1 00:00:02,970 --> 00:00:06,473 (ノット)一緒に王都に来いって どういうつもりだ。 2 00:00:06,473 --> 00:00:10,978 (豚)お前の剣の腕。 それに イェスマ狩りに対する実績。 3 00:00:10,978 --> 00:00:15,482 無事に王都に辿りつくためには お前が必要不可欠だと思うんだ。 4 00:00:15,482 --> 00:00:18,986 だからお願いだ 護衛として同行してくれ。 5 00:00:18,986 --> 00:00:21,488 (セレス)豚さん 約束が違います。 6 00:00:21,488 --> 00:00:26,159 (ジェス)あの 私… ノットさんがいなくても大丈夫です。 7 00:00:26,159 --> 00:00:29,830 豚さんが一緒ですから。 本当にそうか? 8 00:00:29,830 --> 00:00:32,499 キルトリで狙われたときは なんとかなったが➡ 9 00:00:32,499 --> 00:00:35,002 あの男は 脚が悪かったし。 10 00:00:35,002 --> 00:00:37,838 戦闘の技術も 大したことはなかった。 11 00:00:37,838 --> 00:00:40,173 それでもギリギリだったじゃないか。 12 00:00:40,173 --> 00:00:43,343 《でも セレスさんが…》 13 00:00:43,343 --> 00:00:47,347 セレス 自分の本心を きちんと伝えてみないか? 14 00:00:47,347 --> 00:00:49,850 今 言わなければ ノットは行っちまうぞ。 15 00:00:49,850 --> 00:00:53,353 そんな…。 どういうことだ セレス。 16 00:00:55,355 --> 00:00:57,858 あの… 私…。 んっ? 17 00:00:57,858 --> 00:01:00,294 ノットさんに 行ってほしくないんです。 18 00:01:00,294 --> 00:01:02,596 ノットさんのことが…。 19 00:01:04,631 --> 00:01:06,633 好きだから。 あっ…。 20 00:01:06,633 --> 00:01:10,137 私に そんな資格がないことも➡ 21 00:01:10,137 --> 00:01:13,140 ノットさんが私を 何とも思ってないことも➡ 22 00:01:13,140 --> 00:01:15,976 わかってます。 でも…。 23 00:01:15,976 --> 00:01:20,314 もう一生 会えなくなってしまうと思うと。 24 00:01:20,314 --> 00:01:22,316 大丈夫だ。 25 00:01:22,316 --> 00:01:25,652 ノットには王都に入る前に この村へ帰ってもらう。 26 00:01:25,652 --> 00:01:27,988 ジェスと一緒に消えるのは俺だけだ。 27 00:01:27,988 --> 00:01:29,990 あっ…。 (2人)あっ…。 28 00:01:29,990 --> 00:01:33,660 約束… してくださいますか? あぁ。 29 00:01:33,660 --> 00:01:35,662 セレスが16になったときこそ➡ 30 00:01:35,662 --> 00:01:40,167 ノットが シャビロンになるべきだからな。 それなら…。 31 00:01:40,167 --> 00:01:46,006 だそうだ。 ジェス どうする。 私は…。 32 00:01:46,006 --> 00:01:48,508 豚さんが必要だと お考えでしたら➡ 33 00:01:48,508 --> 00:01:52,346 ノットさんにも 同行していただきたいと思います。 34 00:01:52,346 --> 00:01:55,849 じゃあ ノット あとはお前が決めるだけだ。 35 00:02:00,287 --> 00:02:02,789 ジェスが イェスマ狩りに 殺されてもいいのか? 36 00:02:02,789 --> 00:02:04,791 そしたら今度は➡ 37 00:02:04,791 --> 00:02:09,129 ジェスの骨で新しい剣でも 作るつもりか。 クッ… お前は! 38 00:02:09,129 --> 00:02:12,532 やろうと決めたことは やり抜いてほしい。 クッ…! 39 00:02:14,468 --> 00:02:17,137 お願いだ ジェスに手を貸してくれ。 40 00:02:17,137 --> 00:02:19,139 んっ…。 41 00:02:25,312 --> 00:02:27,314 ハァ…。 42 00:02:27,314 --> 00:02:29,316 いいだろう。 43 00:02:29,316 --> 00:02:31,318 あっ…。 