1 00:00:02,669 --> 00:00:05,172 (リア)ひぃ… モンスター? 2 00:00:05,172 --> 00:00:07,508 (しげる)あっ… 違う… 待っ…。 3 00:00:07,508 --> 00:00:11,678 (聖華)モンスターじゃありませんよ。 しげるさんは 当社のマスコットです。 4 00:00:11,678 --> 00:00:16,016 《若干 ニュアンスが違う気はするけど ありがとう 聖華さん》 5 00:00:16,016 --> 00:00:21,521 しげる… モンスターを飼うだなんて 変な会社だこと。 6 00:00:21,521 --> 00:00:24,024 《だから モンスターじゃねえっつうの!》 7 00:00:27,527 --> 00:00:32,199 この会社は 能力に合ったお仕事を 紹介してくれるそうですけど➨ 8 00:00:32,199 --> 00:00:35,369 あたくしに ふさわしい お仕事も あるのかしら? 9 00:00:35,369 --> 00:00:37,371 はい! きっと あります。 10 00:00:37,371 --> 00:00:42,709 こちらのエントリーシートに レベルや スキル 特記事項を記入してください。 11 00:00:42,709 --> 00:00:45,379 特記事項…。 12 00:00:45,379 --> 00:00:48,882 それ 必要ありますの? 13 00:00:48,882 --> 00:00:50,884 まずは 概要で構いません。 14 00:00:50,884 --> 00:00:56,223 特記事項のデメリットを克服することが 当社の理念なんです。 15 00:00:56,223 --> 00:00:58,225 私は 以前➨ 16 00:00:58,225 --> 00:01:02,162 とても 強い特記事項に縛られた 女性に出会いました。 17 00:01:02,162 --> 00:01:05,999 でも 彼女は それを 乗り越えることができたんです。 18 00:01:05,999 --> 00:01:08,001 《伶亜のことか…》 19 00:01:08,001 --> 00:01:11,838 だから きっと どなたでも 特記事項に縛られることなく➨ 20 00:01:11,838 --> 00:01:15,509 自分の人生を歩んでいくことが できるはずです。 21 00:01:15,509 --> 00:01:17,511 わかったわ。 22 00:01:17,511 --> 00:01:20,013 あなたを信じてみる。 フフッ…。 23 00:01:20,013 --> 00:01:24,618 《聖華さん 本当に強くなったな》 24 00:03:05,986 --> 00:03:08,989 (誠司)これは? (甲斐)賞金首のリストです。 25 00:03:08,989 --> 00:03:12,325 (加藤)カジノの一件で 役場とも つながりができたので➨ 26 00:03:12,325 --> 00:03:14,494 情報を集めてみました。 27 00:03:14,494 --> 00:03:17,831 オルドヌング・スピアを探る 手助けになるかと。 28 00:03:17,831 --> 00:03:19,833 賞金首。 29 00:03:19,833 --> 00:03:23,837 慎重に対応したほうが よさそうな人物ばかりですね。 30 00:03:30,010 --> 00:03:33,847 これでいいかしら? ありがとうございます。 31 00:03:33,847 --> 00:03:35,849 ウフッ…。 32 00:03:37,851 --> 00:03:40,520 あなた お名前は? 聖華です。 33 00:03:40,520 --> 00:03:43,356 (リア)少し 手を見せていただけまして? 34 00:03:43,356 --> 00:03:45,525 えっ? はい…。 35 00:03:45,525 --> 00:03:47,694 どうぞ。 36 00:03:47,694 --> 00:03:50,030 ふ~ん。 37 00:03:50,030 --> 00:03:52,365 あら あなた…。 38 00:03:52,365 --> 00:03:54,367 秘密を抱えてませんこと? 39 00:03:54,367 --> 00:03:56,870 あっ…。 《んっ… こいつ…》 40 00:03:56,870 --> 00:03:59,206 (リア)冗談よ。 あっ…。 41 00:03:59,206 --> 00:04:01,975 今のは 占い師のテクニックですの。 42 00:04:01,975 --> 00:04:04,978 からかって ごめんなさい。 占い? 43 00:04:04,978 --> 00:04:07,647 コールドリーディングですわ。 44 00:04:07,647 --> 00:04:11,651 誰にでも 当てはまる質問で 相手の心を読む。 