1 00:00:12,679 --> 00:00:14,681 んっ…。 2 00:00:14,681 --> 00:00:19,019 どうした? いや いきなり男が。 3 00:00:19,019 --> 00:00:22,689 ⚟行き倒れか? わからんが…。 4 00:00:22,689 --> 00:00:27,094 この鎧の紋章… 王都の騎士か? 5 00:02:10,664 --> 00:02:12,666 (ドアを閉める音) 6 00:02:12,666 --> 00:02:14,835 (エリー)あっ? (ルノア)おかえりなさいませ! 7 00:02:14,835 --> 00:02:17,004 (ミーシャ)ご無事で! ただいま。 8 00:02:17,004 --> 00:02:19,006 起こしてしまったかしら。 9 00:02:19,006 --> 00:02:21,174 先に戻られたミレイ様が➨ 10 00:02:21,174 --> 00:02:24,177 今夜か明朝には戻られるはずだと 言っていたので。 11 00:02:24,177 --> 00:02:27,848 エリー様が 本隊と別行動を 取られたと聞いて➨ 12 00:02:27,848 --> 00:02:29,850 心配で… よかった。 13 00:02:29,850 --> 00:02:33,353 2人とも… 心配をかけたわね。 14 00:02:33,353 --> 00:02:37,858 時間も遅いわ もう休みなさい。 (2人)でも…。 15 00:02:37,858 --> 00:02:40,861 アルノーから報告は 手紙で受け取っているわ。 16 00:02:40,861 --> 00:02:44,698 2人とも しっかり 留守を守ってくれたようね。 17 00:02:44,698 --> 00:02:46,700 ありがとう。 18 00:02:49,703 --> 00:02:52,706 (ミレイ)おかえりなさいませ。 えっ!? ミレイ…? 19 00:02:52,706 --> 00:02:55,375 (エリー)執務用の部屋にいると 聞いたけど。 20 00:02:55,375 --> 00:02:57,544 (ミレイ)あれだけ2人が騒げば➨ 21 00:02:57,544 --> 00:03:00,147 嫌でも エリー様のお帰りだと わかります。 22 00:03:00,147 --> 00:03:04,317 いろいろとご苦労さま。 おケガはございませんでしたか? 23 00:03:04,317 --> 00:03:07,821 (エリー)大丈夫よ 問題ないわ。 24 00:03:07,821 --> 00:03:09,823 あっ… あ…。 25 00:03:09,823 --> 00:03:12,993 これは…? 26 00:03:12,993 --> 00:03:17,831 さすがに隠せないわね… 代償よ。 27 00:03:17,831 --> 00:03:21,001 神器を使うための… ね…。 28 00:03:21,001 --> 00:03:25,338 とりあえず 腕を隠せるように 包帯を用意いたしましょう。 29 00:03:25,338 --> 00:03:30,343 そうね 結構痛みもあるのよ。 エリー様➨ 30 00:03:30,343 --> 00:03:34,848 あまりムチャは なさらないでください。 ええ。 31 00:03:34,848 --> 00:03:37,017 ⸨ロベルト:エリザベート嬢が? 32 00:03:37,017 --> 00:03:39,686 (フリード)俺のかわいいシルビィに 嫉妬して➨ 33 00:03:39,686 --> 00:03:42,856 陰湿な嫌がらせをしているそうだ。 34 00:03:42,856 --> 00:03:47,360 しまいには階段から突き落として 殺そうとしたらしい。 35 00:03:47,360 --> 00:03:51,531 (ロベルト)まさか そのようなこと…。 (フリード)あの冷徹な女ならあり得る。 36 00:03:51,531 --> 00:03:53,867 確かに エリザベート嬢は➨ 37 00:03:53,867 --> 00:03:57,037 殿下に対する言動に 行き過ぎたものはありますが➨ 38 00:03:57,037 --> 00:03:59,973 そこまで愚かとは思えません。 39 00:03:59,973 --> 00:04:04,978 まだ表には出ていないが あの女は自分の商会を使って➨ 40 00:04:04,978 --> 00:04:07,981 かなりあくどい仕事も しているようだ。 41 00:04:07,981 --> 00:04:09,983 王妃になった暁には➨ 42 00:04:09,983 --> 00:04:12,486 王国を乗っ取るつもりで いるらしい。 