1 00:00:04,004 --> 00:00:07,007 《ブレース:ブレースを助け出してください お願いします。 2 00:00:07,007 --> 00:00:09,843 この恐ろしい暗闇から どうか このブレースを➡ 3 00:00:09,843 --> 00:00:12,179 助け出してください お願いします。 4 00:00:12,179 --> 00:00:14,515 この恐ろしい暗闇から どうか このブレースを➡ 5 00:00:14,515 --> 00:00:16,517 助け出してください お願いします。 6 00:00:16,517 --> 00:00:18,518 この恐ろしい暗闇から…》 (豚)ちょっと待った! 7 00:00:18,518 --> 00:00:21,021 いったん止めてくれ。 8 00:00:23,023 --> 00:00:26,026 《ジェス:あの… 私 助けに行かないと》 9 00:00:26,026 --> 00:00:28,195 えっ? 《この声の主の方を➡ 10 00:00:28,195 --> 00:00:30,531 助けなきゃいけません》 待て。 11 00:00:30,531 --> 00:00:33,700 早まるな。 そもそも➡ 12 00:00:33,700 --> 00:00:36,870 どんなヤツが助けを求めてるかも わからないんだぞ。 13 00:00:36,870 --> 00:00:39,373 危険だ。 《ですが…》 14 00:00:39,373 --> 00:00:43,710 (ノット)お前ら… 何やってんだ? 15 00:00:43,710 --> 00:00:46,713 ジェス。 あっ…。 16 00:00:48,715 --> 00:00:51,551 《ブレースを助け出してください お願いします。 17 00:00:51,551 --> 00:00:55,722 この恐ろしい暗闇から どうか このブレースを助け出してください。 18 00:00:55,722 --> 00:00:58,559 お願いします。 この恐ろしい…》 あっ…! 19 00:00:58,559 --> 00:01:01,328 この声は!? 《このブレースを 助け出してください》 20 00:01:01,328 --> 00:01:03,497 私にだけ聞こえてきたんです。 21 00:01:03,497 --> 00:01:07,334 ブレースさんというイェスマの方が 助けを求めてらっしゃいます。 22 00:01:07,334 --> 00:01:12,005 (ノット)あっ… 場所はわかるのか? あちらの方角。 23 00:01:12,005 --> 00:01:15,342 遠くのほうからだということしか。 24 00:01:15,342 --> 00:01:17,344 町外れのほうか…。 25 00:01:17,344 --> 00:01:19,346 ロッシ! (ロッシ)ワン! 26 00:01:21,848 --> 00:01:24,051 (ドアの開閉音) 27 00:02:59,980 --> 00:03:03,483 ノット 何か心当たりでもあるのか? 28 00:03:03,483 --> 00:03:06,319 そんなもんは ねえ。 んっ…。 29 00:03:06,319 --> 00:03:08,989 ジェス イェスマの心の声は➡ 30 00:03:08,989 --> 00:03:11,992 相手を選んで 伝えることができるんだよな? 31 00:03:11,992 --> 00:03:13,994 そうです。 じゃあなんで➡ 32 00:03:13,994 --> 00:03:16,663 俺やノットにも 直接 聞こえてこないんだ? 33 00:03:16,663 --> 00:03:19,100 助けを呼ぶなら 大勢に伝えるべきだろ? 34 00:03:19,100 --> 00:03:23,170 無差別に呼びかけたら 逆に危険かもしれねぇし➡ 35 00:03:23,170 --> 00:03:25,672 事情はいくらでも考えられる。 36 00:03:25,672 --> 00:03:27,674 そんなことより大切なのは➡ 37 00:03:27,674 --> 00:03:30,677 今 助けを呼んでる イェスマがいるってことだ。 38 00:03:30,677 --> 00:03:33,180 ジェス。 39 00:03:33,180 --> 00:03:36,516 こっちから何かを 伝えようとは してみたのか? 40 00:03:36,516 --> 00:03:40,821 やってはみましたが 伝わっているのかどうか。 