1 00:00:33,800 --> 00:00:46,413 ♬~ 2 00:02:31,518 --> 00:02:34,655 (聖華)伶亜さん。 3 00:02:34,655 --> 00:02:37,157 (伶亜)聖華… あんた…。 4 00:02:37,157 --> 00:02:39,126 《しげる:変身だと? 5 00:02:39,126 --> 00:02:41,628 誠司さんばかりか 聖華さんまで…》 6 00:02:41,628 --> 00:02:45,165 もう 苦しまないで。 7 00:02:45,165 --> 00:02:49,169 うっ… うちに近寄んな! 殺されたいんか! 8 00:02:49,169 --> 00:02:51,171 うっ… うっ! 9 00:02:51,171 --> 00:02:53,673 うぅ… ああ…。 10 00:02:53,673 --> 00:02:55,675 うぅ…。 あっ…。 11 00:02:55,675 --> 00:03:00,847 伶亜さん… 本当は そんなこと したくないんですよね? 12 00:03:00,847 --> 00:03:03,684 人を あやめるなんて。 13 00:03:03,684 --> 00:03:06,820 んっ… そうや うちかて…。 14 00:03:06,820 --> 00:03:14,361 けど 自分で書いた 特記事項が うちの正気を ズタズタにするんや。 15 00:03:14,361 --> 00:03:17,030 「うちは 美人を許さない」。 16 00:03:17,030 --> 00:03:21,034 「はらわたを えぐり取って 絶命させてやる」って。 17 00:03:21,034 --> 00:03:23,036 《哀れな女だ。 18 00:03:23,036 --> 00:03:26,206 だが 特記事項の書き換えは 不可能》 19 00:03:26,206 --> 00:03:30,343 きっと 何か方法があるはずです。 20 00:03:30,343 --> 00:03:33,480 それが何か わからないけれど。 21 00:03:33,480 --> 00:03:35,816 私も 一緒に考えます。 22 00:03:35,816 --> 00:03:40,287 だから…。 いい… 近寄んな 言うてるやろ! 23 00:03:40,287 --> 00:03:43,590 どうか もう 傷つかないで。 24 00:03:48,662 --> 00:03:50,630 あっ…。 25 00:03:54,835 --> 00:03:57,003 ああ… ああ…。 26 00:03:57,003 --> 00:03:59,172 あっ… ああ…。 27 00:03:59,172 --> 00:04:03,009 ああ… うっ… 腕が…。 28 00:04:03,009 --> 00:04:05,011 うちの…。 29 00:04:05,011 --> 00:04:07,347 うっ… ああ…。 30 00:04:07,347 --> 00:04:11,184 《奇跡だ… 絶対神の力でも➡ 31 00:04:11,184 --> 00:04:14,187 欠損を治すことなんて できないのに…》 32 00:04:14,187 --> 00:04:16,857 あっ…。 私➡ 33 00:04:16,857 --> 00:04:19,693 特記事項に お願いを書いたんです。 34 00:04:19,693 --> 00:04:23,864 「もし 友達が 心の底から 傷ついていたら➡ 35 00:04:23,864 --> 00:04:27,701 私は 天使になって 癒やしてあげたい」。 36 00:04:27,701 --> 00:04:32,105 「失ったものを 取り戻してあげたい」と。 37 00:04:32,105 --> 00:04:34,274 友達…。 38 00:04:34,274 --> 00:04:38,612 転生前 私の顔には 大きな傷があって➡ 39 00:04:38,612 --> 00:04:41,448 片目も 失っていました。 40 00:04:41,448 --> 00:04:43,950 あるべき物がない つらさ。 41 00:04:43,950 --> 00:04:47,621 それだけでも 取り除いてあげたいんです。 42 00:04:47,621 --> 00:04:51,625 《聖華さん 手足の他にも そんなに…》 43 00:04:51,625 --> 00:04:57,798 腕を… 体を治しただけでは 心の傷までは 癒やせないけれど。 44 00:04:57,798 --> 00:05:01,134 きっと 解決の道は 見つかります。 45 00:05:01,134 --> 00:05:04,805 だから 諦めないで 伶亜さん。 46 00:05:04,805 --> 00:05:06,973 来んな ブス! 47 00:05:06,973 --> 00:05:08,975 あっ…。 48 00:05:08,975 --> 00:05:11,978 ハハッ… ハハハッ…。 