1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ルーカス)皆 よく聞け。 我々はこれより➨ 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,173 サージャス小王国へ侵攻する。 3 00:00:06,173 --> 00:00:08,342 (イグル)ルーカス様! (一同)あっ。 4 00:00:08,342 --> 00:00:10,344 (イグル)ハァ ハァ…。 どうした? 5 00:00:10,344 --> 00:00:14,515 サージャス軍が 白旗を上げ 投降を希望しています! 6 00:00:14,515 --> 00:00:18,352 その中に ロベルト・アーティと名乗る者が。 (エリー)あっ! 7 00:00:18,352 --> 00:00:22,856 ロベルト? フリード王太子の 近衛騎士ではないか? 8 00:00:25,859 --> 00:00:28,362 彼と会わせていただけますか? 9 00:00:34,701 --> 00:00:38,705 (エリー)ロベルト様。 (ロベルト)あっ? エリザベート嬢!? 10 00:00:38,705 --> 00:00:41,375 お久しぶりですわね。 11 00:00:41,375 --> 00:00:43,710 そうか…。 12 00:00:43,710 --> 00:00:48,548 あなたがついているのなら 我々に勝ち目はありませんね。 13 00:00:48,548 --> 00:00:53,220 フリード様の懐刀である あなた様が下るとは…。 14 00:00:53,220 --> 00:00:55,622 いったい どういうことですの? 15 00:00:57,557 --> 00:01:01,161 フリード殿下は 自らの武功を目的に➨ 16 00:01:01,161 --> 00:01:03,664 サージャス小王国をたきつけた挙げ句➨ 17 00:01:03,664 --> 00:01:06,333 帝国への嫌がらせのためだけに➨ 18 00:01:06,333 --> 00:01:11,672 村人たちからの略奪を命じ… わ 私は…。 19 00:01:11,672 --> 00:01:16,343 国を守る騎士として これ以上は耐えられないっ…。 20 00:01:16,343 --> 00:01:18,845 (ルーカス)ロベルト殿。 あっ。 21 00:01:18,845 --> 00:01:22,849 我々は今から サージャスへ侵攻するつもりだが➨ 22 00:01:22,849 --> 00:01:26,019 いたずらに死傷者を出したいとは 思っていない。 23 00:01:26,019 --> 00:01:28,021 貴殿もそうだろう? 24 00:01:28,021 --> 00:01:30,857 ええ…。 25 00:01:30,857 --> 00:01:34,061 自分はそのために ここへ参りました。 26 00:03:15,328 --> 00:03:17,497 (フリード)まったく! 27 00:03:17,497 --> 00:03:19,666 たかが田舎貴族から➨ 28 00:03:19,666 --> 00:03:22,502 砦一つ満足に 守ることもできんのか! 29 00:03:22,502 --> 00:03:26,339 (フリード)これだから 無能な下級国は嫌になる! 30 00:03:26,339 --> 00:03:29,676 フッ… 仕方がない。 31 00:03:29,676 --> 00:03:31,678 手本を見せてやろう。 32 00:03:31,678 --> 00:03:34,848 砦付近に俺の部下を 待機させている。 33 00:03:34,848 --> 00:03:37,851 すぐにでも帝国の雑魚どもを 蹴散らして…。 34 00:03:37,851 --> 00:03:40,187 ほ 報告します! 35 00:03:40,187 --> 00:03:42,856 ロベルト隊からの連絡が 途絶しました! 36 00:03:42,856 --> 00:03:45,692 (グリント)あっ! なんだと!? どういうことだ!? 37 00:03:45,692 --> 00:03:49,529 砦に向かうとの知らせを最後に 連絡が取れなくなりまして…。 38 00:03:49,529 --> 00:03:53,700 おそらく帝国軍に撃破されたか 投降したものと思われます。 39 00:03:53,700 --> 00:03:55,702 くっ…! あっ。 40 00:03:55,702 --> 00:03:59,039 フリード殿下 どちらへ…。 41 00:03:59,039 --> 00:04:01,475 俺は国へ帰る。 42 00:04:01,475 --> 00:04:04,478 なんですって!? そもそも! 43 00:04:04,478 --> 00:04:07,647 この紛争は貴様ら サージャス小王国が起こしたのだ。 