あっ…。 44 00:02:31,318 --> 00:02:33,820 後悔するなよ 豚野郎。 45 00:04:10,283 --> 00:04:13,787 あの…。 46 00:04:13,787 --> 00:04:17,624 心配すんな すぐ戻る。 ハッ…。 47 00:04:17,624 --> 00:04:19,626 じゃあな。 48 00:04:25,966 --> 00:04:28,969 ノットさんは きちんとお返しします。 あっ。 49 00:04:28,969 --> 00:04:31,071 お世話になりました。 50 00:04:33,140 --> 00:04:35,142 セレス。 51 00:04:35,142 --> 00:04:37,811 いろいろ助かった。 達者でな。 52 00:04:37,811 --> 00:04:41,114 豚さんも 願いがかなうといいですね。 53 00:04:49,156 --> 00:04:52,492 《許しがたい》 んっ? 54 00:04:52,492 --> 00:04:54,828 ヒャッ! んっ…。 55 00:04:54,828 --> 00:04:57,664 あの… ロッシさん。 56 00:04:57,664 --> 00:05:00,934 ちょっと くすぐったいです。 57 00:05:00,934 --> 00:05:02,936 フンッ…! (ロッシ)クゥーン! 58 00:05:02,936 --> 00:05:05,438 豚さん!? フン! 59 00:05:09,609 --> 00:05:11,611 あっ。 60 00:05:11,611 --> 00:05:14,614 んっ…。 61 00:05:14,614 --> 00:05:17,951 チッ。 (ノット)ロッシ。 62 00:05:17,951 --> 00:05:20,453 あんまり からかってやるなよ。 63 00:05:23,456 --> 00:05:25,458 ワンッ! 64 00:05:25,458 --> 00:05:32,299 ♬~ 65 00:05:32,299 --> 00:05:36,603 フフッ。 ハァ…。 66 00:05:38,638 --> 00:05:40,640 ところでノット。 67 00:05:40,640 --> 00:05:42,642 王都までは どれくらいかかるんだ? 68 00:05:42,642 --> 00:05:44,644 なんだ お前。 69 00:05:44,644 --> 00:05:47,147 そんなことも知らねえで 旅に出てきたのか。 70 00:05:49,149 --> 00:05:52,986 王都へは何もなきゃ 5日ほどで辿りつくはずだ。 71 00:05:52,986 --> 00:05:55,322 5日か…。 ここを進んだら➡ 72 00:05:55,322 --> 00:05:57,324 昼過ぎには 「油の谷」に出る。 73 00:05:57,324 --> 00:05:59,492 そこを越えたら 「ミュニレス」に着く。 74 00:05:59,492 --> 00:06:01,494 今日は そこで1泊する。 75 00:06:03,763 --> 00:06:07,767 そのあとは 「磔の岩地」に出て そこで野営だ。 76 00:06:07,767 --> 00:06:10,937 そして更に進むと 王都が見えてくる。 77 00:06:10,937 --> 00:06:14,274 いちばん やっかいなのは 王都を囲んでる 「針の森」だ。 78 00:06:14,274 --> 00:06:16,276 そこに待ち構えてる➡ 79 00:06:16,276 --> 00:06:18,612 無数のイェスマ狩りどもを かいくぐらねぇと➡ 80 00:06:18,612 --> 00:06:20,614 王都には辿りつけねえ。 81 00:06:22,616 --> 00:06:24,618 《針の森か…》 82 00:06:28,121 --> 00:06:31,791 あっ…。 83 00:06:31,791 --> 00:06:35,629 なぁジェス 何してるんだ? えぇ。 84 00:06:35,629 --> 00:06:40,300 「永遠のチョウ」を見つけた気がして 追いかけていたんですが。 85 00:06:40,300 --> 00:06:43,470 何だ それは。 緑色に輝く➡ 86 00:06:43,470 --> 00:06:46,139 小さくてきれいな チョウチョさんのことです。 87 00:06:46,139 --> 00:06:48,141 伝説によると➡ 88 00:06:48,141 --> 00:06:51,311 捕まえたら永遠の幸せが 手に入るそうですよ。 89 00:06:51,311 --> 00:06:54,147 バカげた伝説に騙されるな。 あっ。 