1 00:00:02,520 --> 00:00:05,523 (サトウ)<その街が いつから存在するのか→ 2 00:00:05,523 --> 00:00:07,525 それは 定かではない> 3 00:00:07,525 --> 00:00:10,528 <東欧の一地方の伝承に→ 4 00:00:10,528 --> 00:00:13,531 悪魔と賭博をして得た金を もたらした男によって→ 5 00:00:13,531 --> 00:00:18,536 一つの村が 壊滅するというものがある> 6 00:00:18,536 --> 00:00:21,539 <それが あの街を 指すものだとするならば→ 7 00:00:21,539 --> 00:00:26,544 中世には同様の場所が 存在していたということになる> 8 00:00:26,544 --> 00:00:29,547 <だがそれは あくまで 類推でしかない> 9 00:00:29,547 --> 00:00:31,549 (サトウ)金融街。 10 00:00:31,549 --> 00:00:33,549 (井種田)かしこまりました。 11 00:00:38,556 --> 00:00:41,559 (井種田)サトウさん ディールは まだなんじゃないですか? 12 00:00:41,559 --> 00:00:43,561 (サトウ)今日は 見物。 13 00:00:43,561 --> 00:00:46,564 (井種田)賭博は やめておいた方がいいですよ。 14 00:00:46,564 --> 00:00:48,566 ろくなことがありません。 15 00:00:48,566 --> 00:00:50,566 (サトウ)分かってる。 16 00:00:52,570 --> 00:00:55,573 (サトウ)ただの 見物。 17 00:00:55,573 --> 00:00:57,509 (井種田)まあ ディールよりも→ 18 00:00:57,509 --> 00:01:03,509 賭博で やけどする人 少なくないですからねぇ。 19 00:01:06,518 --> 00:01:09,521 <このゲートを通るのは 51度目だ> 20 00:01:09,521 --> 00:01:14,526 <そのうち ディールのために 通ったのは 11回> 21 00:01:14,526 --> 00:01:18,526 <わたしは まだ 駆け出しのアントレにすぎない> 22 00:01:21,533 --> 00:01:31,533 ♪♪~ 23 00:02:53,692 --> 00:02:57,696 <金融街の規模は その国の経済状況に比例する> 24 00:02:57,696 --> 00:03:01,700 <世界各国に存在する 金融街の中でも→ 25 00:03:01,700 --> 00:03:04,700 極東金融街は広大だ> 26 00:03:12,711 --> 00:03:14,711 (サトウ)ジョ~ルジュ。 27 00:03:19,718 --> 00:03:23,722 (サトウ) ディール 見物 転送して。 28 00:03:23,722 --> 00:03:37,736 ♪♪~ 29 00:03:37,736 --> 00:03:41,736 <この街には さまざまな人間が あふれている> 30 00:03:44,743 --> 00:03:48,747 <中でも 実質的に この街を牛耳っている男> 31 00:03:48,747 --> 00:03:52,747 <そして 彼が 手なずけようとしている青年> 32 00:03:54,686 --> 00:03:58,690 ん? 来るの 早過ぎたか…。 33 00:03:58,690 --> 00:04:01,693 <彼の二度目の ディールの行く末が→ 34 00:04:01,693 --> 00:04:03,695 そのまま街の行く末になる> 35 00:04:03,695 --> 00:04:06,695 <それは わたしの直感だった> 36 00:04:19,711 --> 00:04:21,780 (壮一郎)《勝負から逃げてる》 37 00:04:21,780 --> 00:04:24,716 (壮一郎)《親のことからも 逃げたいらしいな》→ 38 00:04:24,716 --> 00:04:26,718 《自分自身の可能性を 見詰めてみろ》→ 39 00:04:26,718 --> 00:04:29,718 《待ってるぞ あの街で》 40 00:04:34,726 --> 00:04:37,729 (公麿)《あんたみたいに なりたくねえんだよ》 41 00:04:37,729 --> 00:04:39,729 (公麿)《それが悪いか》 42 00:04:44,736 --> 00:04:46,738 <わたしの属する組織は→ 43 00:04:46,738 --> 00:04:51,760 金融街の実態を把握することに 血道を上げていた> 44 00:04:51,760 --> 00:04:53,679 <金融街の目的は 何か?