1 00:00:00,567 --> 00:00:03,904 エクセレント! エクセレント 出ました。 2 00:00:03,904 --> 00:00:06,807 パーフェクトすぎて ちょっと 鼻につくところも…。 3 00:00:06,807 --> 00:00:09,576 (笑い声) パーフェクトすぎて。 4 00:00:09,576 --> 00:00:11,578 <次回は5月。 見逃すな!> 5 00:00:17,451 --> 00:00:19,953 僕たちはなんだ? 6 00:00:19,953 --> 00:00:24,324 無論 次の時代を担う存在だ。 7 00:00:24,324 --> 00:00:28,595 僕らは 前時代的な差別と偏見から抜け出し➡ 8 00:00:28,595 --> 00:00:31,965 自由に! 気軽に! 上品に! 9 00:00:31,965 --> 00:00:34,668 深淵の探索を行う。 10 00:00:34,668 --> 00:00:38,572 そこに今日… 一人の仲間が加わった。 11 00:00:38,572 --> 00:00:41,875 アルベルト君だ。 (一同)おぉ~! ⚟よろしく! 12 00:00:41,875 --> 00:00:45,312 (拍手) 歓迎するぜー。 13 00:00:45,312 --> 00:00:48,181 僕が家庭教師を させてもらってるが➡ 14 00:00:48,181 --> 00:00:51,184 彼の明晰ぶりには驚くよ。 15 00:00:51,184 --> 00:00:57,424 まるで この少年の中には 手練の論理学者が入ってるかのようだ。 16 00:00:57,424 --> 00:01:03,096 だけど それより注視すべきは その好奇心の強さだ。 17 00:01:03,096 --> 00:01:07,801 学術の未来において これこそが何より重要な才能だ。 18 00:01:07,801 --> 00:01:12,673 ――というのも 僕は今 恐れているんだ。 19 00:01:12,673 --> 00:01:14,942 もしかしたら今後➡ 20 00:01:14,942 --> 00:01:20,280 “真理は発見されるものではなく 作られるもの”という見方が➡ 21 00:01:20,280 --> 00:01:23,483 ある種 前提になるかもしれない。 22 00:01:23,483 --> 00:01:26,086 過去の書物や異国を見ると➡ 23 00:01:26,086 --> 00:01:30,557 それぞれに違う歴史や 文化 信仰がある。 24 00:01:30,557 --> 00:01:33,226 今はまだ 情報が少ないけど➡ 25 00:01:33,226 --> 00:01:37,064 この先 さらに “自分たち以外”と繋がれば➡ 26 00:01:37,064 --> 00:01:41,535 真理さえ相対的であると 見なされていくだろう。 27 00:01:41,535 --> 00:01:46,807 そうなれば人の心から 「絶対普遍の真理」という理念に対する➡ 28 00:01:46,807 --> 00:01:50,410 畏怖や崇拝が薄れていく。 29 00:01:50,410 --> 00:01:54,982 そして すべての研究活動は 専門化して➡ 30 00:01:54,982 --> 00:01:58,719 知の総体に触れたいという 崇高な欲望――➡ 31 00:01:58,719 --> 00:02:01,121 つまり好奇心は➡ 32 00:02:01,121 --> 00:02:06,293 バカげた不要なものとして 唾棄されるかもしれない。 33 00:02:06,293 --> 00:02:11,131 そうなるのは なんというか僕は… 寂しいよ。 34 00:02:11,131 --> 00:02:13,400 っ…。 35 00:02:13,400 --> 00:02:16,236 だから僕は…➡ 36 00:02:16,236 --> 00:02:19,973 信じてる。 ここにいる君らを。 37 00:02:19,973 --> 00:02:23,010 その好奇心を! 38 00:02:23,010 --> 00:02:27,581 君らと 新しく入った少年の好奇心に! 39 00:02:27,581 --> 00:02:29,516 乾杯! 40 00:02:29,516 --> 00:02:31,752 (一同)乾杯! 41 00:02:31,752 --> 00:02:33,754 はぁ…! 