1 00:00:34,668 --> 00:00:37,170 (リア)ひぃ… モンスター? 2 00:00:37,170 --> 00:00:39,506 (しげる)あっ… 違う… 待っ…。 3 00:00:39,506 --> 00:00:43,677 (聖華)モンスターじゃありませんよ。 しげるさんは 当社のマスコットです。 4 00:00:43,677 --> 00:00:48,015 《若干 ニュアンスが違う気はするけど ありがとう 聖華さん》 5 00:00:48,015 --> 00:00:53,520 しげる… モンスターを飼うだなんて 変な会社だこと。 6 00:00:53,520 --> 00:00:56,023 《だから モンスターじゃねえっつうの!》 7 00:00:59,526 --> 00:01:04,197 この会社は 能力に合ったお仕事を 紹介してくれるそうですけど➡ 8 00:01:04,197 --> 00:01:07,367 あたくしに ふさわしい お仕事も あるのかしら? 9 00:01:07,367 --> 00:01:09,369 はい! きっと あります。 10 00:01:09,369 --> 00:01:14,708 こちらのエントリーシートに レベルや スキル 特記事項を記入してください。 11 00:01:14,708 --> 00:01:17,377 特記事項…。 12 00:01:17,377 --> 00:01:20,881 それ 必要ありますの? 13 00:01:20,881 --> 00:01:22,883 まずは 概要で構いません。 14 00:01:22,883 --> 00:01:28,221 特記事項のデメリットを克服することが 当社の理念なんです。 15 00:01:28,221 --> 00:01:30,223 私は 以前➡ 16 00:01:30,223 --> 00:01:34,161 とても 強い特記事項に縛られた 女性に出会いました。 17 00:01:34,161 --> 00:01:37,998 でも 彼女は それを 乗り越えることができたんです。 18 00:01:37,998 --> 00:01:39,100 《伶亜のことか…》 19 00:01:39,100 --> 00:01:43,837 だから きっと どなたでも 特記事項に縛られることなく➡ 20 00:01:43,837 --> 00:01:47,507 自分の人生を歩んでいくことが できるはずです。 21 00:01:47,507 --> 00:01:49,509 わかったわ。 22 00:01:49,509 --> 00:01:52,012 あなたを信じてみる。 フフッ…。 23 00:01:52,012 --> 00:01:56,617 《聖華さん 本当に強くなったな》 24 00:03:37,984 --> 00:03:40,987 (誠司)これは? (甲斐)賞金首のリストです。 25 00:03:40,987 --> 00:03:44,324 (加藤)カジノの一件で 役場とも つながりができたので➡ 26 00:03:44,324 --> 00:03:46,493 情報を集めてみました。 27 00:03:46,493 --> 00:03:49,830 オルドヌング・スピアを探る 手助けになるかと。 28 00:03:49,830 --> 00:03:51,832 賞金首。 29 00:03:51,832 --> 00:03:55,836 慎重に対応したほうが よさそうな人物ばかりですね。 30 00:04:02,008 --> 00:04:05,846 これでいいかしら? ありがとうございます。 31 00:04:05,846 --> 00:04:07,848 ウフッ…。 32 00:04:09,850 --> 00:04:12,519 あなた お名前は? 聖華です。 33 00:04:12,519 --> 00:04:15,355 (リア)少し 手を見せていただけまして? 34 00:04:15,355 --> 00:04:17,524 えっ? はい…。 35 00:04:17,524 --> 00:04:19,693 どうぞ。 36 00:04:19,693 --> 00:04:22,028 ふ~ん。 37 00:04:22,028 --> 00:04:24,364 あら あなた…。 38 00:04:24,364 --> 00:04:26,366 秘密を抱えてませんこと? 39 00:04:26,366 --> 00:04:28,869 あっ…。 《んっ… こいつ…》 40 00:04:28,869 --> 00:04:31,204 (リア)冗談よ。 あっ…。 41 00:04:31,204 --> 00:04:33,974 今のは 占い師のテクニックですの。 42 00:04:33,974 --> 00:04:36,977 からかって ごめんなさい。 占い? 43 00:04:36,977 --> 00:04:39,646 コールドリーディングですわ。 44 00:04:39,646 --> 00:04:43,650 誰にでも 当てはまる質問で 相手の心を読む。 