90 00:06:54,147 --> 00:06:57,317 知り合いに 捕まえたと言い張るヤツがいたが➡ 91 00:06:57,317 --> 00:06:59,920 ソイツはまったく 幸せなんかじゃねえ。 92 00:06:59,920 --> 00:07:02,422 どうしてその人が 幸せじゃないなんて➡ 93 00:07:02,422 --> 00:07:04,424 お前にわかるんだ? 94 00:07:07,928 --> 00:07:09,930 さぁ そろそろ行くぞ。 95 00:07:09,930 --> 00:07:11,932 ロッシ。 ワン。 96 00:07:16,937 --> 00:07:20,607 ここの地名ですが 暗黒時代の戦で➡ 97 00:07:20,607 --> 00:07:23,109 何千人もの死者の血が谷を染め➡ 98 00:07:23,109 --> 00:07:26,112 まるで油が流れているように 見えたため➡ 99 00:07:26,112 --> 00:07:29,282 「油の谷」と呼ばれるように なったそうですよ。 100 00:07:29,282 --> 00:07:31,284 暗黒時代ってのは➡ 101 00:07:31,284 --> 00:07:33,954 魔法使いたちが 争った時代なんだよな? 102 00:07:33,954 --> 00:07:37,123 そうです。 たくさんの魔法使いたちが➡ 103 00:07:37,123 --> 00:07:39,626 他の種族の軍勢を従え➡ 104 00:07:39,626 --> 00:07:43,964 覇権を争って戦を繰り返した 時代だと言われています。 105 00:07:43,964 --> 00:07:47,133 それだけいたのに ほぼ全員死んで➡ 106 00:07:47,133 --> 00:07:50,136 今は一つの血筋しか 残っていないのか? 107 00:07:50,136 --> 00:07:52,472 勝ち残った他の魔法使いや➡ 108 00:07:52,472 --> 00:07:54,808 身を潜めていた魔法使いは どこに行った? 109 00:07:54,808 --> 00:08:00,080 さぁ… 王様のご先祖様によって 処刑されたのか➡ 110 00:08:00,080 --> 00:08:02,749 暗黒時代以前の歴史については➡ 111 00:08:02,749 --> 00:08:05,085 ほとんどの記録が焼けてしまい➡ 112 00:08:05,085 --> 00:08:08,588 文献がとても少ないんです。 そんなの➡ 113 00:08:08,588 --> 00:08:10,924 皆殺しに決まってんだろ。 あっ…。 114 00:08:10,924 --> 00:08:14,761 力のあるヤツは 生きてるかぎり脅威になりうる。 115 00:08:14,761 --> 00:08:18,598 身を守りたきゃ 敵は殺すのがいちばんだ。 116 00:08:18,598 --> 00:08:23,603 《同族で戦いを続けたら 種族が絶滅するだけじゃないか。 117 00:08:23,603 --> 00:08:28,007 魔法使いは 滅ぶべくして生まれた 種族だということなのか》 118 00:08:32,946 --> 00:08:37,450 わぁ… キルトリより大きい町なんですね。 119 00:08:37,450 --> 00:08:40,954 ミュニレスは 王朝配下の兵も駐屯していて➡ 120 00:08:40,954 --> 00:08:44,758 比較的安全な町だ。 今夜は ここで宿をとる。 121 00:08:46,960 --> 00:08:48,962 なぁ ノット。 122 00:08:48,962 --> 00:08:51,631 この町は交通手段も 充実しているみたいだ。 123 00:08:51,631 --> 00:08:55,301 馬車とかを手配したほうが 安全だし 速いんじゃないか? 124 00:08:55,301 --> 00:08:57,804 あ あの…。 お前 何も知らねえんだな。 125 00:08:57,804 --> 00:09:00,573 メステリアでは イェスマが乗り物に乗ることは➡ 126 00:09:00,573 --> 00:09:02,575 法によって厳しく禁じられてる。 127 00:09:02,575 --> 00:09:06,246 イェスマはもちろん イェスマを乗せた者も死罪だ。 128 00:09:06,246 --> 00:09:08,915 そんな決まりが…。 129 00:09:08,915 --> 00:09:12,252 でも理由は? 理由もクソもねえ。 130 00:09:12,252 --> 00:09:16,589 王朝が そう定めてるかぎり 民は従うしかねえ。 131 00:09:16,589 --> 00:09:19,759 他にも俺の知らない 決まりがありそうだな。 