1 00:00:05,005 --> 00:00:07,674 《しげる:俺の名は 吉岡しげる。 2 00:00:07,674 --> 00:00:10,677 自他ともに認める ブサメンだ。 3 00:00:10,677 --> 00:00:14,848 俺は この ブサメンフェースに 誇りを持って生きてきた》 4 00:00:14,848 --> 00:00:18,185 課長! いくら 上司の指示といえども➨ 5 00:00:18,185 --> 00:00:20,687 そんなことはできません。 いい仕事をしていたら➨ 6 00:00:20,687 --> 00:00:22,856 お客さんは 絶対ついてきます。 7 00:00:22,856 --> 00:00:27,861 《ブサメン根性で 営業職に かじりついてきた。 8 00:00:27,861 --> 00:00:32,866 俺のモットーは お客様を… 誰かを笑顔にすること。 9 00:00:32,866 --> 00:00:35,569 期待は 決して裏切らない》 10 00:00:37,871 --> 00:00:43,877 《もちろん 女性には モテないが 充実した毎日を送っていた。 11 00:00:43,877 --> 00:00:46,380 あの日までは…》 12 00:00:46,380 --> 00:00:48,548 (京子)こいつ 痴漢よ! 13 00:00:48,548 --> 00:00:52,553 はっ? 俺は やってない! 両手 ふさがってるだろ。 14 00:00:52,553 --> 00:00:55,556 うっ… ああ…。 15 00:00:55,556 --> 00:00:57,557 (ざわめき) 16 00:00:57,557 --> 00:01:00,560 最低だな。 (ざわめき) 17 00:01:00,560 --> 00:01:03,497 《大量のエロゲーを持った ブサメンの言葉なんて➨ 18 00:01:03,497 --> 00:01:05,666 誰も 信じない。 19 00:01:05,666 --> 00:01:08,368 世界は ブサメンに冷酷だ》 20 00:01:10,337 --> 00:01:13,507 主文 被告人 吉岡しげるを➨ 21 00:01:13,507 --> 00:01:18,345 迷惑防止条例違反により 罰金30万円に処する。 22 00:01:18,345 --> 00:01:20,380 《俺は 裁判の時間を➨ 23 00:01:20,380 --> 00:01:24,718 金で買う程度の気持ちで 罪を認めた。 24 00:01:24,718 --> 00:01:29,690 だが この時点で 俺の人生は 詰んでしまった》 25 00:01:29,690 --> 00:01:33,193 ハァ…。 26 00:01:33,193 --> 00:01:37,564 《数年後 俺を陥れた女は 逮捕された》 27 00:01:37,564 --> 00:01:39,533 べ~。 28 00:01:39,533 --> 00:01:41,702 《痴漢えん罪の常習犯で➨ 29 00:01:41,702 --> 00:01:45,372 息の臭い ブサメンに 耐えられなかったそうだ。 30 00:01:45,372 --> 00:01:49,710 女は 未成年だったため 保護処分で 済まされた。 31 00:01:49,710 --> 00:01:53,580 怒りを覚えたが どうしようもなかった》 32 00:01:53,580 --> 00:01:55,582 ハァ…。 33 00:01:55,582 --> 00:01:59,052 ブス! 気持ち悪っ。 34 00:01:59,052 --> 00:02:02,656 お前さ キモいんだよ。 うぅ…。 35 00:02:02,656 --> 00:02:06,159 《誇りだった ブサメンフェースが 俺をさいなむ。 36 00:02:06,159 --> 00:02:08,829 まるで 呪いのように。 37 00:02:08,829 --> 00:02:13,500 俺は えん罪のトラウマから まともな生活が送れなくなった》 38 00:02:13,500 --> 00:02:17,671 吉岡さん どうかされました? ああ… あっ…。 39 00:02:17,671 --> 00:02:21,675 《いつしか コミュ障のブサメンと 蔑まれるようになった。 40 00:02:21,675 --> 00:02:24,177 気が付けば 6年が過ぎ➨ 41 00:02:24,177 --> 00:02:27,681 俺は 無職の引きこもりに なり果てていた。 42 00:02:27,681 --> 00:02:32,352 貯金も 使い果たし 親の金を食い潰すだけの日々。 43 00:02:32,352 --> 00:02:35,188 家畜以下だ。 44 00:02:35,188 --> 00:02:37,190 そんなころ…》 45 00:02:37,190 --> 00:02:39,526 また 失踪事件か。 