41 00:03:43,857 --> 00:03:46,359 聞いてくれ… 二人とも。 42 00:03:48,361 --> 00:03:50,864 さっきのは 助けを呼ぶ声なんかじゃない。 43 00:03:50,864 --> 00:03:52,866 はっ? 44 00:03:52,866 --> 00:03:56,036 返答も待たない 抽象的な訴えの繰り返し。 45 00:03:56,036 --> 00:03:58,038 まるで救いを求めて➡ 46 00:03:58,038 --> 00:04:00,974 祈ってるみたいだ。 なら なおさら➡ 47 00:04:00,974 --> 00:04:05,145 急いで助けてやんなきゃ いけねえだろ! もしそれが➡ 48 00:04:05,145 --> 00:04:10,150 仕組まれた罠だとしてもか? えっ? あっ…。 49 00:04:10,150 --> 00:04:12,986 この祈りの声を利用して➡ 50 00:04:12,986 --> 00:04:16,656 別のイェスマを おびき寄せようと しているヤツがいる。 51 00:04:16,656 --> 00:04:19,159 そういう可能性も十分ある。 52 00:04:19,159 --> 00:04:21,161 クッ…。 53 00:04:21,161 --> 00:04:28,835 ♬~ 54 00:04:28,835 --> 00:04:33,006 あの聖堂の中か? はい おそらく。 55 00:04:33,006 --> 00:04:36,009 おかしいな…。 そうなんです。 56 00:04:36,009 --> 00:04:38,178 んっ? 豚さん。 57 00:04:38,178 --> 00:04:41,515 イェスマは本来 星に祈る種族なんです。 58 00:04:41,515 --> 00:04:46,186 だから聖堂には入りません。 そうなのか。 59 00:04:46,186 --> 00:04:49,689 イェスマは 神聖な祈りの場に 立ち入ることが➡ 60 00:04:49,689 --> 00:04:52,392 許されてねえってのが正しいがな。 61 00:04:56,029 --> 00:04:59,533 なるほど… 見えてきたぞ。 んっ? 62 00:05:06,807 --> 00:05:09,009 (ノック) 63 00:05:18,318 --> 00:05:20,620 (ドアの開く音) 64 00:05:24,324 --> 00:05:27,494 こんな時間に どうされましたかな。 65 00:05:27,494 --> 00:05:30,830 すまねぇ この聖堂から声が聞こえるって➡ 66 00:05:30,830 --> 00:05:33,667 コイツが言っててよ。 67 00:05:33,667 --> 00:05:35,669 ブレースさんという方の➡ 68 00:05:35,669 --> 00:05:39,839 助けを求める声が 聞こえてきたものですから…。 69 00:05:39,839 --> 00:05:41,841 不思議ですなぁ。 70 00:05:41,841 --> 00:05:45,345 この聖堂には 私一人しかおりませんが。 71 00:05:45,345 --> 00:05:48,014 本当か? ウーン…。 72 00:05:48,014 --> 00:05:53,520 もちろん 確認して回ったわけでは ありませんが。 73 00:05:53,520 --> 00:05:56,690 気になるなら 見ていかれますか? 74 00:05:56,690 --> 00:05:59,192 あっ…。 あっ…。 75 00:06:11,137 --> 00:06:14,474 あっ… あっ? 76 00:06:14,474 --> 00:06:16,776 あなたは入れませんよ。 77 00:06:24,150 --> 00:06:27,854 ジェス すまない。 必ず成功させる。 78 00:06:30,490 --> 00:06:33,994 ⦅じゃあ 俺とロッシで 正面突破すりゃいいじゃねぇか。 79 00:06:33,994 --> 00:06:38,164 イェスマの少女を 人質にされているも同然の状況だ。 80 00:06:38,164 --> 00:06:41,334 下手に動くべきじゃない。 クッ…。 81 00:06:41,334 --> 00:06:43,336 あの! んっ。 