132 00:09:19,759 --> 00:09:23,463 この機会に話してくれないか? フン。 133 00:09:30,603 --> 00:09:33,606 イェスマに関する掟は2つです。 134 00:09:33,606 --> 00:09:37,277 1つは 先ほど ノットさんが おっしゃっていたとおり➡ 135 00:09:37,277 --> 00:09:42,449 イェスマを乗り物に乗せないこと。 つまり運搬の禁止。 136 00:09:42,449 --> 00:09:44,951 もう一つは…。 137 00:09:44,951 --> 00:09:47,454 イェスマを犯さないこと。 138 00:09:47,454 --> 00:09:52,459 すなわち… 姦淫の禁止です。 139 00:09:57,964 --> 00:09:59,966 それも破ったら死罪か? 140 00:09:59,966 --> 00:10:02,802 えぇ。 141 00:10:02,802 --> 00:10:04,804 その言い方だと➡ 142 00:10:04,804 --> 00:10:07,307 女性のイェスマに関しての 掟のようだが。 143 00:10:07,307 --> 00:10:09,642 男のイェスマの場合は どうなるんだ? 144 00:10:09,642 --> 00:10:12,812 男のイェスマなんているかよ豚野郎! あっ。 145 00:10:12,812 --> 00:10:16,649 はっ? イェスマには 女しかいないのか? 146 00:10:16,649 --> 00:10:18,852 そうです。 あっ。 147 00:10:20,820 --> 00:10:23,323 《じゃあ イェスマはどうやって…》 148 00:10:23,323 --> 00:10:25,658 くだらねぇ 早く行くぞ。 149 00:10:25,658 --> 00:10:28,495 日が暮れちまう。 待て ノット。 150 00:10:28,495 --> 00:10:32,665 お前が昨晩したことは イェスマの掟に抵触しないんだよな? 151 00:10:32,665 --> 00:10:35,869 黙れ! 俺は狩人だ。 152 00:10:37,837 --> 00:10:39,839 狩人は自由の民。 153 00:10:39,839 --> 00:10:43,676 イェスマの権利は尊重してるし 対等に扱う。 154 00:10:43,676 --> 00:10:46,346 法があろうがなかろうが関係ねえ。 155 00:10:46,346 --> 00:10:49,182 皮肉でも 言っていいことと 悪いことがあるぞ。 156 00:10:49,182 --> 00:10:51,851 《皮肉? どういう意味だ》 157 00:10:51,851 --> 00:10:54,854 夜のことを バカにするならすればいいさ。 158 00:10:54,854 --> 00:10:57,857 だが男にも 泣き言の1つや2つ➡ 159 00:10:57,857 --> 00:10:59,859 言いてぇときだってあるだろうが。 160 00:10:59,859 --> 00:11:03,963 あのとき 惨めな声を 晒しちまったのは酔ってたからだ。 161 00:11:03,963 --> 00:11:07,467 俺は ふだん 涙なんて1滴も流さねえ。 162 00:11:07,467 --> 00:11:10,803 《俺が聞いていたと 勘違いしているようだが➡ 163 00:11:10,803 --> 00:11:13,006 泣いていたのか》 164 00:11:17,310 --> 00:11:21,147 いや… 俺は部屋で 何があったかは聞いてないんだ。 165 00:11:21,147 --> 00:11:23,650 だからお前が ジェスによからぬことを➡ 166 00:11:23,650 --> 00:11:25,985 したんじゃないかと そう疑ってしまった。 167 00:11:25,985 --> 00:11:28,788 すまない。 そうかよ。 168 00:11:30,823 --> 00:11:33,326 あぁ ちょっ…。 宿は あの赤い屋根の建物だ。 169 00:11:33,326 --> 00:11:35,328 先に行ってろ。 170 00:11:45,171 --> 00:11:47,840 ジェス。 あっ。 171 00:11:47,840 --> 00:11:49,842 すまなかった。 172 00:11:49,842 --> 00:11:52,011 聞くべきじゃないと わかってはいたんだが。 173 00:11:52,011 --> 00:11:56,516 いえ 私はいいんです。 でも…。 174 00:11:56,516 --> 00:11:59,185 ノットさんは たぶんまだ。 