46 00:02:39,526 --> 00:02:42,696 俺も 失踪してえな ハハッ…。 47 00:02:42,696 --> 00:02:45,365 拉致 人体実験。 48 00:02:45,365 --> 00:02:49,536 政府のニート間引き説は ちょっと おもしろいが。 49 00:02:49,536 --> 00:02:53,040 んっ? 「俺は 失敗した」? 50 00:02:53,040 --> 00:02:56,043 「ボーナスポイントの 振り分けを誤った」。 51 00:02:56,043 --> 00:02:58,712 「とにかく 最初が肝心だ」。 52 00:02:58,712 --> 00:03:02,315 「元の世界に戻るには 寿命の半分が必要」。 53 00:03:02,315 --> 00:03:04,651 「お前らは うまくやれ」。 54 00:03:04,651 --> 00:03:07,854 異世界… 第二の人生? 55 00:03:07,854 --> 00:03:10,857 ハハハハ! んなわけねえだろ。 56 00:03:10,857 --> 00:03:12,826 設定 雑すぎ。 57 00:03:20,667 --> 00:03:23,003 《深夜2時。 58 00:03:23,003 --> 00:03:28,508 パソコンを北に向けて 窓を開け➨ 59 00:03:28,508 --> 00:03:31,511 両手を上げて 待て。 60 00:03:31,511 --> 00:03:34,181 異世界とやらに 期待したわけじゃない。 61 00:03:34,181 --> 00:03:37,017 ただ この くそっ垂れな毎日に➨ 62 00:03:37,017 --> 00:03:40,320 少しばかり あがいてみたくなっただけだ》 63 00:03:46,359 --> 00:03:49,863 あっ… マジかよ…。 64 00:03:49,863 --> 00:03:54,367 《ウイルス? まあ いざとなったら 初期化すればいい》 65 00:03:56,703 --> 00:03:58,872 《これは…。 66 00:03:58,872 --> 00:04:01,975 PCのデータを引っ張ってきたのか? 67 00:04:01,975 --> 00:04:06,480 ほんとに 16歳から やり直せるなら ありがたい。 68 00:04:06,480 --> 00:04:09,983 いいだろう 釣られてやるよ。 69 00:04:09,983 --> 00:04:13,987 ルックス… この数値は いじれるのか。 70 00:04:13,987 --> 00:04:16,089 とりあえず 爆下げしてみよう》 71 00:04:19,826 --> 00:04:24,331 《おっ… ボーナス 1万3,000? 72 00:04:24,331 --> 00:04:28,001 ルックスを下げれば ポイントをもらえるのか。 73 00:04:28,001 --> 00:04:31,538 こっちは 特記事項…。 74 00:04:31,538 --> 00:04:35,342 普通なら プラスになることを 書くんだろうが➨ 75 00:04:35,342 --> 00:04:38,044 あえて 弱点を書けば…》 76 00:04:40,213 --> 00:04:42,215 《入金率1万分の1。 77 00:04:42,215 --> 00:04:45,719 女の子に触れたら HP1割減。 78 00:04:45,719 --> 00:04:50,023 エッチをしたら 四散して 死亡。 79 00:04:50,023 --> 00:04:53,527 んっ… これで どうだ!》 80 00:04:59,566 --> 00:05:02,803 《ボーナスポイント 100兆 飛んで 5,100。 81 00:05:02,803 --> 00:05:07,474 さて この100兆を どう 配分してくれようか》 82 00:05:07,474 --> 00:05:10,977 (警告音) 83 00:05:10,977 --> 00:05:12,979 あっ…。 84 00:06:59,019 --> 00:07:01,521 あっ… えっ? 85 00:07:01,521 --> 00:07:05,625 《ああ… これは…。 86 00:07:05,625 --> 00:07:08,962 夢?》 87 00:07:08,962 --> 00:07:10,964 なっ… あっ! 88 00:07:10,964 --> 00:07:13,967 んっ… ああ…。 89 00:07:13,967 --> 00:07:19,506 《こっ… これが 俺… マイナス 255のルックス。 90 00:07:19,506 --> 00:07:22,175 絶望しかない》 91 00:07:22,175 --> 00:07:25,011 (聖華)あっ 目が覚めたんですね。 