1 00:00:01,502 --> 00:00:03,504 (アスナ)リアム! 2 00:00:03,504 --> 00:00:05,506 (リアム)そんなに慌てて どうかした? 3 00:00:05,506 --> 00:00:07,508 (アスナ)ガイが早く来てくれって。 場所は? 4 00:00:08,008 --> 00:00:10,136 ポイント17。 5 00:00:10,136 --> 00:00:13,305 《街が大きくなったから いくつかの場所を 6 00:00:13,305 --> 00:00:15,683 待ち合わせポイントとして 決めている》 7 00:00:15,683 --> 00:00:18,686 ポイント17 テレポート! 8 00:01:53,781 --> 00:01:55,783 (リアム)ガイ! (ガイ)あるじ! 9 00:01:55,783 --> 00:01:58,244 待っていたでござるよ。 (一同)おぉ…。 10 00:01:58,244 --> 00:02:00,246 あの行列は何? 11 00:02:00,246 --> 00:02:02,790 パルタ公国の使者と 名乗っているでござる。 12 00:02:02,790 --> 00:02:06,794 大事な用があって あるじに 謁見を申し込んできたでござる。 13 00:02:06,794 --> 00:02:08,796 謁見!? 14 00:02:08,796 --> 00:02:11,632 《ここの王となっている俺に 会いたいってことか。 15 00:02:11,632 --> 00:02:14,134 なんか慣れないな…》 16 00:02:14,134 --> 00:02:16,971 あ~ うん わかった。 向こうの責任者は? 17 00:02:16,971 --> 00:02:19,640 馬車のそばにいる男でござる。 18 00:02:24,436 --> 00:02:28,148 ご尊顔を拝し 至極 光栄に存じます。 19 00:02:28,148 --> 00:02:31,151 わたくし エクス・ブラストと申します。 20 00:02:31,151 --> 00:02:33,153 えっと… リアムだ。 21 00:02:33,153 --> 00:02:35,823 エクスさんは 俺に 何の用があるんだ? 22 00:02:35,823 --> 00:02:39,285 我が王 大公殿下の 命を受けてまいりました。 23 00:02:39,285 --> 00:02:41,829 はぁ…。 大公殿下の望みは一つ 24 00:02:41,829 --> 00:02:45,457 フローラ様とリアム陛下との 結婚でございます。 25 00:02:45,457 --> 00:02:48,002 結婚!? さようでございます。 26 00:02:48,002 --> 00:02:53,173 ところで ジャミールのスカーレット王女との 婚礼は すでに? 27 00:02:53,173 --> 00:02:56,468 えっ? あ~ いや もう少し先になる。 28 00:02:56,468 --> 00:03:00,472 さようでございますか! 我が公国 大公殿下は 29 00:03:00,472 --> 00:03:03,183 後払いのような ケチなことはいたしません。 30 00:03:03,183 --> 00:03:05,185 え? 31 00:03:19,491 --> 00:03:23,871 リアム陛下が望めば 今 この場で フローラ様をお渡しします。 32 00:03:23,871 --> 00:03:27,499 《貴族の結婚って そんな感じで するものなの!?》 33 00:03:27,499 --> 00:03:32,046 と とりあえず えっと 街のほうへ来てくれないかな。 34 00:03:32,046 --> 00:03:34,715 ここじゃ ゆっくり 話もできないから。 35 00:03:34,715 --> 00:03:37,217 お~ 受け入れてくださるのですね。 36 00:03:37,217 --> 00:03:41,221 ありがとうございます。 大公殿下もお喜びになるでしょう。 37 00:03:41,221 --> 00:03:43,349 あの ちょっと待って。 38 00:03:43,349 --> 00:03:45,351 《何かヤバいものが…》 39 00:03:45,351 --> 00:03:47,519 アブソリュート・マジック・シールド! 40 00:03:58,906 --> 00:04:00,908 何だ 今のは? 41 00:04:00,908 --> 00:04:05,245 (ラードーン)スサイドエレメント 術式で起爆する人造モンスターだ。 42 00:04:05,245 --> 00:04:08,082 お前の反応が 少しでも遅れていたら 43 00:04:08,082 --> 00:04:11,251 今頃 あの少女は 肉片に変わっていたな。 44 00:04:11,251 --> 00:04:13,253 (リアム)誰がそんなことを! 45 00:04:13,253 --> 00:04:15,255 (ラードーン)フフ… 誰だろうな。 46 00:04:15,255 --> 00:04:18,092 この場にいない 誰かなのかもしれんな。 