1 00:00:02,002 --> 00:00:05,172 (ラヴィスエル)あっ そうだ聞いたよ。 向こうで家庭を持ったそうだね。 2 00:00:05,172 --> 00:00:08,342 (ロヴェル)んっ! なぜそれを知っている!? 3 00:00:08,342 --> 00:00:12,679 とても愛らしい娘がいると聞いて 気になっているんだ。 4 00:00:12,679 --> 00:00:14,681 どうだい? 5 00:00:14,681 --> 00:00:17,885 私の息子と会わせてみないか? 断る。 6 00:00:20,354 --> 00:00:22,856 褒美の言質は陛下から頂きました。 7 00:00:22,856 --> 00:00:28,529 ヴァンクライフト家には接触しないように。 フゥ…。 8 00:00:28,529 --> 00:00:31,031 今回は身を引こう。 今回? 9 00:00:31,031 --> 00:00:35,836 今後も… ですよ 殿下。 フッ…。 10 00:00:37,871 --> 00:00:39,873 (ノック) 11 00:00:39,873 --> 00:00:41,875 入れ。 12 00:00:43,877 --> 00:00:46,547 (アルベルト)おかえりなさいませ ロヴェル様。 13 00:00:46,547 --> 00:00:49,716 サウヴェル様は 一足先にお戻りになりました。 14 00:00:49,716 --> 00:00:51,718 本日は祝いだと…。 アルベルト。 15 00:00:51,718 --> 00:00:53,720 はい…。 16 00:00:53,720 --> 00:00:56,390 この家のためなのかは知らんが➨ 17 00:00:56,390 --> 00:01:00,327 これ以上 俺のげきりんに触れるなよ。 18 00:01:00,327 --> 00:01:03,330 サウヴェルのそばから お前を外す。 ハッ! 19 00:01:05,332 --> 00:01:09,036 しばらく謹慎していろ。 承りました。 20 00:01:11,004 --> 00:01:13,006 (ドアの開閉音) 21 00:01:13,006 --> 00:01:15,008 んっ…! 22 00:02:59,212 --> 00:03:01,148 (イザベラ)あっ! 23 00:03:01,148 --> 00:03:03,483 ああ… なんてこと! 24 00:03:03,483 --> 00:03:06,486 ロヴェル… あなたなのね…! 25 00:03:06,486 --> 00:03:08,655 母上。 26 00:03:08,655 --> 00:03:11,491 あぁ…。 27 00:03:11,491 --> 00:03:13,994 あぁ よく無事で。 28 00:03:13,994 --> 00:03:17,998 長らく留守にして 申し訳ございません。 29 00:03:17,998 --> 00:03:19,100 あなたのことだもの。 30 00:03:19,100 --> 00:03:22,502 あの女と 結婚させられるのが嫌で➨ 31 00:03:22,502 --> 00:03:25,172 帰ってこないのかもと 言っていたのよ。 32 00:03:25,172 --> 00:03:28,175 お見通しですか。 まいったな。 33 00:03:28,175 --> 00:03:32,512 だけど まさかサウヴェルの元へ 嫁いでくるなんて。 34 00:03:32,512 --> 00:03:34,514 でも あなたが➨ 35 00:03:34,514 --> 00:03:37,184 追っ払ってくれたそうね。 ええ。 36 00:03:37,184 --> 00:03:40,020 (サウヴェル)ローレン 明日 あの女の荷物を➨ 37 00:03:40,020 --> 00:03:42,856 すべて城へ送る。 (ローレン)かしこまりました。 38 00:03:42,856 --> 00:03:45,358 ところで アルベルトを知らないか? 39 00:03:45,358 --> 00:03:48,528 あっ… それなのですが…。 んっ? 40 00:03:48,528 --> 00:03:52,032 お前付を外し しばらく謹慎させた。 41 00:03:52,032 --> 00:03:55,035 えっ? ヤツは口が軽いようだからな。 42 00:03:55,035 --> 00:03:57,871 信用に値しない。 あっ…。 43 00:03:57,871 --> 00:04:00,974 どういうことなの? 説明なさい。 44 00:04:00,974 --> 00:04:04,311 実は私は すでに結婚をして➨ 45 00:04:04,311 --> 00:04:07,314 精霊の妻と子がいます。 えっ! 46 00:04:07,314 --> 00:04:10,650 それは限られた者しか 知りえないことなのです。 