92 00:07:25,011 --> 00:07:28,515 《誰? そして なぜ 下着?》 93 00:07:28,515 --> 00:07:30,483 (リーズ)ハクション! (誠司)おっ…。 94 00:07:30,483 --> 00:07:36,156 ああ… 気が利かなくて ごめん。 《まさか 本当に異世界?》 95 00:07:36,156 --> 00:07:39,159 あっ… ありがとうございます。 96 00:07:39,159 --> 00:07:42,162 ああ…。 おっ…。 んっ…。 97 00:07:42,162 --> 00:07:44,164 どうぞ。 98 00:07:46,166 --> 00:07:48,168 お気持ちだけで 結構です。 99 00:07:48,168 --> 00:07:52,172 《この世界でも イケメンとブサメンの 格差は 変わらず》 100 00:07:52,172 --> 00:07:55,175 え~っと 僕の名前は 誠司です。 101 00:07:55,175 --> 00:07:57,510 16歳ということになっています。 102 00:07:57,510 --> 00:07:59,512 《爽やか イケメン》 103 00:07:59,512 --> 00:08:01,948 あたしも 16歳になっています。 104 00:08:01,948 --> 00:08:05,452 《ロリっ子。 名前は 言いたくなさそうだ》 105 00:08:05,452 --> 00:08:08,955 私も… 私の名前は 聖華です。 106 00:08:08,955 --> 00:08:13,827 《ツンデレお嬢様。 みんな 設定年齢と同じか》 107 00:08:13,827 --> 00:08:16,162 俺も 16歳です。 108 00:08:16,162 --> 00:08:20,133 (誠司)へぇ~ とても見えないな。 《そうですか》 109 00:08:20,133 --> 00:08:23,303 貫禄があるよ。 《まさかのフォロー》 110 00:08:23,303 --> 00:08:26,139 それで 君たちも ネットを? おっ…。 111 00:08:26,139 --> 00:08:29,309 「深夜2時 パソコンを北に」って。 112 00:08:29,309 --> 00:08:32,645 あっ… それ やりました。 私も。 113 00:08:32,645 --> 00:08:35,648 そうか… 僕もなんだ。 114 00:08:35,648 --> 00:08:39,819 じゃあ 本当に第二の人生 異世界に来ちゃったのか。 115 00:08:39,819 --> 00:08:42,489 まさか 半裸だとは 思わなかったけど。 116 00:08:42,489 --> 00:08:46,159 そうですね… 寒くない? 大丈夫です。 117 00:08:46,159 --> 00:08:48,661 《悪いが なれ合うつもりはない。 118 00:08:48,661 --> 00:08:52,499 仲よくなったところで どうせ…》 119 00:08:52,499 --> 00:08:54,501 あっ…。 120 00:08:57,837 --> 00:09:01,508 《そうか 俺は 入金率 1万分の1になってるんだ。 121 00:09:01,508 --> 00:09:03,610 しかも 端数は 切り捨て》 122 00:09:03,610 --> 00:09:05,612 (誠司)何かありました? んっ…。 123 00:09:05,612 --> 00:09:07,614 なっ… 何も。 124 00:09:07,614 --> 00:09:09,616 あなたは え~っと…。 125 00:09:09,616 --> 00:09:11,618 しげるです。 126 00:09:11,618 --> 00:09:14,287 よろしくお願いします しげるさん。 127 00:09:14,287 --> 00:09:17,123 んっ…。 128 00:09:17,123 --> 00:09:19,125 (聖華/リーズ)うわ~! 129 00:09:19,125 --> 00:09:21,628 (誠司)4つあるものは 平等に分けようか。 130 00:09:21,628 --> 00:09:25,632 《この服が着れるわけが…。 131 00:09:25,632 --> 00:09:27,801 着れた! どうなってんだ?》 132 00:09:27,801 --> 00:09:30,136 うわっ サイズ ぴったり! 133 00:09:30,136 --> 00:09:33,473 さすが異世界ですね。 《順応 早っ…》 134 00:09:33,473 --> 00:09:35,642 (誠司)でも おかしいな。 (聖華/リーズ)んっ? 135 00:09:35,642 --> 00:09:40,146 アイテムも武器も 4等分できるのに 金貨は 7枚。 