49 00:05:11,978 --> 00:05:14,815 ブス… そうや ブスや…。 50 00:05:14,815 --> 00:05:16,817 こんな 簡単なこと。 51 00:05:16,817 --> 00:05:19,152 伶亜さん…。 友達面すんな! 52 00:05:19,152 --> 00:05:22,489 あんたの泣き顔 不細工やねん。 53 00:05:22,489 --> 00:05:27,160 フッ… せやから あんたは うちのターゲットと違う。 54 00:05:27,160 --> 00:05:29,162 《ほう…》 55 00:05:29,162 --> 00:05:31,164 んっ! あっ…。 56 00:05:35,936 --> 00:05:38,605 ああ…。 んっ…。 57 00:05:38,605 --> 00:05:41,308 《リーズ 頼んだぜ》 58 00:05:44,311 --> 00:05:46,279 おっと…。 59 00:05:49,616 --> 00:05:51,785 《怖かっただろうに。 60 00:05:51,785 --> 00:05:55,388 よく頑張ったな 聖華さん》 61 00:05:57,490 --> 00:06:00,827 んっ… んっ! ハァ…。 62 00:06:00,827 --> 00:06:02,829 ああ…。 63 00:06:02,829 --> 00:06:07,834 ハァハァ ハァハァ…。 64 00:06:07,834 --> 00:06:09,836 んっ… ハァ…。 65 00:06:09,836 --> 00:06:12,305 ハァ…。 66 00:06:12,305 --> 00:06:14,307 んっ…。 67 00:06:14,307 --> 00:06:18,311 あっ… ハァハァ…。 68 00:06:18,311 --> 00:06:22,315 くっ… んっ…。 69 00:06:22,315 --> 00:06:24,317 ハッ! 70 00:06:28,822 --> 00:06:31,925 なんや… 殺しに来たんか? 71 00:06:31,925 --> 00:06:34,261 人聞きの悪い。 72 00:06:34,261 --> 00:06:38,265 リーズから 居場所を聞いて 様子を見に来ただけだ。 73 00:06:38,265 --> 00:06:40,934 あんた 自分の目を? 74 00:06:40,934 --> 00:06:44,437 そうや 他に方法あるんか? 75 00:06:44,437 --> 00:06:48,942 発想は ともかく 体を傷つけんのは 頂けねえ。 76 00:06:48,942 --> 00:06:51,611 聖華さんも きっと悲しむ。 77 00:06:51,611 --> 00:06:54,781 フンッ… 下手こいたわ。 78 00:06:54,781 --> 00:06:58,285 とっとと やっとけば よかった。 んっ…。 79 00:06:58,285 --> 00:07:02,789 なあ 俺と 取り引きしねえか? えっ? 80 00:07:02,789 --> 00:07:05,959 あんたの望むもの 提供できなくもないぜ。 81 00:07:05,959 --> 00:07:07,961 取り引き? 82 00:07:07,961 --> 00:07:10,964 商材は 視力のみをなくす方法。 83 00:07:10,964 --> 00:07:14,134 はぁ? そんな 都合のええもん…。 84 00:07:14,134 --> 00:07:16,803 あっ…。 85 00:07:16,803 --> 00:07:19,139 なっ… なんや それ…。 86 00:07:19,139 --> 00:07:23,643 闇属性の最上級スキル 五指冥界封じ。 87 00:07:23,643 --> 00:07:27,647 五感の どれかを闇に封じちまう おっかねえやつさ。 88 00:07:27,647 --> 00:07:31,318 これが 俺だけが用意できる 商材だ。 89 00:07:31,318 --> 00:07:34,587 こいつで あんたの視力を封印する。 90 00:07:34,587 --> 00:07:37,757 代わりに あんたは 強く生きろ。 91 00:07:37,757 --> 00:07:40,760 あんた 一体 何者や。 92 00:07:40,760 --> 00:07:42,762 ただの営業マンさ。 93 00:07:42,762 --> 00:07:45,098 あいにく 名刺は 切らしているがな。 94 00:07:45,098 --> 00:07:48,435 うさんくさ! 高いコピー機とか 売ってそうやわ。 95 00:07:48,435 --> 00:07:50,770 《んっ… 鋭いな》 96 00:07:50,770 --> 00:07:54,107 聖華さんは あんたに こう言ったよな。 97 00:07:54,107 --> 00:07:57,610 「もう これ以上 傷つかないで」と。 