1 00:00:01,555 --> 00:00:04,558 (サトウ)<その街が いつから存在するのか→ 2 00:00:04,558 --> 00:00:06,560 それは 定かではない> 3 00:00:06,560 --> 00:00:09,563 <東欧の一地方の伝承に→ 4 00:00:09,563 --> 00:00:12,566 悪魔と賭博をして得た金を もたらした男によって→ 5 00:00:12,566 --> 00:00:17,571 一つの村が 壊滅するというものがある> 6 00:00:17,571 --> 00:00:20,574 <それが あの街を 指すものだとするならば→ 7 00:00:20,574 --> 00:00:25,579 中世には同様の場所が 存在していたということになる> 8 00:00:25,579 --> 00:00:28,582 <だがそれは あくまで 類推でしかない> 9 00:00:28,582 --> 00:00:30,584 (サトウ)金融街。 10 00:00:30,584 --> 00:00:32,584 (井種田)かしこまりました。 11 00:00:37,591 --> 00:00:40,594 (井種田)サトウさん ディールは まだなんじゃないですか? 12 00:00:40,594 --> 00:00:42,596 (サトウ)今日は 見物。 13 00:00:42,596 --> 00:00:45,599 (井種田)賭博は やめておいた方がいいですよ。 14 00:00:45,599 --> 00:00:47,601 ろくなことがありません。 15 00:00:47,601 --> 00:00:49,601 (サトウ)分かってる。 16 00:00:51,605 --> 00:00:54,608 (サトウ)ただの 見物。 17 00:00:54,608 --> 00:00:56,544 (井種田)まあ ディールよりも→ 18 00:00:56,544 --> 00:01:02,544 賭博で やけどする人 少なくないですからねぇ。 19 00:01:05,553 --> 00:01:08,556 <このゲートを通るのは 51度目だ> 20 00:01:08,556 --> 00:01:13,561 <そのうち ディールのために 通ったのは 11回> 21 00:01:13,561 --> 00:01:17,561 <わたしは まだ 駆け出しのアントレにすぎない> 22 00:01:20,568 --> 00:01:30,568 ・~ 23 00:02:57,521 --> 00:03:01,525 <金融街の規模は その国の経済状況に比例する> 24 00:03:01,525 --> 00:03:05,529 <世界各国に存在する 金融街の中でも→ 25 00:03:05,529 --> 00:03:08,529 極東金融街は広大だ> 26 00:03:16,540 --> 00:03:18,540 (サトウ)ジョ~ルジュ。 27 00:03:23,547 --> 00:03:27,551 (サトウ) ディール 見物 転送して。 28 00:03:27,551 --> 00:03:41,565 ・~ 29 00:03:41,565 --> 00:03:45,565 <この街には さまざまな人間が あふれている> 30 00:03:48,572 --> 00:03:52,576 <中でも 実質的に この街を牛耳っている男> 31 00:03:52,576 --> 00:03:56,576 <そして 彼が 手なずけようとしている青年> 32 00:03:58,515 --> 00:04:02,519 ん? 来るの 早過ぎたか…。 33 00:04:02,519 --> 00:04:05,522 <彼の二度目の ディールの行く末が→ 34 00:04:05,522 --> 00:04:07,524 そのまま街の行く末になる> 35 00:04:07,524 --> 00:04:10,524 <それは わたしの直感だった> 36 00:04:23,540 --> 00:04:25,609 (壮一郎)《勝負から逃げてる》 37 00:04:25,609 --> 00:04:28,545 (壮一郎)《親のことからも 逃げたいらしいな》→ 38 00:04:28,545 --> 00:04:30,547 《自分自身の可能性を 見詰めてみろ》→ 39 00:04:30,547 --> 00:04:33,547 《待ってるぞ あの街で》 40 00:04:38,555 --> 00:04:41,558 (公麿)《あんたみたいに なりたくねえんだよ》 41 00:04:41,558 --> 00:04:43,558 (公麿)《それが悪いか》 42 00:04:48,565 --> 00:04:50,567 <わたしの属する組織は→ 43 00:04:50,567 --> 00:04:55,589 金融街の実態を把握することに 血道を上げていた> 44 00:04:55,589 --> 00:04:57,508 <金融街の目的は 何か?