> 45 00:04:53,679 --> 00:04:58,684 <ミダスマネーが 現実社会に与える影響とは?> 46 00:04:58,684 --> 00:05:02,688 <金融街について 大まかな知識は得られていた> 47 00:05:02,688 --> 00:05:06,692 <情報は 主に 金融街に 出入りしているとされる→ 48 00:05:06,692 --> 00:05:08,694 内通者からのものだった> 49 00:05:08,694 --> 00:05:12,698 学校か…。 うん? 50 00:05:12,698 --> 00:05:17,698 <だが 核心には 一向に たどりつけなかった> 51 00:05:20,706 --> 00:05:22,706 うん? 52 00:05:29,715 --> 00:05:32,718 《でかいな… うん?》 53 00:05:32,718 --> 00:05:37,718 んあ? まったく 何で たい焼き? 54 00:05:40,726 --> 00:05:43,729 <世界各国 金融の中心となる土地に→ 55 00:05:43,729 --> 00:05:46,732 必ず 金融街は出現する> 56 00:05:46,732 --> 00:05:51,703 <各地には 組織の調査員が派遣されていた> 57 00:05:51,703 --> 00:05:54,573 <わたしは 東京に 赴任することになった> 58 00:05:54,573 --> 00:05:57,576 <金融街に出入りしていると おぼしき人物の→ 59 00:05:57,576 --> 00:05:59,578 目安は付いていた> 60 00:05:59,578 --> 00:06:04,583 <組織が 特に目を付けたのが 三國 壮一郎である> 61 00:06:04,583 --> 00:06:07,586 <彼の本業は つかみどころがない> 62 00:06:07,586 --> 00:06:09,588 <正確には 肩書が多数あり過ぎて→ 63 00:06:09,588 --> 00:06:12,588 実態を不明瞭にしている> 64 00:06:15,594 --> 00:06:17,596 ハァ…。 65 00:06:17,596 --> 00:06:19,598 (サイレンの音) 66 00:06:19,598 --> 00:06:22,601 <その中で 最も分かりやすい肩書は→ 67 00:06:22,601 --> 00:06:27,606 財務省系投資機関の 顧問役員というものだ> 68 00:06:27,606 --> 00:06:31,610 <だが 実態は 政府 省庁金融機関→ 69 00:06:31,610 --> 00:06:37,616 大企業に隠然と影響力を与え得る 若き怪物だ> 70 00:06:37,616 --> 00:06:40,619 <しかし それは 裏の世界に生きる男の→ 71 00:06:40,619 --> 00:06:43,622 ほんの表の顔にすぎない> 72 00:06:43,622 --> 00:06:45,624 <彼の名前は タブーとされ→ 73 00:06:45,624 --> 00:06:49,628 マスコミでも 取り上げられることは ほとんどない> 74 00:06:49,628 --> 00:06:53,665 <この世界の大半が知らぬ 彼の裏の顔…> 75 00:06:53,665 --> 00:06:58,670 <金融街で 互助集団を結成し ミダスマネーを意図的に→ 76 00:06:58,670 --> 00:07:02,674 この世界に投じようとしている 男の素顔こそが→ 77 00:07:02,674 --> 00:07:04,674 わたしの求めているものだ> 78 00:07:13,685 --> 00:07:15,687 (警察官)長らく 止めてらっしゃるようですが→ 79 00:07:15,687 --> 00:07:17,689 どうかしましたか? 80 00:07:17,689 --> 00:07:20,692 あれ? 新しい人? 東君は? 81 00:07:20,692 --> 00:07:24,696 (警察官)は? ここは ずっと自分の管轄ですし→ 82 00:07:24,696 --> 00:07:28,700 自分の課に 東という人間は おりませんが。 83 00:07:28,700 --> 00:07:30,700 ああ…。 84 00:07:34,706 --> 00:07:38,706 <なぜ わたしに あの街へ行く 資格が与えられたのか> 85 00:07:40,712 --> 00:07:43,715 [TEL] 《あっ》→ 86 00:07:43,715 --> 00:07:45,717 《もしもし?》→ 87 00:07:45,717 --> 00:07:48,717 《は? 