136 00:09:40,146 --> 00:09:43,983 4等分できないですね。 誰かが ネコババしたとか? 137 00:09:43,983 --> 00:09:45,985 どうだろう…。 138 00:09:45,985 --> 00:09:47,987 ねっ しげるさん。 あっ…。 139 00:09:47,987 --> 00:09:52,158 《超 疑ってる… 俺が 1枚 消したのは 事実だが…》 140 00:09:52,158 --> 00:09:54,994 金は 要らない。 みんなで 分けなよ。 141 00:09:54,994 --> 00:09:57,997 そういうわけには…。 いいじゃないですか。 142 00:09:57,997 --> 00:09:59,999 ありがたく もらっておきましょ。 143 00:09:59,999 --> 00:10:04,003 金貨は 7枚とも しげるさん以外が見つけたんだし。 144 00:10:04,003 --> 00:10:08,174 《そりゃそうだ… 金貨は 見つけても スルーしたからな》 145 00:10:08,174 --> 00:10:12,011 きっと 女の子の裸に夢中で 探すどころじゃなかったんです。 146 00:10:12,011 --> 00:10:14,681 《ひどい 言われようだ》 147 00:10:14,681 --> 00:10:17,851 金の代わりと言っちゃなんだが おのをくれないか? 148 00:10:17,851 --> 00:10:20,353 勝手なこと言わないでください。 149 00:10:20,353 --> 00:10:24,357 しげるさん スタンドプレーが過ぎると また 失敗しますよ。 150 00:10:24,357 --> 00:10:26,693 また? あっ…。 151 00:10:26,693 --> 00:10:29,696 すみません それは 僕自身のことです。 152 00:10:29,696 --> 00:10:34,868 僕 コミュ障で 身勝手な行動のせいで 周囲に迷惑を。 153 00:10:34,868 --> 00:10:37,036 《全然 見えない》 154 00:10:37,036 --> 00:10:41,207 この 第二の人生という機会に 克服したいと思ってるんです。 155 00:10:41,207 --> 00:10:45,211 なので しげるさんのことも 見過ごせなくて。 《んっ…》 156 00:10:45,211 --> 00:10:47,714 しげるさんも コミュ障ですよね? 157 00:10:47,714 --> 00:10:49,716 このチャンスに克服しましょう! 158 00:10:49,716 --> 00:10:52,719 《って… あんた ほんとに コミュ障?》 159 00:10:52,719 --> 00:10:55,555 (一同)じゃんけん ぽん! 《結局 武器の配分は➨ 160 00:10:55,555 --> 00:11:00,226 じゃんけんになり 俺は残った つえを取るはめに》 161 00:11:00,226 --> 00:11:03,530 しげるさん 決起の握手をしましょう。 162 00:11:03,530 --> 00:11:06,032 遠慮しておくよ。 163 00:11:06,032 --> 00:11:09,202 《第二の人生まで 傷つきたくない。 164 00:11:09,202 --> 00:11:11,838 俺は ソロで生きていく》 よろしく! 165 00:11:11,838 --> 00:11:13,840 べ~! あっ…。 166 00:11:13,840 --> 00:11:18,511 《俺は このルックスの代償として 手に入れたんだ。 167 00:11:18,511 --> 00:11:21,314 超チートな ステータスを》 168 00:11:23,550 --> 00:11:26,553 じゃあ これから イリアの街へ向かおう。 169 00:11:26,553 --> 00:11:30,223 地図によれば いちばん近い街だ。 (リーズ/聖華)お~! 170 00:11:30,223 --> 00:11:32,859 しげるさん 旅立ちです。 171 00:11:32,859 --> 00:11:36,529 《しかたない 途中で バックレるか》 172 00:11:36,529 --> 00:11:39,198 しゅっぱ~つ! 173 00:11:39,198 --> 00:11:41,868 えっ!? ガハッ… ガッ! 174 00:11:41,868 --> 00:11:44,203 キャー! ハッ! 175 00:11:44,203 --> 00:11:47,373 えいっ! ギシャー! 176 00:11:47,373 --> 00:11:49,709 《判断が早い!》 大丈夫? 177 00:11:49,709 --> 00:11:53,046 あっ… はい。 あっ! あれ…。 