> 45 00:04:57,508 --> 00:05:02,513 <ミダスマネーが 現実社会に与える影響とは?> 46 00:05:02,513 --> 00:05:06,517 <金融街について 大まかな知識は得られていた> 47 00:05:06,517 --> 00:05:10,521 <情報は 主に 金融街に 出入りしているとされる→ 48 00:05:10,521 --> 00:05:12,523 内通者からのものだった> 49 00:05:12,523 --> 00:05:16,527 学校か…。 うん? 50 00:05:16,527 --> 00:05:21,527 <だが 核心には 一向に たどりつけなかった> 51 00:05:24,535 --> 00:05:26,535 うん? 52 00:05:33,544 --> 00:05:36,547 《でかいな… うん?》 53 00:05:36,547 --> 00:05:41,547 んあ? まったく 何で たい焼き? 54 00:05:44,555 --> 00:05:47,558 <世界各国 金融の中心となる土地に→ 55 00:05:47,558 --> 00:05:50,561 必ず 金融街は出現する> 56 00:05:50,561 --> 00:05:55,532 <各地には 組織の調査員が派遣されていた> 57 00:05:55,532 --> 00:05:58,402 <わたしは 東京に 赴任することになった> 58 00:05:58,402 --> 00:06:01,405 <金融街に出入りしていると おぼしき人物の→ 59 00:06:01,405 --> 00:06:03,407 目安は付いていた> 60 00:06:03,407 --> 00:06:08,412 <組織が 特に目を付けたのが 三國 壮一郎である> 61 00:06:08,412 --> 00:06:11,415 <彼の本業は つかみどころがない> 62 00:06:11,415 --> 00:06:13,417 <正確には 肩書が多数あり過ぎて→ 63 00:06:13,417 --> 00:06:16,417 実態を不明瞭にしている> 64 00:06:19,423 --> 00:06:21,425 ハァ…。 65 00:06:21,425 --> 00:06:23,427 (サイレンの音) 66 00:06:23,427 --> 00:06:26,430 <その中で 最も分かりやすい肩書は→ 67 00:06:26,430 --> 00:06:31,435 財務省系投資機関の 顧問役員というものだ> 68 00:06:31,435 --> 00:06:35,439 <だが 実態は 政府 省庁金融機関→ 69 00:06:35,439 --> 00:06:41,445 大企業に隠然と影響力を与え得る 若き怪物だ> 70 00:06:41,445 --> 00:06:44,448 <しかし それは 裏の世界に生きる男の→ 71 00:06:44,448 --> 00:06:47,451 ほんの表の顔にすぎない> 72 00:06:47,451 --> 00:06:49,453 <彼の名前は タブーとされ→ 73 00:06:49,453 --> 00:06:53,457 マスコミでも 取り上げられることは ほとんどない> 74 00:06:53,457 --> 00:06:57,494 <この世界の大半が知らぬ 彼の裏の顔…> 75 00:06:57,494 --> 00:07:02,499 <金融街で 互助集団を結成し ミダスマネーを意図的に→ 76 00:07:02,499 --> 00:07:06,503 この世界に投じようとしている 男の素顔こそが→ 77 00:07:06,503 --> 00:07:08,503 わたしの求めているものだ> 78 00:07:17,514 --> 00:07:19,516 (警察官)長らく 止めてらっしゃるようですが→ 79 00:07:19,516 --> 00:07:21,518 どうかしましたか? 80 00:07:21,518 --> 00:07:24,521 あれ? 新しい人? 東君は? 81 00:07:24,521 --> 00:07:28,525 (警察官)は? ここは ずっと自分の管轄ですし→ 82 00:07:28,525 --> 00:07:32,529 自分の課に 東という人間は おりませんが。 83 00:07:32,529 --> 00:07:34,529 ああ…。 84 00:07:38,535 --> 00:07:42,535 <なぜ わたしに あの街へ行く 資格が与えられたのか> 85 00:07:44,541 --> 00:07:47,544 ・ 《あっ》→ 86 00:07:47,544 --> 00:07:49,546 《もしもし?》