82 00:06:45,338 --> 00:06:48,341 私に考えがあります⦆ 83 00:06:59,519 --> 00:07:02,122 ハッ! (ドアの開く音) 84 00:07:05,125 --> 00:07:07,961 さっきとは違う男だ。 85 00:07:07,961 --> 00:07:10,630 (匂いを嗅ぐ音) 86 00:07:10,630 --> 00:07:13,800 《この匂い… 大学の実験室で…。 87 00:07:13,800 --> 00:07:15,802 あっ!》 88 00:07:15,802 --> 00:07:19,139 ジェス 麻酔薬を持った男が 近づいている。 89 00:07:19,139 --> 00:07:37,324 ♬~ 90 00:07:37,324 --> 00:07:39,492 んっ! ガウッ! 91 00:07:39,492 --> 00:07:41,995 ウッ! あっ。 (吠え声) 92 00:07:41,995 --> 00:07:51,004 (うなり声) 93 00:07:51,004 --> 00:07:54,674 あっ…。 94 00:07:54,674 --> 00:07:56,676 んっ… あっ! 95 00:08:02,949 --> 00:08:05,452 あぁ…。 大丈夫だ。 あっ。 96 00:08:05,452 --> 00:08:07,454 殺しちゃいねえ。 97 00:08:07,454 --> 00:08:10,457 ジェス。 98 00:08:10,457 --> 00:08:13,460 危険な目に遭わせてすまなかった。 99 00:08:21,634 --> 00:08:24,804 あっ… あっ。 100 00:08:24,804 --> 00:08:27,307 フフッ。 101 00:08:27,307 --> 00:08:29,609 さぁ行くぞ! 102 00:08:55,668 --> 00:08:58,004 ジェス。 あっ。 103 00:08:58,004 --> 00:09:00,106 ブレースを助けに行くぞ。 104 00:09:00,106 --> 00:09:02,609 あっ…。 105 00:09:04,944 --> 00:09:07,247 えぇ 行きましょう。 106 00:09:12,285 --> 00:09:28,968 ♬~ 107 00:09:28,968 --> 00:09:31,271 声はどこから聞こえる? 108 00:09:33,973 --> 00:09:36,976 床の下からです。 床の下!? 109 00:09:36,976 --> 00:09:39,813 (ロッシの吠え声) 110 00:09:39,813 --> 00:10:21,187 ♬~ 111 00:10:21,187 --> 00:10:23,857 この生臭さは…。 112 00:10:23,857 --> 00:10:36,202 ♬~ 113 00:10:36,202 --> 00:10:39,706 《やはり血の匂いか…。 114 00:10:39,706 --> 00:10:43,910 もし ジェスが さっきの男に捕まっていたら…》 115 00:10:46,713 --> 00:10:48,715 ハッ。 116 00:10:53,887 --> 00:10:55,889 《あれは…》 117 00:10:55,889 --> 00:10:58,591 ウッ…。 クウッ…! 118 00:11:00,493 --> 00:11:02,595 んっ? 119 00:11:11,671 --> 00:11:13,673 あっ。 んっ? 120 00:11:13,673 --> 00:11:16,576 お前がブレースか! 121 00:11:19,679 --> 00:11:22,015 あっ…。 おい! 大丈夫か!? 122 00:11:22,015 --> 00:11:24,017 あっ! 123 00:11:24,017 --> 00:11:27,020 《イェスマの像… 心の声が➡ 124 00:11:27,020 --> 00:11:30,356 ジェスだけに届いたのは 彼女の祈りが➡ 125 00:11:30,356 --> 00:11:33,660 イェスマという概念に向けられていた ものだったからか》 126 00:11:35,695 --> 00:11:37,697 フンッ! 127 00:11:37,697 --> 00:11:44,871 ♬~ 128 00:11:44,871 --> 00:11:49,676 助けに来た。 もう大丈夫だ。 (ブレース)あぁ…。 