178 00:11:53,046 --> 00:11:55,882 (うなり声) 179 00:11:55,882 --> 00:11:58,051 近接武器の僕らが食い止める。 180 00:11:58,051 --> 00:12:00,887 その間に 聖華さんは 弓の弦を張って。 181 00:12:00,887 --> 00:12:02,822 はっ… はい! 182 00:12:02,822 --> 00:12:06,826 しげるさんは 聖華さんのサポートを。 君は 左を。 183 00:12:06,826 --> 00:12:08,828 僕は 右を! 184 00:12:08,828 --> 00:12:10,830 えいっ! 185 00:12:10,830 --> 00:12:13,666 《どこが コミュ障なんだ?》 186 00:12:13,666 --> 00:12:15,668 ていっ! ハッ! 187 00:12:15,668 --> 00:12:18,171 たあっ! フンッ! 188 00:12:18,171 --> 00:12:22,008 んっ! ん~…。 189 00:12:22,008 --> 00:12:24,844 あ~ん! 《真っ先に弓を選んだのに➨ 190 00:12:24,844 --> 00:12:26,846 ずぶの素人かよ》 なんですか! 191 00:12:26,846 --> 00:12:31,017 あなたも 行けばいいじゃない。 《そんなこと言われても》 192 00:12:31,017 --> 00:12:33,019 キシャー! 193 00:12:33,019 --> 00:12:35,021 痛え! 194 00:12:35,021 --> 00:12:37,190 1匹 行った… 頼みます! 195 00:12:37,190 --> 00:12:39,192 遅え… まあいい。 196 00:12:39,192 --> 00:12:42,028 俺の真の力を見せてやろう。 197 00:12:42,028 --> 00:12:44,197 食らえ! ギャッ…。 198 00:12:44,197 --> 00:12:46,199 ギャー? ギシャー! 199 00:12:46,199 --> 00:12:48,201 えっ? なっ… なんだ? 200 00:12:48,201 --> 00:12:51,704 どういうことだ? 弱っ…。 201 00:12:51,704 --> 00:12:53,706 《こっ… この俺が…》 202 00:12:53,706 --> 00:12:56,209 くっ…。 203 00:12:56,209 --> 00:12:58,878 ギギギ…。 痛てててて…。 204 00:12:58,878 --> 00:13:02,315 結局 第二の人生でも これかよ。 205 00:13:02,315 --> 00:13:06,486 あっ! 俺は あのとき 時間切れで…。 206 00:13:06,486 --> 00:13:10,189 《ばく大な ボーナスポイントを 振り分けてない!》 207 00:13:10,189 --> 00:13:13,359 くっ! ギィッ! ギョエ? 208 00:13:13,359 --> 00:13:15,528 うお~! 209 00:13:15,528 --> 00:13:17,497 ギャー! 210 00:13:19,532 --> 00:13:21,534 おっ…。 ♬(ファンファーレ) 211 00:13:21,534 --> 00:13:25,505 《レベルアップ? ゴブリン1匹 倒しただけで? 212 00:13:25,505 --> 00:13:27,840 しかも 31? 213 00:13:27,840 --> 00:13:31,344 そうか この特記事項のおかげか》 214 00:13:31,344 --> 00:13:33,379 (誠司)ハッ! ギャア! 215 00:13:33,379 --> 00:13:37,884 やった! レベルアップだ。 んっ…。 216 00:13:37,884 --> 00:13:41,721 私も 上がりました。 どのパラメーターに振り分けます? 217 00:13:41,721 --> 00:13:45,558 もちろん 体力と筋力だよ。 218 00:13:45,558 --> 00:13:48,227 《他人の画面は 見えないのか。 219 00:13:48,227 --> 00:13:51,397 とりあえず 1兆ずつ ぶっ込んで…》 220 00:13:56,069 --> 00:13:58,037 えっ? 221 00:14:00,239 --> 00:14:03,409 んっ? んっ… んっ? 222 00:14:14,354 --> 00:14:19,359 《絶対神? 俺が?》 223 00:14:19,359 --> 00:14:21,361 キー! んっ? 224 00:14:21,361 --> 00:14:24,530 キー! オッ… ギッ… ギャッ! んっ…。 225 00:14:24,530 --> 00:14:27,533 《さっきは 苦戦したのに…。 