→ 87 00:07:49,546 --> 00:07:52,546 《は? 振り込み!?》 88 00:07:55,535 --> 00:07:57,487 《何よ これ…》 89 00:07:57,487 --> 00:08:00,490 <袖の下を渡される覚えなど なかった> 90 00:08:00,490 --> 00:08:07,497 ・(ノック) 91 00:08:07,497 --> 00:08:09,499 (真坂木)《こんばんは》 (サトウ)《ヒッ!》 92 00:08:09,499 --> 00:08:13,503 <わたしは 組織の人間として 初めて→ 93 00:08:13,503 --> 00:08:17,507 金融街に 足を踏み入れる ことになったのだ> 94 00:08:17,507 --> 00:08:19,507 (真坂木)《ムフ》 95 00:08:25,515 --> 00:08:27,517 (公麿)あっ。 96 00:08:27,517 --> 00:08:29,517 ああ… フッ。 97 00:08:32,522 --> 00:08:35,525 (協子) 高校 卒業して以来じゃない。→ 98 00:08:35,525 --> 00:08:39,529 ちゃんと 生活できてるの? うん。 何とか やってるよ。 99 00:08:39,529 --> 00:08:41,531 (協子)なら いいけど。→ 100 00:08:41,531 --> 00:08:45,535 いきなりだったから びっくりしちゃった。 101 00:08:45,535 --> 00:08:48,538 ごめんなさい。 いや ちょっと 俺…。 102 00:08:48,538 --> 00:08:51,541 協子叔母さんに 聞いてみたいこととか色々あって。 103 00:08:51,541 --> 00:08:55,479 (協子)なあに? 兄さんや 姉さんのこと? 104 00:08:55,479 --> 00:08:59,483 あっ… うっ うん。 105 00:08:59,483 --> 00:09:02,486 あんまり ちゃんと聞いたこと なかったからさ。 106 00:09:02,486 --> 00:09:07,491 いい人だったよ 2人とも。 公麿のこと かわいがってた。 107 00:09:07,491 --> 00:09:10,494 気休めは やめてよ。 ホントだから。 108 00:09:10,494 --> 00:09:14,494 兄さんや 姉さんのこと 悪くばっかり考えないで。 109 00:09:16,500 --> 00:09:20,504 でも… いなくなる直前は 羽振りが良かったみたいなのよね。 110 00:09:20,504 --> 00:09:22,506 株か 何か? 111 00:09:22,506 --> 00:09:24,508 もうかってたの? 112 00:09:24,508 --> 00:09:28,512 うまく思い出せないのよ…。 記録もないらしくて。 113 00:09:28,512 --> 00:09:32,516 ごめんなさい。 兄さんの持ち物 それくらいしかなくて。 114 00:09:32,516 --> 00:09:34,518 あっ ううん。 115 00:09:34,518 --> 00:09:36,520 それじゃ 終わったら 片付けといてね。 116 00:09:36,520 --> 00:09:38,520 分かってる ありがとう。 117 00:09:45,529 --> 00:09:47,529 ん? 118 00:09:53,537 --> 00:09:56,537 あ… 何だ これ。 119 00:09:59,476 --> 00:10:02,479 ミダスって… まさか! 120 00:10:02,479 --> 00:10:05,482 どうなってんだよ 親父。 121 00:10:05,482 --> 00:10:07,482 ハッ! 122 00:10:16,493 --> 00:10:18,493 (真朱)真坂木~? 123 00:10:21,498 --> 00:10:23,498 どうしたら 呼び出せんだよ! 124 00:10:30,507 --> 00:10:32,509 お前しか聞ける人が いないんだから→ 125 00:10:32,509 --> 00:10:35,512 しょうがねえだろ。 126 00:10:35,512 --> 00:10:37,514 あ? 127 00:10:37,514 --> 00:10:39,516 ディールがなくても 街には来られるんだから→ 128 00:10:39,516 --> 00:10:41,518 自分で捜しなよ。 129 00:10:41,518 --> 00:10:44,521 そっか… 今から行くわ。 130 00:10:44,521 --> 00:10:46,523 すごい勢いだね~。 