45 00:04:43,650 --> 00:04:47,320 秘密なんて どんな人でも 持っていますもの。 46 00:04:47,320 --> 00:04:49,656 ちょっと ドキドキしちゃいました。 47 00:04:49,656 --> 00:04:53,160 リアさんは 占い師だったんですか? ええ。 48 00:04:53,160 --> 00:04:55,495 占いの女神なんて 呼ばれる程度には➡ 49 00:04:55,495 --> 00:04:58,165 売れっ子でしたわ。 うわ~ すごいです。 50 00:04:58,165 --> 00:05:01,501 フフッ… ありがと。 51 00:05:01,501 --> 00:05:06,173 実は あたくしの師匠は 商社の営業マンですのよ。 52 00:05:06,173 --> 00:05:09,176 占いの道具の会社ですか? (リア)いいえ。 53 00:05:09,176 --> 00:05:12,345 普通のオフィス用品なんかを扱う 会社でしたわ。 54 00:05:12,345 --> 00:05:15,015 《んっ?》 (リア)あたくし そのころは➡ 55 00:05:15,015 --> 00:05:17,350 見た目も 地味で 口下手だったけれど➡ 56 00:05:17,350 --> 00:05:21,521 いわゆる 夜のチョウをしていて。 夜のチョウ? 57 00:05:21,521 --> 00:05:25,358 (リア)接待をして お酒を飲ませる お仕事ですわ。 58 00:05:25,358 --> 00:05:27,861 師匠は そうね…。 59 00:05:27,861 --> 00:05:30,697 仮に Yさんとしましょうか。 60 00:05:30,697 --> 00:05:32,632 《まさか…》 61 00:05:32,632 --> 00:05:34,968 (リア)Yさんは 変わった方でしたわ。 62 00:05:34,968 --> 00:05:37,137 あたくしたち キャストと一緒に➡ 63 00:05:37,137 --> 00:05:40,140 上司や 接待相手を もてなしたりして。 64 00:05:40,140 --> 00:05:42,142 それで ある日➡ 65 00:05:42,142 --> 00:05:45,478 Yさんが 会社の新卒さんたちを 連れていらしたの。 66 00:05:45,478 --> 00:05:48,982 「仕事柄 こういう店にも 慣れておけ」って。 67 00:05:48,982 --> 00:05:52,986 そこで 新卒さんと キャストの立場を入れ替えたりして➡ 68 00:05:52,986 --> 00:05:56,323 なんと 営業の研修まで 始めちゃったのよ。 69 00:05:56,323 --> 00:05:58,658 他にも 占いや 心理テスト➡ 70 00:05:58,658 --> 00:06:01,494 接点を作りやすい 会話のしかたとか➡ 71 00:06:01,494 --> 00:06:03,830 いろいろ 教えてもらいましたわ。 72 00:06:03,830 --> 00:06:05,832 そうだったんですね。 73 00:06:05,832 --> 00:06:09,836 そのときに Yさんが 占いの入門書を下さったの。 74 00:06:09,836 --> 00:06:12,839 《覚えがある。 容姿こそ 変わっているが➡ 75 00:06:12,839 --> 00:06:15,508 彼女は あのときの…》 76 00:06:15,508 --> 00:06:19,179 せめて Yさんのように 気の利いた会話ができたらと➡ 77 00:06:19,179 --> 00:06:21,514 その本を読みふけったわ。 78 00:06:21,514 --> 00:06:24,184 そしたら 最後のページに…。 79 00:06:24,184 --> 00:06:26,186 ((あっ…)) 80 00:06:26,186 --> 00:06:28,855 「あなたを笑顔にしてみせます」。 81 00:06:28,855 --> 00:06:31,958 「決して期待は 裏切りません」って。 82 00:06:31,958 --> 00:06:35,128 思わず 笑っちゃいましたわ。 83 00:06:35,128 --> 00:06:38,298 風の旅人さん…。 84 00:06:38,298 --> 00:06:41,301 (リア)それから 本気で 占いを学んで➡ 85 00:06:41,301 --> 00:06:45,138 占いの女神とまで 呼ばれるようになった。 86 00:06:45,138 --> 00:06:49,142 でも それは Yさんの言葉の 副産物にすぎませんわ。 87 00:06:49,142 --> 00:06:51,144 リアさん。 あっ…。 88 00:06:51,144 --> 00:06:53,146 とっても すてきです。 89 00:06:53,146 --> 00:06:55,315 聖華さん…。 