175 00:11:59,185 --> 00:12:04,457 あぁ 昔失った イェスマのことを 忘れられないんだろう。 176 00:12:04,457 --> 00:12:09,128 いや そもそも アイツは忘れるつもりなんかない。 177 00:12:09,128 --> 00:12:13,132 《そう だからこそ俺は ノットを仲間にした。 178 00:12:13,132 --> 00:12:17,804 アイツは俺たちに恩などなくても イェスマ狩りを排除するだろう。 179 00:12:17,804 --> 00:12:20,974 あの異常なまでの ヘックリポンへの執着も➡ 180 00:12:20,974 --> 00:12:24,143 アイツの一途な情熱からに違いない。 181 00:12:24,143 --> 00:12:27,981 俺の仕事は ジェスを 無事に王都まで送り届けること。 182 00:12:27,981 --> 00:12:32,151 そのためには あらゆる手段を 駆使しなければならない》 183 00:12:32,151 --> 00:12:34,320 ありがとうございます。 んっ。 184 00:12:34,320 --> 00:12:37,824 私のために そこまで考えてくださって。 185 00:12:37,824 --> 00:12:41,661 おい これ以上 心の声を 勝手に読むようだったら➡ 186 00:12:41,661 --> 00:12:43,663 ジェスのパンツも勝手に見るぞ。 187 00:12:43,663 --> 00:12:45,665 ごめんなさい。 188 00:12:45,665 --> 00:12:48,334 どうしても 聞こえてしまうものですから。 189 00:12:48,334 --> 00:12:50,336 だから豚さんも➡ 190 00:12:50,336 --> 00:12:53,339 パンツなら いつでも見ていいですよ。 191 00:12:53,339 --> 00:12:57,343 ウフフ…。 《そういうことじゃないが…》 192 00:13:08,121 --> 00:13:11,290 ⦅イース:どうしたんですか!? こんな大ケガをして! 193 00:13:11,290 --> 00:13:14,794 うるせぇな… ちょっと熊に 引っかかれただけだ。 194 00:13:14,794 --> 00:13:16,796 自分で何とかするさ。 195 00:13:16,796 --> 00:13:20,466 (イース)ちょっとって… そこに座っててください。 196 00:13:20,466 --> 00:13:22,468 今 リスタを…。 197 00:13:22,468 --> 00:13:26,806 ほっとけよ 包帯をもらいにきた… だけ…。 198 00:13:26,806 --> 00:13:30,009 ノットさん! ノットさん! 199 00:13:34,647 --> 00:13:38,651 あっ… ここは…。 200 00:13:38,651 --> 00:13:40,987 お目覚めになりましたね。 201 00:13:40,987 --> 00:13:43,489 あっ… イース! 202 00:13:43,489 --> 00:13:46,993 あっ… 傷が…。 203 00:13:46,993 --> 00:13:49,495 ほら まだ寝ていてください。 204 00:13:49,495 --> 00:13:54,500 ハッ お前 服も勝手に。 ご迷惑でしたか? 205 00:13:54,500 --> 00:13:57,003 あまりムチャしないでくださいね。 206 00:13:57,003 --> 00:13:59,939 ノットさんには まだまだ 将来があるんですから。 207 00:13:59,939 --> 00:14:02,608 ご自分を大切にしてください。 208 00:14:02,608 --> 00:14:07,113 俺の将来は俺が決める。 お前には関係ねえだろ。 209 00:14:09,282 --> 00:14:12,285 でも… 私と結婚するって…。 210 00:14:12,285 --> 00:14:15,955 そう言ってくださっていたじゃ ありませんか。 211 00:14:15,955 --> 00:14:20,626 聞いたぜ お前もうすぐ この村を出てくんだろ。 212 00:14:20,626 --> 00:14:23,529 イェスマに俺の将来は関係ねえんだ。 213 00:14:25,465 --> 00:14:30,470 最近 私を避けていると思えば そんな理由だったんですか。 214 00:14:30,470 --> 00:14:33,773 フフッ…。 笑うんじゃねえ! 215 00:14:36,809 --> 00:14:39,011 悪いかよ…。 216 00:14:40,980 --> 00:14:44,283 私が出ていってしまうのが 嫌なんですか? 