131 00:10:46,523 --> 00:10:48,523 うるせえ! 132 00:10:54,536 --> 00:10:56,538 <ディールは 週一度> 133 00:10:56,538 --> 00:11:00,542 <わたしは 水曜日に 呼ばれることが多い> 134 00:11:00,542 --> 00:11:03,545 <対戦相手を 指名することもできるが…> 135 00:11:03,545 --> 00:11:06,548 (永山)女か… 珍しいな。 136 00:11:06,548 --> 00:11:08,550 無駄口をたたく 趣味はない! 137 00:11:08,550 --> 00:11:11,553 <わたしは それを行ったことがない> 138 00:11:11,553 --> 00:11:14,556 <アセットは 本能でアントレを防御する> 139 00:11:14,556 --> 00:11:16,558 「OPEN DEAL」! 140 00:11:16,558 --> 00:11:20,562 グルー! 「メゾ FREEZE OUT」 141 00:11:20,562 --> 00:11:25,567 <そして アントレが命じないかぎり 攻撃は できない> 142 00:11:25,567 --> 00:11:28,570 <攻撃技は フレーションと呼ばれ→ 143 00:11:28,570 --> 00:11:31,573 マクロ メゾ ミクロの 3段階に分類される> 144 00:11:31,573 --> 00:11:33,575 「EBO」 145 00:11:33,575 --> 00:11:35,577 <分かりやすく言えば 大 中 小だ> 146 00:11:35,577 --> 00:11:37,579 (竹田崎)うひっ またか! 147 00:11:37,579 --> 00:11:39,814 なっ 何だ…。 ・(物音) 148 00:11:39,814 --> 00:11:41,583 んっ!? 149 00:11:41,583 --> 00:11:45,587 <ミクロは 10万以上 メゾは 100万以上→ 150 00:11:45,587 --> 00:11:49,591 マクロは 1,000万以上 発動コストが掛かる> 151 00:11:49,591 --> 00:11:53,528 <わたしは マクロフレーションを使ったことがない> 152 00:11:53,528 --> 00:11:56,531 (永山)ハァ ハァ…。 153 00:11:56,531 --> 00:11:59,534 そこか! おらぁー! 154 00:11:59,534 --> 00:12:04,539 <ディールによって破産すれば 金融街を追放される> 155 00:12:04,539 --> 00:12:07,542 (永山)なめやがって 女が。→ 156 00:12:07,542 --> 00:12:09,542 んっ!? 157 00:12:11,546 --> 00:12:15,550 <わたしは 常に 小さく勝つか 小さく負けるか→ 158 00:12:15,550 --> 00:12:17,552 いずれかに転ぶように 勝負した> 159 00:12:17,552 --> 00:12:21,556 <対戦相手を選ばないのは その方が 調整が利くからだ> 160 00:12:21,556 --> 00:12:23,556 「CLOSING」 161 00:12:25,560 --> 00:12:29,564 (竹田崎)チッ。 また撮り損なったか…。 162 00:12:29,564 --> 00:12:31,566 <わたしは あの青年同様→ 163 00:12:31,566 --> 00:12:35,570 アセットの強さに だいぶ助けられている> 164 00:12:35,570 --> 00:12:39,574 さあ… それは 私どもには 分かりかねます。 165 00:12:39,574 --> 00:12:41,576 親父は ここへ来てたんだろ? 166 00:12:41,576 --> 00:12:44,579 俺を ここに誘ったのも それと関係あるんじゃねえのかよ! 167 00:12:44,579 --> 00:12:47,582 (真坂木)まったくの偶然です。 168 00:12:47,582 --> 00:12:49,584 そんなわけあるかよ! 169 00:12:49,584 --> 00:12:51,603 (壮一郎)君も大胆だな。 170 00:12:51,603 --> 00:12:54,522 この街に来て早々 真坂木を困らせるとは。 171 00:12:54,522 --> 00:12:57,525 (真坂木)これは これは 三國さま。 172 00:12:57,525 --> 00:12:59,527 今日は どのようなご用件で? 173 00:12:59,527 --> 00:13:01,529 ・(壮一郎)悪いな 真坂木。