90 00:06:55,315 --> 00:06:59,486 あなたとは きっと いいお友達に なれそうですわね。 91 00:06:59,486 --> 00:07:01,988 はい! フフフッ…。 92 00:07:08,995 --> 00:07:13,333 (リーズ)登録希望者の素行調査も そろそろ 終わりですね。 93 00:07:13,333 --> 00:07:15,335 ああ…。 94 00:07:15,335 --> 00:07:19,339 それにしても なんだか 不思議な感じだな。 んっ? 95 00:07:19,339 --> 00:07:22,509 いや… こうして 会社員に戻れるなんて➡ 96 00:07:22,509 --> 00:07:25,679 思ってもみなかったから。 んっ…。 97 00:07:25,679 --> 00:07:29,349 リーズ… あんたは 以前に言ってたよな? 98 00:07:29,349 --> 00:07:34,454 元の世界で 俺を… 吉岡しげるを捜していたと。 99 00:07:34,454 --> 00:07:39,626 だったら 俺の過去も 知ってるのか? 100 00:07:39,626 --> 00:07:41,628 そうか。 101 00:07:41,628 --> 00:07:44,798 えん罪だったんですよね? 102 00:07:44,798 --> 00:07:48,635 んっ…。 あたし しげるさんを 捜しているときに➡ 103 00:07:48,635 --> 00:07:52,639 事件のことを知って。 新聞記事や ネットの情報➡ 104 00:07:52,639 --> 00:07:55,642 同じような事件の 裁判記録まで 調べたんです。 105 00:07:55,642 --> 00:07:57,978 んっ…。 そうしたら➡ 106 00:07:57,978 --> 00:08:01,815 容疑者が罪を犯していない証拠が 多く見受けられて。 107 00:08:01,815 --> 00:08:04,985 被害者とされる 女性も 痴漢えん罪をでっちあげる➡ 108 00:08:04,985 --> 00:08:06,986 常習者だったと。 109 00:08:06,986 --> 00:08:10,990 あたしは しげるさんを信じています。 110 00:08:10,990 --> 00:08:13,493 うっ… うっ。 111 00:08:13,493 --> 00:08:16,096 ありがとう。 112 00:08:19,165 --> 00:08:24,003 さあ 素行調査を続けましょう。 そうだな。 113 00:08:24,003 --> 00:08:27,607 次は 彼女か…。 114 00:08:35,615 --> 00:08:39,285 《サーチのスキルで 行方を捜してみたはいいが…。 115 00:08:39,285 --> 00:08:41,955 こんな場所に なんの用だ?》 116 00:08:41,955 --> 00:08:44,290 あっ… しげるさん。 んっ…。 117 00:08:44,290 --> 00:08:46,960 あら お嬢ちゃん。 118 00:08:46,960 --> 00:08:50,797 ああ…。 こんな所で どうしたのかしら? 119 00:08:50,797 --> 00:08:53,466 えっ… えっと… あの…。 120 00:08:53,466 --> 00:08:55,802 もしかして お金を借りちゃったの? 121 00:08:55,802 --> 00:08:59,639 あそこに住む 怖~い おじさんに。 122 00:08:59,639 --> 00:09:03,143 おっ… 弟が病気で。 123 00:09:03,143 --> 00:09:05,979 薬が買えなくて。 124 00:09:05,979 --> 00:09:09,649 100リラ 借りただけなのに➡ 125 00:09:09,649 --> 00:09:12,819 1万リラに増えちゃって…。 126 00:09:12,819 --> 00:09:16,656 《非合法の金貸し。 リアも その仲間なのか?》 127 00:09:16,656 --> 00:09:20,326 そっか… お金を返せないなら➡ 128 00:09:20,326 --> 00:09:22,829 あの男に売られちゃうでしょうね。 129 00:09:22,829 --> 00:09:24,998 そっ… そんな…。 130 00:09:24,998 --> 00:09:27,667 (海堂)んっ… 誰だ? あっ…。 131 00:09:27,667 --> 00:09:31,004 (リア)あら 海堂 お久しぶり。 132 00:09:31,004 --> 00:09:33,273 リア。 