44 00:04:07,647 --> 00:04:09,649 俺には関係ない! 45 00:04:09,649 --> 00:04:13,320 ここまで関わっておいて 何をおっしゃっているのですか!? 46 00:04:13,320 --> 00:04:16,990 紛争の発端も 帝国民からの略奪も➨ 47 00:04:16,990 --> 00:04:18,992 あなたが命じたことですよ! 48 00:04:18,992 --> 00:04:21,495 今更 関係がないとは…。 くうっ。 あっ! 49 00:04:21,495 --> 00:04:25,665 いいか! 俺はもちろん ハルドリア王国も決して巻き込むな。 50 00:04:25,665 --> 00:04:30,837 さもなくば武力行使も辞さない! あっ… そんな。 51 00:04:30,837 --> 00:04:34,508 (フリード)おい! 荷物をまとめろ! 今すぐにだ! 52 00:04:34,508 --> 00:04:39,846 一刻も早く国に戻るぞ! うっ… クソッ。 53 00:04:39,846 --> 00:04:42,349 《エリー:それから数日の間➨ 54 00:04:42,349 --> 00:04:46,353 ルーカス様率いる軍と 私の義勇軍は➨ 55 00:04:46,353 --> 00:04:49,356 サージャス領内で快進撃を続け➨ 56 00:04:49,356 --> 00:04:52,659 瞬く間に王都まで到達した》 57 00:04:54,694 --> 00:04:57,864 あとはサージャスの王都を 制圧するのみ。 58 00:04:57,864 --> 00:05:01,801 ここまでの進軍にも 大した犠牲は出ていない。 59 00:05:01,801 --> 00:05:04,137 それもこれも➨ 60 00:05:04,137 --> 00:05:08,308 ロベルト様からいただいた情報が 正しかったからですわね。 61 00:05:08,308 --> 00:05:13,480 王都の防衛戦力も情報どおりなら もはや戦いにもならないだろう。 62 00:05:13,480 --> 00:05:17,317 貴殿のおかげだ。 ロベルト様。 63 00:05:17,317 --> 00:05:20,654 あなたの気持ちは理解できますわ。 64 00:05:20,654 --> 00:05:25,825 一度 剣をささげた主君を 裏切る形になるのですから。 65 00:05:25,825 --> 00:05:29,829 けれど 間違っているのは 明らかにフリード殿下です。 66 00:05:29,829 --> 00:05:33,667 それならば 時に汚名をかぶってでも…。 67 00:05:33,667 --> 00:05:36,837 あっ…。 主君の間違いを正すのが忠臣。 68 00:05:36,837 --> 00:05:40,006 そして 友というものではなくって? 69 00:05:40,006 --> 00:05:42,842 エリザベート嬢…。 70 00:05:42,842 --> 00:05:45,679 そう… ですよね! 71 00:05:45,679 --> 00:05:50,016 今のフリード殿下は やはりおかしい。 目を覚ましていただかねば! 72 00:05:50,016 --> 00:05:52,352 そのためなら 自分は➨ 73 00:05:52,352 --> 00:05:55,188 裏切り者の汚名を 着せられても構いません! 74 00:05:55,188 --> 00:05:58,525 ロベルト殿の 身の安全と立場については➨ 75 00:05:58,525 --> 00:06:00,627 できるかぎり配慮しよう。 76 00:06:00,627 --> 00:06:03,797 ハルドリア王国との 交渉しだいではあるが➨ 77 00:06:03,797 --> 00:06:07,133 王国に帰参できる 可能性もあるだろう。 78 00:06:07,133 --> 00:06:11,137 ご配慮 痛み入ります ルーカス卿。 79 00:06:11,137 --> 00:06:16,309 では 軍議はここまでだ。 次の行動に向け 休んでくれ。 80 00:06:16,309 --> 00:06:19,646 承知いたしました。 81 00:06:19,646 --> 00:06:22,482 エリザベート嬢。 んっ。 82 00:06:22,482 --> 00:06:26,319 申し訳なかった! あっ… ロベルト様? 83 00:06:26,319 --> 00:06:31,825 1年前 私はあなたに対して 許されないことをしました。 84 00:06:31,825 --> 00:06:35,829 フリード殿下とシルビア嬢の話を うのみにし➨ 85 00:06:35,829 --> 00:06:39,100 自らの目で確かめることもなく あなたを断じた。 