45 00:04:11,651 --> 00:04:15,322 秘密なんて どんな人でも 持っていますもの。 46 00:04:15,322 --> 00:04:17,657 ちょっと ドキドキしちゃいました。 47 00:04:17,657 --> 00:04:21,161 リアさんは 占い師だったんですか? ええ。 48 00:04:21,161 --> 00:04:23,497 占いの女神なんて 呼ばれる程度には➨ 49 00:04:23,497 --> 00:04:26,166 売れっ子でしたわ。 うわ~ すごいです。 50 00:04:26,166 --> 00:04:29,503 フフッ… ありがと。 51 00:04:29,503 --> 00:04:34,174 実は あたくしの師匠は 商社の営業マンですのよ。 52 00:04:34,174 --> 00:04:37,177 占いの道具の会社ですか? (リア)いいえ。 53 00:04:37,177 --> 00:04:40,347 普通のオフィス用品なんかを扱う 会社でしたわ。 54 00:04:40,347 --> 00:04:43,016 《んっ?》 (リア)あたくし そのころは➨ 55 00:04:43,016 --> 00:04:45,352 見た目も 地味で 口下手だったけれど➨ 56 00:04:45,352 --> 00:04:49,523 いわゆる 夜のチョウをしていて。 夜のチョウ? 57 00:04:49,523 --> 00:04:53,360 (リア)接待をして お酒を飲ませる お仕事ですわ。 58 00:04:53,360 --> 00:04:55,862 師匠は そうね…。 59 00:04:55,862 --> 00:04:58,698 仮に Yさんとしましょうか。 60 00:04:58,698 --> 00:05:00,634 《まさか…》 61 00:05:00,634 --> 00:05:02,969 (リア)Yさんは 変わった方でしたわ。 62 00:05:02,969 --> 00:05:05,138 あたくしたち キャストと一緒に➨ 63 00:05:05,138 --> 00:05:08,141 上司や 接待相手を もてなしたりして。 64 00:05:08,141 --> 00:05:10,143 それで ある日➨ 65 00:05:10,143 --> 00:05:13,480 Yさんが 会社の新卒さんたちを 連れていらしたの。 66 00:05:13,480 --> 00:05:16,983 「仕事柄 こういう店にも 慣れておけ」って。 67 00:05:16,983 --> 00:05:20,987 そこで 新卒さんと キャストの立場を入れ替えたりして➨ 68 00:05:20,987 --> 00:05:24,324 なんと 営業の研修まで 始めちゃったのよ。 69 00:05:24,324 --> 00:05:26,660 他にも 占いや 心理テスト➨ 70 00:05:26,660 --> 00:05:29,496 接点を作りやすい 会話のしかたとか➨ 71 00:05:29,496 --> 00:05:31,832 いろいろ 教えてもらいましたわ。 72 00:05:31,832 --> 00:05:33,834 そうだったんですね。 73 00:05:33,834 --> 00:05:37,837 そのときに Yさんが 占いの入門書を下さったの。 74 00:05:37,837 --> 00:05:40,841 《覚えがある。 容姿こそ 変わっているが➨ 75 00:05:40,841 --> 00:05:43,510 彼女は あのときの…》 76 00:05:43,510 --> 00:05:47,180 せめて Yさんのように 気の利いた会話ができたらと➨ 77 00:05:47,180 --> 00:05:49,516 その本を読みふけったわ。 78 00:05:49,516 --> 00:05:52,185 そしたら 最後のページに…。 79 00:05:52,185 --> 00:05:54,187 ⸨あっ…⸩ 80 00:05:54,187 --> 00:05:56,856 「あなたを笑顔にしてみせます」。 81 00:05:56,856 --> 00:05:59,960 「決して期待は 裏切りません」って。 82 00:05:59,960 --> 00:06:03,129 思わず 笑っちゃいましたわ。 83 00:06:03,129 --> 00:06:06,299 風の旅人さん…。 84 00:06:06,299 --> 00:06:09,302 (リア)それから 本気で 占いを学んで➨ 85 00:06:09,302 --> 00:06:13,139 占いの女神とまで 呼ばれるようになった。 86 00:06:13,139 --> 00:06:17,143 でも それは Yさんの言葉の 副産物にすぎませんわ。 87 00:06:17,143 --> 00:06:19,145 リアさん。 あっ…。 88 00:06:19,145 --> 00:06:21,147 とっても すてきです。 89 00:06:21,147 --> 00:06:23,316 聖華さん…。 