42 00:02:36,723 --> 00:02:41,428 ♬「何度でも 何度でも叫ぶ」 43 00:02:41,428 --> 00:02:49,770 ♬「この暗い夜の怪獣になっても」 44 00:02:49,770 --> 00:02:55,442 ♬「ここに残しておきたいんだよ」 45 00:02:55,442 --> 00:02:57,444 ♬「この秘密を」 46 00:03:00,280 --> 00:03:04,117 ♬「だんだん食べる」 47 00:03:04,117 --> 00:03:10,891 ♬「赤と青の星々 未来から過去を」 48 00:03:10,891 --> 00:03:14,761 ♬「順々に食べる」 49 00:03:14,761 --> 00:03:22,636 ♬「何十回も噛み潰し 溶けたなら飲もう」 50 00:03:22,636 --> 00:03:27,340 ♬「丘の上で星を見ると」 51 00:03:27,340 --> 00:03:33,213 ♬「感じるこの寂しさも」 52 00:03:33,213 --> 00:03:36,049 ♬「朝焼けで」 53 00:03:36,049 --> 00:03:42,823 ♬「手が染まる頃にはもう忘れてるんだ」 54 00:03:42,823 --> 00:03:50,197 ♬「この世界は好都合に未完成」 55 00:03:50,197 --> 00:03:53,100 ♬「だから知りたいんだ」 56 00:03:53,100 --> 00:04:00,774 ♬「でも怪獣みたいに遠く遠く叫んでも」 57 00:04:00,774 --> 00:04:04,578 ♬「また消えてしまうんだ」 58 00:04:06,446 --> 00:04:09,683 いやー ついつい長く喋ってしまった。 59 00:04:09,683 --> 00:04:14,521 あ あの… 改めて ありがとうございます! 60 00:04:14,521 --> 00:04:16,490 なんて言ったらいいか…➡ 61 00:04:16,490 --> 00:04:19,726 とても嬉しいです! ここに呼んでもらえて! 62 00:04:19,726 --> 00:04:23,597 ハハハ そんな謙遜よしてくれよ。 63 00:04:23,597 --> 00:04:25,532 僕らは対等だよ。 64 00:04:25,532 --> 00:04:29,503 じゃあ ちょっと僕は 用があるから席をはずすけど➡ 65 00:04:29,503 --> 00:04:32,639 君は楽しんでくれ。 (アルベルト)え? 66 00:04:32,639 --> 00:04:36,510 あっちのテーブルで 宇宙論の話が聞けると思う。 67 00:04:36,510 --> 00:04:39,746 君の興味に合うはずだよ。 68 00:04:39,746 --> 00:04:42,415 宇宙論…。 69 00:04:42,415 --> 00:04:44,885 (話し声) 70 00:04:44,885 --> 00:04:46,820 せっかく来たんだ。 71 00:04:46,820 --> 00:04:51,658 途中で帰るなんて悲しいことしないで しっかり最後までいてくれよ? 72 00:04:51,658 --> 00:04:55,562 はっ はいもちろん! それじゃ また後で! 73 00:04:57,998 --> 00:05:00,534 はっ…! 74 00:05:00,534 --> 00:05:04,404 そこで俺が 秘密裏に手に入れたネタなんだが…➡ 75 00:05:04,404 --> 00:05:09,342 イブン・シャーティルっつーお偉いさんが 「マラーガ学派」の問題意識を継いで➡ 76 00:05:09,342 --> 00:05:12,512 プトレマイオスモデルの等速運動を…。 あ…。 77 00:05:12,512 --> 00:05:15,115 ん? いえ すいません! 78 00:05:15,115 --> 00:05:17,817 続けてください。 おぉ。 79 00:05:17,817 --> 00:05:21,488 それでな イブン・シャーティルが 何をしたかっつーと…。 80 00:05:21,488 --> 00:05:24,724 <ヤバイ… 今日の観測記録➡ 81 00:05:24,724 --> 00:05:27,928 すっかりつけ忘れてた…。➡ 82 00:05:27,928 --> 00:05:31,531 どうしよう。 今から一度帰って戻ったら➡ 83 00:05:31,531 --> 00:05:34,935 さすがに 会は終わっちゃってるだろうな…。➡ 84 00:05:34,935 --> 00:05:37,637 けど今日は特別な日だし➡ 85 00:05:37,637 --> 00:05:41,875 一日くらい記録つけなくても 問題ないか…> 86 00:05:41,875 --> 00:05:44,644 (男)少し違う捉え方なんだが… ん? 87 00:05:44,644 --> 00:05:46,580 ちょ ちょっと帰ります! 