86 00:06:39,100 --> 00:06:45,171 その結果 あなたは国を 追われることになってしまい…。 87 00:06:45,171 --> 00:06:48,341 もう済んだ話ですわ。 しかし…。 88 00:06:48,341 --> 00:06:50,510 すべては フリード殿下と➨ 89 00:06:50,510 --> 00:06:53,847 友好的な関係を築けなかった 私の責任。 90 00:06:53,847 --> 00:06:56,683 あなたが 気にすることではありません。 91 00:06:56,683 --> 00:07:01,121 それに 私は今のこの生活も 楽しんでおりますのよ。 92 00:07:01,121 --> 00:07:05,625 エリザベート嬢…。 エリー。 えっ? 93 00:07:05,625 --> 00:07:11,331 今の私は 帝国の一商人 エリー・レイスですわ。 94 00:07:13,300 --> 00:07:17,137 (重臣)もはやこれまでか… 抵抗は無意味でしょう。 95 00:07:17,137 --> 00:07:19,139 (重臣)フリード殿下はどうしたのだ? 96 00:07:19,139 --> 00:07:23,476 (重臣)あの腰抜けなら 数日前に ハルドリア王国に逃げ帰りました。 97 00:07:23,476 --> 00:07:26,646 (重臣)なっ… ハルドリア王国は 我らを見捨てたというのか!? 98 00:07:26,646 --> 00:07:31,318 (ザントラ)静まれ! 我が国は帝国に下る。 99 00:07:31,318 --> 00:07:36,323 このたびの戦の?末を帝国に話し 許しを請おう。 100 00:07:36,323 --> 00:07:39,659 理由はどうあれ 戦を仕掛けたのは我々だ。 101 00:07:39,659 --> 00:07:42,162 責任は取らねばならぬ。 102 00:07:42,162 --> 00:07:45,665 (重臣)しかしながら陛下 ハルドリア兵の仕業とはいえ➨ 103 00:07:45,665 --> 00:07:48,168 帝国は村人を虐殺されております。 104 00:07:48,168 --> 00:07:52,672 降伏したところで 帝国軍が おとなしく引くとは思えません。 105 00:07:52,672 --> 00:07:56,843 (ザントラ)それについては 私に考えがある。 106 00:07:56,843 --> 00:07:58,845 お前たちは➨ 107 00:07:58,845 --> 00:08:02,449 帝国に政権を移譲するための 用意をしておきなさい。 108 00:08:02,449 --> 00:08:06,953 これは王命だ。 (重臣たち)御意…。 109 00:08:12,125 --> 00:08:15,962 グリントよ メルティとリネッサはどうしておる? 110 00:08:15,962 --> 00:08:19,466 母上 姉上たちは すでに王都を脱出し➨ 111 00:08:19,466 --> 00:08:22,635 避難しております。 そうか…。 112 00:08:22,635 --> 00:08:27,474 わしは愚かな王であったな。 うっ… そんなことは…! 113 00:08:27,474 --> 00:08:31,311 よい。 これほどの混乱を 国にもたらしておいて➨ 114 00:08:31,311 --> 00:08:36,149 自らが賢王であったなど 口が裂けても言えん。 115 00:08:36,149 --> 00:08:39,486 わかっておるな グリント。 116 00:08:39,486 --> 00:08:43,323 はい… 父上。 117 00:08:43,323 --> 00:08:47,527 お前にこのような苦労を 押し付けてしまう父を許せ。 118 00:08:49,496 --> 00:08:51,998 これが…。 119 00:08:51,998 --> 00:08:55,335 愚かなわしにできる最後の仕事だ。 120 00:08:55,335 --> 00:08:58,338 うぅ…。 (刺す音) 121 00:08:58,338 --> 00:09:00,607 (短剣の落ちる音) 122 00:09:00,607 --> 00:09:03,276 (近衛騎士団長)グリント殿下。 123 00:09:03,276 --> 00:09:06,446 いえ グリント国王陛下 ご命令を。 124 00:09:06,446 --> 00:09:10,950 うぅ… 王城に白旗を掲げよ…。 125 00:09:10,950 --> 00:09:15,789 これより 帝国と和平交渉を行う。 126 00:09:15,789 --> 00:09:18,291 (イグル)報告します! 127 00:09:18,291 --> 00:09:21,494 グリント王子が 和平の使者として いらしています。 