90 00:06:23,316 --> 00:06:27,487 あなたとは きっと いいお友達に なれそうですわね。 91 00:06:27,487 --> 00:06:29,990 はい! フフフッ…。 92 00:06:36,997 --> 00:06:41,334 (リーズ)登録希望者の素行調査も そろそろ 終わりですね。 93 00:06:41,334 --> 00:06:43,336 ああ…。 94 00:06:43,336 --> 00:06:47,340 それにしても なんだか 不思議な感じだな。 んっ? 95 00:06:47,340 --> 00:06:50,510 いや… こうして 会社員に戻れるなんて➨ 96 00:06:50,510 --> 00:06:53,680 思ってもみなかったから。 んっ…。 97 00:06:53,680 --> 00:06:57,350 リーズ… あんたは 以前に言ってたよな? 98 00:06:57,350 --> 00:07:02,455 元の世界で 俺を… 吉岡しげるを捜していたと。 99 00:07:02,455 --> 00:07:07,627 だったら 俺の過去も 知ってるのか? 100 00:07:07,627 --> 00:07:09,629 そうか。 101 00:07:09,629 --> 00:07:12,799 えん罪だったんですよね? 102 00:07:12,799 --> 00:07:16,636 んっ…。 あたし しげるさんを 捜しているときに➨ 103 00:07:16,636 --> 00:07:20,640 事件のことを知って。 新聞記事や ネットの情報➨ 104 00:07:20,640 --> 00:07:23,643 同じような事件の 裁判記録まで 調べたんです。 105 00:07:23,643 --> 00:07:25,979 んっ…。 そうしたら➨ 106 00:07:25,979 --> 00:07:29,816 容疑者が罪を犯していない証拠が 多く見受けられて。 107 00:07:29,816 --> 00:07:32,986 被害者とされる 女性も 痴漢えん罪をでっちあげる➨ 108 00:07:32,986 --> 00:07:34,988 常習者だったと。 109 00:07:34,988 --> 00:07:38,992 あたしは しげるさんを信じています。 110 00:07:38,992 --> 00:07:41,494 うっ… うっ。 111 00:07:41,494 --> 00:07:44,097 ありがとう。 112 00:07:47,167 --> 00:07:52,005 さあ 素行調査を続けましょう。 そうだな。 113 00:07:52,005 --> 00:07:55,608 次は 彼女か…。 114 00:08:03,616 --> 00:08:07,287 《サーチのスキルで 行方を捜してみたはいいが…。 115 00:08:07,287 --> 00:08:09,956 こんな場所に なんの用だ?》 116 00:08:09,956 --> 00:08:12,292 あっ… しげるさん。 んっ…。 117 00:08:12,292 --> 00:08:14,961 あら お嬢ちゃん。 118 00:08:14,961 --> 00:08:18,798 ああ…。 こんな所で どうしたのかしら? 119 00:08:18,798 --> 00:08:21,468 えっ… えっと… あの…。 120 00:08:21,468 --> 00:08:23,803 もしかして お金を借りちゃったの? 121 00:08:23,803 --> 00:08:27,640 あそこに住む 怖~い おじさんに。 122 00:08:27,640 --> 00:08:31,144 おっ… 弟が病気で。 123 00:08:31,144 --> 00:08:33,980 薬が買えなくて。 124 00:08:33,980 --> 00:08:37,650 100リラ 借りただけなのに➨ 125 00:08:37,650 --> 00:08:40,820 1万リラに増えちゃって…。 126 00:08:40,820 --> 00:08:44,657 《非合法の金貸し。 リアも その仲間なのか?》 127 00:08:44,657 --> 00:08:48,328 そっか… お金を返せないなら➨ 128 00:08:48,328 --> 00:08:50,830 あの男に売られちゃうでしょうね。 129 00:08:50,830 --> 00:08:52,999 そっ… そんな…。 130 00:08:52,999 --> 00:08:55,668 (海堂)んっ… 誰だ? あっ…。 131 00:08:55,668 --> 00:08:59,005 (リア)あら 海堂 お久しぶり。 132 00:08:59,005 --> 00:09:01,274 リア。 