→ 174 00:13:01,529 --> 00:13:05,200 お前じゃなくて 今日は 彼に用があるのさ。 175 00:13:05,200 --> 00:13:06,868 え? 176 00:13:06,868 --> 00:13:09,537 (Q)ん? 177 00:13:09,537 --> 00:13:11,537 んん? 178 00:13:13,541 --> 00:13:15,543 どこ行くの? 179 00:13:15,543 --> 00:13:17,545 まあ ついてこい。 180 00:13:17,545 --> 00:13:21,549 (竹田崎)余賀? ああ 覚えてますよ。 181 00:13:21,549 --> 00:13:23,551 ホントですか!? 詳しく教えてください。 182 00:13:23,551 --> 00:13:25,553 お願いします。 183 00:13:25,553 --> 00:13:29,557 (竹田崎)あんた 余賀さんと どういう? 184 00:13:29,557 --> 00:13:31,559 息子です。 (竹田崎)ほう。→ 185 00:13:31,559 --> 00:13:35,563 そうか あんたがね。 フフ。 186 00:13:35,563 --> 00:13:37,565 そいつは また…。 187 00:13:37,565 --> 00:13:39,567 親父が どうなったか 知りませんか? 188 00:13:39,567 --> 00:13:41,569 聞いて どうするんだい? 189 00:13:41,569 --> 00:13:43,571 知りたいんです。 それだけです。 190 00:13:43,571 --> 00:13:45,573 フッ…。 191 00:13:45,573 --> 00:13:49,573 ああ? フッ…。 え? 192 00:13:57,519 --> 00:14:01,523 強いアントレだったよ。 ディールに夢中だった。 193 00:14:01,523 --> 00:14:04,526 ずいぶん稼いだんじゃないかな。→ 194 00:14:04,526 --> 00:14:07,529 けど 大負けして破産した。 195 00:14:07,529 --> 00:14:11,533 それで? この街で 破産するってことは→ 196 00:14:11,533 --> 00:14:14,536 自分の未来を 使い果たしたってことだ。→ 197 00:14:14,536 --> 00:14:17,539 家族の前に顔も出せず 職にも就けず→ 198 00:14:17,539 --> 00:14:22,544 公園の鉄棒で 首を つったとさ。→ 199 00:14:22,544 --> 00:14:26,548 身元不明で 遺体は 役所が処理したらしい。 200 00:14:26,548 --> 00:14:28,550 気休めは 言いたくないんでね。 201 00:14:28,550 --> 00:14:34,556 あんたの父親は 死んだ。 俺が知っている てん末は以上だ。 202 00:14:34,556 --> 00:14:37,556 ほかに聞いておきたいことは? 203 00:14:40,562 --> 00:14:42,564 どんな人でしたか? 204 00:14:42,564 --> 00:14:44,566 (竹田崎)世間話すら したことがないからね→ 205 00:14:44,566 --> 00:14:46,568 人柄までは 分からないが。→ 206 00:14:46,568 --> 00:14:50,572 とにかく まあ 金に取りつかれていたね。→ 207 00:14:50,572 --> 00:14:55,510 一銭でも多く稼ぐことだけを 考えていたように見えたよ。→ 208 00:14:55,510 --> 00:14:59,514 守銭奴とは あんたの父親のことだ。 209 00:14:59,514 --> 00:15:03,518 ・(竹田崎)しかし あんたが 余賀さんの息子とはね。→ 210 00:15:03,518 --> 00:15:09,524 勝負運の強さは 親譲りかな。 まっ 親父さんのように→ 211 00:15:09,524 --> 00:15:12,527 足元 すくわれないように しなさいよ。→ 212 00:15:12,527 --> 00:15:17,532 現実の世界よりも この街で 生きることを最優先にするこった。 213 00:15:17,532 --> 00:15:20,535 (竹田崎) それが 生き延びるコツですよ。 214 00:15:20,535 --> 00:15:22,537 (シャッター音) 215 00:15:22,537 --> 00:15:25,540 ここは 俺のお気に入りでね。 