また うちの客に➡ 133 00:09:33,273 --> 00:09:36,776 ちょっかい出しに 来やがったのか? ああ? 134 00:09:36,776 --> 00:09:39,446 《んっ? あのモチーフは➡ 135 00:09:39,446 --> 00:09:41,448 オルドヌング・スピアの! 136 00:09:41,448 --> 00:09:46,119 それに あの男は 会社の賞金首リストに…》 137 00:09:46,119 --> 00:09:50,457 お~ 嬢ちゃん。 今日が返済期限だったな。 138 00:09:50,457 --> 00:09:52,959 金の用意は できたかい? 139 00:09:52,959 --> 00:09:55,962 あっ あの… お願いします。 140 00:09:55,962 --> 00:09:58,465 利息分は 許してください。 141 00:09:58,465 --> 00:10:01,768 100リラは 返しますから。 142 00:10:04,304 --> 00:10:08,141 大人を ばかにしちゃいけねえよ。 ああ…。 143 00:10:08,141 --> 00:10:10,310 リーズ あの男の情報を。 144 00:10:10,310 --> 00:10:13,980 海堂元治 レベル 181。 145 00:10:13,980 --> 00:10:18,318 特記事項は 「命よりも 金が大事だ」。 146 00:10:18,318 --> 00:10:20,653 「俺の金を奪おうとする やからは➡ 147 00:10:20,653 --> 00:10:23,323 必ず 見つけ出して 地獄を見せてやる」。 148 00:10:23,323 --> 00:10:26,159 「俺は 神を信じない」。 んっ… んっ! 149 00:10:26,159 --> 00:10:28,661 《んっ… 神を信じない。 150 00:10:28,661 --> 00:10:31,664 絶対神の俺にも 影響があるのか?》 151 00:10:31,664 --> 00:10:33,666 (リア)ねえ 海堂。 152 00:10:33,666 --> 00:10:37,003 その子 あたくしに 売ってくださらない? 《何?》 153 00:10:37,003 --> 00:10:40,173 ああ? リア これで 何人目だ? 154 00:10:40,173 --> 00:10:44,511 あなたたち 今は 身を隠しているんでしょう? 155 00:10:44,511 --> 00:10:48,014 ここで 商品を売ったほうが 安全じゃないかしら? 156 00:10:48,014 --> 00:10:51,518 チッ… 足もと見やがって。 157 00:10:51,518 --> 00:10:53,520 くそ…。 158 00:10:53,520 --> 00:10:56,189 (リア)お立ちなさい。 えっ…。 159 00:10:56,189 --> 00:10:59,025 あっ…。 160 00:10:59,025 --> 00:11:03,029 フフッ… もう あなたは あたくしのもの。 161 00:11:03,029 --> 00:11:06,533 あっ… 何を? 162 00:11:06,533 --> 00:11:10,703 サプレス… 勝手に死ねない 制約のスキルですわ。 163 00:11:10,703 --> 00:11:14,541 これで 命の使い道は あたくし次第。 164 00:11:14,541 --> 00:11:19,045 先に帰ってなさい。 あっ… んっ! 165 00:11:21,047 --> 00:11:23,850 リーズ あの子を。 わかりました。 166 00:11:26,052 --> 00:11:29,389 今日が期限の子 もう1人 いましたわね。 167 00:11:29,389 --> 00:11:34,494 その子も 欲しいわ。 ハッ… あんたも 強欲だな。 168 00:11:34,494 --> 00:11:37,830 残念だったな あのがきなら 死んじまったよ。 169 00:11:37,830 --> 00:11:40,166 あっ…。 大金 欲しさに➡ 170 00:11:40,166 --> 00:11:42,835 むちゃなクエストに挑んだらしい。 171 00:11:42,835 --> 00:11:46,506 ったく… 貸した金を 無駄にしやがって。 172 00:11:46,506 --> 00:11:48,508 そんなことより➡ 173 00:11:48,508 --> 00:11:52,512 いいかげん あんたも 俺たちの組織に参入しねえか? 174 00:11:52,512 --> 00:11:56,182 オルドヌング・スピアだったかしら? 175 00:11:56,182 --> 00:11:58,184 ごめんなさいね。 176 00:11:58,184 --> 00:12:00,853 あたくし なれ合いは 好みじゃないの。 177 00:12:00,853 --> 00:12:03,856 (海堂)まっ 気が変わったら いつでも 来な。 178 00:12:03,856 --> 00:12:07,360 今夜は これで失礼しますわ。 179 00:12:07,360 --> 00:12:11,364 夜風は 美容に悪いのよ。 