128 00:09:23,463 --> 00:09:27,467 お久しぶりですわ グリント殿下。 あっ! 129 00:09:27,467 --> 00:09:29,803 エリザベート殿…。 130 00:09:29,803 --> 00:09:31,805 なるほど。 131 00:09:31,805 --> 00:09:36,476 報告にあった 非常に腕の立つ 女商人とは あなたでしたか。 132 00:09:36,476 --> 00:09:39,479 ルーカス殿 このたびは➨ 133 00:09:39,479 --> 00:09:42,482 紛争終結のための 和平交渉に参った。 134 00:09:42,482 --> 00:09:47,654 我々は ユーティア帝国に対して 全面的に降伏する。 135 00:09:47,654 --> 00:09:52,492 帝国には 貴国の降伏を受け入れる 用意があります。 136 00:09:52,492 --> 00:09:57,330 しかし 帝国の臣民に 少なくない被害が出ている。 137 00:09:57,330 --> 00:10:01,000 それに関しては どうお考えでしょうか? 138 00:10:01,000 --> 00:10:06,840 こちらが 今回の紛争に対する 我々からの謝罪だ。 139 00:10:06,840 --> 00:10:09,008 あっ…! エリー会長。 140 00:10:09,008 --> 00:10:11,678 はい。 141 00:10:11,678 --> 00:10:16,516 サージャス国王 ザントラ陛下で間違いありませんわ。 142 00:10:16,516 --> 00:10:19,185 第9代国王ザントラは➨ 143 00:10:19,185 --> 00:10:22,021 このたびの戦の責任を取り 自害した。 144 00:10:22,021 --> 00:10:26,526 現在は私が 第10代国王として戴冠している。 145 00:10:26,526 --> 00:10:29,863 足りぬのなら 私の首も差し出そう。 146 00:10:29,863 --> 00:10:34,367 その代わり どうか民にだけは 帝国の慈悲を願いたい。 147 00:10:34,367 --> 00:10:37,036 民に関しては了解した。 148 00:10:37,036 --> 00:10:41,040 帝国としても 罪なき者の虐殺は望んでいない。 149 00:10:41,040 --> 00:10:43,710 グリント陛下の処遇に関しては➨ 150 00:10:43,710 --> 00:10:46,379 帝国政府に 預けることになるだろう。 151 00:10:46,379 --> 00:10:51,718 ルーカス卿の配慮に感謝する。 一つ よろしいでしょうか? 152 00:10:51,718 --> 00:10:56,222 今回の紛争は フリード殿下の差し金なのでしょう? 153 00:10:56,222 --> 00:10:59,993 何か その証拠があれば 確保したいのですけれど。 154 00:10:59,993 --> 00:11:03,663 フリードからの指示書などは 城に保管してある。 155 00:11:03,663 --> 00:11:08,001 すべて引き渡そう。 それはありがたい。 では…。 156 00:11:08,001 --> 00:11:10,003 (一同)ああっ!? (地響き) 157 00:11:10,003 --> 00:11:12,005 何事だ!? 158 00:11:12,005 --> 00:11:14,173 た 大変です! 王城が! 159 00:11:14,173 --> 00:11:16,176 ハァッ…! 160 00:11:22,182 --> 00:11:24,350 (グリント)城下でも火の手が!? 161 00:11:24,350 --> 00:11:27,020 な 何が起こっているんだ!? 162 00:11:27,020 --> 00:11:31,691 グリント陛下 我々も民の救出と 消火に手を貸そう。 163 00:11:31,691 --> 00:11:34,527 手間をおかけする。 164 00:11:34,527 --> 00:11:37,363 (グレアム)これで ハルドリアのバカ王子が➨ 165 00:11:37,363 --> 00:11:41,034 やらかした証拠は 燃え尽きるだろう。 たぶんな。 166 00:11:41,034 --> 00:11:44,037 (コナー)いいのですか? 確実に処分しなくて。 167 00:11:44,037 --> 00:11:48,207 燃えずに 残るかもしれませんよ? いいんだよ。 168 00:11:48,207 --> 00:11:52,879 上からは 可能なら処分しろとしか 言われてねえんだからよ。 169 00:11:52,879 --> 00:11:57,383 無理してまでやることじゃない。 