1 00:00:04,839 --> 00:00:06,841 (リアム)ふわぁ~! 2 00:00:06,841 --> 00:00:09,009 (にぎわう声) 3 00:00:09,009 --> 00:00:11,303 <リアム:国外からの 人々との交流で 4 00:00:11,303 --> 00:00:14,306 街は すっかり にぎわいを見せている。 5 00:00:14,306 --> 00:00:16,308 この国の貨幣が流通し 6 00:00:16,308 --> 00:00:18,519 ブルーノ兄さんをはじめとする 7 00:00:18,519 --> 00:00:21,856 隣国の商人たちとの 取り引きが始まったのだ。 8 00:00:21,856 --> 00:00:24,316 3つの国に囲まれた この土地は 9 00:00:24,316 --> 00:00:27,528 いまや 交易の中心と なりつつあった> 10 00:00:27,528 --> 00:00:30,030 はぁ…。 11 00:00:32,158 --> 00:00:36,162 < でも その一方で ジャミール王国のアイジーが 12 00:00:36,162 --> 00:00:38,164 ひどい干ばつに見舞われたが 13 00:00:38,164 --> 00:00:41,542 俺の支援の申し出は 断られてしまった。 14 00:00:41,542 --> 00:00:45,337 だから アメリアに化けた 俺の幻影を送り出した> 15 00:00:48,716 --> 00:00:50,718 すんごい見られてる。 16 00:00:50,718 --> 00:00:52,887 <幻影が水を届けるまで 17 00:00:52,887 --> 00:00:54,889 俺は ここにいて 手出ししていないという 18 00:00:54,889 --> 00:00:58,058 アリバイ作りを しないといけないのだ> 19 00:00:58,058 --> 00:01:02,730 《目立つ行動をしなきゃな… さて 何をしようか》 20 00:01:02,730 --> 00:01:04,732 (スラルン)りあむさま。 (スラポン)りあむさま! 21 00:01:04,732 --> 00:01:06,901 いま ひま? あそぼ あそぼ。 22 00:01:06,901 --> 00:01:09,361 お前ら 体が汚れてるな。 23 00:01:09,361 --> 00:01:11,572 からだが? よごれてる? 24 00:01:11,572 --> 00:01:13,741 ほんとうだ! きれいにする! 25 00:01:13,741 --> 00:01:16,577 (2人)う~ ぱっ! 26 00:01:16,577 --> 00:01:19,205 きれい? きれい? 27 00:01:19,205 --> 00:01:22,208 ああ きれいになった。 28 00:01:22,208 --> 00:01:27,755 こんな状態で跳びはねてたら 泥だらけにもなるよな~。 29 00:01:27,755 --> 00:01:29,757 よし 決めた! 30 00:03:00,180 --> 00:03:08,480 ♪~ 31 00:03:08,480 --> 00:03:11,191 (ガイ)あるじ これでよいでござるか? 32 00:03:11,191 --> 00:03:13,319 ああ バッチリだ。 33 00:03:13,319 --> 00:03:16,697 これを砕いて砂利にしてくれ。 心得たでござる。 34 00:03:16,697 --> 00:03:20,034 よし みんな! もうひと働きでござる! 35 00:03:20,034 --> 00:03:22,036 (ゴンたち)お~! 36 00:03:25,497 --> 00:03:28,709 ノーム召喚! 37 00:03:28,709 --> 00:03:31,337 道路の幅で溝を掘ってくれ。 38 00:03:35,507 --> 00:03:38,052 (ラードーン)で どのように 舗装するのだ? 39 00:03:38,052 --> 00:03:41,889 (ラードーン)道の作り方は3つある。 まずは敷石舗装。 40 00:03:41,889 --> 00:03:43,891 道を溝状に掘って 41 00:03:43,891 --> 00:03:46,894 そこに砕いた石を敷き詰めて ならしたもの。 42 00:03:46,894 --> 00:03:50,731 それから レンガ舗装。 レンガを敷き詰めたもの。 43 00:03:50,731 --> 00:03:53,901 それと 特殊な土を熱して 溶かしたものを 44 00:03:53,901 --> 00:03:56,070 流し込んで固めたものだな。 45 00:03:56,070 --> 00:03:58,906 特殊な土? (ラードーン)人間どもは 46 00:03:58,906 --> 00:04:03,369 燃える土と呼んでいたな。 へぇ 燃える? 47 00:04:03,369 --> 00:04:05,746 どうした? ん~! 48 00:04:05,746 --> 00:04:08,916 燃える土だぞ! そんなの聞いたら 49 00:04:08,916 --> 00:04:11,752 俺の魔法でできるか やってみたくなるじゃないか! 