226 00:14:27,533 --> 00:14:33,306 1兆をぶち込んだ 筋力 試させてもらうぜ》 227 00:14:36,375 --> 00:14:38,344 ああ…。 228 00:14:41,547 --> 00:14:43,516 あっ…。 229 00:14:56,362 --> 00:14:58,364 んっ…。 あっ…。 230 00:14:58,364 --> 00:15:00,867 ん~…。 231 00:15:00,867 --> 00:15:02,802 ハァ…。 232 00:15:02,802 --> 00:15:04,837 ギャー! これで 16匹目! 233 00:15:04,837 --> 00:15:06,839 あたしは 13です。 234 00:15:06,839 --> 00:15:08,808 ああ…。 235 00:15:10,810 --> 00:15:12,812 《見てらんねえな》 236 00:15:15,481 --> 00:15:17,483 あっ…。 (物音) 237 00:15:17,483 --> 00:15:19,485 ぐっ…。 あっ…。 238 00:15:19,485 --> 00:15:21,821 弓の弦を張らせてくれ。 239 00:15:21,821 --> 00:15:23,823 どっ… どうしたんですか? 頼む…。 240 00:15:23,823 --> 00:15:26,993 ゆっ… 弓張りシンドロームだ。 241 00:15:26,993 --> 00:15:28,995 はっ? くっ…。 242 00:15:28,995 --> 00:15:33,032 直接 脳内に弓が語りかけます。 243 00:15:33,032 --> 00:15:36,369 「しげる 弓を張るのだ 今すぐに…」。 244 00:15:36,369 --> 00:15:39,005 え~! 聖華さん! 245 00:15:39,005 --> 00:15:41,874 俺に… 弦を…。 246 00:15:41,874 --> 00:15:44,710 はっ… 張らせてあげます。 247 00:15:44,710 --> 00:15:48,214 んっ… ありがとうございます。 248 00:15:48,214 --> 00:15:52,051 《引きこもり時代に見た 動画の記憶。 249 00:15:52,051 --> 00:15:55,521 そして 1兆 飛んで 5の器用さ》 250 00:15:58,024 --> 00:16:01,861 すごい! 弓道部だったんですか? まあ…。 251 00:16:01,861 --> 00:16:04,630 じゃあ 1発だけ 打たせてあげます。 252 00:16:04,630 --> 00:16:07,133 はい。 えっ… いいよ 別に。 253 00:16:07,133 --> 00:16:09,135 打ちたいんでしょ? 254 00:16:09,135 --> 00:16:11,471 《おっ… 俺に触れるな》 255 00:16:11,471 --> 00:16:13,472 フフッ… フフッ…。 《よし… しょうがねえな。 256 00:16:13,472 --> 00:16:16,809 レベルアップで 手に入れた スキル。 257 00:16:16,809 --> 00:16:19,011 こいつを試してみるか》 258 00:16:21,314 --> 00:16:23,316 んっ…。 259 00:16:25,318 --> 00:16:30,022 《ありゃ? 命中率が低いのかな?》 260 00:16:31,991 --> 00:16:33,993 (3人)あっ…。 ああ…。 261 00:16:33,993 --> 00:16:38,598 (騒ぎ声) 262 00:16:42,001 --> 00:16:44,103 (咆哮) 263 00:16:47,840 --> 00:16:50,343 こっ… これは 一体…。 ああ…。 264 00:16:50,343 --> 00:16:52,345 (2人)ああ…。 265 00:16:52,345 --> 00:17:06,626 ♬~ 266 00:17:06,626 --> 00:17:08,961 なっ… なんですか? 今の。 267 00:17:08,961 --> 00:17:11,964 あっ いや… 俺 弓道部だったんで。 268 00:17:11,964 --> 00:17:15,134 そうでしたね。 じゃ あとは 私が。 ♬(ファンファーレ) 269 00:17:15,134 --> 00:17:17,470 《納得するんかい》 270 00:17:17,470 --> 00:17:20,806 まだ 敵が! 聖華さん 援護を! 271 00:17:20,806 --> 00:17:22,808 んっ… 任せてください。 272 00:17:22,808 --> 00:17:25,478 おお… おわっ… とっ! 273 00:17:25,478 --> 00:17:27,647 いきますよ。 