47 00:04:18,092 --> 00:04:21,762 エクスがいない! それじゃあ エクスが? 48 00:04:21,762 --> 00:04:24,556 (ラードーン)というより それを命じた人間だろうな。 49 00:04:24,556 --> 00:04:26,767 どういうこと? (ラードーン)さてな。 50 00:04:26,767 --> 00:04:29,937 貴族という人種は 奇怪極まるのでな。 51 00:04:29,937 --> 00:04:31,939 《貴族…》 52 00:04:31,939 --> 00:04:34,775 ガイ 少し離れる。 ここを守っていてくれ。 53 00:04:34,775 --> 00:04:38,779 フローラは なんとしても守って 兵士は できたら守って。 54 00:04:38,779 --> 00:04:41,115 承知でござる。 55 00:04:43,575 --> 00:04:45,953 えっ!? あっ 突然 ごめん。 56 00:04:45,953 --> 00:04:49,581 スカーレットは いる? ひ 姫様は もく浴中です。 57 00:04:49,581 --> 00:04:53,127 すぐに呼んでまいります! いや 終わってからで。 58 00:04:57,423 --> 00:04:59,967 (スカーレット)これは…。 59 00:04:59,967 --> 00:05:03,971 (リアム)彼女 パルタ公国の王女 フローラというらしい。 60 00:05:03,971 --> 00:05:07,975 フローラ? そんな名前の公女は 聞いたことがありません。 61 00:05:07,975 --> 00:05:10,978 さっき エクス・ブラストって名乗る 男が来て 62 00:05:10,978 --> 00:05:13,313 公国が フローラって公女を 63 00:05:13,313 --> 00:05:15,607 俺の妻にしたいって 言ってきたんだ。 64 00:05:15,607 --> 00:05:19,611 エクス・ブラスト… その名は聞いたことがあります。 65 00:05:19,611 --> 00:05:21,989 パルタ公国の懐刀 66 00:05:21,989 --> 00:05:25,451 ただし 暗部の仕事を 引き受けている男です。 67 00:05:25,451 --> 00:05:28,829 それで… 俺が とりあえず 受け入れたあと 68 00:05:28,829 --> 00:05:31,623 彼女のそばに スサイドエレメントっていう 69 00:05:31,623 --> 00:05:34,626 モンスターが現れて 爆発したんだ。 70 00:05:34,626 --> 00:05:36,837 そうきたか! 71 00:05:36,837 --> 00:05:40,841 口実作りでございます。 魔物の国に公女をこし入れし 72 00:05:40,841 --> 00:05:44,344 しかし その公女は 魔物によって 無残に殺された。 73 00:05:44,344 --> 00:05:47,347 攻め込むための か。 はい。 74 00:05:47,347 --> 00:05:51,185 (ラードーン)人間は おもしろいことを考える。 75 00:05:51,185 --> 00:05:53,353 (フローラ)うっ…。 76 00:05:56,023 --> 00:05:58,650 あっ この子 見覚えが…。 77 00:06:00,152 --> 00:06:02,988 な 何をしてるの? やっぱり。 78 00:06:02,988 --> 00:06:06,158 この子は 大公陛下の認知していない 79 00:06:06,158 --> 00:06:08,702 隠し子のような存在の子です。 80 00:06:08,702 --> 00:06:11,705 胸の横に ほくろがあるので 間違いないでしょう。 81 00:06:11,705 --> 00:06:14,708 なんで そんなことを? 隠し子は 82 00:06:14,708 --> 00:06:17,002 いつか 必要になったときのために 83 00:06:17,002 --> 00:06:20,380 体の特徴だけ 伝えられていることがあるのです。 84 00:06:22,883 --> 00:06:25,886 (フローラ)ここは… 天国ですか? 85 00:06:25,886 --> 00:06:27,888 勝手に死なないでくれ。 86 00:06:27,888 --> 00:06:30,015 助けたかいが なくなっちゃうから。 87 00:06:30,015 --> 00:06:32,726 助けた? 知らされてないのかな? 88 00:06:32,726 --> 00:06:35,729 モンスターが爆発したのよ。 あっ! 89 00:06:35,729 --> 00:06:40,400 は 離れてください! 私から離れて 危険です! 90 00:06:40,400 --> 00:06:42,402 まだあるのか? 91 00:06:42,402 --> 00:06:45,739 大丈夫 魔法の爆発なら いくら来ても防げるから。 92 00:06:45,739 --> 00:06:48,033 そうじゃないんです! これ 93 00:06:48,033 --> 00:06:50,577 呪いがかけられているんです! 94 00:06:50,577 --> 00:06:54,206 万が一 爆発で死ななくても 呪いの伝染で! 