180 00:12:11,364 --> 00:12:14,701 《海堂は オルドヌング・スピアの一員で 確定。 181 00:12:14,701 --> 00:12:17,537 でも 菊名リアは…》 182 00:12:17,537 --> 00:12:21,040 (泣き声) 183 00:12:21,040 --> 00:12:24,043 助けられなかった。 184 00:12:24,043 --> 00:12:26,212 ごめんなさい。 185 00:12:26,212 --> 00:12:29,382 ごめんなさい。 186 00:12:29,382 --> 00:12:33,319 (泣き声) 187 00:12:33,319 --> 00:12:38,157 あの子は 会社に預けてきました。 188 00:12:38,157 --> 00:12:41,661 今は 弟さんと一緒に 温かい飲み物を…。 189 00:12:41,661 --> 00:12:44,998 あとは 加藤さんが 家まで 送ってくれるそうです。 190 00:12:44,998 --> 00:12:47,667 そうか… ありがとな。 191 00:12:47,667 --> 00:12:52,171 リーズ。 あんたの特記事項は 悪に反応する。 192 00:12:52,171 --> 00:12:54,674 だが 今は どうだ? 193 00:12:54,674 --> 00:12:57,076 んっ…。 194 00:12:59,679 --> 00:13:04,384 彼女は 少なくとも 真の悪ではないようだ。 195 00:13:06,519 --> 00:13:11,524 (カリナ)へぇ… あの女も こっちの世界にいたんだ。 196 00:13:11,524 --> 00:13:14,027 フフフッ…。 197 00:13:21,701 --> 00:13:23,870 《翌日の仕事休み➡ 198 00:13:23,870 --> 00:13:27,206 俺と 聖華さんは 街のカーニバルに出かけた》 199 00:13:27,206 --> 00:13:29,208 あっ… うわっ…。 200 00:13:29,208 --> 00:13:32,478 うわっ… 珍しいものが たくさんです。 201 00:13:32,478 --> 00:13:34,981 しげるさん アイスですよ。 202 00:13:34,981 --> 00:13:39,485 いらっしゃい。 モンスター? こっち 見たぞ! 203 00:13:39,485 --> 00:13:43,489 《人は 多いが ご親切に道を空けてくれる。 204 00:13:43,489 --> 00:13:45,992 このルックスも 役に立つもんだな》 205 00:13:45,992 --> 00:13:49,162 おいしい! 《リアの件は 気になるが➡ 206 00:13:49,162 --> 00:13:51,331 聖華さんが楽しそうで 何よりだ》 207 00:13:51,331 --> 00:13:53,332 あれ やりましょう。 208 00:13:53,332 --> 00:13:56,502 あの 縫いぐるみが 景品みたいです。 209 00:13:56,502 --> 00:14:01,341 欲しい! 《何これ? 桜井さん?》 210 00:14:01,341 --> 00:14:03,509 えいっ! 《いやいや いやいやいやいや…》 211 00:14:03,509 --> 00:14:08,347 聖華さん 1本ずつ投げましょう。 は~い。 212 00:14:08,347 --> 00:14:11,351 こう ペンみたいに持って…。 んっ? 213 00:14:14,020 --> 00:14:16,856 大当たり! はい これ 景品ね。 214 00:14:16,856 --> 00:14:19,058 うわ~ すごいです。 215 00:14:21,861 --> 00:14:24,030 フッ…。 あっ…。 216 00:14:24,030 --> 00:14:28,334 《こいつは もう1人の絶対神 カリナ!》 217 00:14:30,370 --> 00:14:32,972 はい どうぞ。 えっ? 218 00:14:32,972 --> 00:14:35,475 君 これが欲しいんだろ? 219 00:14:35,475 --> 00:14:39,145 これ あげるから 私と お友達になろうよ。 220 00:14:39,145 --> 00:14:41,481 ねっ。 んっ? 221 00:14:41,481 --> 00:14:45,985 んっ… んっ…。 222 00:14:45,985 --> 00:14:48,488 ねえ お友達になってくれる? んっ…。 223 00:14:48,488 --> 00:14:51,491 お友達ですか? 224 00:14:51,491 --> 00:14:54,327 (カリナ)君さ お友達っている? 225 00:14:54,327 --> 00:14:58,498 最近 リアさんという方と 仲よくなりましたが。 