また うちの客に➨ 133 00:09:01,274 --> 00:09:04,778 ちょっかい出しに 来やがったのか? ああ? 134 00:09:04,778 --> 00:09:07,447 《んっ? あのモチーフは➨ 135 00:09:07,447 --> 00:09:09,449 オルドヌング・スピアの! 136 00:09:09,449 --> 00:09:14,120 それに あの男は 会社の賞金首リストに…》 137 00:09:14,120 --> 00:09:18,458 お~ 嬢ちゃん。 今日が返済期限だったな。 138 00:09:18,458 --> 00:09:20,960 金の用意は できたかい? 139 00:09:20,960 --> 00:09:23,963 あっ あの… お願いします。 140 00:09:23,963 --> 00:09:26,466 利息分は 許してください。 141 00:09:26,466 --> 00:09:29,769 100リラは 返しますから。 142 00:09:32,305 --> 00:09:36,142 大人を ばかにしちゃいけねえよ。 ああ…。 143 00:09:36,142 --> 00:09:38,311 リーズ あの男の情報を。 144 00:09:38,311 --> 00:09:41,981 海堂元治 レベル 181。 145 00:09:41,981 --> 00:09:46,319 特記事項は 「命よりも 金が大事だ」。 146 00:09:46,319 --> 00:09:48,655 「俺の金を奪おうとする やからは➨ 147 00:09:48,655 --> 00:09:51,324 必ず 見つけ出して 地獄を見せてやる」。 148 00:09:51,324 --> 00:09:54,160 「俺は 神を信じない」。 んっ… んっ! 149 00:09:54,160 --> 00:09:56,663 《んっ… 神を信じない。 150 00:09:56,663 --> 00:09:59,666 絶対神の俺にも 影響があるのか?》 151 00:09:59,666 --> 00:10:01,668 (リア)ねえ 海堂。 152 00:10:01,668 --> 00:10:05,004 その子 あたくしに 売ってくださらない? 《何?》 153 00:10:05,004 --> 00:10:08,174 ああ? リア これで 何人目だ? 154 00:10:08,174 --> 00:10:12,512 あなたたち 今は 身を隠しているんでしょう? 155 00:10:12,512 --> 00:10:16,015 ここで 商品を売ったほうが 安全じゃないかしら? 156 00:10:16,015 --> 00:10:19,519 チッ… 足もと見やがって。 157 00:10:19,519 --> 00:10:21,521 くそ…。 158 00:10:21,521 --> 00:10:24,190 (リア)お立ちなさい。 えっ…。 159 00:10:24,190 --> 00:10:27,026 あっ…。 160 00:10:27,026 --> 00:10:31,030 フフッ… もう あなたは あたくしのもの。 161 00:10:31,030 --> 00:10:34,534 あっ… 何を? 162 00:10:34,534 --> 00:10:38,705 サプレス… 勝手に死ねない 制約のスキルですわ。 163 00:10:38,705 --> 00:10:42,542 これで 命の使い道は あたくし次第。 164 00:10:42,542 --> 00:10:47,046 先に帰ってなさい。 あっ… んっ! 165 00:10:49,048 --> 00:10:51,851 リーズ あの子を。 わかりました。 166 00:10:54,053 --> 00:10:57,390 今日が期限の子 もう1人 いましたわね。 167 00:10:57,390 --> 00:11:02,495 その子も 欲しいわ。 ハッ… あんたも 強欲だな。 168 00:11:02,495 --> 00:11:05,832 残念だったな あのがきなら 死んじまったよ。 169 00:11:05,832 --> 00:11:08,168 あっ…。 大金 欲しさに➨ 170 00:11:08,168 --> 00:11:10,837 むちゃなクエストに挑んだらしい。 171 00:11:10,837 --> 00:11:14,507 ったく… 貸した金を 無駄にしやがって。 172 00:11:14,507 --> 00:11:16,509 そんなことより➨ 173 00:11:16,509 --> 00:11:20,513 いいかげん あんたも 俺たちの組織に参入しねえか? 174 00:11:20,513 --> 00:11:24,183 オルドヌング・スピアだったかしら? 175 00:11:24,183 --> 00:11:26,186 ごめんなさいね。 176 00:11:26,186 --> 00:11:28,855 あたくし なれ合いは 好みじゃないの。 177 00:11:28,855 --> 00:11:31,858 (海堂)まっ 気が変わったら いつでも 来な。 178 00:11:31,858 --> 00:11:35,361 今夜は これで失礼しますわ。 179 00:11:35,361 --> 00:11:39,365 夜風は 美容に悪いのよ。 