95 00:06:54,206 --> 00:06:57,042 二段構え… ひどいやり方! 96 00:06:57,042 --> 00:07:01,213 助けてくれた人を巻き込めません 私から離れてください! 97 00:07:01,213 --> 00:07:03,215 呪い…。 98 00:07:05,217 --> 00:07:08,762 何をしてるんですか! 早く…。 99 00:07:08,762 --> 00:07:10,764 オールクリア! 100 00:07:12,933 --> 00:07:15,060 えっ? これで大丈夫。 101 00:07:15,060 --> 00:07:18,230 他には まだある? き 消えた!? 102 00:07:18,230 --> 00:07:21,942 ウソ… 絶対に解けない呪いって 言ってたのに。 103 00:07:21,942 --> 00:07:27,239 フッ あるじは神聖魔法の使い手。 呪いなんて ないようなものよ。 104 00:07:27,239 --> 00:07:29,449 アハハ…。 105 00:07:29,449 --> 00:07:32,244 安心して もう大丈夫だから。 106 00:07:32,244 --> 00:07:34,621 ちなみに どんな呪いだったんだ? 107 00:07:34,621 --> 00:07:39,459 私が見せられたのは 魔物の姿に 変化してしまう呪いです。 108 00:07:39,459 --> 00:07:43,964 変化した魔物は 術者の命令に従ってました。 109 00:07:43,964 --> 00:07:46,967 (ラードーン)グールリキッドを 持ち出してきたか。 110 00:07:46,967 --> 00:07:49,803 知っているのか? どなたと お話して…。 111 00:07:49,803 --> 00:07:53,974 神竜様と お話しているのよ。 112 00:07:53,974 --> 00:07:57,477 (ラードーン)一種の呪詛アイテムだ。 そんなものがあるのか。 113 00:07:57,477 --> 00:08:00,272 (ラードーン)何かを思い出さぬか? 何か? 114 00:08:00,272 --> 00:08:05,277 《近くにいた魔物の姿になる… 魔物がそいつの命令に従う…》 115 00:08:09,281 --> 00:08:11,283 ドラキュラか! (ラードーン)フッ…。 116 00:08:11,283 --> 00:08:13,493 なるほど。 あっ あの 117 00:08:13,493 --> 00:08:15,662 私は これから…。 118 00:08:15,662 --> 00:08:18,665 国に 誰か 人質をとられてたりする? 119 00:08:18,665 --> 00:08:21,001 いいえ それはありませんが…。 120 00:08:21,001 --> 00:08:23,128 それなら うちに来たらいい。 121 00:08:23,128 --> 00:08:26,840 二度と パルタ公国の連中に 手出しされないように 122 00:08:26,840 --> 00:08:28,842 俺が守るから。 123 00:08:28,842 --> 00:08:30,844 はい。 124 00:08:34,306 --> 00:08:37,851 たいへん失礼な言い方ですが あるじは なめられています! 125 00:08:37,851 --> 00:08:41,313 うっ… なめられてるって パルタに? 126 00:08:41,313 --> 00:08:44,524 (スカーレット)いいえ 周りの三か国 すべてにです! 127 00:08:44,524 --> 00:08:47,152 ああ… まぁ そうだろうね。 128 00:08:47,152 --> 00:08:50,697 ここはひとつ お力を 顕揚すべきだと考えます。 129 00:08:50,697 --> 00:08:53,700 けんよう? (ラードーン)アピールするということだ。 130 00:08:53,700 --> 00:08:55,869 俺の力を見せるってことか。 131 00:08:55,869 --> 00:09:00,332 できれば この国の力も 同時に周りに見せつけるのです。 132 00:09:00,332 --> 00:09:03,710 何をすればいいのかな? ケンカを売りにいくとか? 133 00:09:03,710 --> 00:09:07,881 まずは 貨幣を 発行するべきだと思います。 134 00:09:07,881 --> 00:09:10,050 貨幣って お金? 135 00:09:10,050 --> 00:09:13,053 こちら 以前 あるじに 作っていただいた 136 00:09:13,053 --> 00:09:16,056 魔導戦鎧です。 顔や手足だけでなく 137 00:09:16,056 --> 00:09:20,060 ウロコの一枚一枚に至るまで 精巧に作られています。 138 00:09:20,060 --> 00:09:22,062 このレベルの造形を見て 139 00:09:22,062 --> 00:09:25,065 貨幣を発行するべきだと 確信しました。 