129 00:11:55,715 --> 00:12:00,320 その手紙は? コイツらのした悪事の告発文だ。 130 00:12:00,320 --> 00:12:03,656 町に戻ったら 王朝の流通拠点に投げ入れる。 131 00:12:03,656 --> 00:12:05,658 そうか…。 132 00:12:05,658 --> 00:12:08,995 あのまま突っ込んでたら ジェスが危なかったかもしんねぇ。 133 00:12:08,995 --> 00:12:11,998 忠告に感謝する。 おぉ…。 134 00:12:17,170 --> 00:12:19,672 自己紹介が遅れたな。 135 00:12:19,672 --> 00:12:23,509 俺は ノット。 こっちは ロッシ。 ワン! 136 00:12:23,509 --> 00:12:26,679 ジェスと申します よろしくお願いいたします。 137 00:12:26,679 --> 00:12:30,516 それから こちらは豚さんです。 138 00:12:30,516 --> 00:12:33,519 よろしくな。 あっ…。 139 00:12:33,519 --> 00:12:36,356 そういや お前 名前は? 140 00:12:36,356 --> 00:12:39,692 ぜひ豚と呼んでくれ! 《本名なんか言ったら➡ 141 00:12:39,692 --> 00:12:44,197 女の子に 「豚」と呼んでもらえる 機会を失ってしまうじゃないか》 142 00:12:44,197 --> 00:12:48,534 リュボリの墓守 エス家に仕えておりました➡ 143 00:12:48,534 --> 00:12:52,038 イェスマのブレースと申します。 144 00:12:52,038 --> 00:12:55,375 《「仕えていた」ということは➡ 145 00:12:55,375 --> 00:12:59,178 この少女も 王都へ向かう途中のイェスマか》 146 00:13:02,315 --> 00:13:07,320 ウッ… く 詳しいことは また明日にでも聞こう。 147 00:13:07,320 --> 00:13:10,823 とりあえず 自力で歩けるか? 148 00:13:10,823 --> 00:13:13,526 そうか じゃあ行くぞ。 149 00:13:15,495 --> 00:13:17,597 フゥ…。 150 00:13:23,670 --> 00:13:25,838 もう お休みになりました。 151 00:13:25,838 --> 00:13:28,341 だいぶ お疲れだったみたいで。 152 00:13:28,341 --> 00:13:33,646 そうか お前らも少し休んでおけ。 今日も歩きどおしだぞ。 153 00:13:37,517 --> 00:13:39,519 (鳥のさえずり) 154 00:13:39,519 --> 00:13:42,622 (豚のいびき) 155 00:13:52,365 --> 00:13:56,536 んっ? なんだ もう起きたのか。 156 00:13:56,536 --> 00:13:59,706 はい。 昨晩は➡ 157 00:13:59,706 --> 00:14:02,408 ありがとうございました。 158 00:14:04,310 --> 00:14:06,979 お前を見つけられてよかった。 159 00:14:06,979 --> 00:14:09,482 相当な祈りじゃなけりゃ➡ 160 00:14:09,482 --> 00:14:13,786 離れた所にいる俺たちが お前に 気付くことなんてなかった。 161 00:14:19,492 --> 00:14:23,329 あんなに一つのことを 熱心に祈れるヤツは そうはいねえ。 162 00:14:23,329 --> 00:14:25,331 強い心だ。 163 00:14:25,331 --> 00:14:27,533 大事にしろよ。 164 00:14:38,010 --> 00:14:42,615 お世話になりました。 このご恩は忘れません。 165 00:14:44,684 --> 00:14:47,887 ブレース 一人で王都へ 向かうつもりか? 166 00:14:52,024 --> 00:14:54,527 あぁ…。 167 00:14:54,527 --> 00:14:56,529 考えたんだ。 168 00:14:56,529 --> 00:15:00,633 ブレースも一緒に 王都に連れていってやれないか? 