88 00:05:46,580 --> 00:05:48,615 今日は ありがとうございました! 89 00:05:48,615 --> 00:05:51,418 ん? おぉ また来いよ。 90 00:05:51,418 --> 00:05:53,420 はい 失礼します! 91 00:05:58,892 --> 00:06:03,230 <運が良ければ 父さんに 馬を出してもらって すぐ戻れるかも。➡ 92 00:06:03,230 --> 00:06:05,165 そうすれば 会はまだ…> 93 00:06:05,165 --> 00:06:08,568 ハッ ハッ ハッ ハッ…。 94 00:06:08,568 --> 00:06:10,670 ただいま…。 95 00:06:12,439 --> 00:06:14,441 ハァッ…。 96 00:06:30,624 --> 00:06:32,559 …え? 97 00:06:32,559 --> 00:06:34,494 おっと。 98 00:06:34,494 --> 00:06:38,431 な… え? な 何して…。 99 00:06:38,431 --> 00:06:40,734 あ いや…。 100 00:06:40,734 --> 00:06:43,637 全く 面倒なことになったな。 101 00:06:43,637 --> 00:06:46,539 うん 君の気持ちはわかる。 102 00:06:46,539 --> 00:06:48,942 混乱してるよね。 103 00:06:48,942 --> 00:06:51,911 でも まずは冷静になってほしい。 104 00:06:51,911 --> 00:06:57,083 理性的に対応すれば この状況も飲み込めるはずだ。 105 00:06:57,083 --> 00:06:59,185 君ならできる。 106 00:07:01,888 --> 00:07:04,524 最初に言いたいのは…➡ 107 00:07:04,524 --> 00:07:09,429 こんなことになったのは 僕の本意じゃない ってこと。 108 00:07:09,429 --> 00:07:12,265 僕は穏便に済ませたかった。 109 00:07:12,265 --> 00:07:15,035 はっ…。 110 00:07:15,035 --> 00:07:17,837 じゃあ 一から説明しよう。 111 00:07:17,837 --> 00:07:21,708 実は 少し前に噂で聞いたんだ。 112 00:07:21,708 --> 00:07:26,046 君のお父さんが 「ある資料」を持っていると。 113 00:07:26,046 --> 00:07:32,252 それは宇宙の形を根本から変えてしまう 画期的な説に関するものだ。 114 00:07:32,252 --> 00:07:36,856 僕はもう ずっと昔から その説に興味があってね。 115 00:07:36,856 --> 00:07:41,161 ただ どこにも手がかりがなくて 諦めてたんだが…➡ 116 00:07:41,161 --> 00:07:44,664 やっと糸口が見つかったってわけさ。 117 00:07:44,664 --> 00:07:50,170 だから是非 情報を共有して研究しようと提案した。 118 00:07:50,170 --> 00:07:53,073 悪い提案じゃなかったはずだよ。 119 00:07:53,073 --> 00:07:59,279 正直言って あの説は 君のお父さんの手には余る代物だ。 120 00:07:59,279 --> 00:08:02,649 僕の頭脳と社会的地位がなければ➡ 121 00:08:02,649 --> 00:08:05,986 宝の持ち腐れに終わる。 122 00:08:05,986 --> 00:08:11,658 協力の見返りも十分与えるし 双方が得する提案だった。 123 00:08:11,658 --> 00:08:15,028 けど ここで問題発生だ。 124 00:08:15,028 --> 00:08:19,799 彼は僕の誘いを断った。 迷いもせず。 125 00:08:19,799 --> 00:08:24,304 何でも 「この説は現状の宇宙論と異なるもので➡ 126 00:08:24,304 --> 00:08:27,140 弾圧される可能性もある」➡ 127 00:08:27,140 --> 00:08:31,010 「子供もいるから 危ないことはしたくない」だってさ。 128 00:08:31,010 --> 00:08:32,946 は… はっ…。 129 00:08:32,946 --> 00:08:35,482 随分 心配性だ。 130 00:08:35,482 --> 00:08:39,819 弾圧の危険なんて “政治”次第で いくらでも避けられる。 131 00:08:39,819 --> 00:08:42,389 なのに聞く耳を持たない。 