43 00:04:12,486 --> 00:04:15,155 あっ!? どこでそのような話が…。 44 00:04:15,155 --> 00:04:21,495 忠実なる民が知らせてくれた。 なんという恐ろしいことを…。 45 00:04:21,495 --> 00:04:26,166 《なまじ頭が切れるだけに いったん悪事に手を染めると➨ 46 00:04:26,166 --> 00:04:29,336 王国をも揺るがす 存在になるということか》 47 00:04:29,336 --> 00:04:31,338 だからな。 あっ。 48 00:04:31,338 --> 00:04:35,509 先手を取り 今度の建国記念パーティーの場で➨ 49 00:04:35,509 --> 00:04:38,345 あの女を糾弾し 告発する。 50 00:04:38,345 --> 00:04:40,847 その上で婚約を破棄し➨ 51 00:04:40,847 --> 00:04:44,684 シルビィと正式な婚約を 発表するつもりだ。 52 00:04:44,684 --> 00:04:47,187 建国記念パーティーで…? 53 00:04:47,187 --> 00:04:51,525 ロベルト お前がやるべきことは わかっているよな? 54 00:04:51,525 --> 00:04:53,527 もちろんです。 55 00:04:55,862 --> 00:05:00,800 私は 殿下に忠誠を誓った 騎士なのですから。 56 00:05:00,800 --> 00:05:04,971 (フリード)皆の者 聞け! 私は宣言する! 57 00:05:04,971 --> 00:05:06,973 たった今➨ 58 00:05:06,973 --> 00:05:11,812 ここにいる シルビア・ロックイート嬢と 婚約することを! 59 00:05:11,812 --> 00:05:14,147 (アーネスト)この大バカ者! 60 00:05:14,147 --> 00:05:16,483 (アーネスト)お前は レイストン家の令嬢に➨ 61 00:05:16,483 --> 00:05:18,818 何をしたのか わかっているのか!? 62 00:05:18,818 --> 00:05:24,324 父上 私は殿下の近衛騎士として 正しいことをしたまでです。 63 00:05:24,324 --> 00:05:28,829 騎士だと!? 公衆の面前で 暴力をもって淑女を組み伏せ➨ 64 00:05:28,829 --> 00:05:32,666 恥をかかせるのが お前の言う騎士のやり方か! 65 00:05:32,666 --> 00:05:35,836 私の剣は 殿下にささげたもの。 66 00:05:35,836 --> 00:05:40,173 殿下がお望みならば ご命令に従うまでです。 67 00:05:40,173 --> 00:05:43,176 この… 愚か者が…! 68 00:05:43,176 --> 00:05:46,179 《私は間違ってなどいない。 69 00:05:46,179 --> 00:05:50,684 騎士として 忠誠こそが正義…》⸩ 70 00:05:53,520 --> 00:05:56,690 んっ… あぁ…。 71 00:05:56,690 --> 00:06:00,126 僕は…。 (アーニャ)ロベルト様!? 72 00:06:00,126 --> 00:06:03,797 アーニャ…? 気が付かれたのですね! 73 00:06:03,797 --> 00:06:09,970 あの紛争の中 よくご無事で…。 ここは いったい…? 74 00:06:09,970 --> 00:06:13,473 アーティ家のお屋敷です! えっ? 75 00:06:13,473 --> 00:06:18,645 荒野で倒れていたところを 行商人が見つけたそうです。 76 00:06:18,645 --> 00:06:20,647 荒野で…。 77 00:06:20,647 --> 00:06:23,483 すぐに ご主人様と奥様に お知らせしてきます! 78 00:06:23,483 --> 00:06:25,652 (ドアの開閉音) 79 00:06:25,652 --> 00:06:30,156 僕は… 殿下のお供をして➨ 80 00:06:30,156 --> 00:06:34,828 サージャス小王国の 侵攻の援軍として…。 81 00:06:34,828 --> 00:06:39,666 それから…。 (アーニャ)お待ちください ロワリーゼ様! 82 00:06:39,666 --> 00:06:41,668 あっ。 (ドアの開く音) 83 00:06:41,668 --> 00:06:44,170 (ロワリーゼ)お兄様! あっ! 84 00:06:44,170 --> 00:06:46,339 ロワリ…。 よかった…。 