1 00:00:07,641 --> 00:00:13,146 (豚)ノットとロッシなら大丈夫だ。 《ジェス:えっ ええ…。 2 00:00:13,146 --> 00:00:18,485 そう… ですね》 ブレースは最初から➡ 3 00:00:18,485 --> 00:00:20,988 ああするつもりだったんだ。 えっ。 4 00:00:20,988 --> 00:00:24,491 自分が もう助かる 見込みがないのは わかっていて。 5 00:00:24,491 --> 00:00:27,494 それでも俺たちの役に立とうと…。 6 00:00:27,494 --> 00:00:30,998 《でも 私がもっと 注意していたら》 7 00:00:30,998 --> 00:00:32,100 それは違う。 あっ。 8 00:00:32,100 --> 00:00:36,503 ブレースが死んだのは 俺が油断していたせいだ。 9 00:00:36,503 --> 00:00:40,340 そんなこと。 だから俺はもう判断を誤らない。 10 00:00:40,340 --> 00:00:43,510 何が何でも ジェスを王都へ届ける。 11 00:00:43,510 --> 00:00:46,179 あっ…。 12 00:00:46,179 --> 00:00:50,584 《絶対に 二人で 王都へ入りましょうね》 13 00:00:52,519 --> 00:00:57,024 約束してほしいことがある。 《何でしょう?》 14 00:00:57,024 --> 00:01:01,461 豚の俺は ジェスなしでは 王都に入ることは許されない。 15 00:01:01,461 --> 00:01:04,798 だがジェスは 一人でも入れるはずだ。 16 00:01:04,798 --> 00:01:06,800 万が一 俺に何かあっても➡ 17 00:01:06,800 --> 00:01:10,504 ジェスは まっすぐ 王都を目指せ。 いいな? 18 00:01:12,472 --> 00:01:16,310 豚さん… 私…。 んっ? 19 00:01:16,310 --> 00:01:20,314 《やっぱり私 豚さんがいないと…》 20 00:01:22,316 --> 00:01:25,152 俺たちが命を懸けてきたのは➡ 21 00:01:25,152 --> 00:01:27,988 ジェスを無事 王都に送り届けるためだ。 22 00:01:27,988 --> 00:01:30,991 ジェスは それに応える義務がある。 23 00:01:30,991 --> 00:01:34,828 だから 絶対に王都へ行くんだ という覚悟を持ってくれ。 24 00:01:34,828 --> 00:01:39,333 たとえ 一人になったとしても。 25 00:01:39,333 --> 00:01:41,635 《はい…》 26 00:03:20,467 --> 00:03:23,637 イェスマ狩りに 遭遇してしまった場合➡ 27 00:03:23,637 --> 00:03:27,140 使えるものといえば このアンクレットと…。 28 00:03:30,477 --> 00:03:33,313 ⦅ノット:3つとも その爪を 引き出してから折れば➡ 29 00:03:33,313 --> 00:03:36,650 起動できる。 赤のリスタが埋まってるのが爆弾だ。 30 00:03:36,650 --> 00:03:39,653 範囲は広くねえが それなりの威力はある。 31 00:03:39,653 --> 00:03:41,655 黄色いのは 「シエルタ」。 32 00:03:41,655 --> 00:03:44,991 身を隠したいときに使え。 岩に擬態できる。 33 00:03:44,991 --> 00:03:49,996 緑のは 人間には聞こえねえ音で 狼を呼び寄せる 「狼起こし」だ。 34 00:03:49,996 --> 00:03:54,101 起動すると 神経を逆なでされた 狼たちが集まってくる。 35 00:03:56,169 --> 00:03:58,505 狼は どのくらいで来るんだ? 36 00:03:58,505 --> 00:04:00,440 わからねえ。 37 00:04:00,440 --> 00:04:03,777 針の森なら まぁ… 来ないってことはねえと思うが。 38 00:04:03,777 --> 00:04:07,614 んっ…。 シエルタで身を隠して使うのがいい。 39 00:04:07,614 --> 00:04:11,451 運がよければ狼が イェスマ狩りを追い払ってくれる…。 40 00:04:11,451 --> 00:04:14,121 かもしれねぇ。 