169 00:15:00,633 --> 00:15:03,836 私からもぜひ お願いします。 170 00:15:06,305 --> 00:15:08,474 警護の対象が増えるってことは➡ 171 00:15:08,474 --> 00:15:11,310 その分 ジェスの危険も 高まるってことだ。 172 00:15:11,310 --> 00:15:15,481 お前はそれでいいのか? リスクは承知の上だ。 173 00:15:15,481 --> 00:15:17,817 お前には迷惑かけてしまうが➡ 174 00:15:17,817 --> 00:15:21,120 当然 俺も できるかぎりのことはする。 175 00:15:31,664 --> 00:15:33,666 そうかよ。 176 00:15:40,006 --> 00:15:42,108 (2人)フフッ…。 177 00:15:46,846 --> 00:15:50,183 《しばらく監禁されていたようで 不安だったが➡ 178 00:15:50,183 --> 00:15:53,519 ブレースの体調は 見たところ問題ないようだ。 179 00:15:53,519 --> 00:15:58,524 ジェスと違って ブレースは寡黙で いっさい感情を表には出さない。 180 00:15:58,524 --> 00:16:00,460 喋り方や性格など➡ 181 00:16:00,460 --> 00:16:04,630 イェスマが基本的に 控えめな種族なのは間違いない。 182 00:16:04,630 --> 00:16:07,800 だがそれは 社会的な地位によるものだろう。 183 00:16:07,800 --> 00:16:10,136 当然 個性というものがある。 184 00:16:10,136 --> 00:16:13,639 そして何より お胸に関しても➡ 185 00:16:13,639 --> 00:16:17,476 イェスマは控えめな種族なのだろうと 勝手に決めつけていたが➡ 186 00:16:17,476 --> 00:16:21,314 それは少ないサンプルに基づく 思い込みだったようだ》 187 00:16:21,314 --> 00:16:23,816 《あの…》 ンゴ? 188 00:16:23,816 --> 00:16:28,154 《私にもブレースさんにも しっかり聞こえていますので》 189 00:16:28,154 --> 00:16:30,156 ハアァッ! 190 00:16:30,156 --> 00:16:33,993 すまない。 配慮すべきだったな 反省する。 191 00:16:33,993 --> 00:16:36,329 《とはいえ➡ 192 00:16:36,329 --> 00:16:39,832 ブレースに気にするそぶりは まったくない。 193 00:16:39,832 --> 00:16:41,834 道中 ずっとこんな感じだ。 194 00:16:41,834 --> 00:16:44,504 いろいろ聞きたいことは あるのだが…》 195 00:16:44,504 --> 00:16:46,505 《いいいんですよ別に》 フガ。 196 00:16:46,505 --> 00:16:50,009 《お好きなほうを 見ていてください》 197 00:16:50,009 --> 00:16:53,346 違う… 誤解だ。 俺はジェスのシャビロン。 198 00:16:53,346 --> 00:16:56,849 金輪際 誓って ジェスの胸しか見ない! んっ? 199 00:16:56,849 --> 00:17:00,119 《なんだかヘンタイみたいな 言い方になってしまった》 200 00:17:00,119 --> 00:17:02,121 フフッ…。 201 00:17:02,121 --> 00:17:04,123 《気にしないでください。 202 00:17:04,123 --> 00:17:07,293 男の人が大きいほうを 好まれるというのは➡ 203 00:17:07,293 --> 00:17:09,962 このメステリアでは常識ですから。 204 00:17:09,962 --> 00:17:13,799 その証拠に ほら》 アイツ…。 205 00:17:13,799 --> 00:17:16,636 ジェス 勘違いしないでほしいんだが➡ 206 00:17:16,636 --> 00:17:21,307 大きなほうに目がいくのは 背の高いヒマワリが咲いていたら➡ 207 00:17:21,307 --> 00:17:23,976 そちらを見てしまうのと 同じことだ。 