1 00:02:35,856 --> 00:02:37,858 (誠司)潜入捜査 お疲れさまでした。 2 00:02:37,858 --> 00:02:40,861 この勝利を みんなで 祝いましょう。 3 00:02:42,863 --> 00:02:46,700 では 乾杯! (リーズ/聖華/しげる)乾杯! 4 00:02:46,700 --> 00:02:50,704 《しげる:俺たちが 殺人カジノに かち込んでから 1週間。 5 00:02:50,704 --> 00:02:52,873 ようやく 一段落ついた》 6 00:02:52,873 --> 00:02:55,208 (2人)あ~ん。 7 00:02:55,208 --> 00:02:58,211 (聖華)おいしい。 (リーズ)おいしいね。 8 00:02:58,211 --> 00:03:01,381 《それにしても 報奨金と なんやかんやで➨ 9 00:03:01,381 --> 00:03:03,383 山のような 大金 ゲット。 10 00:03:03,383 --> 00:03:06,887 まあ 入手するときは 多少 ごたついたが…》 11 00:03:06,887 --> 00:03:11,558 ⸨え~… こちらが 報奨金となります。 12 00:03:11,558 --> 00:03:15,228 しかし 僕たちは 正義のために動いただけなので。 13 00:03:15,228 --> 00:03:17,898 ちょっと待った。 14 00:03:17,898 --> 00:03:21,234 辞退する気じゃないですよね? ああ… でも➨ 15 00:03:21,234 --> 00:03:24,905 お金のためにやったわけでは…。 これは 正当な報酬です。 16 00:03:24,905 --> 00:03:27,407 こういう お金の 行き場がなくなるのも➨ 17 00:03:27,407 --> 00:03:30,077 お役所は 困るものなんですよ。 18 00:03:30,077 --> 00:03:32,412 《あ~ ほら めんどくさい通り越して➨ 19 00:03:32,412 --> 00:03:35,682 虚無の顔になってる》⸩ 20 00:03:35,682 --> 00:03:37,684 《ちなみに 本来の受取人は➨ 21 00:03:37,684 --> 00:03:41,188 勇者アルディーン 他2名だが 所在不明。 22 00:03:41,188 --> 00:03:44,691 で… 関係者の俺たちに 半額が支払われた》 23 00:03:44,691 --> 00:03:48,028 しかし あの 梶田という男➨ 24 00:03:48,028 --> 00:03:51,531 己の築いた城の 落盤に巻き込まれるなんて➨ 25 00:03:51,531 --> 00:03:53,867 なんとも 因果な結末です。 26 00:03:53,867 --> 00:03:57,704 《やつの死を 落盤に見せかけたのは 俺だが➨ 27 00:03:57,704 --> 00:03:59,706 とどめを刺したのは…》 28 00:04:04,544 --> 00:04:08,048 《もう一人の絶対神 カリナ。 29 00:04:08,048 --> 00:04:14,054 そして 梶田氏も属していたという 謎の組織 オルドヌング・スピア。 30 00:04:14,054 --> 00:04:19,059 俺は いまだ その存在を みんなに伝えていない》 31 00:04:19,059 --> 00:04:21,228 しげるさん。 んっ? 32 00:04:21,228 --> 00:04:23,230 ばあっ! ぶっ! 33 00:04:23,230 --> 00:04:25,232 ちゃんと ごちそう食べてますか? 34 00:04:25,232 --> 00:04:27,400 えっ ええ… もちろん。 35 00:04:27,400 --> 00:04:30,070 フフッ フフフッ…。 36 00:04:30,070 --> 00:04:33,673 私たち すごい すご~い お金持ちになったんですよ。 37 00:04:33,673 --> 00:04:36,510 みんなで 使い道を考えましょう。 38 00:04:36,510 --> 00:04:40,514 報奨金は 40万リラで 残り 200万リラは➨ 39 00:04:40,514 --> 00:04:43,350 聖華さんが カジノで 勝った分ですか…。 40 00:04:43,350 --> 00:04:47,187 すごすぎる。 カジノプリンセスと お呼びになって。 41 00:04:47,187 --> 00:04:51,691 オーホホホホホッ。 《その セレブキャラ 気に入ってんのな》 42 00:04:51,691 --> 00:04:55,028 大金とはいえ 使いようでは すぐなくなります。 43 00:04:55,028 --> 00:04:57,197 大切に使ってくださいね。 44 00:04:57,197 --> 00:04:59,866 あの…。 あっ…。 このお金は➨ 45 00:04:59,866 --> 00:05:03,036 私たち 4人の 共有財産にしてください。 46 00:05:03,036 --> 00:05:06,206 えっ? でも…。 元は 誠司さんのお金です。 