 00:20:23,597 あっ… 386 00:20:29,770 --> 00:20:31,146 (末真)何なのよ… 387 00:20:32,773 --> 00:20:35,359 何なの? これは 388 00:20:36,610 --> 00:20:38,070 (正樹)うっ… (末真)あっ 389 00:20:41,657 --> 00:20:43,659 ちょっと 大丈夫ですか? 390 00:20:44,243 --> 00:20:46,620 あ あなた 正樹君? 391 00:20:46,745 --> 00:20:48,789 す 末真さん? 392 00:20:49,414 --> 00:20:50,832 ちょうどよかった 393 00:20:50,958 --> 00:20:54,461 (末真)ねえ これ どういうこと? 一体 何なの? 394 00:20:54,586 --> 00:20:55,545 末真さん 395 00:20:56,922 --> 00:21:01,051 女の子が その辺にいるはずだから 助けてやって 396 00:21:01,343 --> 00:21:03,595 えっ? 女の子って… 397 00:21:03,720 --> 00:21:04,554 (正樹)お願いしま… 398 00:21:04,680 --> 00:21:07,849 ど どれ? 正樹君 どの子のこと? 399 00:21:08,600 --> 00:21:12,813 (ブギーポップ)その女の子は ザ・ラダーという高い塔にいる 400 00:21:13,522 --> 00:21:15,732 だ 誰よ 今度は!? 401 00:21:16,108 --> 00:21:17,776 (ブギーポップ)誰でもいいさ 402 00:21:18,443 --> 00:21:20,821 君は とにかく 彼女を連れてきて― 403 00:21:21,405 --> 00:21:24,324 その男の子と会わせてやってくれ 404 00:21:25,742 --> 00:21:29,663 君が捜している飛鳥井仁も そこにいる 405 00:21:30,122 --> 00:21:30,956 (末真)ねえ 誰? 406 00:21:33,000 --> 00:21:35,836 あなたは 一体 誰なのよ!? 407 00:21:36,628 --> 00:21:37,671 ねえ! 408 00:21:42,467 --> 00:21:46,972 (末真)またしても 事件は 私のすぐそばを通り抜けていった 409 00:22:00,360 --> 00:22:04,281 でも その声の主は最後に言った 410 00:22:05,240 --> 00:22:10,912 (ブギーポップ)僕が誰なのか 君は もう知っているはずだ 411 00:22:11,663 --> 00:22:16,668 ♪~ 412 00:23:35,872 --> 00:23:40,877 ~♪