50 00:04:11,752 --> 00:04:14,546 相変わらずの魔法バカだな。 51 00:04:18,092 --> 00:04:22,388 よ~し こんなものかな。 (ラードーン)深いな 1mくらいか? 52 00:04:22,388 --> 00:04:24,556 (ラードーン)1m級の厚さなど 53 00:04:24,556 --> 00:04:27,101 ジャミールの 凱旋通りくらいのものだろう。 54 00:04:27,101 --> 00:04:30,104 (リアム)凱旋通り? (ラードーン)戦争に勝った軍が 55 00:04:30,104 --> 00:04:32,773 王宮まで行進するための大通りだ。 56 00:04:32,773 --> 00:04:36,568 お前は そんなものを さらりと作ろうとするからな。 57 00:04:36,568 --> 00:04:40,280 見ろ お前を監視している 役人の顔を。 58 00:04:42,783 --> 00:04:44,785 あっはは…。 59 00:04:48,789 --> 00:04:50,791 (ガイ)あるじ できたでござる。 60 00:04:50,791 --> 00:04:52,918 うん いい感じだ。 61 00:04:52,918 --> 00:04:55,087 これを掘った溝に詰めてくれ。 62 00:04:55,087 --> 00:04:57,798 ちょっと盛り上がるくらい 多めに。 63 00:04:57,798 --> 00:04:59,800 わかったでござる。 64 00:04:59,800 --> 00:05:07,808 ♪~ 65 00:05:07,808 --> 00:05:10,102 サラマンダー やってくれ! 66 00:05:10,102 --> 00:05:19,820 ♪~ 67 00:05:19,820 --> 00:05:21,822 (ガイたち)お~! 68 00:05:23,824 --> 00:05:25,826 (ラードーン)なるほど こうきたか。 69 00:05:25,826 --> 00:05:29,955 よし! 砂利舗装と燃える土 2つを組み合わせた 70 00:05:29,955 --> 00:05:31,957 オリジナル舗装の完成だ! 71 00:05:34,126 --> 00:05:36,670 <街の中に 一とおり 石の道を敷いたあと 72 00:05:36,670 --> 00:05:40,674 街の外にも 道を延ばすことにした> 73 00:05:40,674 --> 00:05:43,677 むしろ こっちのほうが大事だ。 74 00:05:43,677 --> 00:05:46,513 (ラードーン)どうした? やけに真剣ではないか。 75 00:05:46,513 --> 00:05:48,682 ああ 昔…。 76 00:05:48,682 --> 00:05:50,851 《前世での話だけど》 77 00:05:50,851 --> 00:05:53,854 立ち寄った村で こんなことがあったんだ。 78 00:05:53,854 --> 00:05:57,691 その村に 定期的に訪れる 行商人がいた。 79 00:05:57,691 --> 00:06:00,861 だが ある日 いつもの予定を過ぎても 80 00:06:00,861 --> 00:06:05,365 行商人は現れなかった。 (ラードーン)オオカミにでも襲われたか? 81 00:06:05,365 --> 00:06:07,993 (リアム)そんな大層な話じゃない。 82 00:06:07,993 --> 00:06:10,704 村から半日くらい 行ったところで 83 00:06:10,704 --> 00:06:13,540 行商人の荷馬車が 穴に はまってたんだ。 84 00:06:13,540 --> 00:06:15,876 (ラードーン)ふむ つまらん。 85 00:06:15,876 --> 00:06:19,004 そのときは 村人総出で 行商人を助け出した。 86 00:06:19,004 --> 00:06:21,006 もうちょっと場所が悪かったら 87 00:06:21,006 --> 00:06:24,384 荷物どころか 馬車ごと 諦めるハメになってたらしい。 88 00:06:24,384 --> 00:06:27,012 (ラードーン)人間とは不便なものだ。 89 00:06:27,012 --> 00:06:29,723 だから 街の道路も重要だが 90 00:06:29,723 --> 00:06:33,727 他の街や国を結ぶ道路のほうが 大事だと思ったんだ。 91 00:06:33,727 --> 00:06:35,896 (ラードーン)うむ それは正しい。 92 00:06:35,896 --> 00:06:46,406 ♪~ 93 00:06:50,202 --> 00:06:53,580 よし この道なら 穴ができたりしないだろう。 94 00:06:53,580 --> 00:06:56,416 (スラルン)りあむさま。 (スラポン)りあむさま。 95 00:06:56,416 --> 00:06:59,419 じょでぃがつくった。 りあむさまのおべんとう。 