140 00:09:25,065 --> 00:09:30,070 いったい どういうこと? ここに 3種類の銀貨があります。 141 00:09:30,070 --> 00:09:32,739 (リアム)あっ 模様が くっきりしているのと 142 00:09:32,739 --> 00:09:35,742 ぼやけているのがある。 ご名答でございます。 143 00:09:35,742 --> 00:09:40,747 この最も鮮明な銀貨は オリジナルのジャミール銀貨です。 144 00:09:40,747 --> 00:09:42,749 オリジナルから型を取り 145 00:09:42,749 --> 00:09:45,085 量産するために作られた銀貨が こちら。 146 00:09:45,085 --> 00:09:47,587 そして これが 各地で作られた 147 00:09:47,587 --> 00:09:50,757 一般に流通するジャミール銀貨です。 148 00:09:50,757 --> 00:09:52,759 これが いちばん ぼやけてる。 149 00:09:52,759 --> 00:09:56,221 このように 複製するたびに 模様が ぼやけていくのです。 150 00:09:56,221 --> 00:09:59,099 それゆえ 銀の含有量はもちろん 151 00:09:59,099 --> 00:10:01,768 模様の鮮明度は 技術力の証しとなり 152 00:10:01,768 --> 00:10:04,229 国力の象徴といえるのです。 153 00:10:04,229 --> 00:10:07,774 つまり 俺が 流通レベルも 全部 オリジナルくらい 154 00:10:07,774 --> 00:10:10,402 くっきりした感じに作れば…。 はい! 155 00:10:10,402 --> 00:10:15,240 ケンカ 戦争を仕掛けるよりも よほど大義名分があって 156 00:10:15,240 --> 00:10:17,784 強烈に 力を訴えかけることができます。 157 00:10:17,784 --> 00:10:19,953 よし やろう! 158 00:10:29,421 --> 00:10:31,423 さすがでございます! 159 00:10:31,423 --> 00:10:34,259 絵柄も 銀の純度も 申し分ありません。 160 00:10:34,259 --> 00:10:37,971 これなら あるじの技術力の よきアピールとなりましょう。 161 00:10:37,971 --> 00:10:40,640 そうか! 次は 銅貨ですが 162 00:10:40,640 --> 00:10:43,643 純粋な銅を使うと 溶かしたときの価値が 163 00:10:43,643 --> 00:10:46,146 貨幣の価値より 高くなってしまうのです。 164 00:10:46,146 --> 00:10:48,148 じゃあ どうしているの? 165 00:10:48,148 --> 00:10:50,984 (スカーレット)銅貨には 価値の低いスズを混ぜた 166 00:10:50,984 --> 00:10:53,278 青銅を使っています。 ジャミールでは 167 00:10:53,278 --> 00:10:56,448 銅の比率が65%程度ですね。 168 00:10:56,448 --> 00:10:58,658 それ以下では 硬くなりすぎるので 169 00:10:58,658 --> 00:11:02,287 模様の鮮明さと価値のバランスが いちばんとれるのが 170 00:11:02,287 --> 00:11:05,665 この割合なのです。 なるほど。 171 00:11:05,665 --> 00:11:07,667 ノーム サラマンダー! 172 00:11:10,670 --> 00:11:14,007 えっ!? この白銀色は…。 173 00:11:14,007 --> 00:11:17,010 まさか50%!? よくわかったね。 174 00:11:17,010 --> 00:11:19,679 さすが あるじ! 50%のものを 175 00:11:19,679 --> 00:11:21,848 この鮮明さで量産ができるのは 176 00:11:21,848 --> 00:11:24,476 おそらく 世界中で あるじだけです! 177 00:11:26,853 --> 00:11:29,189 (アスナ)ねぇ どうかな? うむ…。 178 00:11:29,189 --> 00:11:31,483 これは どこの銀貨でしょう? 179 00:11:31,483 --> 00:11:33,485 リアム王国って知ってる? 180 00:11:33,485 --> 00:11:36,488 (ジョディ)約束の地に できたばかりの国です。 181 00:11:36,488 --> 00:11:41,201 あの魔物の国の!? 商人なら 皆 知ってるとも。 182 00:11:41,201 --> 00:11:44,037 これは 本物ですか? 183 00:11:44,037 --> 00:11:46,873 (アスナ)そのうち出回るけど その前に 184 00:11:46,873 --> 00:11:49,334 どんなレートで両替してくれるのか 知りたくてさ。 185 00:11:49,334 --> 00:11:52,712 これで… 流通用? 186 00:11:52,712 --> 00:11:55,882 うん。 