274 00:17:27,647 --> 00:17:31,017 落ちろ 落ちろ 落ちろ~! 落ちちゃえ~! 275 00:17:31,017 --> 00:17:33,286 《いや 飛ばしすぎ》 え~い! 276 00:17:35,354 --> 00:17:38,691 あっ! やっ… やはり 僕たちだけで。 277 00:17:38,691 --> 00:17:42,194 はっ… はい。 んっ! 278 00:17:42,194 --> 00:17:44,864 いいんです。 どうせ 私なんて。 279 00:17:44,864 --> 00:17:49,001 《もう 使い切ったのかよ… 矢》 280 00:17:49,001 --> 00:17:51,037 え~っと…。 281 00:17:51,037 --> 00:17:53,005 おっ? 282 00:18:01,013 --> 00:18:03,449 お~い アイテムが落ちてますよ。 283 00:18:03,449 --> 00:18:05,484 ああ! 284 00:18:05,484 --> 00:18:10,156 え~い! 落ちろ 落ちろ! 落ちろ~! 《無駄…》 285 00:18:10,156 --> 00:18:12,158 (誠司)たあっ! ギャー! 286 00:18:12,158 --> 00:18:14,327 やった! これで 全部です。 287 00:18:14,327 --> 00:18:17,496 ハァ… ようやく 街に向かえるね。 288 00:18:17,496 --> 00:18:19,999 皆さん やりましたね! 289 00:18:19,999 --> 00:18:23,269 《とりあえず 街までは 一緒に行くか》 290 00:18:26,172 --> 00:18:30,676 (誠司)イリア…。 地図は 合ってたようだね。 291 00:18:30,676 --> 00:18:32,678 もう おなかが ぺこぺこです。 292 00:18:32,678 --> 00:18:35,147 結構 歩いたからね。 293 00:18:35,147 --> 00:18:39,485 んっ? ああ… あれ 見てください。 294 00:18:39,485 --> 00:18:41,487 うわ~! 295 00:18:41,487 --> 00:18:44,156 この世界にも ハンバーガーがあるんだ。 296 00:18:44,156 --> 00:18:46,492 ポテトの いい匂い。 行こう! 297 00:18:46,492 --> 00:18:48,494 (笑い声) 298 00:18:51,163 --> 00:18:55,868 《悪い連中じゃないが これで さよならだ》 299 00:19:05,277 --> 00:19:07,947 ああ…。 (おなかの鳴る音) 300 00:19:07,947 --> 00:19:11,984 おっ…。 《それにしても 腹が減った。 301 00:19:11,984 --> 00:19:15,054 なんとか 食料を手に入れたいが…》 302 00:19:17,123 --> 00:19:19,458 あっ…。 (鳴き声) 303 00:19:19,458 --> 00:19:22,962 フッ… お前も 1人か。 304 00:19:22,962 --> 00:19:25,464 《おっと…》 305 00:19:25,464 --> 00:19:27,633 まさか 雌じゃないだろうな? 306 00:19:27,633 --> 00:19:30,136 貧乏な しげるさん。 うわっ! 307 00:19:30,136 --> 00:19:32,638 うわ~… うわっ! 308 00:19:32,638 --> 00:19:34,640 うわっ…。 309 00:19:34,640 --> 00:19:37,643 だっ… 大丈夫ですか? 310 00:19:37,643 --> 00:19:40,646 あっ… はい。 大丈夫です。 311 00:19:40,646 --> 00:19:44,150 ところで しげるさん。 これは な~んでしょう? 312 00:19:44,150 --> 00:19:47,820 ハンバーガーです。 《答え 言っちゃってますよ》 313 00:19:47,820 --> 00:19:50,156 でかいですね。 うまそうだ。 314 00:19:50,156 --> 00:19:52,491 でしょう? フンッ! 315 00:19:52,491 --> 00:19:54,493 《すげえ ドヤ顔》 316 00:19:54,493 --> 00:19:56,495 はい。 んっ? 317 00:19:56,495 --> 00:19:59,665 先ほど 弓の弦を 張ってくれた お礼です。 318 00:19:59,665 --> 00:20:02,334 ありがたく 受け取りなさい。 319 00:20:02,334 --> 00:20:05,171 《聖華さん こう見えて 義理堅いのか?》 