47 00:04:10,650 --> 00:04:15,989 ですが ラヴィスエル殿下が 自分の息子と 俺の娘の➨ 48 00:04:15,989 --> 00:04:17,991 顔合わせをしたいと 言ってきました。 49 00:04:17,991 --> 00:04:22,829 では それをアルベルトが 殿下に話したと? はい。 50 00:04:22,829 --> 00:04:27,501 王家は精霊に呪われ 接触できない事情があります。 51 00:04:27,501 --> 00:04:31,338 いまいましいことに 殿下は俺の娘を使って➨ 52 00:04:31,338 --> 00:04:33,840 その問題を解決したいのでしょう。 53 00:04:33,840 --> 00:04:38,345 アルベルトは エレン様を取り引き材料に? そうだ。 54 00:04:38,345 --> 00:04:40,347 なんという裏切り行為。 55 00:04:40,347 --> 00:04:42,849 始末しますか。 56 00:04:42,849 --> 00:04:45,018 (2人)ハッ! それはやめろ。 57 00:04:45,018 --> 00:04:47,354 父上の思いを無駄にする行為だ。 58 00:04:47,354 --> 00:04:51,358 アルベルトは父上に恩義を感じている。 59 00:04:51,358 --> 00:04:55,362 アギエルのことで 王家に何か 打診していたのかもしれない。 60 00:04:55,362 --> 00:04:58,698 すまない 兄上。 こうなったのも➨ 61 00:04:58,698 --> 00:05:01,801 俺が ふがいないからです。 もういい。 62 00:05:01,801 --> 00:05:05,472 まぁ 警戒はするが 開き直ってしまえば➨ 63 00:05:05,472 --> 00:05:08,642 堂々と妻と娘を 紹介できるというものだ。 64 00:05:08,642 --> 00:05:13,146 ロヴェル 何か忘れていない? はい? 65 00:05:13,146 --> 00:05:15,148 まずは わたくしに➨ 66 00:05:15,148 --> 00:05:18,318 あなたの妻子を紹介するのが 筋ではなくって? 67 00:05:18,318 --> 00:05:20,320 あぁ…! 68 00:05:20,320 --> 00:05:22,322 (オリジン)あらあら。 69 00:05:22,322 --> 00:05:24,825 (エレン)かーさまは 怖くないのですか? 70 00:05:24,825 --> 00:05:27,994 何が? とーさまのお母様が ですよ。 71 00:05:27,994 --> 00:05:30,997 だって しゅうとめではありませんか! 72 00:05:30,997 --> 00:05:34,668 エレンちゃん! もうそんな言葉まで覚えたの? 73 00:05:34,668 --> 00:05:37,837 偉いわ~。 そうじゃなくて! 74 00:05:37,837 --> 00:05:40,841 もし怖い人だったら どうするんです? 75 00:05:40,841 --> 00:05:42,842 大丈夫よ。 76 00:05:42,842 --> 00:05:45,345 気まずくなれば 二度と会わなければいいんだから。 77 00:05:45,345 --> 00:05:48,348 なんて軽い…。 だけど➨ 78 00:05:48,348 --> 00:05:51,518 すごく かーさまらしいです。 ウフッ。 79 00:05:51,518 --> 00:05:55,188 それで… いつ会わせてくれるの? 80 00:05:55,188 --> 00:05:57,524 あ… はい…。 81 00:05:57,524 --> 00:05:59,526 オーリ エレン! 82 00:06:02,796 --> 00:06:04,798 あなた~! 83 00:06:04,798 --> 00:06:06,800 フフッ。 あっ。 84 00:06:06,800 --> 00:06:08,802 とーさま お疲れさまです。 85 00:06:08,802 --> 00:06:12,472 ああ エレン~。 まぁまぁまぁ! 86 00:06:12,472 --> 00:06:15,475 母上 紹介します。 87 00:06:15,475 --> 00:06:19,646 妻のオーリと娘のエレンです。 88 00:06:19,646 --> 00:06:25,485 まさか ロヴェルの精霊? はい 彼女は精霊王です。 89 00:06:25,485 --> 00:06:27,487 お久しぶりね。 90 00:06:27,487 --> 00:06:32,826 この世界では 元始の王とか すべての母と呼ばれているわ。 91 00:06:32,826 --> 00:06:34,828 なんてこと…。 92 00:06:34,828 --> 00:06:39,332 あなたの孫は 次期 精霊界の王となる存在よ。 93 00:06:39,332 --> 00:06:42,636 わたくしともども よろしくお願いするわ。 