217 00:14:46,652 --> 00:14:48,654 どうにかなんねえのか。 218 00:14:54,160 --> 00:14:57,163 一つだけ方法があります。 219 00:14:57,163 --> 00:15:01,100 何だ? 教えろ。 簡単ですよ。 220 00:15:01,100 --> 00:15:03,603 ノットさんが一人前になったら➡ 221 00:15:03,603 --> 00:15:06,606 私と一緒に 来てくださればいいんです。 222 00:15:08,608 --> 00:15:10,610 ハッ…⦆ 223 00:15:17,116 --> 00:15:19,118 クソ…。 224 00:15:25,124 --> 00:15:27,126 あっ。 225 00:15:29,128 --> 00:15:31,130 あ…。 226 00:15:35,968 --> 00:15:37,970 なぁジェス。 あっ。 227 00:15:37,970 --> 00:15:43,476 ここにも首輪が飾ってあるが あれは何かのおまじないなのか? 228 00:15:43,476 --> 00:15:46,145 あれは銀の紋章です。 229 00:15:46,145 --> 00:15:48,314 銀の紋章を飾ることが➡ 230 00:15:48,314 --> 00:15:51,150 イェスマの保護者の 証しになるんですよ。 231 00:15:51,150 --> 00:15:54,153 あれがか? 首輪を奪うようなヤツらが➡ 232 00:15:54,153 --> 00:15:56,322 簡単にまねできてしまうと思うが。 233 00:15:56,322 --> 00:15:59,926 イェスマの首輪はですね 体から外されると➡ 234 00:15:59,926 --> 00:16:02,762 魔力を放出して壊れていくんです。 235 00:16:02,762 --> 00:16:06,098 でも イェスマに慕われている方が 管理をされると➡ 236 00:16:06,098 --> 00:16:08,601 首輪は姿をとどめます。 237 00:16:10,603 --> 00:16:13,606 逆にイェスマを 手にかけるようなヤツが近づくと➡ 238 00:16:13,606 --> 00:16:16,943 首輪は黒ずみ やがて消えていく。 239 00:16:16,943 --> 00:16:21,247 だから あれが輝いているかぎり この旅籠は安全ってわけだ。 240 00:16:23,282 --> 00:16:26,285 でもニセモノの首輪かも しれないだろう? 241 00:16:26,285 --> 00:16:28,287 細けぇ豚だな。 242 00:16:28,287 --> 00:16:30,790 イェスマが見れば 本物かどうか わかんだよ。 243 00:16:30,790 --> 00:16:34,126 そうなのか? えぇ そうです。 244 00:16:34,126 --> 00:16:36,796 私には独特の光が見え➡ 245 00:16:36,796 --> 00:16:40,132 歌声のような かすかな音が聞こえます。 246 00:16:40,132 --> 00:16:44,804 なぁ イェスマっていうのは いつ首輪をつけられるんだ? 247 00:16:44,804 --> 00:16:48,975 というか そもそも 女しかいない イェスマはどこから湧いてくる? 248 00:16:48,975 --> 00:16:52,144 そんなことも知らねえで シャビロンになろうと思ってたのか➡ 249 00:16:52,144 --> 00:16:54,146 豚野郎。 ウッ…。 250 00:16:54,146 --> 00:16:57,483 教えてやるよ。 イェスマは8歳くらいまで➡ 251 00:16:57,483 --> 00:16:59,485 王都で小間使いとして訓練され➡ 252 00:16:59,485 --> 00:17:02,421 そのあと売りに出されるんだ。 んっ? 253 00:17:02,421 --> 00:17:05,091 権利と金のある家が イェスマを買う。 254 00:17:05,091 --> 00:17:08,094 購入者の元に 送り届けられるときには➡ 255 00:17:08,094 --> 00:17:10,429 もう首輪がついた状態だ。 256 00:17:10,429 --> 00:17:13,099 誰が親で いつ首輪をつけられて➡ 257 00:17:13,099 --> 00:17:16,269 どう訓練されたか それは謎のまま。 258 00:17:16,269 --> 00:17:18,271 本人たちだって➡ 259 00:17:18,271 --> 00:17:20,439 売られるまでの記憶は 一切もってねえんだ。 