41 00:04:14,121 --> 00:04:17,124 ずいぶんと 使い勝手の悪い道具だな。 42 00:04:17,124 --> 00:04:20,460 使わずにすむなら それに越したことはねえが➡ 43 00:04:20,460 --> 00:04:25,465 万が一のときは よくよく考えたうえで使え⦆ 44 00:04:25,465 --> 00:04:27,968 ここが…。 45 00:04:27,968 --> 00:04:31,638 《入り口は どこなんでしょう?》 46 00:04:31,638 --> 00:04:35,142 ブレースは 「王に訴えよ」と 言っていたが…。 47 00:04:35,142 --> 00:04:37,477 んっ? (匂いを嗅ぐ音) 48 00:04:37,477 --> 00:04:40,480 幸い近くに イェスマ狩りはいなさそうだ。 49 00:04:40,480 --> 00:04:43,984 ジェス だめもとで 崖に向かって➡ 50 00:04:43,984 --> 00:04:46,486 「入れてください」と 大声で言ってみてくれ。 51 00:04:46,486 --> 00:04:48,588 だめなら すぐに移動しよう。 52 00:04:51,992 --> 00:04:54,094 入れてください! 53 00:05:00,100 --> 00:05:02,102 違ったみたいだな。 54 00:05:02,102 --> 00:05:05,605 しかたない 行くぞ。 はい。 55 00:05:10,277 --> 00:05:12,279 入れてください! 56 00:05:17,951 --> 00:05:21,054 やはりだめか… 行こう。 57 00:05:25,959 --> 00:05:29,462 《いったい どこに入り口があるんだ》 58 00:05:35,802 --> 00:05:38,305 あっ…。 59 00:05:38,305 --> 00:05:40,807 また 背中に乗らないか。 60 00:05:40,807 --> 00:05:43,643 いえ まだ歩けます。 61 00:05:43,643 --> 00:05:46,313 入り口がどこかの 見当もつかないうえ➡ 62 00:05:46,313 --> 00:05:49,149 いつまた襲われるか わからない。 63 00:05:49,149 --> 00:05:52,319 そのときに体力が残ってないと 逃げきれないだろ。 64 00:05:52,319 --> 00:05:55,655 だから乗ってくれ。 65 00:05:55,655 --> 00:05:59,926 うん! あっ…。 66 00:05:59,926 --> 00:06:01,928 わかりました。 67 00:06:13,273 --> 00:06:18,945 《豚さん 何かお話ししましょう》 あぁ そうするか。 68 00:06:18,945 --> 00:06:22,949 《では 豚さんの初恋について 聞かせてください》 69 00:06:30,290 --> 00:06:32,792 あっ…。 (茂みの音) 70 00:06:32,792 --> 00:06:34,794 んっ? 71 00:06:39,633 --> 00:06:41,635 ハッ! あっ!? (矢が放たれる音) 72 00:06:41,635 --> 00:06:48,141 ♬~ 73 00:06:48,141 --> 00:06:52,345 《どなたか… いるようです》 ハッ! 74 00:06:54,314 --> 00:06:59,920 ⚟お嬢ちゃん 逃げても無駄だ おとなしく出ておいで。 75 00:06:59,920 --> 00:07:03,089 動くなよ ジェス。 傷は深いか? 76 00:07:03,089 --> 00:07:05,792 《いえ 大丈夫です》 77 00:07:08,428 --> 00:07:12,265 《相手は一人だろうか? どうやったらジェスを逃がせる? 78 00:07:12,265 --> 00:07:15,101 落ち着いて考えるんだ》 《あの…。 79 00:07:15,101 --> 00:07:18,938 私は大丈夫ですから 豚さんは逃げてください》 80 00:07:18,938 --> 00:07:22,442 バカを言うな 今度こそ俺がジェスを守る! 81 00:07:22,442 --> 00:07:27,447 《私… とても楽しかったです。 だから…》 82 00:07:27,447 --> 00:07:31,952 俺がジェスを見捨てることは絶対に 万に一つもありえない。 