98 00:07:57,610 --> 00:08:01,114 そこで 弊社が ご用意いたしましたのが これ。 99 00:08:01,114 --> 00:08:04,784 目を傷つけず 視力を封じるスキルでございます。 100 00:08:04,784 --> 00:08:08,121 通販番組か。 《ツッコミも 鋭いじゃねえか》 101 00:08:08,121 --> 00:08:12,459 つい 商談にしちまうのは 営業マンの さがだ。 102 00:08:12,459 --> 00:08:18,131 さて この商材の有効期限は 光のスキルで 相殺するまで。 103 00:08:18,131 --> 00:08:20,633 どうだい? 品質には 自信があるぜ。 104 00:08:20,633 --> 00:08:22,635 んっ…。 105 00:08:22,635 --> 00:08:25,638 1つ 聞いてええ? 106 00:08:25,638 --> 00:08:28,975 なんで あんた そこまでして あの子を守ろうとするん? 107 00:08:28,975 --> 00:08:31,311 やっぱ あの子が美人やから? 108 00:08:31,311 --> 00:08:33,246 んっ…。 109 00:08:33,246 --> 00:08:38,418 実は 俺も 特記事項で しくじった口でな。 あっ…。 110 00:08:38,418 --> 00:08:43,590 最初は このパーティーが信用できず 抜けるつもりだった。 111 00:08:43,590 --> 00:08:46,793 なのに 聖華さんは お構いなしに➡ 112 00:08:46,793 --> 00:08:49,796 無邪気な親切を 差し伸べてきたのさ。 113 00:08:49,796 --> 00:08:53,266 俺は その借りを 返してる最中でな。 114 00:08:53,266 --> 00:08:55,935 彼女に何かあったら 困るわけだよ。 115 00:08:55,935 --> 00:08:59,272 (伶亜)義理堅いんやな。 それに イケメンや。 116 00:08:59,272 --> 00:09:02,609 声だけやけど。 《やかましいわ》 117 00:09:02,609 --> 00:09:04,944 聖華が羨ましいわ。 118 00:09:04,944 --> 00:09:08,782 うちにも あんたらみたいな 仲間がおったらな。 119 00:09:08,782 --> 00:09:10,784 《やっと 笑ったな》 120 00:09:10,784 --> 00:09:14,120 俺らのパーティーに同行するか? 121 00:09:14,120 --> 00:09:18,625 誠司さんなら…。 遠慮しとくわ。 122 00:09:18,625 --> 00:09:21,294 うちは もう 手を汚しすぎた。 123 00:09:21,294 --> 00:09:24,130 自分で 自分の道を 見つけなあかん。 124 00:09:24,130 --> 00:09:28,802 さあ そのスキルで うちの視力 封印してよ。 125 00:09:28,802 --> 00:09:31,471 ああ…。 126 00:09:31,471 --> 00:09:34,474 取り引き 成立だ。 127 00:09:45,752 --> 00:09:47,754 あっ…。 128 00:09:47,754 --> 00:09:51,257 んっ…。 起きましたか。 129 00:09:51,257 --> 00:09:54,427 あっ…。 130 00:09:54,427 --> 00:09:57,430 私が そんなことを? 131 00:09:57,430 --> 00:10:01,434 聖華さんのお願いが生んだ力だよ。 132 00:10:01,434 --> 00:10:06,439 私に そんな力があったなんて。 133 00:10:06,439 --> 00:10:08,441 しげるさん。 134 00:10:08,441 --> 00:10:12,445 私 この力で たくさんの人を 手助けしたいです。 135 00:10:12,445 --> 00:10:15,448 聖華さん。 はい? 136 00:10:15,448 --> 00:10:18,117 この力のことは 秘密にしておきましょう。 137 00:10:18,117 --> 00:10:20,453 えっ? どうしてですか? 138 00:10:20,453 --> 00:10:23,790 その力が 価値あるものだからです。 139 00:10:23,790 --> 00:10:28,461 はっ? 価値があるのに 使っては いけないんですか? 140 00:10:28,461 --> 00:10:30,463 例え話をします。 141 00:10:30,463 --> 00:10:35,301 物語とかの盗賊は 何を盗みますか? 宝物です。 