47 00:05:06,206 --> 00:05:09,376 パーティーの強化資金として 渡してくれたでしょ? 48 00:05:09,376 --> 00:05:12,879 そういえば…。 今度は 私の番です。 49 00:05:12,879 --> 00:05:17,217 このお金で みんなを 強化しちゃいますよ。 聖華さん。 50 00:05:17,217 --> 00:05:20,887 それに 元手の半分は しげるさんのお金です。 51 00:05:20,887 --> 00:05:25,225 私が預かっていましたけど。 全然 いいですよ。 52 00:05:25,225 --> 00:05:27,227 みんなで 活用してくれたら➨ 53 00:05:27,227 --> 00:05:30,063 それが いちばんです。 はい! 54 00:05:30,063 --> 00:05:34,000 じゃあ もう一度 乾杯を。 うん。 そうだね。 55 00:05:34,000 --> 00:05:36,002 《大金を目にすると➨ 56 00:05:36,002 --> 00:05:38,839 ひょう変する人間も 少なくないのに➨ 57 00:05:38,839 --> 00:05:41,441 変わらないな この人たちは》 58 00:05:45,512 --> 00:05:48,415 (一同)乾杯! (グラスを合わせる音) 59 00:05:51,184 --> 00:05:54,187 オルドヌング・スピアですか? 60 00:05:54,187 --> 00:05:58,191 はい… 梶田氏は その組織に属していたと。 61 00:05:58,191 --> 00:06:02,195 一般人になれなかった 転生者の同盟らしいです。 62 00:06:02,195 --> 00:06:04,197 裏の支配者だとか➨ 63 00:06:04,197 --> 00:06:07,033 秩序を保つためだとか 言ってましたが➨ 64 00:06:07,033 --> 00:06:11,204 連中は 人の命を なんとも思っていない節がある。 65 00:06:11,204 --> 00:06:15,542 誠司さんが 勇者を目指す以上 きっと 障害になります。 66 00:06:15,542 --> 00:06:19,880 だから 今のうちに 伝えておこうと。 67 00:06:19,880 --> 00:06:23,049 黒い旗? なんです? 68 00:06:23,049 --> 00:06:26,219 組織のシンボルという 槍に付いていました。 69 00:06:26,219 --> 00:06:29,389 もし 組織を知る者が それを目にしたら…。 70 00:06:29,389 --> 00:06:31,892 試す価値は ありそうですね。 71 00:06:31,892 --> 00:06:33,827 (2人)おっ…。 (ノック) 72 00:06:33,827 --> 00:06:35,996 どうぞ。 あっ…。 73 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 (加藤)失礼します。 74 00:06:37,998 --> 00:06:41,668 《加藤君 もう カジノについての 事情聴取は 終わったようだな》 75 00:06:41,668 --> 00:06:44,504 勇者さん 実は お話がありまして。 76 00:06:44,504 --> 00:06:47,173 加藤さん。 あっ…。 言っておきますが➨ 77 00:06:47,173 --> 00:06:49,509 僕は アルディーンではない。 いいですね? 78 00:06:49,509 --> 00:06:51,511 ああ… はい…。 79 00:06:51,511 --> 00:06:53,513 《彼には 正体が ばれています。 80 00:06:53,513 --> 00:06:56,683 つうか 普通は ばれるんだよ 普通は…》 81 00:06:56,683 --> 00:06:59,019 それで 話というのは? 82 00:06:59,019 --> 00:07:01,021 カジノのコロシアムから助け出した➨ 83 00:07:01,021 --> 00:07:03,690 お金持ちのお客様が いましたよね。 84 00:07:03,690 --> 00:07:08,028 あの方が 地元に帰るために 護衛を探しているんです。 85 00:07:08,028 --> 00:07:10,196 セザーヌの街の社長さんで➨ 86 00:07:10,196 --> 00:07:15,368 武器の製造・販売 ざっくり言えば 武器商人なのですが。 87 00:07:15,368 --> 00:07:18,204 武器商人…。 (誠司/しげる)んっ…。 88 00:07:18,204 --> 00:07:21,374 加藤さん その依頼 お受けします。 89 00:07:21,374 --> 00:07:25,045 ありがとうございます。 依頼者の名前は え~っと…。 90 00:07:25,045 --> 00:07:29,382 《あの おっさん 性格まで 元上司に似てなきゃいいけど》 91 00:07:29,382 --> 00:07:31,551 桜井平蔵様です。 