94 00:06:46,006 --> 00:06:48,008 さっ エレン。 95 00:06:52,345 --> 00:06:54,848 はじめまして。 エレンです。 96 00:06:54,848 --> 00:06:59,853 わたくしの孫が 将来 精霊王だなんて…。 97 00:06:59,853 --> 00:07:02,622 なんてすてきなの。 98 00:07:02,622 --> 00:07:06,459 おばあちゃんと呼んでくださる? えっ…。 99 00:07:06,459 --> 00:07:09,629 《いきなり なれなれしく おばあちゃんでいいのかな? 100 00:07:09,629 --> 00:07:11,965 おばあ様のほうが 失礼じゃないんじゃ…?》 101 00:07:11,965 --> 00:07:13,967 お…。 102 00:07:13,967 --> 00:07:17,804 お… お…。 103 00:07:17,804 --> 00:07:20,140 おばあ… ちゃま…。 104 00:07:20,140 --> 00:07:23,643 きゃあ~ 聞いた? ねぇ聞いたかしら? 105 00:07:23,643 --> 00:07:25,645 あぁ~! うぅ…! 106 00:07:25,645 --> 00:07:28,982 なんてかわいいの! そうでございましょう! 107 00:07:28,982 --> 00:07:32,485 エレン様はすばらしく かわいいお子なのですよ! 108 00:07:32,485 --> 00:07:34,821 じぃじ~。 オッホッホッホ。 あら! 109 00:07:34,821 --> 00:07:37,991 ローレン お前 じぃじと呼ばせているの? 110 00:07:37,991 --> 00:07:41,494 粋な趣味ね。 さようでございましょう。 111 00:07:41,494 --> 00:07:46,333 エレン様に そう呼ばれると じぃじ若返っちゃいますからな! 112 00:07:46,333 --> 00:07:49,336 エレン 大人気だな。 ウフフ。 113 00:07:52,005 --> 00:07:54,007 (イザベラ)さあ 召し上がれ。 114 00:07:54,007 --> 00:07:56,676 《お菓子! ワクワクするぅ! 115 00:07:56,676 --> 00:07:58,678 あっ 待って…。 116 00:07:58,678 --> 00:08:02,782 もしかしたら これはまだ 試されてるのかもしれない》 117 00:08:02,782 --> 00:08:06,619 あら お澄まししちゃって どうしたの? 118 00:08:06,619 --> 00:08:08,621 さあ どうぞ! 119 00:08:11,624 --> 00:08:13,626 (ローレン)さすがですな。 120 00:08:13,626 --> 00:08:16,463 食事のマナーは 精霊界でも同じなのですか? 121 00:08:16,463 --> 00:08:20,300 いいえ~ 精霊は ほとんど食事をしないもの。 122 00:08:20,300 --> 00:08:24,804 あなたがマナーを教えたの? いや 教えていないよ。 123 00:08:27,474 --> 00:08:30,643 はぁ~ 食べ方も なんてかわいいの! 124 00:08:30,643 --> 00:08:33,146 《ウフフ…》 (イザベラ)エレンちゃん。 125 00:08:33,146 --> 00:08:35,148 うん…? ほら あ~ん。 126 00:08:35,148 --> 00:08:37,150 あ~ん…。 母上! 127 00:08:37,150 --> 00:08:41,321 餌付けはいいですが このままだと 晩さんが入らなくなりますよ。 128 00:08:41,321 --> 00:08:45,825 なんてこと。 ああ ごめんなさいね エレンちゃん。 129 00:08:45,825 --> 00:08:49,129 でも 落ち込むエレンちゃんも かわいいわ~。 130 00:08:51,164 --> 00:08:53,166 サウヴェル 今後のことだが➨ 131 00:08:53,166 --> 00:08:56,503 俺は事業の手伝いを すればいいのか? 132 00:08:56,503 --> 00:08:59,005 できれば 騎士団のほうは遠慮したいが。 133 00:08:59,005 --> 00:09:02,442 本当に手伝ってくださるんですね。 ああ。 134 00:09:02,442 --> 00:09:07,113 オーリと エレンがいるから ここには住めないがな。 135 00:09:07,113 --> 00:09:09,115 あら そうなの? 136 00:09:09,115 --> 00:09:14,287 わたくしがいると力が強すぎて 人間界に影響が出てしまうの。 137 00:09:14,287 --> 00:09:19,459 豊じょうの力で この辺りが 森になってしまいかねないのよ。 