226 00:14:58,498 --> 00:15:01,000 へぇ… リアさんか。 227 00:15:01,000 --> 00:15:03,336 あっ… あの…。 んっ? 228 00:15:03,336 --> 00:15:06,005 私 あなたの名前を知りません。 229 00:15:06,005 --> 00:15:10,343 お友達になる前に あなたのことを教えてください。 230 00:15:10,343 --> 00:15:13,513 アハッ… 私の名前は カリナ。 231 00:15:13,513 --> 00:15:16,182 君には これよりも もっと いいものあげる。 232 00:15:16,182 --> 00:15:18,851 お友達になってくれたらね。 233 00:15:18,851 --> 00:15:23,356 ねえねえ! それよりさ パレード 見ようよ。 234 00:15:23,356 --> 00:15:27,193 (歓声) 235 00:15:27,193 --> 00:15:29,529 (どよめき) 236 00:15:29,529 --> 00:15:31,531 《はいはい…》 237 00:15:31,531 --> 00:15:36,636 パレードって にぎやかですね。 アハッ… 私 派手なの大好き。 238 00:15:36,636 --> 00:15:40,306 《俺には ねぷたとの違いが わからんが…》 239 00:15:40,306 --> 00:15:43,476 (歓声) 240 00:15:43,476 --> 00:15:47,814 あれは 女神様でしょうか? 女神様か…。 241 00:15:47,814 --> 00:15:51,984 ねえ 聖華ちゃんてさ 神様に会ったことある? 242 00:15:51,984 --> 00:15:55,154 あっ…。 神様ですか? 243 00:15:55,154 --> 00:15:57,156 私はあるよ。 244 00:15:57,156 --> 00:16:00,326 特記事項にさ 「神様に会いたい」 って書いたから。 245 00:16:00,326 --> 00:16:03,162 《やめろ 何を言う気だ…》 246 00:16:03,162 --> 00:16:06,499 聖華ちゃんは 神様って どんな人だと思う? 247 00:16:06,499 --> 00:16:09,502 人? 神様は 人なんですか? 248 00:16:09,502 --> 00:16:13,673 うん。 特に絶対神っていう神はね➡ 249 00:16:13,673 --> 00:16:17,677 三大欲求の どれかを封印した 転生者なんだよ。 250 00:16:17,677 --> 00:16:20,847 性欲を封じた男の神様とか➡ 251 00:16:20,847 --> 00:16:24,684 性欲と睡眠欲の2つを封じた 女神様とか。 252 00:16:24,684 --> 00:16:28,187 うぅ…。 しげるさん… しげるさん…。 253 00:16:28,187 --> 00:16:31,691 しげるさん! えっ? 顔色が悪いですよ。 254 00:16:31,691 --> 00:16:33,960 だっ… 大丈夫です。 255 00:16:33,960 --> 00:16:35,962 どこかで 休もうか。 256 00:16:38,965 --> 00:16:42,969 どういうつもりだ? カリナ。 しげる君…。 257 00:16:42,969 --> 00:16:46,138 私は 君の邪魔をするって 言ったよね? 258 00:16:46,138 --> 00:16:49,976 でも 君と私じゃ ステータスの差が えぐすぎるだろ? 259 00:16:49,976 --> 00:16:54,313 だから ハンデとして 私の弱点を教えてあげる。 260 00:16:54,313 --> 00:16:56,315 弱点? 261 00:16:56,315 --> 00:16:58,651 私はね➡ 262 00:16:58,651 --> 00:17:03,656 愛する人の口づけを受けると 溶けて 消えちゃうんだ。 263 00:17:03,656 --> 00:17:06,158 何? しげる君➡ 264 00:17:06,158 --> 00:17:09,662 私に恋をさせてごらんよ。 265 00:17:09,662 --> 00:17:12,498 《うっ… 絵面が グロい。 却下だ》 266 00:17:12,498 --> 00:17:17,336 だめ? やっぱり 聖華ちゃんがいるからだよね? 267 00:17:17,336 --> 00:17:20,673 聖華ちゃんて なんにも 知らないんだね。 268 00:17:20,673 --> 00:17:25,344 なんていうか 下ろしたての 真っ白な ハンカチみたいな。 269 00:17:25,344 --> 00:17:29,181 私と違って ただの一度もないんだろうね。 