132 00:08:42,389 --> 00:08:45,291 いや それだけならまだいい。 133 00:08:45,291 --> 00:08:49,162 粘り強く説得してたら 彼は怒り始め➡ 134 00:08:49,162 --> 00:08:53,833 最後には 「資料を燃やす」と言った。 135 00:08:53,833 --> 00:08:58,471 なんというかこれには… 言葉を失ったよ。 136 00:08:58,471 --> 00:09:00,940 “知”だの“学び”だの言っておいて➡ 137 00:09:00,940 --> 00:09:04,811 所詮 保身に走る俗物だったわけだ。 138 00:09:04,811 --> 00:09:08,748 おっと 今のは お父さんに対して失礼だね。 139 00:09:08,748 --> 00:09:11,651 撤回するよ ゴメン。 140 00:09:11,651 --> 00:09:17,390 ま とにかく取り乱して 今にも何かしでかしそうだった…。 141 00:09:17,390 --> 00:09:21,361 だから落ち着かせた。 しょうがなくね。 142 00:09:21,361 --> 00:09:26,099 君のお父さんは “知”を共有しないで独占してた。 143 00:09:26,099 --> 00:09:29,002 それはあってはならない罪だ。 144 00:09:29,002 --> 00:09:33,173 そういう考えは 排除すべきだ。は…。 145 00:09:33,173 --> 00:09:36,743 いいかい? この状況で大切なのは➡ 146 00:09:36,743 --> 00:09:39,779 これで 君のお父さんが受け継いだ知は➡ 147 00:09:39,779 --> 00:09:43,149 失われずにすんだってことさ。 (アルベルト)はっ… はっ…。 148 00:09:43,149 --> 00:09:47,854 この世の美しさのためなら 犠牲は やむを得ない。 149 00:09:47,854 --> 00:09:50,723 さ これで納得したろ? 150 00:09:50,723 --> 00:09:52,826 はっ…。 151 00:09:55,562 --> 00:09:59,432 結局… 彼は その演説が終わってすぐ➡ 152 00:09:59,432 --> 00:10:02,735 村の人たちに捕らえられました。 153 00:10:02,735 --> 00:10:05,939 その後は知らない。 154 00:10:05,939 --> 00:10:09,642 バカですよね。 呆気なさすぎる。 155 00:10:11,544 --> 00:10:15,181 父は言った。 “疑え”と。 156 00:10:15,181 --> 00:10:18,451 結果 彼は 誰も信頼せず➡ 157 00:10:18,451 --> 00:10:21,988 資料を共有しないで殺された。 158 00:10:21,988 --> 00:10:25,859 先生は言った。 “信じろ”と。 159 00:10:25,859 --> 00:10:32,398 結果 彼は自らの信念に従って 殺人も厭わなくなった。 160 00:10:32,398 --> 00:10:36,569 これが “知”に関わった者の末路です。 161 00:10:36,569 --> 00:10:40,907 学問だの真理だのは人間には荷が重い。 162 00:10:40,907 --> 00:10:46,579 だから大学なんて… 全くバカらしい。 163 00:10:46,579 --> 00:10:49,282 ⚟どちらか選択する必要がありますか? 164 00:10:49,282 --> 00:10:51,217 え? 165 00:10:51,217 --> 00:10:56,055 疑念と信念。 二つ持っていて不都合が? 166 00:10:56,055 --> 00:11:01,861 えぇ 不都合だ。 その二つは矛盾する。 167 00:11:01,861 --> 00:11:04,597 聖アクイナスは知性を➡ 168 00:11:04,597 --> 00:11:09,602 一方では物体的で 他方では非物体的と捉えました。 169 00:11:11,337 --> 00:11:17,877 ⚟肉体と魂 理性と信仰 哲学と神学➡ 170 00:11:17,877 --> 00:11:20,780 疑うことと信じること。➡ 171 00:11:20,780 --> 00:11:25,285 これらの矛盾は両立します。 何故か?➡ 172 00:11:25,285 --> 00:11:27,220 それが人間だからです。 173 00:11:27,220 --> 00:11:29,222 っ! 174 00:11:29,222 --> 00:11:35,495 ⚟人間は神でも獣でもない その中間に存在する。