138 00:09:19,459 --> 00:09:22,462 まあ… で エレンちゃんは➨ 139 00:09:22,462 --> 00:09:25,632 どんな精霊さんなの? お花かしら? 140 00:09:25,632 --> 00:09:28,468 あっ…。 んっ 大丈夫よ。 141 00:09:28,468 --> 00:09:32,639 あっ… 私は➨ 142 00:09:32,639 --> 00:09:35,308 元素をつかさどっています。 143 00:09:35,308 --> 00:09:38,478 元素? えっと…。 144 00:09:38,478 --> 00:09:41,481 元素は物質を作る成分です。 145 00:09:41,481 --> 00:09:44,317 元素の組み合わせは いっぱいあって➨ 146 00:09:44,317 --> 00:09:47,821 多くの物質が元素の組み合わせで 出来ているんです。 147 00:09:47,821 --> 00:09:52,659 《あっ! しまった! どうやって説明すれば…》 148 00:09:52,659 --> 00:09:56,830 あっ… これならどうでしょう? 炭です。 149 00:09:56,830 --> 00:10:01,334 これを私の力で 結晶構造を変更すると…。 150 00:10:03,336 --> 00:10:05,338 このとおり! 151 00:10:05,338 --> 00:10:09,342 あら それは わたくしの指輪と同じ ダイヤモンドね。 152 00:10:09,342 --> 00:10:11,678 はい! 153 00:10:11,678 --> 00:10:14,848 炭が… こんなきれいなものに? 154 00:10:14,848 --> 00:10:18,184 実は俺も理解できていないんだ。 155 00:10:18,184 --> 00:10:22,522 精霊の力を 人間に説明するのは 難しいわね。 156 00:10:22,522 --> 00:10:25,692 つまり 鉱物なんかも 自在に出せるというのか? 157 00:10:25,692 --> 00:10:27,694 出せますよ。 158 00:10:30,697 --> 00:10:34,033 はい ゴールドです! (3人)おぉ…! 159 00:10:34,033 --> 00:10:37,537 エヘヘ…。 兄上 これは…。 160 00:10:37,537 --> 00:10:40,039 どうする? 売っちゃっていいですよ。 161 00:10:40,039 --> 00:10:43,710 いけないわ エレンちゃん。 こんな珍しいもの➨ 162 00:10:43,710 --> 00:10:46,713 世の中に出たら 大騒ぎになっちゃうわ。 163 00:10:46,713 --> 00:10:48,715 なら…。 164 00:10:48,715 --> 00:10:51,217 こうしちゃえばいいですよ。 165 00:10:51,217 --> 00:10:53,553 はいどうぞ おばあちゃまに。 166 00:10:53,553 --> 00:10:55,722 まあ。 なんと…。 167 00:10:55,722 --> 00:10:57,724 ねぇ エレンちゃん➨ 168 00:10:57,724 --> 00:11:00,493 その金の山はどうするの? あっ…。 169 00:11:00,493 --> 00:11:04,497 もう 出し過ぎよ~。 以後 気をつけます。 170 00:11:04,497 --> 00:11:07,167 アギエルが散財した穴埋めに➨ 171 00:11:07,167 --> 00:11:11,504 公金として領民のために 使うといい。 もらっておけ。 172 00:11:11,504 --> 00:11:15,174 では そうさせていただきます。 173 00:11:15,174 --> 00:11:18,511 あっ 市場が混乱すると思うので➨ 174 00:11:18,511 --> 00:11:21,347 金のほうは 不純物を少し混ぜてから➨ 175 00:11:21,347 --> 00:11:23,349 売ったほうが いいかもしれません。 176 00:11:23,349 --> 00:11:25,852 エレン様 本当によいのですか? 177 00:11:25,852 --> 00:11:29,022 いいですよ。 また ケーキを買ってください! 178 00:11:29,022 --> 00:11:31,024 もちろんです! 179 00:11:31,024 --> 00:11:34,360 きっとお屋敷の大きさくらいの ケーキが買えますよ。 180 00:11:34,360 --> 00:11:37,363 エレンの力はすごいですね 本当に。 181 00:11:37,363 --> 00:11:42,202 なっ だから この力が 王家にバレたら大変なんだ。 182 00:11:42,202 --> 00:11:45,038 ええ。 このことは口外無用ね。 