85 00:06:46,339 --> 00:06:49,843 本当によかった… お兄様…。 86 00:06:51,845 --> 00:06:54,848 (アーネスト)目が覚めたか ロベルト。 あっ。 87 00:06:54,848 --> 00:06:57,350 父上…。 88 00:06:57,350 --> 00:06:59,352 くっ! ぐっ! (ロワリーゼ)キャッ! 89 00:06:59,352 --> 00:07:01,288 ご主人様! 90 00:07:01,288 --> 00:07:04,624 お父様! お兄様はケガをしてるのよ! 91 00:07:04,624 --> 00:07:06,626 お前というヤツは➨ 92 00:07:06,626 --> 00:07:09,629 何度 バカを繰り返せばわかるのだ! 93 00:07:09,629 --> 00:07:13,633 国王陛下の許可もなく 勝手に軍を動かした上➨ 94 00:07:13,633 --> 00:07:16,636 帝国領土に侵攻し 兵を失い➨ 95 00:07:16,636 --> 00:07:20,974 おめおめ指揮官のみ 生き残るとは 恥を知れ! 96 00:07:20,974 --> 00:07:23,977 ち 違います! 私は騎士として…。 97 00:07:23,977 --> 00:07:27,147 黙れ! 我がアーティ家の恥さらしが! 98 00:07:27,147 --> 00:07:29,482 もはや貴様に騎士の資格はない! 99 00:07:29,482 --> 00:07:33,820 今日付で騎士団から除名し 下級兵として編入させた! 100 00:07:33,820 --> 00:07:37,157 一兵卒から その根性を叩き直せ! 101 00:07:37,157 --> 00:07:39,159 あぁ…。 102 00:07:41,494 --> 00:07:43,496 ロベルト。 103 00:07:43,496 --> 00:07:48,501 騎士として私は 貴様のことを恥じている。 104 00:07:48,501 --> 00:07:52,505 だが 父として これだけは言っておく。 105 00:07:52,505 --> 00:07:55,175 よく生きて帰った。 106 00:07:55,175 --> 00:07:57,677 ハッ… 父上…。 107 00:08:02,449 --> 00:08:04,784 (伯爵夫人)お父様は あなたのことを➨ 108 00:08:04,784 --> 00:08:09,122 とても心配していたのよ。 母上… 私は…。 109 00:08:09,122 --> 00:08:12,125 あなたなら もう一度やり直せるわ。 110 00:08:12,125 --> 00:08:15,628 幸運にも 生きて帰ってこられたのだから。 111 00:08:15,628 --> 00:08:20,300 今はゆっくり 体を休めなさい ロベルト。 112 00:08:20,300 --> 00:08:25,472 (すすり泣き) 113 00:08:25,472 --> 00:08:29,642 (アーニャ)ロベルト様 すっかり元気になられて。 114 00:08:29,642 --> 00:08:33,313 (ロベルト)ああ 医者も もう問題ないと言ってるし。 115 00:08:33,313 --> 00:08:35,648 すっかり体がなまってる。 116 00:08:35,648 --> 00:08:40,320 明日から登城して鍛え直すよ 一兵卒としてね。 117 00:08:40,320 --> 00:08:43,823 家の者は皆 ロベルト様を信じております。 118 00:08:43,823 --> 00:08:45,825 ありがとう アーニャ。 119 00:08:49,829 --> 00:08:54,334 《僕は騎士として 正しいことをしたはずだ。 120 00:08:54,334 --> 00:08:59,939 殿下の暴走を止めるためには 帝国に投降するしかなかった。 121 00:08:59,939 --> 00:09:02,275 あれは正しい選択だった。 122 00:09:02,275 --> 00:09:04,944 一からやり直そう。 123 00:09:04,944 --> 00:09:09,616 そして いつの日かまた 騎士として殿下にお仕えしよう。 124 00:09:09,616 --> 00:09:12,619 それが僕にできる 贖罪だ》 125 00:09:12,619 --> 00:09:14,621 あっ。 (ノック) 126 00:09:14,621 --> 00:09:16,956 どうぞ。 (ドアの開く音) 127 00:09:16,956 --> 00:09:20,794 お兄様 そろそろ時間よ。 