傭兵ごっこは終わりだ。 170 00:11:57,383 --> 00:11:59,886 これより本国へ帰還する。 171 00:11:59,886 --> 00:12:03,489 コナー少尉 部隊を分けて行動を開始しろ。 172 00:12:03,489 --> 00:12:06,159 追跡には十分 警戒するように。 173 00:12:06,159 --> 00:12:10,496 (コナー)了解 これより分散し 本国へ帰還いたします。 174 00:12:10,496 --> 00:12:13,299 おう 本国で会おう。 175 00:12:18,671 --> 00:12:20,673 (燃えかすが割れる音) 176 00:12:20,673 --> 00:12:22,842 ハァッ…。 177 00:12:22,842 --> 00:12:24,844 これはひどいな…。 178 00:12:28,848 --> 00:12:30,850 グリント陛下。 179 00:12:30,850 --> 00:12:34,520 陛下といた傭兵団 彼らはいったい何者ですの? 180 00:12:34,520 --> 00:12:39,025 今回の紛争に際し 新たに雇った者たちだ。 181 00:12:39,025 --> 00:12:44,197 (エリー)かなり腕が立ちましたが… 名の知れた傭兵団ですか? 182 00:12:44,197 --> 00:12:47,367 特にそういった情報はないが…。 183 00:12:47,367 --> 00:12:51,871 彼らをすぐに拘束してください。 (グリント)な なぜだ? 184 00:12:51,871 --> 00:12:56,042 この一連の放火に関わっている 可能性が高いからですわ。 185 00:12:56,042 --> 00:12:58,044 すべてが偶然➨ 186 00:12:58,044 --> 00:13:00,480 火事で燃えてしまったように 見えますが➨ 187 00:13:00,480 --> 00:13:04,484 ところどころに 執拗に 何かを燃やした痕跡がありますわ。 188 00:13:04,484 --> 00:13:07,987 何かを燃やした…? おそらく➨ 189 00:13:07,987 --> 00:13:12,992 ハルドリア王国が 国際法違反を犯した証拠となる➨ 190 00:13:12,992 --> 00:13:14,994 フリードからの指示書などでしょう。 191 00:13:14,994 --> 00:13:17,497 わずかに残っている魔力も➨ 192 00:13:17,497 --> 00:13:21,668 例の傭兵団と交戦した時に 感じたものと酷似しています。 193 00:13:21,668 --> 00:13:25,171 あっ… すぐにヤツらを拘束しろ! (騎士団長)はっ はい! 194 00:13:25,171 --> 00:13:27,840 証拠隠滅が目的ならば➨ 195 00:13:27,840 --> 00:13:31,344 彼らは ハルドリアの手の者なんだろうか? 196 00:13:31,344 --> 00:13:33,346 どうでしょう…。 197 00:13:33,346 --> 00:13:37,350 王国にあのような部隊は なかったはずですわ。 198 00:13:37,350 --> 00:13:39,686 (エリー)ルーカス様。 んっ? 199 00:13:39,686 --> 00:13:44,524 サージャス軍を撃退するという 義勇軍の仕事は終わりました。 200 00:13:44,524 --> 00:13:48,528 我々は 一足先に 帝国へ帰還いたしますわ。 201 00:13:48,528 --> 00:13:51,864 ああ 道中気をつけてくれ。 202 00:13:51,864 --> 00:13:56,035 フッ… 君なら 問題はないような気もするが。 203 00:13:56,035 --> 00:14:00,139 まあ! 私をなんだとお思いですの!? 204 00:14:00,139 --> 00:14:03,643 つい先日まで戦場だった道を 通りますのよ。 205 00:14:03,643 --> 00:14:07,480 気を抜けば 誰だって簡単に 命を落としますわ。 206 00:14:07,480 --> 00:14:10,483 《そんな顔もできるのか》 207 00:14:10,483 --> 00:14:13,486 なんです? 私の顔に何か? 208 00:14:13,486 --> 00:14:17,824 あぁ いや… すまない。 軽率だったな…。 209 00:14:17,824 --> 00:14:20,493 (エルザ)帰還準備 終わったぞ。 210 00:14:20,493 --> 00:14:25,164 (ミレイ)戦後の処理も終わりましたし 私たちの仕事はここまでです。 211 00:14:25,164 --> 00:14:30,837 (トーマス)にしても 砦の戦闘以来 戦らしい戦はなかったな。 