142 00:10:35,301 --> 00:10:38,805 では どうして 宝物を盗むんでしょう? 143 00:10:38,805 --> 00:10:41,307 ああ… あっ…。 144 00:10:41,307 --> 00:10:44,144 そう 価値のあるものだからです。 145 00:10:44,144 --> 00:10:48,815 世の中には 悪いやつ 危険な人間も 大勢います。 146 00:10:48,815 --> 00:10:51,317 これは あなたが 17歳➡ 147 00:10:51,317 --> 00:10:54,154 分別のある年齢だから 言うことです。 148 00:10:54,154 --> 00:10:57,157 いいですか? はい。 149 00:10:57,157 --> 00:11:00,827 あなたは きれいな人だ。 えっ…。 150 00:11:00,827 --> 00:11:05,331 そんなこと…。 あの 伶亜が命を狙った。 151 00:11:05,331 --> 00:11:08,001 それが証拠です。 きれいなうえに➡ 152 00:11:08,001 --> 00:11:10,503 すばらしい力を持つ 宝物。 153 00:11:10,503 --> 00:11:12,672 悪いやつが 見逃すはずありません。 154 00:11:12,672 --> 00:11:14,841 自分の大切な価値を➡ 155 00:11:14,841 --> 00:11:17,844 悪党に めちゃくちゃに されたくないでしょう? 156 00:11:17,844 --> 00:11:19,846 ああ…。 157 00:11:19,846 --> 00:11:22,682 でも 私 どうしたら…。 158 00:11:22,682 --> 00:11:26,519 すべてを疑えって 言ってるんじゃないんです。 159 00:11:26,519 --> 00:11:28,688 相手を見極めてほしいんです。 160 00:11:28,688 --> 00:11:31,791 信用できる人間なのかどうか。 161 00:11:31,791 --> 00:11:35,128 羊なのか おおかみなのか。 162 00:11:35,128 --> 00:11:38,131 フフッ…。 ああ…。 163 00:11:38,131 --> 00:11:40,133 わかりました。 164 00:11:40,133 --> 00:11:43,136 鋭い牙が生えていないか 見極めます。 165 00:11:43,136 --> 00:11:48,141 だけど もし… もしもだよ。 166 00:11:48,141 --> 00:11:51,144 聖華さん いくら 気を付けていても➡ 167 00:11:51,144 --> 00:11:53,313 怖い目に遭ってしまったら➡ 168 00:11:53,313 --> 00:11:57,150 そのときは 大声で 俺を呼んでください。 169 00:11:57,150 --> 00:12:00,153 いつでも どんな場所でも 駆けつけます。 170 00:12:00,153 --> 00:12:04,490 だから ちょっとくらい 失敗しても 大丈夫だよ。 171 00:12:04,490 --> 00:12:06,492 しげるさん。 172 00:12:06,492 --> 00:12:10,163 はい ありがとうございます。 173 00:12:10,163 --> 00:12:12,832 んっ? 174 00:12:12,832 --> 00:12:18,004 こういうときって 握手するんですよね? 175 00:12:18,004 --> 00:12:20,006 んっ…。 176 00:12:20,006 --> 00:12:22,008 んっ…。 んっ? 177 00:12:22,008 --> 00:12:24,010 んっ…。 フフッ…。 178 00:12:26,045 --> 00:12:28,047 《あまりの激痛に➡ 179 00:12:28,047 --> 00:12:30,383 彼女の手の ぬくもりも わからねえ。 180 00:12:30,383 --> 00:12:34,787 ただ かすかに震える 小さな手のひらを➡ 181 00:12:34,787 --> 00:12:39,592 握り潰さないようにするのが 精いっぱいだった》 182 00:12:41,628 --> 00:12:44,130 (誠司)じゃあ 伶亜さんは…。 183 00:12:44,130 --> 00:12:47,467 はい。 昨夜のうちに たちました。 184 00:12:47,467 --> 00:12:50,637 それで 聖華さんに この言葉を。 185 00:12:50,637 --> 00:12:54,140 「心の傷を 癒やしてくれて ありがとう」。 186 00:12:54,140 --> 00:12:58,645 「いつか会えたら 力になるよ」と。 187 00:12:58,645 --> 00:13:01,981 伶亜さん… フフッ…。 