183 00:11:45,038 --> 00:11:49,375 それに売るなら 別の出どころを 用意しなければならないわね。 184 00:11:49,375 --> 00:11:52,545 どこかに鉱山は 所有してないですか? 185 00:11:52,545 --> 00:11:55,548 そこから発掘されるように 細工できますよ。 186 00:11:55,548 --> 00:11:57,550 (3人)ハァ…。 えっ➨ 187 00:11:57,550 --> 00:11:59,719 何かいけないこと言いました? 188 00:11:59,719 --> 00:12:03,323 フフ… なんて頭のいい子なの。 189 00:12:03,323 --> 00:12:06,326 鉱山といえば 小さいのがあったはずだが。 190 00:12:06,326 --> 00:12:09,162 なら 不審がられないように➨ 191 00:12:09,162 --> 00:12:11,998 もともと採掘できたものも 出るようにします。 192 00:12:11,998 --> 00:12:15,835 (イザベラ)すごいわ! この年で大人顔負けの発言ね。 193 00:12:15,835 --> 00:12:18,338 《中身は大人なので》 194 00:12:18,338 --> 00:12:21,674 何か事業で私に お手伝いできることがあれば➨ 195 00:12:21,674 --> 00:12:25,678 何でも言ってください。 エレンさん ちょっと待って…。 196 00:12:25,678 --> 00:12:27,847 フフッ…。 197 00:12:27,847 --> 00:12:30,683 皆 聞いてくれ! 198 00:12:30,683 --> 00:12:35,188 アギエルは王家へかえした。 よくぞ今日まで耐えてくれた! 199 00:12:35,188 --> 00:12:37,690 (どよめき) 200 00:12:37,690 --> 00:12:40,526 このとおり 兄上の帰還だけでなく➨ 201 00:12:40,526 --> 00:12:43,696 家族が増えた。 実に喜ばしい。 202 00:12:43,696 --> 00:12:47,700 そこで今夜は ささやかながら うたげを開くことにした。 203 00:12:47,700 --> 00:12:50,036 (歓声) 204 00:12:50,036 --> 00:12:55,875 皆 長い間すまなかったな。 それと 今夜の準備をありがとう。 205 00:12:55,875 --> 00:12:59,545 さあ 今日は皆 大いに飲んで騒いでくれ。 206 00:12:59,545 --> 00:13:02,482 乾杯! (一同)乾杯! 207 00:13:02,482 --> 00:13:18,164 ♬~ 208 00:13:18,164 --> 00:13:22,502 エレン様 ジュースのお代わりは いかがですか? 209 00:13:22,502 --> 00:13:25,171 じぃじ! これおいしいです! 210 00:13:25,171 --> 00:13:28,841 料理長を 褒めなくてはいけませんね。 211 00:13:28,841 --> 00:13:32,011 なるほど…。 じぃじ? 212 00:13:32,011 --> 00:13:35,515 何してるんです? 今後のために➨ 213 00:13:35,515 --> 00:13:38,685 エレン様のお好きなものを 記録しているんですよ。 214 00:13:38,685 --> 00:13:41,688 わぁ… じぃじ ありがとう! 215 00:13:41,688 --> 00:13:44,023 ホッホッホ…。 216 00:13:44,023 --> 00:13:46,693 ローレン 顔が緩みきっているぞ。 217 00:13:46,693 --> 00:13:50,029 当然でございましょう。 これほどまでに➨ 218 00:13:50,029 --> 00:13:54,367 お世話のしがいのある方には なかなか出会えませんからな。 219 00:13:54,367 --> 00:13:56,369 腕が鳴ります。 220 00:13:56,369 --> 00:13:59,872 まあ ローレンったら。 エレンちゃんは➨ 221 00:13:59,872 --> 00:14:02,475 使用人の気持ちが ちゃんとわかるのね。 222 00:14:02,475 --> 00:14:04,977 偉いわ。 フフッ。 223 00:14:04,977 --> 00:14:06,979 (ラヴィスエル)報告をやめる? 224 00:14:06,979 --> 00:14:09,982 (アルベルト)はい。 ロヴェル様に気付かれ➨ 225 00:14:09,982 --> 00:14:12,819 サウヴェル様の そば付を外されました。 226 00:14:12,819 --> 00:14:14,821 ああ なるほど。 227 00:14:14,821 --> 00:14:19,158 早いな さすがロヴェルだ。 