➡ 175 00:11:35,495 --> 00:11:37,430 でも だからこそ➡ 176 00:11:37,430 --> 00:11:42,902 矛盾を 曖昧を 混乱を受け入れられる。➡ 177 00:11:42,902 --> 00:11:47,173 寧ろそこで 理性の息継ぎをする。 178 00:11:47,173 --> 00:11:52,979 話を聞くに 貴方は今 神を失っている。 179 00:11:52,979 --> 00:11:57,350 つまり この世界が存在するという奇跡を➡ 180 00:11:57,350 --> 00:12:00,253 感じられないでいる。➡ 181 00:12:00,253 --> 00:12:06,559 奇跡とは 必然に満ちた領域で生まれる 偶然のことです。➡ 182 00:12:06,559 --> 00:12:12,165 と 同時に 偶然に満ちた領域で 必然が生まれることです。 183 00:12:14,267 --> 00:12:17,770 ⚟昔の貴方は それらを感じていた。➡ 184 00:12:17,770 --> 00:12:21,641 この世のすべてが奇跡的だと知っていた。 185 00:12:21,641 --> 00:12:23,610 っ…。 186 00:12:23,610 --> 00:12:27,947 ⚟しかし経験や記憶 過去や故郷➡ 187 00:12:27,947 --> 00:12:33,186 そして 痛みと引き換えに 奇跡まで失ってしまった。➡ 188 00:12:33,186 --> 00:12:38,791 それこそ 貴方が生きる場所だったのに…です。 189 00:12:38,791 --> 00:12:42,462 (アルベルト)勝手に決めないでください。 190 00:12:42,462 --> 00:12:44,897 ⚟どうすればいいか わかりますか? 191 00:12:44,897 --> 00:12:46,966 知りませんよ。 192 00:12:46,966 --> 00:12:51,304 ⚟単純です。 空を見ればいいのです。➡ 193 00:12:51,304 --> 00:12:54,107 そして深く息を吸う。 194 00:12:54,107 --> 00:12:58,578 フ… これは そんな簡単な問題じゃないです。 195 00:12:58,578 --> 00:13:00,513 ⚟もちろん。 196 00:13:00,513 --> 00:13:05,351 でも 乗り越えられないわけじゃない。 197 00:13:05,351 --> 00:13:10,690 コリント人への手紙 第10章13節➡ 198 00:13:10,690 --> 00:13:13,426 「神は真実な方です。➡ 199 00:13:13,426 --> 00:13:18,064 あなた方を耐えられない試練に あわせることはなさいません。➡ 200 00:13:18,064 --> 00:13:24,270 寧ろ 耐えられるように 試練と共に 脱出の道も備えてくださいます」。 201 00:13:28,708 --> 00:13:32,879 ⚟では 貴方が勇気を出してくださったので➡ 202 00:13:32,879 --> 00:13:35,915 私も人には言えない悩みを告白します。 203 00:13:35,915 --> 00:13:38,384 ん…? 204 00:13:38,384 --> 00:13:41,888 それは…。 (深く息を吸う音) 205 00:13:41,888 --> 00:13:47,093 私が昔 友人を見殺しにしたことです。 206 00:13:47,093 --> 00:13:49,028 あ…! 207 00:13:49,028 --> 00:13:55,601 ⚟発端は 友人がある仕事で 重大な違反を犯してしまったんです。➡ 208 00:13:55,601 --> 00:13:59,405 取り返しのつかないことをした。➡ 209 00:13:59,405 --> 00:14:03,276 その結果 彼は死んだ。 210 00:14:03,276 --> 00:14:06,579 しかし 彼の罪が重いからこそ➡ 211 00:14:06,579 --> 00:14:11,384 彼を諭し 救うことが重要だった。 212 00:14:11,384 --> 00:14:15,254 あの時どうするのが正解だったのか…➡ 213 00:14:15,254 --> 00:14:17,824 答えは出ていません。 214 00:14:17,824 --> 00:14:20,626 今後も出るか わかりません。 215 00:14:20,626 --> 00:14:24,630 しかし 一つだけハッキリしてるのは➡ 216 00:14:24,630 --> 00:14:29,435 今日まで私が あの過去から目を逸らしてきたことです。 