180 00:11:39,365 --> 00:11:42,702 《海堂は オルドヌング・スピアの一員で 確定。 181 00:11:42,702 --> 00:11:45,538 でも 菊名リアは…》 182 00:11:45,538 --> 00:11:49,042 (泣き声) 183 00:11:49,042 --> 00:11:52,045 助けられなかった。 184 00:11:52,045 --> 00:11:54,213 ごめんなさい。 185 00:11:54,213 --> 00:11:57,383 ごめんなさい。 186 00:11:57,383 --> 00:12:01,321 (泣き声) 187 00:12:01,321 --> 00:12:06,159 あの子は 会社に預けてきました。 188 00:12:06,159 --> 00:12:09,662 今は 弟さんと一緒に 温かい飲み物を…。 189 00:12:09,662 --> 00:12:12,999 あとは 加藤さんが 家まで 送ってくれるそうです。 190 00:12:12,999 --> 00:12:15,668 そうか… ありがとな。 191 00:12:15,668 --> 00:12:20,173 リーズ。 あんたの特記事項は 悪に反応する。 192 00:12:20,173 --> 00:12:22,675 だが 今は どうだ? 193 00:12:22,675 --> 00:12:25,078 んっ…。 194 00:12:27,680 --> 00:12:32,385 彼女は 少なくとも 真の悪ではないようだ。 195 00:12:34,520 --> 00:12:39,525 (カリナ)へぇ… あの女も こっちの世界にいたんだ。 196 00:12:39,525 --> 00:12:42,028 フフフッ…。 197 00:12:49,702 --> 00:12:51,871 《翌日の仕事休み➨ 198 00:12:51,871 --> 00:12:55,208 俺と 聖華さんは 街のカーニバルに出かけた》 199 00:12:55,208 --> 00:12:57,210 あっ… うわっ…。 200 00:12:57,210 --> 00:13:00,480 うわっ… 珍しいものが たくさんです。 201 00:13:00,480 --> 00:13:02,982 しげるさん アイスですよ。 202 00:13:02,982 --> 00:13:07,487 いらっしゃい。 モンスター? こっち 見たぞ! 203 00:13:07,487 --> 00:13:11,491 《人は 多いが ご親切に道を空けてくれる。 204 00:13:11,491 --> 00:13:13,993 このルックスも 役に立つもんだな》 205 00:13:13,993 --> 00:13:17,163 おいしい! 《リアの件は 気になるが➨ 206 00:13:17,163 --> 00:13:19,332 聖華さんが楽しそうで 何よりだ》 207 00:13:19,332 --> 00:13:21,334 あれ やりましょう。 208 00:13:21,334 --> 00:13:24,504 あの 縫いぐるみが 景品みたいです。 209 00:13:24,504 --> 00:13:29,342 欲しい! 《何これ? 桜井さん?》 210 00:13:29,342 --> 00:13:31,511 えいっ! 《いやいや いやいやいやいや…》 211 00:13:31,511 --> 00:13:36,349 聖華さん 1本ずつ投げましょう。 は~い。 212 00:13:36,349 --> 00:13:39,352 こう ペンみたいに持って…。 んっ? 213 00:13:42,021 --> 00:13:44,857 大当たり! はい これ 景品ね。 214 00:13:44,857 --> 00:13:47,060 うわ~ すごいです。 215 00:13:49,862 --> 00:13:52,031 フッ…。 あっ…。 216 00:13:52,031 --> 00:13:56,336 《こいつは もう1人の絶対神 カリナ!》 217 00:13:58,371 --> 00:14:00,973 はい どうぞ。 えっ? 218 00:14:00,973 --> 00:14:03,476 君 これが欲しいんだろ? 219 00:14:03,476 --> 00:14:07,146 これ あげるから 私と お友達になろうよ。 220 00:14:07,146 --> 00:14:09,482 ねっ。 んっ? 221 00:14:09,482 --> 00:14:13,986 んっ… んっ…。 222 00:14:13,986 --> 00:14:16,489 ねえ お友達になってくれる? んっ…。 223 00:14:16,489 --> 00:14:19,492 お友達ですか? 224 00:14:19,492 --> 00:14:22,328 (カリナ)君さ お友達っている? 225 00:14:22,328 --> 00:14:26,499 最近 リアさんという方と 仲よくなりましたが。 