全部が このクオリティーになるわ。 187 00:11:55,882 --> 00:12:00,887 信じられない… 銀の含有量も 模様の鮮明度も 188 00:12:00,887 --> 00:12:03,723 すべて ジャミール銀貨を 上回っている。 189 00:12:03,723 --> 00:12:07,227 でしょう? あと 銅貨も見てくれるかしら? 190 00:12:12,232 --> 00:12:17,070 こ この色合い… 銅の含有量は? 191 00:12:17,070 --> 00:12:20,907 5割だよ! 5割!? それで この模様…。 192 00:12:20,907 --> 00:12:23,535 (ジョディ)鑑定結果は どうかしら? むむむ…。 193 00:12:23,535 --> 00:12:27,372 1対3 すべてがこのクオリティーであれば 194 00:12:27,372 --> 00:12:30,542 ジャミール貨幣の 3倍の価値になるだろう。 195 00:12:30,542 --> 00:12:34,087 (商人たち)おぉ~! (2人)ハハハ…。 196 00:12:34,087 --> 00:12:38,383 《ここが魔物の国ってことで 危険認定されているらしく 197 00:12:38,383 --> 00:12:41,386 ハンターギルド経由で 届けられたんだけど…》 198 00:12:43,763 --> 00:12:46,766 あるじ お顔から 生気が抜けておりますが 199 00:12:46,766 --> 00:12:48,768 いかがなされました? 200 00:12:48,768 --> 00:12:52,564 ああ これなんだけど…。 はぁ…。 201 00:12:52,564 --> 00:12:54,774 (アルブレビト)街を作ったようだな。 202 00:12:54,774 --> 00:12:57,569 あいさつに来なかったことは 不問にしてやる。 203 00:12:57,569 --> 00:13:00,780 この俺が お前と 取り引きの話をしてやろう。 204 00:13:00,780 --> 00:13:02,949 さっさと会いに来い! 205 00:13:02,949 --> 00:13:05,952 フッフッフ…。 スカーレット? 206 00:13:05,952 --> 00:13:10,123 おもしろい冗談を言う! ま まぁ 落ち着いて! 207 00:13:10,123 --> 00:13:13,960 俺は大丈夫だから! ああ… 申し訳ありません。 208 00:13:13,960 --> 00:13:17,422 いや いいよ 怒ってくれたのは うれしいから。 209 00:13:17,422 --> 00:13:20,425 あっ いえ…。 客観的に どう思う? 210 00:13:20,425 --> 00:13:23,428 応じる必要はないかと思われます。 211 00:13:23,428 --> 00:13:25,972 アルブレビトは当主ではないですし 212 00:13:25,972 --> 00:13:29,142 少し前に犯した 大きなミスを返上するための 213 00:13:29,142 --> 00:13:31,811 独断でしょう。 なるほど。 214 00:13:31,811 --> 00:13:35,315 ハミルトン家当主の話なら 聞く価値もありますが 215 00:13:35,315 --> 00:13:39,611 この男の独断の話に乗る必要は みじんもありません。 216 00:13:39,611 --> 00:13:43,990 わかった。 ありがとう アドバイスしてくれて。 217 00:13:43,990 --> 00:13:48,328 も もったいない お言葉でございます。 218 00:13:48,328 --> 00:13:51,331 (ブルーノ)すごいなぁ ここ! 219 00:13:51,331 --> 00:13:53,333 魔物の国って聞いてたけど 220 00:13:53,333 --> 00:13:55,835 予想よりも はるかに発展している。 221 00:13:55,835 --> 00:13:57,837 ああ ありがとう。 222 00:13:57,837 --> 00:14:01,466 えっと それで…。 そうだ 話があるんだ。 223 00:14:01,466 --> 00:14:04,844 どこか落ち着ける場所はないか? でしたら 224 00:14:04,844 --> 00:14:07,847 私用に作ってくださった家を お使いください。 225 00:14:07,847 --> 00:14:11,184 あるじの家では 何かと不便もおありでしょう。 226 00:14:11,184 --> 00:14:14,354 うん ありがとう 使わせてもらうよ。 227 00:14:14,354 --> 00:14:16,856 じゃあ 兄さん こっちへ。 ああ…。 228 00:14:18,358 --> 00:14:21,152 今のって やっぱり スカーレット王女だよな。 229 00:14:21,152 --> 00:14:23,863 そうだけど…。 いや すごいな。 230 00:14:26,366 --> 00:14:29,995 (リアム)それで ここに来たのは? (ブルーノ)ああ そうだったな。 