212 00:14:30,837 --> 00:14:34,173 活躍の場があるって 言われたのによ~。 213 00:14:34,173 --> 00:14:38,845 こんな世ですから 荒事が 必要になる機会もありましょう。 214 00:14:38,845 --> 00:14:43,850 その際はまた ご依頼いたします。 頼んだぜ。 215 00:14:43,850 --> 00:14:47,353 ミレイ エリーはどこにいるんだ? 216 00:14:47,353 --> 00:14:52,859 エリー様は 投降したハルドリア王国の兵に 同行されます。 217 00:14:52,859 --> 00:14:55,361 なにっ… 大丈夫なのか? 218 00:14:55,361 --> 00:14:58,364 いくら投降兵とはいえ エリー 一人で…。 219 00:14:58,364 --> 00:15:02,802 好奇心とは 死に神の名前である。 あっ…! 220 00:15:02,802 --> 00:15:07,507 不要な詮索をなさらないほうが よろしいのでは? 221 00:15:09,475 --> 00:15:11,477 そうだな。 222 00:15:11,477 --> 00:15:14,280 すまない 忘れてくれ。 223 00:15:16,315 --> 00:15:18,317 (エリー)集まったわね。 224 00:15:18,317 --> 00:15:20,486 ここからロベルト様たちは➨ 225 00:15:20,486 --> 00:15:23,489 義勇軍とは別ルートで 帝都へ向かいますわ。 226 00:15:23,489 --> 00:15:27,660 えっ エリー嬢 なぜ我々だけ別行動を? 227 00:15:27,660 --> 00:15:31,998 ロベルト様 ここから帝都へ戻る通常ルートは➨ 228 00:15:31,998 --> 00:15:36,502 今回の紛争で被害を受けた村々を 通ることになります。 229 00:15:36,502 --> 00:15:38,504 あっ…。 離反したとはいえ➨ 230 00:15:38,504 --> 00:15:41,007 ハルドリア王国軍であった皆さんが➨ 231 00:15:41,007 --> 00:15:45,344 無事に通過できると お思いですか? そ それは…。 232 00:15:45,344 --> 00:15:48,347 ですから ロベルト様たちには➨ 233 00:15:48,347 --> 00:15:51,517 その村々を避け 帝都に向かってもらいます。 234 00:15:51,517 --> 00:15:54,187 多少 険しい道のりになりますが➨ 235 00:15:54,187 --> 00:15:57,690 皆さん正規兵ですし 問題ないでしょう。 236 00:15:57,690 --> 00:16:01,127 私も同行しますので ご安心ください。 237 00:16:01,127 --> 00:16:04,330 わかった。 世話をおかけする。 238 00:16:11,971 --> 00:16:14,307 (アルノー)おや これはこれは…。 239 00:16:14,307 --> 00:16:16,642 (ルノア)アルノーさん どうしたんですか? 240 00:16:16,642 --> 00:16:19,645 エリー様からの お便りでございますよ。 241 00:16:19,645 --> 00:16:21,647 エリー会長から!? (ミーシャ)エリー様から!? 242 00:16:21,647 --> 00:16:24,984 どうぞ。 (ミーシャ)なんて書いてあるんですか。 243 00:16:24,984 --> 00:16:26,986 え~っと。 244 00:16:26,986 --> 00:16:30,156 「敵が降伏したので 今からサージャスをたちます。 245 00:16:30,156 --> 00:16:32,491 途中 やぼ用があるので➨ 246 00:16:32,491 --> 00:16:35,661 帰りは少々遅くなりますわ」 だって。 247 00:16:35,661 --> 00:16:38,831 エリー様 ようやくお戻りなんですね! 248 00:16:38,831 --> 00:16:43,002 うれしいです! やぼ用って なんでしょうか? 249 00:16:43,002 --> 00:16:47,006 さあ… わたくしは存じませんね。 250 00:17:00,953 --> 00:17:03,289 んっ…。 251 00:17:03,289 --> 00:17:07,126 エリー嬢。 兵が限界に近い。 252 00:17:07,126 --> 00:17:11,130 すまないが 少々休息を 取らせてもらえないだろうか? 253 00:17:11,130 --> 00:17:13,633 そうですわね…。 