83 00:07:31,952 --> 00:07:34,454 頼むから 諦めるようなことは➡ 84 00:07:34,454 --> 00:07:37,057 言わないでくれ。 あっ…。 85 00:07:39,125 --> 00:07:41,127 ⚟他に誰かいるのかい? 86 00:07:41,127 --> 00:07:45,131 コソコソ相談しても無駄だ。 その矢にはね➡ 87 00:07:45,131 --> 00:07:48,134 毒が塗ってある。 (2人)ハッ…! 88 00:07:48,134 --> 00:07:50,136 (匂いを嗅ぐ音) 89 00:07:50,136 --> 00:07:52,639 もう命は助からないさ。 90 00:07:52,639 --> 00:07:57,143 仲間がいるなら ソイツだけは 見逃してやってもいいけどね。 91 00:07:59,312 --> 00:08:01,414 毒の匂いはしない。 92 00:08:01,414 --> 00:08:03,583 ハッタリだ。 あっ。 93 00:08:03,583 --> 00:08:06,419 仲間が潜んでいないか 探ってるだけだ。 94 00:08:06,419 --> 00:08:08,755 答えちゃいけない。 95 00:08:08,755 --> 00:08:11,424 オイラの狙いは お嬢ちゃんだけだ。 96 00:08:11,424 --> 00:08:14,227 そっちに行くよ いいね? 97 00:08:20,266 --> 00:08:23,269 だめか… ジェス。 98 00:08:26,106 --> 00:08:28,274 おや 何かしているね。 99 00:08:28,274 --> 00:08:33,780 よくない。 オイラも一人だから 抵抗されると迷惑なんだな。 100 00:08:37,951 --> 00:08:43,456 《なるほど 手負いのイェスマ相手に 無理に急ぐ必要もな… あっ》 101 00:08:43,456 --> 00:08:45,792 (匂いを嗅ぐ音) 102 00:08:45,792 --> 00:08:49,295 《クソ やはりいたか》 103 00:08:49,295 --> 00:08:52,098 ジェス 赤い球をくれ。 104 00:08:55,635 --> 00:08:58,138 敵はもう一人隠れてる。 ただ➡ 105 00:08:58,138 --> 00:09:01,741 相手もこっちに仲間がいるかも しれないと警戒したままだ。 106 00:09:01,741 --> 00:09:04,577 それを逆手に取りたい。 107 00:09:04,577 --> 00:09:08,081 まず 近くに仲間がいるように 声を上げてくれ。 108 00:09:08,081 --> 00:09:10,784 あっ…。 109 00:09:13,920 --> 00:09:17,757 ノットさん だめです! 来てはいけません! 110 00:09:17,757 --> 00:09:21,428 よし 狼起こしを起動してくれ。 111 00:09:21,428 --> 00:09:23,596 えっ! んっ。 112 00:09:23,596 --> 00:09:25,765 やっぱり近くにいるんだね。 113 00:09:25,765 --> 00:09:29,769 コソコソやっているから もしかしてと思ったんだけど。 114 00:09:29,769 --> 00:09:41,614 ♬~ 115 00:09:41,614 --> 00:09:43,950 (高音) 116 00:09:43,950 --> 00:09:46,953 《クウッ なんて音だ》 (高音) 117 00:09:46,953 --> 00:09:49,289 《あっ…? 豚さん?》 (高音) 118 00:09:49,289 --> 00:09:53,126 大丈夫だ…。 《は はい》 (高音) 119 00:09:53,126 --> 00:09:57,964 無駄だよ ノットとやら。 そのイェスマは助からない。 (高音) 120 00:09:57,964 --> 00:10:02,302 今この瞬間にも体中に 毒が回っているからね。 (高音) 121 00:10:02,302 --> 00:10:04,304 俺が この場を乱す。 (高音) 122 00:10:04,304 --> 00:10:07,307 ジェスはそれに乗じて なるべく 遠くに逃げてくれ。 (高音) 123 00:10:07,307 --> 00:10:10,143 《ですが豚さんは》 大丈夫だ。 (高音) 124 00:10:10,143 --> 00:10:13,313 俺もすぐに後を追う。 あっ…。 (高音) 125 00:10:13,313 --> 00:10:20,153 (高音) 126 00:10:20,153 --> 00:10:22,155 あっ。 (茂みの音) 127 00:10:24,157 --> 00:10:26,559 《しまっ…》 (枝の折れる音) 128 00:10:32,332 --> 00:10:34,334 なんだい イノシシか。 129 00:10:37,337 --> 00:10:39,339 《あれがいいか》 130 00:10:44,177 --> 00:10:46,880 《ウッ…》 131 00:10:49,849 --> 00:10:52,185 ジェス 退避はできそうか? 132 00:10:52,185 --> 00:10:55,688 《はい なんとか》 よし➡ 133 00:10:55,688 --> 00:10:59,392 そのまま できるかぎり離れて シエルタに隠れるんだ。 134 00:11:05,465 --> 00:11:07,467 (爆発音) 135 00:11:07,467 --> 00:11:09,469 (2人)ウオッ!? (爆発音) 136 00:11:09,469 --> 00:11:12,572 (木の倒れる音) 137 00:11:17,477 --> 00:11:19,479 何だ!? 二手に分かれるぞ! 138 00:11:19,479 --> 00:11:21,481 わかった。 139 00:11:21,481 --> 00:11:42,335 ♬~ 140 00:11:42,335 --> 00:11:45,004 《ウッ…》 141 00:11:45,004 --> 00:11:49,842 (茂みの音) 142 00:11:49,842 --> 00:11:53,546 そこか おとなしく出てこい。 143 00:11:55,515 --> 00:11:58,318 《ジェスの逃げる時間を稼がないと》 144 00:12:00,787 --> 00:12:03,122 《この実は たしか…》 145 00:12:03,122 --> 00:12:06,459 早く出てこい! 手荒なまねは したくない。 146 00:12:06,459 --> 00:12:08,561 《そんな手には…》 147 00:12:12,799 --> 00:12:15,969 んっ? 何だこれは…。 148 00:12:15,969 --> 00:12:18,972 《乗ってやる!》 あっ!? 149 00:12:18,972 --> 00:12:21,307 なっ…!? ああっ。 150 00:12:21,307 --> 00:12:24,811 フンッ…。 151 00:12:24,811 --> 00:12:27,647 ウワーッ! 152 00:12:27,647 --> 00:12:29,649 おい! どうした!? 153 00:12:29,649 --> 00:12:38,324 ♬~ 154 00:12:38,324 --> 00:12:40,827 どこに隠れてやがる? 155 00:12:44,998 --> 00:12:48,167 チッ… おい大丈夫か? 156 00:12:48,167 --> 00:12:51,004 《豚さん 助けてください!》 157 00:12:51,004 --> 00:12:53,606 《まさか まだイェスマ狩りが?》 158 00:12:55,675 --> 00:12:58,578 《ジェス どこだ…? ハッ!》 159 00:13:00,947 --> 00:13:03,449 おい… ウソだろ? 160 00:13:05,451 --> 00:13:10,957 (高音) 161 00:13:10,957 --> 00:13:14,293 ジェス… そんな…。 (高音) 162 00:13:14,293 --> 00:13:18,798 (高音) 163 00:13:18,798 --> 00:13:21,801 フガ!? おとなしくしてください。 (高音) 164 00:13:32,312 --> 00:13:35,982 バカ これじゃ 俺が敵の注意をそらせないだろ。 165 00:13:35,982 --> 00:13:39,318 見つかったらどうする! ハッ…。 166 00:13:39,318 --> 00:13:41,821 《バカなのは豚さんです。 167 00:13:41,821 --> 00:13:44,991 もし私が一人で シエルタに入っていたら➡ 168 00:13:44,991 --> 00:13:48,494 狼さんが来たとき どうするつもりだったんですか》 169 00:13:48,494 --> 00:13:50,997 どうするって… そりゃ…。 