231 00:14:29,995 --> 00:14:33,707 スーッ… リアム王にお願い申し上げます! 232 00:14:33,707 --> 00:14:35,709 えっ? 当家に 233 00:14:35,709 --> 00:14:38,545 この国で商いをする権利を いただきたく 234 00:14:38,545 --> 00:14:40,547 お願い申し上げます。 235 00:14:40,547 --> 00:14:42,716 法は守ります。 税も納めます。 236 00:14:42,716 --> 00:14:46,386 すべては 貴国のルールに従います。 どうか! 237 00:14:46,386 --> 00:14:50,557 ま 待って 兄さん 落ち着いて 一から話をしてくれないか? 238 00:14:50,557 --> 00:14:55,395 そうですね たいへん失礼しました。 239 00:14:55,395 --> 00:15:00,567 この土地は ジャミール キスタドール パルタの三か国に囲まれております。 240 00:15:00,567 --> 00:15:05,196 そして リアム陛下の統治によって 栄えると予想されます。 241 00:15:05,196 --> 00:15:08,908 ならば 今後 ここが 交易路の中心となる可能性が 242 00:15:08,908 --> 00:15:13,038 非常に高い。 そのために お願いに上がったのです。 243 00:15:13,038 --> 00:15:16,916 そうか 兄さんは当主として…。 はい。 244 00:15:16,916 --> 00:15:19,419 《リアム:当主でもないのに 尊大に振る舞って 245 00:15:19,419 --> 00:15:21,755 俺を呼びつけようとした アルブレビト。 246 00:15:21,755 --> 00:15:25,925 貧乏貴族ながら 当主自ら ここまで出向いて 247 00:15:25,925 --> 00:15:28,928 弟である俺に頭を下げた ブルーノ…》 248 00:15:32,057 --> 00:15:35,226 わかったよ ブルーノ兄さん。 249 00:15:35,226 --> 00:15:37,937 ありがとうございます! とりあえず 兄さん 250 00:15:37,937 --> 00:15:40,607 顔 上げて。 ゆっくり話そう。 251 00:15:40,607 --> 00:15:42,609 《彼は 俺がリアムになってから 252 00:15:42,609 --> 00:15:44,944 いちばん最初に 親しくなった相手だ。 253 00:15:44,944 --> 00:15:47,947 屋敷の中で唯一の味方だった》 254 00:15:49,949 --> 00:15:52,452 《リアム:スカーレット 聞こえる?》 《スカーレット:聞こえております》 255 00:15:52,452 --> 00:15:55,455 《リアム:兄さんの提案を 受け入れようと思うんだけど 256 00:15:55,455 --> 00:15:57,457 何かアドバイスはあるかな?》 257 00:15:57,457 --> 00:15:59,959 《かしこまりました。 258 00:15:59,959 --> 00:16:01,961 あるじは 2つだけ なさればよいと思います。 259 00:16:01,961 --> 00:16:04,255 まず 彼を優遇すること。 260 00:16:04,255 --> 00:16:07,801 税や この国 この街での 拠点の立地など 261 00:16:07,801 --> 00:16:09,969 すべてにおいて 優遇する。 262 00:16:09,969 --> 00:16:14,974 そして2つ目は アルブレビト ひいてはハミルトン家を冷遇すること。 263 00:16:14,974 --> 00:16:16,976 友好的な相手は優遇して 264 00:16:16,976 --> 00:16:19,270 なめ切った相手は冷遇し 265 00:16:19,270 --> 00:16:21,981 必要とあれば 力をもって たたき潰す。 266 00:16:21,981 --> 00:16:23,983 それが王でございます》 267 00:16:25,985 --> 00:16:28,279 (ブルーノ)それでは 失礼いたします。 268 00:16:28,279 --> 00:16:30,281 (スカーレット)あるじのお兄様でしたか。 269 00:16:30,281 --> 00:16:32,659 お若いのに ひとかどの人物でした。 270 00:16:32,659 --> 00:16:35,286 兄の立場を利用するでもなく 271 00:16:35,286 --> 00:16:37,664 最初から 誠心誠意な態度。 272 00:16:37,664 --> 00:16:42,127 結構なやり手だと感じました。 そうなんだ。 273 00:16:42,127 --> 00:16:44,838 (ラードーン)立場が人を作る。 うん? 274 00:16:44,838 --> 00:16:47,006 (ラードーン)ヤツは ただの貴族の四男から 275 00:16:47,006 --> 00:16:50,009 貧乏貴族とはいえ 当主となった。 