254 00:17:18,137 --> 00:17:21,474 帝都までは もう一息と いったところでしょうか。 255 00:17:21,474 --> 00:17:26,145 ええ ここからなら 明日にでも到着いたしますわ。 256 00:17:26,145 --> 00:17:31,817 そうですか… エリー嬢 改めて謝罪させてくれ。 257 00:17:31,817 --> 00:17:35,321 あなたにあのような 仕打ちをした私を許し➨ 258 00:17:35,321 --> 00:17:39,825 受け入れていただいた… このご恩は必ずお返しする。 259 00:17:39,825 --> 00:17:42,995 騎士としての誇りにかけて お約束しよう。 260 00:17:42,995 --> 00:17:45,831 何を言ってるのかしら? 261 00:17:45,831 --> 00:17:51,003 私はあなたを 「許す」なんて… 一言も言っておりませんわ。 262 00:17:51,003 --> 00:17:55,841 えっ? 何を勘違いされているのか わかりませんが…。 263 00:17:55,841 --> 00:17:59,946 私はあなたを 殺したいほど憎んでいますわ。 264 00:17:59,946 --> 00:18:03,449 で ですが もう済んだことだと。 ええ。 265 00:18:03,449 --> 00:18:06,619 もう済んだことですわ。 266 00:18:06,619 --> 00:18:11,290 何もかもが済んでしまった 何一つ 取り返しがつきません。 267 00:18:11,290 --> 00:18:14,293 ですから 今更どうしたって➨ 268 00:18:14,293 --> 00:18:16,963 私があなたを 許すことはありませんわ。 269 00:18:16,963 --> 00:18:18,965 エ エリー嬢…。 270 00:18:20,967 --> 00:18:24,971 ロベルト様は 私の神器についてご存じですか? 271 00:18:24,971 --> 00:18:27,139 「グリモア・ウィズドム」…? 272 00:18:27,139 --> 00:18:30,810 いいえ それは偽りです。 273 00:18:30,810 --> 00:18:32,979 私の本当の神器は➨ 274 00:18:32,979 --> 00:18:37,817 七種類の魔導書を作り出す 「グリモア・セブンス」。 275 00:18:37,817 --> 00:18:40,820 ハッ…! そして これがその一つ➨ 276 00:18:40,820 --> 00:18:44,824 神器 「グリモア・ベルゼブブ」。 277 00:18:44,824 --> 00:18:48,327 「ストーン・ウォール」。 278 00:18:48,327 --> 00:18:50,830 なっ… うわっ!? 279 00:18:50,830 --> 00:18:53,100 (兵士たち)ああっ…! 280 00:18:53,100 --> 00:18:57,169 (兵士たち)うわ~っ! 281 00:18:57,169 --> 00:18:59,171 くっ…。 282 00:18:59,171 --> 00:19:01,107 な 何をするつもりだ!? 283 00:19:01,107 --> 00:19:03,776 特別にお見せしますわ。 284 00:19:03,776 --> 00:19:09,115 これが2つ目… 神器 「グリモア・ベルフェゴール」。 285 00:19:09,115 --> 00:19:13,119 冥府を彷徨う闇の眷属よ➨ 286 00:19:13,119 --> 00:19:15,955 姿を持たぬ無眸の悪鬼。 287 00:19:15,955 --> 00:19:20,126 地に落ちし魔粘の祖よ 我 契約に従い➨ 288 00:19:20,126 --> 00:19:22,962 魔石を贄としてささげる。 289 00:19:22,962 --> 00:19:25,464 サモン 「ウーズ・オリジン」。 290 00:19:25,464 --> 00:19:27,466 (どよめき) 291 00:19:27,466 --> 00:19:30,302 (叫び声) 292 00:19:30,302 --> 00:19:32,972 うぎゃ~っ! 293 00:19:32,972 --> 00:19:38,477 「ウーズ・オリジン」… 魔界に生息する スライムの原種ですわ。 294 00:19:38,477 --> 00:19:42,648 ご覧のように 粘液を触手のように伸ばし➨ 295 00:19:42,648 --> 00:19:45,151 獲物を溶かしながら捕食します。 わ~っ! 296 00:19:47,987 --> 00:19:49,989 なぜ こんなことを…。 297 00:19:49,989 --> 00:19:52,491 決まっていますわ。 