92 00:07:31,551 --> 00:07:35,155 ⸨桜井:イェイ イェーイ! ヒャッホー!⸩ 《ご本人じゃねえか! 93 00:07:35,155 --> 00:07:39,159 どうか 俺の正体が ばれませんように…》 94 00:07:39,159 --> 00:07:43,163 いや~ 君らは 私の救世主だ。 95 00:07:43,163 --> 00:07:46,499 7つの星の男だ。 ケーン! 96 00:07:46,499 --> 00:07:49,002 この恩は 一生 忘れないよ。 97 00:07:49,002 --> 00:07:51,171 《うっざ…》 あっ…。 98 00:07:51,171 --> 00:07:54,341 ハッ…。 99 00:07:54,341 --> 00:07:57,010 ほんと ありがとね。 んっ? 100 00:07:57,010 --> 00:07:59,679 《おい こら… 女子へのテンション 違いすぎだろ。 101 00:07:59,679 --> 00:08:04,351 元の世界でも セクハラ パワハラ アルハラの 三冠王だったが…》 102 00:08:04,351 --> 00:08:08,021 皆さん この レンタル馬車で 街道を進みます。 103 00:08:08,021 --> 00:08:11,524 何かあれば 僕に相談を。 (リーズ/聖華)はい。 104 00:08:11,524 --> 00:08:14,527 (誠司)では 出発。 105 00:08:14,527 --> 00:08:18,198 《俺が 桜井さんの元部下だと 気付かれなくて よかった》 106 00:08:18,198 --> 00:08:20,200 フッ! 107 00:08:23,870 --> 00:08:29,042 (カリナ)へぇ~ あれが しげる君のパーティーか。 108 00:08:29,042 --> 00:08:31,711 いかにも 偽善者って感じだね。 109 00:08:31,711 --> 00:08:34,981 アハッ! 110 00:08:34,981 --> 00:08:39,152 《ってわけで セザーヌの街に到着。 111 00:08:39,152 --> 00:08:41,154 お疲れさんでした》 112 00:08:43,823 --> 00:08:46,826 君たち ほんとに ありがとう。 113 00:08:46,826 --> 00:08:50,330 ささやかだけど 腹を満たしていっておくれ。 114 00:08:50,330 --> 00:08:53,166 しげるさん 鳥の丸焼きですよ。 115 00:08:53,166 --> 00:08:57,504 お金持ちの ごちそうです。 いや~ ぜいの極みですね。 116 00:08:57,504 --> 00:09:00,840 《桜井さん 元の世界じゃ 尿酸値を気にして➨ 117 00:09:00,840 --> 00:09:02,842 粗食だったのに》 118 00:09:02,842 --> 00:09:04,844 ブハーッ。 119 00:09:04,844 --> 00:09:08,348 松坂君 いつもの。 (松坂)承知しました。 120 00:09:08,348 --> 00:09:11,351 ヘルスリカバー。 うっ… う~ん。 121 00:09:11,351 --> 00:09:14,354 《回復スキルで 尿酸値をキャンセル?》 122 00:09:14,354 --> 00:09:16,689 プハァー! 123 00:09:16,689 --> 00:09:20,527 おいしい! 皮が パリパリで ジューシー。 124 00:09:20,527 --> 00:09:23,696 こんなの初めて食べました。 ゴージャスだね。 125 00:09:23,696 --> 00:09:25,698 (桜井)ハハハハハッ! (聖華/リーズ)んっ? 126 00:09:25,698 --> 00:09:29,035 うちに就職すれば 毎日 食べさせてあげるよ。 127 00:09:29,035 --> 00:09:31,037 《勧誘すんな》 128 00:09:31,037 --> 00:09:33,139 毎日なら ハンバーガーがいいです。 129 00:09:33,139 --> 00:09:37,811 ハハハハハッ! つつましい お嬢さんだね。 ホッ…。 130 00:09:37,811 --> 00:09:40,480 ところで 誠司君。 はい。 131 00:09:40,480 --> 00:09:44,651 君の言ってた あれ 黒い旗の出どころだったかな? 132 00:09:44,651 --> 00:09:48,321 すまないが やはり 私には 覚えがなくてね。 133 00:09:48,321 --> 00:09:50,323 んっ? ああ…。 134 00:09:50,323 --> 00:09:52,992 《組織の件 リーズには 伝えたが➨ 135 00:09:52,992 --> 00:09:55,662 聖華さんには まだ 話していない》 136 00:09:55,662 --> 00:09:57,664 ただ うちの社員なら➨ 137 00:09:57,664 --> 00:10:00,333 知っている者が いるかもしれない。 あっ…。 138 00:10:00,333 --> 00:10:03,503 よかったら 明日にでも 我が社へ 見学においで。 