276 00:16:50,009 --> 00:16:53,680 立場と責任感が 振る舞いを変えさせた。 277 00:16:53,680 --> 00:16:56,850 (リアム)だね。 でも ただ受け継いだだけの 278 00:16:56,850 --> 00:16:59,853 当主の長男が 同じように受け継ぐだけにも 279 00:16:59,853 --> 00:17:03,148 なりかねないよな。 (ラードーン)そうだ。 だから 我は 280 00:17:03,148 --> 00:17:05,150 ジャミールの最初の王に 281 00:17:05,150 --> 00:17:08,862 三代で爵位を取り上げるシステムを 提案した。 282 00:17:08,862 --> 00:17:11,865 えっ あれ ラードーンが 言い出したのか!? 283 00:17:11,865 --> 00:17:14,534 神竜様が何か? ああ…。 284 00:17:17,036 --> 00:17:19,038 さすが 神竜様です! 285 00:17:19,038 --> 00:17:21,708 そのシステムのおかげで 貴族の大半は 286 00:17:21,708 --> 00:17:24,711 危機感をもって 功績を挙げようとしています。 287 00:17:24,711 --> 00:17:28,548 (ラードーン)お前も おもしろかったぞ。 えっ 何が? 288 00:17:28,548 --> 00:17:33,344 (ラードーン)細かい話を聞く前に その娘に意見を聞いただろ。 289 00:17:33,344 --> 00:17:36,055 王という立場が お前をそうさせた。 290 00:17:36,055 --> 00:17:40,185 わからないことは 素直に臣下の意見を聞き入れる。 291 00:17:40,185 --> 00:17:43,897 我が知るかぎり 賢王の資質だ。 へ!? 292 00:17:43,897 --> 00:17:47,358 (ラードーン)あの娘 スカーレットはさとい。 293 00:17:47,358 --> 00:17:50,570 提案したことも 間違ってはおらん。 294 00:17:50,570 --> 00:17:53,740 貨幣での技術力アピール? (ラードーン)うむ。 295 00:17:53,740 --> 00:17:57,368 だが それは 同じく さとい人間にしか通用せん。 296 00:17:57,368 --> 00:18:01,080 そうなの? (ラードーン)フフ… どこぞの国のトップが 297 00:18:01,080 --> 00:18:04,584 お前の長兄のような男だったら? あぁ…。 298 00:18:04,584 --> 00:18:06,586 (ラードーン)今後 あと何度か 299 00:18:06,586 --> 00:18:09,214 愚かな人間が攻めてくるだろうな。 300 00:18:09,214 --> 00:18:13,760 俺も戦わなきゃいけないよね。 でも 今のスタイルじゃ足りない。 301 00:18:13,760 --> 00:18:17,597 魔法使いは 魔法を使う間 無防備になるだろ。 302 00:18:17,597 --> 00:18:20,099 (ラードーン)同時魔法が あるではないか。 303 00:18:20,099 --> 00:18:22,769 (リアム)その分 ガス欠が早くなる。 (ラードーン)ハッハッハ…。 304 00:18:22,769 --> 00:18:25,605 本当に お前は魔法バカだな。 えっ? 305 00:18:25,605 --> 00:18:28,608 (ラードーン)日夜 魔法のことを 考えていなければ 306 00:18:28,608 --> 00:18:30,777 その境地には たどりつけないだろう。 307 00:18:30,777 --> 00:18:34,405 褒めことばとして受け取っておけ。 308 00:18:34,405 --> 00:18:36,783 (ラードーン)魔法には もう一つ欠点がある。 309 00:18:36,783 --> 00:18:39,786 魔法を封じられる可能性だ。 310 00:18:39,786 --> 00:18:42,789 これらを補うためには お前の魔力で 311 00:18:42,789 --> 00:18:45,416 お前自身を 常に強化しておくことだ。 312 00:18:45,416 --> 00:18:49,629 魔力で… 体の中で魔法を使うってこと? 313 00:18:49,629 --> 00:18:51,798 (ラードーン)魔法という形にせず 314 00:18:51,798 --> 00:18:54,425 魔力を純粋に力にすることだ。 315 00:18:54,425 --> 00:18:56,427 う~ん…。 316 00:18:56,427 --> 00:18:58,429 (ラードーン)他人の魔力の流れは わかるか? 317 00:18:58,429 --> 00:19:00,974 多少は…。 (ラードーン)ならば! 318 00:19:04,269 --> 00:19:06,437 えっ…。 319 00:19:06,437 --> 00:19:09,440 だ 誰!? フン! 320 00:19:11,985 --> 00:19:13,987 我だ! 321 00:19:13,987 --> 00:19:15,989 ラードーン!? お前 女だったのか!? 