208 00:17:23,976 --> 00:17:26,812 《ヒマワリ… ですか…》 209 00:17:26,812 --> 00:17:28,814 つい ヒマワリを見てしまっても➡ 210 00:17:28,814 --> 00:17:33,486 本当は 小さなスミレのほうが 好きなヤツだってもちろんいるんだ。 211 00:17:33,486 --> 00:17:37,490 俺のいた国ではむしろ スミレ好きのほうが多数派だったぞ。 212 00:17:37,490 --> 00:17:40,326 《それは… よかったです…?》 213 00:17:40,326 --> 00:17:42,328 《多数派というのは➡ 214 00:17:42,328 --> 00:17:44,830 若干 盛ってしまって いるかもしれないが➡ 215 00:17:44,830 --> 00:17:46,832 諸君ならわかってくれよう。 216 00:17:46,832 --> 00:17:51,837 道端にひっそり咲き誇る スミレの美しさを》 217 00:17:51,837 --> 00:17:56,175 お兄さん はい リンゴです。 《ブヒ?》 218 00:17:56,175 --> 00:17:58,511 「兄妹みたいな関係でいよう」と➡ 219 00:17:58,511 --> 00:18:00,780 豚さんが おっしゃっていましたので。 220 00:18:00,780 --> 00:18:02,782 あぁ ゆうべの…。 221 00:18:02,782 --> 00:18:07,119 あれは たとえ話で 別に呼び方を変える必要は…。 222 00:18:07,119 --> 00:18:09,455 「お兄さん」と呼ばれるのは➡ 223 00:18:09,455 --> 00:18:14,961 お嫌でしたか? い いや… まぁ わりと…。 224 00:18:14,961 --> 00:18:18,631 悪くはないもんだな。 アハッ…。 225 00:18:18,631 --> 00:18:20,633 はい お兄さん。 226 00:18:20,633 --> 00:18:22,635 あぁ…。 アーン。 227 00:18:22,635 --> 00:18:24,637 アーン…。 228 00:18:24,637 --> 00:18:26,639 (リンゴをかじる音) 229 00:18:26,639 --> 00:18:28,641 お前ら。 ンゴ。 230 00:18:28,641 --> 00:18:30,810 さっきから何してんだ? 231 00:18:30,810 --> 00:18:32,812 いや違うんだ。 俺は決して➡ 232 00:18:32,812 --> 00:18:35,147 年下の美少女に 「お兄さん」と呼ばれて➡ 233 00:18:35,147 --> 00:18:37,984 喜ぶようなヘンタイでは… ない! 234 00:18:37,984 --> 00:18:41,821 自己紹介か? フゴッ… グッ。 235 00:18:41,821 --> 00:18:45,324 ノットさんは お姉さんがお好きなんですよね。 236 00:18:45,324 --> 00:18:47,326 なっ…! 237 00:18:47,326 --> 00:18:50,830 お 俺に姉はいねえ! あれ? 238 00:18:50,830 --> 00:18:53,666 でも昨晩 寝言で何度か➡ 239 00:18:53,666 --> 00:18:55,668 「お姉ちゃん」と おっしゃっていましたが。 240 00:18:55,668 --> 00:18:57,670 ウウッ…。 241 00:18:57,670 --> 00:19:00,606 膝枕も おねだりして いらっしゃいましたよね。 242 00:19:00,606 --> 00:19:02,942 でも お姉さんではないとすると➡ 243 00:19:02,942 --> 00:19:05,444 お相手は どなたなんでしょう? 244 00:19:05,444 --> 00:19:08,948 《純粋な好奇心とは 時に残酷だ》 245 00:19:08,948 --> 00:19:11,117 だ 誰だっていいだろうが! 246 00:19:11,117 --> 00:19:13,786 別に憧れてた女が 「お姉ちゃん」と呼ぶと➡ 247 00:19:13,786 --> 00:19:17,790 甘やかして膝枕してくれたとか そういうことじゃねえからな! 248 00:19:17,790 --> 00:19:19,792 《自己紹介か?》 