188 00:13:01,981 --> 00:13:05,652 せめて 見送りくらいしたかったですね。 189 00:13:05,652 --> 00:13:07,820 《それは すまん… 俺のせいだ》 190 00:13:07,820 --> 00:13:10,990 大丈夫ですよ。 彼女 晴れ晴れとした顔で➡ 191 00:13:10,990 --> 00:13:12,992 旅立ちました。 192 00:13:12,992 --> 00:13:16,329 これから 道を見つけるとか なんとか。 193 00:13:16,329 --> 00:13:21,834 ねっ 聖華さん。 んっ? どういうことですか? 194 00:13:21,834 --> 00:13:23,836 フッ…。 195 00:13:23,836 --> 00:13:26,439 女の子同士の秘密です。 196 00:13:28,541 --> 00:13:31,544 ヴァレリア公国って どんな所でしょう? 197 00:13:31,544 --> 00:13:36,149 きっと すてきな街ですよね? そうですね 楽しみです。 198 00:13:36,149 --> 00:13:38,317 はめを 外しすぎないようにしないと。 199 00:13:38,317 --> 00:13:40,319 はい 気を付けます。 200 00:13:40,319 --> 00:13:42,488 (誠司)前のハンバーガーは 最高だったな。 201 00:13:42,488 --> 00:13:44,490 私も ハンバーガー 大好きなんです。 202 00:13:44,490 --> 00:13:46,492 しっかり 英気を養おう。 はい! 203 00:13:46,492 --> 00:13:49,495 (誠司)今なら 何バーガーだって 食べられそうだ。 204 00:13:49,495 --> 00:13:51,497 ((リーズ:伶亜が そんなことを…。 205 00:13:51,497 --> 00:13:56,002 ああ… 少なくとも もう 聖華さんを襲うことはないぜ。 206 00:13:56,002 --> 00:13:58,504 それにしても 驚きました。 207 00:13:58,504 --> 00:14:02,008 聖華さんが あんな まばゆい姿になるなんて。 208 00:14:02,008 --> 00:14:05,345 でも あんた 人のウインドウが読めたはずじゃ? 209 00:14:05,345 --> 00:14:09,348 はい。 ですが 聖華さんの特記事項には➡ 210 00:14:09,348 --> 00:14:12,185 具体的な変身の記述がなくて。 211 00:14:12,185 --> 00:14:16,856 「聖華さんの」ってことは 誠司さんの特記事項には…。 212 00:14:16,856 --> 00:14:19,859 あっ… ええ…。 213 00:14:19,859 --> 00:14:23,863 それは もう 懇切丁寧な 変身プロセスが…。 214 00:14:23,863 --> 00:14:26,532 《嫌がりすぎでは…。 215 00:14:26,532 --> 00:14:30,203 どんだけ 中二病フルスロットルの 内容なんだ?》 216 00:14:30,203 --> 00:14:33,606 できれば その特記事項の 全文を知りたいんだが。 217 00:14:33,606 --> 00:14:37,110 えっ… ああ…。 218 00:14:37,110 --> 00:14:40,113 《そんな 絶望をあらわにするなよ》 219 00:14:40,113 --> 00:14:42,615 弱点を把握しておきたいんだ。 220 00:14:42,615 --> 00:14:44,784 弱点ですか? 221 00:14:44,784 --> 00:14:48,454 そう 特記事項に潜む 弱点。 222 00:14:48,454 --> 00:14:51,791 特記事項は 得られるメリットも 強力だが➡ 223 00:14:51,791 --> 00:14:54,961 反面 デメリットも でかいからな。 224 00:14:54,961 --> 00:14:57,797 わかりました。 225 00:14:57,797 --> 00:15:00,466 どうにか 紙に書き出します。 226 00:15:00,466 --> 00:15:04,804 祈ってください… あたしが 全文を書き切れるように。 227 00:15:04,804 --> 00:15:07,140 《目 死んでんぞ》 228 00:15:07,140 --> 00:15:10,143 まあ すぐじゃなくてもいい。 229 00:15:10,143 --> 00:15:13,813 誠司さん自身が 旅のゴールを決めるころで。 230 00:15:13,813 --> 00:15:16,149 (リーズ)ゴールというと? 231 00:15:16,149 --> 00:15:19,318 誠司さんが 前に言ってたんだ。 