振り込み!?》 88 00:07:51,706 --> 00:07:53,658 《何よ これ…》 89 00:07:53,658 --> 00:07:56,661 <袖の下を渡される覚えなど なかった> 90 00:07:56,661 --> 00:08:03,668 ≪(ノック) 91 00:08:03,668 --> 00:08:05,670 (真坂木)《こんばんは》 (サトウ)《ヒッ!》 92 00:08:05,670 --> 00:08:09,674 <わたしは 組織の人間として 初めて→ 93 00:08:09,674 --> 00:08:13,678 金融街に 足を踏み入れる ことになったのだ> 94 00:08:13,678 --> 00:08:15,678 (真坂木)《ムフ》 95 00:08:21,686 --> 00:08:23,688 (公麿)あっ。 96 00:08:23,688 --> 00:08:25,688 ああ… フッ。 97 00:08:28,693 --> 00:08:31,696 (協子) 高校 卒業して以来じゃない。→ 98 00:08:31,696 --> 00:08:35,700 ちゃんと 生活できてるの? うん。 何とか やってるよ。 99 00:08:35,700 --> 00:08:37,702 (協子)なら いいけど。→ 100 00:08:37,702 --> 00:08:41,706 いきなりだったから びっくりしちゃった。 101 00:08:41,706 --> 00:08:44,709 ごめんなさい。 いや ちょっと 俺…。 102 00:08:44,709 --> 00:08:47,712 協子叔母さんに 聞いてみたいこととか色々あって。 103 00:08:47,712 --> 00:08:51,650 (協子)なあに? 兄さんや 姉さんのこと? 104 00:08:51,650 --> 00:08:55,654 あっ… うっ うん。 105 00:08:55,654 --> 00:08:58,657 あんまり ちゃんと聞いたこと なかったからさ。 106 00:08:58,657 --> 00:09:03,662 いい人だったよ 2人とも。 公麿のこと かわいがってた。 107 00:09:03,662 --> 00:09:06,665 気休めは やめてよ。 ホントだから。 108 00:09:06,665 --> 00:09:10,665 兄さんや 姉さんのこと 悪くばっかり考えないで。 109 00:09:12,671 --> 00:09:16,675 でも… いなくなる直前は 羽振りが良かったみたいなのよね。 110 00:09:16,675 --> 00:09:18,677 株か 何か? 111 00:09:18,677 --> 00:09:20,679 もうかってたの? 112 00:09:20,679 --> 00:09:24,683 うまく思い出せないのよ…。 記録もないらしくて。 113 00:09:24,683 --> 00:09:28,687 ごめんなさい。 兄さんの持ち物 それくらいしかなくて。 114 00:09:28,687 --> 00:09:30,689 あっ ううん。 115 00:09:30,689 --> 00:09:32,691 それじゃ 終わったら 片付けといてね。 116 00:09:32,691 --> 00:09:34,691 分かってる ありがとう。 117 00:09:41,700 --> 00:09:43,700 ん? 118 00:09:49,708 --> 00:09:52,708 あ… 何だ これ。 119 00:09:55,647 --> 00:09:58,650 ミダスって… まさか! 120 00:09:58,650 --> 00:10:01,653 どうなってんだよ 親父。 121 00:10:01,653 --> 00:10:03,653 ハッ! 122 00:10:12,664 --> 00:10:14,664 (真朱)真坂木~? 123 00:10:17,669 --> 00:10:19,669 どうしたら 呼び出せんだよ! 124 00:10:26,678 --> 00:10:28,680 お前しか聞ける人が いないんだから→ 125 00:10:28,680 --> 00:10:31,683 しょうがねえだろ。 126 00:10:31,683 --> 00:10:33,685 あ? 127 00:10:33,685 --> 00:10:35,687 ディールがなくても 街には来られるんだから→ 128 00:10:35,687 --> 00:10:37,689 自分で捜しなよ。 129 00:10:37,689 --> 00:10:40,692 そっか… 今から行くわ。 130 00:10:40,692 --> 00:10:42,694 すごい勢いだね~。 131 00:10:42,694 --> 00:10:44,694 うるせえ! 132 00:10:50,471 --> 00:10:52,473 <ディールは 週一度> 133 00:10:52,473 --> 00:10:56,477 <わたしは 水曜日に 呼ばれることが多い> 134 00:10:56,477 --> 00:10:59,480 <対戦相手を 指名することもできるが…> 135 00:10:59,480 --> 00:11:02,483 (永山)女か… 珍しいな。 