139 00:10:03,503 --> 00:10:06,172 ぜひ よろしくお願いします。 140 00:10:06,172 --> 00:10:09,342 しげるさん 誠司さんは なんの話を? 141 00:10:09,342 --> 00:10:12,512 社会科見学の予約ですかね。 142 00:10:12,512 --> 00:10:14,514 うわ~! 143 00:10:16,516 --> 00:10:18,518 ドレスが いっぱいあります。 144 00:10:18,518 --> 00:10:20,687 着てもいいって言ってたから 着ちゃおうか。 145 00:10:20,687 --> 00:10:22,689 はい! 146 00:10:29,863 --> 00:10:32,365 (2人)ああ…。 147 00:10:34,868 --> 00:10:38,037 (鈴木)ようこそ。 サクライウエポンカンパニーへ。 148 00:10:38,037 --> 00:10:40,707 案内役の鈴木三郎と申します。 149 00:10:40,707 --> 00:10:45,044 よろしくお願いします。 私 社会科見学 初めてです。 150 00:10:45,044 --> 00:10:49,215 (鈴木)当社の製品は 一本一本が 職人による 手作りです。 151 00:10:49,215 --> 00:10:54,554 それを 大量生産することで お値打ち価格を 実現しました。 152 00:10:54,554 --> 00:10:58,391 あれは 何をしているんでしょう? バリを取ってるみたい。 153 00:10:58,391 --> 00:11:00,727 《結構 楽しそうだな》 154 00:11:00,727 --> 00:11:05,565 さて このナイフのうち 1本は 他社製品となりますが➨ 155 00:11:05,565 --> 00:11:09,235 あら びっくり。 トマトが 簡単に スッパスパ。 156 00:11:09,235 --> 00:11:13,907 うわ~ すご~い! 欲しいです。 やめなさい。 157 00:11:13,907 --> 00:11:15,909 私 もっと見たいです。 158 00:11:15,909 --> 00:11:19,245 実演なら あちらの直販コーナーでも やっていますよ。 159 00:11:19,245 --> 00:11:21,414 行きましょう! ああ… 待って。 160 00:11:21,414 --> 00:11:24,250 《変な物 買わされなきゃいいけど》 161 00:11:24,250 --> 00:11:26,419 (誠司)鈴木さん。 んっ? 162 00:11:26,419 --> 00:11:29,422 社長の桜井さんにも お尋ねしましたが➨ 163 00:11:29,422 --> 00:11:32,859 僕たちは この旗の出どころを 探していまして。 164 00:11:32,859 --> 00:11:36,196 これは ペナントみたいなものでしょうか? 165 00:11:36,196 --> 00:11:39,532 武器を扱う御社なら 何か わかるかと。 166 00:11:39,532 --> 00:11:41,534 見覚えは ないですね。 167 00:11:41,534 --> 00:11:44,537 ただ それに似た印象のものは➨ 168 00:11:44,537 --> 00:11:46,706 見たことがあります。 (2人)あっ…。 169 00:11:46,706 --> 00:11:49,042 うちは オーダー製品も 請け負うんですが➨ 170 00:11:49,042 --> 00:11:53,880 以前 槍を一度に 1,000本も 注文した方が いらっしゃって。 171 00:11:53,880 --> 00:11:59,385 その方たちが そちらの布みたいに 黒地に金縁のマントを。 172 00:11:59,385 --> 00:12:02,388 ですが そのお客様 消えてしまいまして。 173 00:12:02,388 --> 00:12:04,390 えっ…。 えっ… 消えた? 174 00:12:04,390 --> 00:12:07,226 納品後 お宅へ伺いましたら➨ 175 00:12:07,226 --> 00:12:10,396 もぬけの殻。 ご近所に聞いたところ➨ 176 00:12:10,396 --> 00:12:12,899 そこは もともと 空き家だったと。 177 00:12:12,899 --> 00:12:15,235 なんとも 奇妙な取引でした。 178 00:12:15,235 --> 00:12:18,404 あの… 槍ついでに 聞いちゃいますけど➨ 179 00:12:18,404 --> 00:12:21,741 オルドヌング・スピアって 聞いたことありませんか? 180 00:12:21,741 --> 00:12:25,078 オルド… 初めて 聞きました。 181 00:12:25,078 --> 00:12:27,413 伝説の武器か何かですか? 182 00:12:27,413 --> 00:12:29,415 (2人)んっ…。 183 00:12:29,415 --> 00:12:32,418 んっ? おっ…。 