96 00:06:59,419 --> 00:07:02,589 (リアム)もうお昼か おいしそうだな。 97 00:07:02,589 --> 00:07:04,925 (2人)りあむさま? 98 00:07:04,925 --> 00:07:08,762 そうか このままじゃダメだな。 (ラードーン)ふむ? 99 00:07:08,762 --> 00:07:12,057 スラルン スラポン あとで食べる。 そのまま待ってて。 100 00:07:12,057 --> 00:07:14,601 わかった! まってる! 101 00:07:14,601 --> 00:07:16,937 やっぱりか…。 102 00:07:16,937 --> 00:07:20,607 (リアム)まぁ そうだよな。 (ラードーン)いったい どうしたのだ? 103 00:07:20,607 --> 00:07:23,443 このままじゃダメなんだって 今 気づいた。 104 00:07:23,443 --> 00:07:26,071 スラルンとスラポンのおかげで。 105 00:07:26,071 --> 00:07:29,783 (ラードーン)どういうことだ? 実物を見るほうが早いよ。 106 00:07:29,783 --> 00:07:33,954 サラマンダー 道の表面10cmくらいを 溶かしてくれ。 107 00:07:37,791 --> 00:07:41,086 (リアム)ノーム 道の中央が 盛り上がるよう整えてくれ。 108 00:07:43,255 --> 00:07:46,967 できた。 試しに水をぶっかけると…。 109 00:07:50,262 --> 00:07:52,639 (ラードーン)ほう 水はけか! 110 00:07:52,639 --> 00:07:57,644 もともと舗装をやり出したのは スラルンとスラポンが汚れてたからだ。 111 00:07:57,644 --> 00:07:59,646 アイツらを見て 思い出したよ。 112 00:07:59,646 --> 00:08:03,650 道路って 人が通る真ん中から 少しずつ すり減っていく。 113 00:08:03,650 --> 00:08:06,278 石だろうが それは変わらないはずだ。 114 00:08:06,278 --> 00:08:09,656 道が真っ平だと そのうち水がたまる。 115 00:08:09,656 --> 00:08:13,827 なるほど すばらしい発想だ。 よ~し! 116 00:08:13,827 --> 00:08:18,498 みんな! 新しく作った道の舗装 全部やり直すぞ! 117 00:08:18,498 --> 00:08:22,669 なんと! よりよくするでござるか。 118 00:08:22,669 --> 00:08:26,298 <俺は ジャミールに対しての アリバイ作りも忘れて 119 00:08:26,298 --> 00:08:30,302 道の舗装に すっかり夢中になっていた> 120 00:08:30,302 --> 00:08:34,014 (一同)わっせ わっせ…。 121 00:08:34,014 --> 00:08:36,850 <次の日も 道路の舗装を続けた。 122 00:08:36,850 --> 00:08:39,311 砂利を敷き詰める作業は みんなに任せて 123 00:08:39,311 --> 00:08:41,313 その間 俺は…> 124 00:08:41,313 --> 00:08:44,316 (ラードーン)何だ? それは。 ベッドだよ。 125 00:08:44,316 --> 00:08:46,860 (ラードーン)何を言っている? ほら。 126 00:08:49,154 --> 00:08:51,531 うっ… うわぁ! 127 00:08:51,531 --> 00:08:53,867 意外と難しいな。 128 00:08:53,867 --> 00:08:57,329 (ラードーン)ほう 我の訓練か。 そういうこと。 129 00:08:57,329 --> 00:08:59,331 <ラードーンの訓練とは 130 00:08:59,331 --> 00:09:04,544 体の各所に 望む割合で 魔力を配分 維持すること。 131 00:09:04,544 --> 00:09:06,546 その過程で俺は知った。 132 00:09:06,546 --> 00:09:10,342 魔力を魔法にするのではなく 肉体にそのまま乗せると 133 00:09:10,342 --> 00:09:13,720 物理的な力 あるいは 重量となる。 134 00:09:13,720 --> 00:09:15,889 そこで思いついた。 135 00:09:15,889 --> 00:09:20,185 これなら 慣れてしまえば 寝てる間も魔力の鍛錬ができる> 136 00:09:20,185 --> 00:09:22,729 よっと…。 (ラードーン)よく そんな発想が出てくるな。 137 00:09:22,729 --> 00:09:25,065 魔法は憧れだから 138 00:09:25,065 --> 00:09:27,192 基礎は やっておいて 損はないはず。 139 00:09:27,192 --> 00:09:29,361 わぁ! たっ…。 (ラードーン)ふふ…。 