260 00:17:20,439 --> 00:17:24,610 《なんなんだそれは。 それじゃまるで…》 261 00:17:24,610 --> 00:17:28,114 あの… 豚さん 大丈夫です。 262 00:17:28,114 --> 00:17:32,618 小間使いの生活って そんなに悪いものじゃないですよ。 263 00:17:32,618 --> 00:17:34,620 んっ…。 264 00:17:34,620 --> 00:17:37,957 《私は長いこと キルトリン家に お仕えしてきましたが➡ 265 00:17:37,957 --> 00:17:41,627 お賃金もいただいて 自由な時間もありました。 266 00:17:41,627 --> 00:17:43,796 お勉強もさせてもらえて➡ 267 00:17:43,796 --> 00:17:46,799 とても楽しい 生活だったと思います》 268 00:17:46,799 --> 00:17:48,801 フゥ…。 269 00:17:51,637 --> 00:17:55,308 寝るか。 明日も長い1日になる。 270 00:17:55,308 --> 00:17:57,310 ワン! 271 00:18:11,757 --> 00:18:14,593 何だ? 早く寝るぞ。 272 00:18:14,593 --> 00:18:16,929 《豚さん》 んっ。 273 00:18:16,929 --> 00:18:20,600 《ちょっとお話 しませんか?》 274 00:18:20,600 --> 00:18:25,604 まぁ 少しならいいが。 《こっち来てください》 275 00:18:27,607 --> 00:18:29,609 《さぁ早く》 276 00:18:31,611 --> 00:18:34,613 それで 何の話がしたいんだ? 277 00:18:34,613 --> 00:18:37,283 《別に 何の話というわけでも。 278 00:18:37,283 --> 00:18:42,455 豚さんは 何か私に 話したいことありませんか?》 279 00:18:42,455 --> 00:18:47,960 いや… 別に 今すぐには思いつかないな。 280 00:18:47,960 --> 00:18:52,131 《そうですか… では私が。 281 00:18:52,131 --> 00:18:55,134 あの… 豚さん➡ 282 00:18:55,134 --> 00:18:59,138 改めてに なってしまうのですが 私➡ 283 00:18:59,138 --> 00:19:02,408 謝りたいんです》 何をだ? 284 00:19:02,408 --> 00:19:04,410 《昨晩のことです。 285 00:19:04,410 --> 00:19:08,414 お酒を飲んで ノットさんを お部屋に入れてしまったこと。 286 00:19:08,414 --> 00:19:13,085 それはあの… やはり よくなかったのかなと》 287 00:19:13,085 --> 00:19:17,089 別に気にするなと言ったろう。 288 00:19:17,089 --> 00:19:21,260 ジェスはノットの心を読んで 安全だとわかってたんだ。 289 00:19:21,260 --> 00:19:23,763 それなら何も謝ることはない。 290 00:19:23,763 --> 00:19:25,765 まぁ 眠くなるなら➡ 291 00:19:25,765 --> 00:19:29,602 今度から酒は 控えめにすべきだと思うけどな。 292 00:19:29,602 --> 00:19:33,272 えっと… 何と言えばいいんでしょう。 293 00:19:33,272 --> 00:19:38,277 《豚さんは私と運命と共にすると 約束してくださった方なのに➡ 294 00:19:38,277 --> 00:19:42,114 私は別の男性を お部屋に入れてしまって》 295 00:19:42,114 --> 00:19:44,950 んっ? バ バカ! 勘違いするなよ! 296 00:19:44,950 --> 00:19:48,120 俺は別に お前に そんな律義さは求めてない。 297 00:19:48,120 --> 00:19:51,457 《そうですか?》 当然だ。 298 00:19:51,457 --> 00:19:53,459 無事でいてくれさえすれば➡ 299 00:19:53,459 --> 00:19:56,629 お前が誰と何をしようが 俺の知ったことじゃない。 300 00:19:56,629 --> 00:20:01,634 たとえあの晩 お前がノットと 何かあっても 俺は別に…。 301 00:20:01,634 --> 00:20:04,303 とにかく! 俺に余計な気遣いはするな! 