たっ… 大変! 184 00:12:32,418 --> 00:12:35,188 聖華さんが…。 (2人)あっ…。 185 00:12:35,188 --> 00:12:39,192 さて ここに 2本のナイフと トマトがございます。 186 00:12:39,192 --> 00:12:41,194 あら びっくり。 187 00:12:41,194 --> 00:12:45,198 トマトが 簡単に スッパスパ。 上手! 188 00:12:45,198 --> 00:12:47,367 《実演販売中?》 189 00:12:47,367 --> 00:12:50,370 ほう… なかなかのセンスですね。 190 00:12:50,370 --> 00:12:52,372 お嬢さん 就職しない? 191 00:12:52,372 --> 00:12:54,374 《勧誘しないで》 192 00:12:57,877 --> 00:13:01,714 フゥ… 工場見学も 新鮮でしたね。 193 00:13:01,714 --> 00:13:07,387 はい。 特に伝説のスナイパー モロ・ヘイヤの剣には 心が震えました。 194 00:13:07,387 --> 00:13:09,889 友に裏切られ 国を追われて なお➨ 195 00:13:09,889 --> 00:13:13,059 100万の敵と戦い 散っていったという。 196 00:13:13,059 --> 00:13:16,763 くぅ~…。 《なんで スナイパーなのに 剣なんだよ?》 197 00:13:19,065 --> 00:13:21,768 ところで しげるさん。 あっ…。 198 00:13:23,736 --> 00:13:26,039 少し話をしませんか? 199 00:13:28,741 --> 00:13:30,743 会社を立ち上げる? 200 00:13:30,743 --> 00:13:35,181 はい。 これからのこと 僕なりに考えてみたんです。 201 00:13:35,181 --> 00:13:38,017 まず 数百万リラの札束が➨ 202 00:13:38,017 --> 00:13:40,520 物理的な 足かせになりつつあります。 203 00:13:40,520 --> 00:13:43,356 ああ…。 金融機関も あるのでしょうが➨ 204 00:13:43,356 --> 00:13:47,026 この世界の治安では 不安要素も 大きいかと。 205 00:13:47,026 --> 00:13:51,698 《そうか 俺は 金そのものが 持てないから 失念してた》 206 00:13:51,698 --> 00:13:54,200 そして オルドヌング・スピア。 207 00:13:54,200 --> 00:13:56,202 組織の実態に たどりつくまでは…。 208 00:13:56,202 --> 00:13:58,404 時間が かかりそうですね。 209 00:14:00,373 --> 00:14:03,543 それで 逆の発想をしてみたんです。 210 00:14:03,543 --> 00:14:05,545 彼らの対抗勢力として➨ 211 00:14:05,545 --> 00:14:09,382 あぶれそうな人々の 受け皿を作るのは どうだろうと。 212 00:14:09,382 --> 00:14:12,719 まさか 会社って…。 はい。 213 00:14:12,719 --> 00:14:15,054 敵に回ったら 手ごわいであろう人々を➨ 214 00:14:15,054 --> 00:14:19,225 組織に落ちる前に雇用という形で 味方にしてしまうんです。 215 00:14:19,225 --> 00:14:23,563 ああ… 俺は 反対です。 216 00:14:23,563 --> 00:14:26,065 あまりに リスクが高すぎる。 217 00:14:26,065 --> 00:14:28,735 んっ…。 元の世界と違って➨ 218 00:14:28,735 --> 00:14:31,738 この世界には 特記事項なんてものがある。 219 00:14:31,738 --> 00:14:35,007 どんな危ないやつがいるか わかったもんじゃない。 220 00:14:35,007 --> 00:14:37,510 僕が 会社を立ち上げようと 思ったのは➨ 221 00:14:37,510 --> 00:14:41,681 その特記事項を 活用するためなんです。 えっ? 222 00:14:41,681 --> 00:14:45,351 特記事項の脅威は 僕も 理解しているつもりです。 223 00:14:45,351 --> 00:14:47,687 内容の書き換えは 不可能で➨ 224 00:14:47,687 --> 00:14:50,523 誰も その強制力には あらがえない。 225 00:14:50,523 --> 00:14:54,026 そんな 呪縛に苦しむ人々を なんとかできないか。 226 00:14:54,026 --> 00:14:58,030 共に特記事項の生かし方を探して 仲間になれないかと。 227 00:14:58,030 --> 00:15:01,367 それでも 俺は 反対です。 なっ… なぜです? 228 00:15:01,367 --> 00:15:04,203 理由を教えてください。 