140 00:09:29,361 --> 00:09:32,739 <魔力の配分を調整して 体勢を直し 141 00:09:32,739 --> 00:09:35,075 また起き上がって 縄に乗る。 142 00:09:35,075 --> 00:09:39,746 これまでどおり 焦らず練習するだけだ> 143 00:09:39,746 --> 00:09:42,916 (ラードーン)少しは余裕ができたか? ああ。 144 00:09:42,916 --> 00:09:45,919 ふふ… 今なら わかるのではないか? 145 00:09:45,919 --> 00:09:48,088 わかる? 146 00:09:48,088 --> 00:09:50,757 何か違うな 何だ? 147 00:09:50,757 --> 00:09:54,386 (ラードーン)気づいたか? うん 今までわからなかった 148 00:09:54,386 --> 00:09:57,389 魔力の細かな違いが わかるようになった。 149 00:09:57,389 --> 00:09:59,391 土地の違いだ。 150 00:09:59,391 --> 00:10:01,601 土地? (ラードーン)魔力とは 151 00:10:01,601 --> 00:10:03,770 そのもの自身の持つ力。 152 00:10:03,770 --> 00:10:07,399 生まれ暮らす土地 ふだんの食べ物や水など 153 00:10:07,399 --> 00:10:11,945 細かな違いが 波長の違いとなって 現れる。 なるほど。 154 00:10:11,945 --> 00:10:13,947 《魔力感知!》 155 00:10:13,947 --> 00:10:20,120 ♪~ 156 00:10:20,120 --> 00:10:22,414 三か国 全部来てるのか!? 157 00:10:22,414 --> 00:10:24,416 (ラードーン)見事 そのとおりだ。 158 00:10:24,416 --> 00:10:28,420 ジャミールだけじゃなくて パルタとキスタドールからもスパイが…。 159 00:10:28,420 --> 00:10:31,131 こんなに堂々といるなんて。 160 00:10:31,131 --> 00:10:34,134 (ラードーン)お前が感知できることを 知らぬのだ。 161 00:10:34,134 --> 00:10:37,971 力は抑止力だが 見えない力は そうはならない。 162 00:10:37,971 --> 00:10:40,140 力は抑止力…。 163 00:10:40,140 --> 00:10:43,143 (ラードーン)軍 兵の数が まさにそれだな。 164 00:10:43,143 --> 00:10:46,646 1億の兵がいる国へ 攻め込みたいと思うか? 165 00:10:46,646 --> 00:10:48,815 絶対に やだね。 166 00:10:48,815 --> 00:10:52,277 《三か国が こういうかたちで 監視しているってことは 167 00:10:52,277 --> 00:10:54,821 敵意のほうが強いってことだよな。 168 00:10:54,821 --> 00:10:58,283 敵の戦力を把握するには…》 169 00:10:58,283 --> 00:11:00,827 (スカーレット)お呼びですか? あるじ。 170 00:11:00,827 --> 00:11:04,998 ジャミール パルタ キスタドールの兵力を 教えてほしいんだ。 171 00:11:04,998 --> 00:11:08,001 それぞれ どれくらいの兵を 動かせる? 172 00:11:08,001 --> 00:11:11,296 三か国が けん制し合っている 状況ですので 173 00:11:11,296 --> 00:11:13,298 足を引っ張り合う場合 174 00:11:13,298 --> 00:11:15,842 ジャミールとパルタは それぞれ20,000 175 00:11:15,842 --> 00:11:18,470 キスタドールは50,000程度かと。 176 00:11:18,470 --> 00:11:21,848 引っ張らない場合は? 早い者勝ちで 177 00:11:21,848 --> 00:11:24,017 一斉に なだれ込んで来た場合 178 00:11:24,017 --> 00:11:26,311 ジャミールとパルタは2倍 179 00:11:26,311 --> 00:11:28,313 キスタドールは 常に本気なので 180 00:11:28,313 --> 00:11:30,857 50,000から大きくは増えないかと。 181 00:11:30,857 --> 00:11:35,487 合わせて130,000か… さすがに1人じゃ きついなぁ。 182 00:11:35,487 --> 00:11:39,699 そもそも こっちは 非戦闘員を入れても10,000程度。 183 00:11:39,699 --> 00:11:42,494 新しい魔導戦鎧があってもなぁ。 184 00:11:42,494 --> 00:11:47,332 (ラードーン)ふむ 戦闘員全員に 本来の魔導戦鎧があれば 185 00:11:47,332 --> 00:11:50,335 足りるのだがな。 (リアム)それができないから 186 00:11:50,335 --> 00:11:53,505 俺は新しい魔導戦鎧を 作ったんだろ。 187 00:11:53,505 --> 00:11:56,508 手軽に作れても 戦力として見れば 188 00:11:56,508 --> 00:11:59,052 オリジナル魔導戦鎧のほうが強い。 189 00:11:59,052 --> 00:12:02,722 はぁ… 今までどおり 立ち回って 190 00:12:02,722 --> 00:12:04,891 なんとか戦いを避けるしかないな。 191 00:12:04,891 --> 00:12:08,061 ええ 外交でしたら お任せください。 192 00:12:08,061 --> 00:12:10,897 ああ 頼むよ。 はい! 193 00:12:13,358 --> 00:12:16,069 《この国に隣接するのは 三か国だけど 194 00:12:16,069 --> 00:12:18,363 大陸には 他にも国がある。 195 00:12:18,363 --> 00:12:21,241 そこから 何者かが送り込まれていても 196 00:12:21,241 --> 00:12:23,243 おかしくない》 197 00:12:23,243 --> 00:12:25,245 ふふ… さといな。 198 00:12:25,245 --> 00:12:27,539 《魔力感知! 199 00:12:27,539 --> 00:12:33,086 もっと集中しろ もっと強く 深く 遠くまで感じ取るんだ! 200 00:12:33,086 --> 00:12:35,547 あっ この魔力は…》 201 00:12:39,259 --> 00:12:41,386 みんな 離れてくれ! 202 00:12:43,388 --> 00:12:46,766 ノーム! ここから真下に掘ってくれ。 203 00:12:55,275 --> 00:12:57,277 よっと。 204 00:13:01,573 --> 00:13:05,577 やっぱり…。 (ラードーン)これは… ハイ・ミスリル銀!? 205 00:13:05,577 --> 00:13:08,288 感知したのは これの魔力だったのか。 206 00:13:08,288 --> 00:13:10,582 しかも とんでもない大鉱脈だ。 207 00:13:10,582 --> 00:13:12,792 この量なら…。 (ラードーン)うむ。 208 00:13:12,792 --> 00:13:15,795 全員分の魔導戦鎧を 作ってやれるな。 209 00:13:15,795 --> 00:13:19,799 そこに精霊を憑依させれば…。 (ラードーン)更に強くなる! 210 00:13:19,799 --> 00:13:22,427 ふふ これなら兵力差が埋まるぞ! 211 00:13:22,427 --> 00:13:25,597 いや それだけじゃない。 212 00:13:25,597 --> 00:13:27,599 あるじ いったい何事…。 (どよめき) 213 00:13:27,599 --> 00:13:31,144 スカーレット この事実を広めてほしい。 214 00:13:31,144 --> 00:13:34,981 我が国は 兵士全員の装備に 使っても余るほどの 215 00:13:34,981 --> 00:13:38,318 ハイ・ミスリル銀の大鉱脈を 保有しているって。 216 00:13:38,318 --> 00:13:40,987 はい! (どよめき) 217 00:13:40,987 --> 00:13:45,617 《この大鉱脈は この国の見せる抑止力になるぞ》 218 00:13:50,330 --> 00:13:54,626 (一同)わっせ わっせ…。 219 00:13:54,626 --> 00:13:57,462 <俺は ひとまず 道路の舗装を止めて 220 00:13:57,462 --> 00:14:00,006 街から 更に動員をかけて 221 00:14:00,006 --> 00:14:03,468 ハイ・ミスリル銀の鉱石の採掘を始めた> 222 00:14:03,468 --> 00:14:06,471 (レイナ)この分だと 魔導戦鎧が数百…。 223 00:14:06,471 --> 00:14:10,016 いえ 数千は 作れる計算になりますね。 224 00:14:10,016 --> 00:14:13,645 お~ 本当に 戦闘員全員分 作れそうだ! 225 00:14:13,645 --> 00:14:17,857 リアム様の精錬技術が 高いおかげでもあります。 226 00:14:17,857 --> 00:14:20,360 (ノームたち)ふご ふご! (サラマンダーたち)あぎゃ~! 227 00:14:20,360 --> 00:14:22,862 (リアム)できた! ハイ・ミスリル銀のインゴット。 228 00:14:22,862 --> 00:14:25,865 豆粒くらいしか 取れなかったころを思うと 229 00:14:25,865 --> 00:14:27,867 すごい重みを感じる! 