128 00:09:20,794 --> 00:09:23,797 時間? もうっ 忘れたの? 129 00:09:23,797 --> 00:09:25,799 午後のお茶を 一緒にしましょうって。 130 00:09:25,799 --> 00:09:29,636 ああ そうだったな 忘れてた。 131 00:09:29,636 --> 00:09:32,806 《あれ…? 132 00:09:32,806 --> 00:09:35,975 僕は部下たちと共に 帝国に投降し➨ 133 00:09:35,975 --> 00:09:38,645 帝都へ向かったはず…。 134 00:09:38,645 --> 00:09:40,647 なぜ今 ここにいる? 135 00:09:40,647 --> 00:09:43,983 部下が全員死んで 自分だけが生き残った…?》 136 00:09:43,983 --> 00:09:48,988 お母様がお待ちかねよ さっ 行きましょう。 137 00:09:48,988 --> 00:09:51,157 《部下たちは どこで死んだ? 138 00:09:51,157 --> 00:09:53,326 いつ どんなふうに?》 139 00:09:53,326 --> 00:09:55,328 ⸨エリー:せよ…⸩ 《僕は…》 140 00:09:55,328 --> 00:09:57,330 ⸨民の血をもって⸩ 《何か➨ 141 00:09:57,330 --> 00:09:59,332 恐ろしいことを 忘れているんじゃ?》 142 00:09:59,332 --> 00:10:01,334 ⸨赤き雨を降らせよ⸩ 143 00:10:01,334 --> 00:10:05,338 お兄様? 144 00:10:05,338 --> 00:10:07,640 どうしたの? ぼんやりして。 145 00:10:13,346 --> 00:10:15,348 えっ…? 146 00:10:19,853 --> 00:10:22,856 ロ ロワ…? 147 00:10:22,856 --> 00:10:25,358 ロベルト様 ロワリーゼ様。 148 00:10:25,358 --> 00:10:27,694 奥様が… ああっ!? 149 00:10:27,694 --> 00:10:30,697 ロ ロワリーゼさ…。 150 00:10:30,697 --> 00:10:33,099 ま…。 151 00:10:35,034 --> 00:10:40,039 なっ…? か 体が… 勝手に…。 152 00:10:40,039 --> 00:10:43,543 なっ なんなんだ… これは…。 153 00:10:43,543 --> 00:10:47,881 違う… 違う… 僕は…。 154 00:10:47,881 --> 00:11:03,663 ♬~ 155 00:11:03,663 --> 00:11:06,100 母上… ロワ…。 156 00:11:06,100 --> 00:11:11,004 嫌だ… やめてくれ…。 157 00:11:11,004 --> 00:11:15,508 行くな… 行きたくない…。 158 00:11:15,508 --> 00:11:19,612 やめろ… 行っちゃダメだ…。 159 00:11:21,681 --> 00:11:25,351 ふぁ~っはっは! この国は私が頂いた! 160 00:11:25,351 --> 00:11:27,854 キャーッ 魔女エリザベートよ! 161 00:11:27,854 --> 00:11:31,191 待て! お前の好きにはさせないぞ! 162 00:11:31,191 --> 00:11:35,194 フリード王子だ! フリードの剣を受けてみよ! 163 00:11:35,194 --> 00:11:37,197 や~っ! 164 00:11:37,197 --> 00:11:40,033 アンタの娘 またエリザベート役なのね。 165 00:11:40,033 --> 00:11:43,870 希代の悪女をやるのは 私しかいないってさ。 166 00:11:43,870 --> 00:11:48,875 次期王妃様の立場を利用して あくどいことをしていた女よ? 167 00:11:48,875 --> 00:11:52,378 ホント シルビア様が 気付いてくれなければ➨ 168 00:11:52,378 --> 00:11:54,380 どうなっていたか。 169 00:11:54,380 --> 00:11:56,883 フリード殿下が処罰してくださって よかったわ。 (斬る音) 170 00:11:56,883 --> 00:12:00,153 んっ? ハッ! あっ? あっ! 171 00:12:00,153 --> 00:12:02,355 あぁ…。 (3人)ああっ…! 172 00:12:05,158 --> 00:12:07,160 違う…。 