んっ…。 229 00:15:04,203 --> 00:15:10,376 問題は… 誠司さん あなたの特記事項です。 僕の? 230 00:15:10,376 --> 00:15:12,879 ⸨絶対に仲間を裏切らない⸩ 231 00:15:12,879 --> 00:15:15,715 ああ…。 もし 仲間…。 232 00:15:15,715 --> 00:15:19,385 社員に造反者が現れたとしたら? 233 00:15:19,385 --> 00:15:24,891 一度 仲間になったら 誠司さんは 切り離せないんじゃないですか? 234 00:15:24,891 --> 00:15:29,896 なら 僕は どうすれば…。 俺は ずっと思っていました。 235 00:15:29,896 --> 00:15:32,999 誠司さんは 王様になるべきだと。 236 00:15:32,999 --> 00:15:35,334 僕が 王様に? 237 00:15:35,334 --> 00:15:38,671 あなたは かつて 上場企業の社長だった。 238 00:15:38,671 --> 00:15:43,509 不可能ではないと 信じています。 ああ…。 239 00:15:43,509 --> 00:15:48,014 まずは 絶対的に信頼の置ける 腹心を集めてください。 240 00:15:48,014 --> 00:15:50,349 人々を治めるのは 彼らに任せ➨ 241 00:15:50,349 --> 00:15:54,187 誠司さんは すべてを ふかんで 見守ってほしい。 242 00:15:54,187 --> 00:15:59,692 その形態なら 誠司さんも 特記事項に縛られずに済みます。 243 00:15:59,692 --> 00:16:03,029 (誠司)なるほど。 つまり…。 んっ? 244 00:16:03,029 --> 00:16:06,199 そのような 会社経営をしろと。 えっ? 245 00:16:06,199 --> 00:16:08,201 僕が 社長を雇い➨ 246 00:16:08,201 --> 00:16:10,536 その人が 社員を厳しい目で 雇用すると。 247 00:16:10,536 --> 00:16:12,705 《あれ~!?》 248 00:16:12,705 --> 00:16:14,707 ありがとう しげるさん。 249 00:16:14,707 --> 00:16:17,210 話を聞いてもらって よかったです。 250 00:16:17,210 --> 00:16:20,213 《なっ… なんで こうなる? 251 00:16:20,213 --> 00:16:22,215 そういや 元の世界でも➨ 252 00:16:22,215 --> 00:16:24,550 誠司さんの会社が 上場したのって➨ 253 00:16:24,550 --> 00:16:29,388 俺の一言を 斜め上に解釈した結果だったな。 254 00:16:29,388 --> 00:16:34,160 いや でも 会社から始めるのも あり… なのか?》 255 00:16:34,160 --> 00:16:37,663 (誠司)しげるさん。 おかげで 覚悟が決まりました。 256 00:16:37,663 --> 00:16:42,168 つきましては 会社の設立メンバーに 名前を連ねていただけませんか? 257 00:16:42,168 --> 00:16:45,338 へっ? 信頼の置ける 腹心➨ 258 00:16:45,338 --> 00:16:48,441 しげるさんは まさに そういう人ですから。 259 00:16:50,510 --> 00:16:53,346 ああ… んっ…。 260 00:16:53,346 --> 00:16:58,518 俺は 会社という組織に 存在すべきではない人間です。 261 00:16:58,518 --> 00:17:01,354 えっ? 特記事項ですよ。 262 00:17:01,354 --> 00:17:04,857 俺は 金に触れると 消しちまうんです。 あっ…。 263 00:17:04,857 --> 00:17:08,027 正確には 入金率 1万分の1。 264 00:17:08,027 --> 00:17:11,697 どんなに稼いでも 俺が触れたら 水の泡です。 265 00:17:11,697 --> 00:17:14,534 会社に属するには あまりに リスキーかと。 266 00:17:14,534 --> 00:17:16,535 んっ…。 267 00:17:16,535 --> 00:17:19,539 誠司さんなら うすうす わかっていたでしょう? 268 00:17:19,539 --> 00:17:22,041 最初の ログハウスのときも。 269 00:17:22,041 --> 00:17:25,544 俺は みんなを 路頭に迷わせたくありません。 270 00:17:25,544 --> 00:17:28,047 だから 辞退させてください。 271 00:17:28,047 --> 00:17:31,384 しげるさんは どうして その特記事項で➨ 272 00:17:31,384 --> 00:17:34,153 僕たちの所持金を 消そうとしなかったのですか? 273 00:17:34,153 --> 00:17:36,656 んっ… あっ…。 