270 00:17:29,181 --> 00:17:31,684 大切なものを奪われたことも➡ 271 00:17:31,684 --> 00:17:35,955 抑えきれない怒りを抱えたことも。 何が言いたい? 272 00:17:35,955 --> 00:17:39,792 聖華ちゃんには 大切な人っているのかなって。 273 00:17:39,792 --> 00:17:42,461 さっき言ってた リアさんだっけ? 274 00:17:42,461 --> 00:17:46,299 その女がいなくなったら いくら純粋な 聖華ちゃんでも➡ 275 00:17:46,299 --> 00:17:48,968 私を恨むのかな? んっ…。 276 00:17:48,968 --> 00:17:52,972 真っ白な ハンカチが 真っ黒に汚れちゃっても➡ 277 00:17:52,972 --> 00:17:58,644 しげる君は 聖華ちゃんを導く 神様でいられるのかな? 278 00:17:58,644 --> 00:18:01,480 余計なことをしてみろ。 279 00:18:01,480 --> 00:18:05,151 たとえ あんたが 神として 格上だろうと…。 280 00:18:05,151 --> 00:18:07,153 しげるさん。 あっ…。 281 00:18:07,153 --> 00:18:09,322 あっ… せっ… 聖華さん。 こっ… これは…。 282 00:18:09,322 --> 00:18:12,525 あの カリナさんは? えっ? 283 00:18:19,999 --> 00:18:23,336 昨日 お世話になったから 少しでも お礼をしなくちゃね。 284 00:18:23,336 --> 00:18:27,006 フフッ… うん。 ありがとうって言う。 285 00:18:27,006 --> 00:18:32,278 それでは エントリーシートと 素行調査の結果を踏まえ➡ 286 00:18:32,278 --> 00:18:35,781 正社員として スカウトする方を 選んでいきましょう。 287 00:18:35,781 --> 00:18:37,783 あっ…。 おっ…。 (ドアの開く音) 288 00:18:37,783 --> 00:18:39,785 リアさん。 289 00:18:39,785 --> 00:18:43,789 今 ちょうど 会議中なので 少し待ってもらえますか? 290 00:18:43,789 --> 00:18:46,626 その必要はありませんわ。 291 00:18:46,626 --> 00:18:49,962 エントリーを辞退させていただきます。 えっ? 292 00:18:49,962 --> 00:18:54,133 あたくしは この会社に ふさわしい人間ではありませんわ。 293 00:18:54,133 --> 00:18:56,802 そんな… なぜですか? 294 00:18:56,802 --> 00:18:58,971 《この前 救えなかった 子どものことを➡ 295 00:18:58,971 --> 00:19:00,973 気にしているのか?》 296 00:19:00,973 --> 00:19:05,311 (リア)聖華さん Yさんの話を 覚えてらっしゃる? あっ…。 297 00:19:05,311 --> 00:19:07,647 はい もちろんです。 298 00:19:07,647 --> 00:19:11,817 実は Yさんは えん罪。 あらぬ罪を着せられて➡ 299 00:19:11,817 --> 00:19:14,987 社会的に殺されてしまったの。 あっ…。 300 00:19:14,987 --> 00:19:18,991 (リア)あたくしが知ったのは すべてが終わったあと。 301 00:19:18,991 --> 00:19:23,996 Yさんは 地位も名誉も失って 姿を消していました。 302 00:19:23,996 --> 00:19:27,500 事件について 必死で 調べ上げても➡ 303 00:19:27,500 --> 00:19:30,503 真犯人は 不相応に守られていた。 304 00:19:30,503 --> 00:19:33,773 どうしても 納得できなかった 私は➡ 305 00:19:33,773 --> 00:19:37,109 ついには 真犯人を見つけ出して…。 306 00:19:37,109 --> 00:19:39,945 ((京子:あっ…)) 307 00:19:39,945 --> 00:19:45,951 用意しておいた ナイフで 取り返しのつかないことを。 308 00:19:45,951 --> 00:19:50,623 《なっ… まさか 彼女は あの 白鳥京子を…》 309 00:19:50,623 --> 00:19:54,960 罪を犯したあとは 命を絶つつもりで➡ 310 00:19:54,960 --> 00:19:59,965 そのとき持っていた スマートフォンの青い画面に遺言を。 311 00:19:59,965 --> 00:20:02,968 もう 泥臭い努力なんて したくない。 