230 00:14:27,867 --> 00:14:31,371 (リアム)でもなぁ これの精錬中は 道路の舗装が 231 00:14:31,371 --> 00:14:34,666 止まっちゃうんだよな~。 はぁ~ 私たちが 232 00:14:34,666 --> 00:14:37,210 もっとお手伝いできれば よいのですけど…。 233 00:14:37,210 --> 00:14:41,506 エルフにも 魔法の素質を持った子は そこそこいるんでしょ? 234 00:14:41,506 --> 00:14:45,677 はい リアム様と 使い魔契約を結んだあとは 235 00:14:45,677 --> 00:14:49,514 どの種族にも 才能に目覚める者が 結構いました。 236 00:14:49,514 --> 00:14:52,058 ですが 魔導書が…。 237 00:14:52,058 --> 00:14:54,519 だよなぁ。 238 00:14:54,519 --> 00:14:56,521 《リアム:魔法を覚えるには 239 00:14:56,521 --> 00:14:58,523 魔導書を 所持していなきゃならない。 240 00:14:58,523 --> 00:15:01,901 普通 覚えるまでには 長い時間がかかる。 241 00:15:01,901 --> 00:15:05,238 このマジックペディアも 魔導書みたいなものだけど 242 00:15:05,238 --> 00:15:08,408 誰か1人に貸すのは 効率が悪すぎるし…》 243 00:15:08,408 --> 00:15:12,245 魔導書も 大量生産できたらいいのに…。 244 00:15:12,245 --> 00:15:15,415 魔導書を? 245 00:15:15,415 --> 00:15:18,543 《マジックペディアは ハイ・ミスリル銀でできた 246 00:15:18,543 --> 00:15:21,713 魔法の知識を貯蔵する 古代の記憶だ。 247 00:15:21,713 --> 00:15:26,259 覚えている魔法を 魔導書にするみたいに…》 248 00:15:26,259 --> 00:15:28,428 うん できるぞ! えっ? 249 00:15:28,428 --> 00:15:31,431 いや 待てよ? 個別に作るんじゃなくて 250 00:15:31,431 --> 00:15:34,100 あの地下祭壇みたいに すればいいのか。 251 00:15:34,100 --> 00:15:37,562 ガーディアン・ラードーンがいた 遺跡の地下 252 00:15:37,562 --> 00:15:42,275 あの場所は 空間そのものが 古代の記憶になっていた。 253 00:15:42,275 --> 00:15:45,570 ああいう建物を造って みんなで鍛錬すれば…。 254 00:15:45,570 --> 00:15:47,572 あ いや 違うな…。 255 00:15:47,572 --> 00:15:51,951 リアム様? レイナは 何か魔法の素質はある? 256 00:15:51,951 --> 00:15:53,953 はい 氷魔法なら。 257 00:15:53,953 --> 00:15:55,955 よし! 258 00:15:59,584 --> 00:16:04,297 サラマンダー! 道路の表面と ハイ・ミスリル銀を溶かしてくれ。 259 00:16:06,299 --> 00:16:08,301 ノーム! 表面を剥がして 260 00:16:08,301 --> 00:16:12,138 溶かしたハイ・ミスリル銀を 薄く敷いてくれ。 261 00:16:12,138 --> 00:16:15,975 そして 俺が ハイ・ミスリル銀に 魔法をかける! 262 00:16:15,975 --> 00:16:19,479 最後に 剥がした舗装を 元に戻す! 263 00:16:19,479 --> 00:16:22,315 リアム様 いったい何をなさろうと…。 264 00:16:22,315 --> 00:16:25,777 レイナ そこに立ってみて。 はっ はい。 265 00:16:31,658 --> 00:16:33,827 何か感じる? 266 00:16:33,827 --> 00:16:36,121 あっ! 267 00:16:36,121 --> 00:16:40,500 ♪~ 268 00:16:40,500 --> 00:16:43,002 あぁ…。 269 00:16:43,002 --> 00:16:45,839 何か すごいエネルギーを感じます! 270 00:16:45,839 --> 00:16:48,842 《私の中で 魔法が紡がれていく…。 271 00:16:48,842 --> 00:16:52,011 頭の中に魔法が浮かんでくる!》 272 00:16:52,011 --> 00:16:55,515 アイスニードル! 273 00:16:55,515 --> 00:16:58,852 はわわ 魔法が撃てた!? (リアム)成功だな! 274 00:16:58,852 --> 00:17:00,854 どうして魔法が? 275 00:17:00,854 --> 00:17:03,523 道路の中に敷き詰めた ハイ・ミスリル銀を 276 00:17:03,523 --> 00:17:07,026 魔法で 古代の記憶に 作り替えたんだ。 