226 00:14:26,499 --> 00:14:29,001 へぇ… リアさんか。 227 00:14:29,001 --> 00:14:31,337 あっ… あの…。 んっ? 228 00:14:31,337 --> 00:14:34,006 私 あなたの名前を知りません。 229 00:14:34,006 --> 00:14:38,344 お友達になる前に あなたのことを教えてください。 230 00:14:38,344 --> 00:14:41,514 アハッ… 私の名前は カリナ。 231 00:14:41,514 --> 00:14:44,183 君には これよりも もっと いいものあげる。 232 00:14:44,183 --> 00:14:46,853 お友達になってくれたらね。 233 00:14:46,853 --> 00:14:51,357 ねえねえ! それよりさ パレード 見ようよ。 234 00:14:51,357 --> 00:14:55,194 (歓声) 235 00:14:55,194 --> 00:14:57,530 (どよめき) 236 00:14:57,530 --> 00:14:59,532 《はいはい…》 237 00:14:59,532 --> 00:15:04,637 パレードって にぎやかですね。 アハッ… 私 派手なの大好き。 238 00:15:04,637 --> 00:15:08,307 《俺には ねぷたとの違いが わからんが…》 239 00:15:08,307 --> 00:15:11,477 (歓声) 240 00:15:11,477 --> 00:15:15,815 あれは 女神様でしょうか? 女神様か…。 241 00:15:15,815 --> 00:15:19,986 ねえ 聖華ちゃんてさ 神様に会ったことある? 242 00:15:19,986 --> 00:15:23,156 あっ…。 神様ですか? 243 00:15:23,156 --> 00:15:25,158 私はあるよ。 244 00:15:25,158 --> 00:15:28,327 特記事項にさ 「神様に会いたい」 って書いたから。 245 00:15:28,327 --> 00:15:31,164 《やめろ 何を言う気だ…》 246 00:15:31,164 --> 00:15:34,500 聖華ちゃんは 神様って どんな人だと思う? 247 00:15:34,500 --> 00:15:37,503 人? 神様は 人なんですか? 248 00:15:37,503 --> 00:15:41,674 うん。 特に絶対神っていう神はね➨ 249 00:15:41,674 --> 00:15:45,678 三大欲求の どれかを封印した 転生者なんだよ。 250 00:15:45,678 --> 00:15:48,848 性欲を封じた男の神様とか➨ 251 00:15:48,848 --> 00:15:52,685 性欲と睡眠欲の2つを封じた 女神様とか。 252 00:15:52,685 --> 00:15:56,189 うぅ…。 しげるさん… しげるさん…。 253 00:15:56,189 --> 00:15:59,692 しげるさん! えっ? 顔色が悪いですよ。 254 00:15:59,692 --> 00:16:01,961 だっ… 大丈夫です。 255 00:16:01,961 --> 00:16:03,963 どこかで 休もうか。 256 00:16:06,966 --> 00:16:10,970 どういうつもりだ? カリナ。 しげる君…。 257 00:16:10,970 --> 00:16:14,140 私は 君の邪魔をするって 言ったよね? 258 00:16:14,140 --> 00:16:17,977 でも 君と私じゃ ステータスの差が えぐすぎるだろ? 259 00:16:17,977 --> 00:16:22,315 だから ハンデとして 私の弱点を教えてあげる。 260 00:16:22,315 --> 00:16:24,317 弱点? 261 00:16:24,317 --> 00:16:26,652 私はね➨ 262 00:16:26,652 --> 00:16:31,657 愛する人の口づけを受けると 溶けて 消えちゃうんだ。 263 00:16:31,657 --> 00:16:34,160 何? しげる君➨ 264 00:16:34,160 --> 00:16:37,663 私に恋をさせてごらんよ。 265 00:16:37,663 --> 00:16:40,500 《うっ… 絵面が グロい。 却下だ》 266 00:16:40,500 --> 00:16:45,338 だめ? やっぱり 聖華ちゃんがいるからだよね? 267 00:16:45,338 --> 00:16:48,674 聖華ちゃんて なんにも 知らないんだね。 268 00:16:48,674 --> 00:16:53,346 なんていうか 下ろしたての 真っ白な ハンカチみたいな。 269 00:16:53,346 --> 00:16:57,183 私と違って ただの一度もないんだろうね。 