173 00:12:07,160 --> 00:12:09,662 僕じゃない…。 174 00:12:09,662 --> 00:12:13,166 僕じゃないんだ。 衛兵を呼べ! 逃げろ! 175 00:12:13,166 --> 00:12:16,169 この野郎… ぐおっ! 176 00:12:16,169 --> 00:12:19,672 違う… 違うんだ…。 (悲鳴) 177 00:12:19,672 --> 00:12:22,842 僕は騎士なんだ…。 (悲鳴) 178 00:12:22,842 --> 00:12:26,012 フリード殿下の… 近衛騎士だ…。 179 00:12:26,012 --> 00:12:30,350 こんなこと… するはずがない…。 180 00:12:30,350 --> 00:12:35,555 するはずがないんだ~っ! 181 00:12:37,523 --> 00:12:40,526 (ブラート)それで… 最終的な被害は? 182 00:12:40,526 --> 00:12:43,529 (ジーク)アーネスト卿のご家族 使用人以外に➨ 183 00:12:43,529 --> 00:12:49,035 市井の民85名 兵士21名 騎士2名が死亡。 184 00:12:49,035 --> 00:12:52,538 その他 重軽傷者が 多数出ております。 185 00:12:52,538 --> 00:12:57,377 ハァ… 騎士としての英才教育が あだとなったか。 186 00:12:57,377 --> 00:13:01,314 (ジーク)はい… ロベルトは学生時代 武芸において➨ 187 00:13:01,314 --> 00:13:04,984 エリザベートに次いで 優秀な成績を収めていました。 188 00:13:04,984 --> 00:13:06,986 動機はわかったのか? 189 00:13:06,986 --> 00:13:10,990 それが 話を聞こうにも支離滅裂でして➨ 190 00:13:10,990 --> 00:13:14,661 「自分じゃない」 「こんなことを するはずがない」と➨ 191 00:13:14,661 --> 00:13:16,663 繰り返すだけだとか。 192 00:13:16,663 --> 00:13:20,500 不明 ということか…。 193 00:13:20,500 --> 00:13:24,837 アーネスト 家族のことは気の毒だった。 はっ…。 194 00:13:24,837 --> 00:13:28,675 建国記念パーティーで フリードが起こした騒ぎは➨ 195 00:13:28,675 --> 00:13:31,678 なかった罪を エリザベートに着せることで➨ 196 00:13:31,678 --> 00:13:36,349 フリードと貴殿の息子の行いを 不問にできた。 197 00:13:36,349 --> 00:13:39,852 だが こたびは これだけ民に被害が出ている。 198 00:13:39,852 --> 00:13:44,357 さすがに温情を与えるわけには いかんのだ… すまぬ。 199 00:13:44,357 --> 00:13:46,359 もったいないお言葉。 200 00:13:46,359 --> 00:13:49,862 こたびのことは 愚息がしでかしたこと。 201 00:13:49,862 --> 00:13:53,700 その責は 愚息とこの私にあります。 202 00:13:53,700 --> 00:13:56,903 何とぞ 厳正な処罰を。 203 00:13:58,871 --> 00:14:00,807 沙汰を下す。 204 00:14:00,807 --> 00:14:05,311 ロベルト・アーティ 大量殺人の罪により…。 205 00:14:05,311 --> 00:14:07,513 死罪とする。 206 00:14:12,485 --> 00:14:14,487 ⸨くっ…! 207 00:14:14,487 --> 00:14:16,489 ま… まいり ました…。 208 00:14:16,489 --> 00:14:18,991 さすがはエリザベート嬢だ。 209 00:14:18,991 --> 00:14:21,494 2年生にして 誰もかなう者がいない。 210 00:14:21,494 --> 00:14:24,997 王太子妃候補 筆頭だけのことはあるな。 211 00:14:24,997 --> 00:14:29,669 騎士団長の息子であっても 彼女にはまるで歯が立たないか。 212 00:14:29,669 --> 00:14:31,671 くっ…! 213 00:14:31,671 --> 00:14:34,841 たあっ! はっ! ふんっ! 214 00:14:34,841 --> 00:14:37,844 んっ… はぁ~っ! 215 00:14:39,846 --> 00:14:43,182 ハァ… ハァ… ハァ…。 