あっ…? 228 00:14:19,158 --> 00:14:22,662 娘とは話したのか? はい。 229 00:14:22,662 --> 00:14:24,664 なら ちょうどいい。 230 00:14:24,664 --> 00:14:28,668 最後にもう一度だけ 働いてくれないか。 231 00:14:33,005 --> 00:14:36,342 サウヴェル すばらしいうたげだったわ。 232 00:14:36,342 --> 00:14:39,545 母上にそう言っていただけると さいわいです。 233 00:14:41,514 --> 00:14:46,686 さて 俺たちはそろそろ 精霊界に戻るとするか。 ええ。 234 00:14:46,686 --> 00:14:49,188 えぇ!? もうなの? なんと! もうですか? 235 00:14:49,188 --> 00:14:53,526 お庭を森にしてしまって いいのかしら? フフッ。 236 00:14:53,526 --> 00:14:56,362 フゥ…。 237 00:14:56,362 --> 00:15:00,366 ハッ! エレンちゃんも? ハッ! エレン様も? 238 00:15:02,301 --> 00:15:06,973 いや エレンには そんな力はないよな。 ええ。 239 00:15:06,973 --> 00:15:10,643 だったらエレンちゃん 今日はお泊まりしましょうね! 240 00:15:10,643 --> 00:15:13,646 んっ… お泊まり? 241 00:15:13,646 --> 00:15:15,648 ああ。 たまには➨ 242 00:15:15,648 --> 00:15:18,651 人間界を堪能してみると いいんじゃないか エレン。 243 00:15:18,651 --> 00:15:22,321 とーさまが かーさまに 甘えたいようなので➨ 244 00:15:22,321 --> 00:15:24,824 そうします。 あらまあ。 245 00:15:24,824 --> 00:15:29,996 さといにも程があるよ~。 《ヘヘッ 空気読んでやりました》 246 00:15:29,996 --> 00:15:32,498 明日の朝には迎えに来るからね。 247 00:15:32,498 --> 00:15:35,001 エレンちゃん いい子にしててね。 248 00:15:38,671 --> 00:15:41,507 ふわぁ…。 249 00:15:41,507 --> 00:15:43,843 エレンちゃん おねむなのね。 250 00:15:43,843 --> 00:15:48,014 おばあちゃまと一緒に おねんねする? あい…。 251 00:15:48,014 --> 00:15:51,017 すぐに寝室の支度をいたしますね。 252 00:15:51,017 --> 00:15:53,352 先にベッドに入っていてね。 253 00:15:53,352 --> 00:15:56,022 おばあちゃまは お風呂に入ってくるから➨ 254 00:15:56,022 --> 00:15:58,024 先にお休みなさいな。 255 00:15:58,024 --> 00:16:00,026 あい…。 256 00:16:02,462 --> 00:16:06,265 (ドアの開閉音) 257 00:16:08,301 --> 00:16:10,803 (アルベルト)エレン様 起きてください。 258 00:16:10,803 --> 00:16:13,806 エレン様。 んっ…。 259 00:16:17,977 --> 00:16:21,814 アルベルト… おじ様? 260 00:16:21,814 --> 00:16:23,816 これを。 261 00:16:23,816 --> 00:16:28,821 んっ…? 私宛てですか? 262 00:16:28,821 --> 00:16:32,325 ああ… あの腹黒さん…。 263 00:16:32,325 --> 00:16:34,827 ラヴィスエル殿下からですか。 264 00:16:37,330 --> 00:16:42,168 ⸨王家は精霊に呪われ 接触できない事情があります。 265 00:16:42,168 --> 00:16:46,005 いまいましいことに 殿下は俺の娘を使って➨ 266 00:16:46,005 --> 00:16:48,508 その問題を 解決したいのでしょう⸩ 267 00:16:50,843 --> 00:16:54,847 おじ様は このおうちが 嫌いなのですか? んっ…。 268 00:16:54,847 --> 00:16:56,849 そんなわけないだろ! 269 00:16:58,851 --> 00:17:00,786 ハッ! 270 00:17:00,786 --> 00:17:03,956 失礼な物言い 申し訳ありません。 271 00:17:03,956 --> 00:17:07,126 とーさまは とっても怒ってますよ。 272 00:17:07,126 --> 00:17:10,296 わかっています。 んっ…! 