170 00:13:50,997 --> 00:13:53,499 (狼の吠え声) 171 00:13:53,499 --> 00:13:55,835 おい起きろ! 狼だ! クソ! (狼の吠え声) 172 00:13:55,835 --> 00:13:57,837 逃げろ! (狼の吠え声) 173 00:13:57,837 --> 00:14:01,107 (狼の吠え声) 174 00:14:01,107 --> 00:14:05,111 《ほら 豚さんが外にいたら どうなっていたことか》 175 00:14:05,111 --> 00:14:08,948 そうだな 恩に着る…。 176 00:14:08,948 --> 00:14:12,952 だがそれは結果論で 今この状態だって危険だ。 177 00:14:12,952 --> 00:14:15,788 狼がいつ戻ってくるかも わからない。 178 00:14:15,788 --> 00:14:18,124 俺が あの男たちや狼の注意を➡ 179 00:14:18,124 --> 00:14:20,293 引き付けていたほうが 安全だったんだ。 180 00:14:20,293 --> 00:14:22,962 《私だけ助かったって 意味はないんです。 181 00:14:22,962 --> 00:14:25,298 豚さんと一緒じゃなければ》 182 00:14:25,298 --> 00:14:28,134 何度言ったら わかってくれるんだ! 183 00:14:28,134 --> 00:14:31,304 なぁジェス 本当は死にたくないんだろ? 184 00:14:31,304 --> 00:14:34,607 もっと自分のことを大切にしろ。 185 00:14:37,143 --> 00:14:40,146 お前はもっと ワガママになっていいんだ! 186 00:14:40,146 --> 00:14:44,650 《私はもう十分 ワガママです》 そんなことはない。 187 00:14:44,650 --> 00:14:47,653 今までどんなワガママを 言ったっていうんだ。 188 00:14:52,658 --> 00:14:56,496 《豚さんに死んでほしくない というワガママです》 189 00:14:56,496 --> 00:15:05,938 ♬~ 190 00:15:05,938 --> 00:15:11,778 《やはり この豚足では 頭をなでてやることはできない》 191 00:15:11,778 --> 00:15:15,114 お気持ちだけで十分うれしいです。 192 00:15:15,114 --> 00:15:20,119 心の声を読むな。 《すみません》 193 00:15:34,801 --> 00:15:37,503 もう出てもよさそうだ。 194 00:15:40,306 --> 00:15:44,143 大丈夫か? 《はい なんとか。 195 00:15:44,143 --> 00:15:46,813 豚さんのほうこそ 大丈夫ですか?》 196 00:15:46,813 --> 00:15:50,149 あぁ もうだいぶ マシだ。 197 00:15:50,149 --> 00:15:52,351 行こう。 はい。 198 00:16:03,596 --> 00:16:06,499 あの… 豚さん。 んっ? 199 00:16:09,602 --> 00:16:13,773 私 こんなに誰かに 近くにいていただいたことは➡ 200 00:16:13,773 --> 00:16:17,944 初めてでした。 やめろ。 死亡フラグを立てるな。 201 00:16:17,944 --> 00:16:24,750 本当に 幸せでしたと それだけはお伝えしたくて。 202 00:16:27,119 --> 00:16:29,956 ウッ…。 大丈夫か!? 203 00:16:29,956 --> 00:16:32,758 えぇ。 204 00:16:36,295 --> 00:16:40,299 いったん この辺りで休もう。 切りがない。 205 00:16:43,636 --> 00:16:46,639 豚さんは今 幸せですか? 206 00:16:48,641 --> 00:16:51,811 いや… 幸せじゃないな。 207 00:16:51,811 --> 00:16:55,314 俺はまだ ジェスを 本当の意味で幸せにできたとは➡ 208 00:16:55,314 --> 00:16:58,651 思ってないからな。 いえ 私は…。 