312 00:20:02,968 --> 00:20:04,970 「あたくしは 華麗なる悪女」。 313 00:20:04,970 --> 00:20:09,809 「ばかや あほをたぶらかして 優雅に振る舞うの」。 314 00:20:09,809 --> 00:20:12,645 「神様っているの?」。 315 00:20:12,645 --> 00:20:16,315 「もし 本当にいるのなら あたくしの心を知って➡ 316 00:20:16,315 --> 00:20:19,652 少しでも 同情してくださるのなら➡ 317 00:20:19,652 --> 00:20:22,988 お願いです 助けてください」。 318 00:20:22,988 --> 00:20:27,326 「時に かっこいい 白馬の王子にでも ふんして➡ 319 00:20:27,326 --> 00:20:31,497 人知れず あたくしを 守ってください」。 320 00:20:31,497 --> 00:20:34,333 それが あたくしの特記事項。 321 00:20:34,333 --> 00:20:37,336 うぅ… うっ…。 322 00:20:37,336 --> 00:20:39,839 (2人)ああ…。 323 00:20:39,839 --> 00:20:44,844 あたくしは 決して 許されない罪を犯しました。 324 00:20:44,844 --> 00:20:49,348 だから この世界では 少しでも 罪滅ぼしをしたい。 325 00:20:49,348 --> 00:20:54,687 そう思っていたのに 結局は 救いきれなくて。 326 00:20:54,687 --> 00:20:57,890 ごめんなさい。 あっ… 待ってください。 327 00:21:01,694 --> 00:21:05,865 私 あまり 外の世界を知らずに育ちました。 328 00:21:05,865 --> 00:21:09,702 でも ここに来てから いろんな価値観を知って。 329 00:21:09,702 --> 00:21:13,539 それで 私から見て 違うと思っても➡ 330 00:21:13,539 --> 00:21:17,543 その人にとっては 正しかったり 逆だったり。 331 00:21:17,543 --> 00:21:20,546 そうじゃなくて… え~っと…。 332 00:21:20,546 --> 00:21:24,216 何が正しいか 正しくないか…。 333 00:21:24,216 --> 00:21:27,553 あっ…。 334 00:21:27,553 --> 00:21:31,891 あっ… 何が正しいか 正しくないか➡ 335 00:21:31,891 --> 00:21:35,161 私には まだ 答えが出せません。 336 00:21:35,161 --> 00:21:40,833 でも 人のためを思って 立ち上がった リアさんは➡ 337 00:21:40,833 --> 00:21:44,003 勇敢な人です! 338 00:21:44,003 --> 00:21:50,509 リアさん… 私と お友達になってください。 フフッ…。 339 00:21:50,509 --> 00:21:52,611 聖華さん…。 340 00:21:54,680 --> 00:21:58,851 (誠司)それでは 菊名リアさんについてですが…。 341 00:21:58,851 --> 00:22:03,355 僕は 口調が きついわりに 高圧的ではなかったというか➡ 342 00:22:03,355 --> 00:22:06,025 真面目なのかな? という印象です。 343 00:22:06,025 --> 00:22:09,195 レベル的にも 欲しい人材ですな。 344 00:22:09,195 --> 00:22:12,364 ただ リーズさんの報告には…。 345 00:22:12,364 --> 00:22:17,036 はい。 オルドヌング・スピアと 接触しているのが気がかりです。 346 00:22:17,036 --> 00:22:21,207 彼女の目的は 奴隷の救出みたいですけど。 347 00:22:21,207 --> 00:22:25,211 リーズ… 菊名さんは 奴隷の子を助けられなくて➡ 348 00:22:25,211 --> 00:22:28,380 泣いていたと言っていたね。 はい。 349 00:22:28,380 --> 00:22:30,382 んっ…。 350 00:22:30,382 --> 00:22:34,153 それは 彼女の弔いの涙だ。 351 00:22:34,153 --> 00:22:38,157 自分ではない 誰かのために流した涙。 352 00:22:38,157 --> 00:22:42,661 僕は それを信じます。 うん。 353 00:22:42,661 --> 00:22:47,166 菊名リアさんを 我が社に迎え入れましょう。 354 00:22:47,166 --> 00:22:51,370 助けて! お姉ちゃんが…。 (ドアの開く音)