217 00:14:31,270 --> 00:14:35,775 ⚟でも今初めて この悩みを言葉にできた。➡ 218 00:14:35,775 --> 00:14:39,879 そのせいで 今日からより一層 苛まれるでしょう。 219 00:14:41,581 --> 00:14:46,753 しかし同時に 今日が一歩目になったと信じます。 220 00:14:46,753 --> 00:14:49,489 それは貴方も同じです。 221 00:14:49,489 --> 00:14:52,692 貴方は私に話してくれた。 222 00:14:52,692 --> 00:14:55,561 だから きっと進める。 223 00:14:55,561 --> 00:14:59,198 神は私たちを認めてくださる。 224 00:14:59,198 --> 00:15:04,437 そして神は いつでも 私たちの居場所になってくださる。 225 00:15:04,437 --> 00:15:10,076 しかしそのためには 私たちが私たち自身を乗り越え➡ 226 00:15:10,076 --> 00:15:12,979 神に向き合わなければならない。➡ 227 00:15:12,979 --> 00:15:18,384 そして 孤独に 問い続けなければならない。➡ 228 00:15:18,384 --> 00:15:24,557 自分は神に認めてもらえる 存在なのだろうか…と。 229 00:15:24,557 --> 00:15:29,962 でも… いくら悩んで問うても 神は口を開かない。 230 00:15:29,962 --> 00:15:31,898 ⚟そうですよ。 231 00:15:31,898 --> 00:15:36,369 だから永遠に 私たちは考え続けられるのです。 232 00:15:36,369 --> 00:15:40,673 っ! ⚟私はそれを 幸福だと思いたい。 233 00:15:45,077 --> 00:15:49,916 では… 最後に一つ質問です。 234 00:15:49,916 --> 00:15:54,520 硬貨を捧げれば パンを得られる。 235 00:15:54,520 --> 00:15:58,758 税を捧げれば 権利を得られる。 236 00:15:58,758 --> 00:16:03,663 労働を捧げれば 報酬を得られる。 237 00:16:03,663 --> 00:16:10,203 なら一体 何を捧げれば この世のすべてを知れる――➡ 238 00:16:10,203 --> 00:16:12,805 と 思いますか? 239 00:16:16,943 --> 00:16:20,279 ⚟その答えを探してください。 240 00:16:20,279 --> 00:16:23,049 …なんのために。 241 00:16:23,049 --> 00:16:26,352 ⚟この世で「再び」生きるために。 242 00:16:33,025 --> 00:16:37,730 (司祭の声)そこで大学へ行くのは 一つの道だと思いますよ。➡ 243 00:16:37,730 --> 00:16:40,733 では 神のご加護を。 244 00:16:45,471 --> 00:16:47,406 っ…。 245 00:16:47,406 --> 00:17:10,196 ♬~ 246 00:17:10,196 --> 00:17:12,131 っ! 247 00:17:12,131 --> 00:17:16,135 この世の美しさのためなら 犠牲は やむを得ない。 248 00:17:18,738 --> 00:17:23,543 僕は何があろうと 君の好奇心を否定しない。 249 00:17:25,344 --> 00:17:27,346 …っ! 250 00:17:29,015 --> 00:17:52,872 ♬~ 251 00:17:52,872 --> 00:17:55,341 先生…。 252 00:17:55,341 --> 00:17:58,377 「この世の美しさを追求したい」。 253 00:17:58,377 --> 00:18:04,483 「そのために 何か犠牲になってもかまわない」。 254 00:18:04,483 --> 00:18:09,322 ハッキリ言って 僕も同意見です。 255 00:18:09,322 --> 00:18:12,291 だけど貴方のやり方では➡ 256 00:18:12,291 --> 00:18:16,095 美しさに到達できなかった。 257 00:18:16,095 --> 00:18:22,702 この世のすべてを知るために 何を捧げればいいかなんて わからない。 