136 00:11:02,483 --> 00:11:04,485 無駄口をたたく 趣味はない! 137 00:11:04,485 --> 00:11:07,488 <わたしは それを行ったことがない> 138 00:11:07,488 --> 00:11:10,491 <アセットは 本能でアントレを防御する> 139 00:11:10,491 --> 00:11:12,493 「OPEN DEAL」! 140 00:11:12,493 --> 00:11:16,497 グルー! 「メゾ FREEZE OUT」 141 00:11:16,497 --> 00:11:21,502 <そして アントレが命じないかぎり 攻撃は できない> 142 00:11:21,502 --> 00:11:24,505 <攻撃技は フレーションと呼ばれ→ 143 00:11:24,505 --> 00:11:27,508 マクロ メゾ ミクロの 3段階に分類される> 144 00:11:27,508 --> 00:11:29,510 「EBO」 145 00:11:29,510 --> 00:11:31,512 <分かりやすく言えば 大 中 小だ> 146 00:11:31,512 --> 00:11:33,514 (竹田崎)うひっ またか! 147 00:11:33,514 --> 00:11:35,749 なっ 何だ…。 ≪(物音) 148 00:11:35,749 --> 00:11:37,518 んっ!? 149 00:11:37,518 --> 00:11:41,522 <ミクロは 10万以上 メゾは 100万以上→ 150 00:11:41,522 --> 00:11:45,526 マクロは 1,000万以上 発動コストが掛かる> 151 00:11:45,526 --> 00:11:49,463 <わたしは マクロフレーションを使ったことがない> 152 00:11:49,463 --> 00:11:52,466 (永山)ハァ ハァ…。 153 00:11:52,466 --> 00:11:55,469 そこか! おらぁー! 154 00:11:55,469 --> 00:12:00,474 <ディールによって破産すれば 金融街を追放される> 155 00:12:00,474 --> 00:12:03,477 (永山)なめやがって 女が。→ 156 00:12:03,477 --> 00:12:05,477 んっ!? 157 00:12:07,481 --> 00:12:11,485 <わたしは 常に 小さく勝つか 小さく負けるか→ 158 00:12:11,485 --> 00:12:13,487 いずれかに転ぶように 勝負した> 159 00:12:13,487 --> 00:12:17,491 <対戦相手を選ばないのは その方が 調整が利くからだ> 160 00:12:17,491 --> 00:12:19,491 「CLOSING」 161 00:12:21,495 --> 00:12:25,499 (竹田崎)チッ。 また撮り損なったか…。 162 00:12:25,499 --> 00:12:27,501 <わたしは あの青年同様→ 163 00:12:27,501 --> 00:12:31,505 アセットの強さに だいぶ助けられている> 164 00:12:31,505 --> 00:12:35,509 さあ… それは 私どもには 分かりかねます。 165 00:12:35,509 --> 00:12:37,511 親父は ここへ来てたんだろ? 166 00:12:37,511 --> 00:12:40,514 俺を ここに誘ったのも それと関係あるんじゃねえのかよ! 167 00:12:40,514 --> 00:12:43,517 (真坂木)まったくの偶然です。 168 00:12:43,517 --> 00:12:45,519 そんなわけあるかよ! 169 00:12:45,519 --> 00:12:47,538 (壮一郎)君も大胆だな。 170 00:12:47,538 --> 00:12:50,457 この街に来て早々 真坂木を困らせるとは。 171 00:12:50,457 --> 00:12:53,460 (真坂木)これは これは 三國さま。 172 00:12:53,460 --> 00:12:55,462 今日は どのようなご用件で? 173 00:12:55,462 --> 00:12:57,464 ≪(壮一郎)悪いな 真坂木。→ 174 00:12:57,464 --> 00:13:01,135 お前じゃなくて 今日は 彼に用があるのさ。 175 00:13:01,135 --> 00:13:02,803 え? 176 00:13:02,803 --> 00:13:05,472 (Q)ん? 177 00:13:05,472 --> 00:13:07,472 んん? 178 00:13:09,476 --> 00:13:11,478 どこ行くの? 