209 00:16:58,651 --> 00:17:02,588 まぁ もしここで死んだとしても 後悔はないけどな。 210 00:17:02,588 --> 00:17:05,591 美少女に胸を押しつけられる 経験なんて➡ 211 00:17:05,591 --> 00:17:08,261 普通に生きてたら 絶対になかっただろうし➡ 212 00:17:08,261 --> 00:17:10,263 豚も悪くはない。 213 00:17:10,263 --> 00:17:13,766 そんなことでよろしければ。 待て 童貞ジョークだ。 214 00:17:13,766 --> 00:17:15,768 あっ…。 215 00:17:19,939 --> 00:17:22,942 フフフ…。 216 00:17:25,611 --> 00:17:28,614 もし…。 んっ? 217 00:17:28,614 --> 00:17:33,619 もし生まれ変わったら 豚さんは何になりたいですか? 218 00:17:33,619 --> 00:17:36,789 いや 人間だが…。 219 00:17:36,789 --> 00:17:40,293 まぁ それ以外でというなら 犬もいいな。 220 00:17:40,293 --> 00:17:42,628 ボールを取ってくるだけで 褒められるのは➡ 221 00:17:42,628 --> 00:17:46,632 ちょっと羨ましい。 フフフッ…。 222 00:17:46,632 --> 00:17:49,135 なんだかおかしな理由ですね。 223 00:17:49,135 --> 00:17:53,306 ジェスは何になりたい? そうですね…。 224 00:17:53,306 --> 00:17:56,309 やっぱり豚さんでしょうか。 225 00:17:56,309 --> 00:17:58,978 《こんなジェスにも 「雌豚」とか呼ばれたい➡ 226 00:17:58,978 --> 00:18:01,247 特殊な嗜好があるのだろうか?》 227 00:18:01,247 --> 00:18:04,917 あっ いえ そういうことではなくて。 228 00:18:04,917 --> 00:18:10,089 もし豚さんが 人間に戻れなかったら… その…。 229 00:18:10,089 --> 00:18:12,591 んっ? 230 00:18:12,591 --> 00:18:14,927 豚さん… 私…。 231 00:18:14,927 --> 00:18:17,430 言わなければならないことが…。 んっ? 232 00:18:17,430 --> 00:18:19,432 (2人)あっ!? (茂みの音) 233 00:18:22,935 --> 00:18:24,937 (2人)ハァッ…。 234 00:18:24,937 --> 00:18:26,939 ヘックリポンか…。 235 00:18:29,442 --> 00:18:33,112 本当に害はないんだよな? えぇ。 236 00:18:33,112 --> 00:18:36,282 ヘックリポンは何もしません。 237 00:18:36,282 --> 00:18:39,118 本当に変わった生き物だな。 238 00:18:39,118 --> 00:18:43,456 こんなの 俺のいた世界では… んっ? 239 00:18:43,456 --> 00:18:45,624 ⦅暗黒時代が 終わったあたりから➡ 240 00:18:45,624 --> 00:18:47,960 急に増え始めた…。 (ノット)アイツらは不幸を呼ぶ。 241 00:18:47,960 --> 00:18:50,796 そう言われるようになったのは ここ数年の話だがな。 242 00:18:50,796 --> 00:18:53,799 その事件の前に ヘックリポンが集まるか何かしたのか? 243 00:18:53,799 --> 00:18:55,801 イェスマに関する掟は2つです。 244 00:18:55,801 --> 00:18:57,803 (ブレース)王に訴えよ⦆ 245 00:18:57,803 --> 00:18:59,805 ハッ…。 246 00:18:59,805 --> 00:19:03,909 なぁジェス ヘックリポンは何もしないって➡ 247 00:19:03,909 --> 00:19:08,414 そう お前は思ってるわけだよな? あっ…? 248 00:19:08,414 --> 00:19:11,751 だが実際 ヘックリポンは あることをしている。 249 00:19:11,751 --> 00:19:14,253 アイツは俺たちを 見ているじゃないか。 