249 00:19:19,792 --> 00:19:22,294 よし ジェス そこまでにしよう。 250 00:19:22,294 --> 00:19:24,296 それから 「お兄さん」呼びも➡ 251 00:19:24,296 --> 00:19:27,466 なんだか不健全な感じがするから もうやめにしよう。 252 00:19:27,466 --> 00:19:29,468 そうですか。 253 00:19:29,468 --> 00:19:32,471 呼び方ならいくらでも 試してさしあげますので➡ 254 00:19:32,471 --> 00:19:36,475 いつでも言ってくださいね。 あぁ 助かる。 255 00:19:40,312 --> 00:19:44,483 ここが…。 (ノット)あぁ 「磔の岩地」だ。 256 00:19:44,483 --> 00:19:48,154 暗黒時代 とある魔法使いが➡ 257 00:19:48,154 --> 00:19:51,824 大勢の方々を この岩に突き刺したことから➡ 258 00:19:51,824 --> 00:19:53,826 その名前になったそうです。 259 00:19:53,826 --> 00:19:55,828 ヒィィ…。 まぁ➡ 260 00:19:55,828 --> 00:19:58,497 戦略的な意味合いが あったらしいがな。 261 00:19:58,497 --> 00:20:01,333 一つは敵の伏兵の戦意喪失。 262 00:20:01,333 --> 00:20:05,004 もう一つは 死体に群がる鳥を利用して➡ 263 00:20:05,004 --> 00:20:07,673 敵の動きをいち早く察知すること。 264 00:20:07,673 --> 00:20:10,509 対面では敵なしの 魔法使い様でも➡ 265 00:20:10,509 --> 00:20:13,512 やはり不意打ちは怖かったらしい。 266 00:20:13,512 --> 00:20:15,514 この地形じゃ➡ 267 00:20:15,514 --> 00:20:18,017 どこに敵が潜んでいるかも わからねえからな。 268 00:20:29,528 --> 00:20:31,530 《しかし…。 269 00:20:31,530 --> 00:20:36,035 ノットは俺が思っていたより はるかに頼もしい男のようだ。 270 00:20:36,035 --> 00:20:39,205 終始 安全だった ルート選びにしても➡ 271 00:20:39,205 --> 00:20:42,708 休憩地点にしても 食糧の確保にしても。 272 00:20:42,708 --> 00:20:45,377 とにかく適切という他ない。 273 00:20:45,377 --> 00:20:47,379 夜中の見張りのために➡ 274 00:20:47,379 --> 00:20:51,083 早くからロッシを 休ませている点も抜け目がない》 275 00:20:56,055 --> 00:20:58,657 寝られるうちに寝ておけよ。 276 00:21:00,826 --> 00:21:03,662 フゥ…。 277 00:21:03,662 --> 00:21:06,332 《聖堂の一件でも感心したが➡ 278 00:21:06,332 --> 00:21:12,171 身体能力もさることながら リーダーシップも大したものだ。 279 00:21:12,171 --> 00:21:15,341 俺の出番も もう終わりかな…。 280 00:21:15,341 --> 00:21:20,012 ハッ… いかんいかん。 ジェスのシャビロンは俺なんだぞ。 281 00:21:20,012 --> 00:21:23,115 俺だってまだ これから…》 282 00:21:25,184 --> 00:21:28,354 《死と隣り合わせな 状況だというのに➡ 283 00:21:28,354 --> 00:21:30,689 平和な寝顔だ》 284 00:21:30,689 --> 00:21:32,691 んっ。 285 00:21:32,691 --> 00:21:49,108 ♬~ 286 00:21:57,550 --> 00:21:59,552 ンゴ。 287 00:22:01,487 --> 00:22:03,989 (ノット)外に出ねぇか? 288 00:22:23,509 --> 00:22:25,511 お前…。 289 00:22:28,013 --> 00:22:30,015 死ぬ覚悟はあんのか?