274 00:17:38,658 --> 00:17:42,328 どうしてって そんなことする 理由がないでしょう。 275 00:17:42,328 --> 00:17:45,831 ですが 世の中には そうじゃない人もいます。 276 00:17:45,831 --> 00:17:47,833 不遇な特記事項で➨ 277 00:17:47,833 --> 00:17:50,836 自分より 不幸な者を 生み出そうとするような。 278 00:17:50,836 --> 00:17:55,341 ああ…。 でも しげるさんは そうしなかった。 279 00:17:55,341 --> 00:17:59,679 ああ…。 あなたの存在こそが 証明になります。 280 00:17:59,679 --> 00:18:03,849 どんな特記事項であろうとも 人は 尊厳を失わないと。 281 00:18:03,849 --> 00:18:06,352 ああ…。 どうか お願いします。 282 00:18:06,352 --> 00:18:09,855 僕に力を貸してください。 283 00:18:09,855 --> 00:18:11,857 ああ…。 284 00:18:11,857 --> 00:18:16,028 《あ~… ちくしょう! あんたには かなわねえよ》 285 00:18:16,028 --> 00:18:19,532 いい会社にしてくださいよ リーダー。 286 00:18:22,535 --> 00:18:25,871 会社ですか? はい。 287 00:18:25,871 --> 00:18:29,208 特記事項で あぶれた方の 受け皿になれればと。 288 00:18:29,208 --> 00:18:33,312 先ほど伝えたように 危険な組織に 対抗するためでもあります。 289 00:18:33,312 --> 00:18:35,314 (リーズ/聖華)ああ…。 290 00:18:35,314 --> 00:18:37,984 もちろん 無理にとは 言いませんが。 291 00:18:37,984 --> 00:18:40,653 私も パーティーの一員です。 (誠司/しげる)あっ…。 292 00:18:40,653 --> 00:18:44,490 一緒に頑張らせてください。 危険な仕事になりますよ。 293 00:18:44,490 --> 00:18:47,994 覚悟のうえです。 私も 一緒に。 294 00:18:50,663 --> 00:18:53,332 2人とも 本当に ありがとう。 295 00:18:53,332 --> 00:18:55,668 誠ちゃん…。 んっ…。 296 00:18:55,668 --> 00:18:58,504 それで なんて名前の会社に するんですか? 297 00:18:58,504 --> 00:19:02,008 あっ それは…。 298 00:19:02,008 --> 00:19:06,345 炎の熱血株式会社 バーニングフレアヒューマンズ。 299 00:19:06,345 --> 00:19:09,181 どうかな? 《ねえよ》 300 00:19:09,181 --> 00:19:11,884 ああ…。 ハハハハッ…。 301 00:19:14,353 --> 00:19:17,690 どうかな? 嫌です。 302 00:19:17,690 --> 00:19:22,695 《そうして 俺たちは 桜井氏と別れ➨ 303 00:19:22,695 --> 00:19:26,866 ヴァレリア公国に戻り 1か月が たった》 304 00:19:26,866 --> 00:19:31,370 みんなのおかげで こうして 会社設立の日を迎えられました。 305 00:19:31,370 --> 00:19:33,472 そして 彼が…。 (リーズ/しげる/聖華)んっ? 306 00:19:33,472 --> 00:19:35,474 当社の社長です。 307 00:19:35,474 --> 00:19:37,476 《どこの誰だ?》 308 00:19:37,476 --> 00:19:40,312 彼は 甲斐よしおさん。 覚えてるかな? 309 00:19:40,312 --> 00:19:43,315 カジノの件で 情報を提供してくれた。 310 00:19:43,315 --> 00:19:47,987 ああ… もしかして カジノで 働いていませんでした? 311 00:19:47,987 --> 00:19:50,823 (甲斐)ええ…。 誠司さんに依頼されまして➨ 312 00:19:50,823 --> 00:19:53,993 雇われたふりをして 潜入しとりました。 313 00:19:53,993 --> 00:19:57,496 うそを見抜く 梶田氏を相手に よく ご無事で。 314 00:19:57,496 --> 00:20:01,834 目立たないことが 特技ですから。 《かなり すごい人なのでは?》 315 00:20:01,834 --> 00:20:06,005 しげるさんのアドバイスで 経営は 甲斐さんに任せようと思います。 316 00:20:06,005 --> 00:20:08,507 そのほうが 僕も 身軽に動けるでしょうし。 317 00:20:08,507 --> 00:20:10,509 (一同)んっ? (ドアの開く音) 318 00:20:10,509 --> 00:20:12,845 すみません。 