302 00:20:04,303 --> 00:20:07,306 むしろ迷惑だ。 《ご ごめんなさい。 303 00:20:07,306 --> 00:20:11,977 そうですよね。 私 少し思い上がって。 304 00:20:11,977 --> 00:20:13,979 すみません》 305 00:20:13,979 --> 00:20:16,315 ウッ… いや すまん。 306 00:20:16,315 --> 00:20:19,985 俺も言葉がきつかった。 言いたかったのは➡ 307 00:20:19,985 --> 00:20:23,155 別にジェスは 何も間違ってないってことだけで。 308 00:20:23,155 --> 00:20:25,658 気を遣ってくれるのは うれしいが➡ 309 00:20:25,658 --> 00:20:28,828 俺とジェスは あれだ… もっとほら➡ 310 00:20:28,828 --> 00:20:33,332 フランクな関係というか…。 《フランク… ですか?》 311 00:20:33,332 --> 00:20:37,169 そうだ たとえて言うなら 兄妹みたいなさ。 312 00:20:37,169 --> 00:20:40,506 兄が妹を助けるのは 当然のことだし➡ 313 00:20:40,506 --> 00:20:43,509 妹が兄を助けるのも 当然ってことだ。 314 00:20:43,509 --> 00:20:46,178 なっ いいだろ 兄妹って。 315 00:20:46,178 --> 00:20:50,683 《そうですね それはそれで いい関係かもしれません》 316 00:20:50,683 --> 00:20:54,687 じゃ いいな。 今回の件は そういうことで落着だ。 317 00:20:54,687 --> 00:20:58,190 兄妹愛は すばらしい。 それが結論だ。 318 00:20:58,190 --> 00:21:01,627 夜も遅い もう寝るぞ。 《あれ? 319 00:21:01,627 --> 00:21:05,131 私たち何のお話を していたんでしたっけ?》 320 00:21:05,131 --> 00:21:08,968 深く考えなくていい ただのお喋りだ。 321 00:21:08,968 --> 00:21:12,638 さっ 早く寝ろよ 大変な旅になるんだ。 322 00:21:12,638 --> 00:21:16,142 それじゃ おやすみ。 323 00:21:16,142 --> 00:21:19,345 《おやすみなさい お兄さん》 えっ。 324 00:21:31,991 --> 00:21:34,493 ウッ!? 325 00:21:34,493 --> 00:21:36,662 あっ…。 326 00:21:36,662 --> 00:21:39,165 どうした? 327 00:21:39,165 --> 00:21:42,501 《声が聞こえます》 328 00:21:42,501 --> 00:21:44,670 声? 《はい。 329 00:21:44,670 --> 00:21:49,175 ブレースさんという方が こちらに話しかけてくるんです》 330 00:21:49,175 --> 00:21:52,678 俺には何も聞こえないんだが。 331 00:21:52,678 --> 00:21:56,015 《おそらく イェスマにしか 聞こえないんでしょう。 332 00:21:56,015 --> 00:21:59,819 豚さんも お聞きになりますか?》 あぁ。 333 00:22:02,288 --> 00:22:05,457 《ブレース:ブレースを助け出してください お願いします。 334 00:22:05,457 --> 00:22:08,294 この恐ろしい暗闇から どうかこのブレースを➡ 335 00:22:08,294 --> 00:22:10,462 助け出してください お願いします。 336 00:22:10,462 --> 00:22:13,132 この恐ろしい暗闇から どうかこのブレースを➡ 337 00:22:13,132 --> 00:22:15,301 助け出してください お願いします。 338 00:22:15,301 --> 00:22:17,970 ブレースを助け出してください お願いします。 339 00:22:17,970 --> 00:22:20,806 この恐ろしい暗闇から どうかこのブレースを➡ 340 00:22:20,806 --> 00:22:22,975 助け出してください お願いします。 341 00:22:22,975 --> 00:22:25,644 この恐ろしい暗闇から どうかこのブレースを➡ 342 00:22:25,644 --> 00:22:27,646 助け出してくださいお願いします。 343 00:22:27,646 --> 00:22:29,648 この恐ろしい暗闇から…》 ハッ!?