232 00:15:19,318 --> 00:15:23,489 情報を… 選択肢を多く 得るために都市部へ出たい。 233 00:15:23,489 --> 00:15:27,660 何をなすべきかを見いだすのは それからでしょうね。 234 00:15:27,660 --> 00:15:32,298 で… 俺なりに いろいろ考えて思ったのさ。 235 00:15:32,298 --> 00:15:37,303 誠司さん 彼は いつか 王様になるべきだと。 236 00:15:37,303 --> 00:15:40,473 あっ…。 恭志郎が言ってたんだ。 237 00:15:40,473 --> 00:15:44,644 同期の仲間が よう兵から 王様になったって。 238 00:15:44,644 --> 00:15:47,647 つまり この世界じゃ 転生者でも➡ 239 00:15:47,647 --> 00:15:51,818 玉座に手が届く 可能性がある。 ああ…。 240 00:15:51,818 --> 00:15:53,820 聖華さんと 誠司さん。 241 00:15:53,820 --> 00:15:56,489 2人は 真っ白な人たちだ。 242 00:15:56,489 --> 00:15:59,826 聖華さんは 何も知らない むくな白さ。 243 00:15:59,826 --> 00:16:04,330 誠司さんは 重油の海のような 大人の黒い社会を知りながら➡ 244 00:16:04,330 --> 00:16:07,500 なお 白くあり続ける 光の白さ。 245 00:16:07,500 --> 00:16:11,170 そんな 誠司さんが 王様になって治める国なら➡ 246 00:16:11,170 --> 00:16:16,509 聖華さんみたいな人が 安心して暮らせるんじゃないか。 247 00:16:16,509 --> 00:16:18,678 そんなふうに思ってさ。 248 00:16:18,678 --> 00:16:21,681 しげるさんが 王様じゃ だめなんですか? 249 00:16:21,681 --> 00:16:24,851 俺? 柄じゃないな。 250 00:16:24,851 --> 00:16:30,523 入金率1万分の1で 国が ド貧乏になるし。 ああ…。 251 00:16:30,523 --> 00:16:34,594 誠司さんは 人を育てて 人の上に立てる人だ。 252 00:16:34,594 --> 00:16:38,764 相手を信じて 任せることができるんだよ。 253 00:16:38,764 --> 00:16:43,269 俺なら 先回りして 全部 自分で片づけちまう。 254 00:16:43,269 --> 00:16:48,107 だから 俺は 誠司さんに 王様になってほしい。 255 00:16:48,107 --> 00:16:51,110 あっ… んっ…。 256 00:16:51,110 --> 00:16:53,279 しげるさん。 257 00:16:53,279 --> 00:16:59,085 誠ちゃん いえ… 兄を どうか よろしくお願いします。 258 00:17:02,121 --> 00:17:04,123 ああ…。 259 00:17:04,123 --> 00:17:06,425 2人で 協力しよう)) 260 00:17:09,128 --> 00:17:14,634 《そういうわけで 俺たちは ひそかに ゴールを設定した。 261 00:17:14,634 --> 00:17:17,637 まずは ガンガン レベルを上げてもらおう。 262 00:17:17,637 --> 00:17:21,140 俺のサポートがあれば たやすいはず》 263 00:17:21,140 --> 00:17:23,476 そろそろ 街が見えてくるはずですよ。 264 00:17:23,476 --> 00:17:25,478 ここを抜ければ…。 265 00:17:28,314 --> 00:17:30,650 《はい。 団体さんのご案内で~す。 266 00:17:30,650 --> 00:17:32,952 これは いい経験値稼ぎに…》 267 00:17:32,952 --> 00:17:34,954 手薄な所を突破します。 268 00:17:34,954 --> 00:17:38,124 走って! (リーズ/聖華)はい! んっ…。 269 00:17:38,124 --> 00:17:41,294 (誠司)くっ…。 (3人)んっ? 270 00:17:41,294 --> 00:17:44,931 あっ… くっ… 靴ひもが ほどけて…。 271 00:17:44,931 --> 00:17:46,933 先に行ってください! 272 00:17:46,933 --> 00:17:49,602 《いや あんたの靴 靴ひも ねえじゃん》 273 00:17:49,602 --> 00:17:53,773 わかりました… んっ! 《わかっちゃ だめ!》 274 00:17:53,773 --> 00:17:59,779 や~! 