179 00:13:11,478 --> 00:13:13,480 まあ ついてこい。 180 00:13:13,480 --> 00:13:17,484 (竹田崎)余賀? ああ 覚えてますよ。 181 00:13:17,484 --> 00:13:19,486 ホントですか!? 詳しく教えてください。 182 00:13:19,486 --> 00:13:21,488 お願いします。 183 00:13:21,488 --> 00:13:25,492 (竹田崎)あんた 余賀さんと どういう? 184 00:13:25,492 --> 00:13:27,494 息子です。 (竹田崎)ほう。→ 185 00:13:27,494 --> 00:13:31,498 そうか あんたがね。 フフ。 186 00:13:31,498 --> 00:13:33,500 そいつは また…。 187 00:13:33,500 --> 00:13:35,502 親父が どうなったか 知りませんか? 188 00:13:35,502 --> 00:13:37,504 聞いて どうするんだい? 189 00:13:37,504 --> 00:13:39,506 知りたいんです。 それだけです。 190 00:13:39,506 --> 00:13:41,508 フッ…。 191 00:13:41,508 --> 00:13:45,508 ああ? フッ…。 え? 192 00:13:53,454 --> 00:13:57,458 強いアントレだったよ。 ディールに夢中だった。 193 00:13:57,458 --> 00:14:00,461 ずいぶん稼いだんじゃないかな。→ 194 00:14:00,461 --> 00:14:03,464 けど 大負けして破産した。 195 00:14:03,464 --> 00:14:07,468 それで? この街で 破産するってことは→ 196 00:14:07,468 --> 00:14:10,471 自分の未来を 使い果たしたってことだ。→ 197 00:14:10,471 --> 00:14:13,474 家族の前に顔も出せず 職にも就けず→ 198 00:14:13,474 --> 00:14:18,479 公園の鉄棒で 首を つったとさ。→ 199 00:14:18,479 --> 00:14:22,483 身元不明で 遺体は 役所が処理したらしい。 200 00:14:22,483 --> 00:14:24,485 気休めは 言いたくないんでね。 201 00:14:24,485 --> 00:14:30,491 あんたの父親は 死んだ。 俺が知っている てん末は以上だ。 202 00:14:30,491 --> 00:14:33,491 ほかに聞いておきたいことは? 203 00:14:36,497 --> 00:14:38,499 どんな人でしたか? 204 00:14:38,499 --> 00:14:40,501 (竹田崎)世間話すら したことがないからね→ 205 00:14:40,501 --> 00:14:42,503 人柄までは 分からないが。→ 206 00:14:42,503 --> 00:14:46,507 とにかく まあ 金に取りつかれていたね。→ 207 00:14:46,507 --> 00:14:51,445 一銭でも多く稼ぐことだけを 考えていたように見えたよ。→ 208 00:14:51,445 --> 00:14:55,449 守銭奴とは あんたの父親のことだ。 209 00:14:55,449 --> 00:14:59,453 ≪(竹田崎)しかし あんたが 余賀さんの息子とはね。→ 210 00:14:59,453 --> 00:15:05,459 勝負運の強さは 親譲りかな。 まっ 親父さんのように→ 211 00:15:05,459 --> 00:15:08,462 足元 すくわれないように しなさいよ。→ 212 00:15:08,462 --> 00:15:13,467 現実の世界よりも この街で 生きることを最優先にするこった。 213 00:15:13,467 --> 00:15:16,470 (竹田崎) それが 生き延びるコツですよ。 214 00:15:16,470 --> 00:15:18,472 (シャッター音) 215 00:15:18,472 --> 00:15:21,475 ここは 俺のお気に入りでね。 216 00:15:21,475 --> 00:15:25,475 この街の全体が見渡せる場所だ。 217 00:15:27,481 --> 00:15:29,483 (壮一郎)ディールを 続ける気になったか? 218 00:15:29,483 --> 00:15:31,485 そんな気には ならないよ。 219 00:15:31,485 --> 00:15:33,487 (壮一郎)分かったじゃないか。 