258 00:18:22,702 --> 00:18:26,339 けど 隠そうとする父さんも➡ 259 00:18:26,339 --> 00:18:28,908 排除しようとする先生も➡ 260 00:18:28,908 --> 00:18:32,745 有効じゃなかったことだけは確かだ。 261 00:18:32,745 --> 00:18:36,616 僕らは足りない。 だから補い合える。 262 00:18:36,616 --> 00:18:41,187 そうじゃなきゃ この世界には挑めない。 263 00:18:41,187 --> 00:18:46,025 人間は… 社会的な動物だ。 264 00:18:46,025 --> 00:18:50,863 先生 僕もタウマゼインを感じます。 265 00:18:50,863 --> 00:18:53,766 それを肯定し続けます。 266 00:18:53,766 --> 00:18:58,237 貴方とは違ったやり方で➡ 267 00:18:58,237 --> 00:19:03,376 疑いながら進んで。 信じながら戻って。 268 00:19:03,376 --> 00:19:09,181 美しさに 煌きに 逼り詰めてみせます。 269 00:19:09,181 --> 00:19:16,255 ♬~ 270 00:19:16,255 --> 00:19:19,592 ⚟(ドアが開く音) おお 戻ったか。 271 00:19:19,592 --> 00:19:22,094 随分 遅かったな。 親方。 272 00:19:23,829 --> 00:19:26,232 大学へ行かせてください。 273 00:19:30,002 --> 00:19:33,539 (大学職員)え~~と… 君が…➡ 274 00:19:33,539 --> 00:19:38,244 入学希望者の… アルベルト君だっけ? 275 00:19:38,244 --> 00:19:42,048 はい。 じゃ ここにサインして。 276 00:19:50,356 --> 00:19:54,293 アルベルト… ブルゼフスキ? 277 00:19:54,293 --> 00:19:59,165 えぇ。 ブルゼヴォ… 僕の地元の名です。 278 00:19:59,165 --> 00:20:01,834 サインの際には それを。 279 00:20:01,834 --> 00:20:06,172 ふーん。 ま なんでもいいけど。 280 00:20:06,172 --> 00:20:09,542 じゃ 明日から好きな授業受けて。 281 00:20:09,542 --> 00:21:01,694 ♬~ 282 00:21:01,694 --> 00:21:05,364 (深く息を吸う音) 283 00:21:05,364 --> 00:21:07,766 ハァーー…。 284 00:21:12,905 --> 00:21:15,641 (住人)え? 郵便? ウチに? 285 00:21:15,641 --> 00:21:18,310 (ポストマン)はい ポトツキさん宛てに。 286 00:21:18,310 --> 00:21:23,215 (住人)ポトツキ? いや そんな名前の人 全然知らないよ。 287 00:21:23,215 --> 00:21:26,886 でも 住所は 間違いなく ここなんですが…。 288 00:21:26,886 --> 00:21:31,724 う~ん 確かにそう書いてあるけど… でもなぁ…。 289 00:21:31,724 --> 00:21:36,295 もしかしたら… 前ここに住んでた人とかかな。 290 00:21:36,295 --> 00:21:39,532 だって こんなの身に覚えないよ。 291 00:21:39,532 --> 00:21:43,402 「権利書。 以下の著作物が出版された際➡ 292 00:21:43,402 --> 00:21:48,374 利益の1割を贈与します」 …なんて気持ち悪い。 293 00:21:48,374 --> 00:21:52,778 しっかし この本ってやつの題名もなんだ? 294 00:21:52,778 --> 00:21:55,681 「地球の運動について」って。 295 00:22:00,019 --> 00:22:04,456 <書き違いかな。 運動するのは天球だし> 296 00:22:04,456 --> 00:22:06,926 (住人)なーんか怪しいな~。 297 00:22:06,926 --> 00:22:10,563 出版されるって本が 同封されてるわけでもないし。 298 00:22:10,563 --> 00:22:13,465 いやー 金が入るなら俺はいいけどさ…。 299 00:22:15,401 --> 00:22:19,605 <「地球の運動について」…か> 300 00:22:26,045 --> 00:22:28,047 ん…? 