322 00:19:15,989 --> 00:19:18,157 そんなことはどうでもよい! 323 00:19:18,157 --> 00:19:21,452 我が範を見せる。 ちゃんと観察しろ。 324 00:19:25,164 --> 00:19:28,668 《魔法とは違う 魔力の使い方…》 325 00:19:36,301 --> 00:19:38,678 なるほど! 326 00:19:38,678 --> 00:19:44,309 《足を強化する 発動はさせない 魔法にしない身体強化…》 327 00:19:47,186 --> 00:19:49,188 できたっ! 328 00:19:49,188 --> 00:19:51,482 えっ? わっ うわぁ~! 329 00:19:51,482 --> 00:19:55,028 イテテ…。 330 00:19:55,028 --> 00:19:58,698 やっぱり失敗だった? あきれているのだ。 331 00:19:58,698 --> 00:20:02,327 何なんだ その吸収力は。 えっと…。 332 00:20:02,327 --> 00:20:04,329 《褒められてる?》 333 00:20:04,329 --> 00:20:07,332 まぁ いい。 教えがいがあることにしておく。 334 00:20:07,332 --> 00:20:10,335 今のお前は子どものようなものだ。 335 00:20:10,335 --> 00:20:14,881 全力で はしゃいで 力尽きたら パタッと倒れてしまう。 336 00:20:14,881 --> 00:20:17,050 ハハハ…。 337 00:20:21,220 --> 00:20:23,514 これは あの地下のシャボン玉? 338 00:20:23,514 --> 00:20:25,725 (ラードーン)魔力のペース配分を 覚えるのだ。 339 00:20:25,725 --> 00:20:29,228 まず その5か所に 魔力を込めてみろ。 340 00:20:29,228 --> 00:20:32,732 こうか? 今 込めた量を総量とする。 341 00:20:32,732 --> 00:20:36,361 全箇所が2割ずつになるように 調整してみろ。 342 00:20:36,361 --> 00:20:40,239 10秒以内に! えっ! あっ…。 343 00:20:40,239 --> 00:20:44,077 今のは 総量100のところが 110になっていた。 344 00:20:46,245 --> 00:20:49,540 《えっと 全体を20%に…》 345 00:20:49,540 --> 00:20:53,252 えっ? 遅いぞ ほら 次! 346 00:20:53,252 --> 00:20:55,254 うん。 347 00:20:55,254 --> 00:20:57,382 できた! (ラードーン)ふむ。 348 00:20:57,382 --> 00:21:00,259 10秒以内にできたな。 なら 次は 349 00:21:00,259 --> 00:21:05,556 左手 右足 25% 右手 左足 15%でやってみろ。 350 00:21:05,556 --> 00:21:09,936 体の部位ごとにシャッフルするのか。 難しそうだ! 351 00:21:09,936 --> 00:21:12,563 意外だな 魔力の鍛錬だから 352 00:21:12,563 --> 00:21:15,274 てっきり やる気をなくすと 思ってたが…。 353 00:21:15,274 --> 00:21:19,779 これができたら 19連でも 23連でも 101連でも 354 00:21:19,779 --> 00:21:22,573 強弱を使い分けて撃てるだろ。 355 00:21:22,573 --> 00:21:24,784 パワーミサイル! 356 00:21:26,786 --> 00:21:29,580 相手にも アブソリュート・マジック・シールドみたいなのを 357 00:21:29,580 --> 00:21:31,958 使えるのがいるのかもしれない。 358 00:21:31,958 --> 00:21:35,294 反射するヤツもね。 そうなったら 連射のなかで 359 00:21:35,294 --> 00:21:38,965 見せる魔法も必要になってくる。 360 00:21:38,965 --> 00:21:41,801 なんか間違ってるかな? 361 00:21:41,801 --> 00:21:44,137 いや 間違ってはいない。 362 00:21:44,137 --> 00:21:48,141 フッ… お前は その言い回しが好きだな。 363 00:21:48,141 --> 00:21:50,143 間違って 「は」いないか。 364 00:21:50,143 --> 00:21:52,979 フン! それは2つ先の話だ。 365 00:21:52,979 --> 00:21:56,149 お前を鍛えて 2つくらい壁を乗り越えたら 366 00:21:56,149 --> 00:21:59,318 話そうと思っていた! えぇ…。 367 00:21:59,318 --> 00:22:04,615 フッ… 魔法では お前は 天才のたぐいかもしれんな。