220 00:15:33,487 --> 00:15:37,491 お父さんは 事業に失敗して 君を捨てたわけじゃないと。 221 00:15:37,491 --> 00:15:40,494 こんなことに はまらなければ 死なずに済んだ。 222 00:15:40,494 --> 00:15:43,497 普通に暮らせたはずなんだ。 223 00:15:43,497 --> 00:15:46,497 捨てたのと一緒だよ。 俺や おふくろを。 224 00:15:49,436 --> 00:15:52,439 お父さんは 何のために稼いでたんだろうな。 225 00:15:52,439 --> 00:15:54,441 え? 226 00:15:54,441 --> 00:15:56,443 (壮一郎)金を稼ぐ目的だよ。→ 227 00:15:56,443 --> 00:15:59,446 俺の親父は 私利私欲のためだった。→ 228 00:15:59,446 --> 00:16:03,450 金のために 金を稼いだんだ。 229 00:16:03,450 --> 00:16:06,453 俺の親父と同じだね。 230 00:16:06,453 --> 00:16:09,456 (壮一郎) 俺が まだ がきだったころ→ 231 00:16:09,456 --> 00:16:12,459 うちが経営危機に なったことがあった。→ 232 00:16:12,459 --> 00:16:17,464 俺の妹は 深刻な難病だった。 金を掛ければ治るはずだった。→ 233 00:16:17,464 --> 00:16:21,468 だが 親父は 会社に金をつぎ込んだ。→ 234 00:16:21,468 --> 00:16:24,468 結果 会社は成長した。 235 00:16:29,476 --> 00:16:34,481 (壮一郎)俺が この街で得た金で 最初にやったのは 何だと思う? 236 00:16:34,481 --> 00:16:36,483 親父の会社の乗っ取りだよ。 237 00:16:36,483 --> 00:16:41,488 成功したよ。 あいつから 全てを奪ってやった。 238 00:16:41,488 --> 00:16:45,492 親父が生きてたら 俺も そうしてやりてえよ。 239 00:16:45,492 --> 00:16:48,428 (壮一郎)フッ…。 自分が意識しなくても→ 240 00:16:48,428 --> 00:16:50,430 親の影響は 結構 大きい。 241 00:16:50,430 --> 00:16:53,433 おかげで 俺は こんな人間になっちまった。 242 00:16:53,433 --> 00:16:57,437 だが 君は ひどく素直な性格だ。 243 00:16:57,437 --> 00:17:02,442 親父の記憶なんてねえし おふくろや叔母さんのおかげだよ。 244 00:17:02,442 --> 00:17:05,445 (壮一郎)そうかな? 245 00:17:05,445 --> 00:17:08,448 これ見てよ。 数字しか書いてないんだ。 246 00:17:08,448 --> 00:17:12,452 母さんのことも 俺のことも どこにも 何にも書いてないんだ! 247 00:17:12,452 --> 00:17:14,454 ホントに 守銭奴だよ。 248 00:17:14,454 --> 00:17:17,457 こんな親父…。 家族のため… じゃないかな。 249 00:17:17,457 --> 00:17:19,459 えっ…。 250 00:17:19,459 --> 00:17:22,459 家族のために 稼いでたんじゃないのか? 251 00:17:25,465 --> 00:17:27,465 《ハッ!》 252 00:17:31,471 --> 00:17:35,475 (壮一郎)君は 「普通がいい」 「安定がいい」とばかり言ってる。→ 253 00:17:35,475 --> 00:17:39,479 それは 自分だけのために 金を稼ぐということだ。→ 254 00:17:39,479 --> 00:17:43,483 規模は違っても 俺の親父と大差ない。 255 00:17:43,483 --> 00:17:48,483 君が 侮ってきた 君の父親よりも下だ。 256 00:17:50,424 --> 00:17:53,427 金ってものは 自分ではない 何かのために使ってこそ→ 257 00:17:53,427 --> 00:17:56,430 貴いと 俺は思う。→ 258 00:17:56,430 --> 00:17:59,430 君にはないのか? その何かが。 259 00:18:01,435 --> 00:18:06,440 ないならば探せばいい。 だが 見つかったとしても→ 260 00:18:06,440 --> 00:18:09,443 そのときに 使うべき金がないなら始まらない。 261 00:18:09,443 --> 00:18:15,449 ディールを続けろ。 金を稼げ。 それを何かのために使え。 