301 00:22:29,682 --> 00:23:41,887 ♬~ 302 00:23:44,256 --> 00:23:49,662 ♬「行方知らずのあの雲を見た」 303 00:23:49,662 --> 00:23:55,267 ♬「わたしの鱗はあなたに似ていた」 304 00:23:55,267 --> 00:24:00,806 ♬「舌は二つ、 まぶたは眠らず」 305 00:24:00,806 --> 00:24:07,346 ♬「ぼやけたよもぎの 香りがする」 306 00:24:07,346 --> 00:24:17,556 ♬~ 307 00:24:17,556 --> 00:24:23,162 ♬「行方知らずの あの雲の下」 308 00:24:23,162 --> 00:24:28,734 ♬「わたしの心は 火の粉に似ていた」 309 00:24:28,734 --> 00:24:34,506 ♬「靴はいらず、 耳は知らず」 310 00:24:34,506 --> 00:24:38,210 ♬「あなたの 寝息を聞く」 311 00:24:39,978 --> 00:24:45,851 ♬「ブルーベルのベッドを滑った 春みたいだ」 312 00:24:45,851 --> 00:24:51,156 ♬「シジュウカラはあんな風に歌うのか」 313 00:24:51,156 --> 00:24:57,796 ♬「海を知らず、花を愛でず、 空を仰ぐわたしは」 314 00:24:57,796 --> 00:25:02,101 ♬「また巫山の雲を見たいだけ」 315 00:25:02,101 --> 00:25:11,610 ♬~ 316 00:25:16,582 --> 00:25:21,186 生字幕放送です。一部、字幕で 表現しきれない場合があります。 317 00:25:26,892 --> 00:25:29,661 さだ≫僕はテレビ 割と好きなタイプなんですよ。 318 00:25:29,661 --> 00:25:31,196 井上≫大好きでしょ。 319 00:25:35,334 --> 00:25:38,137 さだ≫大好きっていうほどか どうか分かりませんけど 320 00:25:38,137 --> 00:25:41,006 テレビは ザッピングっていうんですか 321 00:25:41,006 --> 00:25:43,776 チャンネルがたがたやって 見てますけど。 322 00:25:43,776 --> 00:25:45,310 どういうタイプですか? 323 00:25:45,310 --> 00:25:47,012 放送作家は 324 00:25:47,012 --> 00:25:49,782 じっと見るタイプですか? 井上≫1つの番組じっと見ますね。 325 00:25:51,150 --> 00:25:53,886 さだ≫じっと見させてくれる 番組が 326 00:25:53,886 --> 00:25:55,421 なさすぎますね。 327 00:25:55,421 --> 00:25:58,190 井上≫ちょっと辛らつな…。 328 00:25:59,258 --> 00:26:02,127 さだ≫辛らつというか 正直なところ皆さんも 329 00:26:02,127 --> 00:26:04,997 そうじゃないですかね。 昼間でも夕方でも 330 00:26:04,997 --> 00:26:07,866 特にプライムタイム ゴールデンタイムに 331 00:26:07,866 --> 00:26:10,836 どうでもいい番組が 多すぎますね。 332 00:26:10,836 --> 00:26:13,672 だから、どうでもいい番組は…。 井上≫すみません…。 333 00:26:13,672 --> 00:26:16,575 ちょっとあっちに 置いてきちゃったんで…。 334 00:26:16,575 --> 00:26:19,445 さだ≫僕が言いたいのは どうでもいい番組やるのは 335 00:26:19,445 --> 00:26:22,214 かまわないから 夜中にやれと俺たちみたいに。 336 00:26:22,214 --> 00:26:23,782 どうでもいい番組は…。 337 00:26:23,782 --> 00:26:26,652 井上≫もう、もう大丈夫です。 338 00:26:26,652 --> 00:26:29,488 さだ≫どうでもいい番組は 我々みたいに夜中にやればいい。 339 00:26:29,488 --> 00:26:32,324 見たくない人は 寝静まればいいんだから。 340 00:26:32,324 --> 00:26:35,060 井上≫そっか。 さだ≫今日は3時までですよ。 341 00:26:44,036 --> 00:26:45,604 さだ≫あなた。 342 00:26:45,604 --> 00:26:48,474 金曜日に移ってからは 11時45分から 343 00:26:48,474 --> 00:26:49,141 やっている「ゆく月くる月」が ふた月続きましたからね。