277 00:17:07,026 --> 00:17:10,864 建物を造るより 街の道路に張り巡らせたほうが 278 00:17:10,864 --> 00:17:13,533 誰でも魔法を覚えられるからね。 279 00:17:13,533 --> 00:17:17,328 そういうことだったのですね すごいです リアム様! 280 00:17:17,328 --> 00:17:21,541 でも 道路を また舗装し直さなきゃ。 281 00:17:28,548 --> 00:17:30,717 (スージー)準備できました! 282 00:17:30,717 --> 00:17:32,719 よし やってくれ。 283 00:17:32,719 --> 00:17:34,721 (エルフたち)ファイヤーボール! 284 00:17:37,056 --> 00:17:39,350 マジックシールド。 285 00:17:39,350 --> 00:17:42,061 (人狼たち)アイスニードル! 286 00:17:42,061 --> 00:17:44,189 マジックシールド! 287 00:17:44,189 --> 00:17:46,191 りあむさま りあむさま。 288 00:17:46,191 --> 00:17:50,737 いつでもいいぞ! さいくろん! 289 00:17:50,737 --> 00:17:53,072 マジックシールド。 290 00:17:53,072 --> 00:17:56,743 すっ すごい… みんなが魔法を使えてる! 291 00:17:56,743 --> 00:17:59,913 街じゅうの道路に 古代の記憶を敷いたからね。 292 00:17:59,913 --> 00:18:01,915 この街にいれば 293 00:18:01,915 --> 00:18:04,375 常に魔導書を持っているのと 同じなんだよ。 294 00:18:04,375 --> 00:18:07,086 これなら 魔法を覚えていない子たちも 295 00:18:07,086 --> 00:18:09,088 防御の戦力になりますね。 296 00:18:09,088 --> 00:18:11,925 それだけじゃないぞ。 297 00:18:11,925 --> 00:18:14,761 そこに立って。 あっ はい。 298 00:18:18,389 --> 00:18:21,601 レイナ テレフォンという魔法を 使ってみて。 299 00:18:21,601 --> 00:18:24,395 テレフォンですか? 300 00:18:24,395 --> 00:18:30,109 あっ 初めての魔法なのに 使い方がわかる! 301 00:18:30,109 --> 00:18:34,614 これ リアム様が使ってた テレパシーの魔法と似てますね。 302 00:18:34,614 --> 00:18:37,408 ああ テレパシーは 心の声を 303 00:18:37,408 --> 00:18:41,120 テレフォンは 普通の声を 遠くへ届ける魔法なんだ。 304 00:18:41,120 --> 00:18:45,124 でも どうして私に使えるって わかったんですか? 305 00:18:45,124 --> 00:18:47,418 そう作ったんだよ。 306 00:18:47,418 --> 00:18:50,421 テレフォンを使うための素質 それは 307 00:18:50,421 --> 00:18:54,634 俺と使い魔契約してること。 ということは 308 00:18:54,634 --> 00:18:58,137 この国にいる全員!? そういうこと。 309 00:18:58,137 --> 00:19:01,975 <最初に魔法を使うときは 時間がかかる。 310 00:19:01,975 --> 00:19:05,812 それは 俺がよく知っている> 311 00:19:05,812 --> 00:19:08,147 テレフォン。 312 00:19:08,147 --> 00:19:10,149 発動した! 313 00:19:10,149 --> 00:19:13,278 えっと 聞こえる? ナターシャ。 314 00:19:13,278 --> 00:19:17,824 (ナターシャ)えっ この声はレイナさん? どこにいるんですか? 315 00:19:17,824 --> 00:19:20,827 ホントに聞こえた! (ナターシャ)レイナさんがいないのに 316 00:19:20,827 --> 00:19:22,829 どうして声が!? うふふ。 317 00:19:22,829 --> 00:19:25,456 リアム様が発明した魔法なの。 318 00:19:25,456 --> 00:19:27,458 え~! 319 00:19:27,458 --> 00:19:30,670 すごいです リアム様! この魔法なら 320 00:19:30,670 --> 00:19:33,298 みんなとの連絡が 取りやすくなります! 321 00:19:33,298 --> 00:19:35,675 それに…。 322 00:19:38,177 --> 00:19:40,680 こんなすごい街を 作ってしまうなんて! 