遅くなりました。 319 00:20:12,845 --> 00:20:15,514 加藤さん。 あんたも この会社に? 320 00:20:15,514 --> 00:20:18,017 はい。 皆さん お久しぶりです。 321 00:20:18,017 --> 00:20:20,719 これで 全員 そろいましたね。 322 00:20:23,189 --> 00:20:26,859 改めまして ヴィスブリッジ会長の誠司です。 323 00:20:26,859 --> 00:20:31,697 この会社の事業内容は 職業紹介 および 労働者派遣。 324 00:20:31,697 --> 00:20:35,034 特記事項に書いた言葉が原因で 苦しむ人々にも➨ 325 00:20:35,034 --> 00:20:38,037 正しく生きられる道を 提示することが 企業目標です。 326 00:20:38,037 --> 00:20:40,039 (リーズ/しげる/聖華)うん。 327 00:20:40,039 --> 00:20:43,876 ヴィスブリッジのヴィスは 可視光。 ブリッジは 橋。 328 00:20:43,876 --> 00:20:47,213 光への懸け橋という意味を込めて 名付けました。 329 00:20:47,213 --> 00:20:50,216 《いい社名になって 何よりだ》 330 00:20:50,216 --> 00:20:53,219 ⸨う~ん… これだ!⸩ 331 00:20:53,219 --> 00:20:56,722 《社名案の くじを引いた 聖華さん グッジョブ!》 332 00:20:56,722 --> 00:20:59,225 そして もう1つの目的。 333 00:20:59,225 --> 00:21:02,561 ここにいる 我々だけの極秘ミッションとして➨ 334 00:21:02,561 --> 00:21:08,234 オルドヌング・スピア。 この旗を シンボルとする 組織の情報を集めること。 335 00:21:08,234 --> 00:21:11,070 《組織についても みんなに知らせてある。 336 00:21:11,070 --> 00:21:15,741 もう一人の絶対神 カリナについては 言い出せてないが…》 337 00:21:15,741 --> 00:21:19,745 それでは 皆さん 本日から よろしくお願いします。 338 00:21:19,745 --> 00:21:22,047 (一同)よろしくお願いします。 339 00:21:24,083 --> 00:21:28,087 《とりあえず 俺は 聖華さんの社員研修。 340 00:21:28,087 --> 00:21:32,858 誠司さんは 登録希望者の 書類チェックと その選別。 341 00:21:32,858 --> 00:21:36,195 リーズは 他人のウィンドウが読める 能力を生かして➨ 342 00:21:36,195 --> 00:21:40,533 街なかの下調べや 登録希望者の素行調査。 343 00:21:40,533 --> 00:21:43,702 オルドヌング・スピアの情報は 得られなかったが➨ 344 00:21:43,702 --> 00:21:46,505 業務は 軌道に乗りつつあった》 345 00:21:48,707 --> 00:21:52,878 特記事項に 「金なんていらない」 って書いちゃったんです。 346 00:21:52,878 --> 00:21:57,550 親族の遺産争いに うんざりして。 《よく 生きてこれたな》 347 00:21:57,550 --> 00:22:00,719 それって 現金じゃなければ 大丈夫なんですか? 348 00:22:00,719 --> 00:22:05,057 例えば 報酬を品物などで 支給することもできますよ。 349 00:22:05,057 --> 00:22:08,060 そっ… そんな対応も? もちろん。 350 00:22:08,060 --> 00:22:11,063 特記事項と うまく つきあうための当社です。 351 00:22:11,063 --> 00:22:13,566 ありがとうございます。 フフッ…。 352 00:22:13,566 --> 00:22:17,903 お帰りの際 受付に エントリーシートを出してくださいね。 353 00:22:17,903 --> 00:22:19,905 《聖華さん…》 354 00:22:21,907 --> 00:22:26,412 《何かあれば すぐ泣いてたのに すっかり 頼もしくなって》 355 00:22:26,412 --> 00:22:29,415 今日は 次の人で ラストです。 はい。 356 00:22:29,415 --> 00:22:31,417 次の方 どうぞ。 357 00:22:33,686 --> 00:22:35,988 あっ…。 《うっ…》 358 00:22:38,023 --> 00:22:41,694 《妙齢の女性…。 359 00:22:41,694 --> 00:22:44,697 くっ… なんだろう? 360 00:22:44,697 --> 00:22:48,033 触れると 大ダメージって以外にも➨ 361 00:22:48,033 --> 00:22:51,537 何か 胸騒ぎが…》