270 00:16:57,183 --> 00:16:59,685 大切なものを奪われたことも➨ 271 00:16:59,685 --> 00:17:03,956 抑えきれない怒りを抱えたことも。 何が言いたい? 272 00:17:03,956 --> 00:17:07,793 聖華ちゃんには 大切な人っているのかなって。 273 00:17:07,793 --> 00:17:10,463 さっき言ってた リアさんだっけ? 274 00:17:10,463 --> 00:17:14,300 その女がいなくなったら いくら純粋な 聖華ちゃんでも➨ 275 00:17:14,300 --> 00:17:16,969 私を恨むのかな? んっ…。 276 00:17:16,969 --> 00:17:20,973 真っ白な ハンカチが 真っ黒に汚れちゃっても➨ 277 00:17:20,973 --> 00:17:26,646 しげる君は 聖華ちゃんを導く 神様でいられるのかな? 278 00:17:26,646 --> 00:17:29,482 余計なことをしてみろ。 279 00:17:29,482 --> 00:17:33,152 たとえ あんたが 神として 格上だろうと…。 280 00:17:33,152 --> 00:17:35,154 しげるさん。 あっ…。 281 00:17:35,154 --> 00:17:37,323 あっ… せっ… 聖華さん。 こっ… これは…。 282 00:17:37,323 --> 00:17:40,526 あの カリナさんは? えっ? 283 00:17:48,000 --> 00:17:51,337 昨日 お世話になったから 少しでも お礼をしなくちゃね。 284 00:17:51,337 --> 00:17:55,007 フフッ… うん。 ありがとうって言う。 285 00:17:55,007 --> 00:18:00,279 それでは エントリーシートと 素行調査の結果を踏まえ➨ 286 00:18:00,279 --> 00:18:03,783 正社員として スカウトする方を 選んでいきましょう。 287 00:18:03,783 --> 00:18:05,785 あっ…。 おっ…。 (ドアの開く音) 288 00:18:05,785 --> 00:18:07,787 リアさん。 289 00:18:07,787 --> 00:18:11,791 今 ちょうど 会議中なので 少し待ってもらえますか? 290 00:18:11,791 --> 00:18:14,627 その必要はありませんわ。 291 00:18:14,627 --> 00:18:17,964 エントリーを辞退させていただきます。 えっ? 292 00:18:17,964 --> 00:18:22,134 あたくしは この会社に ふさわしい人間ではありませんわ。 293 00:18:22,134 --> 00:18:24,804 そんな… なぜですか? 294 00:18:24,804 --> 00:18:26,973 《この前 救えなかった 子どものことを➨ 295 00:18:26,973 --> 00:18:28,975 気にしているのか?》 296 00:18:28,975 --> 00:18:33,312 (リア)聖華さん Yさんの話を 覚えてらっしゃる? あっ…。 297 00:18:33,312 --> 00:18:35,648 はい もちろんです。 298 00:18:35,648 --> 00:18:39,819 実は Yさんは えん罪。 あらぬ罪を着せられて➨ 299 00:18:39,819 --> 00:18:42,989 社会的に殺されてしまったの。 あっ…。 300 00:18:42,989 --> 00:18:46,993 (リア)あたくしが知ったのは すべてが終わったあと。 301 00:18:46,993 --> 00:18:51,998 Yさんは 地位も名誉も失って 姿を消していました。 302 00:18:51,998 --> 00:18:55,501 事件について 必死で 調べ上げても➨ 303 00:18:55,501 --> 00:18:58,504 真犯人は 不相応に守られていた。 304 00:18:58,504 --> 00:19:01,774 どうしても 納得できなかった 私は➨ 305 00:19:01,774 --> 00:19:05,111 ついには 真犯人を見つけ出して…。 306 00:19:05,111 --> 00:19:07,947 ⸨京子:あっ…⸩ 307 00:19:07,947 --> 00:19:13,953 用意しておいた ナイフで 取り返しのつかないことを。 308 00:19:13,953 --> 00:19:18,624 《なっ… まさか 彼女は あの 白鳥京子を…》 309 00:19:18,624 --> 00:19:22,962 罪を犯したあとは 命を絶つつもりで➨ 310 00:19:22,962 --> 00:19:27,967 そのとき持っていた スマートフォンの青い画面に遺言を。 311 00:19:27,967 --> 00:19:30,970 もう 泥臭い努力なんて したくない。 