273 00:17:10,296 --> 00:17:14,133 アルベルトおじ様が よかれと思ってやったことは➨ 274 00:17:14,133 --> 00:17:16,636 とーさまたちから 言わせてもらえば➨ 275 00:17:16,636 --> 00:17:19,472 余計なお世話だと思います。 276 00:17:19,472 --> 00:17:24,143 とーさまと私は 半分は人間で 半分は精霊です。 277 00:17:24,143 --> 00:17:27,813 王家から見れば 貴重な人物なのです。 278 00:17:27,813 --> 00:17:30,816 ですが 私たちから言わせてもらえば➨ 279 00:17:30,816 --> 00:17:32,818 非常に迷惑なんです。 280 00:17:32,818 --> 00:17:35,821 なぜですか? 281 00:17:35,821 --> 00:17:39,492 王家が自分たちの非に まったく気付いていないので➨ 282 00:17:39,492 --> 00:17:41,794 この連鎖は終わらないでしょう。 283 00:17:44,163 --> 00:17:49,502 精霊を怒らせた過去を忘れ その理由すら忘れてしまっている。 284 00:17:49,502 --> 00:17:52,004 傲慢としか言いようがありません。 285 00:17:52,004 --> 00:17:54,006 んっ…! 286 00:17:54,006 --> 00:17:57,109 これ 個人的な お呼び出しですかね? 287 00:17:59,178 --> 00:18:02,949 おじ様 今すぐ 殿下と手をお切りなさい。 288 00:18:02,949 --> 00:18:07,119 これが とーさまに発覚すれば ただでは済みません。 289 00:18:07,119 --> 00:18:10,122 それは わかってます。 290 00:18:10,122 --> 00:18:14,627 殿下にとって おじ様など どうでもいいに決まっています。 291 00:18:14,627 --> 00:18:17,129 おじ様が この家から見限られようと➨ 292 00:18:17,129 --> 00:18:22,134 あの腹黒さんは 痛くもかゆくもないんですから。 293 00:18:22,134 --> 00:18:27,306 この家に恩を感じているなら どうか履き違えないでください。 294 00:18:27,306 --> 00:18:31,143 申し訳ございません エレン様。 295 00:18:31,143 --> 00:18:33,145 ですが おそらく➨ 296 00:18:33,145 --> 00:18:35,481 すでに とーさまは この状況に気付き➨ 297 00:18:35,481 --> 00:18:38,651 どこかで見ていると思います。 あっ…! 298 00:18:38,651 --> 00:18:41,654 とーさまは私が説得します。 299 00:18:41,654 --> 00:18:44,323 あと 腹黒さんへのお返事は➨ 300 00:18:44,323 --> 00:18:47,660 とーさまが怒るのでお断りします と お伝えください。 301 00:18:47,660 --> 00:18:50,329 はい。 302 00:18:50,329 --> 00:18:52,331 あっ…!? 303 00:18:52,331 --> 00:18:54,533 では おやすみなさい。 304 00:18:58,838 --> 00:19:00,773 (イザベラ)おはよう。 305 00:19:00,773 --> 00:19:03,275 おばあちゃま おはようございます! 306 00:19:03,275 --> 00:19:07,446 もう! 本当にかわいいんだから! ぎゅむ~! 307 00:19:07,446 --> 00:19:11,117 (ローレン)イザベラ様 エレン様が潰れてしまいますよ。 308 00:19:11,117 --> 00:19:13,786 さあ どうぞ。 309 00:19:13,786 --> 00:19:15,955 じぃじ ありがとう! 310 00:19:15,955 --> 00:19:18,124 ウフッ。 311 00:19:18,124 --> 00:19:21,827 ああ~! おかわいよい~! 312 00:19:24,296 --> 00:19:26,298 おはよう エレン。 313 00:19:26,298 --> 00:19:28,300 と-さま おはようございます。 314 00:19:28,300 --> 00:19:30,803 かーさまに 存分に甘えられました? 315 00:19:30,803 --> 00:19:34,640 もちろんだよ… って違う! 316 00:19:34,640 --> 00:19:39,979 エレン とーさまに何か 言うことがあるよね? はい。 317 00:19:39,979 --> 00:19:43,649 アルベルトおじ様は 殿下と手を切りましたので➨ 318 00:19:43,649 --> 00:19:47,053 謹慎の解除をお願いします。 