275 00:17:59,779 --> 00:18:02,481 んっ! 276 00:18:02,481 --> 00:18:04,650 《ウインド・ウォール!》 277 00:18:07,320 --> 00:18:09,488 聖華さん 1人で行っちゃ だめだよ。 278 00:18:09,488 --> 00:18:11,824 あっ… ごめんなさい。 279 00:18:11,824 --> 00:18:14,493 《ウインド・ウォールは しばらく もつが…。 280 00:18:14,493 --> 00:18:16,495 誠司さんは?》 281 00:18:16,495 --> 00:18:18,831 ああ~! 282 00:18:18,831 --> 00:18:23,169 《絶賛変身中? 靴ひもの小芝居 必要だったか? 283 00:18:23,169 --> 00:18:27,673 あっ… まずい! 変身したら 服 ビリビリになっちゃうじゃん。 284 00:18:27,673 --> 00:18:29,675 いいの? お高いんじゃ…》 285 00:18:29,675 --> 00:18:33,145 あっ…。 《おっ… 気付いたか…》 286 00:18:35,114 --> 00:18:38,284 《そうそう ちゃんと畳んで…。 287 00:18:38,284 --> 00:18:41,454 って… 今やんなくても よくない?》 288 00:18:41,454 --> 00:18:44,256 ハァ… はあ~…。 289 00:18:44,256 --> 00:18:47,126 《しかも 初めから ため直しかよ! 290 00:18:47,126 --> 00:18:49,629 ちょっと時間が かかりそうだな。 291 00:18:49,629 --> 00:18:51,964 こっちは こっちで なんとかするか。 292 00:18:51,964 --> 00:18:55,468 聖華さんにも レベルを上げてもらいたいし》 293 00:18:55,468 --> 00:18:59,138 モンスターが登ってきます。 どうしましょう? 294 00:18:59,138 --> 00:19:01,440 上から つついて 落としちゃいましょう。 295 00:19:01,440 --> 00:19:05,478 《絶対神の加護を授けよう。 296 00:19:05,478 --> 00:19:07,980 命中力 向上。 攻撃力 向上。 297 00:19:07,980 --> 00:19:10,816 攻撃精度 向上。 298 00:19:10,816 --> 00:19:14,487 聖華さんたちは これで よし。 299 00:19:14,487 --> 00:19:16,822 あとは モンスターを分散させるか。 300 00:19:16,822 --> 00:19:20,960 俺が 直接 飛び込むと 全部 なぎ払っちまうから➡ 301 00:19:20,960 --> 00:19:23,462 泥団子ボール》 302 00:19:23,462 --> 00:19:36,742 ♬~ 303 00:19:36,742 --> 00:19:41,080 《これで 乱戦に持ち込めたと… おっ 誠司さんは?》 304 00:19:41,080 --> 00:19:43,082 やあ~…。 305 00:19:43,082 --> 00:19:45,084 《まだ やってる! 306 00:19:45,084 --> 00:19:48,587 変身するには ぶち切れなきゃ ならないんだっけか? 307 00:19:48,587 --> 00:19:51,090 あんた 簡単に怒るタイプじゃないしな》 308 00:19:51,090 --> 00:19:54,093 今 足を踏んだのは 誰だ~! 309 00:19:54,093 --> 00:19:56,095 《いつの怒りだよ!》 310 00:19:58,431 --> 00:20:02,435 あっ… あっ! 311 00:20:02,435 --> 00:20:04,437 うっ! 312 00:20:04,437 --> 00:20:07,273 ああ! 313 00:20:07,273 --> 00:20:09,575 ああ…。 314 00:20:11,610 --> 00:20:15,614 不屈の勇者 アルディーン! 315 00:20:15,614 --> 00:20:19,618 《破れてないだと? 何? そのインナー》 316 00:20:19,618 --> 00:20:21,954 トウ! 317 00:20:21,954 --> 00:20:24,290 《走るんかい! 318 00:20:24,290 --> 00:20:27,960 いや フォームは 完璧だと 思いますが 翼の意味は?》 319 00:20:27,960 --> 00:20:29,962 ハッ! 320 00:20:29,962 --> 00:20:32,965 大丈夫か? 《大丈夫じゃなさそうです》 321 00:20:32,965 --> 00:20:35,134 あの… あなたは? 322 00:20:35,134 --> 00:20:38,471 私は ただの旅人 さすらいの勇者 アルディーン! 