312 00:19:30,970 --> 00:19:32,972 「あたくしは 華麗なる悪女」。 313 00:19:32,972 --> 00:19:37,810 「ばかや あほをたぶらかして 優雅に振る舞うの」。 314 00:19:37,810 --> 00:19:40,646 「神様っているの?」。 315 00:19:40,646 --> 00:19:44,316 「もし 本当にいるのなら あたくしの心を知って➨ 316 00:19:44,316 --> 00:19:47,653 少しでも 同情してくださるのなら➨ 317 00:19:47,653 --> 00:19:50,990 お願いです 助けてください」。 318 00:19:50,990 --> 00:19:55,327 「時に かっこいい 白馬の王子にでも ふんして➨ 319 00:19:55,327 --> 00:19:59,498 人知れず あたくしを 守ってください」。 320 00:19:59,498 --> 00:20:02,334 それが あたくしの特記事項。 321 00:20:02,334 --> 00:20:05,337 うぅ… うっ…。 322 00:20:05,337 --> 00:20:07,840 (2人)ああ…。 323 00:20:07,840 --> 00:20:12,845 あたくしは 決して 許されない罪を犯しました。 324 00:20:12,845 --> 00:20:17,349 だから この世界では 少しでも 罪滅ぼしをしたい。 325 00:20:17,349 --> 00:20:22,688 そう思っていたのに 結局は 救いきれなくて。 326 00:20:22,688 --> 00:20:25,891 ごめんなさい。 あっ… 待ってください。 327 00:20:29,695 --> 00:20:33,866 私 あまり 外の世界を知らずに育ちました。 328 00:20:33,866 --> 00:20:37,703 でも ここに来てから いろんな価値観を知って。 329 00:20:37,703 --> 00:20:41,540 それで 私から見て 違うと思っても➨ 330 00:20:41,540 --> 00:20:45,544 その人にとっては 正しかったり 逆だったり。 331 00:20:45,544 --> 00:20:48,547 そうじゃなくて… え~っと…。 332 00:20:48,547 --> 00:20:52,218 何が正しいか 正しくないか…。 333 00:20:52,218 --> 00:20:55,554 あっ…。 334 00:20:55,554 --> 00:20:59,892 あっ… 何が正しいか 正しくないか➨ 335 00:20:59,892 --> 00:21:03,162 私には まだ 答えが出せません。 336 00:21:03,162 --> 00:21:08,834 でも 人のためを思って 立ち上がった リアさんは➨ 337 00:21:08,834 --> 00:21:12,004 勇敢な人です! 338 00:21:12,004 --> 00:21:18,511 リアさん… 私と お友達になってください。 フフッ…。 339 00:21:18,511 --> 00:21:20,613 聖華さん…。 340 00:21:22,681 --> 00:21:26,852 (誠司)それでは 菊名リアさんについてですが…。 341 00:21:26,852 --> 00:21:31,357 僕は 口調が きついわりに 高圧的ではなかったというか➨ 342 00:21:31,357 --> 00:21:34,026 真面目なのかな? という印象です。 343 00:21:34,026 --> 00:21:37,196 レベル的にも 欲しい人材ですな。 344 00:21:37,196 --> 00:21:40,366 ただ リーズさんの報告には…。 345 00:21:40,366 --> 00:21:45,037 はい。 オルドヌング・スピアと 接触しているのが気がかりです。 346 00:21:45,037 --> 00:21:49,208 彼女の目的は 奴隷の救出みたいですけど。 347 00:21:49,208 --> 00:21:53,212 リーズ… 菊名さんは 奴隷の子を助けられなくて➨ 348 00:21:53,212 --> 00:21:56,382 泣いていたと言っていたね。 はい。 349 00:21:56,382 --> 00:21:58,384 んっ…。 350 00:21:58,384 --> 00:22:02,154 それは 彼女の弔いの涙だ。 351 00:22:02,154 --> 00:22:06,158 自分ではない 誰かのために流した涙。 352 00:22:06,158 --> 00:22:10,663 僕は それを信じます。 うん。 353 00:22:10,663 --> 00:22:15,167 菊名リアさんを 我が社に迎え入れましょう。 354 00:22:15,167 --> 00:22:19,371 助けて! お姉ちゃんが…。 (ドアの開く音)