216 00:15:25,540 --> 00:15:29,540 この街の全体が見渡せる場所だ。 217 00:15:31,546 --> 00:15:33,548 (壮一郎)ディールを 続ける気になったか? 218 00:15:33,548 --> 00:15:35,550 そんな気には ならないよ。 219 00:15:35,550 --> 00:15:37,552 (壮一郎)分かったじゃないか。 220 00:15:37,552 --> 00:15:41,556 お父さんは 事業に失敗して 君を捨てたわけじゃないと。 221 00:15:41,556 --> 00:15:44,559 こんなことに はまらなければ 死なずに済んだ。 222 00:15:44,559 --> 00:15:47,562 普通に暮らせたはずなんだ。 223 00:15:47,562 --> 00:15:50,562 捨てたのと一緒だよ。 俺や おふくろを。 224 00:15:53,501 --> 00:15:56,504 お父さんは 何のために稼いでたんだろうな。 225 00:15:56,504 --> 00:15:58,506 え? 226 00:15:58,506 --> 00:16:00,508 (壮一郎)金を稼ぐ目的だよ。→ 227 00:16:00,508 --> 00:16:03,511 俺の親父は 私利私欲のためだった。→ 228 00:16:03,511 --> 00:16:07,515 金のために 金を稼いだんだ。 229 00:16:07,515 --> 00:16:10,518 俺の親父と同じだね。 230 00:16:10,518 --> 00:16:13,521 (壮一郎) 俺が まだ がきだったころ→ 231 00:16:13,521 --> 00:16:16,524 うちが経営危機に なったことがあった。→ 232 00:16:16,524 --> 00:16:21,529 俺の妹は 深刻な難病だった。 金を掛ければ治るはずだった。→ 233 00:16:21,529 --> 00:16:25,533 だが 親父は 会社に金をつぎ込んだ。→ 234 00:16:25,533 --> 00:16:28,533 結果 会社は成長した。 235 00:16:33,541 --> 00:16:38,546 (壮一郎)俺が この街で得た金で 最初にやったのは 何だと思う? 236 00:16:38,546 --> 00:16:40,548 親父の会社の乗っ取りだよ。 237 00:16:40,548 --> 00:16:45,553 成功したよ。 あいつから 全てを奪ってやった。 238 00:16:45,553 --> 00:16:49,557 親父が生きてたら 俺も そうしてやりてえよ。 239 00:16:49,557 --> 00:16:52,493 (壮一郎)フッ…。 自分が意識しなくても→ 240 00:16:52,493 --> 00:16:54,495 親の影響は 結構 大きい。 241 00:16:54,495 --> 00:16:57,498 おかげで 俺は こんな人間になっちまった。 242 00:16:57,498 --> 00:17:01,502 だが 君は ひどく素直な性格だ。 243 00:17:01,502 --> 00:17:06,507 親父の記憶なんてねえし おふくろや叔母さんのおかげだよ。 244 00:17:06,507 --> 00:17:09,510 (壮一郎)そうかな? 245 00:17:09,510 --> 00:17:12,513 これ見てよ。 数字しか書いてないんだ。 246 00:17:12,513 --> 00:17:16,517 母さんのことも 俺のことも どこにも 何にも書いてないんだ! 247 00:17:16,517 --> 00:17:18,519 ホントに 守銭奴だよ。 248 00:17:18,519 --> 00:17:21,522 こんな親父…。 家族のため… じゃないかな。 249 00:17:21,522 --> 00:17:23,524 えっ…。 250 00:17:23,524 --> 00:17:26,524 家族のために 稼いでたんじゃないのか? 251 00:17:29,530 --> 00:17:31,530 《ハッ!》 252 00:17:35,536 --> 00:17:39,540 (壮一郎)君は 「普通がいい」 「安定がいい」とばかり言ってる。→ 253 00:17:39,540 --> 00:17:43,544 それは 自分だけのために 金を稼ぐということだ。→ 254 00:17:43,544 --> 00:17:47,548 規模は違っても 俺の親父と大差ない。 255 00:17:47,548 --> 00:17:52,548 君が 侮ってきた 君の父親よりも下だ。 256 00:17:54,489 --> 00:17:57,492 金ってものは 自分ではない 何かのために使ってこそ→ 257 00:17:57,492 --> 00:18:00,495 貴いと 俺は思う。