298 00:19:52,491 --> 00:19:54,493 これは報復です。 299 00:19:54,493 --> 00:19:57,496 なら… 私だけ殺せばいいだろう! 300 00:19:57,496 --> 00:20:00,499 なぜ 罪のない兵士たちまで!? 301 00:20:00,499 --> 00:20:03,169 理由なんてありませんわ。 302 00:20:03,169 --> 00:20:06,839 単にあなたと共にいたから 殺しました。 303 00:20:06,839 --> 00:20:10,176 彼らは あなたと共にいたから 死ぬのです。 304 00:20:10,176 --> 00:20:12,178 あなたさえいなければ➨ 305 00:20:12,178 --> 00:20:15,014 彼らは苦しみながら 溶かされることなく➨ 306 00:20:15,014 --> 00:20:18,350 愛する家族のもとに 戻ることができた。 307 00:20:18,350 --> 00:20:22,688 でもあなたがいたから 今日 ここで死ぬのです。 308 00:20:22,688 --> 00:20:25,524 私が… いたから…。 309 00:20:25,524 --> 00:20:28,861 彼らは 身勝手で自己満足な➨ 310 00:20:28,861 --> 00:20:30,863 あなたの騎士ごっこに 巻き込まれた➨ 311 00:20:30,863 --> 00:20:32,865 哀れな犠牲者ですわ。 312 00:20:32,865 --> 00:20:36,202 騎士… ごっこ…。 ええ。 313 00:20:36,202 --> 00:20:40,706 誇りなんてかけらもない あるじの暴走も止められず➨ 314 00:20:40,706 --> 00:20:43,542 挙げ句の果てに 裏切りまでした自分が➨ 315 00:20:43,542 --> 00:20:47,046 本当に騎士を名乗れる人間だと 思っていたのですか? 316 00:20:47,046 --> 00:20:49,882 ずいぶんと都合のいい 騎士道ですわね。 317 00:20:49,882 --> 00:20:52,384 ち 違う…。 違いません。 318 00:20:54,386 --> 00:20:57,890 あなたは裏切り者 あなたは仲間を守れない。 319 00:20:57,890 --> 00:21:02,995 あなたは誇りがない あなたは… ただのクズですわ。 320 00:21:02,995 --> 00:21:05,831 うっ… 違う… 違う。 321 00:21:05,831 --> 00:21:09,668 違~う! 322 00:21:09,668 --> 00:21:13,005 神器! 「クレスト・オブ・ナイツ」! 323 00:21:13,005 --> 00:21:15,007 うわ~っ! 324 00:21:15,007 --> 00:21:17,009 ぶざまね。 325 00:21:19,011 --> 00:21:21,013 あっ! 326 00:21:21,013 --> 00:21:23,015 弱すぎるわ。 327 00:21:25,684 --> 00:21:27,686 「クレスト・オブ・ナイツ」とは➨ 328 00:21:27,686 --> 00:21:30,689 あなたのような騎士もどきには 過ぎた名前ね。 329 00:21:30,689 --> 00:21:35,694 あ… あぁ…。 さて 仕上げね。 330 00:21:35,694 --> 00:21:38,697 神器 「グリモア・アスモデウス」。 331 00:21:41,367 --> 00:21:45,171 目覚めよ 魔導書に巣くいし古き呪いよ。 332 00:21:47,540 --> 00:21:49,542 我が身を贄とし➨ 333 00:21:49,542 --> 00:21:53,379 民の血をもって赤き雨を降らせよ。 334 00:21:53,379 --> 00:21:56,048 あぁ…。 335 00:21:56,048 --> 00:22:01,821 この神器は使用条件が多くて あまり使いたくはないけれど…。 336 00:22:01,821 --> 00:22:04,323 相手の記憶を改ざんし➨ 337 00:22:04,323 --> 00:22:08,327 強力な暗示を与えることが できるわ。 ひっ…。 338 00:22:08,327 --> 00:22:12,331 嫌だ… やめて…。 特別な役割を与えてあげる。 339 00:22:12,331 --> 00:22:14,500 あなたは のろしとなり➨ 340 00:22:14,500 --> 00:22:18,170 報復の始まりを知らせる 鐘を鳴らすのよ。 341 00:22:18,170 --> 00:22:21,507 最後くらい役に立ってね➨ 342 00:22:21,507 --> 00:22:24,009 騎士もどきさん…。