エレン! 319 00:19:49,155 --> 00:19:51,157 とーさま。 320 00:19:51,157 --> 00:19:55,494 とーさまこそ 私に何か言うことが あるんじゃないですか? 321 00:19:55,494 --> 00:19:58,497 うっ…。 どういうことなの? 322 00:19:58,497 --> 00:20:01,167 あっ…。 とーさまは➨ 323 00:20:01,167 --> 00:20:04,670 私宛てに 殿下の使いが来ると確信して➨ 324 00:20:04,670 --> 00:20:07,506 意図的に私だけを この家に泊めたのです。 325 00:20:07,506 --> 00:20:10,509 説明なさい ロヴェル。 326 00:20:10,509 --> 00:20:15,014 ハァ…。 とーさまは過保護なのです。 327 00:20:15,014 --> 00:20:18,184 殿下に私の存在がバレてる今➨ 328 00:20:18,184 --> 00:20:20,886 私を一人残して 帰るはずがありません。 329 00:20:22,855 --> 00:20:24,857 もうわかっていると思いますが➨ 330 00:20:24,857 --> 00:20:28,527 殿下からのお手紙は 読まずに燃やしましたから。 331 00:20:28,527 --> 00:20:31,864 えっ? 殿下の手紙を 読まずに燃やした? 332 00:20:31,864 --> 00:20:35,367 どういうことなの? とーさまへの意趣返しです。 333 00:20:35,367 --> 00:20:37,369 あっ… まぁ…。 334 00:20:37,369 --> 00:20:42,041 それより… アルベルトおじ様と きちんとお話ししてください。 335 00:20:42,041 --> 00:20:44,210 それまで とーさまと お話ししません! 336 00:20:44,210 --> 00:20:48,914 え~っ そんなこと 言わないでくれよ エレン~! 337 00:20:50,883 --> 00:20:53,052 ああ… 娘に勝てない。 338 00:20:53,052 --> 00:20:58,057 あのお年とは思えないほど エレン様の手腕はすばらしいですね。 339 00:20:58,057 --> 00:21:00,159 わたくし感動いたしました。 340 00:21:00,159 --> 00:21:03,162 ローレン お前どっちの味方だよ。 341 00:21:03,162 --> 00:21:06,832 無論 エレン様です。 だよな。 342 00:21:06,832 --> 00:21:11,003 エレン様のお言葉の意味は お察しになったのでしょう? 343 00:21:11,003 --> 00:21:14,673 ああ。 エレンが手紙を読まずに 燃やしたのは➨ 344 00:21:14,673 --> 00:21:19,011 殿下とつながっていることを アルベルトに追求できなくしたんだ。 345 00:21:19,011 --> 00:21:21,013 証拠がないからね。 346 00:21:21,013 --> 00:21:24,850 アルベルトを助けたんだよ。 お見事ですな。 347 00:21:24,850 --> 00:21:27,186 あ~ 誰に似たのやら。 348 00:21:27,186 --> 00:21:29,188 何をおっしゃいます。 349 00:21:29,188 --> 00:21:32,858 エレン様は あなた様に そっくりではございませんか。 350 00:21:32,858 --> 00:21:36,362 だから困るんだ…。 351 00:21:39,865 --> 00:21:42,701 俺の手紙を見ずに燃やしただと? 352 00:21:42,701 --> 00:21:46,038 はい。 クックック…。 353 00:21:46,038 --> 00:21:48,874 申し上げたように これで最後です。 354 00:21:48,874 --> 00:21:51,076 では 失礼いたします。 355 00:21:53,212 --> 00:21:56,382 こちらの思惑を簡単に読み取り➨ 356 00:21:56,382 --> 00:21:59,985 更に意表をつくやり方で 返してくる。 357 00:21:59,985 --> 00:22:06,158 昔 ロヴェルとやり取りしていた頃を 思い出したよ。 358 00:22:06,158 --> 00:22:08,828 ますます欲しくなったよ。 359 00:22:08,828 --> 00:22:11,163 間違いなく あの娘は➨ 360 00:22:11,163 --> 00:22:14,833 なぜ王家と精霊が 契約できないのか…。 361 00:22:14,833 --> 00:22:19,038 その謎を解き明かしてくれるに 違いないからね。