→ 258 00:18:00,495 --> 00:18:03,495 君にはないのか? その何かが。 259 00:18:05,500 --> 00:18:10,505 ないならば探せばいい。 だが 見つかったとしても→ 260 00:18:10,505 --> 00:18:13,508 そのときに 使うべき金がないなら始まらない。 261 00:18:13,508 --> 00:18:19,514 ディールを続けろ。 金を稼げ。 それを何かのために使え。 262 00:18:19,514 --> 00:18:21,516 君が金を使えば 誰かを潤す。 263 00:18:21,516 --> 00:18:25,520 ため込んでいれば 幸せなのは君だけだ。 264 00:18:25,520 --> 00:18:28,523 ささやかな幸せは 君を幸せにしても→ 265 00:18:28,523 --> 00:18:31,526 周りに 大きな幸せを 振りまくことはできない。 266 00:18:31,526 --> 00:18:33,528 俺は 父親を越えた。 267 00:18:33,528 --> 00:18:37,532 そして ディールで稼いだ金を この国のために使っている。 268 00:18:37,532 --> 00:18:39,532 君は どうする? 269 00:18:42,537 --> 00:18:44,539 次のディールまで まだ時間はある。 270 00:18:44,539 --> 00:18:49,539 考えることだ。 Q。 (Q)あっ…。 271 00:18:58,486 --> 00:19:01,489 公麿~。 来んなよ。 272 00:19:01,489 --> 00:19:03,491 何で? 戻れよ。 273 00:19:03,491 --> 00:19:06,491 ちょっと! 何なのよ。 274 00:19:14,502 --> 00:19:19,502 (泣き声) 275 00:19:24,512 --> 00:19:30,518 彼を ギルドに誘わないとは 意外だったのです。 276 00:19:30,518 --> 00:19:32,518 フッ…。 277 00:19:34,522 --> 00:19:37,525 <わたしは この街で起きている出来事を→ 278 00:19:37,525 --> 00:19:40,528 逐一 組織に報告している> 279 00:19:40,528 --> 00:19:42,530 <組織からの指示はない> 280 00:19:42,530 --> 00:19:45,530 <ただひたすら 報告するだけだ> 281 00:19:47,535 --> 00:19:51,535 <一度 本部に戻った際 わたしは 尋ねた> 282 00:20:26,507 --> 00:20:28,509 <世界は ゆがみ 屈折し→ 283 00:20:28,509 --> 00:20:31,512 それを肯定しながら 膨張していく> 284 00:20:31,512 --> 00:20:35,516 <わたしごときの手に負える 問題ではないのかもしれない> 285 00:20:35,516 --> 00:20:37,518 <それでも わたしは思う> 286 00:20:37,518 --> 00:20:41,522 <何かが おかしい。 何かが 変だと> 287 00:20:41,522 --> 00:20:45,526 <黒い不気味な あの金が 何かのためになるものか> 288 00:20:45,526 --> 00:20:48,529 <何かの救いになるものか> 289 00:20:48,529 --> 00:20:51,532 <未来を 担保にするということが→ 290 00:20:51,532 --> 00:20:53,534 どういう事態を もたらすのかと…> 291 00:20:53,534 --> 00:20:57,534 <そして わたしは どうするべきなのかと> 292 00:21:02,543 --> 00:21:06,547 (壮一郎)来たな。 見せてもらうぞ。 293 00:21:06,547 --> 00:21:10,551 <君の行く末を 見守らせてもらうよ> 294 00:21:10,551 --> 00:21:15,556 <君が わたしの敵になるか 味方になるかは 君しだいだ> 295 00:21:15,556 --> 00:21:17,558 公麿。 公麿。 296 00:21:17,558 --> 00:21:20,561 ・(江原) こんな所で 学生に会うとはな。 297 00:21:20,561 --> 00:21:22,563 あっ! 298 00:21:22,563 --> 00:21:25,566 (江原)いつからだ? 余賀。 299 00:21:25,566 --> 00:21:35,566 ・~