216 00:14:43,182 --> 00:14:46,018 ハァ… クソッ! 217 00:14:46,018 --> 00:14:48,855 ねぇ 何をしているの? 218 00:14:48,855 --> 00:14:52,859 あっ? いや 剣術の練習を。 219 00:14:52,859 --> 00:14:57,196 (シルビア)へぇ~ 見てても構わないかしら? 220 00:14:57,196 --> 00:14:59,198 (ロベルト)構わないけど…。 221 00:15:06,806 --> 00:15:08,808 はぁ~っ! 222 00:15:08,808 --> 00:15:10,977 すごいすご~い! 223 00:15:10,977 --> 00:15:13,980 あなたの剣技 かっこいいよ! 224 00:15:13,980 --> 00:15:16,149 君…。 あっ。 225 00:15:16,149 --> 00:15:18,151 名前は? 私? 226 00:15:18,151 --> 00:15:21,988 私は シルビア!⸩ 227 00:15:21,988 --> 00:15:25,491 (足音) 228 00:15:25,491 --> 00:15:29,662 (フリード)やってくれたなぁ ロベルト。 殿下…。 229 00:15:29,662 --> 00:15:32,331 貴様が やらかしてくれたおかげで➨ 230 00:15:32,331 --> 00:15:35,334 俺にまで非難の声が 上がってるんだぞ。 231 00:15:35,334 --> 00:15:38,671 まったく 貴様のような極悪人を➨ 232 00:15:38,671 --> 00:15:41,174 騎士などに取り立てた 俺が間違っていた。 233 00:15:41,174 --> 00:15:43,676 殿下 聞いてください! 234 00:15:43,676 --> 00:15:46,179 あれは決して 私の意思では…! 235 00:15:46,179 --> 00:15:49,348 あれだけのことをしておいて 今更言い訳か? 236 00:15:49,348 --> 00:15:51,350 見苦しいヤツめ。 237 00:15:51,350 --> 00:15:55,354 お前には失望した。 殿下…。 238 00:15:55,354 --> 00:15:58,024 まだ何か 言いたいことがあるのか? 239 00:15:58,024 --> 00:16:02,295 いえ… その… シルビア嬢は? 240 00:16:02,295 --> 00:16:06,799 (フリード)シルビィをこんな所に 連れてくるわけがないだろう。 241 00:16:06,799 --> 00:16:11,103 最後にその命を使って 俺の汚名をそそいでおけ。 242 00:16:16,976 --> 00:16:18,978 フリード様。 243 00:16:18,978 --> 00:16:21,814 すまないシルビィ 待たせたな。 244 00:16:21,814 --> 00:16:25,318 フリード様がいらっしゃらないので 寂しかったです。 245 00:16:25,318 --> 00:16:27,320 とても とても。 246 00:16:27,320 --> 00:16:29,322 シルビィ…。 247 00:16:29,322 --> 00:16:33,492 そういえば… ロベルトとは親しかったのか? 248 00:16:33,492 --> 00:16:35,828 あっ? ロベルト…? 249 00:16:35,828 --> 00:16:38,164 まったく というより➨ 250 00:16:38,164 --> 00:16:40,666 ほとんどあの人のこと 知りませんもの。 251 00:16:40,666 --> 00:16:43,069 (フリード)そうか… そうだろうな。 252 00:16:51,344 --> 00:16:53,346 降りろ。 253 00:16:59,952 --> 00:17:01,954 くっ! 254 00:17:01,954 --> 00:17:05,458 (罵声) 255 00:17:05,458 --> 00:17:07,460 この人殺し! (罵声) 256 00:17:07,460 --> 00:17:11,130 私の息子を返して! 死ね! 悪魔め! (罵声) 257 00:17:11,130 --> 00:17:13,799 お母さんの敵! (罵声) 258 00:17:13,799 --> 00:17:18,804 くっ… うっ。 人殺し! うっ…。 (罵声) 259 00:17:18,804 --> 00:17:21,307 騎士の面汚しが! (罵声) 260 00:17:21,307 --> 00:17:25,978 恥知らず! さっさと死んでしまえ! (罵声) 261 00:17:25,978 --> 00:17:28,814 (罵声) 262 00:17:28,814 --> 00:17:30,816 恥知らずが! (罵声) 263 00:17:30,816 --> 00:17:33,319 (罵声) 264 00:17:33,319 --> 00:17:35,321 私が殺してやる! (罵声) 265 00:17:35,321 --> 00:17:37,323 (罵声) 266 00:17:37,323 --> 00:17:39,325 地獄へ落ちろ! (罵声) 267 00:17:39,325 --> 00:17:41,661 静まれ! 268 00:17:41,661 --> 00:17:46,332 これより 大罪人 ロベルト・アーティの死刑を➨ 269 00:17:46,332 --> 00:17:48,334 執行する! 270 00:17:48,334 --> 00:17:51,003 (民衆)うお~っ! 271 00:17:51,003 --> 00:17:56,175 殺せ! 殺せ! 殺せ! 272 00:17:56,175 --> 00:18:01,614 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 273 00:18:01,614 --> 00:18:06,118 《あぁ… これでやっと 終わりにできる。 274 00:18:06,118 --> 00:18:10,456 愛する妹や母 家族同然の使用人たち…。 275 00:18:10,456 --> 00:18:14,460 守るべき民を この手で殺してしまった》 276 00:18:16,462 --> 00:18:20,466 《誇り高い騎士を 夢見たはずなのに…》 277 00:18:20,466 --> 00:18:22,802 ⸨最後くらい役に立ってね。 278 00:18:22,802 --> 00:18:25,972 騎士もどきさん…⸩ ハッ! 279 00:18:25,972 --> 00:18:29,809 《なぜ忘れていたんだ…。 280 00:18:29,809 --> 00:18:34,647 簡単に破壊された大切な神器…。 281 00:18:34,647 --> 00:18:37,483 そうだ… 何もかも…。 282 00:18:37,483 --> 00:18:39,819 あの女…。 283 00:18:39,819 --> 00:18:44,323 エリザベート・レイストンが仕組んだ…!》 284 00:18:44,323 --> 00:18:46,325 ま 待ってくれ! 285 00:18:46,325 --> 00:18:48,995 あっ うぅ…。 おとなしくしろっ! 286 00:18:48,995 --> 00:18:53,666 ぐっ…! 僕の話を聞いてくれ! 287 00:18:53,666 --> 00:18:57,670 殺せ! 殺せ! 288 00:18:57,670 --> 00:19:02,608 あの女… エリザベート・レイストンが! 289 00:19:02,608 --> 00:19:04,777 この国に報復を…! 290 00:19:04,777 --> 00:19:09,949 (歓声) 291 00:19:09,949 --> 00:19:12,118 んっ… あらっ。 292 00:19:12,118 --> 00:19:15,121 エリー様? 293 00:19:15,121 --> 00:19:17,957 騎士もどきが死んだみたい。 294 00:19:17,957 --> 00:19:20,459 時間と手間をかけた分➨ 295 00:19:20,459 --> 00:19:23,963 王国での騒ぎは 大きなものになったでしょうね。 296 00:19:23,963 --> 00:19:29,135 それよりも エリー様の腕が 元に戻って安心いたしました。 297 00:19:29,135 --> 00:19:31,137 心配かけたわね。 298 00:19:35,307 --> 00:19:37,810 (アルバート)エリー・レイス…。 299 00:19:37,810 --> 00:19:40,813 ずいぶんと 彼女を評価しているようだな➨ 300 00:19:40,813 --> 00:19:42,982 ルーインス。 (セドリック)ええ。 301 00:19:42,982 --> 00:19:46,819 (セドリック)私は評価に値すると 判断しましたよ。 302 00:19:46,819 --> 00:19:51,323 先日の レブリック子爵領で起きた 紛争での働きも➨ 303 00:19:51,323 --> 00:19:54,660 称賛できるものです。 ふむ…。 