262 00:18:15,449 --> 00:18:17,451 君が金を使えば 誰かを潤す。 263 00:18:17,451 --> 00:18:21,455 ため込んでいれば 幸せなのは君だけだ。 264 00:18:21,455 --> 00:18:24,458 ささやかな幸せは 君を幸せにしても→ 265 00:18:24,458 --> 00:18:27,461 周りに 大きな幸せを 振りまくことはできない。 266 00:18:27,461 --> 00:18:29,463 俺は 父親を越えた。 267 00:18:29,463 --> 00:18:33,467 そして ディールで稼いだ金を この国のために使っている。 268 00:18:33,467 --> 00:18:35,467 君は どうする? 269 00:18:38,472 --> 00:18:40,474 次のディールまで まだ時間はある。 270 00:18:40,474 --> 00:18:45,474 考えることだ。 Q。 (Q)あっ…。 271 00:18:54,421 --> 00:18:57,424 公麿~。 来んなよ。 272 00:18:57,424 --> 00:18:59,426 何で? 戻れよ。 273 00:18:59,426 --> 00:19:02,426 ちょっと! 何なのよ。 274 00:19:10,437 --> 00:19:15,437 (泣き声) 275 00:19:20,447 --> 00:19:26,453 彼を ギルドに誘わないとは 意外だったのです。 276 00:19:26,453 --> 00:19:28,453 フッ…。 277 00:19:30,457 --> 00:19:33,460 <わたしは この街で起きている出来事を→ 278 00:19:33,460 --> 00:19:36,463 逐一 組織に報告している> 279 00:19:36,463 --> 00:19:38,465 <組織からの指示はない> 280 00:19:38,465 --> 00:19:41,465 <ただひたすら 報告するだけだ> 281 00:19:43,470 --> 00:19:47,470 <一度 本部に戻った際 わたしは 尋ねた> 282 00:20:22,442 --> 00:20:24,444 <世界は ゆがみ 屈折し→ 283 00:20:24,444 --> 00:20:27,447 それを肯定しながら 膨張していく> 284 00:20:27,447 --> 00:20:31,451 <わたしごときの手に負える 問題ではないのかもしれない> 285 00:20:31,451 --> 00:20:33,453 <それでも わたしは思う> 286 00:20:33,453 --> 00:20:37,457 <何かが おかしい。 何かが 変だと> 287 00:20:37,457 --> 00:20:41,461 <黒い不気味な あの金が 何かのためになるものか> 288 00:20:41,461 --> 00:20:44,464 <何かの救いになるものか> 289 00:20:44,464 --> 00:20:47,467 <未来を 担保にするということが→ 290 00:20:47,467 --> 00:20:49,469 どういう事態を もたらすのかと…> 291 00:20:49,469 --> 00:20:53,469 <そして わたしは どうするべきなのかと> 292 00:20:58,478 --> 00:21:02,482 (壮一郎)来たな。 見せてもらうぞ。 293 00:21:02,482 --> 00:21:06,486 <君の行く末を 見守らせてもらうよ> 294 00:21:06,486 --> 00:21:11,491 <君が わたしの敵になるか 味方になるかは 君しだいだ> 295 00:21:11,491 --> 00:21:13,493 公麿。 公麿。 296 00:21:13,493 --> 00:21:16,496 ≪(江原) こんな所で 学生に会うとはな。 297 00:21:16,496 --> 00:21:18,498 あっ! 298 00:21:18,498 --> 00:21:21,501 (江原)いつからだ? 余賀。 299 00:21:21,501 --> 00:21:31,501 ♪♪~ 300 00:25:08,461 --> 00:25:13,466 ♪♪(ぽっぽの鼻歌) 301 00:25:13,466 --> 00:25:17,470 (小便をする音) 302 00:25:17,470 --> 00:25:20,473 (ぽっぽ)はぁ~。 303 00:25:20,473 --> 00:25:22,475 あん? 304 00:25:22,475 --> 00:25:27,480 ♪♪~ 305 00:25:27,480 --> 00:25:31,484 (ぽっぽ)ぎゃおぉぉぉ! 306 00:25:31,484 --> 00:25:33,486 ≪(ふすまをたたく音)