320 00:20:05,171 --> 00:20:07,339 ああ…。 (おなかの鳴る音) 321 00:20:07,339 --> 00:20:09,675 ほら おなかが すいてるんでしょ? 322 00:20:09,675 --> 00:20:12,678 貧乏なんだから 遠慮なさらず。 323 00:20:12,678 --> 00:20:14,680 《貧乏は 余計だ! 324 00:20:14,680 --> 00:20:20,352 しかし うまそうな テリヤキソースの匂い…》 325 00:20:20,352 --> 00:20:24,356 ぐお~! 326 00:20:24,356 --> 00:20:27,359 おおお… うわ~! ああ…。 327 00:20:27,359 --> 00:20:29,862 おおおお…。 328 00:20:29,862 --> 00:20:33,065 うっ… うわ~! 329 00:20:35,201 --> 00:20:38,704 うっ! 《58兆のダメージ! 330 00:20:38,704 --> 00:20:43,109 雑に計算しても 地球 300個分の人類が滅ぶ~!》 331 00:20:45,044 --> 00:20:47,213 くっ…。 ひどい…。 332 00:20:47,213 --> 00:20:49,715 《ひどいのは そっちだ。 この破壊神め》 333 00:20:49,715 --> 00:20:51,717 おっ…。 334 00:20:51,717 --> 00:20:54,220 せっかく しげるさんに 買ってきたのに。 335 00:20:54,220 --> 00:20:57,389 《そっ… そんなつもりは なかったが…。 336 00:20:57,389 --> 00:21:00,226 フッ… 見せてやろう。 337 00:21:00,226 --> 00:21:03,662 かつて トップセールスを誇った 俺の誠意を》 338 00:21:03,662 --> 00:21:06,332 ごめんなさい。 聖華さんが美しすぎて➨ 339 00:21:06,332 --> 00:21:08,834 手が震えてしまったんです。 えっ…。 340 00:21:08,834 --> 00:21:11,337 これ ありがたく頂きますね。 341 00:21:11,337 --> 00:21:15,174 そんな バッチいです。 大丈夫 大丈夫。 342 00:21:15,174 --> 00:21:18,677 《リーマン時代のモットーは 誰かを笑顔にすること。 343 00:21:18,677 --> 00:21:21,013 期待は 絶対に裏切らない。 344 00:21:21,013 --> 00:21:25,017 そのためなら どんなリソースでも 割いてきた男だ》 345 00:21:25,017 --> 00:21:28,687 だっ… だめですよ。 こっちを差し上げますから。 346 00:21:28,687 --> 00:21:31,023 私が きれいなせいで すみません。 347 00:21:31,023 --> 00:21:33,025 《そこは 否定しないのね》 348 00:21:33,025 --> 00:21:35,694 でも これ 聖華さんの飯では? 349 00:21:35,694 --> 00:21:38,197 いいんです。 私 お金持ちですから。 350 00:21:38,197 --> 00:21:40,199 しかし…。 351 00:21:40,199 --> 00:21:43,369 しげるさん 弓を張ってくれたばかりか➨ 352 00:21:43,369 --> 00:21:47,540 矢も 見つけてくれて こっそり 私に下さいましたよね。 353 00:21:47,540 --> 00:21:49,542 《気付いてたのか。 354 00:21:49,542 --> 00:21:53,212 何も知らない 温室育ちちゃんだと 思っていたが…》 355 00:21:53,212 --> 00:21:55,214 フフッ…。 356 00:21:55,214 --> 00:21:58,717 んっ… ありがとう。 357 00:21:58,717 --> 00:22:02,321 フフッ… フフフフ…。 《どうやら 俺は 借りを作っちまったらしい。 358 00:22:02,321 --> 00:22:05,324 せめて この人からの借りは 返しておくか》 359 00:22:05,324 --> 00:22:07,826 (リーズ)あっ… いました。 おっ…。 360 00:22:07,826 --> 00:22:09,829 しげるさん こっちこっち! 361 00:22:09,829 --> 00:22:12,331 ハハッ… フフフフ…。 362 00:22:12,331 --> 00:22:14,333 フッ…。 363 00:22:14,333 --> 00:22:18,337 《それまで ソロは お預けだな》