304 00:19:54,660 --> 00:19:58,664 おととい 皇帝陛下に拝謁したのですが➨ 305 00:19:58,664 --> 00:20:01,167 陛下も彼女の働きに対し➨ 306 00:20:01,167 --> 00:20:05,004 報酬をどうするか 思案されているようです。 307 00:20:05,004 --> 00:20:08,174 よかろう ならば手を貸そう。 308 00:20:08,174 --> 00:20:13,079 我々も 彼女を直接判断する よい機会だ。 309 00:20:15,014 --> 00:20:17,516 (執事)ルーカス様 お手紙が届いております。 310 00:20:19,518 --> 00:20:22,521 (ルーカス)「過日 ハルドリア国内にて➨ 311 00:20:22,521 --> 00:20:25,357 元近衛騎士のロベルト・アーティが」…。 312 00:20:25,357 --> 00:20:28,360 あっ… ロベルト? 313 00:20:28,360 --> 00:20:33,699 《これも… 何もかも 君の計画のうちなのか? 314 00:20:33,699 --> 00:20:36,368 エリー会長…》 315 00:20:36,368 --> 00:20:40,539 ⸨堂々と中庭で… 不謹慎です。 316 00:20:40,539 --> 00:20:43,209 殿下のおそばにいるのなら➨ 317 00:20:43,209 --> 00:20:46,045 ふさわしい在り方を 教えてあげないと。 318 00:20:46,045 --> 00:20:50,049 (ミレイ)お嬢様がなぜ 殿下の浮気相手の世話まで。 319 00:20:50,049 --> 00:20:53,652 構わないわ これも私の務め⸩ 320 00:20:55,888 --> 00:20:59,558 ハァ… うんざりな夢ね。 321 00:20:59,558 --> 00:21:01,494 (ノック) 322 00:21:01,494 --> 00:21:04,163 (ミレイ)エリー様 そろそろご準備を。 323 00:21:04,163 --> 00:21:08,334 今日は ルーカス様との 約束があったわね。 324 00:21:08,334 --> 00:21:10,669 今行くわ…。 325 00:21:10,669 --> 00:21:13,339 (ルーカス)サージャス小王国は➨ 326 00:21:13,339 --> 00:21:17,009 帝国に併合され サージャス地方となった。 327 00:21:17,009 --> 00:21:20,346 領土の半分が帝国の直轄領に➨ 328 00:21:20,346 --> 00:21:25,351 残り半分が褒章として 我がレブリック領に下賜された。 329 00:21:25,351 --> 00:21:27,686 おめでとうございます。 330 00:21:27,686 --> 00:21:31,857 グリント王子は今 そこの統治者として働いている。 331 00:21:31,857 --> 00:21:35,528 帝国でよく使われる 統治法ですわね。 332 00:21:35,528 --> 00:21:38,697 新たに編入された 領地の統治者に➨ 333 00:21:38,697 --> 00:21:41,534 かつての有力者を登用する。 334 00:21:41,534 --> 00:21:45,871 そうすれば 住民の反発を ある程度抑えられますから。 335 00:21:45,871 --> 00:21:49,542 だが 彼に実権はほとんどない。 336 00:21:49,542 --> 00:21:54,880 残された家族ともども 帝国の監視下に置かれている。 337 00:21:54,880 --> 00:21:58,884 戦後の処遇としては ましなほうだと思いますわ。 338 00:21:58,884 --> 00:22:00,986 処遇か…。 339 00:22:00,986 --> 00:22:04,323 帝国に下ったはずの ロベルト・アーティが➨ 340 00:22:04,323 --> 00:22:09,161 なぜか王国内で大量殺人を起こし 処刑されたそうだ。 341 00:22:09,161 --> 00:22:12,498 詳細はわからんが… 君の仕業だろう? 342 00:22:12,498 --> 00:22:14,500 フッ…。 343 00:22:14,500 --> 00:22:17,002 彼には のろしとなってもらいましたわ。 344 00:22:17,002 --> 00:22:19,004 んっ…! 345 00:22:19,004 --> 00:22:21,674 私が始める報復の…。 346 00:22:21,674 --> 00:22:24,076 ね…。