323 00:19:40,680 --> 00:19:45,018 この街は 他のどこにもない 魔法都市ですよ! 324 00:19:45,018 --> 00:19:48,855 魔法都市… それは かっこいいな。 325 00:19:48,855 --> 00:19:54,694 <魔法都市… 俺は その響きに 思いっきりワクワクした> 326 00:21:25,576 --> 00:21:28,413 <王の住む家は 立派なものであるべきだと 327 00:21:28,413 --> 00:21:30,581 満場一致で決められて 328 00:21:30,581 --> 00:21:34,961 あっという間に 立派な王宮が建造された> 329 00:21:34,961 --> 00:21:38,798 (話し声) 330 00:21:38,798 --> 00:21:41,801 確認しますが… 希望者は 331 00:21:41,801 --> 00:21:44,595 ここにいる全員 ということですね? 332 00:21:44,595 --> 00:21:48,599 それでは 第1回 リアム様の身の回りのお世話をする 333 00:21:48,599 --> 00:21:51,310 メイドの選考会を始めます。 334 00:21:51,310 --> 00:21:53,312 その前に! 335 00:21:53,312 --> 00:21:56,441 お前たちはメイドになれぬだろうが。 なぜ ここにいる? 336 00:21:56,441 --> 00:21:59,444 それがしだって あるじのお世話が したいでござる! 337 00:21:59,444 --> 00:22:02,155 メイド服も着てみせるでござる。 338 00:22:02,155 --> 00:22:04,824 おせわする! めいどふく きる。 339 00:22:04,824 --> 00:22:07,326 やかましい 規定違反だ 出ていけ! 340 00:22:07,326 --> 00:22:10,621 (ガイたち)ガーン…。 341 00:22:10,621 --> 00:22:14,459 それでは 気を取り直して…。 (スージー)ちょっと待った! 342 00:22:14,459 --> 00:22:17,837 (スージー)家事ができない人は 失格だと思います。 343 00:22:17,837 --> 00:22:22,341 うぐっ… だ だが あるじに仕えるは我が務め。 344 00:22:22,341 --> 00:22:24,343 (ナターシャ)ふだん 私たちが 345 00:22:24,343 --> 00:22:26,471 お世話してるくらいじゃ ないですか。 346 00:22:26,471 --> 00:22:28,639 自分の面倒を 見られるようになってから 347 00:22:28,639 --> 00:22:31,851 参加してください。 (スカーレットたち)ガーン…。 348 00:22:33,853 --> 00:22:35,855 (ジョディ)よしよし。 349 00:22:35,855 --> 00:22:37,857 それでは 気を取り直して…。 350 00:22:37,857 --> 00:22:40,485 ありゃ? 残ったのはエルフだけ? 351 00:22:40,485 --> 00:22:43,362 (ミーナ)メイド服が合うように ダイエットしたもん。 352 00:22:43,362 --> 00:22:45,656 (ニア)家事頑張ってて よかった~。 353 00:22:45,656 --> 00:22:48,367 日頃の行いって大切ですね。 354 00:22:48,367 --> 00:22:52,371 公平を期すため くじ引きで決めたいと思います。 355 00:22:52,371 --> 00:22:54,373 (エルフたち)は~い。 356 00:22:58,377 --> 00:23:00,379 うふふ。 う~。 357 00:23:00,379 --> 00:23:02,548 やった~! あ~。 358 00:23:02,548 --> 00:23:04,884 やった やった! 359 00:23:04,884 --> 00:23:06,886 洗濯係ってことは 360 00:23:06,886 --> 00:23:10,890 リアム様の服や布団の匂いを かぎ放題! 361 00:23:10,890 --> 00:23:15,394 うふふ… 私の料理が リアム様の血となり肉となる! 362 00:23:15,394 --> 00:23:17,730 (泣き声) 363 00:23:17,730 --> 00:23:21,025 (レイナ)今後は 毎月1回 選考会を行います。 364 00:23:21,025 --> 00:23:23,736 外れた子は 次回 頑張ってね。 365 00:23:23,736 --> 00:23:25,738 (エルフたち)は~い! 366 00:23:25,738 --> 00:23:27,740 (スージー)次こそは~。 (ナターシャ)私だって~。 367 00:23:27,740 --> 00:23:30,034 < その日から 俺の知らないところで 368 00:23:30,034 --> 00:23:33,412 毎月 秘密の集会が 行われているらしい>