323 00:20:38,471 --> 00:20:42,174 《いつ さすらったんだよ?》 あとは 任せて! 324 00:20:44,643 --> 00:20:47,813 人に あだなす モンスターたちよ。 去るなら 今だ。 325 00:20:47,813 --> 00:20:52,151 この右手の光 いかなる邪悪をも 貫く! 326 00:20:52,151 --> 00:20:54,153 戦いを選ぶか…。 327 00:20:54,153 --> 00:20:58,157 ハッ! ハッ! (叫び声) 328 00:20:58,157 --> 00:21:02,328 すごい! 《そういえば 実際に戦うのは 初めて見る。 329 00:21:02,328 --> 00:21:05,331 聖華さんは アルディーン自体が初見だったな》 330 00:21:05,331 --> 00:21:07,666 んっ…。 《ゴーレム!》 (うなり声) 331 00:21:07,666 --> 00:21:11,837 《普通に戦うなら やっかいだが アルディーンなら…》 332 00:21:11,837 --> 00:21:14,173 この右腕の敵ではない。 333 00:21:14,173 --> 00:21:18,878 食らえ レッドカッター! 334 00:21:21,180 --> 00:21:23,182 あっ…。 335 00:21:23,182 --> 00:21:25,351 おのれ! この右手 封じたつもりか! 336 00:21:25,351 --> 00:21:28,687 《いえ それは 自爆です》 この程度で 屈しはしない。 337 00:21:28,687 --> 00:21:31,690 なぜならば 僕は誓ったからだ。 338 00:21:31,690 --> 00:21:33,659 《飛べるんかい!》 339 00:21:33,659 --> 00:21:36,328 絶対に仲間を裏切らない。 340 00:21:36,328 --> 00:21:39,965 それが 不屈の勇者 アルディーンだ! 341 00:21:39,965 --> 00:21:42,501 《こうして モンスターの大群は➡ 342 00:21:42,501 --> 00:21:45,171 こてんぱんの ぺちゃんこになりましたとさ。 343 00:21:45,171 --> 00:21:47,640 めでたし めでたし》 344 00:23:19,331 --> 00:23:21,667 さすらいの勇者 アルディーン。 345 00:23:21,667 --> 00:23:24,003 そう名乗って 去っていきました。 346 00:23:24,003 --> 00:23:26,505 とても強くて 情熱的な人でしたよ。 347 00:23:26,505 --> 00:23:28,841 へぇ~ 僕も会いたかったな。 348 00:23:28,841 --> 00:23:30,843 《しらじらしい》 349 00:23:30,843 --> 00:23:32,811 誠司さんは どこに? 350 00:23:32,811 --> 00:23:35,147 殴られたのか 気絶してしまっていたんです。 351 00:23:35,147 --> 00:23:37,983 面目ない。 大丈夫ですか? 352 00:23:37,983 --> 00:23:41,820 回復魔法かけましょうか? 大丈夫 ありがとう。 353 00:23:41,820 --> 00:23:43,822 《レッドカッターで 指の骨➡ 354 00:23:43,822 --> 00:23:46,492 いかれちゃったんじゃないの? しかたない➡ 355 00:23:46,492 --> 00:23:49,161 あとで こっそり 回復かけるか》 356 00:23:49,161 --> 00:23:52,498 私 ちゃんと お礼を言いたかったです。 357 00:23:52,498 --> 00:23:56,001 みんなを助けてくれて ありがとうって。 358 00:23:56,001 --> 00:24:00,005 聖華さん きっと 気持ちは 通じてますよ。 《そりゃな》 359 00:24:00,005 --> 00:24:03,175 それで その人の名前って なんだっけ? ねっ リーズ。 360 00:24:03,175 --> 00:24:06,645 ブフォ! 《何ハラっていうんだろう? これ》 361 00:24:06,645 --> 00:24:09,348 さすらいの勇者 アルディーン! ですよ。 362 00:24:09,348 --> 00:24:12,685 (誠司)そうでしたね。 勇者 アルディーン! 363 00:24:12,685 --> 00:24:15,521 《誠司さんを 王様に…。 364 00:24:15,521 --> 00:24:18,524 ちょっと 考え直そうかな…》 365 00:24:18,524 --> 00:24:20,893 アルディーン… フフッ… 勇者 アルディーン。