250 00:19:14,253 --> 00:19:18,924 それは そうですが…。 あのな ジェス。 251 00:19:18,924 --> 00:19:20,926 俺がいた世界にも➡ 252 00:19:20,926 --> 00:19:24,263 このメステリアにいるのと 同じ動物たちが存在している。 253 00:19:24,263 --> 00:19:28,768 だが ヘックリポンだけはいない。 あっ…。 254 00:19:30,770 --> 00:19:35,441 生き物たちは 複雑な相互作用を 及ぼし合いながら暮らしている。 255 00:19:35,441 --> 00:19:37,943 その微妙なバランスで 成り立っているのが➡ 256 00:19:37,943 --> 00:19:39,945 生態系ってものだ。 257 00:19:39,945 --> 00:19:42,782 こんな変な生き物が しれっと交じってるなんて➡ 258 00:19:42,782 --> 00:19:45,785 おかしいんだよ。 あっ…。 259 00:19:45,785 --> 00:19:49,622 すると ある推測ができる。 ヘックリポンは➡ 260 00:19:49,622 --> 00:19:54,126 暗黒時代の周辺で 生態系の外から 持ち込まれたもの…。 261 00:19:54,126 --> 00:19:57,129 魔法使いによって 創られたものなんじゃないか? 262 00:19:57,129 --> 00:19:59,965 ですが… 何のために? 263 00:19:59,965 --> 00:20:03,135 見るため… つまり監視だ。 264 00:20:03,135 --> 00:20:06,138 バップサスの修道院の火事の しばらく前から➡ 265 00:20:06,138 --> 00:20:09,308 周辺にヘックリポンが 頻繁に現れるようになったと➡ 266 00:20:09,308 --> 00:20:11,644 セレスは言っていた。 あっ…。 267 00:20:11,644 --> 00:20:14,814 石造りの建物がなくなるほど 燃えるなんて➡ 268 00:20:14,814 --> 00:20:16,816 おかしいじゃないか。 だが➡ 269 00:20:16,816 --> 00:20:19,819 ヘックリポンの目を通して 監視していた魔法使いが➡ 270 00:20:19,819 --> 00:20:23,155 イェスマ隠しの戒めに やったのであれば合点がいく。 271 00:20:23,155 --> 00:20:26,158 あっ… なんでそんなこと…。 272 00:20:26,158 --> 00:20:31,497 この国のイェスマに関する掟は 運搬と姦淫の禁止だよな? 273 00:20:31,497 --> 00:20:34,333 これは イェスマが監視から逃れたり➡ 274 00:20:34,333 --> 00:20:37,002 増えたりするのを 恐れてのものなんじゃないか? 275 00:20:37,002 --> 00:20:39,672 あぁ…。 イェスマは➡ 276 00:20:39,672 --> 00:20:44,176 16になったら王都に辿りつくか 死んでもらわないと困る。 277 00:20:44,176 --> 00:20:48,180 このシステムは そういう考えで 作られてるとしか思えないんだ。 278 00:20:48,180 --> 00:20:52,017 でも私たち 何も悪いことなんてしてません。 279 00:20:52,017 --> 00:20:55,521 その理由は 王都で直接 聞こう。 280 00:20:55,521 --> 00:20:59,525 あっ? ジェス いいか…。 281 00:20:59,525 --> 00:21:09,335 ♬~ 282 00:21:24,150 --> 00:21:26,152 王都へ入れてください! 283 00:21:26,152 --> 00:21:30,356 イェスマの正体について お話ししたいことがあります! 284 00:21:47,339 --> 00:21:50,142 だめか…。 ハァ…。 285 00:21:52,178 --> 00:21:54,180 ハッ! (岩壁の動く音) 286 00:21:54,180 --> 00:22:11,797 (岩壁の動く音) 287 00:22:11,797 --> 00:22:23,309 ♬~ 288 00:22:23,309 --> 00:22:26,312 んっ。 んっ。 289 00:22:26,312 --> 00:22:29,315 行こう。 はい!